みんなのシネマレビュー |
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1401. ELECTRIC DRAGON 80000V 石井聰亙の破天荒ぶりはまさに個性的で、興味をそそるものだけれど、ここのところの作品の完成度の低さには辟易する部分がある。浅野忠信、永瀬正敏の今や日本を代表する映画俳優を有しながら、作品の質が仲間内で作った映画という印象の域を出ていないのは残念なことだ。[ビデオ(字幕)] 2点(2009-06-25 16:12:27) 1402. ジャッキー・ブラウン 観た直後の感想は、「面白くない」というのが正直なところであったが、なんせタランティーノ、音楽やセリフのセンスはずば抜けていたのでしばらく時間がたつと、それほど悪くない印象が残った。だから非常に評価が難しい。じわじわとした味わい深さは確実にあるのだろうが、やはりタランティーノには瞬発力のある強烈なインパクトを期待したいところだろう。[映画館(字幕)] 5点(2009-06-25 16:11:35) 1403. 地獄の黙示録 観た時の自分自身が高校生であまりに未熟だったせいもあるだろうけど、観た直後はまったく意味が分からなかった。全体的にドロドロするばかりで暗く見にくい画像も難解さを助長した。[ビデオ(字幕)] 7点(2009-06-25 16:10:43) 1404. マニアック・コップ 基本的にこの手の映画は怖くて見れなくて、「13日の金曜日」も「エルム街の悪夢」も観たことないけど、この映画だけはなぜか観た。警官の姿をした醜いモンスターのキャラクターは強烈だった。[地上波(吹替)] 3点(2009-06-25 16:10:11) 1405. バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲 こういう映画はとりあえず派手さが大切だと思うので、悪役に大金を注いでシュワルツェネッガーを起用したことは良かったと思う。他にもジョージ・クルーニー、ユマ・サーマンと見栄えのする豪華キャストにも関わらず、今作に娯楽映画としてインパクトが無いのは、やはり監督の手腕のレベルが問題なのだと思う。サム・ライミが監督した「スパイダーマン」がそうであったように、エンターテイメント映画こそ監督の作家性により爆発的に面白くなるものだ。[映画館(字幕)] 3点(2009-06-25 16:09:39) 1406. ツイン・ドラゴン ジャッキー映画はただでさえアクション映画のわりにコメディ要素が高いのに、今作はそれがさらに大きく全体的に陳腐になっている。ジャッキーのどたばたぶりには笑わせられるけど、やはり物足りなさは大きい。[地上波(吹替)] 3点(2009-06-25 16:09:16) 1407. フェノミナン トラヴォルタが悪いというわけではないけど、あまり彼に似合う役どころではなかったように思う。中途半端にファンタジックなストーリー展開もいまいち引き込まれず、全体的にチグハグな感じを拭えない。[映画館(字幕)] 3点(2009-06-25 16:08:38) 1408. リトル★ダイナマイツ/ベイビー・トークTOO 1も2も吹き替えで観た。赤ちゃんの吹き替えが1は所ジョージで笑えたんだけど、2はアナウンサーの福沢でグレードが下がっていた。こんなレベルの続編にもしっかり主演しているあたりに、トラボルタの当時の売れてなさぶりが伺える。[地上波(吹替)] 2点(2009-06-25 16:08:05) 1409. 釣りバカ日誌 2作目くらいまでしか観ていないと思うけど、そのへんは普通のコメディ映画として楽しめた。しかし、今や寅さんに変わる人情映画として怒涛のシリーズ化されちゃっているのには疑問がある。釣りバカ~ってタイトルで人情劇というのはどうにも違和感が拭えない。ハマちゃんの奥さん役は、最初の石田えりの方が良かったですね。[地上波(邦画)] 3点(2009-06-25 16:07:27) 1410. 激流(1994) ケビン・ベーコンの悪党ぶりは嫌悪感がもてるほど良かったのだけれど、脚本の出来がいまひとつチープだったので全体的にキャラクターが薄かった。メリル・ストリープが珍しく文字通り体を張った役に挑んでいるだけにもったいなかったと思う。[ビデオ(字幕)] 3点(2009-06-25 16:07:03) 1411. どろろ 「どろろ」のプロットというものは、ストーリー創造の講座で教材になるくらいシンプルでベーシックなものだ。自らの失われた体を取り戻すために、様々な葛藤と戦いを経ながら旅を続けるというその基本的な展開が、かっちりと存在するので、映画としてはそれほどに破綻はしていない。 が、やはり問題は、エンターテイメントを描くことの稚拙さだと思う。「日本のエンターテイメントが変わる」などと触れ込んでおきながら、この娯楽性という部分でのチープさはいただけない。 子供向けのヒーローものの着ぐるみのような物の怪たちのCGビジュアルは、もはや特筆する必要もないほどのマイナスポイントだし、そのチープな物の怪と特にアクションが特異でもない主演俳優とのバトルシーンをぐだぐだと羅列する必要はなかったと思う。 中国やニュージーランドでロケーションを繰り広げるなど、膨大な製作費をつぎ込んだことは伺えるが、それを巧みに生かしているとは言いがたく、細かい部分で手が抜かれている感じは否めない。 まあそれはこの映画に限ったことではなく、日本の娯楽映画の慢性的な問題点ではあるのだけれど。[映画館(邦画)] 2点(2009-06-25 16:06:30)《改行有》 1412. 裸の銃を持つ男 怒涛のおバカ描写の連続に笑わないわけにはいかないが、やりすぎというかくだらなすぎるという印象はある。レスリー・ニールセンの体を張ったコメディ・マンぶりには脱帽。[地上波(吹替)] 3点(2009-06-25 16:04:12) 1413. 居酒屋ゆうれい 主演の3人の演技はコミカルで、安っぽくはあるが日本映画らしいコメディドラマとして楽しめた。個人的には山口智子の人妻の色っぽさが印象に残っている。[地上波(邦画)] 4点(2009-06-25 16:01:36) 1414. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 これまで何の予備知識も無かった「エヴァンゲリヲン」。一世を風靡したこの作品が、どの程度のレベルのアニメなのか正直つかみきれぬまま、今回の劇場板で初めて“触れて”みた。 結果的には、正直まだ本質が掴みきれない印象が残ったままエンディングを迎えた。 終末戦争的な状況と設定はなんとなく分かりはするが、まったくシリーズに対する知識が無い者にしてみれば、やはりあらゆる面で「説明不足」という感は拭えない。 「使徒って何だ?」「セカンドインパクトって何だ?」と、それらの本質的なバックグランドの説明がないまま話が進むので、どうにも物語の核心に踏み込んでいけなかった。 キャラクターとしての設定も描き出されぬまま、いきなり地球規模の戦闘の矢面に立たされる主人公にも説得力がない気がする。 そして何よりも腑に落ちなかったのは、登場人物たちの人間性の「普通さ」である。 地球全体の半分の人類が滅び、継続する終末戦争の中で、今なお「滅亡」の危機を抱えている情勢で、キャラクターたちの本質的な”ラフさ”が気になる。 そういった絶望的な危機の中で生存する人間の精神には、もっと本質的な「変化」があってしかるべきではないだろうか。 それは単にもっと悲壮感や絶望感を醸し出すべきということではなく、現実世界の現代人とはまったく異質な人間としての力強さや、生物としての決意が見えてくるものではないかと思うのである。 そういった部分で主人公をはじめとするキャラクターたちの精神構造が「普通」過ぎて、それが逆に違和感となって映った。 ただすべてにおいて魅力を感じなかったというわけでは決してない。 アニメという創造性の塊に文字通り魂を込め、感動を生むという行為において、やはり日本人は優れている。 激動する“エヴァンゲリヲン”という創造物に、紛れもない心の揺れを感じたことは事実だし、この先の続編で物語の本質がもっと描かれてくるのであれば、それに対する興味は益々深まったと言える。 [映画館(邦画)] 4点(2009-06-25 16:00:33)《改行有》 1415. ハチミツとクローバー うーむ。やはり「人気漫画の映画化」はものすごく困難がつきまとうもの、ということか。 ただその中でも幾分やりやすい部類かと思っていた。少女漫画の映画化ならではの、原作キャラクターと実写俳優のイメージのギャップによる拒否感というものはどうやったって生じるだろう。が、美大を舞台にした青春ロマンスというストーリー性自体は、実写映画として構築しやすいと思った。 が……結果としてはものの見事に「失敗」してしまっている。 単行本数巻に渡って長い月日を描く原作を、2時間弱の尺で映画化するわけだから、ストーリー展開が原作といくらか変わってしまうことは、結果が良い悪いは別として仕方がない。 でもね。キャラクターの性格まで変えてしまっては、どうしようもなくなる。原作のある漫画の映画化である以上、それをしてしまっては映画として「破綻」していると言わざるを得ない。 少し踏み込んで指摘すると、竹本は“逃げ出す”ために走り出したわけではないし、森田はあんなにドライではないし、真山はあれほどヒクツな行動はしないし、山田はもっと芯がしっかりしている……etc。 そもそも叙情的なイメージを保つ原作なのだから、もっと忠実に映像化することができれば、それだけでそこそこ優れた映画になったように思う。 詰まるところは、やはり冒頭の言葉に尽きるわけで。「仕方ないな」という言葉に終始する。 やはり「漫画の映画化」の中でも「少女漫画」の場合、男キャラの“かわいくなさ”または“美しくなさ”に批判は集中するようだ。今回の場合はビジュアル的にはそれほど悪くなかったが、内面的なギャップの激しさが痛かった。 唯一にして評価点のすべての要因は、蒼井優のかわいさ。もうそれっきゃない。 個人的にはそこだけで映画館で観た甲斐はあった。と、思う。 [映画館(字幕)] 3点(2009-06-25 15:59:39)(良:2票) 《改行有》 1416. 溺れる魚 まさに堤監督の映像世界でノリよく破錠した展開は楽しめる。椎名桔平、渡辺謙らのキャラクターも良かったと思うが、全体的なストーリー展開には陳腐さを感じる。映画ならば、もっと完成度の高い脚本を用意して欲しかった。[映画館(字幕)] 3点(2009-06-25 15:59:08) 1417. 名探偵コナン ベイカー街の亡霊 もはやアクション映画シリーズと化しているコナン映画であるが、今回は脚本が野沢尚ということで本格的なサスペンスを期待した。が、実際は従来のアクション映画のノリを出ていなかった。ま、映画だと大金が使えるからどうしても派手にしたくなるんだろうねえ。[地上波(邦画)] 3点(2009-06-25 15:58:42) 1418. ドラミちゃん ミニドラSOS!!! 未来世界ののび太たちの子供らとドラミちゃんの活躍を描いた作品だったけど、ドラえもんファンとしては、ジャイアンやスネ夫たちの大人になった様が楽しかった。作品的にも楽しい映画に仕上がっている。[地上波(邦画)] 4点(2009-06-25 15:58:21) 1419. 傷だらけの男たち 「インファナル・アフェア」の制作スタッフ、主演は金城武&トニー・レオン、否が応にも期待は膨らむ。きっとまたスタイリッシュでハードボイルドな香港ノワールが展開されるのだろうと……。 映画の雰囲気はとても良かったと思う。洗練された硝子の上を滑るようなスタイリッシュな映像世界に彩られ、香港ならではの高級感と雑多感が入り交じる。 キュートさと男臭さを併せ持つ金城武の表現力は相変わらず高かったし、トニー・レオンは哀愁と危うさ漂う存在感を見せつけたと思う。 ただ、この作品はひとつの映画として、とてもアンバランスだった。 冒頭、謎を含めようとする試みは理解できるが、ストーリーのテンションの種類があまりにバラバラなので、焦点が定まらない。 結局そういうことが終盤までの展開や、キャラクター設定にまで及んでしまって、物語自体は理解できるのだけれど、一体どこに感情移入すべきかが固まらない。 含めた謎やストーリーの核心も、非常に強引だし、無理がある。 主人公の心情が理解できない程に揺れ動きすぎてしまって、言動の意図が不明なままに決してしまったことが、致命的だったと思う。 感情移入できない部分は、国民性や民族性の違いによるものなのかもしれないが、それ以上に映画作品としての整合性を欠いたように見えたことは否めない。[映画館(字幕)] 4点(2009-06-25 15:58:01)《改行有》 1420. 名探偵コナン 瞳の中の暗殺者 あまりに大げささが目につくコナン映画シリーズの中では、サスペンス重視でよかったのではないかと思う。それでも仰々しく派手だけど、これくらいなら映画ってことで納得できる。[地上波(邦画)] 4点(2009-06-25 15:57:23)
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