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プロフィール
コメント数 1679
性別
自己紹介 今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。
物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。
備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。

10 至高の殿堂入り
9 心に残る傑作 
8 もう一度観たい佳作
7 面白い
6 そこそこ面白い
5 普通
4 それほど面白くはない
3 面白くはないが見どころがなくはない
2 全然面白くない
1 酷い駄作
0 呆れ果ててもはやネタレベル

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1181.  ニキータ 《ネタバレ》 誕生日にレストランでウキウキしながらプレゼントを開けると中には拳銃。 その場で初めての暗殺指令を受け、しかも指示された逃走用窓が塞がれていた。 穏やかな空気から一気に緊迫した展開で、この辺りは急流に巻き込まれたような感覚。 苛酷な最終テストをクリアしたニキータが、解放されて普通の生活にはしゃぐ様子が微笑ましい。 ただ、ジャンキーの殺人犯が無期懲役を務める代わりに秘密工作員になったのだから、酷い目に遭おうと同情の余地はない。 なので、ニキータに感情移入しきれないのが、この映画の弱みになっている。 ニキータが大使に化けて大使館へ入っても、全然扮装にもなっていないのに職員にバレないというミラクル。 あきれるほどのご都合主義だが、エンタメ性を最優先してストーリーの整合性は二の次にしているようだ。 ジャン・レノの暴走機関車のような掃除人ぶりは、出演時間はわずかなのに台風一過のようでインパクトあり。 ボブへの手紙の内容を明らかにしないラストは、ヨーロッパ映画らしく余韻があってオシャレ。[DVD(字幕)] 5点(2013-07-01 22:42:00)《改行有》

1182.  フェイス/オフ 《ネタバレ》 潜入捜査に皮膚移植してギャングと入れ替わるなんて、マンガのようなストーリー。 『転校生』のようにファンタジーというわけではなく最新医療的な説明は入れている。 ただ、そこにはリアリティの欠片もない。 ツッコミどころは満載だが、そういうことを無視して見るなら娯楽作品としてはおもしろい。 二人の主役の善人と悪人の演じ分けが見事。 他人になることで、これまでの自分の姿が違った角度から見えてくる。 派手なアクションだけに頼るのではなく、微妙に変化していく心理描写も意外とちゃんとしていた。[DVD(字幕)] 6点(2013-07-01 22:40:25)《改行有》

1183.  恋愛小説家 《ネタバレ》 冒頭から作家の嫌味な偏屈ぶりがすごくて、いざこざを起こす隣人でなくとも腹が立ってくる。 ということは、キャラが個性的にうまく描かれているということだろう。 精神分析医に掛かっている主人公は、神経症的な症状で不自由な自分をもてあましている。 言わずもがなのことを言ってしまう不器用な男。 憎まれ口と空気の読めなさで人の神経を逆なでして怒らせてばかり。 キャロルといい雰囲気になっても、また場違いな発言をしないかとハラハラしてしまう。 こんなウザい変人はとんでもないと思っていたのに、いつしか肩入れしてしまう。 美男美女とはかけ離れた誰も羨みそうになかった二人が、最後は素敵なカップルに見えてくる。 この二人でラブストーリーが成立してしまうとは。 もうそれだけで不思議なマジックにかかった気分。[DVD(字幕)] 8点(2013-07-01 22:38:47)(良:1票) 《改行有》

1184.  ゲルマニウムの夜 《ネタバレ》 原作は花村萬月の芥川賞受賞作品。 花村萬月らしい暴力、エロス、背徳感が漂う。 主人公は殺人、暴力、姦淫など聖書に反することを重ね、神の存在を試す。 そこには何の罪悪感もない。 ただ神の裁きを待っている。 未来の罪を告白し赦されることで、その罪を犯す免罪符を得る。 宗教や神の矛盾を突いた恐れを知らぬ行動は、まさに神への確信犯的冒涜だ。 その世界は決して嫌いではないのだが、映画化が成功したかは疑問。 一番気になったのはテンポの悪さで、間延びするためにダレてしまう。 内容的には過激なものを含んでいるのに、静かで暗いトーンで覆われていることもあって少々退屈。 このテーマ、素材では、映画化は難しくて向いていないのかも。 テーマ自体は面白いのに、もったいない。 人によっては不快に感じる映像も多いので、受け付けない人も多い気がする。 少年に性的奉仕をさせる修道院長の石橋蓮司は、独特の存在感を発揮。 主人公と綺麗でエロティックな濡れ場を演じた早良めぐみも印象に残った。[DVD(邦画)] 4点(2013-07-01 00:17:21)《改行有》

1185.  エレファント・マン 《ネタバレ》 昔、テレビで観たときはおっかなびっくりだった記憶が。 ラストシーンの意味もわかっていなかった。 観直してみると、人間の本質的なものを描いた中身の濃い映画。 見世物小屋での動物並みの扱いと、病院での待遇は天と地の差。 やっと人間らしい生活を与えられたとき、金儲けを企む病院警備員の手引きで見物客が病室に潜入したシーンは胸が痛い。 心優しいメリックを弄ぶ醜悪な人間たちに殺意さえ沸く。 ただこの見物客と、劇場でスタンディングオベーションする客との間にどういう差があったのか。 同じ人間でも、その状況次第でどちらにでも転んだように思える。 エリックをからかって追い回した少年たちも、たいした罪の意識もなくやっていることが残酷で、イジメの構造の一端を見る思い。 病院の会議で、化け物の世話など論外だと追放を強硬に主張していた評議委員が、女王の親書に黙って意見を変えるのが痛快。 嫌悪感を露にしていた師長の変化と、メリックを脱出させた見世物小屋の仲間の温かさも心に染みる。 メリックは初観劇の興奮が覚めやらぬ中、大聖堂の模型を完成させて、安らかな死の床に就いた。 これ以上の幸福は望めないという思いもあっただろう。 その選択の裏に、いかに苛酷な生活を強いられてきたかがうかがえる。 死によって、地獄のような生活に戻ることなく、人としての永遠の尊厳を手に入れることができたのだから、その選択は間違っているとは言えない。[DVD(字幕)] 8点(2013-07-01 00:15:35)(良:1票) 《改行有》

1186.  變臉~この櫂に手をそえて~ 《ネタバレ》 火事に誘拐による冤罪と、老人にとって少女が災いの元となっていて、観ているこちらも腹立たしさを覚えてくる。 それが、老人を助けようとするひたむきな少女に次第に怒りを溶かされる。 そうして、老人が少女に御主人様ではなくおじいさんと呼ぶことを許し、少女がおじいさんと連呼して抱き合う姿にやられてしまう。 少女に最初から悪気はなかったし、男の子を連れて行ったのも良かれと思ってやったこと。 これだけベタであざとい演出だとシラケるリスクもあるが、主役二人の名演技がそれを補って余りある。 影があるから光が引き立つ。 少女の大人に媚びるさまはそれだけ苛酷な環境で育ったことを示しているし、人身売買や女性蔑視など社会的問題を含んでいる。 そうした社会の暗部を背景にしてこそ、思いやりや義理人情といった光が眩しく映り、ハートウォーミングな作品となった。[ビデオ(字幕)] 7点(2013-06-30 21:21:13)《改行有》

1187.  あつもの 《ネタバレ》 黒瀬の下衆っぷりは吐き気を催す。 金で若い裸の女にむしゃぶりつく姿は、醜くあさましい性欲の塊のエロジジイそのもの。 この人格破綻者をヨシ笈田が好演していて、緒方拳を引き立てる。 菊作りの秘伝を教えると騙されミハルを紹介してしまった杢平は、良いように言えば純朴、悪いようにいえばマヌケ。 愚直に勤めた田舎の消防署を定年退職、息子からはギャンブルで作った借金のために金の無心をされ、精神を病んで入院している妻からは別れを言い渡されている。 一方、黒瀬は自分が落ちぶれて何をやってをダメなことを、菊を作るために生まれてきたからだと言い切るほどの強い自負を持つ。 強欲で嘘つき、万人に嫌われていながらそれを自省しないずぶとさはその自負に支えられている。 二人に共通するのは、菊作りがなければ他に何もないということ。 それだけに、菊作りは意地とプライドをかけた闘いとなる。 その闘いに、援助交際に走る音大生がからんで色を添えた。 自分に才能の限界を感じていたミハルが、いつも黒瀬に負けていた杢平にシンパシーを感じたのは自然の流れか。 ミハルに身を投げ出されたのに、途中で思いとどまった杢平。 ミハルを犯そうとして首を絞め、自己弁護に終始する黒瀬。 ここでも二人は対照的。 黒瀬は杢平とミハルの仲を嫉妬して、未成年を監禁していると警察に嘘の通報をするような汚い手も使う。 ところが、コンテストで杢平に負けたとき、杢平は審査の不正を悟って負けを認めたのに、黒瀬は自分の衰えと相手の実力を認めた。 この時だけはスポーツマンシップに通じるような清々しさがあった。 生きる目的を見失っていたミハルは、首を絞められ死の恐怖に面したことで、そのとき頭に浮かんだ家族のもとこそ自分の帰るべきところだと気づく。 楽しそうにしていた隣の家族の一家心中、杢平の妻や息子との関係も並行して描かれ、家族との関わりや生きることについてがテーマになっている。 初老の男二人の菊作り対決がストーリーの軸なので地味な印象は否めないが、人間模様が交差してよくまとまった作品。 いい役者が出ているのに内容が地味なため興行的にはヒットせずあまり知られていないが、フランスのベノデ映画祭(その価値は知らないけど)でグランプリを受賞している。 園芸にまったく興味がないので感情移入はできなかったが、そこに関心があればさらにハマるに違いない。[ビデオ(邦画)] 6点(2013-06-30 21:18:07)《改行有》

1188.  プリティ・リーグ 《ネタバレ》 ストーリーはなんてことないのだけど、キャラがいい。 キレキャラで怒鳴り散らしてばかりの監督が、決勝での痛恨のエラーに怒りを抑えて不気味な笑みで慰めている姿が怖いやらおかしいやら。 ブサイクな選手は顔がわからないように広角で撮るシーンが笑える。 姉妹が軸になったストーリーで、妹の姉に対するコンプレックスと僻みが強く、それでも姉は妹をちゃんと愛している。 ラストのおばあちゃんになった選手たちの姿が、若かりし時の輝きを一層感じさせる。 でも、そこで姉妹が久々の再会ということは長年音信普通だったってことで、二人の間に確執が残っていたのかちょっと気になる。 人数の多いチーム競技を素材にすると、連続ドラマならメンバーそれぞれの掘り下げができるけれど、2時間程度の映画ならどうしても浅くなってしまうのが惜しい。 野球ものではマンガにも優れた連載が幾つもあるので、そういうのに慣れていると少し物足りなく感じてしまう。[インターネット(字幕)] 5点(2013-06-29 23:46:36)《改行有》

1189.  月とチェリー 《ネタバレ》 官能小説サークルの紅一点で、小説の取材のために新入りの童貞君と寝る真山。 男っぽくサバサバとしてちょっとぶっ飛んだところのある女に、江口のりこがピッタリ。 決して美人ってわけじゃないけど妙に生々しくてエロい。 Sっ気たっぷりにチェリーボーイを弄ぶさまが地じゃないかと思うほど。 真山の小説の主人公の行動とともにセックスに耽る田所は、上半身と下半身は別人格ということを自覚せざるをえない。 好きな女にデリヘル嬢とのセックスをセッティングされた上に観察され、つらくて泣きながらも勃ってしまうという男の哀しさ。 サークルの男全員に取材目的で手を出していた真山はまさに肉食獣、若葉マークの男の手に負えるような女ではない。 愛情のない肉体関係から、恋愛感情が芽生えていきそうな二人の行く末が気になる。 エロだけが売りでストーリーがとってつけたようなC級作品ではなく、ちゃんとしたラブコメになっている。 この女性監督、作品を初めて観たが要チェックか。[DVD(邦画)] 7点(2013-06-29 23:45:01)《改行有》

1190.  天使のくれた時間 《ネタバレ》 コンビニでトラブっていた黒人と関わった次の朝、まるっきり人生が変わっていた。 人生の分岐点で別な決断をしていたらとふと考えることが誰にだってある。 愛する家族と過ごすごく平凡な生活が、一番幸せな人生。 よくあるテーマなのでストーリーの流れも予測がついて意外性はないけれど、普遍的なテーマで感情移入しやすいのと役者がいいので引き込まれる。 ニコラス・ケイジ、ティア・レオーニ、それに子役もすばらしい。 こんなチャーミングな奥さんと愛らしい子供がいるなら、大抵のことなら我慢できそうで、価値観が変わっていく男にも共感できる。 ラストの空港でのシーンは感動的で、コーヒーを飲みながらの会話が想像できて楽しい。 はしゃいだりふざけたり、お茶目でセクシーなティア・レオーニに魅了されて+2点。 コーヒーを飲みながら会話が弾むラストが絶妙。 突然元彼が現れてヨリを戻そうとしても、成功しているキャリアウーマンなら簡単に翻意するわけがない。 その後やっぱりそれぞれの道を歩むのが一番現実的だけれど、この映画はファンタジーなのだからもしかしたらと夢を持たせるラストがふさわしい。 「素晴らしき哉、人生!」を彷彿させるような後味の良い映画。[DVD(吹替)] 9点(2013-06-29 23:43:43)(良:1票) 《改行有》

1191.  ディープ・インパクト(1998) 《ネタバレ》 ジェニーが死ぬとは思わなかったので、和解した父親と津波に飲まれるシーンが一番印象に残る。 一人のスーパーヒーローによってみんなが救われる某作品と違って、救われない人も多くて明暗くっきり分かれた分、リアリティを感じる。 群像劇としてそれぞれの人生が描かれているので、派手なアクションものではなく、ちゃんとした人間ドラマを見せてくれる。 ただ、彗星を爆破するのに、人類の命運がかかってるのだから、二の矢、三の矢の宇宙ロケットを用意しておけなかったのか。[インターネット(字幕)] 6点(2013-06-28 21:21:16)(良:1票) 《改行有》

1192.  笑の大学 《ネタバレ》 この作品は舞台のほうが絶対いい。 キャラとストーリーが舞台向きなので、映画ではところどころに違和感が。 例えば、役所広司のキレキャラは舞台でちょうどいいくらいだが映像ではオーバーに映る。 ただ、そうしたことを差し引いても十分におもしろい。 検閲が本直しになっていき、まるで二人の共同創作のように。 そこで無事検閲が通るのかと思えば、権力に対する戦いという言葉に刺激された検閲官に「笑いのない喜劇」という無理難題をふっかけられるハメに。 どうなるのかと思わせて、ラストの思わぬ展開。 検閲官が自分の立場を捨てて「生きて帰って来い!」との叫びに感動させられる。 もともと舞台台本だが、映画、ラジオ、落語にまでリメイクされ、何度もリバイバルされただけのことはある。 座付き作家の姿は、高校の教科書に載っていた坂口安吾のラムネ氏とイメージがかぶった。 この戯作者の矜持は三谷幸喜の投影でもあるのだろう。 三谷作品は良い意味でも悪い意味でも予定調和の軽さのようなものを感じるが、これは時代の重みも感じられるのがいい。[地上波(邦画)] 8点(2013-06-28 21:20:00)《改行有》

1193.  スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと 《ネタバレ》 喜怒哀楽の激しいデボラのキャラが楽しい。 ティア・レオーニのような美女がこんなエキセントリックでコミカルな役をやるとギャップにやられる。 『天使のくれた時間』では理想的な妻だったけど、今回はその真逆。 全然悪気はないのだが独善的で無神経なところもあるので周りが振り回される。 家政婦として雇われた英語のできないフロールもやたら自尊心が強くて媚びることはなく、子供のことが関わると言いたいことをズケズケ言うものだから、間に挟まった夫のジョンがたまったものではない。 それでも悪人は一人もいなくて心根はみんな温かいので、ハートウォーミングなドラマで癒される。 貧しいヒスパニック系と富裕層のアメリカ人のギャップを浮き彫りにした社会派の側面も。 ただのコメディではなく、貧富の差や人種の違いからくる誤解や葛藤を巧みに描いた佳作。 シリアスなものをしっかり描いているからこそ、おかしみも活きてくる。 デボラはどうしようもないバカ女だけど憎みきれない。 娘のクリスティーナにエリート学校辞めさせるフロールは、親としての教育方針とはいえちょっとやりすぎ。 それでも娘が素直でいい子だから、反発しながらもちゃんと母の愛を受け入れる。 ただ、あの状況では子供なら友達のできた学校に執着してもう少しゴネるのが普通で、すぐに母に寄り添ったのは聞きわけがよすぎてリアリティに欠ける。 冒頭とラストにあるクリスティーナの大学入試の小論文は、その真っ直ぐな成長ぶりがうかがえて良い演出だった。[インターネット(字幕)] 8点(2013-06-28 21:18:26)《改行有》

1194.  白い婚礼 《ネタバレ》 ジョニー・デップとの交際で知られるヴァネッサ・パラディの映画デビュー作。 家庭環境が悪く子供の頃から麻薬をやり、買うお金は体を売って稼ぐ。 そんな過去を持ちながら頭脳明晰な才女で男を狂わす小悪魔的な影のある女子高生。 自殺未遂を繰り返す母と同じように精神的には不安定で、不倫相手の妻に仲間を使って嫌がらせするなど過激な面もある。 少女のほうからアプローチがあったとはいえ、その教え子と肉体関係に溺れる中年教師がプロ意識の欠片もなく情けない。 結局、他の学校に異動させられ、妻とは離婚、教え子も死なせてしまう超バッドエンド。 主人公の中年教師がしっかりしていればこんなことにはなっていないんだから、異動じゃなくてクビにすべきで、フラストレーションは残る。 ヴァネッサに魅力はあるけど、主人公にまったくないのが痛い。 ストーリーはパッとせず、10代から歌手でアイドル的存在だったヴァネッサの貴重なヌードが頼りの作品。 日本のアイドル歌手、今でいうならAKBの人気未成年メンバーが同じような映画でデビューしたら大騒ぎになるだろうけど、フランスの話なのでピンと来ず、その希少価値が実感できない。[ビデオ(吹替)] 4点(2013-06-28 21:15:56)《改行有》

1195.  鮫肌男と桃尻女 原作がマンガだけにそれぞれのキャラがとても個性的。 何種類もあるという大村崑のホーロー看板の話をする岸田一徳がいい味を出していた。 アクの強い作品で好き嫌いが分かれるだろうが、全編悪ノリしたアウトロー物語って感じ。 タランティーノは好きだけど、これはその粗悪品みたい。 特に笑わそうとしてる部分がほとんど合わなかった。 笑えないギャグ混じりのシーンをタラタラと見せられてると厳しい。 山田のキャラも狙いすぎてて引く。 冒頭とそれにつながる銀行強盗のシーンはよかったんだけど。[ビデオ(邦画)] 1点(2013-06-27 22:06:05)《改行有》

1196.  火垂るの墓(1988) 夏に流される反戦アニメとして定着した感が。 学校でも鑑賞することが少なくないようだし、原作を採用している教科書もある。 野坂昭如自身の戦争体験が基になっているとはいうものの、実際は清太のような妹思いの兄ではなく、どちらかといえば足手まといでろくにかわいがりもせず餓死させている。 その贖罪で本当はこういう兄でありたかったとの思いもあって書いたようだが、現実の戦争はこの映画よりもはるかに殺伐としていたということだろう。 大人向けには、そちらの事実に基づいた映画を観てみたかった気もする。 本作は子供に見せるのには適しているが、大人ならあざとさが気になって食い足りないかも。[ビデオ(邦画)] 6点(2013-06-27 22:04:38)《改行有》

1197.  ゆりかごを揺らす手 《ネタバレ》 復讐にとりつかれた女の狂気がまとわりつくような怖さで、サスペンス性はたっぷり。 こういう逆恨みが一番タチが悪くて気持ち悪い。 加害者の女は自分を襲った不幸に逆恨みでもしなければ精神が持たなかったのだろうが、反吐が出そう。 事件を起こした夫を責めるのではなく訴えた女だけを責めるのは、浮気した男を責めるより相手の女を責める思考回路に少し似ているのかも。 女の憎悪の対象になりやすいのは、男よりも女のようだ。 ペイトンがクレアとの会話で、夫を殺された報いがあることをわからないように宣言し、緊迫感を高める。 知的障碍者の黒人ソロモンが、初対面でペイトンの本性を見抜いたようなシーンがおもしろい。 世話になっている家族を守りたいソロモンとペイトンの闘いが見ごたえある。 ソロモンに性的虐待の疑いがかかるように仕掛けるペイトンの謀略が恐ろしい。 思わず頑張れソロモンと応援してしまうが、まんまと騙されて勘違いするクレアもなんだかなぁ…。 仕掛けられたワナに片っ端から面白いように引っかかってるけど、無防備だから仕方がないのか。 サプライズパーティが台無しになったときの空気はすごかった。 喘息の発作を利用するなど手段を選ばないのが憎しみの強さを表わす。 ペイトンは結局憎悪の対象であるクレアの子供には危害を加えなかったけど、その理由が自分の失った子供を投影したようだから切ない。 狙いはクレアから夫も子供もすべてを奪い取ること。 単純に片っ端から殺そうとしなかったことが、この作品がB級映画に留まらなかった所以か。 つらすぎる現実から逃避して、二人の子供の母になった気分でいるときの幸せそうな表情が印象的。 登場人物のキャラと細かい心理描写が実に巧みで、よくできた脚本のサスペンス映画。 ソロモンが解決のキーになるのは前半でわかってしまうが、出てきたときは待ってましたの心境で、ソロモンの作った柵の伏線が効いていた。 この手の映画はストレスがかかるのでどちらかというと苦手なのだが、その中では出色の出来栄えだった。[ビデオ(吹替)] 8点(2013-06-27 22:03:07)《改行有》

1198.  ティファニーで朝食を オードリーの代表作の一つなので期待したが、思わぬ凡作で拍子抜け。 ラブコメなのに、主人公ホリーのキャラにまったく魅力を感じないのが致命的。 原作者カポーティは主人公にモンローを熱望していたようだが、オードリーとこの役に強い違和感を覚える。 変な日本人キャラも面白くもなんともなく邪魔なだけ。 「ムーンリバー」だけは耳に残るがストーリーに盛り上がりもなく、名作とされていることが本当に不思議。[DVD(字幕)] 3点(2013-06-27 00:47:30)《改行有》

1199.  ある愛の詩(1970) 《ネタバレ》 白血病などの難病で死に別れる純愛ものは東西問わずにたくさん出ているが、こちらが本家本元的な作品か。 ベタだけれどしっかりとした構成で、そのパターンを踏襲した作品が少なくないことからも影響力の大きさがわかる。 ヒロイン役の女優がそれほど可愛くはなかったのがちょっと残念。[地上波(吹替)] 7点(2013-06-27 00:30:49)《改行有》

1200.  ラヂオの時間 《ネタバレ》 いかにも三谷幸喜らしい作品で、次から次へとトラブルが起こって引き込まれる。 おそらく脚本家として悔しい思いをした自身の体験からくるのだろう、次々と台本をわがまま勝手な理由で変えられるしまう怒りが滲み出ている。 放送事故レベルの中、アドリブで作品はなんとかうまくまとまったといった態だったけど、いやいやメチャクチャな出来損ないに終わってるから。 結局それで満足してしまう主婦作家はやっぱりプロではないし、ディレクターとプロデューサーの和解もとってつけたようで無理やり大円団にもっていった印象。 いつかみんなが満足するものをつくる――そんな日が来るのを信じていこうとする二人の会話だが、プロデューサーはそのためにやるべきことを何一つやっておらず、ただの現実逃避の言葉にしか聞こえない。 これでは明るい展望など持てるわけがなく、放送局で不本意な状況が今後もずっと続いていく様子が目に浮かぶ。 ラジオを聴いて放送局に駆けつけたトラック運転手も、あの作品で感動するなんてどんな感性だよって思うし。 途中のドタバタは面白かったのに、無理やりハッピーエンドにすべてを収束させたので尻すぼみになってしまった。[ビデオ(邦画)] 6点(2013-06-27 00:29:15)《改行有》

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