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プロフィール
コメント数 270
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 歳をとるごとに趣味と呼べるものがだんだん少なくなり、今では多忙ななか映画を鑑賞することがひとときの楽しみとなっています。
無数の作品の中から良作を探し出すツールとして、本サイトのお世話になっています。

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81.  映画 ビリギャル 《ネタバレ》 原作未読だが、出版当時ベストセラーになっていたので大まかなストーリーくらいは知っている状態で鑑賞。 本作は実話に基づいていることに加え、一にも二にも有村架純がはまり役だったことに尽きる。 有村は自分の気持ちに正直で無邪気な主人公「さやか」を大変魅力的に演じていた。彼女の代表作の一つにしていいと思うくらいだ。 どこまでも子供の可能性を信じ「この子はいい子なんです」と我が子を尊重し続ける母親や根っから前向きな塾講師と、一方で全身全霊を息子に傾けて自分の夢を押しつける身勝手な父親や教え子をクズ呼ばわりする担任教師という対照的な構図の中で、当然ながら最後は母親+塾講師・さやか組が勝利するわけだが、受験や部活をめぐる親との葛藤は誰しもが経験した題材であるし、さやかを中心とした登場人物の感情描写(および役者の演技)が大変うまく、わかっていても感情移入し心を動かされるシーンがいくつかあった。 また塾講師の「やればできると言わないでください。やってできなかったら余計に自信を失いますから」というセリフも印象に残った。 本作は、子供は関わる大人によってどうにでも変わりうること、そして一人の人間が変わることが周囲をも変えるほどの力があるという普遍的なメッセージを内包しつつ、鑑賞後に爽やかな余韻を残す良作だった。[ブルーレイ(邦画)] 7点(2016-02-15 11:50:48)《改行有》

82.  カリフォルニア・ダウン 《ネタバレ》 「2012」以来のディザスター・ムービーの鑑賞となったが、なかなかどうしてクォリティーが高かった。 ドウェイン様の圧倒的安心感もさることながら、制作スタッフがリアルさにこだわって撮影した意気込みが十分伝わってくる。 ただしここで言う「リアルさ」というのは、ストーリーの真実味ではなく、映像上のリアルさという意味だ。 こういったフィクション映画のストーリーは文字通り「映画的」であっていい。むしろそれを鑑賞後に(あるいは家庭で鑑賞しながら)ツッコミながら楽しむのが正しい作法ともいえる。さらに準主役の妻や娘が揃って巨乳であることも(女性側からの批判を承知でいえば)こうした映画の作法をよくわかって製作していると思う。 最新のCGをふんだんに使いつつ、ここぞという場面は生身のスタントやセットで体当たりの演技を見せており、大都市での巨大地震や津波の恐ろしさを楽しみながら疑似体験することができた。良作。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-02-13 11:39:16)《改行有》

83.  マッドマックス 怒りのデス・ロード 《ネタバレ》 多くの方がレビューしているとおり、はやり本作は劇場の大画面と大音響で「体感」するべき映画だった。 ストーリー展開やキャラクターの背景にはほとんど深みを持たせず、セリフすら最小限で、ただ世紀末のクレイジーな世界(車が力の象徴であり水とガソリンを奪い合う世界)に生きるクレイジーな連中の戦いに観客を放り込むようなビジュアルとサウンド、まさしくこれこそが「マッドマックス」なのだろう。 とはいえ、キャラクターの詳しい掘り下げがなくとも、観客にその背景を想像させるヒントはきちんとちりばめられてあり、観ているうちにフュリオサやマックス達の疾走を応援している自分に気づくような展開も秀逸。 ちなみに、「北斗の拳」が前作の世界観をモチーフにしていることは有名だが、本作では逆に「北斗の拳」からインスピレーションを得ているところも伺える(バット風の女性や種もみ婆さんなど)のもご愛敬か。 いずれにせよ、本作は可能な限り大画面と大音響で体感することをおすすめしたい。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-01-26 10:41:10)《改行有》

84.  ターミネーター:新起動/ジェニシス 《ネタバレ》 シュワちゃんが脚本を読んで出演を快諾しただけあって、とにかく「T-800の生体パーツが経年すると老化する」という設定ありきで、無理矢理作っちゃった感があるターミネーター第5作。T2でジョンを守るようプログラムされたあのT-800へのノスタルジーが基本で、あとはT1やT2の設定をいじくりまわして新作を作ってみました、みたいな、確かに一部の(多くの?)ファンの神経を逆なでするような仕上がりだった。 とはいえ、そこのところを割り切って観れば、タイムトラベルの舞台裏やT-800の新旧対決など、ある意味今だからこそ観られるファンムービーとしてそれなりに楽しめる作品になってはいる。 したがって、時間軸の問題や、ジョン・コナーの扱いには目をつむり、軽い気持ちで、老T-800とサラ・コナーそして若きカイルという疑似家族の活躍を楽しんじゃった方がいい作品。 個人的には可愛くて、豊かなバストラインを惜しげもなく露出するというB級感満載のサラ・コナーが気に入りました。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2016-01-20 11:13:34)(良:1票) 《改行有》

85.  スター・ウォーズ/フォースの覚醒 《ネタバレ》 このシリーズはあまりにも思い入れが強いため客観評価が難しい。 作品がジョージ・ルーカスの手を離れてどのようなストーリーが展開されるかを最も楽しみにしていたが、恐らくどの監督も尻込みするであろう困難なハードルをもった作品であることを考慮すれば、J・Jエイブラムスはいい仕事をしたと納得できた。 砂漠の惑星に住む不遇な若者が、いわくつきのドロイドとの出会いをきっかけに冒険に旅立ち、敵の巨大要塞に捕らわれるも、仲間と共に脱出に成功しレジスタンス軍と共に敵の巨大兵器を倒す…というプロットは確かにEP4やEP1とも通じるが、旧シリーズの世界観を踏襲することで安定感を生み出すという選択は正しかったと思う。 CGを感じさせないほどに格段に進歩したVFX、旧キャラクターやファルコン号の登場の仕方も期待を裏切らなかった。チューバッカやC-3POのコメディーパートもそのままに、独創的なクリーチャー、手に汗握る空中戦、そして次第に明らかになる血縁関係…正統なSWの続編を名乗るにふさわしいつくりだった。果たして新たにフォースにバランスをもたらすのは、レイなのか、フィンか、それともカイロ・レンか…、期待は高まる。ジョン・ウィリアムズのスコアも欠かせないものだが、今回は印象的なテーマがなかったのが唯一気になる点。とはいえ78年に衝撃をもって観た作品の続編を、37年経った今も同じオープニングとエンドタイトルで観られる幸せに感謝したい。[映画館(字幕)] 10点(2015-12-20 12:07:54)(良:2票) 《改行有》

86.  エンド・オブ・ザ・ワールド(2012) 《ネタバレ》 小惑星の地球への衝突が防ぎきれないものとなり、地球滅亡まで残り3週間となった時、いったいどんな事が起こるのか。こういったシチュエーションでは否応なく人間存在の本質が浮かび上がるので、終末ものは好きなジャンルのひとつだ。本作では、迫りくる小惑星の描写もなければ、大統領の演説もなく、あくまで主人公の身の回りに起こる出来事を追っているところに面白さがあった。滅亡が迫っていても「健康」や「道徳」といった価値を失わない人もいれば、全てを捨てて享楽に身を任せる人もいる。終末が迫っているのに、何の疑問もなく来週も来ようとするハウスキーパーや、こんな時に交通違反を取り締まる警官には笑ってしまうが、実際はこんなものなのかもしれないと思わせるのが本作のユニークさだろう。 暴動のシーンはあるものの、全体的にパニック描写は控えめであり、特に後半は本当に滅亡が迫っているのかわからなくなるほど、穏やかなトーンで物語が進んでいく。悲壮感もないが、もちろんハッピーエンドでもない。不思議なラブストーリー。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-09-22 14:21:07)《改行有》

87.  ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション 《ネタバレ》  気がついたら5作目となっていた本シリーズ、今やトム・クルーズのスパイアクションとして一定の地位を確立して久しいが、52歳を超えた今もその期待を裏切らずアクション映画として高水準のレベルを維持していることに正直驚く。「M:I」らしく、本作もオープニングから観客の目を捉えて離さない。CMでお馴染みの飛行機アクションから、スーツ姿のイーサン・ハントがテーマ音楽に乗って颯爽と登場。最高にクールなオープニングだ。本作もオーストリア、モロッコ、ロンドンなど世界を股にかけた贅沢なロケを敢行し、魅力的な謎の女スパイも登場。アクションも過去作品からマンネリにならないよう微妙な変化をつけつつ、オペラ劇場から水中アクション、カーチェイス・バイクチェイスと変化に富んだ展開をみせている。お決まりの変装シーンにも一ひねりあり。一方では、もう少しルーサーを含めたチーム作戦や、新しいギミックを見たかったが、これくらいがいいバランスなのだろう。  来日したトムの「小さい頃の映画を作りたい、世界中を旅したい、という夢が今こうして叶っているのだから、映画人として精一杯努力して観客に応えたい」とのコメントに、本シリーズに対するトムの誠実な姿勢が表れている。細かいことは抜きに、劇場で日常生活を忘れさせるハラハラドキドキの2時間余り……お勧めです。[映画館(字幕)] 8点(2015-08-12 21:31:11)《改行有》

88.  時をかける少女(2006) 《ネタバレ》 原作は未読で大林監督作品も観ていないが、結構楽しめた。ありそうでなさそうな高校生の日常の中に、タイムリープというSF要素を絡めた、爽やかな青春ドラマ。主人公の行動は基本的に幼稚なのだが、その幼稚さゆえに誰の記憶にもある二度と戻らない青春の日々を追憶させる力を持っている。実際には本作のような「男2人と女1人」の友達関係を経験した人はあまりいないと思うが、誰もが憧れるシチュエーションだったりもする。夏の日、自転車、キャッチボール、堤防、そして友達……全てがかけがえのない日々だったことを思い起こさせる不思議なアニメだった。[地上波(邦画)] 8点(2015-07-21 11:47:00)

89.  ゴーン・ガール 《ネタバレ》 女性のしたたかさと恐ろしさが次第に明らかになっていくミステリアスな展開はそれなりに面白く観られた。特に失踪事件のネタバレ以降、可愛い顔を醜くしてまで計画を遂行しようとする妻の執念には、世の男性諸氏を戦慄させるものがあった。一方、ベン・アフレックは世のダメ夫を代表するようなキャラクターで、多くの女性も感情移入しやすいだろう。こうした作品の場合、興行映画としてのインパクトとリアリティーのバランスは難しいところだが、本作はインパクトに振った分、反面フィクション色が強くなり、どこか現実味を感じられないのが惜しまれる。二人の間に子供がいないことや終盤の驚きの展開がそうさせている部分もある。とはいえ本作を観た男性諸氏には「女をナメるなよ」とのメッセージだけはしっかり届いたのではないだろうか。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-07-16 13:00:52)

90.  アメリカン・スナイパー 実在した人物をモデルにしているわけだが、一にも二にもブラッドリー・クーパーの役作りが光る作品。ラストに実物の写真が出てくるが、劇中のクリスと違和感がほとんど感じられなかったくらいだ。内容はイラク戦争を舞台に「戦争がいかに生身の人間を壊していくか」という古くて新しいテーマに沿って描かれており、その点は「フルメタルジャケット」にも描かれているし、近くは「ハート・ロッカー」にも似ている。敵地で包囲される近代戦の恐怖としては「ブラックホーク・ダウン」にも既視感がある。その意味でとりわけ新しいメッセージは感じられなかったわけだが、最後まで緊迫感を失うことなく物語を展開させ、意外な結末で終わりを迎える構成にはそれなりの見応えがあった。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-07-13 16:17:42)(良:1票)

91.  アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 《ネタバレ》 アメコミヒーローにはもともと思い入れはないが、アクションはそこそこ楽しめた。ただし、あまりの詰め込みすぎに動体視力が追いつかず、鑑賞後は疲労感が残った。さらに途中から謎のキャラクターが登場したり、新顔の兄妹キャラの能力が凄すぎてついて行けなかった。 「ウルトロン」という人口知能が人類を抹殺しようとする「凄み」が終始感じられず、単なる雑魚キャラを多数登場させてお茶を濁すというもったいない展開になっている。ついでにいうと吹替え版は非常にお粗末。字幕版を観るべきだった。[映画館(吹替)] 5点(2015-07-13 15:42:11)《改行有》

92.  フューリー(2014) 《ネタバレ》 戦車部隊を中心に描いた戦争映画は近年のメジャー作品としては新鮮であり見応えがあった。本作はB・ピットが優秀な車長ウォーダディを好演しているわけだが、ストーリーは新米副操縦手ノーマンの視点でも描かれており、意図的かどうかわからないが、他の搭乗員を含め登場人物の掘り下げはほとんど行われていないため、どの人物にも感情移入しにくい。強いて言えば、敵を殺すことに何の躊躇もなくキリスト教にも懐疑的と思われたウォーダディが、実は敬虔なクリスチャンだった事が終盤ほのめかされる程度だ。本作はそういう人間ドラマより、むしろ戦場の描写をよりリアルにすることにより、戦争の悲惨さを淡々と描いているようも思えた。特に最初はドイツ兵に銃口を向けられなかったノーマンが戦場で変貌していく様、そしてドイツの街に侵攻した兵士達の傍若無人な振る舞いとウォーダディの清廉な振る舞いの対比が戦争の悲惨さを雄弁に物語っており、「プライベートライアン」とも通じるメンタリティーを感じた。最後の十字路の戦いは「ここが死に場所」と腹を決めたウォーダディの姿が「300(スリーハンドレット)」のレオニダス王に重なってみえた。[DVD(字幕)] 7点(2015-04-30 11:34:31)

93.  るろうに剣心 伝説の最期編 《ネタバレ》 期待感を高めて終わった前篇に比べると、ツッコミどころの多い後篇だった。特に武井咲の存在感の低下は著しく、ヒロイン不在といってもよい扱い。観て思ったのは、前篇の蒼紫のエピソード、そして後篇の師匠との修行パートも一切カットして、1本の尺で志々雄やその手下のエピソードや背景を交えつつ、そしてヒロインとのやり取りを中心に再構築した方がよっぽど面白かったのではないだろうか。まあ、口でいうのは簡単ですが……。アクションのレベルは相変わらず素晴らしく、これを観るだけでも価値はあります。[ブルーレイ(邦画)] 5点(2015-04-13 14:02:24)

94.  るろうに剣心 京都大火編 《ネタバレ》 原作未読。「志々雄二部作」の前篇という位置づけだが、主要キャストの素性や剣心の心情を理解するうえで第1作は観ておいた方がわかりやすい。本作では特に「志々雄」という敵キャラの存在感が前作から大きくスケールアップしており、見応えがあった。一般に殺陣のスピード感を求めると刀を軽量化して、その結果インチキ感が増すものだが、本シリーズではそれをギリギリの線で防いでおり、邦画の殺陣アクションの新しい地平を開く進化をみせている。本作は多数のキャラクターを登場させつつ後半のクライマックスにつなぐ、という前篇の役割をきっちり押さえた形だが、「蒼紫」のエピソードは(原作にはあるのだろうが)本作では思い切って削った方がテンポが良かったと思う。[ブルーレイ(邦画)] 7点(2015-04-12 13:45:04)

95.  遥かなる山の呼び声 《ネタバレ》 「幸福の黄色いハンカチ」と並び称される本作だが、何かとやかましい武田鉄矢の出番が少ない分(笑)、こちらの方が落ち着いて観られた。登場人物に寄り添い、時間の流れを丁寧に見せる手法は共通している。「幸福の~」では健さん達と一緒に旅をしているような気持ちにさせられたが、こちらは倍賞の牧場に健さんと一緒に住んでいるような思いにさせる力がある。だからこそ、健さんと母子が少しづつ家族のようになっていく姿に自然に共感してしまうのだ。その思いは草競馬のシーンでピークを迎えるわけだが、それまでに多くの時間をかけて丁寧に描いている分、その後の「転」「結」が劇的になるという、映画のお手本のような作品。本作の肝は倍賞の健さんに対する心の動きにあることは言うまでもないが、ここの描き方に手抜きがないので、自然に受け止められる。また本作の素晴らしさは北海道の描き方に嘘がないこと。酪農作業の所作や住居や家財道具、言葉や風習など相当な取材をして各シーンを作っていることが伺える(私が道東在住なので…)。これは子役の吉岡秀隆を含め、名作ドラマ「北の国から」にも繋がっていく流れにも感じた。ただ惜しむらくはタイトルが内容を反映しておらず、損をしている。例えば『望春』のような希望を感じさせるタイトルの方が良かったのではないだろうか。[DVD(邦画)] 9点(2015-04-05 16:41:51)

96.  猿の惑星:新世紀(ライジング) 《ネタバレ》 「猿」という遺伝子的に人間に極めて近い種が支配する惑星という設定は、常に「人間とは何か」「猿が知性をもった時、人間と猿の違いはどこにあるのか」という命題を突きつけてくる。本リブートシリーズの根底に流れるテーマもまさにそれだろう。今作では「信頼」と「疑い」というキーワードを通し、図らずも猿たちが人類と同じ歴史を辿ろうとする軌跡が描かれている。だからこそ、シーザーの「猿も人間も同じだった」との嘆きが悲しく胸に迫る。まさしく本作はシーザー達を中心に展開しつつも、問われているのは人間存在のあり方であるところに秀逸さがある。本作はそれに加え、CGとモーションキャプチャの高度な融合により、猿たちを自然に描写する視覚効果のレベルが凄まじく、オリジナルの時代を考えると隔世の感があり、大変見応えがあった。[DVD(字幕)] 8点(2015-03-13 10:40:18)(良:1票)

97.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 元祖ゴジラにそれほど思い入れはないが、本作の設定には元祖へのリスペクトが随所に感じられ、日本人としては嬉しく感じた。ゴジラは、顔以外の造形は寸胴短足でほぼ変わらず、特に背びれのオリジナリティは残されており、熱線を吐く直前それが光るシーンなどにはやはりワクワクしてしまう。また怪獣に破壊される街並みのリアルさは、円谷特撮時代と比較すると隔世の感があった一方、怪獣から逃げ惑う人々のシーンは今も変わらぬ怪獣映画らしいシーンでどこか懐かしい。惜しい点としては、主人公の家族をめぐるドラマには終始感情移入できず、せっかくの芹沢博士のキャラクター位置も含め、?マークが多かったのも事実。リアルな映像は良かったが、怪獣が出現した時に人類がいかに戸惑い、それに対応するのかとの描き方にはあまりリアルさが感じられず、中途半場な怪獣映画になってしまったのは残念だった。 [DVD(字幕)] 5点(2015-03-08 18:15:56)《改行有》

98.  ジャージー・ボーイズ 《ネタバレ》 ザ・フォーシーズンズについては、名前は知っている程度であったが、出てくる曲の大半は耳にしたことがあり、出色の才能を持ったグループだったことを再認識させられた。イーストウッド作品としては異色な部類に入ると思われるが、恐らく本作は監督が肩肘張らず、自分も楽しめる映画として撮ったのだろう。あの時代に生きた若い才能がどのように開花していったか、そして当然の帰結ともいえる苦悩と葛藤を、名曲の数々と60年代のショービジネス界の実態にからめて上手に構成していたと思う。特に終盤の「君の瞳に恋してる」の誕生から、数十年を経てのグループ再結成、そしてラストの大円団までの構成は秀逸で、鑑賞後は爽やかな余韻を残すことに成功している。[DVD(字幕)] 7点(2015-02-28 11:25:04)

99.  青天の霹靂 《ネタバレ》 原作未読。主人公が過去に戻るファンタジーという点では「地下鉄(メトロ)に乗って」や「いま、会いにいきます」などがあるが、本作は「手品師」親子というユニークな設定という事もあり、「笑いとたぶん一粒の涙」という線はきっちりキープできていたと思う。大泉が過去で出会った男が自分の父親だとわかった途端、自然に親子の口のきき方になっているところなど、冴えたシーンがいくつかあった。ただ柴咲コウの熱演は良かったものの、彼女自身に平成の香りが強すぎ、役に合っていなかったのが残念。「誰もが望まれてこの世に生まれて来た」という前提に立てば、人の数だけ本作のようなドラマがありうる事を感じさせてくれた。余談だが、終始登場する手品シーンは、替え玉等を感じさせない見事な作りで、大変見応えがあった。[DVD(邦画)] 7点(2015-02-14 10:08:01)

100.  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 《ネタバレ》 本サイトでの高評価が気になり鑑賞に至ったが、マーベルものは肌に合わないのか、今一歩入り込めなかった。主要キャラクターの造形は面白いのだが、ストーリーが荒唐無稽過ぎた感が否めない。結局は星を滅ぼすほどの力がある物体(オーブ)の争奪戦という割にはいささか軽いノリなのが気になったし、最後のボスキャラのやっつけ方も意味がよく分からなかった。それがマーベルコミックらしいノリなのかも知れないが……。CG炸裂とはいえ、宇宙船の造形やバトルシーンは良かっただけに、劇場で3D鑑賞だったら、また違った印象だったかもしれない。[DVD(字幕)] 5点(2015-02-12 10:34:12)

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