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81.  15時17分、パリ行き 《ネタバレ》 良作。 クリント・イーストウッドの作品には外れが無い。 テロを阻止するクライマックスに至るまでの描写が淡々とし過ぎているかの様に思えるが、 本作を鑑賞する人は皆、これから彼らに何が起こるかを知っている訳で、 それが故に各シーンに巧みに散りばめられた伏線が最後に最大限の効果を発揮するのだと思う。 (落ちこぼれだった事、身体を鍛えた事、色々と努力した事、信仰が主人公の価値観に大きく影響を与えた事 等々) 本作最大の複線は、今更説明不要だが主人公含め主要登場人物を本人が演じている事だろう。 私は事前に予備知識として知っていたが、皆中々の演技をしていたと思うし、 フランス大統領から叙勲されるシーンや故郷でのパレードのシーンは、逆に本人が演じている事を 知っているが故に感動が増した様に思う。 本人を使うのは大英断だと思うし、彼らを被写体として最大限活用した監督の手腕にも脱帽する。 劇場で観るべき作品だった。[CS・衛星(字幕)] 9点(2019-07-23 18:05:20)(良:1票) 《改行有》

82.  アベンジャーズ/エンドゲーム 《ネタバレ》 若干の不満はあれど、キャップの穏やかなあの表情と、 幸せそうなラストシーンを観て全て帳消しにする事にした。 関係された皆様、本当にご苦労様でした。 最後に一言、本作で見られた様々な気配り、 これが本当の「忖度」じゃないかと思う。 (褒めてます)[映画館(字幕)] 9点(2019-04-30 20:57:10)(良:1票) 《改行有》

83.  ファースト・マン 《ネタバレ》 「人類初の月面着陸を成し遂げた男の英雄譚」を期待して観ると肩透かしを喰らう。 そう言った点では、日本に於ける本作の宣伝の仕方には大いに疑問を感じている。 描かれているのは旦那さんがテストパイロットをしている一組の市井の夫婦の物語だ。 その描き方は多分に第一人称の視点が多く、この手の映画(ライトスタッフやアポロ13等)に有りがちな勇壮な音楽と共に主人公の様子を描写する、 劇映画らしい高揚感を誘うシーンは殆ど観られない。 恐らく監督さんは過去一連の宇宙開発物の映画を研究し新しい視点を盛り込みたかったのかと思うし、 本作に関してはその試みは充分以上に成功していると言えるだろう。 圧巻はアポロ計画の前に実施されたジェミニ計画の中で、本作の主人公であるニール・アームストロングが搭乗したジェミニ8号の描写。 それは記録映画として残されている「栄光に満ちた宇宙旅行」とは程遠いものだった。 空中分解しそうな位に手作り感満載の狭くて汚い宇宙船に乗り(乗ると言うよりは無理やり押し込められるに近い)、 宇宙船の内部は狭くて視界も限られ、華やかな宇宙開発での仕事場とはとても思えないものだった。 ましてや自分の尻の下では膨大な量のロケット燃料が炸裂している正に死と隣り合わせの環境。 発射時の振動や騒音は一般人の想像を遥かに越えており、そんな現場の状況を知ってか知らずか徹頭徹尾冷静に交信してくる地上管制官の声とのギャップがすさまじい。 アポロ計画に移行してからも派手な演出は一切無く、唯一カタルシスを感じるのは月面到達のシーン位だろうか。 それも殆どが無音であり、テルミンで奏でられる音楽も勇壮なものでは無く寂寥感を感じさせるもの。 慣れないと息が詰まりそうになる様な描き方だ。 亡くなった娘の形見を月面のクレーターに遺し一筋の涙を流すライアン・ゴズリングの描写が史実に沿ったものなのか真偽は判らないが、 ここに至るまで彼の寡黙な佇まいが徹底して描かれていたが故に、私に取っては十分有りな印象的なシーンだった。 極め付きは地球に帰還してからの描写。 着水シーンも、大統領と握手をするシーンも、パレードのシーンも何も無く、有るのは検疫所で黙って見つめ合う夫婦の姿のみ。 私には極めて感動的だった。 惜しむらくは、月面着陸前に当時の大統領が発した「米国の代表」と言う言葉を否定し、「我々は人類の代表」と正すシーンが無かった事。 これがあれば完璧だった。 余談 アポロ11号搭乗員で指令船に残るマイケル・コリンズを演じていた役者さん、「何処かで観た事あるな・・・」と思っていたら、 なんと「刑事ジョン・ブック 目撃者」で印象的な演技をしていた子役:ルーカス・ハースだった事が判り驚いた。 時間は皆に平等だ。[映画館(字幕)] 9点(2019-02-11 13:15:04)《改行有》

84.  ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 巷の評判が悪い理由は明白。 「短いインターバルで作品を作り過ぎ」だから。 初期3部作(4-6)のインターバルは3年、この位の間隔で本作が公開されていたら皆さん大喜びだったんじゃないかと。 そう、悪いのは全部ディズニーであり作品には何の罪も無い。 本作の評価を受けて製作方針を変えたとの話も聞くので、エピソード9や次のスピンオフ(オビワン主役!拍手!!)はもっと期待出来るかと。 いっその事、エピソード9はエピソード8の内容も勘案して2025年位の公開で丁度良いのでは? (そうすれば反乱軍が人員増強してても納得) 翻って本作、盗賊団のボスの馬を盗むかの如く、ランドスピーダーを盗む冒頭の描写から始って拳銃よろしくブラスターで結着を付ける決闘シーン等々、 西部劇臭がプンプンで私は終始ニヤニヤしてました。 各キャラも雰囲気が合っていてすんなり受け止められたし、夏休みに観る娯楽作としては充分以上に面白いと思いますよ。  [映画館(字幕)] 9点(2018-07-05 13:08:43)《改行有》

85.  追憶(2017) 《ネタバレ》 2019/5/30追記 追悼、降旗康男監督。 「良い映画」との前評判から劇場鑑賞したかったが都合が合わず、WOWOW放送を録画してようやく鑑賞。 予備知識皆無で臨んだ事も功を奏し、充実した時間を過ごす事が出来た。 噂に違わぬ良作。 邦画としてあるべき姿を提示された様に思う。 書きたい事は沢山有るが、以下列記させて頂く。 1.柄本祐の演技をまともに観るのは今回が初めて。今は「只の七光り俳優」だと認識していた自分を恥じている。 他二人に比べ出番は少ないが、どちらかと言うと無表情な演技の中で時折見せる表情の変化や所作が強烈な印象を残す。 「剣岳・点の記」で香川照之を見直した時の様な感覚を覚えた。 今後に期待したい俳優さんだ。 2.長澤まさみのファンになった。本作は彼女の出演作としてはおそらく相当地味な部類だろう。 人生に疲れ、寂しさを感じている一人の女性を上手く演じていたと思う。 岡田準一の母親が自殺未遂を起こした後、病院の廊下で二人で話すシーンのしみじみとした良さは特筆ものと言える。 3.木村大作の撮影。 もはや鉄板とも言える存在の日本映画界での重鎮らしく、随所で素晴らしい仕事をしている。 4.岡田準一と小栗旬 柄本祐ほどではないにしても、中々上手い役者さんだと思う。 特に岡田準一の本業は(本人は嫌がると思うが)アイドルタレントの筈。 上付いた所もなくしっかりと重厚に過去に暗い闇を抱えた男を演じていたと思う。 5.物語の構成 柄本祐が殺される件はあくまでも本作を構成する幹に生えている一本の太い枝に過ぎない。 他レビュアー諸氏もご記載の通り、本作の根幹は「過去との対峙と、それを乗り越えての再出発」に有る。 こういった意味では、ラストの小栗旬の告白(内容は伏せる)と、それを経て思い出の喫茶店を自ら解体する時の何とも言えない表情は観ていて泣けてきた。 今後も繰り返し観る事になるであろう、良作とまた出逢う事が出来た。。[CS・衛星(邦画)] 9点(2018-05-31 14:51:21)(良:1票) 《改行有》

86.  ベイビー・ドライバー 《ネタバレ》 爆音上映で待望の初鑑賞! 予備知識無しで臨んで本当に良かった。 「傑作」との評判に偽りが無い事を実体験。 冒頭から文字通りドライブの掛かったセンス冴え渡る編集にハート鷲掴み。 少し前のアベンジャーズの映画で「日本よ、これが映画だ」と言う大それた宣伝文句を目にした事が有るが、 私に取っては正に、「これが映画だ!!」 かつて無い程の悪役キャラを演じたジェイミー・フォックス、その極悪非道なキャラに相応しい痛快な死に方! 意外な展開を見せるジョン・ハムとケヴィン・スペイシー(いい役者さんなんですが・・・)との関係、 そして何より、ヒロインを演じたリリー・ジェームズ!! 正に旬の女優さんと言う感じで私には終始キラキラ輝いて見えてました(笑)。 クライム・アクションものとしては少々軽すぎるのが減点要因ながら、またもや面白い作品にめぐり合えました。 勢いでBDとサントラ買っちゃいましたよ・・・ 通勤途上で意味も無く暴走しそうになりそうです。[映画館(字幕)] 9点(2018-05-14 13:21:34)(良:1票) 《改行有》

87.  マンチェスター・バイ・ザ・シー 《ネタバレ》 (なんと一番乗りですか・・・ 責任重大ですね) 太鼓持ちでも何でも無く、アカデミー賞主演男優賞・脚本賞獲得も納得の素晴らしい作品。 時系列を巧みに入れ替え、ケイシー・アフレック演じる主人公リーの人となり・心情、そして心の傷を、台詞による説明を多用せず細やかに描いていく過程が素晴らしい。 主人公リーの抱える心の傷は余りにも深く、恐らく一生癒える事は無いだろう。 でも、図らずも後見人となった甥っ子との束の間の共同生活と不器用なぶつかり合い、そして郷里の人々とのふれあいを経て、 ほんの僅かではあるけれど主人公の心に光が差し始める過程は感動的だ。 何故、兄は自分の息子の後見人に弟を指名したのか。 映画冒頭の船の上でまだ幼い甥っ子と楽しげに釣りをするシーンと、 ラストのお互いに余計な事は喋らず、ただ黙って互いに釣り糸を垂れる描写がその回答ではなかろうか。 出番は少ないながらも、傷ついた弟と身寄りを無くした息子の行く末を案じた兄を筆頭に、主人公以外の他キャストも皆素晴らしい演技を魅せてくれる。 アメリカ映画は潤沢な予算に物を言わせたCGテンコ盛りの大作が殆どと誤解されがちだが、 本作の様な巧みな脚本・カメラワーク・素晴らしい音楽・素晴らしい演技で緻密な心理描写を紡ぎ出す事が出来る事に、 改めてアメリカ映画の懐の深さ・拡さを思い知らされた次第。[映画館(字幕)] 9点(2017-05-15 13:03:01)(良:1票) 《改行有》

88.  プリデスティネーション 《ネタバレ》 2017/5/20再鑑賞 冒頭のバーカウンターで会話する二人の間に必ずと言って良いほど、”LADIES”の文字が。 上手い!! -------------------------------------------- 鑑賞する前は半ば馬鹿にするつもりだった。 無駄に出演者が豪華なB級SF作品にありがちな感想、 "ちゃんと仕事選べや、イーサン・ホーク…" 程度の印象しか持たないのだろうなと考えていたが、 良い意味で見事に裏切られた。 タイムパラドックス物で良くある、拡げた風呂敷を後半無理やり収束させる展開では有るものの、 映画で無ければ表現出来ないエンタテイメント性を上手く活かした傑作だと思う。 前半で魅せるイーサン・ホークの胡散臭さは流石芸達者。 そして、数奇な運命(私だったら精神崩壊必至)を辿る主人公を巧みに演じた サラ・スヌーク! お世辞抜きで本当に良い演技をしている。 本作でこの女優さんの事を初めて知ったが、 海外俳優陣の層の厚さに改めて感服させられた次第。 鑑賞した後の "なんか凄い作品観ちゃったぞ" 感や、 観た後で作品についてじっくり考えてしまう反芻度合いからしても、 現時点では2017年度個人的No.1。 私は傑作だと思います。[CS・衛星(字幕)] 9点(2017-03-19 08:31:44)(良:1票) 《改行有》

89.  彼らが本気で編むときは、 《ネタバレ》 荻上監督作品の持ち味であるのんびりとした雰囲気が、どうしても暗くなりがちな作品のテーマを上手く中和している。 マキオ(桐谷健太)が、リンコ(生田斗真)に惚れたきっかけを語るシーン、 私はリンコが凛とした横顔のサユリ(リリィ)の背中を優しく拭いてあげる描写に何故だか涙が出てきて仕方が無かった。 何と言う優しさ・慈愛に溢れたシーンなのだろうか。 他にも名シーン(例えば、児童相談所の調査員がリンコが優しくトモを慰めるシーンを見て通報が誤報だった事を理解し、表情を和らげる描写)は多々有れど、このシーンだけでも私は劇場に足を運んだ価値が有ると私は思った。 トモ役の柿原りんかは逸材。将来が楽しみだ。[映画館(邦画)] 9点(2017-03-01 13:35:04)《改行有》

90.  ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 正統派の続編である「Forceの覚醒」が一般的なSWファンへの贈り物だとしたら、 本作はこれまでに何百回も全Episodeを観てきたコアなファン達への贈り物だと思う。 後者の私にとっては、本作の方がForceの覚醒より何倍も面白く観応えがあった。 鑑賞するならEpisodeⅣ~Ⅶの再鑑賞は必須、これを実行するかしないかで本作への評価はがらりと変わる事間違い無し。 その方が所々に数多く散りばめられた後のエピソードに繋がる小ネタがより判るし楽しめる。 それにしても、これら小ネタの出し方が心憎い。 まさか御大マックス・フォン・シドーの姿を観られるとは全く予想していなかったし、 Red Leader とGold Leaderが登場した時には思わず拍手しちゃいましたよ、私は。 しかも、しっかりRed5の欠員が出るシーンも盛り込まれると言う念の入れ様、感服致しました。 減点要因は物語の性質上、人が死に過ぎな事。でもこれは仕方が無いでしょう。 最後に、CG技術の進歩に感謝。 これが無ければ本作は有り得なかった。[映画館(字幕)] 9点(2016-12-20 13:03:39)《改行有》

91.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 熱い映画だ! これは、庵野秀明氏で無ければ絶対に撮れない作品だ。 もし今後、本作を発端に相次ぐゴジラの来襲により日本のみならず世界が崩壊、その対抗策としてエヴァンゲリヲン製造に繋がる物語が作られたとしても、私は何も違和感を感じないだろう。 劇場で販売していたパンフレットにも記載されているが、この作品を世に出す事が庵野秀明氏に取りエヴァンゲリヲン作製で疲弊しきった心身をリハビリする事に繋がっている事を切に願うばかりだ。 作品の中身に関しては他レビュアー諸氏の熱い記述が既に沢山有るので重複は避けたいのだが、心の琴線に触れる部分は皆さん同じ様でありご容赦願いたい。 ①オープニング CGなど使わないオリジナルに沿ったもの。予想通りでスクリーンを観ながらニヤニヤ。 ②音楽 伊福部昭氏の音楽は偉大で有る事を強く再認識した。 余計な新曲を使わない製作陣の姿勢にも拍手。 ③構成 エヴァと同じ! 嫌味では無く褒めている。東日本大震災で露呈した政治経済の拙さが否応無く反映されている。余分な虚飾を配した分リアリティが感じられた。総理大臣、ご苦労様です。 ④ゴジラ 水生生物からの進化型としての設定は面白い着眼点。いきなりあの様な巨大な生物が二本足でノッシノッシと歩いてきたらやはり興ざめだったろう。 口・尻尾だけ出なく背びれからも攻撃を仕掛けてくるとは・・・ これは庵野秀明氏で無ければ出てこない発想。ゴジラ=使徒、これは確信犯だ。  ⑤放射能への畏怖 オリジナルもそうだったが、東日本大震災を経てゴジラ=放射能に対する日本人の畏怖の念はより強まった筈で、それが作品に色濃く反映されている。 と同時に、人知を結集すれば道は開ける事も描写してくれており、鑑賞していて一筋の光明を見るかの様だった。 ⑥兵器 自衛隊の通常兵器が悉く歯が立たない描写はショックだった。 これで本当の脅威に対抗出来るのか少々心配になった。その一方、電車の活用には新鮮味を感じた。 ゴジラが線路の上に居なければ成り立たない話だが、そこを突っ込むのは野暮だろう。 好き勝手にだらだら書いたが、久々に面白い日本映画を観させて貰ったと思う。 最後に、私は庵野秀明氏のエヴァンゲリヲンは「序」「破」は素直に面白いと思ったが「Q」は大嫌いだ。  冒頭に述べた様に、本作の作成が庵野氏に取ってポジティブなリハビリとなる事により、今後控えているエヴァンゲリヲン次作が、観客に妙な謎掛けをしたり、「判る人にだけ判れば良い」的な作品にならず、「Q」で投げ掛けた巨大な『?』を見事に収拾してくれる作品になる事を心の底から強く願うばかりだ。[映画館(邦画)] 9点(2016-08-22 13:19:19)(良:1票) 《改行有》

92.  ブリッジ・オブ・スパイ 《ネタバレ》 主役二人の演技がとにかく素晴らしい。 敵国スパイ:アベル役のマーク・ライアンズは他レビュアー諸氏が書かれている通り、過剰な台詞や演技は一切排除し、空気感や雰囲気でその人となりを観客に判らせる素晴らしいもの。これを映画に於ける名演技と言わずして何と呼ぶのか。 ドノバンを演じるトム・ハンクスも鉄板の名演技。自らの信念に基きアベルを「敵国のスパイ」では無く「一人の人間」として接する様は、恐らくご本人もこんな人なんだろうなと思わせる程に素晴らしいものだった。 私は冷戦時代まだ10歳にも満たない子供だった。なので想像しか出来ないが、米国内のソ連に対する恐怖は相当なものだった筈で、その中で敵国スパイの弁護を引き受けるなど、一般の我々には到底考えも付かない程の壮絶な覚悟があった筈だ。つくづく、モデルとなった方は凄い人だと思う。 物語途中からこの二人はしばらく顔を合わせる事無く、絶妙な緩急を付けた物語を経て終盤の捕虜交換シーンに繋がる。 二人が裁判で死刑を回避するまでの描写が緻密だったからこそ、橋のたもとで車を降り、ドノバンの姿を見つけた時のアベルの一連の描写が静かでは有るが分厚い感動を呼ぶのだと思う。(あの目の光の変化と、静かに橋を渡っていく時の演技!) 本作は公開から月日がある程度経過していて近所の映画館ではもう1回/日の上映しかしていない状態だったが、8割以上の観客で席は埋まっていた。 アカデミー賞候補になった事が影響しているのだとは思うけれど、こういう素晴らしい作品を観た時ほど、同好の士が多く居る事を改めて嬉しく・心強く思った次第。[映画館(字幕)] 9点(2016-02-15 13:22:14)(良:2票) 《改行有》

93.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 作品そのものについては、既に多くのレビュアー諸氏が投稿されているので敢えて多くは触れない。 本作に興味をお持ちの方は、是非ともIMAX3D限定にて劇場で観賞頂きたい。 敢えてここで私が書くとすれば、それはサンドラ・ブロックへの賛辞。 演技は勿論だが、鍛えすぎでは無いシェイプアップされた身体のカッコ良さに痺れた。 まさに「サンドラ、大地に立つ!」と表現すべきラストシーンの力強さ! それにしても、「パシフィック・リム」しかり、本作しかり、IMAXは映画館復権の寵児的存在だ。 他レビュアー諸氏も書いておられるが、本作の様にIMAX(3D)で観賞出来ないならばむしろ観ない方が良いと言える作品がこれからも増えるだろうけれど、個人的には歓迎したい事だ。 [映画館(字幕)] 9点(2013-12-23 09:27:26)《改行有》

94.  世界最速のインディアン 《ネタバレ》 本題の前に私自身が一人のオートバイ好きな為、本作の題材となったバート・マンロー氏について書かせて頂きたい。今や素人でもアクセルを捻れば300km近いスピードを出す事が違法ながら可能なオートバイが生産・販売されている時代だが、マンロー氏は何と今から約50年前(!)の1960年代に公式記録で時速295kmを達成している。ボンネビルと言う特殊な環境下で、しかも最高速仕様に特化したオートバイを使用したものでは有ってもそれが一つの偉業で有る事は揺るぎ無く、本作の公開により普段はオートバイに興味の無い人に対してもマンロー氏の事が知られる事となったのは嬉しい限りだ。 【本題】 "Offering to the Speed of God"の文字と共に並べられた数多くのピストン、メカ好きには堪らないオートバイと工具達で埋め尽くされたガレージ、その中で目覚めた主人公は近所の事などお構いなしに朝の挨拶よろしく愛車のエンジンに火を入れてやる。当然、改造したエンジンは爆音だ。一見は近所迷惑な親爺の行為でしか無いが、特に目くじらを立てる事も無くそれを暖かく見守る近所の人達の対応が、マンロー氏が愛されるキャラとして受け入れられている事を示しており、この一連のシーンだけで私は本作が好きになってしまった。 基本的に悪い人が出てこないのも好印象で、飄々と自分の目標に挑む姿はお茶目で且つ凛々しい。 アメリカでのロードムービー的展開も楽しく、丁寧にまとめられた良作だと思う。[映画館(字幕)] 9点(2013-01-17 10:11:07)

95.  ドライビング Miss デイジー 《ネタバレ》 決して破綻する事の無い、抑揚の効いた場面をキメ細やかに紡いだ良心的な作品。 初観賞は23年前の映画館、23年間の年月を経て、私の本作に対する感想は「外国のとあるお祖父さんとお祖母さんの話」から、「自分に置き換えたらどうなるか?」と言うこれからの自分自身の人生を考えさせるものに変わっていた。 一本の作品に対する感想は年月を経て確実に変化する。それは対象となる作品が素晴らしいものである程、自分自身が驚く位に。 これぞ映画の醍醐味。[CS・衛星(字幕)] 9点(2013-01-07 13:52:39)(良:1票) 《改行有》

96.  永遠の僕たち 《ネタバレ》 若者の死を題材にした映画ながら、過度に悲しみをあおらない淡々とした描写が逆に深く心に染み入る。 キャスティングも絶妙。主人公二人は勿論、彼らを取り巻く人々も皆自然な良い演技をしている。加瀬亮も印象的な役を好演。私は彼の人となりを詳しくは知らないが、あの肩の力が抜けた自然な英語の発音は大したもの。あれは実際に英語を日常的に操っている人でなければ出来ないレベルであり、それを嫌味無く駆使した演技も素晴らしい。 加瀬亮が正装して彼女を迎えに来るシーンは、若者の病による死を描写する手法として映像的に画期的なものだと思う。 良作だと思います。[CS・衛星(字幕)] 9点(2012-12-24 09:13:21)

97.  ダークナイト ライジング 《ネタバレ》 参りました。 感服致します。 ここまで鮮やかに締め括られてしまうと、実現の可能性は皆無と判っていても最後に叫ばずには居られません。 「頼むから続編を作ってくれ~!」     いずれにしても、皆さん本当にお疲れ様でした。[映画館(字幕)] 9点(2012-08-07 13:26:33)《改行有》

98.  ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 《ネタバレ》 まず最初に「お見事!」と言わせて頂きたい。 冷静に観れば突っ込み所満載だが、エンターテイメント最優先のスパイアクション映画に対し真面目に突っ込むのは無粋と言う物。 チームプレーに徹した作品ながらいかんせん地味だった一作目、トム・クルーズとジョン・ウーの自意識が良くも悪くも暴走した二作目、方向性が定まらず中途半端だった三作目、賛否両論有ったであろうこれら過去3作を基本に、まさに大団円と言っても過言では無いまとめ方をした製作陣に対し素直に拍手を送りたい。 個人的にはアクションシーンを演じるトム・クルーズが明らかに乗り気では無いと思わせる演出となっていて、それに呼応するかの様に後継者か?と思わせる様にジェレミー・レナーが登場し、それが1作目へのオマージュとも言えるシーンに繋がる構成がとても嬉しかった。 次回作が有るのかどうかは判らないが、例えトム・クルーズが最前線で活躍しない構成で有ろうとも、今回の様なエンターテイメントに徹したスパイアクション映画らしいレベルの高いチームプレーを堪能させてくれるなら、私は喜んでお金を払って映画館に足を運ぼうと思う。 最後に一言、もし時間が有るのなら過去3作品を予習してから行くと面白さ倍増と思いますのでお薦めします。 [映画館(字幕)] 9点(2012-01-03 13:50:57)《改行有》

99.  栄光のル・マン 《ネタバレ》 車、そしてモータースポーツに興味が無い人には催眠術の様な映画。 ただ単に一人のレーサーの姿を通じて車を・レースを淡々と描いている「だけ」なのに、何故ここまで魅力を感じてしまうのか。 それは一重にスティーブ・マックイーンが誰にも負けない位に車を・モータースポーツを愛しているから。 彼の情熱・思い入れが熱く込められた偉大なる作品。[DVD(字幕)] 9点(2011-05-30 13:59:34)《改行有》

100.  インセプション 《ネタバレ》 劇場で鑑賞しなかった事を後悔している。 これこそ映画と言うエンターテイメントの白眉。 一言叫ばせて欲しい「で、どっちなんだ~!!!!!」 [DVD(字幕)] 9点(2011-05-03 18:41:59)《改行有》

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