みんなのシネマレビュー |
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781. 小さな泥棒 フランス映画、しかも十代の少女を主人公にした作品っていまいち苦手なんですけど、これは後半、なかなか良かったです。知的な中年とワイルドな若者っていうキャラクターはちょっと類型的かなっていう気もしますが。それにしてもおっさん、そもそも自分が浮気してるんだから相手の浮気も許せよ。<追記>↑でいってる「おっさん」とはあくまで劇中に登場する「おっさん」であってレビュアーの【おっさん】さんのことではありませんので誤解無きよう。 7点(2003-10-07 15:09:08)(笑:1票) 782. 彼方へ ヘルツォーク(うむ、まるでヒーローものに出てくる悪の大幹部のような名前だ)の作品はこれしか観てないんですけど、なかなか見ごたえのある映画でした。登山家の話なんですが、映像が何と言うか、とってもストイックな感じで、観てるこっちも息をするのを忘れてしまうようでした。7点(2003-10-07 14:49:29) 783. かぼちゃ大王 これ、ビデオタイトルが「私が愛した少女」というので、ロリコン映画みたいなイメージを持たれるかもしれないんですけど、全然そんなことないですよう(あ、でも少女のヌードシーンもちょっとだけあるし、危うい雰囲気を持ってはいますけどね)。「かぼちゃ大王」っていうのはどうやら「ピーナッツ(スヌーピーが出てくるマンガって言った方がいいかな)」に出てくるらしいです(「らしい」とか言わずにちゃんと調べとけよな)。同じ監督による「黄昏に瞳やさしく」という作品がとても良かったんでこちらも観てみたのですが、不思議な温かさにあふれた映画でした。無精ひげのお医者さんと、ピッピという女の子がなかなか素敵です。7点(2003-10-07 14:40:57) 784. スカートの翼ひろげて あり?そんなに悪い内容でしたっけ?確かに恋愛ドラマの部分は納得いかない部分もありましたが、全体的に爽やかな映画だったように思います。確か戦争中(第一次だったか第二次だったか忘れてしまった!)男たちが徴兵されて労働力が足りなくなった農村に女性が派遣されて、という話でしたが、のどかな農村の風景と音楽がとても合っていたように思います。ただ、登場する三人の女性がみんな知らない女優で、キャラクターを把握するのが大変だったんですけどね。今度もう一回観てみようっと。7点(2003-10-07 14:27:46) 785. エーゲ海の天使 確か、第二次世界大戦中のドイツの一小隊が、作戦のために上陸したエーゲ海の小島で素朴な島民と出会い・・・ってな話だったかな?随分前に観たんで記憶があやふやなんですけど、不思議な感じの映画でしたね。確か、映画の冒頭と最後で意味深なメッセージがあったような・・・。7点(2003-10-07 14:18:13) 786. ムーンライト・マイル んー、なんか日本では今ひとつパッとせずに公開が終わっちゃったって感じでしたが(強烈なウリとか見所がなかったからかな?)、結構良かったですよ。主演のジェイク・ギレンホールは、ちょっとトビー・マグワイアとキャラが被る感じはするけど、やっぱスーザン・サランドンとダスティン・ホフマンは貫禄ある感じでした。7点(2003-10-07 13:42:44) 787. 恋におちたジョージ・ルーカス 「恋におちたシェイクスピア」及び「スター・ウォーズ」シリーズを始めとするルーカス作品をパロッた超短編ですが、なかなか面白いですよ。ただ、ホントに短いです。7点(2003-10-01 16:50:30) 788. 紅の豚 勝手な想像ですけど、これって宮崎監督が「今までいっぱいエンタテインメントやって、観客には目一杯奉仕したかんね。これからは売れようと売れまいと好きなことやらしてもらいますばい(なんだ、この口調?)」という決意を表明した作品って感じがします。個人的には「カリ城」や「ラピュタ」の方が好きなんですけど。後の作品と比べると声優がいいですね(特に加藤登紀子)。7点(2003-09-27 21:26:01) 789. 点子ちゃんとアントン うむ、好きなタイプの映画だし、「刺激の強い映画を観たがる現代の子供達に観せたかった」という監督の意図は理解できるのですが、舞台を現代にしたのがちょっと引っかかってしまったんですよね。小さな子供がアイスクリーム屋で働いていたり、深夜の駅構内で歌ってたり、泥棒に対する警官の態度がなんだか呑気だったり、というある種の牧歌的雰囲気がちょっと合わないような感じがしました。ひょっとして原作の時代設定にすると(セットやなんかで)制作費がかさむ、という事情があったのかもしれないのですが・・・。でも、いい映画だと思います。7点(2003-09-24 22:01:08) 790. 依頼人(1994) あんましこの手のサスペンスって観ないんですけど、なかなか面白かったです。ただ、あの男の子(ブラッド・レンフロ)は病院で襲われた時点で警察に頼ってても良かったんじゃないか?そもそもあの年で行動力ありすぎじゃない?という気もちょっとしたんですけど、ま、この手の作品では多少強引な事をしないと物語が成立しないわけでしょうがないかな。スーザン・サランドン演じる女性弁護士と男の子の心の交流が良かったです。7点(2003-09-10 18:17:40) 791. クライ・ベイビー ジョン・ウォーターズ監督お得意の、分かりやす~い構図の楽しい映画でしたね(“スクエア”を「山の手」と訳してたのが妙におかしかった)。僕は世代が全然違うんでよくは分かりませんが、エルビス・プレスリーの映画のテイストを真似ているのかな?それにしてもジョニーの歌は吹き替えだったのかあ。もともとミュージシャン志望だったのに・・・。7点(2003-09-06 18:57:48) 792. ハルク 《ネタバレ》 何かとツッコみ所の多い(前半がややかったるい、アメコミを意識したようなコマ割がしゃらくさい、ハルクのCGがあまりにCG臭い、後半お父さんが獲得するあの能力はいくらなんでもないんじゃない?、ハルクのパンツは「北斗の拳」でケンシロウがはいてたズボンと同じ材質なのね、きっと・・・など)映画でしたが、結構良いシーンもあったように思えます。個人的にグッと来たのは戦闘機が出てきたシーン。パンフレットを見てないんで分からないんですけど、あれって橋に激突しそうになった戦闘機をハルクが助けてあげたんじゃないんですか?そういえば戦車と戦った時も中の兵士を出してから壊してたように見えたし・・・。どっちかっていうとアメコミヒーローものというより「キングコング」に近いものを感じました(後半のお父さんと戦うところは「サンダ対ガイラ」でしょうか)。あと荒木飛呂彦の「バオー来訪者」という古いマンガも思い出しました。ということでもうちょっとで8点に届きそうな7点。それにしてもアメコミものは最後ヘヴィロックでシメるっていうのが定番になってきてるんですかねえ。7点(2003-09-03 19:36:21) 793. 奇人たちの晩餐会 これはフランス版「ヨタロー話」かな?観てて、「イワンのばか」を思い出しました。あと「バカって言った方がバカなんだぞー」っていう懐かしい(?)罵倒語も。帰れといわれてもなかなか帰らないピニョン。その「イライラさせられ方」がちょっと昔のお笑いみたいで懐かしかった。7点(2003-09-02 16:31:41) 794. 幻の光 まるで静かな息使いが聞こえてくるような、陰影のある映像が印象的な作品でした。一昔前のアパートの暮らしやのどかな漁村の生活を描いているのに、貧乏臭さや(悪い意味での)生々しさがないのが不思議ですね(その分登場人物の描き方がちょっとあっさりしすぎているかな、という感じもしましたが)。子役の演技もとても自然で(おそらくアドリブに近いのでしょうが)好感が持てました。7点(2003-08-27 18:55:32) 795. チャンス!(1996) うむ、これはいわゆる「山本七平→イザヤ・ベンダサン」作戦だな(ってわかりにくいか。詳しくは朝日新聞社から出ている「にせユダヤ人と日本人」を参照してください)。思い切り男性社会を皮肉った快作。後半スカッとさせられます。7点(2003-08-26 16:51:12) 796. 映画に愛をこめて/アメリカの夜 この映画を観ると、モノ作りの楽しさとしんどさがひしひしと伝わってきます。特に映画というジャンルは時間や予算が限られているし、大勢の人が関わるから余計にそうなんでしょうね。「アメリカの夜」とは昼間に夜のシーンを撮影する手法だそうですが、まさに映画という「虚構の真実」を作り出す芸術を象徴するようなタイトルですね。ただ、僕が観客として未熟なためにそれぞれのキャラクターをきちんと掴めなかったのが残念(だから7点という点数は、どっちかっていうと作品に対してではなく、自分の鑑賞眼に対しての評価です)。そういうわけで、しばらくしたらまた観てみたいです。7点(2003-08-26 16:28:36) 797. レナードの朝 最近雑な作りのコメディーばっかし観ていたもんで、この映画の丁寧な作られ方に好感を持ちました。窓を「開放」の、扇風機の風を「生の実感」の象徴として使っているところなんか良かったですね。それに何と言ってもデ・ニーロの演技の凄さ!目覚めたばかりのレナードは本当にナイーヴな若者に見えました。「今ごろ何言ってんだ」と言われそうだけどやっぱこの人は凄いです。それに対してロビン・ウィリアムズも、人間を愛してはいるが人との関わりが苦手なセイヤー医師の役を好演していました。発作が起きたレナードがセイヤーに向かって「(俺の姿をカメラで)撮れ!撮れ!俺のために」と叫ぶシーンとダンスシーンが心に残りました。7点(2003-08-26 16:15:36) 798. 招かれざる客(1967) こんなことを偉そうにいうのはナンですが、すごく丁寧に作られた話だなあ、と思いました。無邪気で天真爛漫な白人の娘・ジョアンナと、年上で現実の難しさをわきまえている黒人の男・ジョン。それに娘の決断に戸惑いながらも応援しようとする母親と、本音と建前の間で苦しむ父親(司教の「我が事となれば錦の御旗の下から本音がのぞく」という台詞は、それこそ自分に引き寄せて考えるとドキリとさせられる)という対比が実に上手くて、ドラマにふくらみを持たせています。それぞれの登場人物の心境(の変化)が会話を通して描かれる中、ジョンの両親を交えた夕食はどうなるのか?という物語の盛り上げ方も見事でした。欲を言えば、同じ黒人でありながらジョンに対して反感を抱くメイドの考えも、もっと描いて欲しかった。7点(2003-08-26 15:55:13)(良:2票) 799. ロッキー・ホラー・ショー ちゃちゃちゃちゃちゃちゃたぁーっちみー!むかーしTVで深夜にやっているのをチラッと観た時は「な、な、なんじゃこりゃー?」と思ったけど、今観てみると楽しくてキュートで、ちょっぴり切ないミュージカル映画でした。音楽がかっこよかったですね。ホラー映画に対するオマージュの部分なんかがよく分からなかったのが残念ですが・・・。きっとキリスト教文化圏の人にはこの反モラル的なデカダンがたまらないのでしょうね。それにしても特筆すべきはスーザン・サランドン!今の彼女もとっても魅力的だけど、この映画の彼女はお色気爆発!決してすごい美人というわけではないけれど(今でも魅力を失わずに第一線で活躍できるのは、そのせいもあるのでしょうが)素敵ですねえ。そりゃティム・ロビンスも惚れるわな。7点(2003-08-25 22:02:41) 800. ナビィの恋 いいですねえ。ふざけてるんだか真面目なんだかよく分からない演出も、かえっておおらかさが感じられて好感が持てました。おじい役の登川誠仁もいい味出してたし(彼の「でもね、おっぱいが小さいのも、また、いいもんだよ。」という台詞の口調は絶品!)、ラストのマイケル・ナイマンのシンプルな曲も胸に沁みました。皆さん指摘されている西田尚美も可愛かったし。話は違うけど、日本映画の現状については【サラダパック】さんとまったく同感。おそらく政治の世界と同じでシステムと内部の人間の意識が問題なんじゃないでしょうかねえ(もっとも、政治よりかはまだ、希望が持てそうですけど)。7点(2003-08-20 19:38:10)
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