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プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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1201.  ドント・ブリーズ 我らがヒーロー・座頭市も、敵の側から見たらかなりホラーな存在なんだろう、という訳で、「逆・暗くなるまで待って」とでもいうような趣向の作品。これも実にヤな感じで、コワくて楽しめます。 限られた登場人物、限られた小道具、限られたシチュエーションを、これでもかと最大限に駆使して、何だか、よくできた詰将棋のような。 あと、貧困の問題とか、空き家の問題とか、結構、昨今の日本の社会問題にもつながるものがあったりして、そういう普遍性が、製作費の安上がりな感じと合わせて、今後続々と亜流作品を生みそうな予感が(笑)。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-08-12 08:41:27)《改行有》

1202.  エスター 何から何まで先回りされて逃げ場のない感じが、しっかりとヤな気分にさせてくれる、なかなかにコワい映画。散りばめられた伏線がちゃんと恐怖感へと繋がっていくのがミソで、例えば「歯医者に行きたがらない」のは何故なのか、クライマックスでそれを、サラリと、しかし映像によってきちんと見せつけることで、「なるほど」感と恐怖感とが同時にやってくる。 異なる光が当てられれば、絵の異なる面が見えてくる。エスターの表情の変化もまたしかり。いやホント、実に実にヤな感じで、恐怖映画らしい愉しさを堪能させてくれます。[DVD(字幕)] 8点(2017-08-12 08:16:02)(良:1票) 《改行有》

1203.  イースター・パレード 冒頭からアステアのダンス。粋なんです。もうホント、ダンスがそのまんま服着て歩いているかのような。ここでは小道具が活きていて、それと同時に、アステアは予想もつかない動きを次々に繰り出す。ホント、瞬きしてる暇もありません。 アステアが活きなら、ジュディ・ガーランドはなんともかわいらしくって。ん?このころの彼女って、私生活は結構ヤバい状態なんでしたっけ? でもそんなことは微塵も感じさせません。なんとも魅力的。 印象的なのが、アステアのダンスのスローモーション。バックダンサーの通常スピードのダンスを背景に、アステアだけがスローモーションの動きを見せる。背景が非現実で、そこに現実が重ねられる、という合成映像ならともかく、その逆パターンなもんで、とにかく印象的。しかもアステアのダンスは、スロー映像にも耐える素晴らしさ。 物語は、他愛のない三角関係モドキですけど、そこにしっかりとダンスシーンを絡めて、実に楽しく仕上げてます、ああまさにこれは、アクション映画。[CS・衛星(字幕)] 9点(2017-08-08 21:41:30)(良:1票) 《改行有》

1204.  シルバー・サドル 新・復讐の用心棒 マカロニ・ウェスタン末期の作品。監督ルチオ・フルチにとっても次はいよいよサンゲリアですからね~。 という訳で、主演は一応ジェンマなんですけれども、老けたのか不機嫌なのか、なーんか顔が貧相で、どこかパッとしません。これはきっとジェンマに似た別人なんだろうと思いたくなってきます。 で、ルチオ・フルチだから残酷なのかというと、まあ確かに一部こじつけ気味に残酷だと言えなくもない部分もあるような無いような、まあ概ねフツーにマカロニなんですけれど、ライバル風の仲間がいて、少年との友情みたいなのがあって、ガンファイトがあり、意外といっていいのかどうなのか微妙なオチがあり。 とまあ、イマイチ要領を得ないオハナシだと思っていたら、気づくと一通りの要素は備えていて、結構楽しめるかと。 それにしてもルチオ・フルチ作品の映像には、どこか透明感がありますなあ。そうでもないかい?[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-08-07 23:19:54)《改行有》

1205.  ザ・トライブ こりゃたしかにカンヌが好きそうな映画だわい。ってどういう映画がカンヌの好みなのかはっきりわかってる訳でもないけど。 全編が手話で音声のセリフなし。字幕なし。こういうのは、私のようにボケーッと映画を観るともなく見てる人間には少しいいクスリになります。物語についていけるか、ちょっとプレッシャー。ちょっとした緊張感。音楽もなく、効果音ではなさそうな生々しい音だけが、耳に響いてくる。撮影はことごとく長回し。引いたカメラが出来事を淡々と映し出したり、登場人物たちのひとりであるかのように彼らの動きに淡々とついていったり。このときのカメラの移動は丁寧で、被写体をしっかり捉え、要するに「映像をひたすら、よく観ろ」ってことなんでしょうか。 で、手話でのやりとりが隅々まで理解できるわけではないのですが、物語自体はそんなにとっつきにくいものじゃないのでご安心を。ただこれ、結局は「性と暴力」ということになって、こんな思い切った表現を選んでおきながら、なーんだやっぱり題材はソレなのか、と思わないでもなく。 しかも、淡々と状況を伝えるカメラ、これまた、さすがに即物的過ぎる気がします。カメラが引くことによって、その「状況」はカメラに存分に捉えられるけれど、その分、登場人物たちの表情をしっかり捉える、ということがなかなかやりにくくなってます。表情どころか、主人公がどういう顔なのかすら、掴みにくい、ってのはちょっとツラい。メリハリの無い、均質化。 暴力もセックスも、カメラの前で淡々と、執拗に行われていて、確かにそこには、金銭を強奪なり授受が行われているのをみると人間関係の方向性らしくものが垣間見えるのだけど、やっぱりそれらのシーンを支配しているのは、基本的に均質化でしかない。 ある意味、そういったこと(この映画独特のいびつさ)を含めての「挑戦」なんだろうけれど、さすがにこれは、手段が勝ちすぎてないだろうか。 再三登場する、繰り返し。一応それは、ラストでひとつのピークを迎える。しかししかし。「繰り返し」は確かに表現手段のひとつだろうけれど、「『繰り返し』の繰り返し」となると、これはもう表現として喜んではいられないような気がするのだけど。[DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2017-08-07 22:16:28)(良:1票) 《改行有》

1206.  ラストエンペラー 昔と今、時間軸を行き来する映画、ってのはしばしばあるけれど、そしてまたしばしば、「ああ昔はよかったなあ」ってなことになるんでしょうけれど、それにしたってこの映画の主人公・愛新覚羅溥儀の、あまりと言えばあんまりな、この立場。 幼少期から大勢に囲まれ皇帝として育った男が、劣悪な環境の収容所に入れられ「思想教育」を受けている。自分の靴紐すら結べない、この男。 しかも、そもそも「昔はよかった」わけでも何でもない。周りを他人に囲まれ、さらにその外側には、自分の知らない、自分とは無関係の世界が広がっている。生まれながらの皇帝であると同時に、生まれながらの「過去の遺物」とでもいうべき存在。 無論、そんな彼にも、心を通わせる人物というものは居て、またそこには別れもある。この映画には、乳母との別れ、そして2人の妃との別れ、都合3つの別れがあるのだけど、最初の乳母との別れが印象的であったのに比べ、2人の妃との別れはどちらも、ドラマチックにすらなれない虚しさが漂っていて。 史実とことなる部分もそりゃあるだろうけれど、特異な人生を送った男の孤独を、実に見事に浮き彫りにしてみせてくれます。で、それを否定も肯定もせず、「確かにそんな人がいたんだよ」という風に終わるラストが、たまらないんだなあ。[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-08-07 21:26:21)《改行有》

1207.  カーズ クロスロード 「およげたいやきくん」並みに、サラリーマンのおじさん向け作品でした・・・別にサラリーマンにもおじさんにも限定されませんけれども。 と言ってもそんなシブい内容じゃなくって、やや性急な展開。ドタバタしてます。子どもも大いに楽しめます。映画中盤なんか、カオスです。でもこうやって泥まみれになってみて、初めて掴める真実ってのもあるんだね。と、しみじみ。 カーレースという、メカニックで人工的な世界、それと対極にあるような、泥だらけのハチャメチャレース。あるいは海岸での走行練習。そういった「自然」が、CGで丹念に描写されています。実際、映画の中で、緻密に描かれた背景にハッとさせられる場面もしばしば。そうか、1作目だってホントはこういう驚きを目指してたんだろうね、と思えば、これもCGの進化というのか、あるいは深化というべきか。 個人的には、クルマに顔がついてて、しかも天才バカボンに出てくる本官さんみたいに目ん玉つながりなのが、どうも苦手で、できれば「表情に頼らない描写」ってのを目指してほしいなあ、という気もしつつ、でもクルマに人格がある事を表現するためにはある程度のクローズアップは必要なワケで、その辺りのバランスも、何とか保てているのかなあ、と。 2作目は「なかったこと」になってるのかどうなのか、メーター君はふたたび脇役にまわってますが、ここでもやっぱりいい味出してます。[映画館(吹替)] 8点(2017-08-06 03:30:57)《改行有》

1208.  大空港 《ネタバレ》 あくまで飛行場の裏表の人間模様を描いた映画であって、爆弾犯の部分はオマケと思って観れば、ちょっと得した気分になるかも知れません。でもそう思わずに観たら、だいぶ損した気分になるでしょう。 ラスト、何とか雪の空港に無事着陸して九死に一生を得たのに、みなフツーにブリッジを渡って飛行機を降りてくるのがどうも緊張感無くって、ウソでも何でもいいからとりあえず非常口から脱出してくれないと、映画としてサマにならんよなあ、と。 でも飛行場でのロケ撮影に、本物らしきジェット旅客機を使った撮影、そして降り募る雪。印象的なシーンも多く、さらにはあの、最強のバアサン。実はこの人が、全編を通じた最高の見どころかも。 画面分割の多用もそれなりに面白くって、ジョージ・ケネディのラブシーンが装入されるのには、ついつい笑ってしまいます、すみません。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-07-30 09:34:07)(良:1票) 《改行有》

1209.  ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 ゴジラにしても本作にしても、ギャレス・エドワーズという人は本当に、元シリーズのファンを裏切らないですね。まさにファン代表といったところ。ただ、それが限界でもあるのでしょう。夢を膨らませ続けた挙句、裏切者扱いされてしまったジョージ・ルーカスとの大きな違い。 この映画も、本当に元シリーズを大事にしてる。この作品を作った理由って、エピソード3とエピソード4との「製作時期の違いを埋めるため」ただそれだけなんじゃないか、とすら思えてくる。エピソード4のクラシカルな特撮をまーったく否定せず、腫物を触りでもするようにここに再現していて、さすがにファンに媚びを売り過ぎなんじゃないの、と思いつつも、確かにこの作品を挟めば、CG満載のエピソード3から、CG黎明期というべき発展途上の特殊効果、予算も潤沢でなかったエピソード4へ、なーんとなくうまく繋がっちゃいそう。 さらには「ローグ・ツーなんていう続編を作るつもりないですよ」とばかり、惜しげもなく登場人物たちを退場させていくわけですが・・・ そういった諸々の「遠慮」が、作品の存在感そのものを小さくしてしまっているようにも感じます。 ファンに嫌われない程度の登場人物たちが、嫌われない程度の活躍を演じて見せ、その挙句に、どうも存在感が薄くなってしまって。 スターウォーズ・サーガの陰で人知れず散っていったものたちの、忘れられてゆく哀しみ、みたいなものをここで表現したかったのかも知れないけれど、存在感自体を我々にしっかり植え付けてくれなきゃ、忘れる前にそもそも覚えられもしないワケで。それこそ、10年も経ったら映画ごと忘れられてしまわないか、ちょっと心配。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-07-26 23:35:25)(良:1票) 《改行有》

1210.  ときめきサイエンス フランケンシュタインのパロディかと思いきや、どこまでもアサッテの方向に突っ走っていくジョン・ヒューズ、やっぱり只者じゃないなーと思うし、こんなどうしようもない映画を作ってしまったジョン・ヒューズが干されることもなく、ちゃんと成功を掴むことができるハリウッドの包容力も、すごいなーと思います。[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-07-26 22:42:53)

1211.  スター・トレック/イントゥ・ダークネス J・J・エイブラムスという人は、スタートレックを撮ればスタートレックらしく撮るし、スターウォーズを撮ればスターウォーズらいく撮るし、器用な人なんでしょうね。って言ってもこの作品が本当に「スタートレックらしい」のかどうかは、とてつもなくスタートレックに詳しい人が世の中にはいますので、そういう人に訊いてみる必要がありますが、とりあえずこの、それなりにソレっぽく、それなりに散漫な感じが、まあ、こんなもんかな、と。 特にあの、カーク達が囚われの身となった絶体絶命のクライマックスから、まさかまさかの、クダラナイにもほどがあるというオチ。こんなのスタートレック以外では許されないでしょうなあ。 前作のスポックはかなりダメダメだったけど、相変わらず魅力がない。中途半端なんだね。とことん正直で、とことん変人でいてくれたら、それでいいのに。突き抜けた愚直さは、時に真実を映し出し、時に現実を批判し、時に感動を呼ぶ。日寄ちゃあダメよ。中途半端はダメ。 お、懐かしや、このヒトもしかしてピーター・ウェラーでは?と思ったら、やっぱりそうでした。こういうツマラナイこともホンのちょっとだけ、感動を呼んだりして。[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-07-26 21:53:18)《改行有》

1212.  REDリターンズ もう、ボーグナインを登場させるなんていうウルトラCも無いんだけど、登場人物それぞれいい味出してて(イ・ビョンホンもしっかりと変な髪型で)、1作目とは無関係に楽しめる作品になってます。コミックのヒトコマっぽい絵が随所で挿入されるのからも感じられるように、コレ、要するにマンガのノリですね。後半、ちょっと飛ばし過ぎな感じで、もうちょっと丁寧な描写があってもよいのに、とか思っちゃうんですけれど、それでも敢えて、どこまでも突っ走っていく。 こういうのが、シリーズを長持ちさせるコツかも知れませぬ、皆さん元気なうちに、できればもう一本。[DVD(吹替)] 7点(2017-07-17 12:48:08)《改行有》

1213.  ミスター・ノーボディ 途中のホラーハウスの場面なんか、実にユーモラスで、「レオーネ映画」の悲壮感と、コミカルなテイストとが、うまく同居しています。何かとおどけてみせる若きガンマンのテレンス・ヒル、そんな彼が凄腕の老ガンマン・ヘンリー・フォンダに対し、「伝説になれ」と要求する。こういう普段おどけたヤツに改まって言われると、断れないもんです。伝説になるべき男への、最後の一押し。 マカロニ・ウェスタンから手を引きつつあったレオーネ、彼は、ヘンリー・フォンダに自分を投影するとともに、テレンス・ヒルに気持ちを代弁させているのだろうか、とも思ったり。ジョン・フォード映画の常連だったフォンダが、今や、「サム・ペキンパー映画」と正面から激突し、西部劇の終焉を我々に見せつける。 ラストの独白はやや蛇足気味にも感じるけれど、一つの時代の終わりを感じさせる味わい深さがあります。[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-07-17 09:28:46)《改行有》

1214.  ゾンビーバー 冒頭のやる気のない会話からして、もう、やる気なんてものを期待しちゃいけないのだけど、このやる気のない二人が、怪しげな液体の入った缶を落としたまま「あとは知らね」と、サッサと逃げ出す様は、まさに、「ゾンビ+ビーバー=ゾンビーバー」という足し算を思いついちゃったから映画作ることにしたけど、あとは知らね、という製作者の気持ちがそのまま表れたような。 で、まあ、ハリボテビーバーが襲ってくるという、ヌルくてユルい映画で、ゾンビネタがそこに被さってる分、正直ちょっと鬱陶しいような気もしてくるのですが、いやしかし。 オヤ、と思わされる場面が、いろいろと。 まず、バッチい池?湖?に筏が浮いているのを見ると、クリープショー2を思い出したりもするのですが、それはどうでもよくって(所詮、クリープショー2だし)。襲ってくるハリボテビーバーどもに対し、一軒家に籠城して立ち向かう。あるいは銃で立ち向かう。まさに『巨大生物の島』やんか。神出鬼没の襲撃者による恐怖の一夜、これは、13金完結編といったところか(いや別に、シリーズどれも一緒だから、完結篇でなくっても全然かまわないんですけど、窓ガラス突き破ってオネーチャンが転落するところ、とかさ)。そして、ゾンビ化というかビーバー化した親父が銃を構えるシーンなんて、まさに『ハウリング』じゃないですか。 死体がむっくり起き上がる、これは『ハロウィン』あたりでどうでしょうか。 というワケで、まークダラナイんですけれども、意外に「見せるシーン」をいろいろと準備してくれているのは、うれしい誤算といいますか何と言いますか。あくまで誤算なんですけどね。[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-07-17 08:25:58)《改行有》

1215.  ベスト・キッド(2010) 「んなアホな」というこの世界観に、耐えられるか否か。耐えられないというアナタは、たぶん、損してます(たぶん、ね)。 スポコンあるあるネタ満載のこの作品(ここに「根性」があるかどうかはともかく)、しかしリメイク作である以上、本家本元の作品があった訳で、そういう作品が「あるある」の歴史を作ってきたんですな。我々も「んなアホな」という気持ちを抑えてそれを楽しんできたし、我々の世代なら、あのミヤギさんの、パット・モリタではなくあの久米明の、「ワックスを塗って、拭き取る」の声が、耳の奥にこびり付いて離れない、という人は多いはず(たぶん、ね)。 本作はそういう荒唐無稽さをちゃんと引き継ぎつつも(だからといってタイトルまでThe Karate Kidとは・・・)、子役たちにハイレベルな格闘シーンを演じさせ、相応の「進化形」を見せつけてくれる。ウィル・スミスの息子も、クソ生意気な態度から驚くべき身体能力まで、まさにラルフ・マッチオよりは役者が一枚も二枚も上だぜ、ってなところを披露して、くそーこの二世タレントめ、もうちょっとどこかで苦労してこい!ってな気持ちにさせてくれる(←褒めてるのか?いやまあ、そのくらいスゴイってこと)。 中国人少女とイチャイチャしているヒマがあったらトレーニングしろ!と思いつつも、影絵のシーンなんて、何ともいい味出してるし(ウチの子供なんぞ、早々にこのオチを予期してソワソワしながら観てるし)。物語に、ジャッキー・チェン演じるハンさんの人生を絡めることで、ジャッキーにも見せ場を準備してくれているのもうれしいところ。主人公の少年に「ブルース・リー服」を渡すジャッキー・チェン、というあたりに、ああ、このヒトこそ、まさに、カンフー映画の歴史の生き証人なんだよなあ、と。[地上波(吹替)] 7点(2017-07-16 09:26:31)《改行有》

1216.  劇場版「進撃の巨人」後編~自由の翼~ む、む、む・・・。ニューハーフ型巨人(?)ネタでここまで引っ張るってのも、何だかなあ。息切れ気味でつらいものが。「前編」なり「第1作」がもともと持っている「物語が動き始める面白さ」というものが、「後編」なり「続編」には無いわけだから、その分、さらに物語世界を広げていってくれでもしたらよかったんですけどねー。「今回はこのネタでいきますよ」と、ちんまり小さくまとまっちゃった印象の「後編」となってしまいました。残念。[DVD(邦画)] 5点(2017-07-06 23:20:50)

1217.  劇場版「進撃の巨人」前編~紅蓮の弓矢~ TVアニメの再編集だと聞いてたので、まあきっとそうなんでしょう、と思って観る訳ですが、良くも悪くもこのCGの時代、ああ、TVアニメでもこんな目まぐるしいシーンの描写ができるようになったんだなあ、と。 ただ、すみません、途中でいったん話が途切れたような繋がりの悪さを感じてしまい、何だか2話構成みたいな印象が。ガンダムもそうだろ、と言われりゃ、そうかも知れませんが。 ウチの子供たちが先に観て、あんな話だったこんな話だったと言うのを、コイツら何をワケのワカランことばっかり言ってるんだ、と思ったら、確かにその通りのオハナシでありました(笑)。 「巨人」があくまで理屈抜きの人食い生物、ってのがイイですけれど、彼らが持つオソロシさについての描写があまりないまま(とりあえず肉体損壊描写に頼ってしまう)、ただ巨人狩りの戦闘を散発的に描いている、という印象なのが、チト弱い。 一応、後編に繋がるような形で終わるものの、一応はキリのいい、一段落、という感じのラストなので、別に後編を観なくてもそんなに欲求不満はたまりませんが、まあ、「後編も面白いよ」という事なので、まあ、それでは、楽しみにしときます。[DVD(邦画)] 6点(2017-07-01 03:50:11)《改行有》

1218.  ローン・レンジャー(2013) 例によって、ちょっと長すぎるなあ、と(たぶん誰しもが)思うのですが。 ただ、引っ張るほどに何がやりたいのかわからなくなっていったパイレーツオブカリビアン、いったんリセットとばかり、「ローンレンジャー」の世界に飛び込んで、自由にノビノビと映画を作ってる感じはいたします。ノビノビ過ぎて、映画も若干ノビてしまい、やや迷走気味ですが、いえいえ、こういう行き当たりばったりの楽しさってのも、あるんです。 そしてもちろん、さらに楽しいのがクライマックスの列車を舞台にしたアクション。勝手に転がっていくような制御不能のオモシロさを、きちんと考えて演出してみせる。これが実に愉快なのです。[CS・衛星(吹替)] 6点(2017-07-01 02:47:20)《改行有》

1219.  壮烈第七騎兵隊 超いい加減なお調子者の主人公が登場、その名前はカスター。と聞けば、あーこんなにもいい加減だから後々、第七騎兵隊全滅するハメになっちゃったんじゃないの、と心配になろうってもんですが、こういう欠点も含めてカスター像をしっかり描いていくことで、彼の魅力も膨らんできて、クライマックスの死闘は大いに盛り上がるのです。それにしてもこういうテキトーな主人公役に、エロール・フリンはぴったりですな。 カスターをあまりに善人として描きすぎでは、とかいう批判はさておいて、この映画の中での「カスター」は完結した人物として、確かな魅力を放っている、それでよいのではないかと。クレイジー・ホース役の気難しげなアンソニー・クインとの対比。 クライマックスの戦闘シーンはかなりダイナミックで盛り上がります。側面から捉える騎馬の迫力ってのもあるけれど、戦闘の模様を幾何的に描く俯瞰の構図も面白い。そんでもって、それとは対照的に、屋内シーンでふんぞり返る軍人の姿を尊大ぶって描くような、ローアングルのカメラ。[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-07-01 02:33:52)《改行有》

1220.  レッド・ムーン 先住民から保護された女性と、その息子。その二人を保護するグレゴリー・ペック。彼らの行脚が描かれるのなら、ロードムービーみたいなものを想像するのですが、何だかちっとも旅をしない。この時点で何だかモヤモヤしてくる。 そしてその彼らを一人の先住民がつけ狙うのだけど、それが、神出鬼没というより、もう気配みたいなものすらもなくって。迫りくる気配がまるで感じられないと、サスペンスにもならなくって、でも時々思い出したように、「どう、これ、まさにサスペンスでしょ」みたいなシーンを急に入れてくる。 ヘンな映画です。 冒頭、もったいぶることなく、そっとグレゴリー・ペックを登場させ、しかしちゃっかりと彼はヒーローの座に収まっちゃう。だったらもう少し体を張って、危機を正面から受け止めて、盛り上げてほしいところ。ラストの組んずほぐれつの戦いなんぞ、敵は棒キレで殴り掛かってくるのだけど、殴られたグレゴリー・ペックはまったくコタえた様子もなく反撃に出る。何だか、雑だなあ、と。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-06-10 13:52:11)《改行有》

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