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プロフィール
コメント数 176
性別 男性
ホームページ http://blog.livedoor.jp/tikusyou2001/
自己紹介 栄華なる映画の夢。

それを愛する俺という人間。
人生の節目で楔を打ってる…それが映画。
人が素通りするような映画でも、泣き笑い。
人生を振り返る刻「あの時はこうだったな」と。

喜怒哀楽を織り交ぜ、時に想い出し…
フットルースを観て、馬鹿な友達らとオールナイトで遊んだ。
何気なくTVで観てたマッドマックス2が一生の映画に。
深夜、遊び疲れて入った映画館…
寝るつもりだったのに、皆で観入ってしまった事も。
そこで観たブレードランナーは最高だったね。

何かの記念日になりそうな予感のする日に…
素晴らしい想いが出来た一日の終わりに映画を…
そして何気ない日にも映画を。

人生を素晴らしくする景色であり、想いなシネマの夢。
観る事で、体感する事で、感じる事で、自分を創ってゆく…
名作・良作・佳作・駄作、全部心から愛してみる。
アレが楽しい、コレも楽しい…それでイイ。

それは新しい映画だったり…
昔、感動した作品だったり…
映画と共に人生を歩んでいけたら幸せです…と思ったり。
皆さんにも良き映画人生を。

…ね?魔法のようでしょ?

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101.  バービー(2023)   今日は、初日なので観てきた。 ――バービー(2023年)吹き替え版 前情報は殆どない感じだったので…ある意味ベスト・コンディション。 だが、悲しい事に客があまり居らず、1/3程度しか入っていない…若干劇場ごとに誤差があるのかな? そして親子づれが居たんだが、小学4~5年生くらいの女の子が「大人ばっかりだね~」と、席に座ろうとする俺を見ながら言い放ってて、少し恥ずかしい気持ちになった次第。 オトナを虐めんな。笑 そして、例によってネタバレ厳禁。 まず、俺は「マテル社」のバービー人形は全然詳しくない。 それを念頭に置いて貰ってになるんだが…いや、確かにこの映画って攻めてると思う。 作り手の気持ちっつーか、テーマも含めて。 ただ、このテーマってのが若干”難解”だろうと思う。 難しいって意味じゃなく…いわゆる”テーマを心の何処に置くのか?が難解”だ。 人によっては、ザックザクとハートにぶっ刺さるだろうし、そうじゃない人間にとっては「はぁ?」って感じの肩透かしになるだろう。 何でもアメリカでは、かなぁぁぁぁぁり受けた内容らしいが日本ではどうだろうか? んぅ~…俺は色々と考え過ぎて、観ながらも思考がグラングランに揺れ捲った。 価値観って言うか…うぅぅ~~~ん。 過去と未来の価値観、男と女の価値観…もうフェミニズムの交差が壮絶でTwitterでの論争を観てる気分になって来る。 更にはジェンダー系の問題も(勝手に)俺の脳裏に出てきたりして、もう何か「触れたくない映画なんかな…コレ。」とか意気消沈もしてしまった。 正直、俺自身がこの辺の情報を、まだ自分に固定化が出来てないっつーか… フェミニズムの問題も、ジェンダーについても「これをされたら嫌だな…」くらいしか考えてないので、余計に考えがグラングランになってしまう。 そして、ここで答えは書けないけど「それぞれの希望する世界観」についても、どれが自分に合うだろう?なんて考えるから余計に脳が揺れる。 ――女性の自立か? ――男性が主軸となる世界か? ――更には新しい道か? その距離感のベストなんかも考えたが…色々と迷う。 だって人其々の好みだし、その理想系って自分で決めるのは非常に困難だ…ある意味で教育の指導と似てるなーなんて思いつつ…人は、男・女のどっちであれ、所詮は「自分の事しか分からない事もある」だろうから。 いや、過去の仕事なんかも想い出して来たぞ……嫌な思い出もあるから忘れてたけど。 ただ――アレだ。 揺れなかったのは「マーゴット・ロビー」のキュートさ…だけ。 特にTwitterで騒がれていたキノコ雲の事は(本作の中では)描かれて無かったしね。 あ、バービーのボーイフレンドの「ケン」ってブレードランナー 2049のライアン・ゴズリングなんだね…うん、いい演技してたわ。 ともあれ、子供向けのコーティングをしてるが、バリバリのオトナ用の映画だった。 近くに居た子供が余りにも退屈なのか、ペットボトルを指で押さえてパッコンッパッコンッ!って音を立てて時間を凌いでたし(怒れ親よ!w) でも、まぁ…俺は観ながら、アレコレ考え過ぎて、今までに無いくらいの「自己喪失に陥りそう」だった(←若干大袈裟) 最終結果っつーか、俺的な評価は敢えて言わんでおく。 時期っつーか、何年か経った後なら、俺はこの映画に対する評価もかなり違ってくるだろうし…そこは俺個人として楽しみにしておこう。 けど、何も考えてない映画じゃないし「好き・嫌い」の好みは置いても…内容は詰まってる映画だったのは事実だ。 ただ、価値観ってものは…この世界にゴマンとある。 俺は人の価値観を聴き過ぎて「自分を変化させ過ぎた」と思ってるんで、アレだ。 これからは自分の在り方を…もぉぉぉ~~っと中心に置きたいと思う。 最終的に合わせる覚悟があれば別だが…結局は、合わせる事だけで終わるのは…悲惨な事になり兼ねんからね。 まずは己の確立…そこからだな。 人と合わせるのが必要な世界。 けど、そこも加味しつつ…まずは「自分の考え」だ。 己の確立…うん。 我儘に見えても、己の確立。 もう「俺は完成してるぜ!」と思っていても…常に。 世界の中で自分を確立させて征こう。 それでいいんだ。 .[映画館(吹替)] 7点(2023-08-11 23:59:17)《改行有》

102.  しん次元! クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜   朝飯を食いながらスマホでTwitterを眺めつつ…アレだ。 ”ある人のレビュー”を見た瞬間に「ウッシャー!これを観よう!」と決めた! ――しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦〜とべとべ手巻き寿司〜(2023年) いや「候補に入ってないがな!」と思われるだろうが……ごぉ勘ん弁! だって…「欲しいモノ」や「食いたいモノ」って直前で変化する事が有るのが…僕ちゃんのヒューマンライフ!THE人生! 人生には、それくらいの振れ幅は欲しいな、と思う今日この頃だし! ンで、中に入ったんだが…子供ばっかでビックリしたんだけど「照明を真っ暗にしないままの上映」だったが……なんか落ち着かん。 俺はクレヨンしんちゃんって、TVでもあまり観ないし映画館は初めてになる。 んで、映画が始まり観ながらも考えてる事は…「アニメのしんちゃんと、今回の3Dの差」だ。 その空気感と言うか、そんな差が気になってくるんだけど…2014年に観た3D映画の「STAND BY ME/ドラえもん (2014年)」と同じような感じと考えればいいかな。 ンで、俺の席の右に子供(小学2~3年くらい)が居るんだが……アレだ。 脚ぃ延ばすわ、手ェ延ばすわ…俺にガツンがツン肘を当てても向こうは(子供ゆえに)気にしてないので…俺は横に撤退。 いやいやいや!凄ぇな、ガキぃ!……ま、子供好きだし可愛いけどさ。笑 しかし、しんちゃん……これは泣く! まさか、しんちゃんで泣くと思わんかったわ……ワシャぁ。 ずーっと「お、俺…しんちゃんで泣くんかぁぁぁぁ?!」って考えてたのは此処だけのヒミツだ。 あと、松坂桃李君の声優っぷりが上手いな~!と思った。 彼が演じた「非理谷 充」は、最初ただのヤな奴でしかなかったけど、作品を観ながら「そこに到達するまでに何かがあったのかも知れない」なんて考える。 シナリオの中、子供の頃から寂しくて、親の離婚があって…ただ、周囲の虐めなどもあり。彼が歪んでいく様が胸を強く締め付ける。 うん――人間ってのは、産まれた時に笑顔と希望で包まれたはず。 最初からの悪人なんか、絶対に居ないと信じてる……そんな気持ちになっちゃったね。 その成長の切れ目に絡む…しんちゃん…いや、本当に泣ける。 しんちゃんシリーズ、掘り起こして観ようかな…うん。 なぁ~んて気持ちになった。 .[映画館(邦画)] 7点(2023-08-10 14:55:59)《改行有》

103.  キングダム 運命の炎   クレヨンしんちゃんを観終わった後、時間が微妙。 そのまま帰ろうかな、と思ったけど…まだ11時前だ。 ならば、もう一本!と…コレにした。 ――キングダム/運命の炎(2023年) いや、もう鉄板的に好い映画シリーズだと思う! 間違いなく面白かったし、何よりも日本でこんな大作が作れるんだなぁ~…なんて気持ちと羨望を絡めて観ていた。 何よりも凄い!と思うのは「日本での独自性」が確りと残っている処だろう。 いや、お手軽って意味じゃなく、子供や年齢を重ねた人が観ても、確実に伝わる言葉や挙動のやり取りが確りあって、話が(若干のチープさを感じつつも)胸に入ってきやすい。 漫画のキングダムは(余り)読んでないけど、それと同等に分かりやすいだろうし、映画独特のアクションの見せ場も確立してると思う。 さて、この作品の監督…「佐藤信介」さんに注目した事は無いけど、作った映画は(何故か)結構な数を観ている。 そしてコミックで映画化した作品が凄く多いんだね…ちょっとビックリ。 【佐藤信介の映画化されたコミック】  2019:キングダムシリーズ  2018:いぬやしき  2018:BLEACH/ブリーチ  2016:IAM A HERO/アイアムアヒーロー  2016:デスノート/Light up the NEW world  2011:GANTZシリーズ 凄いラインナップのコミックだな…マジで。 ただ、ネタバレはしないけど…もう、ここまで分かりやすく「次に繋げられる」と、思わず笑いが出てしまうほど。 作品的にも、前2作の回想シーンなんかもあって余計に、この作品全体に引き込まれてゆく。 いや、映画が面白かったからまだ許すけど、こんな区切り方をするなら「2ゖ月以内に上映」して欲しいですわぃ…いや、ホンマに!      *     *     * しかし、最近は(何作かの)区切りになってる映画が絶大に増えてきたなぁ、本当に。 ただ、そんな中でも「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」は、考えれば考える程に”切れ目”が凄かった。 そして後から知ったのだが、その切れ目についてはプロデューサー、監督…そしてトム・クルーズで散々話し合ったらしい。 要は1本の映画を観た後の「爽快感を大事にした!」との事。 ならば、結果的に前編と後編に別ける意味は「事件の壮大さ」と「敵の屈強さ」が増している事だろう。 いや~…次に繋がってはいるが、それ以上に「1本の映画を観終わった満足感があった」のが凄い。 そこって映画を創った人間が「自分らに戒めた境界線」のお陰なんだろうなんだなーと…今も思うんだ。 やっぱ、映画製作って製作資金も異常に大事だが、やっぱり「意識」が要だ。 作り手の意識が本当に大事だな、とつくづく思う。 そう…人を惹きつけずに居れない意識だ。 たとえ、狂っていても……大事。 .[映画館(邦画)] 7点(2023-08-10 07:11:41)(良:1票) 《改行有》

104.  名探偵コナン 黒鉄の魚影   独りで映画に行くのは好きだし、そのまま劇場に向かう。 ああ、この時間からだと何を観ようかな、と考えつつラインナップを吟味。 レイトショーになるから時間とかを諸々考えて…決めたのは…コレ。 ――名探偵コナン/黒鉄の魚影(2023年) いや――――ぁ、前回に観た2022年の「名探偵コナン/ハロウィンの花嫁」以来だな。 うん、アレも面白かったしっ!ま、いいか?と…そんな認識で劇場内に。 結論から言うと…かなぁぁぁぁぁぁり面白かった! 前回よりスケールも大きかったし、アニメじゃなく「この作品を画コンテ」と思って観てると…実写にした時にどれくらいのパワーを秘めてるかってのも良く分かり、驚愕した。 そして、俺はコナン君は前回の「(白石麻衣の声が目当てだった)ハロウィンの花嫁」がほぼスタートみたいなものだったけど、やっぱりスタッフが壮絶に凄くて難なく話が頭に入ってくる。 ホント、ストーリー内に導くための脚本レイアウトが素晴らしい。 気が付いたらグイグイと身体も精神も全部持っていかれた感じで手に汗を握りながら「ああ、007並かも知れんな…」と感じつつ楽しめた。! これからもコナン君にハマって…と言うより… コナン君の映画は、出る度に毎回観に行こうと誓う僕チンでした。 うん、面白い映画ってのは、やっぱ人生のタカラモノだな。 .[映画館(邦画)] 7点(2023-06-25 09:25:52)《改行有》

105.  クリード 過去の逆襲 《ネタバレ》   いやー、やっぱ熱い!そして魂が燃えた! 更に完全にロッキーの作品から(いい意味で)離れる事が出来たんじゃないかな、と思う。 いや、スタローンが出てないからって、意味じゃなくてね? けど、そのお陰も有ってか…今後、全くロッキーシリーズを(作品の魂以外で)気にしなくて良い感じになったと思う。 でも、やっぱりロッキーシリーズも好きなのもあって、「ロッキーとクリード」を別角度で色々と対比してしまうね。 ロッキーと同じく成功したクリードの家族愛…その家族構成、そして愛情劇も描けている。 なんて言うか…お婆ちゃんも含めて、ロッキー家族とは全く違う彼らなりの家族愛が上手く描けていて良かったな…。 そして……戦うのは「“ダイヤモンド” デイミアン・アンダーソン」という男。 観る前には「どんなもんだろう?」と思ってたが…今度の敵の描き方は異常に怖かった。 復讐を想いながら、ずぅぅぅぅっと刑務所に居たんだから、ある意味「今までのロッキーなどと比べて想いの年季が違う」と思う。 いや、でも予告編で予測出来てたっつーか、観えてたのもあって事前に心の準備が出来ていたけど…そうじゃなかったら相当にショッキングだったかも知れない敵と、その心情。 その敵、デイム(ディミアン)の闘い方がストリート仕込みで、心底ビックリした! いや、俺が喧嘩する場合でもこの手の奴が一番怖い!ロッキー4のイワン・ドラゴと同等レベルで怖い! 戦法が全部「ストリート仕込み」っつーか「相手を滅ぼすレベル」で反則を辞さない戦い方だったし、驚愕するのはちゃんと体系化できてる箇所。 今回の戦いで、今までに近い感じを他メディアで探すと……コミックだけど「修羅の門」のボクシング編を想い出す。 いやー、信念を持って、塀の中で己を鍛えて敵を打倒してきた男の恐ろしさが存分に際立ってたね。 そして、映像技術も含め、戦闘シーンは今までで一番上手く感じた。 頑張って欲しいのは、主人公クリードを演じたアドニス・クリード:マイケル・B・ジョーダンだ。 これからも頑張って欲しいな、と思う。 そして特別書きたいのは…アレだ。 ロッキーとクリードを比較すると「嫁の(対応の)違い」が面白い対比だろう。 気弱であっても…何かを守り続けようとロッキーを愛したエイドリアン。 そして、自ら傷付いても…ビアンカは同じ表現者としてクリードの戦いを信じた。 あ、どっちが正しいって意味じゃなくね?…共に、闘う男に相応しい妻だったなーって意味で。 .[映画館(字幕)] 7点(2023-06-06 04:33:39)《改行有》

106.  怪物(2023)   面白かった!つか、圧倒された作品。 正直、一回めの閲覧では分からない事が多い。 言わばパズルのピースを全部取り出して広げただけ…のような。 けど数回観る事でパズルのピースの意味合いと、その組み合わせで全体像がつかめて来るだろう。 正直、そんな不思議な感覚の映画だなーと思う。 ただ、ぶっちゃけ…非常に良く創ってるけども雰囲気も含めて、一回観ただけじゃ伝わり切らんかったかな…俺には。 あ、でも悪い意味じゃなく…終ったあとは「あー、美しい映画だったな…」とか「子供の頃にこういう事があったな…」とか、そんな事を考えた美学があった。 恐ろしいのは、最初の母親のターンを見ている時に「ああ、この人は間違ってないだろうな…」と刷り込まれるが、話が進むとそれも錯覚だと気付かされる。 そして、観終わってから電車内や家で色々と考えてしまうだろう。 あの回収されてない伏線らを回想すると、若干…心がゾワゾワし出す…もう一回行って脳裏で組み合わせるしかない。 映画の視点は「親」「教師」「子供」の3視点で描かれる。 ただ、怖いのと共感したのは…三者間それぞれの着眼点と価値観が映像にされているところで、そこはあくまで自分視点であり、正義感や価値観が強引に引っ張られてしまう…いや、その恐ろしさよ。 言わば、戦争の価値観なんて…己の言いたい事、己の聞きたい事、己が正義と信じてるが故に言わない事。 もう、戦争をしてる国家間なんて、このような視点かも知れない。 これが恐ろしくて、更に最後のシーンの映像が素晴らしくて…ただ懐かしい回想と共に映画が締め括られてゆく。 ともあれ、己を貫くってのが一般的な価値観かもだけど、誰かの上に立ったり、団体の長になる人間には、自身の考え方の変化になるかも知れないので、是非とも観て欲しいなと思う次第。 あー、観てない人間にネタバレしないように書くと…この程度かな。 .[映画館(邦画)] 7点(2023-06-06 04:24:59)《改行有》

107.  凶悪 《ネタバレ》   恐ろしい映画だったと思う。 自分はこの映画に登場する“彼ら”ではなく、“彼ら”に関わった人間でもないという無意識の立ち位置による屈折した「愉悦」を知らぬ間に敷き詰め、この映画に「娯楽」を感じている自分の意識に気付いたとき、この映画の「凶悪」というタイトルの真意を垣間見た気がし、ゾッとした。 描かれる事件と犯罪が「真実」であることを念頭において観ているわけだから、映し出される凄惨な描写に対して「痛み」や「悲しみ」を感じなければならないという“建前”を意識しているにも関わらず、ピエール瀧(=須藤)の爆発的な残虐性に何故か高揚し、リリー・フランキー(=先生)のおぞましいまでの狂気に引き込まれてしまう。 実在の被害者に対して後ろめたい気持ちを多分に感じつつも、描きつけられる「凶悪」が次に何を見せるのか、どこか期待をしてしまい、その都度「不謹慎」という言葉をぬぐい去ることに苦労した。 「あなた こんな狂った事件追っかけて 楽しかったんでしょう?」 終盤、主人公の妻のこの台詞により自分の中で見え隠れしていた感情が突如丸裸にされる。 見て見ぬ振りをしていた自分自身の深層心理がふいに明るみに放り出されたような気がして、主人公と同様に「やめろ!」と叫びたくなった。 「映画」である以上、いくらノンフィクションが原作だとはいえ、脚色されている部分は大いにあるだろう。 ピエール瀧が度々発する「ぶっこんじゃお」というあまりに印象的な台詞や、リリー・フランキーの脱帽するしかない「怪演」など、映画的な面白さが加味されている要素は多く、それはまさにこの作品が映画として優れている点でもあると思う。 俳優たちの表現はことごとく素晴らしい。一つ一つのシーンも綿密な計算と明確な意思をもって構築されており、見事だったと思う。 ただ敢えて苦言を呈するならば、もう少し「編集」の巧さがあれば、同様の深いテーマを孕んだまま、もっと“面白い”映画に仕上がっていたようにも思う。 もし同じ題材で、というかこの監督と俳優が撮った同じ映像素材を、世界的な映画巧者が編集したならば、例えばアカデミー賞をも席巻するような名実ともに質の高い映画になりそうな気さえする。 ま、そんなのは一映画ファンの身勝手な妄想であり、実際どうでもいいことだ。 こういう本当の意味で骨太な映画が、もっと沢山国内で製作されることを願いたい。 世の中に「善」はない。 「善になろうとする者」がいるだけだ。 .[ブルーレイ(邦画)] 7点(2023-05-30 16:35:27)《改行有》

108.  AIR/エア   もう終る寸前だったんだけど先週は1本の映画に行たんだ ――AIR/エア(2023年) 昔の勤務とか、会社の会議を想い出したんだよなぁ…目の前に当時の光景も広がったくらい。 回想したのは…プロジェクトを立ち上げるための企画者だった時期…営業を勉強しつつ…そこからプロジェクトがスタートした時代があった。 それをメチャクチャ想い出した映画だったよ…鮮明に!…マジで。 この映画は…簡単に言うと「信じた企画を通す」映画だった。 そんな営業の作品って、映画では2016年の「ファウンダー/ハンバーガー帝国のヒミツ」とか、1988年の「タッカー」も含めて結構あるんだよね…。 けど、好きな題材になっただけで、随分と臨場感が違うなーと感じたねぇ…この題材…ナイキのシューズっては燃える。 これでプラモとかトイ系、つかバンダイのプロジェクトで、何かの大きな計画(ガンダムプラモの設立と歴史とか?)を映画にしたら、マジで燃えるんだろうなー…きっと俺らは。 しかし、マット・デイモンって体格が変ったねぇ~…ちょいビックリのサラリーマンの太った体形。 役者はそこまで詳しくないけど、上長であり理解者の男も、そして(当時は前例が無かった事もあり)ジョーダンの親族から「ロイヤリティ(売り上げのパーセンテージ)を求めらてた事で、もう企画が無理になった…と、落ち込む主人公に「構わん!行け!」と言葉を投げた経営者も最高だった! 俺は、仕事ってのは「波動」だと思ってる。 途轍もない熱量、途轍もない行動力!そこから滲み出てくる「個人の波動」が周囲を席捲して広がり、更に大きな流れになってくる…そうなって来るともう止められない。 いやー、想い出したなぁ、色々と。 当時は「この人は、くだらないなー(←超失敬!)」と思ってたけど…思えば、あの時に「あの人たち」は力を貸してくれてたんだなーって…もう、この辺のやり取りを観てるだけで、「仕事への想いと理想」を感じ取れて、すっごく共感できたってのがポイントだった。 あ、あと…クリス・タッカーも凄く役柄が似合っていたと思う。 やっぱり、住んでいた「地方の繋がり」も大事だけど、やっぱり「人種が一緒」ってのも相手の気持ちを楽にするのかも知れないな、なんて……なので、俺的には、ジャッキー・チェンとの「ラッシュアワー」よりも好きだったね。      * 思い出すのは――20年以上前、アメリカ旅行だ。 1984年のビバリーヒルズ・コップ や、1990年のプリティ・ウーマンで憧れた街…素晴らしき「ビバリーヒルズ」だった。 脳裏でビバリーヒルズ・コップのBGMやら、プリティウーマンの曲やらが、ずぅぅぅぅぅぅぅっとエンドレスで流れてたね…アほか、俺。 んで、優雅になった(勘違いとも言う)つもりで入ったナイキショップで(イキって)買ったスニーカーを想い出すんだが、日本に戻ってからも履く事は無かった…そう、ただコレクション魂を擽られ…「野茂マックス」から「エアマックス(96~97)」に範囲を広げつつも収集した。 まぁ、リーボックの「ポンプ・フューリー」なんかも、イエロータイプやトリコロールは勿論、香港モデルとか集めたけど…やっぱり行きついたメーカーははナイキに戻ってエアジョーダンのシリーズだった。 中でも「AJⅦ」のオリンピックモデルがカッコ良過ぎて(当時は価格が)30万円とか…馬鹿な金額だったけど、それ以上にファン達の方が馬鹿(俺、含む)だった時代ってのもあり、止せばいいのに購入した。 しかし、10年以上後に箱を開封して触ったら…本体とソールが分離しやがって、そのまま(まるでテープの巻き戻しのように)箱に戻した俺。 いや、コレって悪夢だろ、マジで…まぁ、靴って…本っ当ぉぉぉぉぉに素材が大事だと教えられた。 まぁ、ソンなコンなで「形ある物、いつかは崩れる」を体現して実感したけど、嬉しいなーと思うのは「エアジョーダンⅠ」が相当に強いモデルだったのも記して置きたい。 当時はエアーの素材を使ってないからかな?とも思ったけど、映画を観た後にはエバー・グリーンな商品を目指してるんだろうな、と理解出来た。 完全なる靴の保管は大事。 けど、もっと大事なモノを「この映画」で気付いた。 それは…過去からの「想い」だったり。 仕事でもそう…そしてモノに繋がるのは想い。 人間との繋がりも想い出せ。 そして、モノと当時の光景も一緒に、さ。 あんな事や、こんな事があった…。 そう考えながらも、自身も「ひとつの流れだった」を理解する。 そして、綴ってゆく…モノと想い、その時に「自分が居た事」も。 そう考えりゃ…人生は悪くない。[映画館(字幕)] 7点(2023-05-16 08:24:31)《改行有》

109.  ヴィレッジ(2023) 《ネタバレ》   昨日は周辺事情が多かったー……シンドぃ感じ。 んで、色々と整理しながらも一日を過ごすんだが…思いの外に早く片付いたんで、昼過ぎは暇に。 なので、川﨑に映画を懲りずに観に行く事に。 けど、気ぃ抜いて昼寝とかウダウダしてたら…あぁぁぁぁぁ~っという間に夕方になった。 いや、この観れる映画って何があるだろ? まず、全っ然っ!前情報も無くチネチッタの映画紹介を観ていたんだが、そこで発見した本タイトル。 ――ヴィレッジ(2023) 2004年に、かのM・ナイト・シャマラン監督が放った「ヴィレッジ」って同名の映画もあったけど、アレはアレで俺は結構好き。 んで、過去の好い予感を(脈絡もないのに)感じつつも、全くの別作品なんだが、全く情報を入れないままに観に行く事に。 すると、勝手な解釈を始める「俺自身への(妄想的な)頭脳」だ。 まず、土俗民族的を描く映画って、昔から大好きだったりする。 更には、日本特有の佇まいも堪らないな、なんて思ったり。 パッと頭に過るのは…横溝正史のシリーズだったり、過去の日本映画…中でも好きな「八つ墓村」だ。。 あと、最近まで連載していた漫画で、Disney+でもドラマを作られた「ガンニバル」って漫画だ。 Disney+のドラマは観てないけど、コミックは相当に怖かった覚えがあるので、またいつか挑戦したい。 あと…海外ではHPラブクラフトの「インスマウスの影」などが素晴らしいのも付け加えて置く。 …って感じで、アレだ。 まず、結論から言えば…観る前に(俺が勝手に)想像していた「山場」や「結論」とは違っていて、ストーリーは「TVドラマ的な話の展開」で、恐怖も、土俗民族的な戦慄は全く感じなかったのが残念だった……が! ――ロケーションの雰囲気は最高だった。 ――役者も(考えうる限り)最高だった。 そんな中――横浜流星と、いう役者が光ってた。 過去、戦隊モノの「烈車戦隊トッキュウジャー」で「ヒカリ/トッキュウ4号」を演じた後は「あなたの番です」で好演していた美形さん。 甘いマスクだし、何よりも空手の演技で身体がメチャクチャに動くのが印象だったし、そんな彼が本作ではアイドル的な要素を売りにせず「実にいい演技をしていた」と、いう印象だ。 うん、これからが楽しみだね。 総論として…「ヴィレッジは悪い作品か?」と聞かれたなら俺的には、初心の捉え方のせいでアレだっただけで…実は意外と「面白かった」という感想。 何よりも、カメラ割りとカットワーク…ロケーションは素晴らしいな、と感じた。 まず、映画としてのスケール感は確りしてたし、予備知識を持ってから観に行くと、今回の俺とは違った結果になると思う。    *   *   * 【ここに有るものは何ですか?】  ゴミ処理の村がある…。  此処で棄てているのは一体なんなのか?  ゴミのように蠢く人間の中…  まるで自らがゴミになっている…そんな世界。  人の想いよ…悲しき想いよ。  外に出る事はなく…内に籠って消えゆく魂よ。  人を妬み、蔑みむ中で笑顔になる日々よ。  俺は知る。  この村に居るから知れた。  ゴミは、俺だ。  ゴミは、お前たちだ。  全て燃え尽きるがいい。  何もかも…地獄の業火で。  全て消え去れ。 そんな訳で… 世界がゴミ捨て場に感じられる映画でした。 ただ、きっと希望はあると信じたい。 .[映画館(邦画)] 7点(2023-05-07 09:44:52)《改行有》

110.  ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー   今日はマリオの映画に。 ――ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023) いや、想い出すのは1993年の「スーパーマリオ/魔界帝国の女神」だ。 あの映画のクッパ大王を演じた「デニス・ホッパー」が、痛烈で切なくも悲しさを誘ったけど、今回のマリオを観てる最中も「もう、これからは…どんな造形でも出来る時代になってるだろうし、魔界帝国の女神みたいな映画は難しくなるんだろうな…」なんて考えてしまった…きっと、この予感は当たるだろうと思う。 勿論、俺は懐古主義じゃない(だろう)し、新しいモノでも、とんでもなく素晴らしい作品は沢山あるし、きっと発生してゆく。 けど、若干だが「ファンブル(失敗?)から生まれる美しい物」ってのも存在する訳で…そういうのも全く無くなってしまうのかな、と若干寂しくなってしまった。 さて、そこで本作の感想を… 納得できた”冒険浪漫”だった。 いい意味で”マリオによる、あの兄弟らしいドラマ”と思う……うん。 きっとマリオが好きならば、シーンの各所に想い出が刻まれていると思うので、観た人間ならば文句はないんじゃないかなーと。 ただ、実は……俺はマリオはあまりプレイしていない人間。 勿論、小学生の時からドンキーコングとかマリオ・ブラザーズでは遊んできた…一種「マシーンのツール的に触ってた」感じで。 そして「マサオとコージ」のパクリゲームでも駄菓子屋で遊んだ。 けど(パクリは別として)スーパーマリオで遊ぶ事はあっても「心を割くほどにハマった事は今まで一度もない」人間なんだよね、俺は。 なので、もう映画のシーンを観ながらも「懐かしいなぁ~…」と思うに留まったくらい。 けど、本当に良作とは思うよ? そして、そこまで映画に嵌り切っていない理由は……俺はファミコンで遊んでが居たが、メインで遊戯したのはPCのゲームばかりだったからだろう。 なので、ファミコンで「ドラゴンクエスト」も、「ファイナルファンタジー」もシリーズ通して、何本かは遊んだけど…ほぼほぼハマった覚えがないってのが俺の状況。 でもでもでも、何本かはクリアはしてるし、どっちも最高レベルで面白いのは(自分なりに)知っているし把握もしてる。 例えるなら「リアル」が凄く好きだったから、「ファミコンよりもPCゲーム」に傾倒し「プラモよりもガレージキット」に嵌ってた…そんな自分だったな、なんて思い出してしまった。 そこまでファミコンで遊んでなかった俺でも「マリオ・ブラザーズ」というコンテンツは「ゲーム」は勿論、「映画」でも頑張って、成長し続けて欲しいタイトルだなぁ…マジで。 出てくるキャラの活かし方…キノピオもドンキーコング、そしてピーチ姫も魅力的だった。 何よりもマリオとルイージの描き方が素晴らしい。 ちょっとアホ兄弟っぷりを発揮しながらも「仲の好い兄弟」が最高だな、と思った。 ともあれ、マリオの未来は、きっと明るい。 そう信じたくなる”冒険浪漫”でした。 .[映画館(字幕)] 7点(2023-05-03 02:30:25)《改行有》

111.  グリッドマン ユニバース     もう…そろそろ終わりそうなので観に行ってきた。 いやー、特撮は偶に観てたんだけども、その後のアニメ版は観てなかったんだよな…。 想い出せばアレだ。 以前、約一名ほどアホウが居たんだが…寄りにも寄って(この映画好きな僕チンに対して)ワザワザ俺の好きな映画をチョイスしつつ”ネタバレ”をしてくるのが好きな奴だった。 仕事は、滅茶苦茶できる奴なんだけど…色々な面に置いて、自分本位。 気性も「相手が何を望んでるか?何を言われたら嫌なのか?」を全く考えずに発言しつつ、自分の能力でやれるだけ発散するタイプの人間。 ま、そういう奴は(意外と)多いよね。 ただ、俺は本気でネタバレを嫌がってるのに…アレ! 気分的に「構って貰えてるぅ!」と勘違いをしてるのか?いつも嬉しそうにネタバレをブチ込んで来やがんの……いや、想い返せばアホだったんだなぁ、本気で。 俺も気ィ使ってたのがダメだったんだなーと思うけど、本気で怒ったら一生喋ってくれなくなるのが予想出来る感じなんで……もう、何とも。 そういう訳で、ネタバレはアレだから俺なりの総評。 ――グリッドマン ユニバース(2023) とても好い映画だと思うし、最高のスタッフが一生懸命に創ってたんじゃないだろうか?と推察できる。 青春パートは異常に面白かった。 けども、上でも書いたが…俺はグリッドマンをTVで(たまーに)観てたくらいで、実はあまり知らない。 なのでザァァァァァッと、状況確認っぽいのを書いてみる事にした。 俺、その1 「グリッドマンをあまり知らない」 俺、その2 「最近の声優とそれによる流行を知らない」 俺、その3 「俺は所謂、東映&バンダイ者である」 上記の元に…だけど、アレだ。 もう「良作」とは理解しているんだけど、俺の「知識」と「波長」が(一部は)合わなかったと思う。 まぁ、2に関しては、もう致命的。 声優の演技で「上手いなー」と思う人も居れば、「あ、ダメだな…この感じ。」となってしまう事も多かった。 宮崎駿のアニメじゃ絶対に感じないんだけどね……ただ、「これが好きな人も多い」ってのは理解はしている。 んで1と3は同じ要素もあるとは思うけど、やっぱり(今の時代で)バンダイや東映が創る”キャラコンテンツ”に触れ捲り、慣れ過ぎてるせいか…設定やデザイン面でも「合わないモノは脳が遮断してしまう傾向」が強いなーと、今回は自覚した。 なので…身も蓋も無い言い方になっちゃうが…戦闘以外は楽しかった。 ドラマも、人間の観せ方や文化祭の雰囲気など、否が応でも俺の中学生の時を想い出してしまい胸が切なくなってしまったし…何よりも、魅力的なキャラも多かったのが印象的だ。 そういう意味で、本当に良作!…良作なんだが……ただ、最近ワザと「観ていなかったシリーズ」を勉強も兼ねて今更、観る事もある。 例えば、「名探偵コナン」の映画も、前回から観出したんだが、やっぱり途中から観ても確りと脳裏にキャラの構成やら、今までの話の流れが何となく掴めるように作ってる。 スタッフの苦労と、物語への導入の気遣いが、流石だなーと思うし驚嘆する。 まぁ、その辺は観る側の自分からのフォローもあると思うんで、うん。 また機会を置いて…再度、観てみようと思う。 そして、今日観た「グリッドマン ユニバース」で告げていた「形のないモノを信じて、夢や希望を膨らませる。」って言葉。 それは凄く素晴らしく、そして美しい言葉だ。 何よりも「人間の力」以外のナニモノでもない。 素晴らしいじゃないか。 .[映画館(邦画)] 7点(2023-04-28 10:42:40)《改行有》

112.  キックボクサー ザ・リベンジ 《ネタバレ》 思う事があったんで「ハイランダー/悪魔の戦士」を観直してた。 やっぱ、あの作品ってばドローンが無かった時代なのに、それに相当する空中カメラの技術とかが凄い。 監督のラッセル・マルケイって不遇の監督だけど、この作品は永遠。 少なくとも…俺にとっては、ね。 んで、だ。 色々と映画の周辺を調べて、更にクリストファー・ランバードはどうしてるのかな?と調べたんだが… かなりビックリなジャンルっつーか、意外な作品に出てる事を知った。 ――キックボクサー/ザ・リベンジ。 ここで、大富豪であり格闘プロモーター…ま、即ち「悪役キャラ」として出てるらしい。 いやいやいやいや!俺と同じ琴線を張ってる奴がいるなら堪らないっしょ、コレ! あのジャン=クロード・ヴァン・ダムとクリストファー・ランバードだって?! 何っつー夢の組み合わせなんだよ! グレートマジンガーとゲッターロボの対決くらい…夢の組み合わせ!(俺比) けど、よくよく考えたら…初作のキックボクサーを観てから、もう何年経過したのか? うっわ!30年以上前やんか!……いやいやいや!時間の流れがヤッバぃ。 昔、ブルース。リーから始まり…スタローンやショワルツェネッガーに憧れた…筋肉アクション映画大好きだった俺。 いや、チャック・ノリスはそこまで好きじゃなかったけど…うん。 映画好きが祟って、海外映画とかも追いかけてた時期…”機動戦士”ジャン=クロード・ヴァン・ダムを知った。 何よりも、ブルース・リーに憧れてるのが掴めたんで…悪役だったシンデレラボーイも観たけど…やっぱ基本的に「サイボーグ」と「キックボクサー」は双璧だ。 特に、サイボーグでのヴァンダムに関してはドラゴンボールのトランクスのモデルと思ってる。 そして、ブルース・リーライクなボディを見せてくれて、格闘に関しては編集の上手さで唸ったキックボクサー! 贔屓目に観まくってたけど…いや、カンフー映画のファンってのは皆そんな感じ。 取り敢えず、LDを購入し、更にプレゼントディスクに応募して向こうの担当者にも激励の手紙を書いたら仲良くなれたのも想い出す。 さて、と。 ネタバレ厳禁なので映画の評価を数式っぽく書いてみた。 よくよく考えたらストーリーにネタバレなんか無いに等しいけどね。 【キックボクサー/ザ・リベンジの数式】  「キックボクサーシリーズ」      +  「007っぽいアクション」      +  「ベスト・キッド」      +  「燃えよドラゴン」      +  「総合格闘技」      +  「マイク・タイソン」 取り敢えず…うん、こんな感じ。 いや、よくよく考えりゃ印象を並べただけだな…コレ。 まぁ、他にランバードとか色々と書きたかったけど、存在が嬉しい存在ではあっても…映画にパンチを強く与えては居ない。 燃えよドラゴンに関しては、あるシーンに置いて「まんまやんケ!」と思ったけど、それよりは上手に創ってるなぁー…と、一応言っておく。 けど、解決方法まで一緒ですやん!ヴァンダムの入れ知恵?! そして主人公は、俺の勉強不足で知らない俳優「アラン・ムーシ」って男。 観てると(ヴァンダムっぽいけど)よく動くし、何より良い身体をしてるから、俺的高感度は爆上げになった。 しかし観れば観る程に、2016年の「キックボクサー/リジェネレーション」って前作を観なきゃならんな、と思った…アラン・ムーシもそこから出てんのね…。 せめて、それだけでも観て置かなきゃなのかな…。 それと何より、キックボクサーって5までありやがんの!いや、ヴァンダムが出てるのしか興味が無かったんで全然観てないけど。      *      * いやー、映画って凄いなぁーって、つくづく思う。 それぞれの映画が河だとすると、それぞれの広さ、流れる水の質、温度…そして流の早さも其々だ。 全く関係なく…河は流れてると思えば、主演俳優やスタッフなんかで繋がり、新しい流れに出逢う。 そして、時間の経過と、好きな映画との関わり方で…気が付いたら全ての流れを受け止める…海辺近くの河口に居ると気付く。 河から、流れて…いつか海に辿り着く。 そして映画の海は…無限に広い。 ああ、映画よ、愛すべき映画たちよ… 今は、ただ…静かに流れよ。 俺は死しても、その海を愛し続ける。 だから映画が好きなんだ。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-03-03 13:15:06)《改行有》

113.  釣りキチ三平 《ネタバレ》 良い映画なんだ!間違いなくさー! けど…少し足りないと思ってた。 いや―――じゃあ、何が足りないか? 作品関係者に言いたい…声を大にして。 まず、「原作の三平」をよぉぉぉぉぉぉく読みやがれ。 あの漫画の素晴らしさってのは…いわゆる「王道のジャンプ式」じゃないところ。 段々と敵が強くなり、モンスター化する要素が殆どない。 ――例えば、だ? 小さい魚では「タナゴ(1~2センチ程度)」が出てくる。 そして最大で「ブルーマーリン(1トン直前!)」が出現。 此処に「謎の怪魚」や「(日本だけじゃなく世界各地の)地方の釣り」も挟むので、漫画としても奥が深くなるって寸法。 いや素晴らしいっす矢口先生! 更には、三平の凄い所は、それら魚の登場がランダム。 それぞれの釣りの「楽しい箇所」ってのが確りと描かれてるから読んでても飽きないし、それぞれの釣りに「本格的だな~」と思い、憧れちゃうのが素晴らしいのだ。 そんな釣りキチ三平の映画だが…発表当時も勿論観た。 けど、もう一回観ると更に楽しく閲覧できたのも事実。 うん、俺的には結構好きな映画なんだよな…マジで。 キャストについては、あのキャラを実写化するに当たって(俺は)特に問題はないと思ってる。 取り敢えず、映画に対しての感想をザーッと並べてみよう。 ■■【良い点】■■ ●キャストと背景● 基本的に凄く好きな、秋田の田舎な雰囲気を醸し出している。 三平君が棲んでる場所の空気感、湿気まで感じられて俺は凄く共感した。 そして三平君を演じた須賀健太君、魚紳さんを演じた塚本高史さん、そして…ユリッペをいい意味で田舎っぽく演じた土屋太鳳ちゃんが良い感じ。 そして、一平爺さんを演じてるのは…渡瀬恒彦さん。 まぁ、原作的な見た目は”大滝秀治”が究極に似合うと思うけど…ただ、やっぱり芸達者な渡瀬さんが素晴らしい演技でカバー。 あの目線や表情が最高で、観ててニヤニヤ出来てしまった。 いやー…映画を支える役者の演技って本当に凄いんだなーと改めて思う。 最初の「鮎の友釣り」のくだりは、俺的には原作の三平らしく好き。 コント赤信号(解散したんだっけ?)の小宮孝泰さんも楽しそうに演じてたし、釣り対決のシーンは相当にリアリティーを感じた。 全員に言えるけど、キャラクターの特徴を継承しつつも「現代風なアレンジ」も有ったりして納得が出来たかな。 もう少し魚紳さんが凛々しいイメージだけど、それで通すと、一気にストーリー的に物事が解決しそうだから…まぁ、しゃーない。 あと、CGを担当した白組さんについて。 魚の動きや、通常画面でも泳いでるところを見せたり…あれは相当に釣り人独自の視点を強めて感動した。 昔、仕事を何度か白組さんとは、させて貰った事があって当時から技術的には感動した会社だった。 あと、行政関係の仕事をした時に、当時の小川社長とよく打ち合わせさせて貰ったなぁ…元気でやってらっしゃるんだろうか。 ともあれ、凄く素晴らしい仕事を、今もされてるのはエンドクレジットなどで社名を観ると…(何故か)嬉しくなってくる。    *   *   * ■■【ダメな点】■■ ●最後の怪魚との釣りがダメ●。 さて、簡潔に書くと…本作のクライマックスシーンの怪魚への釣行。 ここがもう、相当につまらなかった…いや、マ・ジ・でっ! この当時で考えたらCGは凄く頑張ってると思うんだが、釣りを知らない演出のせいだろう。 それと、フライ・フィッシングは(魚が掛かっても)リールを巻かんよ! あと、「怪魚を釣ってる時に、背中に乗せる」とか…釣りキチ三平を勘違いしてると思う。 あの描写は、原作でもそういうシーンがあるからって、思い付きで入れちゃダメ。 原作では、リアリティーのお陰で成り立ってたけど…実写にすると滑稽になるっしょ? まず、「糸が切れたら終わる!」これが釣りの黄金鉄則! そこをグラつかせる描写は、三平には絶対に入れるべきじゃない。      *      * ああ…色々と書いちゃったけど…いま思えばアレだ。 本当に――矢口先生は凄い人だった。 作品を通じて、本気で子供の未来を考えてくれた。 だから長期連載した三平君と一緒に、俺たちも成長できた。 心の底からそう思うんだ、本気で。 人間と世界の関わり方…そして地球は水の世界だと。 矢口先生と三平君に教えて貰った。 矢口先生、本当に有難う! 釣りキチ三平は…俺のタカラモノです。 .[ブルーレイ(邦画)] 7点(2023-01-23 16:26:36)《改行有》

114.  スリザー 《ネタバレ》 2本同時に観たんだけど、まずはジェームズのガン監督の方から。 ざっと感想を(嫌な感じの書き方だけど)述べさせてもらうと…  01「ザ・フライ」     +  02「ゾンビ」     +  03「エイリアン」 上記の集合体映画ってイメージだった。 いや、こういう並べ方って、個人的感覚なんか皆バラバラなんだから絶対に良くないんだけどね。 ただ、想ったよりも人間ドラマな部分があり、ビビったのはアレ。 主人公系の人間と脇役系のキャラクターって「顔の造形」から選別して選んでるなーと直感してしまった。 ともかく、脇役系の人間は、顔の特徴があり過ぎなイメージ…簡潔に言うとブサイクばっか。 それと、顔に少し怖いメイクをしてる老人がOPに出てきてて「後から出て来るんかな…」と思ったけど、そうじゃなかった。 いや、何か意味があったのかな?言い知れぬ不穏さは十分に残ったけどさ…。 まぁ、予算でシーンの長さを決めるのも、どこか予定調和だし、コレはこれでいいと思うけど。 しかし、やってくれるなぁー、ジェームズ・ガン。 この時代から「確りと自分の芯を見せてる」ってのは非常に秀逸だろう。 作品に監督独特のパンチが効いていて、全部好きだなぁ…マジで。 癖になる作りだから、嫌いな人も(随分と)居るみたいだけどさ。 それと、俺が結構好きになってる俳優だ出てた。 その名は「マイケル・ルーカー」だけど、彼が大物になる前の作品だから…もう弾ける弾ける。 もう過去から、渋い脇役で責めてるなーってイメージだし、ウォーキング・デッドでも演技が光ってたのを想い出す。 いや「悪人ヅラなのに人の良さも残す佇まい」で演技できるって…凄い役者だなーと思ったり。 この映画でもいい演技を見せてたし、アレだ。 以降は結構、監督から可愛がられてる気がするし作品には出てるのが分かる。 しかし、ラインナップを見ると本当に色んな役を当初からしてたんだね。 ともあれ、見直すと全然悪い奴じゃないんだよな…この作品では。 別に浮気をしてた訳でもないし、隕石落下の寄生生物にヤラレてからの展開なんだし。 ともあれ、純粋に人間が(寄生されたと言えど)欲望に負け、身体が変化してゆくってのは「ザ・フライ」的ではあるし、その考えや思考を「産み落とされた寄生生物」全部が共有してるってのが堪らんね…。 故に「ゾンビ」的な怖さがあった。それも共有意識を持ってるんで余計に具合が悪い。 尚、口から緑のゲロを「エイリアン」的に吐くけど…そこは、もっとしっかりと設定を決めるとか描写した方が良い。 掛かると溶けるってのも、吐く前の人間が耐えられないだろうし…だったら麻酔が掛かるとか、催眠が有効になるとか…色々あるでしょ。 何にせよ、俺的には過去の映画を想い出しながら、それを結合させてる姿勢ってのは嫌いじゃない。 まぁ、監督は「したい事」を全部できる訳じゃなく、制作側の意向とかもあるってのは、ちょっと映画界を知ってりゃ解る事だしね。 そんな中、お疲れさまでした……ガン監督。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-01-03 18:00:43)《改行有》

115.  ラーゲリより愛を込めて もう眠い!眠いよ母さん…。 いや、俺って本当にバカだわ、マジで! 昨日の夜に映画を観てて寝れんようになり…「まぁ、眠くなったら寝るか…」と思ってたら、ツレから「映画を観に行きましょう!」と連絡がきた。 ああ、しまったー! そういやコイツには、アバター:ウェイ・オブ・ウォーターに昨日行った事を教えてなかった。 でも「先に行ったよー?」つったら問題になりそうだし…仕方ない。 って事で、懲りずに行ってきました。 まず、アバター:ウェイ・オブ・ウォーターを「まだ観てなかった」テイで! ああ~、マジでツラくなりそうな予感がアリアリだけど楽しみでもある。 まず、14時前に観たんだが…うん、やっぱり綺麗な画作り。 終わって、ツレの提案があった。 「なぁ、観る予定なら、ラーゲリも今日行こう!」と。 止せばいいのに、その時は「まだ眠くなかった」から快諾してしまった。 っつー訳で、アレ。 ――ラーゲリより愛を込めて(2022年) 18時半から…急遽ダブルヘッダー開始! いや、よくよく考えたら…行くのは良いんだが、眠くなりそうで若干怖い。 ほら?俺は映画を観てる時に寝ちゃうのは、(実は)そこまで嫌じゃないんだけど…「感動モノ」とか「推理モノ」に対しては余り宜しくない。 そして、予感は見事に的中! ガァーッデム!シーット!バスター!サノバビーッチ! 決意論として、めっちゃ眠くなったけど…寝ないままで観終わる事が出来た。 結論から言うと「こうなるかな?」と思ってた内容ではなかったけど…感動はしたし(恥ずいけど)泣いてしまった。 俺的には、マジで俳優陣は頑張ってたと思う。 ただ「実話ベース」って縛りがあるにせよ、もう少し説得力のある構成にして欲しいな、と冒頭に想った。 まぁ、コレは書かないけど…皆ならどう思うのだろうか? ただ、二宮和也君は俳優として良い味出してたねー。 日本人での「幸薄そうな青年」なら、今や第一人者じゃないの? 2006年に上映した「硫黄島からの手紙」も好演してたし。 中島健人君、松坂桃李君が頑張ってたね。 それと、特筆したいのは桐谷健太さんと、安田顕さん! 物語の重厚な感じを出すには、打って付けの俳優陣の2人だし…人間の心理が変化していく様が素晴らしいな、と思った。 あと、北川景子って急成長したねー。 美人さんのまま、こういう人情演技まで出来るようになったんだね。 これからが楽しみかも知れん、マジで!…マーズ(謎)で! んで、ジャニーズらイケメンの俳優が多いせいか女子の客が多かった。 上映中も、劇場内ですすり泣く女子の声が。 そこに俺の泣き声が混じってなかったのは、ここに告げて置こうではないか。 いや、ツレも泣いてたけどな! それもポップコーン食いながら! さて、今年の映画館での鑑賞はこれで終わりかな…。 .[映画館(邦画)] 7点(2022-12-22 00:36:36)《改行有》

116.  ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー いや、初日でIMAXの3Dで観てきました。 完全なネタバレは主義じゃ無いので、アレです。 ブラックパンサーの彼を思う事にする。 ――そして、受け止める。 主役のチャドウィック・ボーズマンが存在しない事実。 彼は…黒人俳優でも一際笑顔が可愛いイメージがあり、頼れる男の表情をも持っていた。 そして、数少ない主役を張れる男だなーと感じていた。 そう…まさに、ヒーローを演じれる男だったんだなー…と実感。 大好きな役者であり、武道家のブルース・リー。 俺が、その存在をしっかりと把握した時には…悲しくも既に他界していた。 言うまでもなく、リーは強いカリスマを持った男。 更には格闘技以外の面でも指導者であったリーに対して…周囲がリーという「主役のいない中」でも、彼をずっと渇望した姿勢を崩さなかった…。 まるで、また復活して欲しいと願うように。 勿論、俺も同じく渇望していた。 何年も、何年も、リーの軌跡を追うように本を読み、写真を観まくり漁った。 そして…神の摂理で、それは(今のところ)難しいと知りつつも理解する。 彼が復活しない中でも、代わりに愛する者の心に、永遠に消える事のないブルース・リーが刻まれるという事を。 それと同じく、強大なコンテンツとなったMARVELヒーロー。 主役のチャドウィック・ボーズマンが存在しない事実。 惜しまれつつ世を去った者を想う…ただ、想う。 出来るならば、その姿を心に刻み続けたいな…なんて、上映後に考えてしまった。 亡くなった者を殺さない方法。 それは、胸に刻む以外…今の俺は出来ない。 消えたのは、彼ではない。 心から消さないように、俺達がしなきゃならない。 切ないな、マジで。 ワカンダ・フォーエバー。 彼と共に…永遠に。 .[映画館(字幕)] 7点(2022-11-11 17:48:42)《改行有》

117.  LAMB/ラム 《ネタバレ》 ずぅぅぅっと気になってたんだよー、この映画。 でも「Blu-rayになったら観りゃいいか…」と考えてたんだが、面倒な事にTwitterでネタバレしている奴がポツポツ出て来やがった……ったく、やめろよ、オイ! あと、Youtubeで「るい/ホラー映画みるひと。」の動画で、レビューをしてたのもあり、もうこれ以上情報を頭に入れる訳にもいかず、急遽行く事にした。 ただ、なぁぁぁぁぁぁぁぁ~んも語れないわ。 どこを切り取って話しても、全部がネタバレに繋がっていく。 なので、簡単な雰囲気と…観ながら想ってた事を、少しだけ書いてみようと思う。 山奥や自然の撮影の仕方とか見てたら「ストップのシーン」も含めて「ツイン・ピークス」を想い出した。 いやー、ツイン・ピークスの映像は好きだったんだよなぁー…あの音楽と共に映し出される「耽美で静寂のあるシーン」の数々…なのに、住人の心には「漆黒の闇」が潜んでるってのが観てると嫌でも分かってくる。 で、この映画も(うまく言えないけど)人の闇を強く感じた。 物語の中で淡々と進む「羊飼い」夫婦の生活が薄ら寒いし、過去に子供(赤ちゃんや流産かも)を失くしてるのが途中で分かってくる。 いや、山に囲まれた中で、あの生活空間……俺ならどんな思いになるだろう? って感じで、映画を…ただただ追った。 かの夫婦が、田舎ではなく都会なら…また違った気持ちになるかも… そんな事を考えた。 ■追記のネタバレありの感想■ SNSなんかのネット記事、そして色んな人のレビューを見たんだが、どうも俺の感想とは少し違う。 そこで、この映画の答えみたいなものを書いてみようと思う。 いや、俺の出した答えだとしたら…世の中ってのは(既に)どうしようもないのかも知れない。 けど、それは…今、「この時代」と「この国」に住んでいる価値観だからってのも念頭に置いて欲しい。 ただ、言える事は…「高貴なる貴族」にも「下衆な悪人」にも…そして「普通の俺ら」にも、それぞれに大事にしてる価値観ってものはある。 故に―――アレだ。 相手をよく知りたかったり、行動の意味を見出したい場合は、相手の全てを理解しなきゃ「答え」に到達しない事が多いと俺は思っている。 さて、この映画の回答で、最も多かったのは「宗教論」だった。 始まりの時期はXmasだったので、そこが余計にキリスト論に例えられたのかも知れない。 その、キリスト教とリンクさせたり、最後に出て来る「羊の獣人」を悪魔に例えてたりと結論を出していたのが殆どだった。 俺の考察は「宗教論」でも「幻想的」でもない。 寧ろ(非科学的だけど)現実論っぽくで考えた…。 過去から(俺自身の)下衆な生活…下衆な仲間か周囲に居ると、罰当たりな「ワード」が出てくる。 ――それは「獣姦」だ。 まず、リンクを貼るので読んで欲しい。 【メス羊とSEX(某国で羊飼いの見習いの時の体験)】 https://www.moedb.net/articles/1610962276    *   *   * 特に「羊との~…」ってのは、かなぁぁぁぁぁり頻繁に、色ぉぉぉぉんな人間が話してる内容だったりする。 事実、昭和時代の芸能人が体験談を述べるパターンも、俺は何度か観てきた。 言えるのは…居住する国や土地が違ってくると、俺たち日本人とは全く違う生活風習ってものがあり…目を覆い、耳を塞ぎたくなるような事が、頻繁に行われてる事実もあるのだ。 本作の「バルディミール・ヨハンソン」監督は、こう言った。 ――「アイスランド人は、羊のすべての部位の恩恵に預かっている」と。 いや、生々しくも残酷…そして、現実の話なのだろう。 この言葉を読んだ時に「ああ、俺は当たってるかもな…」と思った。 結論として、キリスト教の宗教観でも、悪魔の登場でもない。 人が羊を性的に交わり、歪なサークルが人間によって発展したって話。 ただ、これを「どのライン」から否定するのか?ってのもある。 レオポンやライガーのような掛け合って生まれた動物は人造だけじゃなく「自然に発生するパターン」もある。 それは認めてるのに、人間はダメってのも(人間のモラルじゃなく大自然の理的に)少し違う気がしてたり……いや、俺自身は全く興味はないけど難しい。 取り敢えず、もし俺の推理が当たってるとした場合…。 コンプラで映画がドンドン縮小されてる、この時代に「若干のレジスタンス的な行為をする監督だな…」と、俺は若干嬉しくなってしまった。 いや、羊に対しての行為を推奨するって意味じゃなくね?[映画館(字幕)] 7点(2022-09-24 21:15:36)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

118.  マッドマックス 怒りのデス・ロード ――真似の出来ない奴らがいる。 かのブルース・リー、ウルトラマンでの古谷敏さんの体躯。 そして、メルギブソンが演じるマッドマックスだ。 数え上げたらキリが無いほど他にもいるが…そういう人材ってのが居る。 もう神に愛されたっていうか、そういう人間たち。 今回は、自宅で眠ってるBlu-rayを並べ替えてた。 まだ観てないのが優に200本を超えてると思うんだが……いや、自慢でも何でもなくて、俺はアホの墓標だなーと思う。 そこで、アレだ。 今回はマッドマックスが不意に観たくなり、何を観るかをず――――っと考えてたんだが…そんな時に発見したのは「マッドマックス/怒りのデス・ロード」だ。 前に、映画秘宝で紹介していて「こりゃ観るしかない!」と購入したんだけど…ここ数年ずっと忙しかったんで観るのを先延ばしにしてた。 購入したのは「スチールブック」で彩色版とBlack&Chromeの両方が入ってるヤツだけど……コレって、映画館でやってたのかな? スチールブックと言えば、アレだ。 同じスチールブックで「マーヴェリック」のBlu-rayがAmazonで受付してたんで注文しようと思ったら…速攻で売り切れてやんの! また、アホウみたいな値段(つか転売価格)になってるし…転売ヤーらの餌食になってる。 はぁ~…どこに行っても、迷惑をかけまくる奴が多いな…昨今。 さて、ずーっと観たかったBlack&Chromeを閲覧したが…やっぱ、よく出来てる。 ただ、俺的にはオーストラリア臭とバイオレンス、そしてスピードが漂ってた過去の「1」と「2(ロード・ウォリアーズ)」の方が好き。 でも、まぁ…3はアリだけど同じカテゴリーに並べられないっつーか…(関わってないけど)スピルバーグ的な臭いが強いからね。 怒りのデス・ロードで主演を務めてるトム・ハーディーも頑張っては居るけど…走る時にガニ股じゃ駄目な気がするのよ、俺的には。 やっぱりメル・ギブソンの走ってるバランスっつーか、格好良さには叶わないなー、とマジで思う。 あと、この映画って…死ぬほど観てる俺から言わせりゃ、「2(ロード・ウォリアーズ)」のリメイクなのは皆が知ってる通りだけど、2のマックスはフュリオサ大隊長役の「シャーリーズ・セロン」だな、マジで。 これは、どう考えても、2と同じ同じアングルで映ってるシーンもあるんで…(多分)ほぼ間違いないと思う。 さて、白黒で観る感想だが一長一短。 俺が白黒で観直して凄いなーと思ったのは、(2007年)に公開した「ミスト」が、まず頭に浮かぶ。 最初はカラーで観たってインパクトのせいかもしれないけど、バケモノとかは白黒の方が色合いまで想像させられて、もの凄い恐怖感があったし、白黒ってのが濃霧(ミスト)感が溢れてたと思う。 けど、今回の怒りのデス・ロード【Black&Chrome】に関しては車やウォーボーイズ(山海塾みたいな白い戦闘員)のタトゥーのディティールの詳細が際立ってたってのは有るが、俺的にはやっぱりカラーの方がいいと思う。 あのウォーボーイズってのは、原色な健常者に対し「色を失ってるモノトーン感」が重要なので、あの異常さはカラーの方が絶対際立ってると思う。 あ、勿論イモータン・ジョーもその部類だけど。 つか、ジョーって…いま(あの)宗教団体の問題が出てるから、彼の発言を聞いてると…宗教的な本尊っつーか教祖の指示とか…それを受ける側の心の持ちよう、何を喜びとするように教え込まれてきたか?なんかがジンワリと感じられて…「ああー、こんな作品でも、宗教の簡単なメカニズムが解ってくるんだなー…」なんて考えてしまい、怖いなーと思った次第。 さて、「マッドマックス/怒りのデス・ロード」だけど…カラーもモノトーンも含めいい映画ではある。 けど、マッドマックスは俺にとってメル・ギブソンしかない。 スタッフが頑張ってる「いい映画」だけど、マッドマックスとしては「(俺にとっては)違う映画」ってのが感想。 うーん…中学の時に観たあのアクション…スタントにも「絶対にアレ死んでたよな?!と皆でワイワイ話してたシーン。 そして、最高にカッコいいマシーン「V8インタセプター」に痺れて… それが「2の冒頭で全面破壊」っつー、監督の思い切りの良さに超ビビった。 あと、アレだ。 ヨッペから前売り券を貰って「サンダードーム」を観に行ったのも思い出す。 マッドマックスと共に奔ってたなぁ…マジで。 ――暴力とスピード。 やっぱり凄い作品なんだよな…。 男に尊敬と畏怖を感じられてこそ、マッドマックス。 その金字塔は揺らぐ事は無い。 俺の永遠の世界だ。 .[ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-09-11 14:49:30)《改行有》

119.  切腹 ※最高の役者なので呼び捨てにさせてください。 いやー…随分と評価が遅れてしまった…。 んまぁ、遅れた理由ってのは…ちょい体調が悪かったってのと…アレ。 実は…この方を、あまり知らなかった。 ――石浜朗。 調べてみると、いぶし銀の如き役者だった。 日本の映画やドラマを盛り立ててくれた(文字通り)立役者的だ。 けど、俺の学習能力の低さのせいで、あまり詳しくなかった。 本当に申し訳なかったです! なので、今回は所持していた「切腹(1962)」を初観。 いや、相当にカメラアングルっていうか…フレームレイアウトが素晴らしい映画。 黒澤明による数々の過去作もそうだったけど…ある意味で名作コミック並みにカッコいいアングルばっかで(当時を知らない俺は)ただ、ただ驚嘆した。 いや、コレって凄い事なんだよな、マジで。 この作品、メガホンを取ったのは「小林正樹」監督。 作品を観るのは…脚本を担当した「どら平太(2000)」以来かな…? あ、あと「東京裁判(1983)」も、いつか観たいなーと思ってた監督だ。 んで、キャストはまた素晴らしい。 まず、かの「仲代達矢」が主役を張ってる。 いや、語り口調も流石の素晴らし過ぎて「宇宙戦艦ヤマト」の冒頭ナレーションを思い出すわ。 あとは「三国連太郎」と「岩下志麻」(いや、若すぎて最初は気づかんかったんだけどマジ美人やね)も出てた。 あと、好敵手の侍が「丹波哲郎」だったのも見逃せない。 この人、007の時も思ったけど…海外スターのようなオーラがあるな、マジで。 そして、今回素晴らしい演技を見せてくれた「石浜朗」が千々岩求女を演じていた。 武士としての誇りを他者に湾曲されながらも、家族を守ろうと奔走する…その不器用な姿が、ただ涙を誘う。 ともあれ、話の筋は…すっごく簡単だ。 武士は、一人の人間として何を守るのか? 名家を守るために犠牲にするものは何か? そして「誇りある死」とは、一体どこにあるのか? もし興味があれば、ぜひ観て欲しい。 そして、石浜朗のいぶし銀の演技を感じて欲しい。 ――本物を! 本物ってのは、時代が護り続ける。 そして本物は…いつまでも本物だ。 ――そう、永遠に。[ブルーレイ(邦画)] 7点(2022-08-01 02:13:49)《改行有》

120.  シン・ウルトラマン 暇なので、2回ばかり観てきた。 んで、ネタバレは無しの方向で書いてみようと思う。 ――シン・ウルトラマン。 今回は「ネタバレ」じゃなく、逆に「お勧め」として評したい。 要はネタバレせずに、これを意識したら面白くなるんじゃないか?と。 なので、未見なら…是非読んで欲しい。 そして、あの男を「先入観抜き」で意識して欲しいのだ。 そう――ウルトラマンだ。 みんな名前は知ってる、もしくは知ってるつもりのウルトラマン。 彼は、神の如き力を持った超人と捉える人が多数だろう。 恐らくは、そういう評価を皆は持ってる。 だが、こう考えてみた。 彼を超人や神ではなく、一人の「人間」として考える。 苦痛も痛みも、孤独感もある…独りの人間として。 自らの任務よりも…人類の幸せを願っている、彼。 ただ、ただ、人間の世界を…その幸せを願っている。 神永新二を巻き込み、無念にも彼の命が奪われてしまった。 その悲しみもあり、人を知ろうとする。 任務でこの惑星に来たのに、今では人を理解しようとしている。 地球という名の異国でただ一人…孤独の中で。 彼は、身体を張って…人々のために戦う事を誓う。 だが、攻められれば傷つき、体力を消費し…疲弊する。 そんな中で、全身を満身創痍になりながらも戦い続ける…それがウルトラマンだ。 ――超人ではない。 あのハートは孤独な、たった一人の人間なのだ。 考えて欲しいんだ。 神永新二という男…いや、正確にはウルトラマンと一体化した神永新二を。 少しばかり人間らしくない性質の彼…あまり感情を表に出さない男だ。 故に、彼の想いが伝わり難いかも知れないが…彼ほど人間らしく、覚悟を持った男も居ない。 凄い格闘家だって、武道家だって殴られりゃ痛い。 格闘技の観戦をしてても対戦者の痛みは、およそ伝わってない。 そんな中でも、周囲に言いたい事を言われても、恐れずに戦いに赴く…それがファイターだ。 そして、ウルトラマンも、たった一人の孤独なファイター。 故に戦い続ける。 自分の想い…人の幸せと、この星の未来の為に…。 それが、ウルトラマンだ。 ウルトラマンは――戦う。 けど、悲しみもあるし…傷つきもする。 ただ…人の為に戦い続ける男。 それが、ウルトラマンだ。 誰か、彼の代わりに動けるか? それが出来ないなら刮目せよ。 そして、せめて応援してあげて欲しい。 たった独りの男の戦いを。[映画館(邦画)] 7点(2022-05-16 21:09:41)《改行有》

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