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81. 硫黄島からの手紙
《ネタバレ》 このような映画を見るたびに戦争の意味・意義を考えさせられる。今回は第二次世界大戦時の日本軍の戦いということで、つい60年ほど前にこのようなことがあって、今の平穏な日常があることにすごく感謝しなければならないのだけれど、自分達よりも少し早く生まれてきたがために、戦いに巻き込まれ儚く命を散らしていった先達の方々を思うと、切なく、忍びない気持ちの方が強い。
戦闘シーンでは「本当に人がこのように簡単に死んでしまっていいものなのか?生きること・死ぬことはもっと人間的で厳粛なものであるはず。」と思い胸が締め付けられた。
映画の中では下士官をいじめたり、手榴弾で自決したり、地雷を抱いて米軍の戦車とと
もに自爆しようとしたけどそれもやめて捕虜になってしまったり、いろいろな日本兵が
いたけれど、それらの行為が良いとか悪いとかを通り越して、言い方が難しいけれど「それしかなかったのだし、それが戦争なんだ」と感じた。
戦争を起こしてはいけないことは当たり前だし、それを主張することもたやすい。しかしそのような状況下に投げ込まれてしまったら、自分ならいったいどのような思いで身を置き、戦うのだろうか。
栗林中将の「硫黄島を一日でも長く死守することは、それだけ敵が本土を襲うことを食い止めることになる。」という主旨の言葉が印象的だった。
きれいすぎるかもしれないけれど「自分は犠牲になっても自分の愛する家族を守るために戦うことに意義を見いだす」ということはあるのだろう。
それにしても最後のシーンで、土から掘り出した袋の中身が出てきたときはもうなんていったら良いのか、目頭が熱くなった。
「父親達の星条旗」も見たけれど、こちらも自分にとって印象の残る映画だった。
[映画館(字幕)] 8点(2006-12-30 01:09:08)(良:1票) 《改行有》
82. かもめ食堂
《ネタバレ》 フィンランドの美しい森・自然と穏やかな人間模様を、3名の日本女性と経営する「カモメ食堂」に絡めて、淡々と2時間あまり紹介されたというそんな感じの映画だった。
このように「淡々・穏やか・独特な雰囲気なジャンル」の映画は苦手ではないけれど、その一方で3名の女優の個性が強く気持ちが入っていくことができなかった。
また、映画の季節はおそらく春~夏なのであろうが、冬になれば北欧の気候は厳しいわけで、そのような季節でもこの3名の女性達は同じような気持ちで「かもめ食堂」で働いて行くのかと思ったり、食堂に来るフィンランドの人達が「お箸」を上手に使っていたりと、なんとなく「調子がよくていいとこ取りの映画」であるような、意地の悪い視点でこの映画を見てしまった。
でも、映画に出てくる「おむすび」「鮭の塩焼き」・「豚カツ」は美味しそうでした。[DVD(邦画)] 6点(2006-12-24 17:16:50)《改行有》
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