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1441. 刑事コロンボ/殺人処方箋<TVM> 金曜ロードショーで放映されている新コロンボシリーズしか見たことがない世代の者にとっては、いろいろと新鮮なところが多かった。何よりもコロンボが若い!若いのに老獪なキャラクター性は当然変わってなくて、その普遍性が逆に新鮮だった。やはりコロンボ自体イキがいいこともあって重要参考人に対して声を荒げたりする(もちろんその後の効果を狙って)のには驚いた。ラスト、絶対的自信を持った犯人にボロを出させる罠には、ついこっちも引っかかってしまった。第一作目にしてすでに名シリーズを予感させる伝説の第一歩だ。[DVD(吹替)] 8点(2005-06-20 17:59:38) 1442. バットマン ビギンズ “バットマン”がその他のアメコミヒーローに対し明らかに異質であることが一つある。そうそれは、バットマンは“超人”ではないということだ。極限まで鍛錬はしているのだろうが、ヒーローとしての活躍はありとあらゆるアイテムによるところが大きい。そうなってくると益々重要になってくるのが、彼が超が付くほどの大富豪であるということである。そのキャラクター性のおかげで明らかに高級そうな様々なアイテムに不自由しないのもうなずけるというものだ。ではなぜ、そんな大富豪が夜な夜な闇に紛れ、己の身を呈してまでヒーローに徹する必要があるのか?しかもご丁寧にコウモリのコスプレまでして…。 と、つらつらと考えていくと、いくらダークヒーローだと言っても、これほどまでにその“出生”と“理由”自体が闇に紛れてきたヒーローはいない。近年のヒーロー映画ブームの流れの中で製作された作品であることは間違いないが、この“誕生秘話物語”はまさに描かれるべきして生み出されたと思う。 これまでのシリーズ作品とは一線を画し、ひたすらにダークに、ひたすらにブルース・ウェインの精神の底へ底へと掘り進んでいく映画世界、ストーリーが素晴らしい。その反面、バットマンという稀代のヒーローが持つ類まれな“高揚感”もしっかりと表現され、ストーリーの深さ同様、奥深い娯楽性を携えたヒーロー映画が完成した。[映画館(字幕)] 8点(2005-06-19 02:07:34)(良:1票) 《改行有》 1443. マタンゴ 《ネタバレ》 “昭和の娯楽映画フェチ”な僕にとっては、ゾクゾクとする時代の空気感が秀逸だった。俳優たちのキザったらしい台詞まわしも聞きなれてくるとたまらなくなるものだ。“マタンゴ”という新感覚の怪物の発想と、漂流した男女の極限状態を見事に融合させた物語の骨格は素晴らしいと思う。ただ、もう少し丁寧に展開を描いてほしかった。それぞれのキャラクターに個性はあるが、その言動があまりに唐突に思える。そもそもマタンゴという生命体の性質自体が曖昧だった。ラストなんとか逃げ延びた主人公も結局はマタンゴに侵されているわけだが、「え、いつ食ったの?」という疑問が残る。しかしその顛末の描かれ方自体にはこの映画の締めとしての相応しさがあった。[DVD(字幕)] 6点(2005-06-07 15:37:35) 1444. オペレッタ狸御殿 何とも言いようがないというのが正直なところだ。鈴木清順という人間、80を越え更に果てしない。もはや彼に終着点など無いのだろう。正真正銘良い意味での“唯我独尊”状態の映画世界にのっけから呆然となりそうだった。そこにアジアの宝石チャン・ツィイーが息づくのだから参らないわけにはいかない。どの文化・芸術作品におても、表現は自由である。もちろんそれは、映画づくりにおいても当然あるべきことであろう。ただ、そのことを鈴木清順ほどその映画監督人生を通じて実践している人間を他に知らない。[映画館(字幕)] 8点(2005-06-01 18:08:19)(良:1票) 1445. 戦国自衛隊 礎の設定自体が破天荒そのものなので、細かい部分の粗はまあ許容できるものとしても、もう少し描くテーマそのものを確固たるものにしてほしかった。唯一無二の主人公である千葉真一の役柄があそこまで暴走してしまっては最終的なまとまりがつかない。彼のキャラクター自体の説得力と終盤の主張そのものはアリだと思うけど、それを諭す者、あるいは別の道を行く者もなく全滅してしまっては、なんだか殺伐さだけが残ってしまう。 どうやら今年公開のリメイク版では、千葉演じた伊庭のキャラクターが織田信長(鹿賀)となり天下取りを目指し、それに対立して主演の江口洋介の役があるようだ。こちらの方が映画としてまとまってくると思う。しかし、今作における千葉&夏八木の表現力と存在感は絶大であった。そういう面では、リメイク版の俳優陣がどれほど迫れるか期待したいところだ。[DVD(字幕)] 5点(2005-05-29 14:32:39)《改行有》 1446. スチームボーイ STEAM BOY アニメーションの完成度は緻密さと迫力が兼ね合い申し分は無い。しかしそんなことは、アニメ映画において世界のトップを走る日本アニメ界の現状と、その頂点の一角を牛耳る大友克洋であるならある意味“当然”越えるべきハードルであると思う。これはもちろん、宮崎駿にも押井守にも言えることだ。それでは、観客が求めるものは何なのか?そう、それは結局のところ“物語の面白さ”という至極単純なポイントに尽きる。「ハウルの動く城」にも「イノセント」にも感じ続けていたことだが、進化し尽くした日本アニメは、その創造の核たるべき“アニメの面白さ”を見失っているような気がする。[DVD(字幕)] 4点(2005-05-28 17:56:59) 1447. CODE46 哀しい。どうしようもないほどに悲劇的な哀しさではない。でもだからこそ尚更に哀しい。“愛する”という感情の動きは、時に衝動的で時に動物的なものだ。到底理屈ではないものだ。そういった人間という生物の根底にあるものを、この映画は突き詰めていく。主人公たちそれぞれの行動を明確な言葉で理屈付けるなどナンセンスだ。でもそこから伝わってくる紛れも無い想いに陶酔する。ラストに訪れるめくるめく感情の倒錯の中で、ひたすらに切なさが募っていく。規制されつくした世界の中で、欲望を主張し感情の自由を求めて逃げ出す二人……そのままに終わりを見せない二人の“感情の終着点”が見事だ。想うほどに余韻が膨らむ傑作である。サマンサ・モートン凄い。[DVD(字幕)] 9点(2005-05-27 02:20:45) 1448. 交渉人 真下正義 《ネタバレ》 テレビシリーズから通しての「踊る~」ファンであっても、やはりあの“真下”単独主演映画というのにはいささかの懸念があった。まあそれでも、劇場に足を運ばせるのだから、この製作サイドは相変わらず(良い意味で)金儲けがうまいなあ~と思った。 で、本編についてであるが、率直に言って純粋に満足できる内容であろう。 脚本的には随所にご都合主義的なところが気になったり、時間の経過とともに寒々しさが際立つギャグシーンも鼻につくところだが、これまでのシリーズの雰囲気はある程度残しつつも、ストーリーの展開的には“決別”し、一つの独立したパニックアクションに仕上げたと思う。 同シリーズではこれまでも過去の名作映画のオマージュ的な要素が楽しみの一つであったが、今作はまさに現代版「新幹線大爆破」であった。交渉人真下を軸に据えながら、列車の衝突を回避すべく活躍する鉄道マン、地上での捜査班&狙撃班らの“協力”は娯楽性に溢れていたと思う。 主人公の真下正義よりも、捜査班の寺島進、狙撃班の高杉亘、爆破処理班の松重豊らそれぞれの現場リーダーが存在感たっぷりに描かれていたことが成功の要因だろう。 そして「新幹線大爆破」の主犯が高倉健という存在感溢れるものだったのに対し、今作の犯人は結局最後の最後まで姿を現さないという“ゴースト性”も実に現代的であり、アレはアレでありだと思った。 わりと何回でも楽しく観られる映画である。[映画館(字幕)] 7点(2005-05-25 19:34:08)《改行有》 1449. コンスタンティン ビジュアル的にもストーリー的にも俳優的にも総じて“バランスの良い”映画だったと思う。テンポも良くてひたすらにハードボイルドを貫くキアヌのスタンスも良かった。ただしかし、やはりというか何というか、この手の映画に対する“ありきたりさ”を拭いきれなかったような気がする。また見方を変えると、かつてキアヌが主演した作品と似通った点が多すぎる。悪魔と対峙するという点ではアル・パチーノと共演した「ディアボロス」、そしてダークスーツでのアクションはやはり「マトリックス」を彷彿とさせてしまう。出来はまあ良いんだけど、随所で新鮮味が欠けるというところか。あと個人的にはとても期待していたレイチェル・ワイズの見せ場があまり無かったことが残念。[映画館(字幕)] 6点(2005-05-25 19:14:09) 1450. スター・ウォーズ/ジェダイの復讐<特別篇> 《ネタバレ》 時に凶暴なまでに純粋な愛を持っていたために、アナキン・スカイウォーカーは暗黒面に堕ちてしまった。 パドメの死が決定的な要因となったことは間違いないけれど、同時に生み落とされた“希望”の存在をもっと早くに知っていれば、もしかしたら彼はこんなにも長く苦しみ続ける必要はなかったのではないか。 創造の世界に対して“たられば”を言っても仕方ないけれど、ヨーダをはじめとする偉大なジェダイマスターたちの選択と決断は、ことごとく裏目に出ているように思えてならない。 愛に生き、愛に殺され、愛に救われた悲しい一人の男の叙事詩に打ち震える。[DVD(吹替)] 8点(2005-05-24 19:23:50)《改行有》 1451. スター・ウォーズ/帝国の逆襲<特別篇> “旧三部作”を初見した際には、全くと言っていいほどハマることが出来ず、特にこの「帝国の逆襲」の面白さが全く理解できなかった。我ながら浅はかなガキだったのだなあと思う。 勿論、今は違う。 今作こそがシリーズ中最高傑作と言って間違いなく、この作品に描きつけられているものこそ、ジョージ・ルーカスが最も自分自身のインサイドをさらけ出して表現したかった「主題」だと思う。 「スター・ウォーズ」は、ルーク・スカイウォーカーとダース・ベイダーの壮大な“親子喧嘩”の様であり、それは創造主であるジョージ・ルーカスの、極めて私的な父親に対してのジレンマの結晶だったのだ。 “実父の告白”に対して、全力で拒絶する息子の姿は、孤独な天才映画監督が抱えた苦悩そのものだったのだと思う。[DVD(吹替)] 9点(2005-05-24 10:52:55)《改行有》 1452. レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 とにもかくにもビジュアルの創造性は素晴らしいの一言に尽きる。姉弟妹たちの憂いに満ちた眼差しから不穏で荒涼とした空気の色合いまで、ほとんどパーフェクトに近いものを見せてくれる。どなたかが述べられているように、ティム・バートンを彷彿とさせるクオリティの高さだと思う。ただ如何せんストーリーの盛り上げ方に技量の低さを感じずにはいられない。題材自体はとてもユニークなのに、それを紡ぎ上げる“巧さ”がまったくと言っていいほど感じられない。話と話、台詞と台詞のつなぎ方のひとつひとつでテンポを外されるという印象を受けた。久しぶりに見たジム・キャリーの七変化(顔芸)は流石だし、主演の姉弟妹を演じたそれぞれが雰囲気の良さを感じさせ、充分に楽しめる素材を揃えてはいるのだけれど、どこか手放しで満足することができないもどかしさがじわっと残る。[映画館(字幕)] 5点(2005-05-23 21:27:34) 1453. ホーンテッドマンション(2003) 我ながら地味だとは思うが、“ディズニーランドで好きなアトラクションは?”と聞かれれば僕は「カリブの海賊」と「ホーンテッド・マンション」と答える。「カリブの海賊」の映画版「パイレーツ・オブ・カリビアン」はジョニー・デップという巧者の主演とアトラクションそのままに描き出した世界観に、予想以上の満足感を得られることができた。そしてそのヒットを受けて~!という勢いがモロに感じ取れる今作の製作を聞いた時点で正直あまり良い予感はしていなかった。やはり最大のハンデは、目新しさとブームに巧い具合に乗った“海賊モノ”に対して、散々やり尽くされた感のある“幽霊モノ”というジャンル自体だったと思う。いくら最新CGで仕上げてみても、エディ・マーフィーが職人的にはしゃいでみても、そこに新しさは生まれず、ただただありきたり感が付きまとう。まあそれでも細かな演出まで頑張っていた部分はあったが、大筋のストーリーがチープそのものでは焼け石に水である。[DVD(吹替)] 3点(2005-05-23 21:01:27) 1454. スター・ウォーズ<特別篇> 「A long time ago in a galaxy far far away….(遠い昔、遥か彼方の銀河系で…)」から始まるあまりに有名過ぎるオープニングクレジット。 それを牽引するように示される「Episode IV」というタイトル。 この映画史に燦然と輝く壮大なスペースオペラを、敢えて「Ⅳ」から描き出したジョージ・ルーカスの成功の確信は一体どこから生まれたのかと、改めて思う。 彼はこの第一作製作時に、製作会社からの監督料の上乗せを拒否し、代わりに「スターウォーズ」に関する商品化の権利を要求し莫大な利益を得たと聞く。 「スター・ウォーズ」公開時、ジョージ・ルーカスは33歳。今現在の自分自身とほぼ同い年の男の先見性の凄さに愕然としてしまう。 「映画」は、人類の偉大な発明の一つだ。そして、「SW」を生み出したジョージ・ルーカスも、偉大な発明家の一人と言えよう。[DVD(字幕)] 8点(2005-05-23 15:35:48)《改行有》 1455. ガス人間第一号 正直なところ、この映画の場合、僕はタイトルのインパクトだけでほとんど圧倒されている。“ガス人間第一号”って、まさしくそのまんまなんだけれど、なんて潔くてオシャレな表題なんだろうと。そして、そのタイトルから滲み出る“B級科学映画”という雰囲気をさらりとかわして、繰り広げられる哀しい男の哀しい運命の物語に、予想に反した感慨深さが残る。若かりし故・三橋達也の男臭さ、美しい八千草薫の憂いに魅了されることも間違いない。 ところで、こういう映画がもし同じ時代にハリウッドで作られていたとしたら、間違いなく現在においてリメイクされているだろう。それをしない(むしろ出来ない)日本映画界は、やはり当時に比べて、特に娯楽映画の部分での進歩が無いというよりも後退が著しいのだと思う。[DVD(字幕)] 8点(2005-05-07 03:01:32)(良:2票) 《改行有》 1456. ターミナル 中盤過ぎまでの展開は非常に素晴らしく、「スピルバーグがまたやってくれた。さてさてどう褒めちぎろう」と大いに期待したのだけれど、終盤の落ち込みに呆然となる。興味深い“予感”を漂わせる主人公のキャラクターと設定に用意された“オチ”が、あまりにチープすぎる。安直で軽薄ささえ漂うラストの顛末に、映画のすべてが希薄に映ってしまう。トム・ハンクスをはじめとする役者の演技、空港という空間を作り上げた美術とセット、同じ空間を飽きさせずに見せるカメラワークと、映画を形作るほとんどの要素は秀逸そのものであった。ただひとつ、脚本の詰めの悪さで、すべては転覆してしまうという良い見本だと思う。 [DVD(字幕)] 5点(2005-05-06 00:50:39)《改行有》 1457. 真夜中の弥次さん喜多さん たぶん“ナニガナンダカワカラナイ”というのが、この映画を観た人のかなり正直な“感触”だと思う。ただひたすらに、ただ盲目的に、「お伊勢参り」に向かう混迷を極めたふたり。そうして彼らを待ち受ける、幾重もの混沌。“映画”として客観的にこの旅を見ている以上、そこに明確な“意味”など見つけられるはずもなく、観客さえもただただ混迷と混沌の渦の中に放り込まれる。しかし、この映画の、この物語の、このふたりの旅の“すべて”は、すべての人が味わうであろう冒頭の感触に尽きるのだ。「果てしなく深い映画」も「陳腐でくだらない映画」もこの映画の感想として正しいだろう。そう、ひたすらにこの映画は問い続ける、「じゃああんたたちのその現実は、一体どれほどに“リヤル”なんだ?」と。[映画館(字幕)] 8点(2005-05-05 11:17:40) 1458. ロスト・イン・トランスレーション 良い映画だ。日本という国の“ありきたりな”日常に見え隠れする滑稽さ、そこで途方にくれる孤独なふたりの外国人。実に現実的でありながら、そこに映画としての面白味を生み出すこの外国人女流監督の観察眼の凄さは何だろう。多種多様な感情と文化が入り混じり、混迷極まる“東京”という街を、これほどまでに情感たっぷりに描き出す映画を観たことが無い。不安定で不確実なままに惹かれ合うふたりが織り成すこの物語は、ロマンスなのかヒューマンなのか……もうそんなことはどっちでもいい。混沌とした街で、混沌としたふたりが、導かれるままに紡ぎだしたしっとりとした感情に、余計な説明などいらないと思った。[DVD(字幕)] 9点(2005-05-02 02:29:29) 1459. 理由(2004) 物語の問題の起点となる殺人事件とそれが起こった仮想家族についての多様な“証言”を集めていくことで、社会全体の本質的な歪みを描いていく核心的な巧みさに驚く。端を発するのは、ひとつの偽りの家族であるが、その家族の存在でさえ大きな社会の問題の一片に過ぎないという深みに引きずり込まれた。 原作は読んでいないが、演出、編集に見える特異な映画構成は、出来る限り原作に忠実に展開させようとした大林監督の狙いだったのだろう。それが原作に対して是か非かは判断しかねるが、多くの登場人物がそれぞれ重要でありながら、特定の“主役”は存在しないこの映画をまとめ上げる大林監督の技巧は流石だ。 そして、人間関係の軽薄さにより社会に蔓延する“殺伐さ”を問い詰める物語の中において、それでも一筋の“あたたかさ”を差し込んだのは、一重に大林監督の人間に対する、映画に対する愛情だと思う。[DVD(字幕)] 7点(2005-05-01 03:36:19)《改行有》 1460. ロング・エンゲージメント やはり致命的なのは、冒頭から登場人物の名と風貌が分かりづら過ぎるということだと思う。“脇役”のキャラクターを掘り下げそれぞれのエピソードをユーモラス(且つ生々しく)に挿入するというのは、ジュネ監督の得意な手法だ。が、今回のそれは戦下という環境での風貌の区別の付けにくさと、その“脇役”たちが物語の中核に関わってくるということで、ただただ“分かりにくさ”という要因になってしまった。 加えて、ジュネ監督独特の“ファンタジー”と“悪趣味”が見事に融合した映像世界は相変わらず秀逸だったが、物語の大筋自体に盛り上がりと深みが感じられなかった。テンポ良く話は展開し、“謎”は解明されていくのだが、“結局だから何なのだ?”と拍子抜けしてしまう感は否めなかった。 個人的に鑑賞後に一番大きく残ったのは、「えッ!あれジョディ・フォスターだったの?」という驚きだった。[映画館(字幕)] 4点(2005-04-10 11:20:44)《改行有》
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