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プロフィール
コメント数 4681
性別 男性
年齢 41歳

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121.  エグザム 《ネタバレ》 密室系サスペンス映画はよくありますが、本作は入社試験の場だというのが独特なところ。「良い人」と「悪い人」が割とはっきりしてるので、相互不信の展開でありながらもドロドロにはならずすっきりと見やすい。最初から最後まで、注視して見続ける事が出来たので、エンターテイメントとしては及第点をつけたい。ただ、「問題と答え」がこれといって気持ちのよいカタルシスをもたらしたわけでもなく、メガネがキーポイントとして扱われながらもたいしたオチにはならなかったので、その点は少々残念。エンディングは、ある種の清々しさがあってよろしい。[DVD(字幕)] 7点(2010-12-01 20:26:23)(良:2票)

122.  月に囚われた男 《ネタバレ》 地味ではあるが、見応えのある映像と興味をそそる展開で最後まで飽きる事なく鑑賞出来ました。ほぼ全編に渡って出ずっぱりで主役と脇役の両方を務めたサム・ロックウェルは、演出やタイミング合わせなどで色々と大変だったのではないかと察します。静寂に包まれた、寒々しくも神秘的な月面の世界。低予算でありながら、模型で作った造形物とCGの掛け合わせがこれまた魅力的な映像になっており、無駄な特殊効果もなく必要なものだけを描いたヴィジュアルとストーリー展開。低予算だからといって妥協せずきっちりと作り込み、それを逆にいい方向へと転嫁させている点も評価に値します。内容的には、不正な会社組織に組み込まれた個人が内部告発する様となっており、SFでありながら現実世界の比喩そのものであるのが興味深いです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-11-29 14:39:00)(良:1票)

123.  ハート・ロッカー 《ネタバレ》 悪い作品ではないけれど、確かに、これが「アカデミー賞」かと言われると、う~ん、、、、となってしまう。要するにこの年はそれだけ不作だったということなのだろう。本作は、徹底して「リアル」に描くことに努めている。そう、こういう作品は、リアルが命だから。そして実際、リアルな空気はとても出ていたと思う。ただ、そのリアルを作り出すためなのか、手ぶれやズームの切り替えなどが相当頻繁に行われていて、個人的には過剰に感じた。そこまでしなくてもリアルさはちゃんと出てると思うし、やりすぎると意図的な感じが出ちゃって逆にリアルを損ないかねないと思うのである。シナリオに関しては、爆弾処理の日常を追った内容で、盛り上がるようなストーリーラインはないものの、一つ一つのエピソードが印象的で記憶に強く残る。ただ、主人公が爆弾処理班の立場を逸脱して、テロリストを見つけようとして仲間を負傷するまでの経緯は少々強引に感じた。この作品は、戦争を否定しているわけでもないし、肯定しているわけでもないと思う。ただただ、「戦場でしか生きられない男」を描いたのだろう。[DVD(字幕)] 7点(2010-10-11 10:02:52)

124.  Dr.パルナサスの鏡 《ネタバレ》 そう、テリー・ギリアムの作品は、実を言うと至極退屈である。この退屈さこそが、彼の作風であり持ち味なのだから。一般のベクトルとは真逆に生きる、かなりマイノリティな映像作家である。それはシナリオからカメラワークに至るまで、全て「我が道を行く」スタイルであり、どれほど名が売れようと、大衆併合せずに己のスタイルを突き進む彼の姿勢に尊敬の念を抱かずにはいられないのである。それ故に、ギリアム作品だけは、普通の観点で鑑賞したり語ったりは出来ないと思っている。彼の作品を鑑賞し楽しむには、彼の作品の為だけに特別な観点が必要とされる。ヒース・レジャーと3人の代役、馬車に衣装に小道具。ダリの絵画をモチーフにした夢の世界。皮肉とブラック・ユーモア。個人的にはこの作品は、彼のベスト3に入ると思う。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-08-28 10:15:50)

125.  さまよう刃(2009) 《ネタバレ》 作品自体は、とても真面目で誠実な作り方をしていて好印象を受ける。ただ、原作を読んだ身として言わせてもらうと、もちろんあれだけの大作を2時間の尺の中に収めるにはそれなりの割愛も必要だし、ある程度の描写不足は仕方ないとは思うのだが、それでもやはり、もっとここの部分を描いてくれれば、もっと感情移入出来る作品になったのに、もったいない、という気持ちを持ってしまうことは否めない。たとえばこのお話は、少年側と父親・娘側の双方が両輪となって、この作品のテーマを浮かび上がらせているわけだが、その両輪の描きが足りないので、結果としてテーマの力強さが弱まってしまっている印象を受ける。少年側のチンピラ二人組の憎たらしさがまず描写不足で、その二人組にこきつかわれて恨みを持つ中居誠がさらにまた描写足らずである。一応、刑事の側から中井が長峰のところに電話をかけた心境を説明する下りはあるものの、彼自身の心の葛藤や心境の説明がほとんど描かれていない。チンピラ二人組も、もっと腹立たしい描き方をしないと、テーマの力強さに肉薄してこない。父親も、タイトル通りさまよってはいるものの、憎しみや苦しみを、もっと表象的に見せるシーンがあってもよかったと思うし、娘も生前の描写がほとんどない。父娘がどれほどよい関係であったかをもっと描いておけばさらに良くなったはず。色々と不満を書いてしまったが、原作がとても素晴らしく、テーマ性は深く考えさせるものなので、それで辛口となってしまいました。でも、決して悪い映画ではありません。[DVD(邦画)] 7点(2010-08-27 09:54:28)

126.  インビクタス/負けざる者たち 《ネタバレ》 マンデラ大統領は、本当に素晴らしい人物ですね。融和の為に、真に公平の立場、完全平等の精神を貫いた。本作のテーマは「赦し」であります。自分を許し、相手を許す。人間にとって、あるいは最も困難なことかもしれない。でもマンデラは、とてつもなく大きな器を持ってして、それを成し遂げた。数十年も監獄に入れられようと、たとえヤジを飛ばされ、命を狙われようと、その理想を貫き通した。そして自分と他人を許したら、次のステップは「信じる」こと。不可能はないんだと、自分たちを信じること。2時間ちょいのこのドラマには、人生の教訓が果汁100%のように、ぎゅっと詰まってる。[DVD(吹替)] 7点(2010-08-12 21:53:01)(良:1票)

127.  ノウイング 《ネタバレ》 半世紀前のタイムカプセルに入れられた謎の数字の走り書きが、実は未来に起こる出来事を予言するものであるという展開。そして次々と起こる、目を見張るような惨劇の連続。つかみはOK。映像の見せ方もなかなか良く、見事なまでのサスペンスフルで観客をこの世界に引きずり込んでいきます。そして、批判の多い宇宙人オチですが、僕は個人的には、気持ちのよい裏切られ方だったと感じました。というのも、宇宙人が、よくあるようなグレイみたいな感じじゃなく、まるで天使みたいな描き方をしていたので、それほど拒絶反応が出なかったです。そして、主人公が必ず地球を救ってハッピーエンド、という終わり方ではなく、監督自身の考えを貫き通したラストにも、それなりに評価したい。なにより、誰かが助かってハッピーというのでなく、「生命のバトンタッチ」がまさしくリアルなハッピーエンドなんだよ、というそのメッセージに、賛辞を送らずにはいられない。[DVD(字幕)] 7点(2010-08-06 00:34:40)(良:1票)

128.  空気人形 《ネタバレ》 なかなかよかったと思います。現実にはありえない、ファンタジーのお話ですが、そのファンタジーという手法を駆使して、現実を掘り下げようとする、そしてそれが見事に成功している、良質の一本です。他にない独特のアイデア、悲しくもあり、それでいてポジティブな希望を見いだせる清いラスト、そしてエロティックな作風も相まって、とても魅力的な作品だと思います。[DVD(邦画)] 7点(2010-08-06 00:23:16)

129.  キャピタリズム~マネーは踊る~ 《ネタバレ》 これまでのムーア作品は、もう少し威勢があって「怒り」が強かったと思うのだが、本作は怒るというより「嘆く」という感じに近いような気がする。それは、ムーアがもはや有名人となって、これまでのように自由気ままに突撃取材が出来なくなってしまったせいもあるだろうし、今回のテーマが「資本主義」という壮大なものを取り上げているからというのもあるかもしれない。相変わらずのプロパガンダで、とにかくブッシュは悪でオバマは善という図式を作り上げているのだが、当然そこにはプロパガンダゆえの強引さや独断性を指摘せざるを得ない。たとえば、かつてアメリカはみんなそれなりに裕福に暮らして幸せな生活を謳歌していたのに、もの凄く格差が広がってほとんどの人が貧しくなったのは誰々のせいだ、という展開がなされるのだが、それは明らかに間違いで、実際にはなにもアメリカに限った話でもないし、特定の誰かのせいでもない。ムーアの作品は、こういう一方的なところがあるので、そこをきっちりと認識したうえで彼のポップな作風を楽しもう。あ、でも、たとえば企業が労働者に勝手に保険かけるとか、ああいうのは確かにどうかと思う。そして、多額の税金を投入しながら救済される側は多額のボーナスが支払われるなど、そういう点のおかしさもムーアと同意見。なにがちゃんちゃらおかしいって、儲けてるときは徹底して資本主義なのに、危なくなると社会主義になる企業の体質そのものですよ。[DVD(字幕)] 7点(2010-07-22 01:38:50)(良:1票)

130.  海角七号/君想う、国境の南 《ネタバレ》 確かに、田中千絵は前半あまりに怒り過ぎで見ていて笑ってしまうくらいのキャラと演技だし、手紙と現在での出来事に、それほどの関連性を見いだせないし、若干意味不明な小話もあったりして、よく言えば自由奔放、悪く言えばまとまりに欠けるシナリオだとは思う。だけど、夕陽に輝く船上で手紙を書いた彼がその美しい詩を朗読し、切ない音楽が流れてくると、なぜかもうそれだけで胸がキュンとしてしまう。現在が舞台の台湾は、みんな俗世的で喧々諤々とした雰囲気なのに対して、手紙のシーンのなんたる幻想的で美しいことか。このギャップが僕としては、ぐっくときてしまう要因であった。そして音楽の力。気ままに書き連ねたシナリオのようでいて実はとても緻密に考えられてポイントを押さえてる。それ故に、台湾で大ヒットしたのもうなずける作品だと思う。[DVD(字幕)] 7点(2010-07-22 01:21:20)

131.  ラブリーボーン 《ネタバレ》 こういう作品、確かに描き方が難しい。それは文化的な差異という側面もあるし、なによりどうしようもなく重苦しい現実に対しての軽やかな空想のギャップに違和感を覚える人も少なくないだろうから。個人的には、死んでからの世界が天国などではなく、スージーの内面が作り出す世界であるという点を評価したい。そしてなにより、殺されてしまった子供達がその世界で皆笑顔で仲良く遊び合う、その光景になんともいえない慰めを感じずにはいられない。最初と最後にスージーが観る者に語り始める「私は14歳で殺された~」の下りにあるように、独特な雰囲気漂う作りではあるが、それは失敗や違和感というよりむしろ作り手の意欲を感じるものとして好意的に受け止めたい。[DVD(字幕)] 7点(2010-07-22 00:38:38)

132.  母なる証明 《ネタバレ》 ポン・ジュノ監督の作品は本当にシナリオが素晴らしいといつも感心させられる。毎度のことながら、彼の作品に出てくる周辺の人物はやたらひどいのばかり。非協力的だったり、アホみたいな連中だったり、不条理極まりなかったりする。そういう連中はさておき、僕がいつも感心するのはストーリーの作り方、持っていき方が凄く上手いということ。たとえば息子がついに記憶を蘇らせ、母が犯人の男を見つけ対峙しようとする緊迫のシーンで、実は息子が~という見事なまでの裏切り展開が用意される。そして男を殺し、家で仕事をしている母のところに刑事が近づいてきたとき、観客は必ず「母がついに逮捕されるのか~」と思うわけだが、その刑事の口から出た言葉は「真犯人が見つかった」という意外なもの。ハリウッド映画と違って、なぜかポン・ジュノ作品のこういった二転三転は、観客にあらかじめ予測させることが出来ない、気持ちのよい裏切りである。これは僕の予想だけど、おそらく彼の作品は、彼が監督だけではなくて脚本も手がけているからこそ、こういう見事な裏切りが可能なのではないかと思う。シナリオの文章だけ読むと、おそらくは唐突にも思えるその筋書きを、うまいこと人間の心理的な描写で捉えた映像として表現することでその唐突さを回避し、観客に予測出来ない見事な裏切りを作り出しているんだと思う。 この辺の真骨頂ぶりには、素直に賞賛せざるをえない。[DVD(字幕)] 7点(2010-06-30 14:32:23)

133.  カールじいさんの空飛ぶ家 《ネタバレ》 さすがはピクサーなだけあって、ツボをきちんと押さえた良質なアニメに仕上がってはいる。ただ、ピクサーのアニメがあまりに傑作揃いのせいか、本作はそれらに比べるとやや見劣りするような印象。それはつまり、新しい友人や幸せを手に入れたのと引き換えに、エリーとの思い出や夢を捨て去っているような印象を持ってしまうから。カールとエリーの出会いから結婚、年老いるまでの仲睦まじい光景は見ていてとても感動的ではあるが、あまりにも「つみきのいえ」に似過ぎてる感が否めない。劇場では3Dで公開されたそうだが、こういう内容ならばむしろ2Dでやったほうがいいのではないか、と思う。映像が立体化すればそれだけ感動が増えるというわけではなく、むしろかえって感動の邪魔になることが多いのでは。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2010-06-29 21:19:45)

134.  パブリック・エネミーズ 《ネタバレ》 ギャング映画には、ある種お決まりのスタンスというか測定路線のスタイルがあるが、本作はそういう従来の枠にはまる事なく、巨匠マイケル・マンの円熟したスタイルが貫徹されていると言えよう。それはステディカムを多用し、リアリズムとクールさを融合させた、彼独自のトーンであり、人によって好き嫌いはあるだろうが、本作ではそれが最後まで貫かれている。また、ライティングの美しさ、そして、特に銀行強盗でのショットの格好良さには目を見張るものがある。無論、ジョニー・デップもクリスチャン・ベイルも最高に格好いいわけであるが、ただシナリオの出来には少々不満がある。愛するたった一人の女。彼女との関係が描写不足に感じたので、例えば彼女が警察に捕まって連れて行かれる様子を見て一人男泣きするデリンジャーを見ても、それほど心揺さぶられるものがないし、ラストにしてもやはりそう。格好よさ、クールさを貫いてるのはわかるが、私としてはもう少し、情感を加味してほしかった。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-06-26 23:51:36)(良:1票)

135.  宇宙(そら)へ。 《ネタバレ》 いろいろと初見の映像が多かったので、そう言う意味では見ていて飽きる事はなかったのだが、確かにドラマツルギーの観点から言えば少々物足りなさを感じるかもしれない。NASAの有人宇宙開発に特化した内容であり、もしドラマツルギーを考えるのであれば、例えば米ソの競争という点に重きを置く事も可能だろう。しかしながら本作は、あくまでも客観的視点から、「人類が行う宇宙開発の意義」を模索する。宇宙船や宇宙飛行士の映像だけでなく、それを見守る一般市民の映像も多く投入されているのはその為である。宇宙開発とは、我々人間一人一人が内に秘める、挑戦する心、見た事のないものを見たいという好奇心、未知のものを知りたいという探究心が突き動かしている。その、人間だけが持つ素晴らしき特性が枯渇しない限り、宇宙への挑戦は続いていくし、人類の挑戦に終わりはないのである。[DVD(字幕)] 7点(2010-06-24 22:08:41)

136.  2012(2009) 《ネタバレ》 ある意味、ローランド・エメリッヒの集大成と言えるんじゃないだろうか。彼もこの作品で、自分のやりたいことを全部出し切ったんじゃないかな。街が崩壊する中、マイカーで疾走するシーンや飛行機でギリギリ逃げ切るシーンなど、本当に素晴らしい勢いがあって目を見張る映像だったと思う。でも、どんな凄いCG映像群よりも、見ていて一番スカッとしたのは、小娘が大富豪に中指おっ立てるシーンだったのは言うまでもあるまい。[DVD(字幕)] 7点(2010-04-02 23:46:05)

137.  劔岳 点の記 《ネタバレ》 皆さんおっしゃる通り、CGのない実写にこだわった美しい自然の風景は見応えたっぷりなのだが、それに対して人間ドラマの部分でぐっとくるものが弱いなと感じる。これはやはり、主人公である柴崎芳太郎の内面が読みにくい点と、その主人公より宇治長次郎や生田信のほうがより魅力あるキャラになっており、そちらのほうに食われてる感が強いという点にあるのではないか。とても真面目に、律儀に、誠実に作ろうとしているのはわかるが、その清潔さがそのまま脚本にも現れていて、泥臭いものが足らないように感じた。ただ、メッセージそのものはよく伝わってきた。それはつまり、日本地図作製のために、名も無き男達が血のにじむ様な苦労を重ねて測量を行い、その努力の賜物として地図が作られたんだという事実。そして、人は自分が何者であるのかを知る為に、地図を作るのだという、いわばロマンチシズムな説明も僕としては心に残るものであった。肩書きを外して「なかまたち」で全てをまとめたエンドロールに、いうならばその意図と理念が備わっていると個人的には感じた。[DVD(邦画)] 7点(2010-04-01 00:38:37)(良:1票)

138.  しんぼる 《ネタバレ》 僕は割と好きですね、こういうの(笑)。確かに、冷静に考えれば、ただのワンアイデアだけで、ストーリーの巧みさみたいなものとはほど遠いし、「CUBE」やら「ナッシング」などの二番煎じ感は否めない。ただ、やっぱり芸人として培ってきた間合いやテンポといったものが、そのまま映画の間合いやテンポに活かされていて、それが幸運にも監督松本人志の持ち味として醸し出されている点は評価出来ると思う。終盤のチ○コスイッチを押しながら上へ上へと登っていき、だんだんと神になっていくような展開、空間をアクロバティックに回転しながら気持ち良さそうに昇天していく様が、あまりにくだらないというかアホらしすぎて、僕は逆に清々しさすら感じてしまった。[DVD(邦画)] 7点(2010-03-26 00:35:12)

139.  スター・トレック(2009) 《ネタバレ》 スタートレックに何の縁もない、何の知識のない人たちでも、すんなりと見る事が出来る。この新生スタートレックは、間違いなく新しい層のファンを獲得出来たことだろう。アクションの凄さもさることながら、なによりも人間?ドラマが秀逸で、それぞれのキャラの個性が光ってる。いろんな性格の人たちが、それぞれの得意分野を発揮して、力を合わせて悪者と対峙する。遠い宇宙を舞台にしながら、その内訳は真に我々の等身大であり、だからこそすんなりと感情移入が出来てしまう。近年稀に見る良作SFである。[DVD(字幕)] 7点(2010-01-30 21:45:38)

140.  ターミネーター4 《ネタバレ》 個人的には3よりは良かったように思います。新たな三部作構想の始めとしてこの4を作ったらしいですが、これまでの3作とはまずストーリー運びが全然違う。特定の敵から逃げ続けるという定番のスタイルを脱皮し、未来世界を舞台にしたより複雑で絡み合ったストーリーを提示している。この点で、従来のスタイルの方が良かったという人と、本作みたいな作りのほうがより世界観を楽しめるんだという人とで評価が別れるんじゃないかしら。でも、新しいスタイルを提示しつつも、これまでのターミネーターシリーズの名場面をオマージュしているシーンもちらほら。若かりし頃のシュワちゃんが登場するシーンなんて、ちょっと怖いぐらいのリアリティがありました。アクションシーンも、主観ショットで見せる長回しのCGシーンを何度か見せる等、なかなか意欲的だと感じました。[DVD(字幕)] 7点(2009-12-08 18:39:13)

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