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81.  鳥(1963) 《ネタバレ》 幼い頃にテレビで終盤の襲われるシーンだけを見ていて、鳥はおろか、映画というメディアそのものに戦慄しました。トラウマものです。 安易に幼児と一緒に観るのはやめましょう。さて、それ以来、というか頭から見たのは今回が初めてだったわけですが 最初のゴジラはなかなか怪獣の全貌が拝めずに、その兆しを順繰りに出していって不安と期待を煽る、ややじれったい話運びでありますが この映画には、それに近い長い待たせがあります。しかし待たされた挙句出てくるものはいつも我々が目にする、鳥そのものであります。 兆候は副次的に描かれ、各々が親愛を一部欠落した女達による、ミッチという男性への恋慕的な、あるいは恋慕そのものの在り様が主体として描かれています それら普通のラブコメドラマの合間に、直接的な異変として鳥の異常行動が不気味に挿入されます。 事態は突然大きく動き、主・副は逆転します。鳥が人を殺し始めます。原因は何か?わかりません。 劇中でも、コメディタッチでああでもないこうでもないと議論していますがいったい何が起きているのか要領を得ません。 いつものように、そういう部分は排して、ご想像に任せているようです。 著名人が、マスコミや大衆に攻撃される様を鳥の集団攻撃になぞらえて恐ろしく描いているとも取れます。テーマがあるとしたらそのくらいの映画です パニック物の定番ともいえる屋敷の内と外での防衛戦、パニックのあまりヒステリー化したオバサンからの誹謗中傷、愚かな行動による死、 苦難を共にして生まれる絆、投げっぱなしエンドと、歴史的にパニック物で踏襲されてきたフォーマットの原点ともいえるのではないでしょうか。 それだけ、後世に影響を与えた重要なタイトルです さあて、これが今面白いかどうか?答えは、否かも・・・。怖さは、十分だと思いますが。画も、評価できるというか凄いですけれど 話がそれほどでもなかったから・・。鳥に襲われるのも、ネズミに襲われるのも、それ自体はそこまで面白いわけではないからなあ・・・[ブルーレイ(吹替)] 6点(2019-09-20 11:52:38)《改行有》

82.  オブリビオン(2013) 《ネタバレ》 とかくSFにはありがちの何回も観たことのある物語を再構成して語りなおしたストーリーではあるが 観る前からそういうものだと感じるか、そうでないかでは面白さは違ってくる ヒントが多いので嫌でも先が見えてしまうのが現実か。私のような素人でも鑑賞後におさらいをしてみると、いろいろと浮き彫りになる スタートの夢の女~モノローグによる現状解説で、すでに映画的にこの世界は信用できない 戦争はあったがその描写が灰燼と化した地表の点描で、侵略するスカヴの姿も攻撃方法もはっきりとは映さない。極めつけに、主人公が記憶を消されている どこまでが嘘なのか?あとは程度の問題である テッド側が、ジュリアを連れて来いといった意味を考える。これはおそらくパートナーのクローンを交換して、より飼い殺しに強化しようというためか。2週間で任務が終わるというのなら無用だが、おそらくそれも嘘なのだろう。 しかし、あまりにも倒されやすい敵であった。トロイの木馬だ。ジャックが読んでいた本はアエネーイスか。懐に招き入れる前にスキャンしておけよ。 それにしても美女と思っていたところから飛び出すのがモーガン・フリーマンとは。コメディか。 ラストの何もしてないクローン君がジュリアと会合するシーンは、なにか皮肉が込められているのかな。普通ならありえないからね ヴィクトリア、可哀そうじゃね?性格の不一致を強調されてはいたけれど。ここに込めてあるものは、なにかとてもよくないね。 タイトル、オブリビオンてより、フォールアウトじゃないの?同じベセスダでもボルトボーイのボブルヘッドが出るフォールアウトに共通点が多いじゃないか スカヴがプレデターのような姿でミスリードしていた。しかもステルス服だという。こんな核心に触れるようなところでパロディとは。 色々文句も述べたが意外と楽しめているのかもしれないなぁ。[インターネット(吹替)] 5点(2019-09-20 11:49:57)《改行有》

83.  プロフェシー/恐怖の予言 《ネタバレ》 ジョン・フランケンハイマー作品ですよ!大列車作戦、フレンチコネクション2、ブラックサンデーと、 観た中にハズレが一度もなかった名匠フランケンハイマーの遂に来た珍品。 いたって凡作B級怪物ホラーで、ストーリーはゴジラと鳥と大アマゾンの半魚人とかごっちゃになってるような、ハッキリ申して斬新さがない。 フランケンハイマーって言われてみてもあまりピンとこなかった。モンスターのデザインが半分溶けたような、出来損ないで腐ってしまった巨神兵みたいな 遊星からの物体Xのラストにでてくるアレみたいなぐちょぐちょっとして生理的に受け入れがたいやつで、もうちょっと考えてくれよな。 編集は悪くないんだよなあ、さすがにフランケンハイマーだけあって。 とにかくモンスターがダメすぎ。そこに尽きる。 タリア・シャイア主演という珍しい作品。実は想像妊娠だった!・・・・・とかいうオチは確認されていない。[DVD(字幕)] 4点(2019-09-20 11:13:48)《改行有》

84.  タイム・トラベラーズ 《ネタバレ》 かなりキワモノで、その面白さは見世物小屋の感覚に近い。DVDでは開幕に、ショッキングな映像が含まれますと注意書きがある。 面白いけれど、とにかくテンポが悪い。半分以下の尺につめたほうが良いだろう。興行的には厳しいだろうけれど。 尺を変えずにテンポを良くするためには、もっと内容を盛り込む必要がある。具体的にはもう少しミュータントの掘り下げが必要かも。 不具な人間の扱いも、出番が少なすぎるし、存在忘れられたりで込められたメッセージ性が中途半端に過ぎる。 そして、仕方ないけれどやはりチープということは覚悟して見なければならない。淡々としてドラマチックに見えないのはチープさのせいもあるだろう。 アイデアは、見方によってはとんでもなく素晴らしいが、本作より過去に発表されていないアイデアかといわれると、おそらく違う。 ただ円環構造の成れの果てを描いた衝撃のラストシーンだけはおそらく業界初の試みではないだろうか。おびただしい程の影響を後世に与えた、かどうかはわからない。 当時の技術では困難なものを無理にでも映像化したということでは評価できるかもしれない。このプロットで予算をつけるのはなかなか厳しいだろうから。 個人的には、古い映画にもかかわらずなかなか楽しいSFコメディ映画であった。突っ込みドコロは心の中にメモして気にせず先へ進もう。 アンドロイドが一から十まで不気味。よくここまでのトラウマメーカーを考えたものだ。陳列されている体のパーツとか、夢に出るよ。[DVD(字幕)] 6点(2019-09-16 11:53:29)《改行有》

85.  コラテラル 《ネタバレ》 良かった~。マイアミバイスは観たことないけれど、夜のロサンゼルスがマイアミに見えるよ マイケル・マンの描く夜の都会最高。美しい。ヒートも悪くないけど、マイケル・マン映画ではこれが一番好きな映画になった BGMというか唄が泣ける。信号待ちで遭遇しただけの特に意味のないコヨーテの場面に感動してしまう。 時は2004年、前世紀の残滓をみつけて感傷的になってる向きもあるのかもしれないけれど久しぶりに夢中になって観れた。 トム・クルーズの悪役とは珍しい。最初髭面に違和感があっただけで慣れるとかっこよく見えてきた。 なによりジェイミー・フォックスが良かった。マイケル・マンの渋いドラマには、ホッとさせられるジェイミーの存在がバランスとってくれて有難い。 それでいてラストではパーフェクトな殺し屋ビンセントにマックスは勝ってしまうのだから。実はものすごいやつだったんだよ彼は。 自分でもわかってなかったろうけれどね。こういう関係のバディものは最後必ずと言っていいほど物別れになってしまうけれど 殺し屋がイーストウッドだったりしたら、まず殺し屋のほうが勝ってしまうのでジェイミーに負けるトムという構図はなかなか素晴らしい。 ヴェラクルスと同じくらい最後の対決は気に入ったよ。・・・違いすぎるか。 正直ストーリーはありふれてるし、冒頭の資料の入ったケース受け取り、そのケースをぶちまけたマックスによる埋め合わせの展開と 承服しがたいものがあるのは事実だ。なぜデータを面と向かって受け取る必要がある? ビンセントの殺しのシーンもかなり省略されている。突然落下してくる死体が効いている一人目はいいが、二人目は描いても良かったんでは? めちゃくちゃな殺し屋がトムでは怖さが足りない。ヴィゴ・モーテンセンなルックスとジョー・ペシみたいなヤバさが欲しい役だが、イケメン必須なのかな・・・?[インターネット(吹替)] 8点(2019-09-15 03:04:36)《改行有》

86.  ロスト・ボディ(2012) 《ネタバレ》 謎を解く映画だが、それは我々観客に投げられた謎である。推理小説に限らず、こういう作品が多いが それならそうと前もって言ってはくれないので、なんとなく観てしまったら最後にいきなりひっくり返されて「どや?」いわれた。 あ、ボク推理するトコロだったのね?う~ん、しまったなあ。 警部が立脚しているごくごく序盤では「誰の仕業か」になるけれど、アレックスが中心になると「超常現象」に変わるんだよこの作品。 とにかく煙に巻かれた。それが制作側の狙いなのかもしれない。予想の的を外すのに貢献している。散漫になってしまったきらいもある。 と、いうわけで終わった際、あ、「意外な犯人モノ」だったのか、という感想になった。そりゃ意外だよ。考えてねえんだから。 ただ、まじめに考えてもラスト数分で語られた事件の真相にはたどり着けなかったであろうとは、思う 伏線がないではなかった。観客の代わりに行動すべき筆頭であるはずの警部が一切真相に迫ろうとしないのだから 妻が死んだというのにアッサリしているという理由でアレックスに敵意を見せることでその性格をうまく隠れ蓑にした。警部の正体を見破ることは普通に考えたら難しいだろう だからといって面白いかとは別問題だ。正直な話、終始状況判断に忙殺されて推理どころではなかったし、リアリティがないのが不満 ややこしすぎる。とくに遺体袋の中に忍ばせた電話への転送。あんなもの入れたらグチャグチャになっちゃうよ。 記憶を小出しにするアレックスとは同じ土俵に立てないから、推理は全てアレックス任せで、こっちは謎を追いかける気にもなっていないのに。 総括すると、自己の利益の為なら他人は死んでも構わないと思うような自分勝手な犯罪者連中に感情移入をさせられながら いつモルグ全体がポルターガイスト化してみんなを襲い始めるのだろうかと待っている感じだったけど実際は計画殺人で、復讐劇でした ポルターガイストでもなきゃこんなまわりくどい復讐はやらないだろうと思うじゃん? そのために娘をつらい目に遭わせてしまった。父親がこんなの容認する人格だからこそのこの呆れた復讐劇なんだ、と妙に納得 この造りに感心はできないが。殺したい程憎い相手に娘を近づけるか?ネタバレになるので葛藤も描けない。 作品の構造的な欠陥だろう。予想しえない心理で、無理のある行動だと断じられても仕方がないのでは? アレックスがおかしくなってきて、マイカが生きているという結論に結び付けた時の、なぜ毒を飲んだのに生きてるんだ?という問いかけに 別のグラスを用意していたんだろう、という仮説をたてるのがおかしかった。いや、いくらなんでもそれは。笑えたので評価する。 便器に捨てたけど水が流れずに仕方なく拾って食べちゃうシーン超最高です。おえっ。嘔吐シーンはいつ見ても辛いのでお控えあれ 最後の死体が出たという時の状況がわからなかった。アレックスを逮捕して移送中に丁度良く死体が発見された。 死体を見つけたのは誰なのか説明されなかったが、警部ではマズイからこれはただの偶然らしい・・・。偶然というスキルを使って死体を見つけた。 死体につける、カルラの名前が刻まれたたタグをチラ見せしていたが、あれはなんだ?怨霊映画へ観客をミスリードするために、警部がモルグの遺体から 外して、その遺体の名前を娘の偽名に使ったのか???なんで警部がそんなことをしなきゃならんの? ひっくり返されるのが楽しいという方に、オススメするか。良きにつけ悪しきにつけ、物を言える作品である[インターネット(吹替)] 5点(2019-09-14 12:40:16)《改行有》

87.  惑星ソラリス 《ネタバレ》 人類が未知なる宇宙に求めるものとは、人間そのものであるという禅問答のような映画で、非常に難解。 たしかにこの映画に出てくるような宇宙の神秘みたいなソラリスの海は、人類とはとても釣り合わないのに その特性たるや、もし人類のごとき高等な脳髄を持ち合わせない生物が相手だったら一体どう反応できるのか、 とても想像できないほど対人類に特化した存在だ。手に余るし、映画でも登場人物たちは持て余していた。 夢物語のような壮大な舞台を用いるも、結果ミニマムな人の心の弱さに迫るという着眼点の、もしかすると始祖的な映画かもしれない。 当時の特撮技術レベルや予算の関係上なかなか画作りは苦労しているように見受けられる。リズムも全く今の映画と違うので退屈に感じても不思議はない 景色はほとんど変わらないし総じてスローだ。そこに不満がないと云ったらやはり嘘になるが、このお話なら、特に問題ないといえば、ない。 雰囲気は暗く、侘しい気持ちになる。しかし、世評は高いようだ。私は、そうでもない。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2019-09-09 02:32:54)《改行有》

88.  シェーン 《ネタバレ》 初めて観たときは、基本フォーマットに過ぎる気がしたし、ドンパチも少ないしでさほどいいと思わなかった 今改めて観てみると、違った心境になっていた。味わうように観ると、とてもいいのである。 西部劇というと、つい派手な銃撃戦を期待してしまうが、そんなものは何発撃とうが何人殺そうが後の世のミニガン使う銃撃戦まで、 同じことの繰り返しなのだ。馬に乗って突っ走るのも、そりゃいいよ。でもすぐに飽きるじゃないか。分量の問題じゃないんだよ 少ないからこそ、一発一発に重みが出るんだ。ましてシェーンは凄腕よ。無駄弾なんか、一発だって撃ちゃしないよ だから泣けるんだな。シェーンのおじさんがかっこよすぎるんだよ。こんなおじさんに頭撫でてもらったら、俺だっていい子になっちゃうよ 今回はおもいきりジョーイの気分になって楽しんでしまった。猜疑的な眼で観続けていたら、この心境にはけして辿り着けなかった。 シェーンは死にはしない、カナダの山奥で世人との交流を絶ってひっそりと暮らすだろう。 戦争でたくさん人を殺して、帰還しても周囲から色眼鏡で見られたアルプスの少女ハイジのアルムおんじの様に。[インターネット(吹替)] 6点(2019-09-08 11:27:53)(良:1票) 《改行有》

89.  スター・ウォーズ/フォースの覚醒 《ネタバレ》 この内容がスターウォーズのテーマパークなら遊んで楽しい感じ。 あるいは、スターウォーズ温泉に浸かって、いい湯加減でしたって感想。 新作映画、あるいは続編としてはあまりポジティヴな感想がつけられない 今回はリブートするための橋渡しで、過去作のおさらいをした、正直既視感しかない退屈映画だった リメイク風にしてしまおうという気持ちになるのは3作毎の時間が空きすぎているせいもあるだろうが エピソード7がエピソード4・5のリメイク風とは。連作とナンバリングについての認識を改める必要を感じた 過去作の再現にこだわりがあり、映像技術の進歩を最低限にとどめている。32年前の流れを継承しようという試みらしい 32年前なら、こういう話にはなってないだろうけれど。 個別に見るとアクションがあんまうまくない。ブラスターを走って避けて、ブラスターを遮蔽物で避ける お約束だからやらないわけにもいかないが、剣劇もあんまうまくなくて長ったらしい。 スポーツのようなそれは時代劇とは全く違って相手を殺す結末が得られないのも悪い意味で予想通りの展開。 一度立ち合ったなら、どちらかは死なすものだ。シナリオ上殺せないなら、一対一のシチュエーションはおあずけにしてほしい 西部劇だって、1対1の決闘でお互いに怪我をして引き分けバイバイなんて誰も観たくないでしょう? 最初から決着をつける気がない決闘シーンは、演出も芝居も一段格が落ちる。地面が裂けるから決着つかずとか、ないですよ~ 山場のフリをするのはよしていただきたいのだ。 でも、ハリソンフォードもマークハミルもキャリーフィッシャーも出演してくれました レイ、フィン、ダメロン、カイロレンそれなりに立った新キャラが出てきました キャラクターを売りにします!スターウォーズですから! キャラの掛け合い漫才もいいが、舞台をもっと独創的にしてほしい[ブルーレイ(吹替)] 4点(2019-09-07 13:28:42)《改行有》

90.  知りすぎていた男 《ネタバレ》 ケ・セラ・セラ~ ドリス・デイの歌声で癒されてしまう。これはこちらの弱点を突かれた モロッコから始まるのもいい感じだなあ。行ったことない場所だし生まれてもいない時代なのに懐かしい。 これらのおかげで導入部がちっとも長く感じなかった、しかし・・事件が起こったあたりからちょっとだけ雲行きが怪しくなってくる ベルナールさんの死に方。警察に追われている現地風の男がいて、その男を同じ格好の男が割り込んできて刺殺した。刺されたのはベルナールが扮装した姿だった。 あんたなにやってんの?同じかっこで大使派の会合かなんかに紛れ込んで首相暗殺の情報を手に入れたけどドジ踏んでばれちゃったの? ドレイトン夫妻を追っていたんじゃなかったの? くだらん突っ込みをいちいち入れるべきでないとの声もあろうが、こういう映画の主人公は自ら危地に飛び込んでいったわけではなく、 いずれも状況に押し流されて立ち回るのであるからして、状況造りを忽(ゆるが)せにされては物語の根拠が消滅しかねない ロンドンへ飛んでからのマッケンナの行動にも頭を抱えた。アンブローズ・チャペルの取違えミスリードは無理があると思う。 しかし、クライマックスはドリス・デイの歌唱にまたこちらの弱点をつかれてしまう。ずるいぞ。 主人公のベンという医者は、犯人なら殺してもかまわないという人物。今回医者としての活躍は、妻に鎮静剤を飲ませる仕事と死亡確認。 ああ、患者に聞かれる心配のない旅先で非道鬼畜トークして盛り上がってもいたな、そういえば。 そのための設定だとしたらヒッチコックは医者になにか恨みがあるのかもしれないな。 そしてなんだこの終わり方。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2019-09-07 12:11:31)《改行有》

91.  疑惑の影(1943) 《ネタバレ》 中盤まで落ち着かない。視点が最初はチャーリー叔父側から始まり、善人ではなさそうな情報が画面に小出しにされ、 台詞さえもなにかをしでかして追われていることを示唆する。その一癖ありそうな男が何事かを思い立ち、かたぎの姉を訪問・・ん?どういう話だ? 実は罪を明かさないまま匿ってもらうために久しぶりに会いたくなったなどと理由を付けて姉を頼ったのだが、 姪に当たるチャーリー(美女)から特に大歓迎される。倦怠を吹き飛ばしてくれる、頼もしい人と思われているらしい。 チャー叔父がよろよろと客車を降りるのは汽車の中であまり顔を見られたくないので仮病で臥せっていた芝居の続きである。 怪しさ満点というか、完全に黒だ。だが姪チャーリーは疑惑などは感じていない このあたりは、視点が叔父と姪とで行ったり来たりする。落ち着かない理由はこの辺りにあるか。 途中まで姪は指輪のイニシャルと新聞の件で何か変だなと思ってもいいところも、叔父を慕い続けている。疑惑の影という感じはない それが突然、フィラデルフィアから叔父を追ってきた刑事2人によってこの話はインターセプトされ、姪は慕うどころではなくなる。 ここが凄く残念だった。心情的には信から疑へ、頭の良い姪チャーリーが少しづつ気が付き疑惑を深めていく構成であってほしかった。 それも普通過ぎるといえば普通過ぎるが、そうでなくても刑事が介入してくるカードはラストまで取っておいてほしかった なぜなら叔父が犯罪者であることは観客側には周知であったのだから、黒だということを突然告げられても姪が受けたようなショックは無いのだ ここで登場人物が少し遠くなった。気持ちのシンクロができないので、一歩引いて眺めるしかできない なにをやったか、の部分だけかな。ああ、銀行に来た未亡人にお世辞をつかっていたのもその伏線か、とは思ったけれどそこは肝ではないな サスペンスとしてはちょっと惜しい造り[ブルーレイ(吹替)] 4点(2019-09-07 11:43:07)《改行有》

92.  北北西に進路を取れ 《ネタバレ》 昔テレビ放送で観たときは、なかなか面白い映画だな、と思った。ヒッチコックがサスペンスの神様と呼ばれる一端を垣間見た 文字通り最大の山場・ラシュモア山のモニュメント上で展開されるクライマックスは格別。映画史に残る名シーンだ そして歳月は流れ、今改めてブルーレイを購入して観てみると、なんか、違う。 これじゃない。こんな、間延びした、トロい映画じゃなかった。ノーカットか。ノーカットだと、こんなに退屈な映画に変り果てるのか。 もちろん、自分が最初に観たのがカットされまくったテレビ放送版だったがゆえに、そちらを尊く感じてしまっているだけなのだろう テレビ版のサクサク進む感じを念頭に置きながらオリジナルのノーカット版をみれば、そりゃ間延びもするよね。 通常の映画なら、カットしてあってもそんなに違うもんじゃないけど、この映画は長尺な為原型をとどめないほどに切られまくったのだ そして復活したシーンは悪い意味で、ヒッチコックっぽいんだよなこれが。長ったらしいセリフの掛け合いでやたらに睦言と皮肉を浴びせあうの。 これなら切ったほうがよっぽどいいよと思えちゃうんだもの。 ひとつ、腑に落ちない点を挙げておく。物語中盤でキャプランというスパイは実体のないことが教授らの会話から明かされるが、 だったらなぜソーンヒルがキャプランと間違えられたのか、理由が不明瞭なまま、物語は進行して結局最後になってもそれは解らずじまいなのだ。 なぜなんの秘密もない一般男性をスパイと睨んだのか、きっかけがわからない。ヒッチコックの「知りすぎていた男」でも指摘したが 巻き込まれ型ミステリーで事件の発端となるいきさつを省略されると、非常にもやっとするのだ。 大事なところだろうに、ヒッチコックにとってはどうでもいいことなのだろう。監督の作品にはよくある現象だが、その部分は自分には合わない[ブルーレイ(吹替)] 6点(2019-09-07 10:14:39)(良:3票) 《改行有》

93.  マイノリティ・リポート 《ネタバレ》 2054年という、さほど遠くない未来の科学技術に多大な発展を見込んだ世界観のSF。 舞台はまずまずの出来。現代の我々からみたらキテレツに見える数々の装置は、近未来SFのカルト、ブレードランナーを思い起こさせる 一番判りやすく進化を描写できると思われる未来の交通システムはちょっとトンデモだったが、独自の魅力もそれなりにある未来観だ。 さて犯罪予知システムという、かなりリアリティに欠ける材料を物語の中心に据えた本作ですが、 それにまつわる設定を未来の夢として受け止めることは本作の鑑賞姿勢として最低限、跳び越えなければ始まらないハードルだ。 だから、これについての疑問は挟まずスルーする。あれ?スルーしてない、かな。 予知システムのGUIを操作するポーズとか微笑ましい。できれば細かいカット割りはせずに、フィックスでしばらく見せて欲しかった。 こういった陥れられるタイプのミステリー作品は登場人物の行動理念に疑問が生まれることがままあるのだが 本作は結構複雑なようでいて大体のことの理由付けはちゃんとしてある感じなので案外と見易かった 例えば、ジョンはなんでそう予知の通りに罠に嵌っていこうとするのかは、無実を証明するために虎穴に入った、という簡単な理由がある。 局長は大事な手駒のジョンを犯罪者に仕立てる必要性があったのか?という部分も、一石二鳥の動機がしっかりある。 よくわからないところは、ウィットワーが局長に殺されにわざわざジョンの家で会合・説明した理由。 いきなり撃たれるとは思わなかったんだろうか。アガサがいないシステムはダウンしているも同様とはわかっていたと思うが 殺人事件が6年間なかったから油断が生まれたか?よしんば実行犯と推測できなかったにしても、犯人は高官クラスと発言したし、 隠蔽の黒幕かもしれないのに、密室で手の内晒すかな? 極めつけは奥さんが目ん玉の保管場所を知っていたという事実。あの短時間でそんなことまでよく教わっていたな・・・ 結局息子のショーンはどうなってしまったの?という問いには本編中に結論は出ていないが、 アガサが死者の魂になぞらえて含みを持たせた語りがある。 ただし予知しているわけではないのでどれだけ意味があることなのかはよくわからない。 誘拐があったのか?犯人に該当するものがあるのか?やっぱり殺されたのか? 全てを明かさずに幕を引くやりかた、場合にもよるがこの映画ではアリかなと。スピルバーグらしいと云えばらしいね。[インターネット(吹替)] 6点(2019-09-03 03:57:49)《改行有》

94.  暗くなるまで待って 《ネタバレ》 とてもいい映画。あらすじだけきいて、いかにも面白そうだと思っていたがこの度実際に観てやはりそう思った だが不思議なことにテレビ放映で昭和の時代から自分は一度もこの作品を観たことが無かった たしかに生まれる前の映画だけど、テレビで放送するのに差し支えある内容じゃないしこの時期の他の映画ならいくらでもかかっていたはず 率直に、なんで観てなかったんだ俺?オードリー・ヘップバーンの映画だし、日本人が好きそうなお話なんだけどなー とくにケチをつける要素はなく、面白かった。教科書的な作品だよ。 今の時代なら、さながら森林・密林内のランボーみたいに闇の中なら皆殺しにできるといわんばかりに残虐に立ち回るコメディ映画になりそうだ まあ、ヘップバーンなんで同じコメディでもこれは全く上品な作品だったけど。刺激が足りない人もいるでしょうが。 ああ、そういえばランボーの上官のトラウトマン大佐が出ていたよ。鎖鎌のような謎の威嚇は最高にウケる。それ、弱いって。[DVD(字幕)] 7点(2019-08-31 04:01:28)《改行有》

95.  エル ELLE 《ネタバレ》 一度にすべては呑み込めなかったけど、長い歳月、女を撮り続けたバーホーベンが撮ったのだから・・・ 隣人からのレイプを受け入れた感あってもそこで憤慨して観るのを止めたりせずに 最後まで見れば、けしてそれでいいと思っているわけでもないのだという複雑な、答えにもならないようなことになってゆくのです。 そしてその隣人は死ぬ。 なんていったらいいのか、観てるこっちが寄る辺ない気分になる。あんなひどい目に遭っても全然悲しくないように見えるのに めちゃくちゃ苦労はしてるという。苦労の感覚がマヒしているのかな?才能あるように見えなかったけど会社の社長だよ? 気に入らない社員でも能力さえあれば絶対に切らない。それだけだ。お金も持ってる。強すぎる。 でも気軽に強い言ってくれるなよ光線を発し続ける。 涙は一滴も流していない。YesかNoしか選択できないところででそこは明確にNoなんだな、やはりというべきか 一度でも泣いたら類型的な被害者感が出てしまうという判断だろうか。 もう自分に嘘はつきたくないともいっていた。やっぱ複雑。彼女にとってなにが嘘なんだろう。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2019-08-29 12:02:50)《改行有》

96.  フライト・ゲーム 《ネタバレ》 都合がいい展開を楽しめないと厳しい 犯人は、いったいどうしてこんなにもリーアム・ニーソンを手玉にとれるんだろうという興味が大半だったと思うんです どう仕込めば一見偶然に思える事象をコントロールできるのかという部分の種明かしが残念ながら不明瞭です 被害者の殺害方法、大胆にも時刻まで限定して予告し、監視が厳しくなる中誰にも知られずにどうやってという部分がです 答えがあるとすれば、それは運が良かったから たまたま誰も見てなかったとかいい感じに他人が行動してくれたとかコクピットの壁にトイレからこっそり穴が開いてるとか いただけない手法の連続で、うまいこと理由をつけてごまかそうともしない (トイレってあんな所にあるもんなの?) 脱出時の「予定より2分も遅れてる」というセリフはその辺制作サイドが自認してギャグにしたんだろうと思います テロの警鐘のためテロ起こすという矛盾ありまくりな理由の一方の犯人と単なる金目当てのもう一方の犯人 医者がいってた疑問、いずれにせよ殺すつもりならなぜすぐに爆破させないのかの回答が、 制限時間内にきっと飛行機は降下するからパラシュートで外へ逃げられるという他力本願でこれもなんだかなですが いざとなった際の犯人二人のコンセンサスもとれてない。結局仲間割れの同士討ちて・・・犯人ショボすぎ あと降下すれば撃墜するっていってた要素はしれっとなかったことにされちゃいましたね テロリストが空港でフリーパス状態になぞらえた、この辺も作り手のジョークでしょうか ジャンル映画とはこんなものだよ、とちょっと諭されてるような気分がしました 犯人とのやりとりなどチャットがHUDのように空中に浮いてくるのは見易くてよかった 上昇するときだけはダメというリーアムのキャラ設定は墜落するときには強いんだぞというジョークですかね[インターネット(吹替)] 4点(2019-08-28 13:52:30)《改行有》

97.  ハリーの災難 《ネタバレ》 少々ブラックなコメディ映画だった このシノプシスの模倣は何世代にもわたって繰り返されてきた気がする たとえ死体が出てもそれらの作風がきまって軽妙な、おしゃれなタッチになりがちなのはおそらく本作のイメージが強いからではなかろうか さほど奇をてらった無茶な転がり方はしないため先の展開をああでもないこうでもないと想像しながら観るのに適している つまり、観客を前のめりにさせる。推理物が根強い人気なのはそのためか 何も考えないでただ観てると退屈です。一幕目長すぎる!と思うかもしれませんよ 最後の頼みごとのオチは、ん?捻ってるのかなんなのかちょっと大人のジョークですよっぽいのがあんまウケない感じですが、 当時ならユニークだったのかもわかりませんね[ブルーレイ(吹替)] 5点(2019-08-28 02:07:26)《改行有》

98.  血を吸うカメラ 《ネタバレ》 怪作。 日本語タイトルのせいで呪いのカメラが本体で意思を持って被害者を襲うホラーなのかと思ったが違った クライムサスペンスでもない。あくまで一人の男の顛末という話。犯人の歪んだ性癖のルポルタージュ。 先を見据えない犯罪だったが最後の方では夢も抱くようになる。だがそのために性癖を抑制することはないどころか よりいい画を撮ろうとまい進する。クリエイターの執拗さと異常性癖をミックスさせた設定の元祖? 暗がりの中にあるうちは惹きつけるものがあるが、ひとたび白日の下に晒せば鈍い光も感じ取ることが難しくなる 変質者要素を取り除いたら話が成立しないので変質趣味に理解がなければまったく楽しめない[ブルーレイ(字幕)] 4点(2019-08-27 23:39:39)《改行有》

99.  裏窓(1954) 《ネタバレ》 窓から見える様子をミステリーの軸に据えるのは張込みに近い。しかしアパート住人丸ごととなるとなかなかユニークだ 野暮なことを言えばそこまで住人がネタを提供してくれるはずがなく 観測者の方でも、テレビが活躍し始めているご時勢ではこのような犯罪的娯楽の入り込む余地はないだろう あくまで作劇の面白さを優先として、リアリティは二の次としていることが映画が始まるやすぐにわかる ところがこの映画、その出オチ感が強い。この設定を採用したはいいが、目の前で起きることが、あまり面白くないのだ 見える情報と推測する事件のあらましが、それほど乖離していないというか、想像通りになっているのもちょっと捻りが足りない どことなくほのぼのとしているというか、それなりに緊張感はあるのだが、フラッシュで時間稼ぎができるくらいのヌルさであった つまるところ敵の小物臭さが緊張感を削いでいる。しかし、これはこれでそういう作風なのだといわれるとぐうの音も出ない感じはある 平和な出来事にはさまって起こる殺人事件だからこその塩梅なのかもしれない[ブルーレイ(吹替)] 5点(2019-08-26 02:35:27)《改行有》

100.  ゴジラの逆襲 《ネタバレ》 全体的にテンポが緩やかで、じっくりと腰を据えて鑑賞する姿勢を求められる 特撮、とくにミニチュアは素晴らしい。信頼の円谷組だ ゴジラの造形はやや細身で、どことなくシュール。 終盤は足場が狭いのか、ほとんど棒立ち。ジャンボマックスみたいな立ち姿でかわいいが、迫力には欠ける 一方アンギラスは愛嬌があってさほど怖さがない。強くもないので完全に咬ませ犬だ。哀れ・・・ 2大怪獣を当時は大々的に宣伝したろうが、現在情報を遮断してみればタイトルにも名前がないので嬉しい(?)サプライズ登場だ 早回しで怪獣プロレスがチャカポコしていたのは手違いだったのを円谷御大がかえって面白がって採用したそうだが コマ撮りに着ぐるみで寄せる試みとして面白かったのかはわからないが、失敗している ゴジラの大阪行脚はプロレスしていたらいつの間にか街が灰燼となっていて、街の破壊は前作に遠く及ばない。大阪城以外見どころがない 人物パートは、太平洋戦争もののようだった。必要味のない宴会シーンや、還ってきたら結婚という名のついた死の旗のくだりに色濃い また、囚人の移送からの脱走は、ゴジラの影響というよりは、独立した警察の不手際のように見えるし、 その後の惨事につながるカーチェイスは展開としてなかなか酷いものだ。当事者が、他人事のようでいるのもモヤっとする 前作に引き続き、英雄の手でゴジラを(一応)葬っている。とかく放置され気味の後のシリーズを考えれば、比較的潔い・・・かな? 色々残念な作品だったが、特技の苦労を考えると頭が下がる思いがするので、優しくありたい[インターネット(邦画)] 5点(2019-08-26 02:21:23)《改行有》

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