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プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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1461.  さすらいの二人 嘘やしがらみにまみれた希望の無い現実世界から逃避する、放浪三部作の三作目は、舞台を北アフリカから出発し、バルセロナへとさまよわせる。殺伐とした現実を伝えなければならないという職業の主人公は自らの人生をリセットするかのように、別人として生きることを選択する。そうすることによって今まで見えていなかっただけかもしれない希望を見出そうとしたのかもしれない。行きずりの女とガウディの建築物が希望を垣間見せたかに見えるも、追って来る現実からの逃避行が始まる。ラストの息を飲む長回しの後の死の意味するものはなんなのか?『欲望』『砂丘』ともが、全てが現実逃避の仮想世界ととれなくもなく、そう考えると最初の死体は実は...いや、考えすぎか。 それにしてもジャック・ニコルソンという個性の塊みたいな顔が不思議にアントニオーニの世界に馴染んでいるのには驚いた。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-07 18:40:59)

1462.  スパイ・ゲーム(2001) トニースコットがけっこう好きなので期待して見たが、う~ん。冒頭の脱出失敗シーンはかなり良かった。シーンの頭の、場所と時間を伝える画面もかっこいい。でもストーリーに無理がある。してやったり!という爽快感が味わえれば良かったんですが、CIAともあろう組織でいくらなんでも・・・ねぇ。[映画館(字幕)] 6点(2005-07-06 18:59:02)

1463.  ミュージック・オブ・ハート 大半の実話ものというのは、実話であるということを前提に見ないとさほど面白くない。この映画もそう感じた。この映画の元ネタは新聞に載っていたので知っていたし、いい話だとも思ったが、映画は実際にあったものを超えれないんだろうか?超えちゃいけないのか?実際に起こったことを曲げてはいけないが、演出をしているんだからもう少し感動が欲しかった。はっきり言ってカーネギーホールのシーンでは、泣く準備、整ってたんですけどね。[映画館(字幕)] 5点(2005-07-06 18:50:10)

1464.  ザ・メキシカン 期待はずれだったけど、まあまあの映画。意外とジュリア・ロバーツの演技が良かったと思う。すぐ怒ってどもりまくるやつ。 //追記// なにが期待はずれだったかというとローレンス・ベンダー製作にタランティーノ風バイオレンスを期待しちゃったわけです、当時は。この前CSで見たら、やっぱりジュリア・ロバーツのすぐ怒ってどもりまくるやつに笑った。[映画館(字幕)] 5点(2005-07-06 18:41:21)

1465.  誘拐(1997) これがTVの2時間ドラマだったらホントに面白いと思えるがお金を払って見に行く映画としたらやっぱりもう少しがんばってほしい。いや、確かにヘリをばんばん飛ばし、100台ものカメラによる身代金受け渡しシーンは間違いなくTVでは味わえない迫力を出しているんですが。後半は社会派色を打ち出してはいるもののありきたりで中途半端で映画的重厚感に欠ける。だいたい全部セリフで言っちゃってるし。そう考えると、同じ誘拐モノである、かの「天国と地獄」は長屋から見上げる豪邸のワンシーンだけでも社会派色を色濃く出しているわけで、改めて感心せずにはいられない。[映画館(字幕)] 5点(2005-07-06 18:28:34)

1466.  砂丘 『欲望』に次ぐ放浪三部作の二作目は、音楽はハービー・ハンコックからピンクフロイドへ、舞台をロンドンから南カリフォルニアへ移す。自由を勝ち取るための学生紛争の不自由さから逃れるように一人の青年が砂丘地帯へやってくる。そこで同じく大人社会から現実逃避的に一人さまよう女と出会う。この若い男女の顔がなんともアントニオーニの映画に映える。とくに男のほう。ドラッグ効果も相俟って男と女の間に幻想的な世界が繰り広げられる。愛が無限の広がりを見せる様を美しく映し出した画は圧巻の一言。爆発シーンはアメリカ映画っぽく、アウトローの死もアメリカン・ニューシネマを彷彿させるが、アントニオーニの意図やいかに? ともあれ、アントニオーニらしい不条理感に溢れた作品であることは確かである。そして『欲望』と同じく、この作品もまた、男と女の出会いすらが幻想だったかもしれないという、ストーリー不在の作品である。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-06 16:35:57)

1467.  欲望(1966) 放浪三部作の始まりはロンドンを舞台とする。音楽とファッションとアートを背景にジェフ・ベック、ジミ-・ペイジの在籍時のヤードバーズのライブという貴重映像を盛り込みながら(けしてピルグリムさんと月麻呂さんのお仲間に入れてもらおうとして書いたわけではなく..ってこともなく..笑)、ゴダールのソニマージュにも通じる音楽と映像の融合からなる独特の世界観を作り上げたアントニオーニの真骨頂。あると思っているものが実は無い。幻想や夢や勘違いといったものではなく、存在するもの全てに存在の可能性を問うている。そんなこと言い出したらサスペンスなんて成立しない。しかし、そんなことお構いなしにストーリーを消し、最後には主人公まで消し去る。この映画自体がもともと無かったかのように。衝撃的です。『マトリックス』の原型はコレだった!! ウソですけど。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-05 16:34:32)(笑:1票)

1468.   あるとき突然、女は愛の喪失に気付く。男は納得のいかないままこの告白を受け入れざるおえないのが常なのだが、この作品では、納得がいかないまでも、一応の理由が語られる。女がその心情を言葉で説明するラストシーン、、これさえなければと思った。同じ目にあっているが故に、ちゃんと納得したいというアントニオーニの願望がついつい出てしまったのだろうと思った。それでも男と女のすれ違う想いが痛々しくもリアルだと思った。、、、と、以上がずっと昔に見たころの感想。点数にすると5~6点てとこかな。でも他のアントニオーニの作品を何本か見た今はこの作品の見方も変わっている。いくらマストロヤンニやジャンヌ・モローといったビッグネームが出ていようとも、人物を追ってばかりじゃこの作品の旨みはわからない。女が自らの愛の喪失に気付く前に、背景は彼女の心情を映し出していた。ラストの説明は観客に向けたものではなく、あくまで夫に向けたものであって、観客に見せたのはその後の悲しすぎる言葉のすれ違いにすぎない。あぁ、やっぱり痛々しくてせつない。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-04 17:56:30)(良:1票)

1469.  捜索者 鱗歌さんもご指摘しておられるオープニングとエンディングが印象的。真っ暗な部屋の中から切り取ったようなドア枠から映し出される画はまるで映画の中の映画。美しい情景が映され、ジョン・ウェインが馬に乗り颯爽と登場。さぁ始まり始まり~。そしてエンディングもこの逆で、映画の終わりを告げてくれる。憎しみと殺戮の世界が虚構性を強調され、後味の悪い余韻を引きづらせない。映画が大衆娯楽であるための心遣いである。それでも、ハッピーエンディングの中で一人寂しいジョン・ウェインの後姿に、別の余韻を感じずにはいられない。[DVD(字幕)] 7点(2005-07-01 15:42:50)(良:1票)

1470.  ミスタア・ロバーツ 所々にロケーションの素晴らしい画があったのですが、船上での舞台劇的なノリとはミスマッチに思えました。喜劇の中でロバーツの男気を見せてゆくのですが、男気だけが究極に描かれていて、コメディが添え物になっているような気もします。反対に、徹底したドタバタコメディの中でさりげなく男気を描いたほうが断然面白いと思うのですが..。ラストのオチも微妙です。笑っていいのか..やっぱり笑えないですよ。[DVD(字幕)] 5点(2005-06-30 13:57:10)

1471.  静かなる男 どうやったら緑があんなにも緑になるんだろう。ほぼ原色に近いくらいの緑に被われた美しいアイルランドの町並みと、その国の風習に沿って生きる人達の描写は、一歩間違えれば閉鎖的に映し出されてもおかしくないのに、ここでは風習の本来持っている素敵な面、つまりその国で幸せになるために生み出された風習というものがイヤミなく描き出されていて、誰もがその地で暮らしたいとさえ思わせる幸福感で溢れている。その国の、その町の一員となるためのケンカを誰もが祝福する。皆が楽しそうだ。見てるこちらが楽しくないわけない。[DVD(字幕)] 7点(2005-06-29 17:02:41)

1472.  アパッチ砦 後の『黄色いリボン』『リオ・グランデの砦』とともに騎兵隊3部作と言われる。軍人としての頑なな規律重視の態度と冷淡なまでの先住民蔑視を、強烈に印象づける独裁的リーダーが主人公であるにもかかわらず、娯楽映画として高い水準で楽しめたのは、アパッチ族に敬意を表し、話し合いによって問題を解決しようと試みるジョン・ウェインの存在があり、その彼が本質的にリーダーとしての信頼を皆から得ているということが伝わるから、というのが大きい。また、男のドラマに固執せず、女たちの、砦における生活の柱としてのたくましさと優しさを見せてくれたことで、より接しやすい作品となっている。しかし独断により部下もろとも壮絶な死をとげた事実を美談として伝説に昇華させるラストのくだりに、騎兵隊はあくまで国のために戦う軍であることをまざまざと見せつけられる。シリアスな題材に悲惨なシーンを削らずに娯楽映画として成功させたジョン・フォードはやっぱり凄い。[映画館(字幕)] 7点(2005-06-28 16:21:44)

1473.  駅馬車(1939) まず、駅馬車の目的地にアパッチ族の襲撃の可能性があること、そして、にもかかわらず目的地に行かなければならない事情が乗客それぞれにあることをアッというまに見せて、あとはその極限状況とも言える馬車内に登場人物たちを放り込み、それぞれの思惑と偏見を露呈させてゆく。この人間模様を見せるための土台作りのさりげなさが名作たる所以でしょうか。そしてなんと言っても迫力のアパッチ襲撃シーンが一番の見せ所。たてがみをなびかせて全速力で走る馬を的確な構図に収めつづけるカメラはまさに職人芸。広大なモニュメント・ヴァレーというフォードにとっても最高のロケーションを最大限に活かしたアクションシーンに満足必至。その後の決闘に緊迫感を欠くのは、襲撃シーンの迫力がありすぎたせいでしょうか、それとも妙な緊張を伴った人間模様にケリがついた後だったからでしょうか。まあ、ストーリーにケリをつけるのには必要なシーンですから、無いとこまるのですが、どうせならもう一度盛り上げるために三十分くらい延長してもらっても良かったかな。ダメかな?[ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-27 19:06:49)(良:1票)

1474.  お早よう そういえば、建て替え前のウチの家にも勝手口ってあったなぁ。ほんとに勝手に近所のおばちゃんが入ってきてたなぁ。こういう、その当時は当たり前だった光景をまったく知らない若い人たちが見たら、家の間口が余計にこんがらがっちゃうんじゃないだろうか。わかっててもこんがらがっちゃうんだから。 会話における大人と子供の対比がおもしろいです。好きなのに「いい天気ですね」に対して、弟ちゃんの「アイラブユー」は極端すぎて笑える。笑えるといえば、やはり「おなら」。「プー」「呼んだ?」「いいや」「そう」..「プー」「何、呼んだ?」..笑った。それにしても、小津のカラー作品って、日本のどこにでもある日常の風景なのに、独特の虚構性を持ってますね。この雰囲気はアキ・カウリスマキに継承されてるなと感じました。[DVD(字幕)] 7点(2005-06-24 13:15:26)(良:1票)

1475.  彼岸花 いいですねー、京ことば。主人公一家と京都の親戚母娘の会話の両極端なテンポがもたらす絶妙なリズム。両者ともに、より際立っていました。静かなる紳士ぜんとした男が唐突にわいた娘の結婚話しにイライラし、物分かりの良い妻にも意見され、「おい!うるさい!ラジオ消せ!」と怒鳴るシーン。怒鳴られたことによる困惑のなかで、夫の心情を察して微かな笑みを浮かべる妻。ウチだったらギロッてにらまれて1週間は口を聞いてもらえないことまちがいないだろう、、ということで、苦々しくも羨ましい、でもやっぱりいいなぁと思えるシーンでした。小津の他の作品のように、同じ部屋でも色々な方向から撮っているんですが、赤いヤカンに代表される小物たちの存在が混乱を避ける目印となり、またその可愛らしい自己主張が心を和ませます。誰もいない廊下の片隅にある赤い座布団の敷いた籐の椅子が、場面の切り替え時に度々映し出されますが、静かな余韻に浸るいい間(ま)を作り出すとともに、最後の最後に妻がその椅子に座る画の伏線にもなっているのには驚きました。小津の映画はこういう驚きに溢れています。[DVD(字幕)] 9点(2005-06-23 18:20:29)(良:1票)

1476.  麦秋(1951) 冒頭の食事のシーンのカットの多さに驚く。誰かが卓につく、誰かが卓を立つ、そのたびにカットが割られ、人物が動いてもカメラは追わず、家中を歩き回る人物の先にカメラは先回りしてどしっと待っている。人物が画面から消えようとするとまたすぐに先回り。さらに卓を囲んだ家族を捉えたカメラが今度は真向かいに移って家族を捉える。ゴダールの『勝手にしやがれ』よりも先にこの左右が入れ替わっちゃうカット割りをしている。しかしゴダールと違うのは、ちゃんとカットとカットが繋がっているところ。カットを割るところで必ず人物の動作が入る。立ちあがったり、振り向いたり、お茶を飲んだり。凄い!この食事のシーンだけでも、ずっと見ていたいと思いました。そして怒涛のカット割りの中、けして動かなかったカメラが宴会(舞台?)の客席を映すときに静かに動く。アッと思ったら、今度は誰もいない廊下をス-ッと前に進みながら映すときに、はじめてかもしれない音楽が入る。ひえぇ~となる。ストーリーとは関係ないところでこんなに感動したのは久々です。もちろん内容もいいよ。会話にみられる小津節が冴えてます。[DVD(字幕)] 9点(2005-06-22 13:19:29)

1477.  晩春 《ネタバレ》 紀子をその気にさせるための父の一芝居にはこちらも見事に騙されましたが、芝居以外の結婚への道のりとして、父の再婚話しに対する娘の怒りの伏線として「叔父さんの再婚=きたならしい」があり、その後の京都旅行にて、その公式が間違いであることを認める、、という流れはうまいんだけどうまく運びすぎの感もある。ただ、過剰とさえ映る娘のファザコンぶりに笠智衆と共に困惑し、困惑しているところで杉村春子に笑わせられて、芝居とわかってびっくりして、月丘夢路に抱きつかれてニヤニヤして(私が抱きつかれたわけではないが..)幸せな気分に浸ってたら笠の寂しい画が私を襲う、、、この家族ドラマの凝縮された悲喜交々には参った。父の語る幸せの定義は、まったくもって正論なのだが感動した。実際なかなか言えるもんじゃない、、と思ったらココの「心に残る名セリフ」を見て笑った。なるせたろうさん、同感です。ホント、どうしましょ。ウチのはまだ3歳ですが。[DVD(字幕)] 7点(2005-06-21 15:39:22)(良:1票)

1478.  父ありき 15年ほどの時の経過を映像のみで見せていきます。「○年後」という字幕も無ければナレーションも無い。例えば、場面が変わって、ひっきりなしに動く機械がアップで映し出される。時が経ち、場所は東京へと移ったことを、そのなんでもないカット(ショット?)で解からせてしまう。列車の映像も物語の舞台の移動に有効に使われ、全てのカットが余韻はあるけど無駄の無いものとなっている。 後年の小津の作品で「自分ひとりで成長した気になって、、」と愚痴る親の描写があったが、こちらはタイトル通りストレートに「親があっての子供」そして「この親ありてこの子あり」を映し出す。親と息子をはなればなれとすることで、より克明に「父ありき」を描いている。小津にとっての理想の父親像、理想の家族像を見たような気がする。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-20 17:03:56)(良:1票)

1479.  カイロの紫のバラ スクリーンから映画の登場人物が出てきての珍騒動というアイディアも、アレンの映画特有の自分の世界を持った人物描写も良かったが、やっぱり最後の「映画」に癒されるミア・ファローの表情につきます。映画の見方って人それぞれだし、どの部分をもって面白いと思うかも人それぞれ。でも最終的には、映画を見ている時間だけ笑ったり泣いたり怒ったりして現実を忘れて映画の世界にどっぷりと浸かれたらそれでいい。けして勇気を与えてくれなくたって、問題を解決してくれなくたって。私も彼女のように「映画」とのいい関係を築いていきたい。[DVD(字幕)] 7点(2005-06-17 16:25:54)

1480.  ファニーとアレクサンデル ベルイマンはこの作品を最後に映画を作らないことを宣言。よってこの作品はベルイマン映画の集大成とも言われます。私が見たのは3時間バージョン。見応えのある一大絵巻でしたが、もともとテレビ放映用に作られたオリジナル版の5時間バージョンはさらに完成度が高いと評されているようです。 高貴漂う装飾品の数々、数え切れないほどのロウソク、足の太い馬車馬、、、細部まで本物に拘った重厚かつ美しく息づく背景をバックに、大家族群像劇を奥行きある映像で見せた前半がとても好きです。中盤からの展開で人それぞれの生活や宗教を対比しながら最後には家族が助け合って生きてゆくことがいかに素晴らしいことかを説いていきます。ベルイマンの分身であるアレクサンデル少年の特別な力は、芸術の世界に生きる人に不可欠な超越した想像力を象徴的に描いたのだと思います。それにしても、家族愛を通して人間賛歌を描くに終わらせず、最後に”アレ”を出すところがベルイマンらしく、他とは一味も二味も違う。(5時間バージョンを見る事があればまた追記したいです。)    //追記// 5時間バージョンを見ました。まず2時間も削った3時間バージョンが、5時間バージョンにひけをとらない出来に仕上がっているところにあらためて感服。3時間バージョンでもじゅうぶんに理解できますが、さらにわかりやすくなっています(例えば幽霊話しの真偽)。理解できるなら、より短いほうが優れていると考えますが、ベルイマンの最後の映画を少しでも長く見ていたいという欲求に答えてくれるという意味において、5時間バージョンはやっぱり素晴らしい。そしてなにより5時間が全く長く感じなかった。1点追加します。[DVD(字幕)] 8点(2005-06-16 18:35:28)(良:2票)

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