みんなのシネマレビュー |
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1461. やがて来たる者へ 《ネタバレ》 第二次世界大戦末期の混乱したイタリア。南部からは連合国軍が進攻し、北部はナチスドイツの占領下。反政府のパルチザンのゲリラ活動、内乱が続く中でマルザボット虐殺事件は起こった。 映画は8歳の少女の視点で描かれ、政治的な意味あいは極力抑えられている。住民は無抵抗なままに次々と殺され、その大部分が女であり、子どもであり、老人である。祈りを捧げている神父までもが殺されるほどだ。 映画はそうした事実をありのままに描いたものであり、声が出せなくなった少女と赤ん坊が残される。実に象徴的だ。 [DVD(字幕)] 6点(2012-07-26 17:29:35)《改行有》 1462. 今宵、フィッツジェラルド劇場で 《ネタバレ》 30年以上続いたラジオ番組が劇場の取り壊しと共に姿を消す。聴衆へのお別れの言葉もなく、普段と変わらぬ放送で幕を閉じようとするが、出演中の老シンガーが亡くなったり、首切り人や謎の女も登場したり、ハプニングは続出。このあたりがおもしろいのかどうかよくわからないのだが、歌は結構良い。特にジェアリン・スティールは貫禄があってなかなか。 [DVD(字幕)] 6点(2012-07-24 08:20:33)《改行有》 1463. ホワイト・ライズ オリジナルより米国風なのは当然なことだが、ストーリーがわかりやすい。サスペンスよりもドラマ性が高くなっている。米国映画になれている人はむしろこっちの方が良いかも。ただその分安っぽくなっているようにも思う。モニカ・ベルッチが演じたリサをダイアン・クルーガーが演じるが、彼女の美しさは格別。 [DVD(字幕)] 6点(2012-07-22 03:53:49)《改行有》 1464. マリア・カラス最後の恋 前半はまずまずだったが、中盤オナシスと出会ってから中だるみ。マリア・カラスの歌声も聞けなくなり、愛を追い求める女性に過ぎなくなってしまう。映画は人間としてのマリア・カラスを描きたかったのだろうが不倫ものとしか見えず、映画の魅力が半減。 カラスを演じた女優さんは美しく、特に舞台衣装の姿はレコードジャケットで見るマリアとダブるほど魅力的だ。 一方のオナシスは最初から爺くさい。最初の夫メネギーニの方がずっと年上なのに不自然。 [DVD(字幕)] 6点(2012-07-12 21:16:32)《改行有》 1465. 刑事コロンボ/アリバイのダイヤル<TVM> ポール・ハンロンはさすが商売上手のゼネラル・マネージャーという感じだが、ワグナーがまともだったら犯罪も何も起こらなかったと思う。それとも、乗っ取る気で策略を巡らしていたのだろうか。いずれにしても動機不可解。 プールの水と水道の水は違うのか。私は何も知らなかったが、コロンボが鋭いのか。ラストは良い。[地上波(吹替)] 6点(2012-07-11 17:22:04)《改行有》 1466. 刑事コロンボ/構想の死角<TVM> おもしろいことはおもしろいけど、えっ、これで犯人逮捕?という感じ。後々のシリーズの巧妙さと違って、自白だけじゃ。でも演じている役者さんたちは良かった。ジャック・キャシディはもちろんだが、2番目の被害者となったラサンカ夫人のバーバラ・コルビーも良い。あの特徴ある顔は覚えやすい。36歳で亡くなったそうだが・・・。[地上波(吹替)] 6点(2012-07-11 14:34:45) 1467. 祇園の姉妹(1956) 「よっ、三つ揃え!」と馴染みの客から声がかかる美津次、美津ひろ、美津丸の三姉妹だが、美津丸は実は美津次の娘。この美津丸が加わって三姉妹になるのはリメイク独特のもので、善し悪しは別に雰囲気が結構変わってこれもまた良し。 映像はきれいにはなったが、溝口の名前にはかなわない。情感も今ひとつか。 勝新太郎と中村玉緒がとても若い。[DVD(邦画)] 6点(2012-07-07 07:15:05)《改行有》 1468. スター・トレック(1979) 《ネタバレ》 子供じみていてかつ難解なストーリーかと思いきや、後半多少なりとも盛り上がる。功労賞は、カーク船長でもなくスポックでもデッカーでもなく、アイリーア。あの坊主頭の美しき大尉(中尉?) 前半でも美しさは際だっていたが、後半アンドロイドになって表情一つ変えない魔性の魅力に惹かれた。それと雲をつかむようなストーリーが、ボイジャー6号とわかったときは急におもしろくなった。 1977年に打ち上げられたボイジャー1号と2号、その前のアポロ計画とともに私の青年時代の宇宙へ拡がる夢だった。もちろん6号というのは架空だが・・・。 [映画館(字幕)] 6点(2012-07-03 16:48:17)(良:1票) 《改行有》 1469. コンタクト 子どもの頃からの夢を追い続けるエリー・アロウェイに好感が持てるし、それを演じるジョディ・フォスターがすばらしい。それにひきかえ、恋人役のパーマー・ジョスがどうも好きになれない。いったい何者か、何をどう考えているか、わかるようでさっばりつかめなかった。やっていることも反則技のように見える。 [DVD(字幕)] 6点(2012-06-30 21:47:25)《改行有》 1470. 続・社長三代記 森繁久彌の社長に代わって加東大介が社長となったが、この社長がまじめすぎるは良いのだが融通が利かないで、社員はイライラ。前作の時点で当然のことと予想はできたのだが。 またまじめで融通が利かないことは、いったん狂うと歯止めが利かないという欠点をさらけ出す。質実剛健のモットーはどこへやら、前作でなりを潜めていた宴会部長三木のり平が活躍し出すと・・・という展開になる。 やっぱり社長は多少の(多と少ではずいぶん違うが)女遊びができるくらい融通が利かないと・・・。 ところで社長シリーズだが、レンタルビデオ店にはそろっているのに、「続」がつくものがほとんど見あたらない。続が単なる続編でなく、続があって初めて完了するというのに。[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-06-30 00:17:28)(良:1票) 《改行有》 1471. 類猿人ターザン(1932) 最初のうちは、アフリカの原住民とジェーンたちの映像が合成されていたり、背景もセットのように思われ好きでなかった。それに何もしないカバに向けて発砲したり、従者の黒人をむち打ったりするのも。 中盤ターザンが登場してからはよい。特にライオンとの闘いには驚いたし、チンパンジーや象もびっくりするほどターザンに従う。またターザンとジェーンのふれあいも結構良い。[DVD(字幕)] 6点(2012-06-29 05:53:10)《改行有》 1472. プリティ・ベビー スーザン・サランドンの脱ぎっぷりに驚いていたところ、負けじとばかりにサンドラ・ブロックもきれいさっぱり脱ぐ。役の上でも実年齢でも12歳という少女に対して、こういうことをさせる、する、できるというのは驚くほかない。写真屋ベロックは単なるロリだったのか、結末があっけない。 [映画館(字幕)] 6点(2012-06-28 21:26:37)《改行有》 1473. 青い体験(1973) ずいぶん昔に見た映画で、テーマ曲や主人公の少年、お手伝いさんのラウラ・アントネッリはしっかり覚えているのに、肝心の結末は最近まで思い出せなかった。それもネット社会のおかげで、そうかそうだったんだと思い出すことができた。 何と言ってもラウラ・アントネッリが若い。毛皮のビーナスの4年後だから30を過ぎていたはずなのにそうは見えない、魅力的だ。少年はもちろんのこと、親父さんだってイチコロになるはずだ。[映画館(字幕)] 6点(2012-06-28 16:49:06)《改行有》 1474. 白夜行 東野圭吾のベストセラー小説だけあって、どんなに映像化しても悪くなろうはずはない。しかしテレビドラマと印象が違って最初はなかなかなじめなかったし、ストーリーが急だったり省かれたりしていて不満だった。原作を読み直して再度挑戦して理解は深まったが・・・。[DVD(邦画)] 6点(2012-06-06 09:25:42) 1475. 王子と踊子 「マリリン7日間の恋」を見て、その舞台となったこの映画を鑑賞。7日間の恋ではマリリンがローレンス・オリヴィエからさんざんクレームを付けられていた印象があったので、「王子と踊り子」にはほとんど期待していなかったのだが、予想に反してなかなかおもしろい。この映画は喜劇であると同時に舞台劇、会話のやり取りに妙があり、戯曲作家テレンス・ラティガンに敬服。しかしまだ自分自身も十分把握しきれていないので点数は低めだが、何度か見直せば点が上がるかもしれない。 この映画のマリリンは絶好調にさえ見える。コリン・クラークとの愛が進行していたからかもしれないが・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2012-06-05 08:29:56)《改行有》 1476. 千羽鶴(1969) 1968年日本人では初となるノーベル文学賞を川端康成が受賞した。大映はそれを記念し、小説「千羽鶴」を15年ぶりに増村保造監督でリメイクすることを決定。オリジナルは吉村公三郎が監督し、木暮実千代や乙羽信子、杉村春子など昭和を代表する女優たちによって演じられた映画だ。(名作かどうか未見でわからない) 今回は川端の受賞もあったが、もうひとつ理由は病に倒れていた市川雷蔵の復活の意味もあった。だから同じ映画会社の同じ脚本家(新藤兼人)であっても、シナリオは相当雷蔵を意識したものだったらしい。しかし、雷蔵の菊治は実現しなかった。再び病に倒れてしまったからである。急遽代役が立てられ平幹二朗の出番となった。 そういういきさつがあるので、京マチ子、若尾文子という二大女優と釣り合いがとれなかったというか、平幹二朗に不向きな演出となったらしい。雷蔵だったらと思わせるシーンがいくつもあったとか。そんなこんなで雷蔵ならば高得点だったのにと惜しまれる映画だ。[映画館(邦画)] 6点(2012-05-27 10:42:18)《改行有》 1477. 世界の中心で、愛をさけぶ TVドラマが良かったので、映画をDVDで鑑賞。TVと映画の違いに戸惑いながらも、高校時代の亜紀と朔太郎はなかなか良かったと思う。長澤まさみはとてもかわいかったし、森山未來には青春映画らしい新鮮さがあった。それに比べると現在のサクはえらくめそめそしているし、柴咲コウの律子って誰なんだ?という感じであまり好きではない。[DVD(邦画)] 6点(2012-05-25 11:17:23) 1478. 星願 あなたにもういちど ファンタジーは好きだしこの映画も悪くないんだけど、もっとさりげない感じの方が好き。製作する側が泣かせようと力んでしまうと空回りになってしまうのでは・・・。点字の日記など、材料はとても良いのだけど。[DVD(字幕)] 6点(2012-05-21 19:17:53) 1479. 刑事コロンボ/殺人処方箋<TVM> 他の刑事コロンボと違って若い! それもそのはず第1作、後の老練な手法と違ってずいぶん強引で直線的。対する犯人のレイ・フレミング博士が完璧なほど落ち着き払っている。そうなると弱点は・・・となるのはやむを得ない所か。思いこみという心理作戦を逆手にとるのは鮮やか。[DVD(吹替)] 6点(2012-05-20 11:50:25) 1480. ある殺し屋 こういった映画が苦手な私ですら格好良いと思うのだから、好きな人にはたまらないだろうと思う。それほど、渋く、クールで格好良い。ラストの成田三樹夫の台詞には笑った。「色と仕事の・・・」は、雷蔵の受け売りではないか。[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-05-18 13:03:48)
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