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プロフィール
コメント数 2398
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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1441.  デビル(2010) 《ネタバレ》 この映画は、予備知識がないとシャマラン脚本とは気がつきませんね。刑事が途中でとんでもない勘違い推理を披露するところで思い当りました。これはあくまでわたくしの妄想ですけど、当初のシナリオは「故障したエレベーターの中で起こる連続殺人、乗っていたセレブ女を殺すために夫が仕組んだと思わせておいて、実は悪魔が犯人でしたという大どんでん返しで締める」といういつものシャマラン調だったんじゃないでしょうか。でも今さらこんなシナリオでシャマランに撮らせる映画会社はもうないだろうし、もしそのまま彼が監督して世に出してしまったら、シャマランもハリウッドどころか合衆国から永久追放されるかもしれません(笑)。そこで「このシナリオを活かして他人が監督するならカネを出そう」という妥協が成立したんじゃないでしょうか。なので題名やつかみからして誰が観ても悪魔が犯人という事を明確にして、あとは誰が悪魔なんだというサスペンスとして撮らせたという感じなんでしょうね、たぶん。だって今のシャマランに、若手監督育成に力を貸すなんて余裕はないでしょう。 そういう観点からは、このジョン・エリック・ドゥードルという監督はなかなか良い仕事ぶりだと思います。ちょっと悪魔が土壇場でだらしなくなるところは難点でしたが(まあこの辺りがシャマランらしいところでもありますが)、ホラー・サスペンスとしては水準以上の出来の映画でした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-08-26 23:25:51)

1442.  大列車強盗(1978) 《ネタバレ》 ヴィクトリア朝時代の列車強盗を題材にした小説を書いて自ら監督になって映画化していたとは、さすが才人マイケル・クライトンと呼ばせて頂きます。レトロなSLを存分に走らせて撮った後半のアクション・シークエンスは、鉄道マニアには堪えられんでしょうな。カプセル・ルームをそのまま載せただけで車内通路もない一等客車など当時の雰囲気が良く出ていますが、途中停車する駅だけはどう見ても現代風でちょっと残念でした。 ショーン・コネリーとドナルド・サザーランドの顔合わせと言うのはたぶん本作だけじゃないかと思いますが、なかなかイイ掛け合いを見せてくれます。ただこの映画ちょっと尺が短すぎたみたいで、スピィーディーな展開は良いんですけど登場人物たちの背景描写がほとんどないのはマイナスです。犯行からいきなり裁判、なんか20分はカットされてるんじゃないかと思うぐらいです。 ラストのコネリーとサザーランドの逃走シーンは英国伝統のピカレスク小説やその映画で良く観られるパターンで、思わずニヤリとさせられました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-08-19 23:51:43)

1443.  SAFE/セイフ 《ネタバレ》 最近はすっかりアクション映画の安心品質として評価が定まったジェイソン・ステイサムでございます。今回は、中国マフィア・ロシアンマフィア・NY市警汚職刑事軍団と相手に不足はありません。この中露のマフィアがNYでなら何をやってOK、というか中国人とロシア人なら映画の中ではどんな酷いことさせても許されると製作者が確信してるんじゃないかと勘繰るぐらい、壮絶な極悪非道ぶりを見せてくれます。それに負けじとジェイソンがギャングたちをバッタバッタと殺しまくるけど彼にはちっとも銃弾が当たらない、もう完璧なスティーブン・セガール状態です(笑)。 鍵となるのがどんな数字でも瞬時に暗記しちゃう天才中国人少女なんですが、この子に金庫の番号を暗記させて連れ回す悪党どもの意図が意味不明なのが痛い。だって紙に書いてあったとはいえジェイソンがそれを暗記出来て金庫を開けちゃうんだから、観てる方はずっこけちゃいます。誰もが感じるでしょうけど、少女をジェイソンが助けようとする動機も理解できません。ラストの展開も監督は捻ったつもりかもしれないけど、あの金返しちゃったらそれまで無一文のホームレスだったジェイソンが少女と新生活を始められるはずないでしょ。それに結局手下たちはほぼ全滅するのに、各組織のボスたちはみんな無傷というのはかなり欲求不満が堪ります。 でもスピィーディーなアクション映画ですので、まあ観て損はないかなと感じます。“Safe”には、最後に勝ち取った“少女の安全”と“金庫”を懸けてシャレたつもりみたいです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-08-13 19:15:12)(良:1票) 《改行有》

1444.  PARKER/パーカー 《ネタバレ》 ジェイソン・ステイサムを起用したのが幸か不幸か、“悪党パーカー”ものとは思えない雰囲気の映画に仕上がったかなと思います。でもちょっといつものジェイソン・ステイサムとは違った雰囲気もあるキャラにもなっています。 まず冒頭の襲撃シーンで、変装姿ではありますが、彼の人並みに髪の毛を生やした姿という非常にレアな映像を見ることが出来ます。どんな役でもゴマ塩スキンヘッドと無精ひげで押し通すジェイソンの毛が生えている姿は初めて私は観た感じがします。でもその後のシーンではいつものジェイソンに戻っちゃったですがね(笑)。本作ではいつものように抜群に強いんだけどけっこう弾丸喰らったり刺されたりでもう血まみれジェイソンです。あのナイフを手のひらで受け止めるシーン、もう思いだすだけでゾッとします。 そしてジェニファー・ロペスのバカ女ぶりが強烈です。今までの彼女のイメージを覆すようなキャラに挑戦したというと聞こえがいいですが、単にもうこういう役しか回って来なくなったのかもしれません。この人、10年ぐらい前はアンジェリーナ・ジョリーといい勝負してた様な気がしますが、最近はほんと落ち目ですね。 まあアクション映画として観ればテンポの良いしアクションにキレもあり愉しめる映画だと思います。ただひとつ引っかかるのは、どういう意図でジェイソンがテーブルの裏に拳銃を張り付けたのか、そしてそれをジェニファー・ロペスが見つけるという超ご都合主義ですね。これでマイナス1点とさせていただきます。[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-06-08 22:37:50)

1445.  鳥(1963) 《ネタバレ》 低迷期だったヒッチコックの60年代の作品で、本作が最右翼の実験作と言えるでしょう。まず誰もが驚くのがミステリー・テイストのボーイ・ミーツ・ガール・ストーリーだった前半に、まるでモンスター・パニックSFの様な鳥の襲撃がメインの後半を無理矢理くっつけたドラマツルギーを無視した様な荒技でしょう。そしてヒッチコックにしては珍しく劇中いっさい音楽を流さなかったことも指摘出来るでしょう。鳥の襲撃はやはりジェシカ・タンディとティッピー・ヘドレンの確執のメタファーなんだろうかとどうしても考えてしまいますが、どうもヒッチコック御大はあまりそのあたりは深く考えないで撮ったみたいですね。やはり彼がやってみたかったことは、ブニュエルみたいな不条理劇を撮ることだったんじゃないでしょうか。音楽を流さないところもブニュエルのスタイルを真似ている感じがします。まあそれが上手くいったかは観ての通りで、やっぱヒッチコックには合わないジャンルだったみたいですね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-05-27 18:35:19)

1446.  国際秘密警察 鍵の鍵 《ネタバレ》 シリーズもいよいよ佳境に入り、ウディ・アレンの伝説の初監督作『What's Up, Tiger Lily?』の元ネタがこの第4作目でございます。前作で大きくコメディ路線に舵をとったこのシリーズでしたが、本作では初期のハード・スタイルな撮り方も復活しており、コメディ調とのバランスがとれている感じがしました。監督が大ベテランの谷口千吉だと言うこともあるでしょうが、手堅くまとめたなと感じます。 初期二作に戻ったかの様に、オープニングはどうもブルネイをモデルにした様な東南アジアの某国から始まります。この国の大臣から横浜で船上カジノで稼いでいる反乱組織から1千万ドル強奪するのに協力して欲しいと頼まれます。つまり本作での北見次郎の活動は国際秘密警察本部からの指令が有ったわけじゃなくて、いわば彼のアルバイトみたいなものなんですよ。情報局長の浜美枝と金庫破りの達人である若林映子を引き連れ現地に乗り込むと、そこには反乱組織とはライバルの中国人組織が手ぐすねを引いていたと言うわけです。 本作では北見次郎は殴られて拉致されたり拷問されて顔傷だらけにされたり精彩があまりないのですが、その分敵役たちががんばってくれます。何と言っても“ハヤタ隊員”黒部進にご注目です。北見次郎と手を組んだり裏切ったりの中国人ボス、常に脇役に徹してきた彼としては珍しい目立ちっぷりです。そして「俺はコブラに噛まれて人が死んでゆくところを見るのが夢なんだ」なんて言ってのける、天本英世の拷問好きのド変態ぶりも強烈でした。このコブラ、アップはギニョールなんで良いですけど、ロングになると普通の青大将みたいなヘビになっちゃうのは失笑ものでした。中丸忠雄ももちろん出てますが、そういやどうも影が薄かったですね。 こうやって観ると意外と弾けるところは少なかった印象で、こうなるとますます『What's Up, Tiger Lily?』が観たくなると言うものです、出来れば日本語吹き替え版でね。個人的には、アレンのこの映画のおかげで浜美枝と若林映子がボンド・ガールに抜擢されたと睨んでいます。ということは、もし水野久美が本作にキャスティングされていたら彼女が『007は二度死ぬ』に出演していたわけで、惜しいことしました(笑)。[CS・衛星(邦画)] 6点(2014-05-22 22:47:33)

1447.  ボルサリーノ オールスター・キャストだった『パリは燃えているか』を除くと、後にも先にも唯一のドロンとベルモンドの共演です。ドロンはこの作品あたりから製作にも手を出しているので、けっこうベルモンドを立てたストーリーですよね。いろいろ出てくる綺麗どころはみんなベルモンドにまわして、自分に絡む女性はママだけなんですから(笑)。でもさすがにドロンのファッションはバッチし決まっておりまして、もうあの『ダーバン』のCM(これが判る人は相当なお歳です)の世界でございました。 監督はこの後ドロン映画御用達になるジャック・ドレーなんですが、はっきり言ってこの人は監督としての手腕は平凡です。そう考えると本作は彼の作品の中ではマシな方でしょう。アラン・ドロンがプロデューサーで主役の映画を監督するのはけっこう大変だっただろうなと想像いたします。 まあこの映画を観る愉しみは、しつこいぐらい劇中流れる有名なメインテーマを堪能することでしょう。[映画館(字幕)] 6点(2014-04-28 23:50:46)(良:1票)

1448.  グレートレース たしか中学生の時だったと記憶していますがリバイバル上映で観ました。観客には大受けで爆笑の渦でしたが、いま見直してみますと大して笑えませんよね。何と言うか、ブレーク・エドワースの喜劇ってちょっとくど過ぎるんですよね。でもトニー・カーチスとジャック・レモンという『お熱いのがお好き』の黄金コンビの復活だけでも観る価値は十分です。ペーソスが持ち味のレモンにしては珍しいドタバタ演技ですけどあのけたたましいまでの笑い声はもうド迫力で、さすが名優です。カーチスのキラッと光る歯がこれまたベタですけど可笑しいんですよね。ナタリー・ウッドもこの頃がキャリアの頂点で、その美しさは輝きに満ち溢れています。そしてヘンリー・マンシーニの名曲中の名曲“The Sweetheart Tree”、もうこの曲を聴くだけで幸せな気分になります。 こういう雰囲気の映画は60年代以降には廃れてしまったみたいで、もう絶滅したジャンルと言えるでしょう。[映画館(字幕)] 6点(2014-04-26 21:47:52)

1449.  グリフターズ/詐欺師たち 《ネタバレ》 ジョン・キューザックのイカサマ手口のせこいことには笑わせていただきました。あんな細かい商いしてて額縁の裏がいっぱいになるほどカネがたまるもんでしょうかね。そう、この邦題は間違ってますね、正しくは『イカサマ師たち』でしょう。アネット・ベニングにいたっては、もうあれはイカサマでもありません、単に肉体を使って稼いでいるだけじゃないですか。彼女が昔ばなしする詐欺話(これが『スティング』と同じ仕掛けというところからして怪しい)にしたって、もう嘘八百であるのはミエミエですからね。 というせこい三人のドロドロの人間模様なんですが、もうアンジェリカ・ヒューストンの鬼婆ぶりが突出してます。彼女の芸歴の中でもこれはベスト・アクトじゃないでしょうか。とは言え、決して後味が良い映画じゃないことは確かです。音楽はエルマー・バーンスタイン、けっこう良い仕事してます。[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-04-24 20:56:25)

1450.  J・エドガー 《ネタバレ》 アメリカ現代史の闇を暴く社会派ドラマだと思いきや、実は男同士のラブ・ストーリーでした。ディカプリオ、アーミー・ハマー、ナオミ・ワッツ、主なキャスト三人の老けメイク合戦ですけど、やはりディカプリオのフーバー激似ぶりは圧巻、あとの二人はまあこんなもんかなという感じでした。頭のおかしい人を演じさせたらやはりディカプリオは最高です。ハンカチで神経質そうに手をふくところなんかは、彼がかつて演じたハワード・ヒューズを思い出してしまいました。出番は少なめでしたけど、フーバーに40年以上も仕えたナオミ・ワッツも抑えたいい演技を見せてくれ、フーバーの陰の共犯者みたいな人生を送って最後に秘密ファイルをシュレッダーで闇に葬る、けっこう謎の女って感じがしました。しかしフーバーという人はやってたことの悪どさではベリヤやヒムラーと比べてもいい勝負で、この三人が20世紀が生んだ三大秘密警察長官なのかもしれません。 あまり見せ場もなく淡々とした作品ですが、ラストのフーバーの死のシーンでは泣かせてくれます。このフーバーとクライド・トルソンの関係を見てると、イーストウッドとモーガン・フリーマンを見てる様な錯覚しちゃいました(笑)。[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-04-22 21:04:18)

1451.  コールガール(1971) 《ネタバレ》 この映画、半分以上のシーンが夜の屋外と灯りの点いていない部屋の中で、ほとんど真っ暗というカットも幾つかあります。でも撮影監督が名手ゴードン・ウィリスなのでその深い闇が実に鮮やかに眼に残ります。デジタル・リマスター版で観れたのは幸いで、痛んだ古いプリントやビデオだとたぶん怒り狂うことになるでしょうね。『ゴッドファーザー』は言うまでもなく、コッポラやウディ・アレンに信頼されカメラを任されてきた名カメラマンなんですが、二回ノミネートされただけでオスカー撮影賞を受賞していないことは実に意外です。 この映画でのジェーン・フォンダの演技は、たしかに上手いけど主人公の性格付けがジェーン本人のキャラとほとんど同じ様な気がして、個人的にはあまり評価してません。70年代になってから彼女の演じるキャラはだいたい同じパターンの繰り返しみたいになってしまい、この年齢のときに『バーバレラ』みたいな殻を破ったキャラを演じて欲しかったと感じます。 ラストの結末に当時の女性観客からブーイングを喰らったそうですが、あそこで別れたらそれこそ凡百の映画と同パターンになっちゃうじゃないですか。ドナルド・サザーランドに着いていったからこそ、そこに良い味わいの余韻が残るんですよ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-03-30 21:28:56)

1452.  ムービー43 《ネタバレ》 レンタルDVDショップで流れていた予告編、ケイト・ウィンスレット、ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー、リチャード・ギア、錚々たる面々が「こんな映画に出るんじゃなかった」「記憶を消してしまいたい」と口々に罵倒するんです。こんなに凄い顔ぶれが揃った映画があったんだ、インタビューをつないだ『デブラ・ウィンガーを探して』みたいなドキュメンタリーじゃなさそうだし、でもなんでみんなこんなに怒ってるんだろう? というわけで早速レンタルして観ましたが、ある意味でまさに衝撃作でございました。■ケイト・ウィンスレットとヒュー・ジャックマンという共にオスカーを狙える二大スターの初共演がこれとは、ちょっと悲しすぎませんかね。でも●●●●をぶら下げたジャックマンを観てしまったら、もう笑いが止まりませんでした。彼、けっこう楽しんでませんか? だけど、ラストで悲鳴を上げるケイトの表情は、どう見ても素のリアクションみたいですね。■そして全世界のヒット・ガールのファンたちに悲鳴を上げさせた問題作です。良く見ると、監督はエリザベス・バンクス、脚本も女性が書いたみたいで、たしかにこれは男性には映像化しずらいテーマですよね。クロエちゃんがこの試練を乗り越えて成長してくれることを期待してやみません。■でもそんなクロエちゃんどころじゃない『もっと仕事を選べよ大賞』受賞は、お前だハル・ベリー! 顔面破壊を通り越してもう人体破壊の域にまで達しています、でもいくら造りものとは言えあんなオッパイつけて情けなくないのかハル・ベリー!もうオスカー返上しろ!■いきり立って突っ込んでますけど、ジャンル映画の安いパロディものが流行っている昨今にしては、オリジナルを感じさせるネタが多いのでけっこう楽しめたのも事実です(オリジナルと言っても小学生が考える様なネタですけどね)。 これだけのセレブ達に恥をかかせたピーター・ファレリーなどの監督たち、これからハリウッドで飯を喰ってゆけるのか、ちょっと心配です…[DVD(字幕)] 6点(2014-03-10 20:28:46)

1453.  黒いジャガー 《ネタバレ》 有名な映画ですけど、観てみるとこれがなかなかのおバカ映画なんです。リチャード・ラウンドツリーはスチル写真なんかじゃカッコ良いのに、実際にはちょっと太めであまり強そうでもなく、これならこれならリメイク版のサミュエル・L・ジャクソンの方がはるかに様になっています。シャフトと言えば女にモテまくると言うのがお約束ですが、そっちの方だってどう見てもサミュエルに負けてますしね。敵ボスの行動も何を考えているのかイマイチ判りづらいし、肝心のシャフトまであっさり撃たれてダウンするときたら(もっとサブマシンガンで弾を浴びせられてあの程度の傷で済むのも凄いけど)、ちょっと脱力してしまいます。これもお約束ですけど白人刑事たちがあまりに無能でお人よしばかり、シャフトの無茶苦茶な行動ギャング戦争状態になった街を押しつけられて警察もちょっと可哀想になります。 でも何度聴いても『シャフトのテーマ』は鳥肌が立つほどカッコ良いし、『燃えよドラゴン』がアジア系ヒーローをハリウッドに誕生させたのと同様な功績を残した偉大なオリジナルのひとつであることは確かです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-02-14 22:35:19)

1454.  フェイク シティ ある男のルール 《ネタバレ》 またまた出ました腐敗したLA市警、という感じでハリウッド映画に於いてここが舞台になるともう必ずと言っていいほど堕落した警察組織という描かれ方ですね、ちょっと食傷気味です。まあ言ってしまえばありきたりのストーリーなんですが、主人公のキレやすい刑事にキアヌ・リーヴスを持ってきたところは良いアイデアではないでしょうか。この人は残念ながら演技力は乏しいのですが、彼の動きが鈍い表情が何を考えているのか判りにくいキャラに良くマッチしていました。チームの中で彼だけが内情を知らなかったという展開はちょっと不自然な感じがしたのはマイナス・ポイントでしょう。内部調査官の“Dr。ハウス”ことヒュー・ローリーの手の内で踊らされていただけだったというオチもちょっと強引過ぎでした。 それにしても、邦題の“ある男のルール”ってなんのことだったんでしょうかね、言葉の響きとしてはカッコ良いですけど。[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-02-09 23:33:16)(笑:1票) (良:1票)

1455.  紳士同盟(1960) 《ネタバレ》 プロットというか設定は『オーシャンと十一人の仲間』に酷似しています。舞台が英国で元将校ジャック・ホーキンスが集めた連中がかつての戦友じゃなくて軍を不名誉除隊となった互いに見ず知らず同士というのが『オーシャン』との大きな違いです。普通ならこの海千山千な男たちが持つ特殊技能や仲間内の確執で話を引っ張るものですが、親玉ホーキンスが飄々としているせいか実に淡泊なストーリー・テリングです。いつもそのいかつい顔を活かしたキャラが多いホーキンスも、こんなにとぼけた役もこなせるとは御見それいたしました。 犯行が露見するネタには「こんなことでばれるか?」とちょっと疑問が湧きますが、あのラスト・カットを見れば「ああこれがやりたくてこの映画を撮ったんだろうな」と思わせるようないい味がありました。[DVD(字幕)] 6点(2014-01-19 22:24:40)

1456.  牛乳屋フランキー 《ネタバレ》 天才喜劇俳優・フランキー堺のパフォーマンスを堪能すべし! 日本の映画俳優の中で彼ほどスラップスティックなコメディが上手い人は他にはいないし、今後も現れないでしょう。まあ何と言うか、彼の身体の動き自体がもうコメディのリズムになっているんです。映画自体は他愛のないストーリーですが、二役のフランキーが同時にフレームに映っているところが綺麗に合成されていて、この時代にこんなCG顔負けの技術が有ったとは驚きました。 そしてびっくりしたのが、石原慎太郎をパロった石山金太郎なる大学生の小説家を登場させて徹底的にコケにしているところです。だってこの監督中平康は同時期に『狂った果実』を撮っている人なんですから、ふつうここまで関係者をバカにしますかね。そのおちょくり方もけっこう辛辣で、書いている小説を読まれて「あんた小学校出てるの?」なんて酷評されたりするんです。けっこうこれが中平康の石原慎太郎に対する本音だったんじゃないでしょうか。[CS・衛星(邦画)] 6点(2014-01-11 23:26:57)

1457.  リミットレス 《ネタバレ》 脳細胞を100%活性化したら人間なにが出来るか、という命題には「透明人間になれたら何をする?」というお決まりの妄想にもつながる面白さがあります。そこを如何に巧みに映像として表現してくれるのかというところに興味が有りましたが、その才能を使って投資で金儲けに奔走するというお話しとは、ちょっと夢がない様な気がしました。脳細胞をフルに使えることのメリットは記憶や知識の断片をすべて活用できることだとしているのは判るけど、それが投資の成功につながるとはちょっと思えないんですがね、あれじゃほとんど超能力ですよ。 スピーディな映像はハンドカメラを使ったグラグラ揺れる画を多用されるよりもずっとマシですが、脚本のボロを隠すにはこういうスタイリッシュな撮り方は有効です。ブラッドリー・クーパーを追いかけてくる謎の男なんて陰の組織が背後にあるのかと思いきや、まさかボスがあれとは肩すかしも良いとこでした。けっきょくあの新薬自体についてはほとんど説明皆無で、映画の後半は薬をめぐって三つ巴の争奪戦になっちゃいます。その挙句に“脳のシナプスが進化した”というあのオチは賛否が分かれるところでしょう。続編を撮る気は満々という印象は有りましたね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-12-30 11:55:40)(良:1票)

1458.  ザ・ウォード/監禁病棟 《ネタバレ》 精神病院が舞台のサスペンス・ホラーなのでスコセッシとディカプリオが最後に組んだあの映画に似ているなと思い、そこで思考停止してそのまま鑑賞してしまったので、あのオチには「またヤラれた!」と叫びたくなりましたよ。この手の映画はふつうの監督なら色んな映像的な伏線を張りまくるものですけど、カーペンター御大がそんなせせこましい事に拘るはずもなく、客観映像でアレを見せられちゃったらふつうにこれは亡霊系のホラーだと思っちゃいますよね。もうこれは“信頼ならざる語り手”ならぬ“信頼できない監督”とカーペンターを呼びたくなりました(笑)。 映画の撮り方自体はカーペンターらしからぬオーソドックスな洗練さを感じますが、ファンとしてはそんなこじんまり纏まったカーペンターなんて求めていないと思いますよ、少なくとも私はそうです。あなたもいい歳で映画を撮るチャンスは少ないんだから、最後にド派手な花火を見せてください、期待してますよ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-12-27 20:24:23)

1459.  チャーリー(1992) 《ネタバレ》 伝記映画としては、チャップリンが自伝のために作家に人生を回想する、最後はオスカー受賞式のところで閉める、など非常にかっちりしたオーソドックスな撮り方がリチャード・アッテンボローらしいところです。正直なところ『ガンジー』の時の様な主人公に対する思い入れは感じられず、平凡な映画と言う印象は否めませんでした。でもこの映画の意義は、ロバート・ダウニー・Jrにチャールズ・チャップリンを演じる機会を与えてくれたことに尽きるんじゃないでしょうか。もう上手い、としか言いようがない素晴らしいパフォーマンスです、さすがに老年期のチャップリンについてはちょっと苦しいところがありましたが。 私生活の乱れで俳優キャリアの低迷時期が長かったのは残念ですが、この人は現在のハリウッドでも屈指の演技力を備えたアクターだと思うんですけど。まだまだ若いし、ダニエル・デイ=ルイスを超えられる可能性すら秘めた人だと思うんですけどね。[ビデオ(字幕)] 6点(2013-12-26 22:16:30)

1460.  狂えるメサイア 《ネタバレ》 故双葉十三郎氏の『外国映画ぼくのベストテン50年』という500本の映画を紹介している本の中で、唯一リストアップされているケン・ラッセル映画が本作です。ケンちゃん映画から一本となって、『Tommy/トミー』や『恋人たちの曲/悲愴』ではなくて本作を選ぶという双葉さんのセンスにはびっくりです、この映画のどこが気に入ったんでしょうかね? 音楽家の伝記映画には拘りを持っているケンちゃんですがこの映画ではアンリ・ゴーティエというフランス人の彫刻家を取り上げています。作品が評価される直前に若くして第一次世界大戦で戦死してしまった彼の、20歳も年上のポーランド人女性との破天荒な恋愛生活と創作活動を描いています。この女性を演じるのがドロシー・テューティンで、たしか『クロムウエル』でヘンリエッタ王妃だった人ですが、そこそこ美形だったはずなのに醜女好きのケンちゃんに徹底的にブスにメイクをされてちょっと可哀想でした。ケン・ラッセル映画のヒロインにしては珍しいことに彼女は脱ぎません、その代わりにチョイ役出演のヘレン・ミレンが全裸演技で気を吐いています。当時20代半ばなのに、17年も後で撮られた『コックと泥棒、その妻と愛人』で見せたヌードとほぼ一緒の体型と言うのが、また凄い。若いころからムチムチ豊満だったんですね。はっきり言って本作では必然性の全くないシーンでヌードになっておりもうムダ脱ぎとしか言いようがないんですが、けっこう本人も脱ぐのが好きなんじゃないでしょうか。 デレク・ジャーマンが手掛けたナイト・クラブの頽廃的なセットと踊りなんかはケンちゃんらしさが良く出ていました。ふつうの感覚ではちょっと(大いに?)変ですが、まあこれは彼なりの純愛物語なんだと思いました。[ビデオ(字幕)] 6点(2013-12-20 20:45:07)

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