みんなのシネマレビュー |
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1301. トッツィー ダスティン・ホフマンのあっと驚く女装が見どころなのは間違いないんですが、気のきいたギャグも魅力で、ホント、笑わされました。それでいて妙な切なさがあるのがまたたまりません(チャールズ・ダーニングが何とイイ味出してることか)。シドニー・ポラックもノリノリで、何だか楽しそう。8点(2003-07-26 20:27:11) 1302. 自転車泥棒 本当に何でもない話なんですよね。予定調和みたいなものもない。ただ精一杯生きている姿を、ズバっと切り取って、容赦なく突き付けてきます。単にトーシロ(その言い方やめなさい)を起用しただけではこれだけの説得力は出ないでしょうね。デ・シーカの人間観察力のスゴさ。ここで示される人生のキビしさを、普遍的なテーマとして受け止めることができます。8点(2003-07-21 11:20:38) 1303. 突撃(1957) 前半の戦場の舐めるようなカメラワークと、後半の裁判での突き刺すようなカメラとの対比が、鮮烈な印象を残します。短い映画でもあるし、ストーリー的にはコンパクトなんですが、カメラが雄弁に語っている映画です。8点(2003-07-20 22:25:27) 1304. ベートーベン 「君、クラシック音楽好きだったよね、君にぴったりの映画の試写会チケット当たったから一緒に行こう」と、大学時代に、友人に誘われ、ついて行ってみたら何とこの映画。くそ~騙しやがったな~。と思いながら観てたにも関わらず、結局、笑ったの何の。というわけで、そのくらい面白い映画です。8点(2003-07-20 20:52:13) 1305. リトル・ブッダ まあ、この映画で仏教を理解しよう、なんて不遜なこと考えると、本当に仏教を勉強している人に怒られるかもしれませんが、それでもこの映画好きなんです。観た直後は、日頃の悩みなんかが、ものすごくちっぽけなものに思えたもんで。仏教の理解には不適当でも、興味を持つきっかけにはなりますね。8点(2003-07-20 01:19:14) 1306. バイオ・インフェルノ 確か『未来世紀ブラジル』の併映だった記憶が。一体ナゼ?細菌が洩れ出した研究所を舞台にしたパニック物の一種ではあるのですが、研究所が閉鎖されて外部に逃げられなくなる一方、感染者は凶暴化して人を襲い始めるという設定で、ゾンビ物っぽくもあります。何だか感染者を人間扱いしてないけどいいのか?映画が面白いからいいんです。8点(2003-07-20 01:02:06) 1307. CUBE え~い、硫酸じゃ人体はそんなドロドロに溶けないんだってば、何回言ったらわかるんだよ~。まあ枝葉末節はさて置きまして。命がけの人間スゴロクという非現実空間が舞台ですが、セットがよくできててリアリティは充分です。限られた舞台なのにストーリーも巧みに進められていき、のめりこんで観てしまいました。8点(2003-07-19 21:10:04) 1308. 星の国から来た仲間 ディズニーの実写映画、というとどれもこれも評判がよくない気がします。まあコレもそんな映画の一つではあるのですが、子供の頃に観て、超能力で大人をやり込める描写とかに、随分ワクワクしました。で、最後のカーチェイス(という程でも無い)には、何かこう、とても感動するものがありました。弱い者が強い者に立ち向かっていく姿には、ホロリと来るんです。8点(2003-07-19 20:25:27) 1309. GODZILLA ゴジラ(1998) CGの限界を超えた違和感溢れる描写に辟易する部分もありますし、ストーリーにトホホな部分もありますが、やっぱりコレはスゴイ。日本の『ゴジラ』とは比較不可能ですが、少なくとも『ロスト・ワールド』を凌駕しようという意気込みは感じられます。最初に姿を現すシーンは『インデペンデンス・デイ』ばりにカッコいいねえ。8点(2003-07-13 15:16:23) 1310. アンツ フルCGアニメで何もこんな説教臭い映画作らなくても、という気持ちも無いでは無いですが、逆に、こんな映画二度と作れないんじゃないか、という感慨も起ります。アリ達の豊かな表情など、CGは見ごたえありますが、戦闘シーンに至っては、もはやエゲツないと言える程の描写。この辛口さ加減、一体どういう観客層をターゲットにしているのでしょう。まあ貴重な映画です。8点(2003-07-12 22:32:49) 1311. ミミック 私は単純なので、冒頭のタイトルロールの映像が凝っている映画に出会うとそれだけで非常に興奮してしまうのですが、これもその一つ。その期待は裏切られませんでした。一種の動物パニックですが、発端からの話の展開がとても斬新です。「一軒家に閉じ込められる」というパニック映画お馴染みのシチュエーションも、地下鉄を舞台に登場して、もう大喜び。8点(2003-07-06 17:01:48) 1312. ナバロンの要塞 無謀なる作戦にさらに意外なる展開が待ち受けていて、ワクワクドキドキハラハラ。しかしなんと言っても好きなのが、大砲発射のシーン。皆そろってゴーグルつけて耳押さえて、で発射!そしたら風圧で顔がブルブル~。どうしたらこんな演出思い付くのかねえ。マジで天才だと思いましたよ。こういうギミックに出会えるのも映画の魅力。8点(2003-07-06 15:44:48)(良:1票) 1313. 侠女 巨匠キン・フー入魂の、二部構成三時間に及ぶ大作。後にカンヌでも上映されて、観客の度胆を抜いたそうな(アクションに関してはそれ程のもんかどうか)。坊さんの背後に後光が!って、逆光で撮ってるだけやんけ。でも何だか後光に見えてくるからフシギ。活劇でありながら、地から天へ、混沌から浄化へ、というテーマを背景に持つことで、独特の世界を築いています。8点(2003-07-06 15:09:45) 1314. プロジェクトA アクションもあっと驚く凄さですが、サイレント映画へのオマージュなど盛り込んでみて、オールドファンをもニヤリとさせる仕掛けになってます。その他色々、なかなかヒネリの効いた作品です。ジャッキーとサモ・ハンは大体いつも通りのキャラですが、ユン・ピョウは色んな役をこなしますね。8点(2003-07-06 00:31:34)(良:1票) 1315. ロスト・チルドレン 『デリカテッセン』はさすがに散漫な印象を受けましたが、本作はほどほどにストーリーがまとまってて、親しみやすくなってると思います。その一方で、悪趣味なテイストはちゃんと保たれてます。なんと言っても、特撮がほんとによく出来てますねえ。苦笑しながら観てるうちについ引込まれてしまう映画です。8点(2003-07-05 21:06:28) 1316. カスパー・ハウザーの謎 実在した人物カスパー・ハウザーを描いた映画。文明批判からさらには人間存在の不安をつくようなシブいテーマで、あまり救いの無い話ですが、途中「一休とんちばなし」風のユーモラスな趣向もあって、バランスが保たれています。映像で惹き付けて中身で楽しませて最後は考えさせる、よく出来た映画ではないでしょうか。8点(2003-07-05 10:51:13) 1317. カンニバル!THE MUSICAL トレイ・パーカー在学時代の殺人スプラッターミュージカル。もう信じられないくらいクダラナイので大笑いしてしまったではないか。バカヨシキ所長の訳詞も素晴らしい。映画とプロレスは5秒以内の反則は反則ではないということがよくわかります。なんのこっちゃ。8点(2003-07-05 10:16:42) 1318. チェンジング・レーン ある事件の起きた「一日」を描く中に、人生の重みを折り込んでいくあたり、ソール・ベローの『この日をつかめ』にもつながるものを感じさせます。これにサスペンスというスパイスが加わるることで、娯楽として充分楽しめる作品になってます。特に、微妙な心理の揺れ動きによってサスペンスを盛り上げており、単なる勧善懲悪モノにはない魅力があります。8点(2003-07-05 01:14:33)(良:1票) 1319. アラモ(1960) 西部劇の終着駅というべき、アラモ砦の攻防戦を、ジョン・ウェインが渾身の力で映画化。まあ成功作とは言えないでしょうが、ジョン・ウェインの熱い思いの伝わる激しい戦闘シーンは、とてつもない迫力でやっぱり忘れられません。ただ、オスカーを意識しすぎて、やや説教臭い部分があるのは否めませんな。8点(2003-06-29 10:53:44) 1320. F/X 引き裂かれたトリック 人をハメているのか自分がハメられているのかわからなくなってくる意外な展開は、サスペンスとしてよく出来てますが、何と言っても、映画の特撮マンが特殊効果を駆使して敵と戦うってのがとにかく楽しい映画です。こりゃ嫌でも心をくすぐられます。8点(2003-06-29 00:59:52)
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