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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 173
性別 女性
ホームページ http://stern-sanchi2.cocolog-nifty.com/
自己紹介 レビュワーになって丸15年が経ちました。

14年目の去年のレビューは0件、コロナ禍とはいえ映画館にも行かなかった1年でした。

「もうここにレビュワーとして参加するのも卒業かな…」なんて思っていたところ、過去に投稿した拙レビューに「良」と投票してくださる方々がいまだにいらしたことを知り、無性にうれしく思ったものでした。
こんな想いを抱えたままではまだまだやめられないな、と…

そんなわけで相も変わらずのぼちぼち参加ですが、
今年もどうぞよろしくお願いします・・・

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101.  旅情(1955) 《ネタバレ》 あれぇ?意外と評価低いんですね?特に最近の方(苦笑)!いやいやわたしにゃこれこそ名画だって映画なんですけどね。昔日曜洋画劇場で観た子供の時には、「あーあこんな旅(ロマンスじゃないよ、一箇所長期滞在型でホテルの女主人と友達になるような旅ってこと!)してみてー」って心のそこから思ったモンだった。あのころはそんなことが出来る時代がくるなんて思ってもいなく「兼高かおるの世界の旅」でも観て我慢しているだけだったが、そう思うと日本も豊かになったモンです(遠い目)・・・さて映画についてはベタベタでお世辞にも美男美女ではない中年の恋をここまでさわやかに描いた佳作であると思います。ヘップバーンは初心なハイミスを嫌味なく演じているし、イタリア男はいかにもありがちなナンパおじちゃんをリアルに演じている。ただ問題なのはこの映画にフラっときちゃったんだか普通のオネエチャンやオバチャンたちが密かに恋をもとめてヨーロッパにくりだしちゃったその後の世相にあるのではないでしょうか?実際の恋(というかアバンチュール?)は残念ながら映画みたいに美しくはいかんのですよね・・・ [地上波(字幕)] 8点(2007-10-18 17:35:00)(笑:1票) 《改行有》

102.  會議は踊る 《ネタバレ》 お恥かしながら私の青春の思い出の映画です。ホントにこのロシア皇帝にはぞっこん惚れ込み何度教育テレビを録画したそのビデオ鑑賞したか知れません。そして「ただ一度だけ」のドイツ語歌詞が某ドイツビアレストランでゲットできたときの喜びときたら!本当に嬉しく、会社からの残業の帰り道、または自転車に乗りながら、何度も何度もひとり歌ったものでした。~♪Denn jeder Frühling hat nur einen Mai~・・・ほんとだよ、クリステルあんたの歌うとおりさ、「逝く春」は誰にもとめられないんだよね・・・そしてその「人生にただ一度だけ起こること」がラストに終わりに告げる。ああ70年以上前の映画とは思えない初々しい感情を私たちに伝えてくれるこのドラマ、時代考証とかいろいろ突っ込みどころは満載だけど・・・それでも大好きです!![地上波(字幕)] 10点(2007-10-18 17:32:13)(良:1票)

103.  あなたに降る夢 《ネタバレ》 ニコラス・ケイジのラブコメだからハズレはないと思ったけどそのとおり、標準を保った出来だったと思う。でもなんかなぁパワフルな奥さんに比べてウェイトレスの彼女のほうがやや弱いっていうか・・・貧乏でしょうもないとこまで行き着いているわりには小奇麗で上品、可憐過ぎで展開がミエミエなのにやや失笑。まあヒロインなんだからしょうがないんだろうけど、それだったらもうちょっと平等に奥さんのほうも綺麗に描いて欲しかった・・・ガサツな守銭奴ってよりは高慢で上昇志向の塊みたいな感じにね。 ケイジと天使繋がりで「天使のくれた時間」と比べる人もいるみたいだけど、ヒロインが魅力的な分あっちのほうがいいね。 [DVD(字幕)] 6点(2007-10-17 17:13:39)《改行有》

104.  まあだだよ どうも、松村達雄がワタシ的にはまずかった。渋い演技達者というよりテレビの「ちょっと頑固ないいお爺さん役」って印象が強すぎるんだよね。(例えばキョンキョンの「少女に何がおこったか」の学園長先生役とか)。というわけで、どうして教え子たちがあんなに先生を慕うのか皆目理解できずただただ退屈するだけでした。 ・・・しかし、いくら自分が大の黒澤ファンだからってかつての初デートにこの映画を選んだ夫にゃ驚かされましたな。相手(=ワタシ)の好みなんてどうでも良かったってことかね?その程度の女だったってことかい?[映画館(邦画)] 3点(2007-10-17 17:09:16)《改行有》

105.  暗い日曜日 《ネタバレ》 この映画は、ハンスというナチの悪役を抜きにしては考えられないものだと思う。もちろん主役であるイロナ、ラズロ、アンドラーシュの3人の男女の危うい恋愛関係と「暗い日曜」という呪われた歌の都市伝説がこの話の骨子であることは確かなのだが。でももしそれだけだったらヨーロッパ映画によくある甘くてアンニュイなストーリーが大戦前の暗い世相を背景につらつらと綴られる極当たり前の作品に終わったにちがいない。だけどこの映画には更に第3の男として(実際にはイロナには全く相手にされないのだが)ハンスが登場する。彼は征服者として当然傲慢であり職権を乱用してはどさくさに紛れて私腹を肥やすようなけしからん男。が同時にそれでいて女に相手にされなかったくらいで川に飛び込むようなナイーブな男でもあり、思い出の宝石を手放そうとするユダヤの夫人の涙にほだされてその宝石を受けとろうしないような甘いところ(これはひょっとしたら戦後の戦犯追及を逃れる手のひとつだったのかもしれないが)もある普通の男でもあるのだ。この彼のちぐはぐな描写がこの映画に奥行きを持たせる。人間って確かに権力をかさにきれば信じられないほど傲慢になるくせに、目の前の不幸にも無責任な同情心を見せたりする不可解なものだったりする・・・中でも一番不可解なのはあんなに酷いことしておきながら、80歳のバースデーを忌まわしい思い出のあの店で祝おうとしたこと。まさか彼だってイロナが今も生きていて彼に復讐を果たそうと虎視眈々と待っているのを知っていたわけではないのだろうけど・・・何故彼はやってきたのだろうか?もうろくして悪い記憶を全て忘れてしまっていたからか?それとも50年前の良心の呵責に耐え切れず謝罪のつもりだったのか?そういうサスペンス(?)的余韻も残してくれると同時に、表題「暗い日曜日」の暗く甘い旋律の恋愛ドラマのロマンティックな雰囲気も十分に楽しめる作品だということで、8点献上。[DVD(吹替)] 8点(2007-10-15 17:44:38)(良:2票)

106.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》 ううーん・・・ラストにはあっと驚くどんでん返しが!っていう評判にちょっとやられちゃいましたね。おかげでいろいろと「そのどんでん返し」を想像しまくる131分でした。でも大筋のネタは自作自演ってあたりでバレバレでしたし、驚くようなものではありませんでしたね。それより最初のレイプの謎のほうが私には気になっちゃって。あれってホントにただの落第生の復讐のための茶番だったんでしょうか?私にはどうもこれも事件の一連であって、ゲイル教授は何かの陰謀に嵌められちゃったのかなって思い込んじゃったものですから・・・ラストの奥さんに届けられた女子学生からの「後悔の葉書」も「この件の黒幕は奥さんと浮気相手だったんだ(有利に離婚を進められるためバーリンを買収して仕組んだ)」って思っちゃったくらい(苦笑)。「お前たちがオレを陥れたのはわかっているんだからな!この金はちゃんと息子のためにだけ使えよ」って意味か?なんてね。まあ冷静に考えてみるとそんなわけない。これは最初のレイプについても潔白だったってことを奥さんと子供に証明したかっただけってとこが無難な解釈のようです・・・すみませんどうもケビン・スペイシーが出てると私はそれだけで深読みしすぎちゃうみたいです。 そんなケビンのあざとさ(そこが私は好きなんですけど)が前面に出すぎのきらいはありますが、全体としてみるとなかなか考えられた秀作のよう。但し鑑賞後の後味はかなり悪い・・・その後味の悪さがこの映画の味ってもんなんでしょうが・・・少なくとも日曜の夜になんかに観るもんじゃない映画でした。採点としては、後々まで記憶に残るであろうインパクトと言う意味で7点ってところでしょうか。 [DVD(字幕)] 7点(2007-10-15 17:38:11)(良:1票) 《改行有》

107.  ロバと王女 《ネタバレ》 とても美しく夢のある映画ですが、あくまでこの映画のミソは、亡くなった奥さん以上に美しいからって実の娘を後添いにしたいなどと言い出すちょっと異常な父王様にあると思います (それに少しフラっとしちゃう王女様のいい加減さも笑えるけど)。だからお城を抜け出してからの「ロバの皮」になってからのストーリーは正直やや退屈でした。恋の相手の王子様もいまひとつインパクトないしね。そりゃきれいな昔話絵巻やシュールな演出(ヘリコプターでの登場など)がスクリーンに展開されていきますが、それだけだったら絵本で読んでおのおのが頭の中で想像する世界のほうが上なわけで、わざわざ映画として作り上げるならもう一味工夫が欲しいところ。もちろん1970年という公開年を考慮に入れるなら、このぐらいでも十分冒険はしているとは思うんですけどね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-10-15 17:17:50)

108.  ラスト サムライ なんだろう・・・この映画観てまず思ったのが、なんとなく「屈辱的で不快」という思いだったのですよね。見た当座はそれが何故なのかわからないままだったんですが、後にどこかのレビューで「この映画は所詮『異文化を受け入れられる深い懐をもち自己批判もできるという姿を誇示するアメリカ知識階級』の自画自賛映画である」みたいなものを見かけ、「あーそうだったんだ、私の不快感はそこにあったんだ」って思ったんですよね。 滅び行く美しき武士道、そこに自身の再生の道を見つけ共に戦おうとするやはり気高きアメリカ軍人・・・でも彼がどんなに日本の武士道に賛同し共に戦おうしようとしても結局は武士にはなれないわけだし、それなのに「『誇り高き武士とオレも一緒に戦ったんだ』みたいな自己満足を縁(よすが)にその後の人生を十分生きました」なんて結末を見せ付けられてもムカムカきちゃうだけなんですよ。ちなみに同じような理由で「ダンス・ウィズ・ウルブス」も私はどうしても好きになれません、まああっちのほうが無力感や脱力感があるだけましかもしれませんが・・・ というわけで、美しい日本の情景の描写や外国映画でありながら違和感を最小限にとどめることを出来た細部にわたるスタッフの努力は素晴らしいとは思いますが、根本の映画の理念みたいなものがどうしても受け入れられない私にはこの程度の評価しかできません!平均点下げてごめんなさい! [DVD(字幕)] 1点(2007-10-15 17:11:00)《改行有》

109.  11'09''01/セプテンバー11 《ネタバレ》 11の国の11の監督の「9.11のテロ」への9分11秒。 それそれの思いか篭った作品。中には「力入りすぎ」ものや、「わけわかんない」もの、「言わなくてもいいことまでお節介に言いすぎ」なんてものもあります。でもこの映画の意義は「それぞれの思いをそれぞれの視点で自由に描く」ことにあるわけですからその辺は構わないのでしょう。むしろにばらばらで不揃いで調和がとれていないところに意味がある・・・ そんな数々の私が最も好きなのは、ショーン・ペンのもの。この9.11の被害者であり、それでありながら世界的な同情論は決して多いとはいえないアメリカという国の監督が、如何なる作品を出してきたのか?と私は意地悪い気持ちで彼の作品を鑑賞したのですが・・・そのラストは極めてショッキングなものでした。小学生のころ観た「猿の惑星」以来味わったことの無いようなガツンと頭を殴られたような衝撃!・・・あの光が差し込んだ部屋の美しさと空虚さ、全てが白日のもとにさらされてしまった心もとなさ・・・まさに「してやられた!」という感じ。素晴らしいです、ショーン・ペン!この作品こそ私にとっての短編映画の中の最高傑作品。この作品ゆえに私はこの「セプテンバー11」という映画に躊躇せずに満点をつけることができる、それほどの作品であるのです。 [DVD(字幕)] 10点(2007-10-09 15:09:15)(良:1票) 《改行有》

110.  アメリカン・ビューティー うーん、残念ながら共感を覚える人間がひとりも出てこないので、この映画を絶賛することはできません。強いて言うなら娘のジェーンには少し親近感を感じましたが、でもなぁ・・・いまいちはまり切れなかった理由はなんと言ってもこの映画全編に流れる下ネタにあります。上品ぶるつもりもないけどこの映画の下ネタのセンスには辟易させられました。突き抜けるような明るさも無く、グッとくるようなエロティックさも無い。笑わせたいのかムラムラさせたいのかもわからない。ひょっとしたら世間にあふれるうんざり感を客席にもってことなのかしら?ならそれは成功していたのかもしれません。 だいたいこの映画の大前提にちょっとついていけませんでした。「ホントにあの人形みたいに無機質にコギレイな小娘に普通のオジサンが欲情したりするんですかいな?」ってね。むしろ自分の八方塞の現状を打破するひとつのシンボルとして自分の中で美化して作り上げてしまった女神って存在なわけでしょ?そこに「下」の話を持ってきたところがこの映画の特筆すべき点なのかもしれないけど、その点が前述の理由からもどうもしっくりこなかったです。 結局、目新しくして皆をあっと言わせようとしたけれど、中途半端に不発に終わったという印象。前のほうでもどなたか数名の方がそうおっしゃっていますように、そういうものを目指すんなら一般受けは切り捨てる勇気を持つべきなのではないでしょうか?もちろん単純な私にとっては、そうしたとしても受け入れ難い作品にはなったとは思いますけど(苦笑)。[DVD(字幕)] 4点(2007-10-09 15:02:48)《改行有》

111.  ロード・オブ・ウォー 《ネタバレ》 ・・・ずっと思っていた。「この世で最も憎むべき人間とはこの映画の主人公のような武器商人たちである」と。戦争により、より大きな権力を得ようとする為政者たちでも、その為政者を倒すためなら手段を選ばないことで民衆を更なる悲劇に追い込む自称・解放者たちでもない。彼らに節操無く武器が売ることで利益を得、その富で贅沢な暮らしを楽しみ、自分自身は絶対に戦場には現れず命の危険にもさらされないような武器商人が、この世の悪の張本人なのだと、深く信じていた・・ ああ、でもこの主人公は鬼でも悪魔でもなく、「普通の男」であった。貧乏から抜け出して愛する女性を妻とするために、しゃかりきになって働く「普通の男」。極端にモラルに欠けた人間でもなく特に暴力を好む人間でもない愛すべき男・・・だが、それはただひとつの点(それは彼と世界にとって最も不幸なことなのだが)彼の才覚が「武器を売ること」にあったことを除いては、の話だ。 「金ならもう十分だろ」という弟に彼は言う、「金じゃない、才能だ」と。彼は「武器を売ることに」に自分のビジネスマンとしての才覚とその能力への誇りを感じていたのだろう。そんな誇りは決して許されるものではないと私もきっと彼自身も思っているのだろうけれど、そういう人間がいるのも事実なのかも、と思った。この映画は自分の「天職」が、「神に背く悪魔の技であった」という男の悲劇を描いたもの・・・観終わったあとそんなことを考えた。 [DVD(字幕)] 8点(2007-10-09 12:42:13)《改行有》

112.  ローマ帝国の滅亡 《ネタバレ》 下の方もおっしゃっている様に、「グラディエーター」と設定が似ています。んでもってグラディエーターの放映と時間を置かずにこちらも放映されたもんで、私も「どれどれ、んじゃ観て見ましょ」って鑑賞してみたわけなんですが、娯楽としては残念ながら「グラディエーター」の足元には及びませんでしたね。また「徐々に腐敗し衰退していくローマ帝国を描く」という硬派な視点での評価も、豪華出演陣の無意味なきらびやかさに負けてしまいイマイチの感じでした。いや悪くは無いとは思うのですよ。でも2つほど気になった点があってそれらが邪魔してのめり込めなかったかなぁという感じです。 まずはテンポの悪さ。長々と続く軍隊の行進とか皇帝の葬儀のシーンなど、早送りしてしまいたいシーンが多々あるんですよ。「こんなにスゴいセットを力いれて造ったのだしエキストラがいっぱい出ているのだし」とそれらを長々見せたい気持ちも分かります。またそれにより重厚な雰囲気を醸し出そうとしているのも分かるのですが、はっきり言って眠気を誘っているだけ。昔の作品だから時間のテンポがゆっくりなのかなぁなんても思ったけど、これより5年も前の「ベン・ハー」だってもっとテンポよく描けているわけですから・・・ それから2つ目は主役に魅力が感じられない点。主役のリヴィウス役のスティーブン・ボイド、なんで金髪なんかにしちゃったんでしょ。金髪が彼のいい意味のアクがすっかり抜いてしまっていて、結果どこにでもいるありきたりの2枚目崩れになってしまっている。主人公がこれじゃ感情移入はとてもできません。これじゃ悪役コンモドゥスのほうに肩入れしたくなっちゃうぐらい。またコンモドゥスやっているのがクリストファー・プラマーでしたしね。この作品の翌年には「サウンド・オブ・ミュージック」でトラップ大佐も演じる芸達者な彼が相手じゃ、食われちゃうもの無理ないかもしれないけど・・・ そんなわけで、よくある昔の映画、「グラディエーター」との比較をして見ればまあ面白いかも、って程度の映画でした。やっぱ名作として名が残るのとそうでないのとでは、歴然とした違いってものがあるのかのしれないですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-10-03 16:59:03)《改行有》

113.  ホテル・ルワンダ 《ネタバレ》 もちろん映画は娯楽である。観ていて楽しくない(これはゲラゲラ笑うという楽しさではなくあくまで興味をそそられるという意味での楽しさだが)ものは、どんな素晴らしい啓蒙的で人道的テーマであろうと映画としては失敗しているのだ。 そういう意味での失敗作もある中でこの映画はかなりの点で成功の部類に入るものなのではないだろうか。感動を抑えた淡々とした進行、過剰な残虐シーンをおさえることでかえって惨劇への麻痺する心を疑似体験できる点、そして行きがかり上このような結果的英雄行為に至るごく普通の男の姿(彼とて自分の家族だけをまず守ることを考え、行方不明の姪たちを見つけるのに多くの人々の脱出を手間取らせたりしているのだ)。それらはこの忌まわしい事実を押し付けることなく私たちにただ示してくれる。 そして何より重要なのは次の言葉。「(世界の人は)これを見ても『怖いね』といってディナーを続ける」。・・・そう、私たちも知っている。私たち観客の多くもまたこの映画に心を打たれたり、何かを考えたりしたとしても、多分、多分「『怖いね』と言って夕食をとり続ける」人でしかないであろうことを・・・ ・・この映画を観て、いや、この手の映画を観ているといつも思ってしまうこと。 「果たして映画は世界を変える力があるのか?所詮は娯楽の映画というものに・・・」 ということ。 [DVD(字幕)] 8点(2007-09-26 18:13:41)(良:1票) 《改行有》

114.  王妃マルゴ 《ネタバレ》 久々にグロい歴史モノを堪能させてもらいました。多くの日本女性が憧れるおフランスの宮廷も実はこんな汚辱に満ちたものでもあったんだと啓蒙させてくれる作品ですね。フランスの史劇なんていうとルイ王朝の華麗な絵を想像しがちだけど、血の滴るような肉食民族としての歴史を見せ付けられた感じ・・・ 確かにあんな生活してたら一族としての命運がつきてしまうのも分かるような気が・・・ 愛人に先立たれるマルゴよりも、皆に隠れて密かに普通の家庭を営んでいた兄王シャルルの悲劇が胸に沁みました。あとアンジュー兄さんをやった彼、マイク真木に似ているように思ったのは私だけですか?[DVD(字幕)] 6点(2007-09-26 17:34:13)《改行有》

115.  007/カジノ・ロワイヤル(2006) 《ネタバレ》 ボンドが老けてるとか、カジノの緊迫感がないとか、自力で敵の手から脱出もできない体たらくには目をつぶるとしても、最後の取って付けたような裏切りの理由はホント勘弁してほしかった。何最後にまとめてんだヨって感じ! そんなダメダメの中でも唯一うっとりできたのはオープニングかな。あのアニメーションと主題歌はよかったねぇ。この映画の魅力はそこにつきますよ。久々に「おおぉぉ!!いよいよこれからお楽しみの映画が始まるよー!!」みたいなワクワク感を感じさせてもらいました・・・でも・・・なんだか・・・時間がたつにつれて・・・どんどんそのワクワク感はしぼんでいってしまって・・・残念! [DVD(字幕)] 5点(2007-09-26 17:26:13)《改行有》

116.  グラディエーター うーん、コンモドゥス役のホアキン・フェニックス!素晴らしいです。どうしようもない卑怯でダメな皇帝を演じているけどその薄気味悪い爬虫類のような低温感がたまりません。ここまでいやーなヤツを演じていながら、それでいてなんだか「こいつもかわいそうなヤツじゃないか」なんて仏心を見ている側に抱かせるなんてなかなかできるものじゃない。 気持ち悪い悪役を演ずる名優ってそれなりにいるもんだけど彼はそんな中でもいい線いっているじゃないですか?もちろんこの映画の魅力は主人公のラッセル・クロウのかっこよさなんだろうけど、この映画の良し悪しはやっぱり悪役である彼の力量によって決まったんだと思います。チンケな悪役って映画の質を落としますから・・・ というわけでこの映画は久々にお気に入りの俳優と出会えた価値あるものでありましたわ!これからはもっと彼の映画に注目してみましょう![CS・衛星(字幕)] 8点(2007-09-26 17:22:40)(良:1票) 《改行有》

117.  光の旅人 K-PAX 《ネタバレ》 こういう話大好きなんですよ・・・自分をK-PAXからの訪問者だと主張する主人公。あり得ない話であり精神病患者の妄想にしか思えないのだけど、常人とは思われない博学さと人を惹きつける魅力に溢れる彼を周囲の人々はいつしか信じたい気分に襲われてゆく・・・この手の話にはミステリーというよりももっと哲学的な「認識とは何ぞや」という疑問を感じてしまうのですよね。ひょっとしたら私たちが認識している世界しっかりと出来上がったものなんじゃなくて、もっと流動的でずっとフレキシブルなんじゃないかな、と。もっと突っ込んで言うなら知覚する精神があってこそこの世界は成立するのであり、この世界が成り立っているのだとしたら、貧しい屠殺業者の空への夢がひとつの天体とそこにすむ人々や文明を作り上げてしまうのもアリなのか・・・?なんてそんなことを考えました。もちろん「分かりにくい」とか「説得力に欠ける」とか「投げっぱなしの終わり方だ」という意見ももっともなのですが、私としてはこうした「世界の神秘」と「魂の浮遊感」を感じさせてくれるこの映画に出会えたことを本当にうれしく感じます。[映画館(字幕)] 10点(2007-09-26 17:16:59)(良:1票)

118.  父親たちの星条旗 《ネタバレ》 実はとても期待していたためか、いまひとつの感じでした。 まず最初の20分あたりまで誰が誰やらわからないような状態、でようやく「旗を立てたのは誰か」云々になって「ああ、この人らが主人公たちなのだな」ということがわかったときはホッとしたものです。でもその後もただ淡々と続く物語に少々食傷気味・・・ 言いたいことは分かります。「英雄なんていない」、「戦争はただ虚しいだけ」。確かにそうです。でもそんな「西部戦線異状なし」でも既に語られているテーマを今更何の捻りも無く出されたところでそうそう感じ入ることはできません。金集めのためのショーに引っ張り出された普通の兵士の悲劇も分かりますが、一番の悲劇が既に戦場で行われていることがどうしても私の頭の中からは離れず、「気の毒だけどあんたは生きているんだ、それだけでメッケモンだと思うしかないんだよ」っていう思いを追っ払うことができませんでした。 そして何が一番悪いってこの衛生兵の彼が主人公として扱われている理由がわからなかった点です。なぜ彼が主役なのか、先住民出身者の彼(最も英雄という重みに潰された男)でもなく、伝令の彼(最も英雄という状況を利用しようと思っていた男)でもない彼が。調べて本を書いたのがその息子だったから?イギーという友を無残な死に追いやったから? 彼以外の2人のどちらかに中心を据えたりもしくは間違えて入ってしまった兵士や抜け落ちた兵士にもっと焦点を当てたほうがメリハリのある作品になったのではないでしょうか。とにかく主人公の印象の薄さがこの映画をぼやけたものにしてしまった気がしてなりません。作り方によっては多分もっと引き付ける印象深い作品になりそうだったのに、なんだか残念です。 [DVD(字幕)] 5点(2007-09-04 17:07:51)《改行有》

119.  ダイ・ハード 「『ダイハード』ってさ、すっごい面白いんだよ。」 「・・・どんな話なの?」 「ハイテクビルがね、占拠されてね、それでたったひとりで閉じ込められて戦うんだよ」 「・・・」 今を去ること20年程前この友人Mの説明を聞いた私は正直「けっ、すっごいつまんなそー」と心の中でつぶやいたものだった。だが・・・ごめんMちゃん、あんたの言うとおりだったわ。この映画の面白さは見なきゃわかんないね。ユーモアと機知に富んだセリフ、アッと言わせる練りこんだストーリー、靴すら履かずガラスで足を切りボロボロよれよれになりながら知力と体力の限りを尽くしてテロリスト強盗団に立ち向かう普通の中年男。ただのアクションだけじゃない、限られた空間で全ての能力を駆使する男ジョン・マクレーンの魅力の炸裂する作品です。 [地上波(吹替)] 8点(2007-07-30 17:05:26)《改行有》

120.  ダイ・ハード4.0 《ネタバレ》 最初こそCGに頼らない重力を感じるアクションに「お、ナカナカじゃん」と思いもしましたが・・・うーんなんだろう、このシリーズってさぁ、もう1を越えようなんて野心は皆目なく作ってんじゃないかな。 そもそも「ダイハード」とは、偶然にも不運に巡り合い裸足にランニング姿おまけに孤立無援で戦う中年男の痛快アクション。それをを3つも4つも作っては最早マクレーンはスーパーマンも真っ青の不死身の男であることは画面を観ている我々には周知の事実なのである。だからマクレーンという男の魅力だけでもっていくのはかなりムリがあるワケで、よっぽど工夫して練りに練った意外性のあるアッと言わせるようなストーリーでなければダメ。そうじゃないと作れば作るほど新鮮味が薄れクドくなり嘘くさくなっていってしまうのは分かりきったことなのだ。 ああ、それなのにどうしたことか、この4は「4.0」とするぐらい新しい犯罪「サイバーテロ」を前面に押し出しているが、犯人のやってることって、自分の能力を認めようとしなかった上部への復讐(ついでにお金もいただき!)だの、邪魔なマクレーンには人質とったり対抗したりとか、思いっきり昔ながらのパターンではないか!そんでもって「サイバーテロ」の内容はペカペカとキーボードを妙に速く叩いているとこや画面をチラチラ英数字が走っているぐらいしか、こちとらITの素人には分かんないわけ。だいたい悪役だらしなさ過ぎだよ。もっとあっといわせるくらい頭の良くって冷静はヤツつれてこなくっちゃ。最後のやられ方も間抜けだし(まあそれはこのシリーズの伝統か)。とにかくこんな悪役じゃ面白くなるわけない。というわけで鑑賞後私は初代悪役のハンスが懐かしくなり、また1を見たくなっちゃいました。とりあえずそんな郷愁を誘うぐらいの価値しかこの映画には私は見出せませんでしたな。 [映画館(字幕)] 4点(2007-07-30 16:59:50)(良:2票) 《改行有》

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