みんなのシネマレビュー
Cinecdockeさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 893
性別
自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順123456789101112131415
投稿日付順123456789101112131415
変更日付順123456789101112131415

101.  トイ・ストーリー4 《ネタバレ》 まさかの4製作に不安しかなかった。完璧な3を見て、もう描き切った感があったからだ。しかし敢えて描く。3には登場しなかったボー・ピープとの別れと9年ぶりの再会、ゴミから命を与えられた自己卑下するフォーキ―の自我の目覚め、そしておもちゃたちはどう生きるのかを。1・2に回帰した構成だが、アンディのお気に入りだったウッディは、ボニ―からは相手にされず、リーダーとしての立ち位置を失い、仲間を助けることしか居場所がない。そうやって言い聞かせてきた彼の最後の選択は至極当然の流れだったかと。キャラクターが多くなった分、レギュラー陣の活躍が物足りなく、意外性も舌を巻くような活劇も4にはなかった。とは言え、主人の元に戻ることが全てではなく、それぞれの"物語"を紡いでいくおもちゃたちが感慨深い。バズたちと別れたウッディは西部劇の保安官でもなく、アンディのお気に入りでもなく、レアフィギュアでもなく、ウッディ個人として未知の世界に飛び込んでいく。それこそ『トイ・ストーリー』に相応しい所以ではないか。[映画館(吹替)] 7点(2019-07-16 20:14:54)

102.  新聞記者 《ネタバレ》 過去の遺産を食い潰す邦画業界の中で出色の出来だろう。真のジャーナリズムとは何か、本当の正義とは何か、それだけ見て見ぬふりの現状に危機感を持っていると言える。本作はフィクションであるがノンフィクションと地続きで、どこが真実かどこが嘘かを自分自身で見極めなければならない。思想に関係なく、無関心であること、思考停止になることは国家の奴隷と同じ。安直に「妄想乙」と決め付けるだけなら誰でもできる。一番重要なのは本やネットの情報を鵜呑みにせず、"自分で考えること"、"行動すること"なのだから。日米韓のアイデンティティを持つ女性記者役がシム・ウンギョン(熱演)というあたりに、下手したら権力に潰されるかもしれない、日本の排他主義的な病理が垣間見える。松坂桃李の絶望とシム・ウンギョンの焦燥で分断されるブラックアウト。バッドエンドか否かを決めるのは他でもない自分たち。「私たち、このままでいいんですか?」。好きでディストピアを選んでいる人などいない。[映画館(邦画)] 8点(2019-07-16 20:09:11)(良:1票)

103.  スパイダーマン:ホームカミング 《ネタバレ》 今までのスパイダーマンと違い、版権問題をクリアしてアベンジャーズと関わったこと、 そして未熟で無力なりに一人前になろうともがくピーターの青春物語が強化されたことが大きい。 功名心から正義を貫こうとして、結果的に大きな事故を招いてスタークを失望させ、 学校とヒーロー業を両立できず、片思いを失ってしまう苦みと切なさが残る。 家族のために犯罪に手を染めるマイケル・キートンを配役するセルフパロディが心憎く、 貧困と格差の問題をするりと潜り込ませる。 ディズニーに買収されたことが大きいのか、異人種間の恋愛と夫婦が珍しくなく時代の流れを感じた。 スタークからの再スカウトを断り、地に足をついて"親愛なる隣人"として歩み出したのはスパイダーマンらしい。[地上波(吹替)] 6点(2019-07-08 21:55:56)《改行有》

104.  ヒミズ 《ネタバレ》 原作未読。東日本大震災をきっかけに脚本を大幅に書き換え、混乱真っ只中で勢いのあるままに撮影したという。悪い意味で商魂逞しいとも言えるし、絶望の淵に立たされた被災者へのエールにも読み取れるタイムリーな映画とも言える。協力して危機を乗り越えようとする被災者たちがテレビで映っても、裏では映画みたいに自分勝手で醜悪な人たちの暴力もたくさんあったはずだ。過剰に露悪な世界で、「頑張れ」と「世界に一つだけの花」は欺瞞で何の足しにもならない。それでも多くの不条理にぶつかって、一周回る形で肯定する説得力がここにはある。父殺しの少年とささやかな幸せを妄想する少女の未来は決して明るいとは言えない。死にたくなる現実の中、ただ前を向いて走り続けるしかないのだ。[DVD(邦画)] 7点(2019-06-29 19:44:57)

105.  美女と野獣(2017) 元になったアニメ版は遠い昔、小学生なりたてで見たっきり。それでも記憶は飛び飛びでも大体のストーリーは覚えていた。たとえ超綺麗事で超大団円だとしても、それでも押し切ってしまう技量に圧倒してしまう。CG技術が追い付いてきたこともあるが、それに溺れることなく、アニメ版で説明不足なシーンの改善、LGBTを暗喩した多様性の強調を自然に挿入しているあたり、妄執に近いレベルで取り組んだことが伺える。言わば実写の成功作である。ちなみに黒人のキャスティングが目立っていたが、18世紀当時のフランスでは既に黒人差別を禁止しており、貴族として生活していた者もいたとのこと。たとえ違和感を持たれてもそういう設定もあながち間違いではない。[地上波(字幕)] 8点(2019-06-14 22:38:15)

106.  ルーム 《ネタバレ》 カメラは"部屋"から出ることはない。"部屋"には常にママがいて、疲れた表情を見せながらも生きる術を教えている。ときどき男が配給しにやってくる。5歳になったジャックには"部屋"が世界の全て。この限定的なシチュエーションでほぼ二人芝居で息苦しくスリリングに見せる監督の演出力が光る。そこからどうやって脱出するか、そして脱出してからが本当の闘いだった・・・。中盤までと比べると物足りなさを感じるが、犯人との間に生まれた孫に対する祖父母の戸惑いと、自由になったはずなのに逆に追い詰められていく母親、全てが刺激的すぎて"部屋"に戻りたいジャックを丹念に見せてくれたおかげで、"世界"が残酷な現実をもたらす試練にもなりえることを実感させる。それでも母子は決して優しくないだろうその"世界"に挑み続け、正反対の感情で"部屋"に別れを告げるラスト、好き。母子の闘いはこれからも続く。[地上波(字幕)] 7点(2019-05-31 23:17:10)

107.  レッド・ドーン 数年前に見たため記憶がおぼろげ。レビューを見るに脚本流出で北朝鮮に変更されたというが、その超トンデモ設定の面白さが活かされず、残された伏線が未消化のまま、打ち切りで終わってしまったかのよう。つまり、記憶に残らないほどつまらない映画でした。冒頭のニュース映像に完全に頼っている地点で悪い予感はしていたけれど・・・[DVD(字幕)] 2点(2019-05-27 21:45:21)

108.  イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 《ネタバレ》 天才数学者を巡る良質なミステリーであり、社会の不条理に殺された孤独な男のラブストーリーでもある。非常に強いこだわりを持ち、協調性に欠けたアランの言動は普通の人なら避けたくなるタイプだが、その発達障害を持つ当事者なら共感するところはあるのではないか? 彼は戦争終結を早め、コンピューターの父という、世界レベルの功績を残した。だが、機密保持が優先である故に、理解者に励まされても何の慰めにもならず、多くの人がしている普通の生活を切望していたあたり、マジョリティーの世界との深い断絶を感じてしまって切ない。戦時下での判断が救える人と見捨てられる人の数を決めるように、そのボタンの掛け違えで、もしクリストファーが生きていたら、同性愛が禁止されていなかったら、歴史が大きく変わっていても彼に救いはあったのだろうか?[地上波(字幕)] 7点(2019-05-27 21:32:32)

109.  万引き家族 《ネタバレ》 ケン・ロ―チ監督の『わたしは、ダニエル・ブレイク』同様、見えない貧困を初めとする社会問題に対する無関心への静かな怒りを発した作品だと解釈した。劇中で声を張り上げたり、暴力をふるうことを一切せず、グレーゾーンでひっそり生きる"家族"が皮肉にも血が繋がった家族よりも家族らしくて、ひたひたと心に沁み入ってくる。万引きといった犯罪行為が許されるわけでもない、だが盗みによって救われた命があり、正論だけでは何も解決できない。それでも犯罪で作られた家族の幸せは末長く続かない、終わらせなければならない。多様な視点で善悪の垣根を揺り動かす。仮に超監視社会になって、劇的に犯罪が減っても、都合の悪いもの、汚いものを切り捨てるだけの"美しい日本"を炎上に加わった人たちはその未来を望んでいるのだろうか。自分を含めどこかしら誰かを見下して、他人事のように見ているのかもしれない。"息子"がバスから見たのは最後まで走り続ける"父親"なのか、エンドロール後に"娘"は助けられたのか、本作は世の中を変える力があるのか。"母親"の安藤サクラの涙が印象に残る。格差による断絶が進むだろう令和の時代において、虐待死のニュースを見ても当たり前すぎて何も感じない時代が到来する無情さを感じてしまう。面倒臭いから蓋をする。[DVD(邦画)] 8点(2019-05-17 00:34:07)

110.  立ち去った女 《ネタバレ》 4時間に及ぶ上映時間に、コントラストの強い鮮明なモノクロ映像を固定カメラの長回しで綴る。敢えて劇的な展開を排除し、ゆったりとしたテンポで下手したら何も起こらないまま終わるため、この地点でハリウッドのフォーマットに毒されている人は脱落するだろう。同監督の作品でも5時間~10時間は当たり前で長編ではかなり短い方だが、必要以上の情報量を制限した平易な作りが観る者に思考の余裕を与え、ホラシアの行く末を見届ける。弱き貧者たちに無償の施しを与え、情報源から復讐のチャンスを伺う様はさしずめ『親切なクムジャさん』に近いものを感じる。しかし前述した通り、復讐劇の顛末はあっけない形で幕を閉じ、貧者たちも住む場所を失う。そう、フィリピンの非情な格差社会への怒りと、神なき世界でも失わない人間の尊厳がテーマなのだろう。冒頭と終盤に朗読シーンがあり、ペドラは良心の呵責から声を詰まらせ、ホラシアはその先の希望を求めて去っていく。息子が見つかるとは限らない。地面に散らばった捜索届のように、行き場のない想いを抱えながらも、それでも人生は続く。その失われた時間が重くのしかかる228分。不条理でどうしようもない虚しさが募る一方、貧者との交流を見る限り決して絶望ではないだろう。[DVD(字幕)] 6点(2019-05-16 19:22:46)(良:1票)

111.  クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん 《ネタバレ》 オトナ帝国や戦国大合戦と並ぶ傑作かと言われると否。確かに前半は良かったと思う。ある日突然ロボットにされたひろしが、尻に敷かれた現代の弱い父親像を投影して哀愁を漂わせるも、ロボットの力を最大限に生かして、家族から信頼と居場所を得ていく過程が快い。途中、身体が破損し首だけ助かって、「これからどう元に戻るんだ?」と思ったら、実は本物が別に囚われていた設定に意外性があり、ロボットは父親としてのアイデンティティーに葛藤する。しかしながら、後半でその良さは一気にかき消された。犯行を起こした黒幕のバックグラウンドにおいて、ひたすら三枚目に描きすぎて、五木ひろしネタも誰得で寒いとしか言いようがなかった。ただただ打ちのめされて終わり。なので「父親とはどうあるべきか?」は描けても、「虐げられた父親の救済」は描き切れていない、その中途半端さが残念に思える。[地上波(邦画)] 5点(2019-04-28 00:28:02)

112.  名探偵コナン ゼロの執行人 歴代大ヒットの記録に残っても記憶には残らない。"安室の女"というワードが一時期流行った通り、安室透にフォーカスした、若い女性客をターゲットにしたキャラ映画としての作りがヒットに繋がったが、メインの推理物をやりたいのか、ボーイズラブを匂わせるような複雑な人間関係を描きたいのか、恒例の現実離れしたドデカいスペクタクル・アクションをやりたいのか、グチャグチャでもう分からない。謎解きの快感など何の味わいもない。長期の人気シリーズならではの手詰まり感が出てきており、原作者からすれば「もう終わらせてくれ・・・」に尽きるだろう。以降の次回作も婦女子をターゲットに100億を狙うヒットをすればするほど、望んだ完結からさらに遠ざかっていく。ゴールが明確な作品であるだけに、ただ消費されて飼い殺されているようで哀れだ。[地上波(邦画)] 3点(2019-04-27 23:47:00)(良:1票)

113.  UFO学園の秘密 《ネタバレ》 ク○映画ウォッチャーなら幸福の科学は避けては通れない。『仏陀再誕』はネタ的に受ける部分はあったが、『神秘の法』はただただ退屈だった。今回は幸福の科学を前面に押し出すことを避け(例:教祖的な立ち位置のキャラを出さない)、観客と同じ目線の学生を主役に、地味に伏線を張っていたりと、プロパガンダとして巧妙になっており、意外にも前半は普通のアニメ風なのでちょっと肩透かしだ。それでもストーリー全体に起伏はなく、発表会でピンチの主人公が学長と拉致されたり、挿入歌で離散から再集結するあたりは御都合主義すぎて、作品としてまだまだ未熟。そして後半から延々と説明される啓発セミナー風の宇宙ネタにはついていけず、これぞ幸福の科学と言ったところか。終盤になってやっと盛り上がりを見せ始め、主人公が覚醒してビースト状態で敵を薙ぎ倒すのはちょっと面白かった。両手を合わせて光がパーッなクライマックスの演出も笑える。結局、幸福の科学らしい平常運転で、前2作より作りとしてはマシな出来なので、この点数で。[地上波(邦画)] 3点(2019-04-23 00:38:58)

114.  ボヘミアン・ラプソディ 《ネタバレ》 クイーンはよく知らない。 フレディ・マーキュリーがペルシャ系がルーツであることも最近知ったばかりだ。 そのため純粋に映画として見ると、彼の栄光と挫折、愛と孤独という在り来たりなストーリーには何かしらの捻りがなく、 演出も予想通りの陳腐さである。 そのマイナスポイントを誰もが聴いたことのある有名な楽曲とラミ・マレックら俳優陣の頑張りで大幅にカバーする。 7割方はこれらとライブ・エイドの再現による勝利だろう。 もっとも本物の歌唱力までは真似できず口パクで、エンドロールに本人たちの映像を流すあたり、 トップクラスのモノマネ大会に終始している感は拭えず。 数十年後も残る名作になるかひとときの熱狂で終わるかはこれからだろう。 クイーンを大まかに知れる分には悪くないかもしれないけれど。[映画館(字幕)] 6点(2019-04-23 00:30:36)(良:1票) 《改行有》

115.  スパイダーマン:スパイダーバース 《ネタバレ》 サム・ライミ版とマーク・ウェブ版を少し見た程度で、 ピーター・パーカーがスパイダーマンになっていく過程もヒロインも違うのだが、 こんなに派生作品があるとは知らなかったし、 「誰もがスパイダーマンになれる」というテーマとして本作はうってつけと言える。 マイルス・モラレスが彼の遺志を継いで本物のスパイダーマンになっていく王道的な物語ながら、 ダメな方のピーター・パーカーを初めとする並行世界のスパイダーマンたちとの邂逅とチームプレイが本作の見どころ。 各々のバックグラウンドは簡潔な説明で済ませて見せ場が少ないながらもキャラが立っており、 物足りなさがある故、個人個人のスピンオフを作って欲しいくらい。 シリアスな物語の中に挟み込まれるユーモアも絶妙で、互いに家族を失った経験を持ち、 譲れないプライドをかけて挑むマイルスと悪党キングピンが激突する展開が熱い。 立体と平面を駆使したアニメーション表現が頭一つどころか頭二つも抜けており、色彩と映像の洪水に圧倒される。 アトラクション映画としてもスパイダーマン映画としても一つの到達点だろう。[3D(吹替)] 8点(2019-04-23 00:28:13)《改行有》

116.  グリーンブック 「これが作品賞?」というのが正直な感想。130分間退屈なく見れて、『最強のふたり』を彷彿とさせるユーモラスなフィールグッドムービーなので、映画をあまり見ていない方にも薦められるが、やはり白人特有の上から目線の綺麗事、一時的な融和アピールにしか見えず、作品にあまりのめり込めない自分がいた。イタリア系だからと同じ白人から差別される用心棒と、黒人コミュニティから外れたピアニストのはぐれ者同士の話なので事情はもっと複雑だろう。とは言え、そこまで踏み込まず、ただの"良い話"で終わっている。予定調和の中に新しい驚きがないのが大きく、ただただ浅いなって。ヴィゴ・モ―テンセンもマハ―シャラ・アリも正反対ながらも素晴らしい快演で異論はないが、全体の完成度の高さでは『ROMA/ローマ』に作品賞を与えるべきだったし、13年前の『クラッシュ』同様、単に変革リスクから逃げたミステイクとしか言いようがない。[映画館(字幕)] 6点(2019-04-23 00:25:11)(良:2票)

117.  テルマエ・ロマエⅡ 前作に比べると流石に新鮮味は薄れる。やっていることも相も変わらず語ることすらないけど、軽く見る程度ならそれほど悪くないかと。アケボニウスって聞いたことある名前だなと思ったら、曙なのがビックリというくらい。[地上波(邦画)] 5点(2019-02-21 23:02:42)

118.  ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 外伝とは言え、主要キャラ全員死亡とは・・・。この手のブロックバスターでは珍しい。一見、表層的で印象に残らないキャラクターばかりで(あえて狙っているだろうが)、行動に説得力が伴わないのでのめり込めないし、恒例のドンパチにも新鮮味がなく、見慣れてしまったものばかりで高揚感もなく退屈ではある。スケールがこれほど大きく長く続けているとこうも陳腐化してしまう宿命なのかと。ただ、各EPで一瞬で殉職して退場していく多くの反乱軍の端役にもそれぞれの人生とドラマがあり、名前すら残らない末端の尊い犠牲によって結果的にEP4でのデス・スター破壊に繋がることを思うと、その悲壮感と儚さが一気に際立ち、対するダース・ベイダーの圧倒的な立ち回りをラストで堪能できたのなら、本作は成功しているのかもしれない。手の内の操れる範囲で何とかまとめたスタッフ、俳優にはお疲れさまと言いたい。[地上波(吹替)] 5点(2019-02-21 22:57:09)(良:1票)

119.  未来のミライ 《ネタバレ》 海外の批評家からは好評、国内では不評が少なくなかったそうだが・・・これは已む無しだろう。それだけ海外勢が真意を理解しているとも言えるが。誰に向けられて作られたのか分からないし、流石に監督のファンでも今後距離を置くのではないか。"作家性が強い"と言えば聞こえは良いが、同じ家族を描いたアルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA/ローマ』ですら観る者の本能と感情を強く揺さぶるのに本作にはそれがない。作品のテーマに中身がついていっていない。ひたすら監督の狭い世界で完結し、シンプルなテーマをひたすら捏ね繰り回して難解にさせている無責任さがある。宮崎駿同様、裸の王様状態だ。なぜこうなったのか世界観を放り投げたまま、上から目線で家族がどうとかクドクド語られたらむしろ拒否反応しかない。四歳児のワガママにひたすら付き合わされるのもほどほどにしてもらいたい。アカデミー賞を始めとする海外の映画賞では候補で終わるだろうが、国内では海外で評価されてる&日テレ主催&細田ブランドで忖度同然の受賞は目に見えている。これより優れたその年の長編アニメがいくつもあるのに。[ブルーレイ(邦画)] 3点(2019-01-22 22:56:49)(良:1票)

120.  ロストックの長い夜 1992年旧東ドイツのロストックに起きた難民襲撃事件前後を三人の視点で描く。日本ではソフト化されず、映画祭で上映されたのみだが、ネットフリックスで視聴可能な辺り、その恩恵は非常に大きい。監督のブルハン・クルバニはアフガニスタン難民の二世で、ドイツの若者として生きながらも難民としての苦難も経験しており、彼ならではの題材だろう。仕事にあぶれ鬱屈した日々を送るネオナチの青年と、保身と倫理の狭間で揺れ動きうろつくばかりの市会議員の父親、生命の危険から退去するか葛藤するベトナム難民の娘を中心に多角的に描くも、移民反対の理由にもっと踏み込まないと如何に深刻でも「嫌な事件だった」で終わってしまう。さらには終盤の"ある演出"が過剰で安直さに拍車をかける。惨状を伝える映画として、一定のトーンで描いてほしかった。無学の者が大衆迎合の意見に飲み込まれて暴走するさまはいつの時代も同じ。[インターネット(字幕)] 6点(2019-01-04 19:13:15)

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS