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プロフィール
コメント数 1888
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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801.  ブルース・ブラザース 《ネタバレ》 刑務所から出所したばかりの元バンドマン兄弟、その名もブルース・ブラザーズ。子供のころに恩になった教会を救うため、再び音楽活動を始めた彼らの波乱万丈の活躍をコミカルかつダイナミックに綴ったミュージカル・エンターテイメント。何かと有名な本作を今さらながら鑑賞してみました。うーん、時代のせいなのか僕はそこまでのれなかったですね、これ。確かに面白い部分もいくつかあったのですが、全体的にはそこまでって感じでした。余談だけど、タモリ倶楽部の空耳アワーで何度も取り上げられた有名な曲は、リメイク版で使われてたみたいですね。原曲を普通に聴いてみたかったのに、ちょっと残念でした。まあ本当に余談ですけど(笑)。[DVD(字幕)] 6点(2019-08-02 23:48:23)

802.  雨の日は会えない、晴れた日は君を想う 《ネタバレ》 都会の高層ビルの一画にオフィスを構える投資会社で、エリート金融マンとして働くデイヴィス。美しい妻にも恵まれ順風満帆な生活を送っていた彼を、ある日、悲劇が襲う。一緒に乗っていた車が交通事故に遭い、目の前でその美しい妻を一瞬にして失ってしまったのだ。病院の待合室でその事実を聞かされたデイヴィスは茫然となってしまう。だが、次の瞬間、彼はあることに気付いてしまうのだった。「僕はちっとも悲しくない」――。それよりも空腹感が勝ったデイヴィスは、待合室の片隅にあった自販機でチョコレートを買おうとするのだが、故障で一向に出てこなかった。何もかもが嫌になった彼は、そのことや亡き妻のことをクレームの手紙に書き、自販機の管理会社へと四通も立て続けに送り付けるのだった。しばらくは何の音沙汰もなかったが、何日かすると顧客担当だというシングルマザーから個人的に話がしたいと電話が掛かってくる。彼の手紙を読んで泣いたという彼女の言葉から、デイヴィスは自らの失われた結婚生活を見つめ直そうとするのだったが…。妻の死をきっかけにこれまでの生活の空しさに気付いてしまった男が、困窮した生活を送るシングルマザーとその子供である聡明な少年との出会いを通じて過去と決別する姿を描いたヒューマン・ドラマ。主演を務めるのは実力派俳優ジェイク・ギレンホールとナオミ・ワッツ。監督は、手堅い人間ドラマを撮ることにかけては定評のあるジャン=マルク・ヴァレ。確かにテーマへの取り組み方も演出力も俳優たちの演技もある一定の水準に達していることは僕も認めるところなのですが、ちょっと自分はそこまで合わなかったですね、これ。この作品の主要テーマである、主人公の自分の人生の「解体」とシングルマザーの親子との偶然の出会いが、なんだか最後まで有機的にうまく絡み合っていないような印象を受けてしまいました。それに人生の曲がり角に迷い込んでしまい、どんどんと迷走してゆくこの主人公にいまいち共感できず…。ただ映像は終始美しく、また都会の片隅で必死に自らの人生を模索するこのシングルマザーの親子のキャラクターはすこぶる魅力的だったので、その点は凄く良かったと思います。要はこの主人公のうじうじっぷりが、僕はあまり好きになれなかったってことですね。[DVD(字幕)] 6点(2019-08-01 22:16:31)

803.  パシフィック・リム:アップライジング 《ネタバレ》 アホほど金を掛けて、怪獣VSロボットの人類の存亡を掛けた闘いを大真面目に作ったエンタメ・アクション第二弾。まぁぼちぼちってとこですかね。監督が交代したってことで、お話の内容もアクションも全体的に3割減って印象でしたわ。ヒマつぶしに観る分にはそこそこ楽しめます。ロボットも怪獣も日本の文化なのに、マーケティングのせいなのか全面的に中国フューチャーなとこは違和感ありますけど。[DVD(字幕)] 6点(2019-07-24 23:50:10)

804.  ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書 《ネタバレ》 ベトナム戦争当時、前線を視察した政府職員が作成したとされる最高機密文書、いわゆるペンタゴン・ペーパーズ。時の政権を揺るがすほどの内容が記されたその文書を巡り、安定した経営か新聞記者としての矜持か、ぎりぎりの選択を迫られることになった記者や社主の葛藤を描いた社会派ドラマ。監督はもはや言うまでもないレジェンド監督スティーブン・スピルバーグ、主演も長年ハリウッドの第一線で活躍し続けるベテラン俳優コンビ、トム・ハンクス&メリル・ストリープ。実話を基にして描かれたという本作、手堅い演出とベテラン勢の安定した演技力でなかなか見応えのある仕上がりになっていたと思います。株式公開による安定経営か、もしかしたら会社存続の危機に陥るかも知れないがそれでも真実の公開か、アメリカの歴史を揺るがした事件を丹念に描いたドラマは抜群の安定力でした。ただ、あまりにも王道過ぎて、若干物足りなく感じてしまったのも事実。もう少し捻りのある展開があればもっと良かったんですけど、これは好みの問題なのかな。面白かったですけど、まあそこまでって感じですかね。[DVD(字幕)] 6点(2019-07-23 23:13:54)

805.  ヘイト・ユー・ギブ 《ネタバレ》 貧しい黒人たちが多く住む貧困地区で生まれ育った、何処にでもいるような平凡な女の子、スター。両親の方針から裕福な白人が数多く在籍する私立校へと進学した彼女は、恵まれた白人の子たちに囲まれ、イケメンの白人彼氏とも超ラブラブ、自分が黒人であることなんてすっかり忘れて充実した日々を過ごしていた。そんな折、地元で開かれたとあるパーティで初恋の男の子と再会したスターは、彼の車で一緒に帰ることに。懐かしさから途中で車を停めて、いろんな思い出話に盛り上がる二人。そこにやって来る1台のパトカー。職務質問をしてきた白人警官は、何もしていない彼をまるで犯罪者同然に扱い、反発した彼との間で不穏な空気が流れ始める。すると突発的に白人警官が発砲し、スターの初恋の相手は呆気なく帰らぬ人になってしまうのだった――。当然のようにすぐ捕まると思われたその白人警官は、なんと停職という軽い処分だけで無罪放免になってしまうかもしれなかった。その事実を知り愕然としたスターは、彼のために少しずつ行動を起こすことを決意する…。それまで充実した毎日を過ごしていた平凡なティーンエイジャーが、アメリカに根深く残る人種差別という現実へと静かに立ち向かう姿を描いた社会派青春ドラマ。実際に起きた事件を基にして制作されたという本作、現代のアメリカが抱える闇をあくまでティーンエイジャーの視点から描いたそのスタンスはいいと思います。黒人社会に根深く残る差別意識がより対立を激化させているところなどもきちんと描かれており、そのフェアなスタイルにも好感が持てます。ただ、原作がアメリカのティーンエイジャーを対象としたヤングアダルト小説ということもあり、主人公の恋愛ドラマが非常に甘っちょろいのが本作の評価の分かれるところ。特に全面的に主人公を愛してくれる白人彼氏の存在はどうなんでしょうね。大人が見たら大多数の人が恐らく鼻で笑っちゃうかも。あと、ここまで大風呂敷を拡げたテーマを収束させるラストがけっこう放り投げっぱなしなのもいかがなものか。白人警官は結局無罪放免のままで問題は何も解決していないのに、家族は無事に平和になりイケメン彼氏ともまた超ラブラブに戻りましたとさ、なんてのはちょっと甘すぎやしませんか。あくまでティーンエイジャーの視点から社会問題を描いたその姿勢は良かっただけに、ラストが惜しい。[DVD(字幕)] 6点(2019-07-18 21:11:55)

806.  ホテル・エルロワイヤル 《ネタバレ》 カリフォルニアとネバタの州境に建つ一軒の寂れた安ホテル、その名もエルロワイヤル。ある夜、このホテルで偶然一夜を過ごすことになった、5人の客たちと1人の従業員。饒舌な家電セールスマン、初老の神父、落ちぶれた黒人女性歌手、気の強そうな訳あり女性、彼女に拉致監禁されている謎の女、そして何らかの秘密を抱えていそうな気弱なホテルのフロントマン――。一見、何の関係もなさそうなそんな彼らだったが、それぞれの目的のためにこのホテルへとやって来たのだった。突如として降り始めた大雨の中、彼らは各々の目的のために行動し始める。すると、このホテルに隠された本当の秘密が明らかとなり、やがて第一の犠牲者が…。何の変哲もない一軒の安ホテルに集ったそんな宿泊客たちが次々と巻き起こす騒動をスラップスティックに描いたクライム群像劇。という明らかに初期のタランティーノを意識して制作されただろうそんな本作なのですが、冒頭から舞台となるこのホテルのいかがわしさが炸裂してて摑みはばっちりでした。それぞれの部屋番号を割り振られた宿泊客のお話が順番に展開されるのもいかにもタランティーノ的で、時系列をいじくったお話の持っていき方も手際がよく、これは面白くなりそうという雰囲気をびしばし感じました。特にホテルのフロントの隠し扉を抜けると秘密の通路があり、それぞれの客室のマジックミラーとなった鏡の裏側へと繋がってるというのはいいですね~。うーん、なんという夢のようなホテルなんでしょ(笑)。そこから覗かれる、それぞれの客たちもみな胡散臭くて全員キャラが立っているのも大変グッド。と、途中までは面白く観ていられたんですけど、中盤辺りから急速に失速しちゃうのが本作の残念なところ。本家のタランティーノに比べてお話の密度が薄すぎるんですよね、これ。なのに、明らかに長い!この密度で140分は明らかに長すぎます。途中から出てくるクリス・ヘムズワース演じるイカれたカルト教団のボスも、なんだか取って付けたようで違和感しか感じませんでした。もう少しいらんエピソードを削って全体的にコンパクトにまとめてくれたらもっと面白くなったかもしれないのに、残念![DVD(字幕)] 6点(2019-07-11 19:50:14)

807.  ザ・マミー(2017) 《ネタバレ》 2006年、麻薬戦争が激化し始めたメキシコ。十数万人規模の死者と行方不明者を出し、さらには残されたその子供たちも孤児となって過酷な生活を強いられたのだった。母とともに平凡に暮らしていた11歳の少女エストレアもその一人。ある日突然居なくなってしまった母を捜して街のストリート・チルドレンと行動を共にするようになった彼女は、生きるためにスラムの劣悪な環境で暮らし始める。すると、何処からともなく自分のことを呼ぶ母の声が聞こえるようになり、さらには現実とも幻想ともつかない不可解な現象を垣間見るようになる。だが、子供たちのリーダー格だった少年シャイネが街のギャングからピストルとスマホを盗んだことから、彼女の身に容赦のない現実が襲い掛かってくるのだった…。麻薬戦争で荒廃したメキシコのスラム街を舞台に、そんな過酷な運命に翻弄される少年少女たちを幻想的な映像で描いたダーク・ホラー。第三世界でたくましく生きるストリート・チルドレンたちを主人公にしたホラー作品という珍しい設定に惹かれて今回鑑賞してみました。冒頭、壁に描かれた落書きのトラがいきなり動き出し、夜の街を疾走し始めるという幻想的な映像から摑みはばっちりでした。主人公エストレアの周りで繰り返されるホラー描写もなかなかエッジが効いていて大変グッド。エストレアをはじめとする孤児たちもみな個性豊かで魅力的なのも良かったですね。メキシコの苛烈な麻薬戦争と幻想的なホラーを融合させるというそのアイデアも新しい。ただ、それが巧く行っているかというとそうでもないのが本作の欠点。ところどころその二つが有機的にうまく絡み合ってないように感じてしまいました。あと、失踪前のお母さんの描写がほとんどないため、主人公の哀しみが今一つ伝わってこないのも残念な点の一つ。水溜りに泳ぐカラフルな魚や突然動き出す落書き、主人公を付け狙うように動く血痕など映像的にはけっこうセンスを感じただけに惜しい。この監督の次回作に期待ってことで。[DVD(字幕)] 6点(2019-07-10 20:01:11)

808.  アンダー・ザ・シルバーレイク 《ネタバレ》 都会の片隅で孤独に生きるオタク青年が一目ぼれした美しい女性。彼女を巡って、彼が踏み入れることになるハリウッドの裏社会を幻想的な映像と不条理な展開で見せるシュルレアリスム劇。監督は前作『イット・フォローズ』でスマッシュヒットを飛ばしたデビッド・ロバート・ミッチェル。エッジの効いた演出とセンス抜群のホラー描写で魅せたその前作がなかなか良かったので、けっこう期待して今回鑑賞してみました。なんですけど、うーん、この人って本来はこっち系の映画を撮りたい人だったのですね。いわゆるデビッド・リンチ系の不条理劇。僕はこういう前衛映画は『マルホランド・ドライブ』以外はまったく合わないんで、本作もそこまで嵌まりませんでした。こういう難解な内容なのに最後まで淡々と見せきる監督のセンスや80年代90年代のオタク文化を濃厚に織り交ぜた独特の世界観などは確かに凄いとは思うんですけどね。それにちょっと長いのも気になりました。うん、こればかりは好みの問題としか言いようがありませんわ。[DVD(字幕)] 6点(2019-07-06 22:49:27)

809.  ローマンという名の男-信念の行方- 《ネタバレ》 人づきあいが苦手で世間から変わり者と目されている弁護士、ローマン・J・イズラエル。だが、その人並外れた記憶力を武器に彼はこれまで常に社会的弱者のために働いてきた。そんなある日、恩師である事務所の共同経営者が急な病によってこの世を去ってしまう。それまでぎりぎりの経営で成り立っていた事務所は突如として閉鎖されてしまうことに。残務整理のためにやって来た大手法律事務所の重役ジョージからの再雇用の申し出も自分の信念から一度は断るものの、経済的困窮から仕方なく彼の事務所で働き始めるローマン。すると、ジョージから自分の恩師が長年不正を行っていたことを告げられるのだった。「もう恩知らずの連中に尽くすのは疲れた…」。正義のためだと信じてきたこれまでの仕事に限界を感じていたローマンは、やがてごく普通の弁護士――正義の追及も金儲けもどちらも同じように大事なものだという割り切った考えを持った弁護士へと生まれ変わってゆく。そんな時、絶対にバレない違法すれすれの金儲けのチャンスを目の前にしたローマンは……。たった一人、社会的弱者のための正義を貫いてきた孤独な弁護士に訪れたそんな信念の危機を描く社会派ドラマ。自閉症気味の変わり者弁護士ローマンを演じるのは、これまでのこわもてイメージを一切感じさせない渋い演技でアカデミー主演男優賞にノミネートされたベテラン、デンゼル・ワシントン。拝金主義的な典型的エリート弁護士を演じたのは人気俳優コリン・ファレル。監督は違法すれすれのスクープを狙うパパラッチを描いた前作『ナイトクローラー』で強烈な印象を残したダン・ギルロイ。いかにもこの監督らしい、社会からはみ出してしまった孤独な男の自らの信念を巡るドラマは見応え充分。地味なお話ながら徹底的なリサーチに基づいたストーリーテリングの巧みさもあり、最後まで惹き込まれて観ることが出来ました。特に、D・ワシントンのさすがの演技力が素晴らしい。この一見とても友達にはなりたくない偏屈弁護士をリアリティたっぷりに演じていて、途中からは彼の行く末が気になって思わず感情移入。それは正義なのか偽善なのか――。法律の限界に鋭く迫るそのテーマ性はなかなか深い。ただ、惜しいのは後半の展開。彼の意志を継いでジョージがある行動を起こす心変わりにいまいち説得力が感じられず、そこらへんちょっと詰めが甘いです。また、このお話が全て3週間の間に起こった出来事というのもだいぶ無理があるような。40年も信じてきた自分の信念が、たった3週間の間に揺らいでしまうというのはさすがに説得力が欠けます。前半がすこぶる良かっただけに、後半の展開があまりにも惜しい。[DVD(字幕)] 6点(2019-06-25 23:36:27)

810.  アンダー・ザ・シャドウ 影の魔物 《ネタバレ》 1988年、イラン・イラク戦争真っ只中のテヘランに暮らす女性シデーは、夫と一人娘のドルサとともにつつましやかに暮らしていた。だが、戦況は刻々と悪化、毎日のように空襲警報が鳴り響き、市民たちの間ではイラクから大量のミサイルが飛んでくるとの噂がまことしやかに広がっていた。そんな折、夫に召集令状が届き戦場へと派遣されることに。娘とともにアパートに取り残されることになったシデー。すると、娘のドルサが不穏な言動を繰り返すようになるのだった。なんと、この家に伝説の精霊ジンが密かにやってきて、私たちの大切なものを奪おうとしているというのだ。とても信じられないシデーだったが、その日から理屈では到底説明できないような不可思議が現象が起こり始め、やがて…。戦時下のイランを舞台に、お伽話の中にしか存在しないはずの精霊ジンに脅かされる母娘の恐怖を描いたホラー。そんな設定の目新しさに惹かれて今回鑑賞してみました。なんですけど、まあこの特異な状況設定を取り除いたら、後に残るのはごく普通のホラーでしたね、これ。恐怖の対象がアラジンでもお馴染みの精霊ジンとなってますけど、やってることは欧米の悪霊と全く変わりません(笑)。中東らしさと言えば、主人公の女性がスカーフを被らずに外に逃げてしまい警察に咎められるとこや、エアロビのビデオを隠れて見ているとこぐらい。それも物語上、さして活用されることもありません。それでも、そのジンが娘のイマジナリー・フレンドに触発された母親のストレスが生み出した、妄想オチのようにも読み取れるこの曖昧なラストにしたのはけっこう良かったかな。それにベッドに居ないはずの夫がいるシーンやジンが纏うスカーフに取り込まれるシーンなどなかなか印象的で、ホラー作品としては一応及第点はあったと思います。まぁぼちぼちってとこですね。6点。[DVD(字幕)] 6点(2019-06-24 22:27:11)

811.  アラジン(1992) 《ネタバレ》 最近映画館で観た実写版がとても良かったので、テレビでやっていたこのオリジナル・アニメも今回鑑賞してみました。確かに良かったんですけど、うーん、なんかやはり時代を感じさせますね~。映像がところどころちょっと古臭いというか、暗くて見辛い部分も多々。ジーニーをはじめとする個性豊かなキャラクターたちは充分魅力的で良かったんですけどね。[地上波(吹替)] 6点(2019-06-21 00:54:08)

812.  ハッピーエンド(2017) 《ネタバレ》 フランス北部の街カレーで大豪邸に住むとある裕福な家族。会社を経営する長女を中心に三世代が同居する、この一見幸せそうな家族の生活にある日、長年離れて暮らしていた長男の前妻の子供が引き取られることに。エヴというもうすぐ13歳になるその少女の母親が自殺未遂を起こし、しばらく入院することになったのだ。数年ぶりに出会った父親との同居に初めは戸惑いつつもエヴは、少しずつ新たな生活に馴染んでゆく。すると、一見幸せそうに見える家族の隠された本当の姿が炙りだされていくのだった――。認知症を患う祖父は死への誘惑を抱え、エヴの父親である長男は浮気相手とチャットでエロトークをし、会社を経営する長女は社内での訴訟問題に頭を悩ませ、彼女の息子である孫は連日のように深酒をして問題を引き起こし、そしてエヴ自身もまた心に暗い闇を抱えていたのだった。そんなもはや崩壊寸前の家族が最後に辿り着く〝ハッピーエンド〟とは?社会の不条理や人生の生きづらさを透徹した目で描き続けてきた鬼才ミヒャエル・ハネケ監督の最新作は、SNS時代における家族のありようを皮肉たっぷりに描いたヒューマン・ドラマでした。あのハネケがハッピーエンドなんて撮るはずがないと分かっていましたが、いやー、これがまた相変わらずのハネケ節(笑)。すっかり冷め切ってバラバラになってしまった家族の醜悪なドラマが、ただ淡々と、それでも知的で気品に満ちた映像でもって描かれておりました。無駄を削ぎ落したシンプルなストーリーの中にたくさんのヒントを散りばめ、現代社会が抱える様々な問題を観客自らに考えさせるというその手法は並みの才能では出来るものではありません。そして迎える皮肉なハッピーエンド。長い人生を生きてきた老人とこれからも生きていかなければならない若い少女がともに達したこの結論に、果たして人生に生きる価値などあるのかと鋭いナイフで自分の倫理観をえぐられるような思いをさせられてしまいました。ミヒャエル・ハネケ、70歳を過ぎてもいまだ衰えぬその負のパワーは凄いです。正直、僕は嫌いですけど(笑)。あと、関係ないけどエヴ役をやった女の子の存在感は凄いですね!むちゃくちゃ可愛くてキュートで、久々に僕のロリコンレーダーにびしばしくる逸材を見つけてしまいました。ファンティーヌ・アルデュアン、これから要注目!![DVD(字幕)] 6点(2019-06-14 23:37:40)

813.  ボーダーライン: ソルジャーズ・デイ 《ネタバレ》 メキシコ国境で日々ぎりぎりの闘いを強いられている麻薬取締官の姿を重厚に描いたシリーズ第二弾。確かに見応えはあったんですが、前作ほどではないかなぁって印象。前作ではエミリー・ブラント演じる新人捜査官の目を通して狂気の世界を描いていたので、何も知らない観客の善悪の境界線を揺さぶる脚本が非常に秀逸だった。対して本作、もはや狂気しかなく、ちょっとひいちゃいます。もう少し観客が感情移入出来るキャラが欲しかったですね。でも、このひりひりするような濃密な世界観はやはり見応えありです。ベニチオ・デル・トロの存在感もやぱ凄いです。[DVD(字幕)] 6点(2019-06-07 13:53:26)

814.  ヴェノム 《ネタバレ》 宇宙から飛来した凶悪寄生生物ヴェノム、その宿主となってしまった男の闘いをダークに描くアメコミ・ヒーロー作品。設定だけはけっこう奇抜なのに内容は案外平凡なのですね、これ。CGを多用したその画のクオリティは相変わらず高く画的には充分観ていられますけど、中身の方はありがちかな。最後に何故かスパイダーマンのアニメが流れてましたけど、調べてみるとこれってその中のキャラクターの一人だったのですね。シリーズは一通り観ているはずなのに全然覚えてなかったですわ。まぁぼちぼちってとこでした。[DVD(字幕)] 6点(2019-06-03 21:27:48)

815.  ボヘミアン・ラプソディ 《ネタバレ》 昨年一番の話題作を今回満を持して鑑賞。クイーンは確かファースト・アルバムと世界に捧ぐ?(あのウィウィルロックユーとウィーアーザチャンピオンの入ったやつ!)の二枚を十代のころに買ったくらいのファン。それ以外の曲はあんまり知らないながらも、それでもやぱ有名な曲がかかるとテンション上がりますよね~。ただ、映画としては僕はそこまで嵌まらなかったですかね。もともとこの監督とは昔からいまいち相性が良くないみたいで、有名なやつもいくつか観ましたが僕はそこまでって感じだったので今回もそんな感じでした。映画館で観たらまた違ったかもですけど。次は僕の大好きなプリンスの生涯を誰か映画にしてくれないかな~~。[DVD(字幕)] 6点(2019-06-01 21:29:58)

816.  聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア 《ネタバレ》 優秀な心臓外科医として忙しい毎日を過ごすスティーブンは、美しい妻と育ちざかりの二人の子供とともに充実した日々を送っていた。そんなある日、彼はマーティンという名の謎めいた少年と出会う。かつて自分が担当したものの救えなかった患者の息子だというマーティンに、罪悪感から彼は何かと目をかけてやるのだった。高価な時計をプレゼントしたり、一緒にランチを食べたり、家族との夕食の席に招待したり…。だが、その頃からスティーブンの家族に不可解な出来事が起こり始める。突然息子の下半身が動かなくなり、しかも一切ものを食べなくなったのだ。何度検査しても原因は皆目摑めず、スティーブンは途方に暮れるばかり。しばらくすると、長女も同じような症状を発症するのだった。突如として巻き起こった家族の危機になすすべのないスティーブン。そんな彼に、マーティンは衝撃の事実を告げる――。謎めいた少年によって崩壊の危機へと追い込まれてしまったとある家族の葛藤を、独特の映像と不穏な世界観の中に描き出すサスペンス・ドラマ。追い詰められる夫婦役に、人気俳優コリン・ファレルとニコール・キッドマン。監督は最近独自の作風で注目を集めるギリシャの鬼才ヨルゴス・ランティモス。最後まで不快指数マックスのいや~~~なお話でしたね、これ。少年のかけた呪い?によって家族がいろいろと理不尽な目に遭うんですけど、この少年がとにかく不気味で気持ち悪いんですよ。スパゲッティを食べてるだけなのに、どうしてあんなに気持ち悪くなれるんでしょーか(笑)。独特のカメラワークや不穏な音楽もいちいち観客の神経を逆なでするし、細かいエピソードにいたるまでいちいち気持ち悪い。あの酔っ払った父親の性器をしごいて射精させた話を自分の息子にするシーンっていります?やたら娘に初潮が来たことを自慢げに話す父親もどーなんですかね?前作でも思ったことだけど、この監督って、やぱかなりの変人で変態ですよね。好きか嫌いかで訊かれたら、正直僕は嫌いです。でも、才能は充分ある。最後の家族ロシアンルーレットなんて、かなりブラックで悪趣味全開!でも、悲惨なのになんか滑稽で、こんなシーンを撮れる監督なんて世界に彼一人なんじゃないですかね。とまあ個人的には嫌いですけど、一度は触れてみて各々で判断しちゃってください。[DVD(字幕)] 6点(2019-05-25 01:41:24)

817.  MEG ザ・モンスター 《ネタバレ》 深海から現れた超巨大モンスター鮫がひたすら暴れまくる映画。それ以上でもそれ以下でもありません(笑)。まぁベタながらこの手の映画のツボは手堅く押さえられていたのでぼちぼち楽しめました。てか、ステイサム、元嫁が瀕死の重傷を負って寝込んでるのに中国人のおねーちゃんと簡単に良い感じになりすぎ![DVD(字幕)] 6点(2019-05-22 04:17:49)

818.  ザ・ミスト 《ネタバレ》 突如として発生した謎の霧のせいで大混乱へと陥ってしまったパリ。地下から瞬く間に拡がっていったその霧は有毒で、取り込まれてしまった人々は次々と死んでしまうのだった。生まれつきの免疫疾患によりカプセルの中でしか生活できない11歳の娘を抱えた主人公夫婦は、何とかして生き延びる道を探るのだが…というお話。タイトルも設定も某有名な鬱映画と丸かぶりの本作、完全に出オチの映画なので、ポイントはその後のお話の引き延ばし方にあります。率直な感想を述べさせてもらうと、まあそれなりに頑張っていたんじゃないでしょうか。狭いカプセルの中でしか生きられない女の子が逆に生き延びられたけれど、そのためには定期的にバッテリーを入れ替えに行かなければならないという設定はけっこう秀逸。しかも霧は海のように四階か五階までを満たしているので、上階に避難した両親は娘の命を救うためになんとかして霧の中を進んでいくというのはなかなかサスペンスフルですね。逃げ延びた部屋の住人である老夫婦も見るからに良い人そうで、この設定の絶望感をより際立たせることに成功しています。ただ、こういう大風呂敷系設定勝負の映画の常として突っ込みどころ満載なのが本作の欠点。人間や鳥は死んでるのに、何故か犬だけは生き延びて狂暴化してるというのはいったいどうした訳なんでしょう?致死性の有毒な霧のはずなのに、息を止めただけでその中を行っても大丈夫というのも詰めが甘ーい!とはいえ、ところどころに本家に通ずる驚くような鬱展開があるので最後まで飽きることなく観ることが出来ます。特にあの奥さんが辿る運命は、非常に切ないものがありますね。というわけで、時間も短いからサクッと観られるし、まあ良かったんじゃないでしょうか。[DVD(字幕)] 6点(2019-05-21 00:24:16)

819.  クワイエット・プレイス 《ネタバレ》 凶悪な地球外生物の襲来により、壊滅寸前まで追い詰められた人類。目は見えないものの強力な聴覚を駆使して獲物を狩る恐ろしいモンスターの襲撃に怯えながら、人々はただひたすら音を立てない生活を強いられていた。そんな絶望的な世界で生き残った主人公たち家族は、靴も履かず、互いのコミュニケーションの手段は手話や筆談のみ、食事中も一切音を立てず、ただただ生き延びることだけを目的に暮らしている。そんな中、母親のお腹に新たな命が宿ってしまい…。アイデア勝負のそんなモンスター・スリラーとも呼ぶべき作品なのですが、確かにアメリカでスマッシュヒットしただけあってなかなか面白かったですね~。音を立てたら即死という設定を巧く活かし、観ているこちらまでずっと緊張状態を強いられるようなこの作りは見事。いやー、ホンマに息苦しい!!あの何もかも嫌になって、大声で叫び出したおじいちゃんの気持ちが痛いほどよく分かる(笑)。ただ、さすがに突っ込みどころが満載過ぎるのが本作の欠点ですね。電気はどうやって発電してるのかだとか、川や滝の近くなら多少は音を立ててもいいのならそこで暮らせばいいやんとか、肝心のモンスターが人類を滅ぼせるほど強力には思えんだとか、もう少しその辺の設定を詰めて欲しかった。取り敢えず、こんな世界でも音を立てないように慎重に慎重に子作りしただろうお父さんの性欲の強さにはびっくり!![DVD(字幕)] 6点(2019-05-06 21:22:33)

820.  告白小説、その結末 《ネタバレ》 世界的なベストセラー作家にして二児の母でもあるデルフィーヌ。多くのファンを持つ彼女だったが、その私生活はとても順風満帆とは言い難いものだった。独立した二人の子供たちとは疎遠になり、テレビ司会者として名を馳せる夫とも現在別居中、新作小説も深刻なスランプからまだ一行も書き出せない状態が何日も続いていた。独り暮らしをしているアパートに届くのは、差出人不明の脅迫状ばかり…。八方塞がりのそんなある日、デルフィーヌは〝エル(彼女)〟と名乗る謎めいた美しい女性と出会う。長年のファンで自分も文筆業だという彼女と意気投合したデルフィーヌは、次第に彼女に心を開き始めるのだった。行くところがないという彼女を自宅へと招き入れ、ともに暮らしはじめるようになるデルフィーヌ。すると、エルは少しずつデルフィーヌの私生活に干渉しはじめ、新作小説の内容に口を出すばかりか、仕事や友人との交友関係までもコントロールするようになり…。孤独な女流作家と謎めいた美しい女性との危うげな関係をミステリアスに描き出す心理サスペンス。名匠ロマン・ポランスキーの円熟の才が随所に感じられる本作、確かに安定感は抜群でした。謎が謎を呼ぶモダンで怪しげな雰囲気はいかにも彼らしく、しっとりした美しい映像と音楽も観客の不安感を煽るのに成功しています。主役であるデルフィーヌを演じたエマニュエル・セリエのいかにもくたびれた女性作家然とした佇まいももちろん良かったのですが、エル役を演じたエヴァ・グリーンの美しさは特筆に値します。サディズム・マゾヒズムを髣髴とさせるこの二人のいびつな関係性はどことなく淫靡で凄く良かったです。ただ、肝心のストーリーの方は正直どうなんでしょう。はっきり言ってしまうと本作はいわゆる〇〇オチのお話なのですが、物語の中盤くらいにはそのことがほぼ分かってしまうのです。きっと意図してそういう演出がなされていると思うのですが、その趣旨がいまいち分かりづらい。女性作家の母親を巡る過去のトラウマとの決別、フィクションと現実との境界線を巡る創造者の葛藤、エルの本当の正体を巡るサイコ・サスペンス…、最後までその焦点がぼやけてしまっているような印象を僕は持ってしまいました。全編を覆うミステリアスな雰囲気は良かっただけに、惜しい。[DVD(字幕)] 6点(2019-04-20 15:21:44)

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