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プロフィール
コメント数 618
性別
自己紹介 【好きな映画】
★ヒューマンドラマ系
★恋愛
★コメディ
★推理・サスペンス・法廷
★アニメ
★その他、心がほっこりする・ワクワクする・揺さぶられるものなら何でも。

【苦手な映画】
×ホラー・スリラー
×暴力系・ヤクザやヤンキー系
×アクション
×アイドルが主演
×ハードボイルド
×見せ場が女優の裸だけの80年代日本映画
×映画の質よりも興行成績だけを意識したハリウッド映画

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101.  ゆれる 《ネタバレ》 橋もゆれる、心もゆれる、兄弟の関係もゆれて画面までゆれる・・・。 西川監督の作品を観たのはこの作品が初めてで、その後、「ディア・ドクター」「夢売るふたり」も観ましたが、人の心理の揺れる様を描かせたら、日本で西川監督の右に出る人はいないんじゃないでしょうか? そしてこの脚本をさらに輝かせたのが役者たちの演技力。特に主役の二人は、もう「すごい!」という言葉しか出てこないほどの名演でしたね。 不自然な点は多々あります。橋の上での、智恵子の稔に対する態度。猛のことで気持ちがイライラしていたとしても、30歳前の大人があのキレ方はないですよね。また、昨夜寝た幼なじみが死んたというのに、あの猛の冷めた落ち着き、なのに間違った記憶で兄を有罪にしてしまうなど、普通のドラマだとありえないこと。でも現実の世界では、そういう不自然がいくつも重なって成り立っています。多くの人が思う「普通はこうだよね」通りの描き方は、2時間ドラマにおまかせしましょう。 ひさしぶりに観返して、この作品に対する評価はさらにアップしました。脚本は一切の無駄がなく、「これ以上はない」というくらいの見事な映像表現など、そのレベルの高さは、他の映画作品とは次元が違うように思えました。おそらく、数十年後でも、その評価は変わらないのではないでしょうか。[CS・衛星(邦画)] 8点(2017-09-20 00:26:51)《改行有》

102.  リストマニア 最初からエロ全開、バカバカしさ100%!  チャップリンやスーパーマンなど、いろいろな映画のパロディや、ロックミュージカル風のシーンもブチ込みながら、最後までテンションを落とさずに突っ走ります。リストの生涯、ワーグナーとの関係、時代背景など、すべてが知らないことだらけで、その辺の知識が少しでもあれば、もうちょっと楽しめたかもしれませんが、もう一度観ようという気にまではなりません(^^; 豪華なんだかチープなんだかよくわからないセットや、シュールというか、わけがわからないフザケっぷりも、ここまでくれば「すごい!」というべきかも。DVD化もされておらず、中古のVHSにも結構な高値がついている、目にすることが少ない映画のようですが、もし鑑賞する機会がある時は、「お下品な悪ノリ、乱れ打ち!」であることをご承知の上でお楽しみください♪[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-09-09 10:36:30)《改行有》

103.  打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993)<TVM> 《ネタバレ》 最近、アニメ版が公開されたためか、CSで何度も放送していたので、ひさしぶりに見直しました。初めて観た時の、心の奥の方にしまってあった、忘れかけてた大事なものがキラキラと蘇ってくる感覚、それがまったく変わっていなくて、むしろ歳を重ねた分、輝きの質が増したように思えました。特にあの音楽、流れる旋律も、挿入するタイミングも、バツグンのセンスですね! 思春期に差し掛かった子供時代、夏休み、女子・・・。この3つが合わさった思い出のある人(特に男性)には、たまらない作品ですよね^^ 「もしもプールで足をぶつけなかったら」というifの部分を変に強調することもなく、シンプル&ストレートに表現しているからこそ、響いてくるものがあるんでしょう。ウケそうな材料を何でもかんでもブチこんでこねくり回したような、ごった煮ドラマを作っている人に見習ってほしいです。 ひさしぶりに見直して、今回新たに自分のツボにハマったシーンがありました。 夕方の安曇医院の待合室、夕陽が射して他に患者もいなくて静かな感じ、「あー、子供の頃の夏の夕方って、こういう印象だったわー」と、何ともいえない懐かしさを覚えました。 子供の時、夏って、朝も昼も夜もワクワク感に満ちあふれていた印象で大好きでしたが、唯一、夕陽が沈みかけるあの時間帯の、まるで一瞬時間が止まったような、世の中のすべての音が遠くでかすかに鳴ってるような、妙な物悲しいムードが嫌いでした。 しかし最近、夏の夕方にそういうことを感じなくなったせいか、夕方の安曇医院の雰囲気、とても懐かしく感じました♪ このイメージを崩されたくないので、アニメ版はきっと観ないと思います。[CS・衛星(邦画)] 8点(2017-09-08 15:15:04)(良:1票) 《改行有》

104.  パッセンジャーズ 《ネタバレ》 まったく予期していなかった、突然の人生の終わり・・・。そりゃ悔いも残るだろうし、そのまま天には召せないよぉ!って抗いたくもなりますよね。この話、そういう目に遭った本人の無念さだけでなく、残された人たちの気持ちを癒してくれる映画なんだと思います。 このような題材を、「このサスペンスの真相は!?」とか「アン・ハサウェイ主演のラブロマンス!」など、興行成績を上げるための「一般ウケ」するカタチに当て嵌めてしまったために、鑑賞ポイントを間違えた人も多いようで、もったいないですね。 ラストにたどり着くまで、全体的にテンポ感やメリハリに欠けた印象で、せっかくのいいネタなのに、もっと上手い料理法で味わいたかったです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-09-08 15:09:30)《改行有》

105.  たまこラブストーリー 最初、変な鳥と南の島・・・というシーンだったので、「そういう映画か?」と思ったら、全然違って、京都アニメーション制作の、普通の恋愛アニメでした。原作だかテレビ版だかとのつながりかもしれませんが、知らない者にとっては、本編にそぐわない、意味不明のオープニングでした。 これ、内容がどうの・・・より、登場人物(特に女子)のキャラを、「ウザい!」と思ってしまうかそうでないかで評価は真っ二つのような気がします。自分は前者だったため、残念な結果になってしまいました・・・。 糸電話もバトンも相手の気持ちもキャッチするのが苦手な女の子が、なんだかんだあって、最後は糸電話もバトンも「キャッチできる=恋愛成就?」という、お約束の展開。 ついさっき見たのに、内容がほとんど印象に残っていないので、好きか嫌いかという感想もなく「この映画に対して何の関心もない」というのが本音です。[CS・衛星(邦画)] 4点(2017-09-06 23:58:21)《改行有》

106.  ギリシャに消えた嘘 《ネタバレ》 サスペンス的な観点から見ると、ひねりも緊迫感も何もない、あまりにもベタ過ぎな展開。最後くらいはひと工夫あるのでは?と思ったら、走って逃げて撃たれて死ぬって・・・昭和の刑事ドラマのようでした。 じゃあ、鑑賞ポイントはヒューマンドラマ的なところか?と思ったら、これまた中途半端。3人の主要人物、キャラの作り込みが浅過ぎ! おかげで、人間関係の描き方も適当に見えてしまい、ただの思いつきを並べてつなげたような印象。特に、コレットとライダルが魅かれ合うって感じが全然しなくて、「もしかしたらこれ、大どんでん返しのためのトラップか!?」と思ったほど不自然でした。 また、父親云々というポイントも、ライダルが、つい最近死んだ父親とうまくいってなかったという序盤の伏線とラストとのつながり、まるで「映画の作り方」というマニュアルの例題に当て嵌めただけ、という感じがして、まったく心に響きません。 異国情緒漂うギリシャを中心とした逃亡劇に、男女関係・人間関係の心理描写を絡めつつ・・・という映画的な仕立て方を狙ったのでしょうが、もう、何もかもが平均点以下で、どこか褒めるところはないかと探しても、何も見つかりませんでした。[CS・衛星(字幕)] 2点(2017-09-02 18:45:02)《改行有》

107.  真夏の素肌 《ネタバレ》 父親を知らずに育った少女二人。オーリャが実の父に会うのに気後れしてしまい、一緒に来た友達サーシャと名前を交換して訪れたために、ややこしいことになっていきます。 セルゲイは娘じゃないサーシャを娘だと思い込んで意気投合し、サーシャも娘としてセルゲイに甘えるのですが、実の娘であるオーリャは疎外感を覚えて自暴自棄になり、ヤケクソの初体験。そしてセルゲイに「自分が本当の娘だ」と伝え、ますます面倒くさいことになるのですが、すべて「どーでもいい」と思える印象でした。 あの年代の女の子の危なっかしい様や、父性を求めた少女の心理とかを表現しようとしたのでしょうけど、脚本が薄っぺらいのか、演出のセンスが悪いのか、鑑賞した自分の理解力が乏しいのか、「若さゆえの揺れ動く感情・・・」とかそういうのじゃなくて、ただのろくでなし2人にしか見えませんでした。鑑賞後、少し時間が経ったせいか、いま記憶に残っているのは、サーシャのアホさ、オーリャのウジウジさ、父親のクズさだけ。 若くてかわいいロシア女子(の裸)を鑑賞したい人にはいいかもしれませんが、話の面白さを求める人には不向きかも・・・。[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-08-31 11:00:31)《改行有》

108.  アメリ 《ネタバレ》 フランス語の響き、フランスらしい音楽、おしゃれな街並みという土台の上に、アメリの世界観を乗せ、フランス映画独特のセンス、美しい映像技術で見事に料理した、「オールフランス」の相乗効果で、完成度の高い作品に仕上がった印象です。 最初、アメリのキャラクターはちょっと苦手な感じでしたが、品の良いユーモアが心地よく、最後まで楽しめました。写真の男の正体がわかるシーンなどは、座布団一枚差し上げたいくらいです(笑) 人とのコミュニケーションが不器用な人間って、少年時代の宝箱や遅配の手紙のような話を「妄想」して楽しむ傾向が、他の人よりも強いんですよねー。そういうタイプの人の心理描写が秀逸で、そこが、ただの雰囲気映画・不思議ちゃん映画とは決定的に違います。 人の感情を弄ぶような「みんなを幸せにしてあげますミッション」を遂行するアメリに対して「おまえ、天使にでもなったつもりかよ!」と、普段なら怒りのツッコミを入れたくなるところですが、まぁこういうイタイ子ちゃんのやることだから・・・と、不思議と気になりませんでした。そりゃ、現実にこんなことしてるヤツが自分のまわりにいたら、グーで鼻殴りますけどね。でも隣のおっさんと八百屋にしたようなことは、自分もやりそうです(笑) 以前は「フランス映画、良さがさっぱりわからん!」状態だった自分も、本作をはじめ、良質のフランス作品に触れる機会が多く、フランス映画アレルギーが少しずつ緩和されてきた気がします。[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-08-26 23:51:52)《改行有》

109.  月世界旅行 「100年以上も前に作られた~」という映画史的な価値を抜きにしても、かなり面白い作品だと思います。わずか十数分の間にSF映画の醍醐味が濃縮されていたように感じられました。 後日、「活弁付」バージョンを見ましたが、活弁は邪魔なだけ。声が入った途端、教育テレビの「できるかな」みたいになっちゃいました(^^; 無声版でかなり衝撃を受けた音楽も、バックで何か音が流れてる程度に成り下がってしまって、なんてもったいないことするんだろ・・・。[CS・衛星(字幕なし「原語」)] 7点(2017-08-20 20:35:30)《改行有》

110.  シャンドライの恋 《ネタバレ》 アフリカ音楽とクラシック音楽による感情表現、無駄なセリフを徹底的にそぎ落とした脚本とそれを活かす演出や映像センスなど、ストーリーそのものはベタなのに、映画的な面白さがギッシリ詰まっていたおかげで、引き込まれました。特にあのラストは最高でしたね! 虚しく鳴り響く呼び鈴と切ないBGMが素晴らしく合っていて、驚きの声さえ出ないほどでした。 でもベッドの2人を、そのまま映像で見せる必要はなかったような・・・。靴を脱がせたあとは、もっと抽象的な表現の方が良かったような気もします。[CS・衛星(字幕)] 9点(2017-08-17 17:43:32)《改行有》

111.  海賊じいちゃんの贈りもの 《ネタバレ》 子供たちがとんでもないことをしでかして、それがきっかけで自分のことしか考えていない崩壊寸前の家族たちが人間らしさを取り戻す、というベタな内容です。 じいさんと孫のやりとりは確かにハートウォーミングでしたが、それを際立たせるために夫婦や兄弟の仲が悪いのを強調し過ぎるのが鼻についたのと、ハッピーエンドへの展開があまりにも強引。 いがみあってる夫婦や兄弟のケンカの最中に一番上の子が「もういい!やめて!」のくだりであっさり解決、テレビカメラの前でママもタンカを切ってめでたしめでたし・・・って、「えっ!?これですべて解決???」と、ツッコミを入れざるをえないような乱暴な幕引きに、ちょっと目がテン状態でした。途中まではそれなりに楽しめたのに、なんだかもったいないような感じでした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-08-14 23:29:47)《改行有》

112.  穴(1957) 複雑に絡み合った話だったため、やや説明的なセリフが多かった印象がありますが、テンポ感やメリハリの効いた演出で、最後まで突っ走りましたね。アイディアや音楽も良く、古い映画なのに何ひとつ色褪せた感がなく、楽しめました![CS・衛星(邦画)] 7点(2017-08-14 19:19:52)

113.  エール! ベタなファミリードラマでしたが、本当に感動しました。特に、パリでの試験のシーンからラストは心地よく泣けました♪ とにかく、ジメジメした感じがないのがいいですね! 歌をめざす健常者の長女と、その夢に賛成できない聴覚障害者の家族・・・というあらすじを読むと、どよよ~んと重苦しい話をイメージしそうですが、スカッとさわやかな清涼飲料のように楽しめました! 試験のシーンが感動的なのは、主役の女の子がすごいというよりも、家族、特にお母さん役の女優の演技力が素晴らしいからだと思いました。あの感情表現がなければ、あれほどの感動は生まれなかったのでは? アイドル主演の青春映画のように、やたらわめいたり怒ったり、くじけそうになったけど必死にがんばって夢を実現・・・みたいな安っぽいお約束演出もなく、聾唖者を美化したり悲壮感を漂わせたりすることもなく、軽い感じなんだけど、でも芯はしっかりしている、なかなかの良作だと思います。 でもひとつだけ気になることが・・・主役の女の子の歌唱力、「歌がうまい女の子」の役を演じるにはちょっと厳しく、相手役のガブリエルは、歌は完全にシロートですね(^^; そこだけがちょっと残念でした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-08-14 00:37:30)(良:1票) 《改行有》

114.  ナイト ミュージアム 博物館の展示物が、夜になると動き出して大騒ぎ・・・。子供向けのワクワクアドベンチャー映画で、印象としては「ジュマンジ」とほぼ同じ。面白くなかったわけではありませんが、話そのものは薄っぺらい内容で、映像技術を自慢したいだけの映画のように感じました。 歴史的背景や人物の逸話等を生かした大人向けの脚本に仕立ててくれれば、もっと楽しめたかなと思います。[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-08-11 15:39:47)(良:1票) 《改行有》

115.  ドライヴ(2011) 冒頭の、派手なカーチェイスだけではない逃走シーンで期待が高まりましたが、バイオレンスな雰囲気が苦手なため、自分的にはダメでした。センスの良い、切れ味ある映画技法も多かっただけに、それを別のカタチで味わいたかったです。[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-08-11 12:29:17)

116.  劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 大失敗しちゃいました! この作品に関する知識がまったくないまま見始め、すぐに「んっ?テレビアニメの総集編かな?」と思いながらもついつい最後まで観てしまい、「あーっ!こんなツギハギ丸出しの総集編じゃなくて、本編でしっかり感動したかったー!」と大後悔! 本編の内容がすごく良いのはしっかり伝わってきただけに、余計に総集編の雑さが気になり、感動もいまひとつ。中途半端なカタチでこの作品に関わってしまったために、いまさら新鮮な気持ちでテレビ版を見る気にもならず・・・最初からテレビ版で思い切り号泣したかったです(^^;[CS・衛星(邦画)] 3点(2017-08-09 12:34:23)《改行有》

117.  ヒドゥン・フェイス 《ネタバレ》 キャ~!女ってコワ~い!(笑)  オトコや嫉妬が絡むと、女性の心には悪魔が棲みつくようですね(^^; 何気なく見始めたら、面白くて目が離せなくなりました! アイディアやそれを構成するセンス等、素晴らしいと思います。もしこの映画を観る機会があったら、レビューや解説などは読まずに、まずは前知識なしで鑑賞することをオススメします! この映画の面白い要素、意外と日本との共通点が多いと感じました。 ◆最初は怪奇現象が起こるホラー的な雰囲気で、実はこういう真相が・・・の雰囲気は、ちょっと「世にも奇妙な物語」っぽいかなと思いましたが、でも作品レベルは格段にこちらが上でした。 ◆構成は、「何気ないシーンのウラではこういうことが繰り広げられていた」という、内田けんじ監督の「運命じゃない人」のような作り方になっています。前半、その伏線がところどころに散りばめられていて、後半は「おー、こういうことだったのか!」が楽しめます。例えば、平井堅似のおっさんが帰ってくると、ファビアナに「独り言を言ってるの?」と尋ねます。何気ないシーンで見過ごしがちですが、実は「洗面所の水」と会話していたんですねー(笑) ◆また、部屋の様子を本人たちに気付かれずに観察している様子や、閉じ込められて出られない恐怖感は、江戸川乱歩の小説(屋根裏の散歩者・人間椅子・白髪鬼など)のようで、この話を作った人、乱歩ファンなのかな?と思ったほどです。 ◆そして女同士のコワ~い応酬、まるで、小沢真珠のドロドロ昼ドラのようでしたね(笑) ベレンが陥った状況は最初、心底、恐怖感を覚えました、閉所恐怖症の方は絶対見ない方がいいですよ。でも二人の様子やファビアナに毒づくところは笑えたので、ちょっとホッとしましたが、でもそのあたりから「きっと、鍵を持ってドアを開けた人が、ベレンの代わりに・・・」という展開が容易に想像できてしまえたので、それが少しもったいない感じでした。 女の嫉妬絡みの話って、その原因であるオトコも、ロクでもない目に遭うのが定番ですが、世の中の男ってだいたいこんなもんで、悪いことしてる意識はかなり薄いかも(笑)。 でも、いなくなったと思ってた彼女に、まさか他の女とエッチなことしているとこ見られてるって、死ぬほど恥ずかしいですよね(^^; こういう事態にならないとも限らないので、彼女や奥さんのいる人はたとえどんな状況でも、他の女性と関係を持つのは控えましょう^^[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-08-08 14:09:47)(良:1票) 《改行有》

118.  籠の中の乙女 《ネタバレ》 いやー、コワい映画でした! 親としての愛情が歪んでしまうと、こんなにも恐ろしい家庭が生まれてしまうんですねー。「うわぁ・・・」と思ったシーン、数え切れないほどありますが、特に、四つん這いになって犬の吠え方を家族みんなで練習するシーン、最初は滑稽でしたが、姉がいなくなった時、外に向かってのあのシーンは、ゾッとしました。 観終わってから原題を確認したら「DOGTOOTH(犬歯)」。籠の中の乙女なんていうセンスのかけらもない邦題を無理やりつけるより、原題そのままか「犬歯」の方がよっぽどインパクトがあり、作品のテーマに合ってると思いますが、それでは興行成績やDVDの売上にも影響するんでしょうね(^^; クリスティーナのせいで「ロッキー」や「フラッシュダンス」に影響された姉は、最後は自分で犬歯を葬り、新しい外の世界へと向かいます。これはもしかして、「外は悪の世界=アメリカ文化」というアメリカへの皮肉なんでしょうか?(笑) 最後、隠れたトランクが開かない・・・開けるのか、開けないのか、それとも開けられない状態なのか等、どうなるんだ?と思ったところでおしまい。うわっ!と思いましたが、このラストシーンは素晴らしいと思います。よく「最後の解釈は自分なりに」と結論を観る側に委ねる映画を嫌う人がいますが、これは結論を見せたり示唆してしまっては台無し。 その理由は、ハッピーかアンハッピーか、対極の結論が可能性として考えられるのなら、そのどちらかを伝えてもいいのですが、この映画の場合、あのトランクが開こうがどうしようが、その先、ろくでもないことにしかならないのは明白。姉は、トランクから出て世間にキチガイ扱いされて施設送りになるのか、トランクを開けた父に見つかって狂った家に引き戻されるのか、トランクに閉じ込められたまま死ぬのか、すでにもう死んでいるのか、いずれにせよ「どんなバッドエンドになるのか」を描くのなんて蛇足の極み、だからあのエンディングなんだと思いました。 こういう内容の話は、陰湿な雰囲気が漂いがちで、何度も過激な性描写があったりするのに、清潔感のある印象でエロさも感じさせず、それがかえって不気味さを際立たせたように感じます。映画としてはかなりのハイレベル作品ですが、でもこんな精神的ホラー映画、もう観たくないです(^^;[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-08-08 00:56:47)(良:1票) 《改行有》

119.  なまいきシャルロット 歳のせいか、シャルロットの言動に一喜一憂することもなく「あの年代の女の子は、みんなあんな感じだよねー、うんうん。」みたいな、ちょっと冷めた、俯瞰的な立ち位置でしか見れませんでした。感情移入し過ぎて、「あー、だからこういう年頃の女ってイヤなんだよ、ケッ!」と思えた方が、この映画を楽しめたのかもしれません。 映画の出来は悪くないのでしょうが、もともとフランス映画とは相性がイマイチのせいか、自分のツボにうまくハマらず、可もなく不可もなく・・・という印象で終わりました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-08-03 09:33:27)《改行有》

120.  ホーム・アローン 《ネタバレ》 いかにもアメリカンなコメディですね。子供が泥棒をやっつけるシーンが見せ場なんでしょうけど、「それほどでも・・・」という印象でした。子供をひとり残して海外へ、でもなかなか戻れない・・・という設定などはよく考えてるなあと思いましたが、感心したのはそこだけ。隣のじいさんやポルカのおっさんの話をもっと掘り下げてほしかったですけど、そうすると違う映画になっちゃいますね。 金曜の夜に子供と一緒に、とか、飛行機内での時間つぶしなどには、ちょうどいい映画かも。[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-08-03 09:30:12)《改行有》

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