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プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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1481.  仁義なき戦い 完結篇 四作目で概ね、終わった感があり、肝心の主人公も当面シャバには出られない状態、さぞかし蛇足めいた「完結篇」なんだろう、と思いきや、意外に違和感が無い。 もともと、起承転結とは無縁のシリーズですからね。例によってあれやこれやの抗争が描かれて。前作よりは多少、大人しい部分もありますが、それは前作がほとんど暴走気味だったからで、今回もしっかり、銃弾が飛び交い、血の雨が降る展開。 完結篇という割に、最後はあまり終わった感がないのですが(これも、前作に終わった感があり過ぎたせいか)、でも登場人物たちのメイクの老け顔を見ると、何となくしみじみとしてしまいます。しかし菅原文太だけが老け顔ではないのは・・・?[インターネット(邦画)] 7点(2021-12-07 23:27:12)《改行有》

1482.  仁義なき戦い 頂上作戦 ひたすら続く、抗争また抗争。暴力の嵐。 さすがにちょっと、やり過ぎか、と思えるほどで、これまでの作品以上に荒削り(カメラがブレ過ぎて何が何やら)なシーンも目立ったりするのですが、とにかくパワフルな作品に仕上がってます。 逮捕され蚊帳の外に置かれた菅原文太を余所に、事態はどこまでも暴走、醜悪と言ってもよいような展開となった挙げ句、映画は諦念のようなものを漂わせながら、静かに幕を閉じて。 これでシリーズ最終作ではない、だなんて。信じられんよ。[インターネット(邦画)] 7点(2021-12-06 23:04:42)《改行有》

1483.  点と線 私、中高生の頃って、推理小説というものをバカにしてて全く読んで無かったんですけど、大学生になってから、読むようになったキッカケがこの、「点と線」。18切符で東京~大阪間を鈍行乗って帰省するのに、推理小説なら時間潰せるだろ、と読んでみたら。 いやコレ、時刻表モノを列車に乗りながら読むのって、ハマるのなんの。もっとも、その後今に至るまで読書に占めるミステリの割合は常に最上位だけど、なぜか時刻表モノはあまり読んでないんだなあ。 原作は割とコンパクト、骨組みだけで出来ているようなところがあって、正直、映画化には向いてないような気もするのですが、そして実際、この映画でもトリックをうまく表現できているような気はしないのですが。 本作の楽しみはそういう部分では無くって(判りづらかったら原作読んだらいいやん。と言ってしまうと身も蓋もないけど)、九州から北海道まで、日本各地のロケ映画が、情緒があっていいじゃないですか。旅と言えばグルメ、食事の場面もまた楽し。 多重露光みたいな映像も前衛チックでトリッキー、スピード感も感じさせます。 アリバイトリックなので犯人はすでに判っているのですが、犯人側の描写を交えることで、サスペンスとしての味わいも盛り込まれています。[インターネット(邦画)] 7点(2021-12-05 22:06:56)《改行有》

1484.  まむしと青大将 《ネタバレ》 まむしの兄弟シリーズの最終作。というより番外編かな? 少々、印象の異なる作品となってます。とは言え例の二人は例のごとく、短絡的でオッチョコチョイ、なんですけど、川地民夫は小さいながらも自分の組を持つようになった、ということで、最初の方は出所した菅原文太ただひとり、という展開。物語の方も、イカサマ麻雀で一攫千金を夢見る男女3人の物語のウェイトが意外に高く、彼らの挫折で幕を閉じる、苦みを伴ったストーリー構成となっています。 もちろん青大将と行っても、邦衛さんではありません。シリーズの会社が異なる、という以上に、ストーリー的に無理がありますもんね。ってか、なんで若大将じゃなくて青大将なんだ、と。 それにしても、さすがインチキ麻雀だけあって、凄まじい空中戦です。全員、役満しか狙ってない(笑)。[インターネット(邦画)] 7点(2021-12-05 13:49:44)《改行有》

1485.  ドリラー・キラー 「ミニシアター系」と「グラインドハウス系」とには、本質的な違いなんてあるんだろうか? どこにその境界があるんだろう? と思ってたら、どうやらこの作品が、両者の境界だったみたいです。ハイ。 いかにもお金がありません、という安っぽさは拭うべくもないのですが、主人公のイライラ感が映画全体に蔓延していく様、壁の絵にニラまれるようなヤな感じ、とにかく執拗さようなものがひたすら作品を貫いていて。 殺戮に用いられる凶器が、ドリルとは行ってもいかにもお手軽なハンディタイプ。チェーンソーを振り回してた誰かさんと比べるといささか迫力不足で、ドリラーキラーと言うよりもDIYキラーと言ったところですが、またそれが不気味さにもなって、凶器が狂気へと変貌する。 ラストの意表をつく演出なども、不気味さ全開です。[インターネット(字幕)] 7点(2021-11-28 23:03:19)《改行有》

1486.  シックス・デイ 《ネタバレ》 このオハナシ、主人公にとってはもう、大ごとどころではなく、自分の存在意義自体が否定されたような絶望的な状況の筈なんですけど、そこはさすがのシュワ。いつまで経っても大根役者なのが、こういう場面で役に立ち、この絶望的な状況を何ら思い煩うことなく、活き活きと暴れ回ります。こういう役を、主人公の気持ちに成りきって演じるタイプの大御所にやらせたりなんかしたら、全く映画が成立しなくなります。 なので我々は、シュワの事を戦略的大根役者と呼ぶべきかもしれません。 という訳で、無理に良く言えばいかにもSFらしい作品、普通に言えばテキトーな作品ですが、終盤の、タンクが並んだ研究所みたいなところ(「みたい」は余計か)を舞台にした闘いなど、なかなかの見どころだと思うんですけどねえ。ちょっとトータルリコールを思い起こさせる部分もある作品なので、ついアレと比べてしまうと、ちょっと地味ですかねえ。[インターネット(字幕)] 7点(2021-11-28 15:41:06)《改行有》

1487.  まむしの兄弟 刑務所暮し四年半 まむしの兄弟シリーズ第5作は山下耕作が監督。このアホらしいシリーズにも格調というものが生まれるのかと思いきや、しっかりバカやってくれてるのが、嬉しいですね。 でも中盤に入ってくると、人情モノの色合いが加わってきます。幼い娘と離れ離れの女性(浜木綿子)。そしてその彼女と、幼い娘の祖母たる母親との関係。この幼い娘ってのが、なかなかにブチャイクなんですけど、たどたどしくも実に見事な関西イントネーションのセリフが、ブチャイクな表情に完璧にマッチしていて、イイんですねえ。 で、親子関係に飢えているまむしの兄貴は、当然のごとく、この家族関係の中にズッポシとはまり込んでいく、その姿が微笑ましくも、泣かせます。 と、やはり格調らしきものが出てきたかと思ったら、ラストの殴り込みはどこから入手したのやらマシンガンまで持ち出し、殆ど『不良番長』みたいなノリになってます。が、やはり基本テイストは明るく楽しく、敵を蹴散らし、殺しまくる。 まむしの兄弟、こうでなくては。[インターネット(邦画)] 7点(2021-11-15 23:09:18)《改行有》

1488.  エクソシスト3(1990) 2作目であまりにも脱線してしまったもんで、もうイナゴは見たくない、という人たちのために、3作目は原作者自身がメガホンを取り、これぞ1作目の正統的な続編。という訳ですが・・・やっぱり「続編は原作者が」という時点で、正直、胡散臭いですよねえ。 でも、まあ、結構楽しめました。これも巡りめぐって、ジョン・ブアマンのお陰、ということなのかも。 物語の大半は、悪魔憑きや悪魔払いというより、猟奇殺人鬼モノ。なんならこのままミステリとして終わってくれてもいいくらい。 ただ、刑事が犯人と対峙するくだりは演出にもう少し変化がつけられなかったものか・・・。 残酷シーンが直接には描かれない場面が多く、それもあって、ちょっと単調さを感じる部分もあるのですが、その分、作品の雰囲気はしっかりと保っていて、終盤のオカルトへと繋いでいきます。チラチラと感じさせていた超自然の感覚、ここから、ミステリとして論理方面に舵を切るか、オカルトとして怪奇方面に舵を切るか。 いよいよオカルトへと向かっていくあたりからは、いよいよギアも一段上がり、1作目のテイストを再現する感じ。単なる二番煎じにはせず1.5番煎じぐらいに留めているのが、なかなかよろしいのではないでしょうか。[インターネット(字幕)] 7点(2021-11-14 14:04:09)《改行有》

1489.  世界残酷物語 タイトルこそオドロオドロしいですが基本テイストはコミカル(ごく一部のみ猟奇的)。世界の珍しい風習がこれでもかとゾクゾク登場。しかも最初のエピソード(女性ファンが寄ってたかって服をむしり取る!)からいきなり、ヤラセ感全開。印象としては、ほぼ全編がヤラセの中、実はヤラセではないシーンもあるんだけど、さてどれでしょう、ぐらいの勢い。 いや、私とて、「ハンブルクの酔っ払い」の存在まで疑う訳ではないですけどね(映像の選定基準はどこにあったんだろうか?)。 世界の珍しい風習を網羅するなら、「インチキドキュメンタリーで一儲けを企む映画監督」ってのも入れてみたら、どうだったんだろうか。 それはともかく、ホント、次から次に謎映像が登場し、しかもそれらが、「●●繋がり」みたいな関連付けで次のエピソードを呼び起こすという趣向。まるで世界のあらゆる不思議を一筆書きで描こうとするかのような。 内容がどんなにヒドくても、この手腕は、見事です。[インターネット(字幕)] 7点(2021-11-13 08:16:43)《改行有》

1490.  武士道残酷物語 《ネタバレ》 男色の殿様に弄ばれた揚げ句にチ●ポをチョン切られる話が「武士道」なのかどうなのか、よくわからんけど、何となくタイトルとしてはカッコいいので、OKでしょう。まあ要するに、封建制の不条理が子々孫々7代にわたって現代にまで繋がっている、というオハナシ。 各時代の主人公を同一人物が演じることで、手塚治虫の火の鳥方式というか、バック・トゥ・ザ・フューチャー方式というか、そういう輪廻や業のようなものを感じさせます(?)。 正直、オムニバス形式というもの自体に、つまみ食い的な弱点があると思うのですが、この作品、人間関係というものを描くのに7話構成というのはさすがに細切れの印象で、オムニバスの弱点が幾分、露呈してしまっているように思われます。消化不良気味のエピソードもあって。 もちろん、この「理不尽の連打」みたいなものに作品の狙いがあるのでしょうけど。あの手この手で苦しめられるご先祖様たち。いささかネガティブな要素ばかりを抽出し過ぎじゃないのかい、というツッコミはさて置き、封建時代ってホント理不尽だよねえ、と思ってたら、現代でも同じようなことが行われていて、負の連鎖は子孫のためにも断ち切らにゃいかんよなあ、と。 あと、妙な日記を残すと、子孫に色々と心配をかけちゃう、ということですね! とりあえず、錦之助はこの作品でいい仕事してると思いますが、それ以上に、各時代の憎まれ役を演じた皆さんが、ナイスでした。[インターネット(邦画)] 7点(2021-11-13 07:48:29)《改行有》

1491.  高校大パニック(1978) 《ネタバレ》 自主制作の8mm映画のリメイク、と言う事なんだそうで、その元の8mm映画を見たことが無いので比較できないのですが、、、自主制作を元にしたにしては、あまり破綻の無い「真っ当な」作品だなあ、という印象。 いや、自主制作が必ず破綻しているとか破綻すべきだとか、言う積もりは(あまり)無いのですが、それにしても、これが本当に作りたかった作品の姿なのかな、と。 そもそも、高校生が学校に銃を持ち込んで籠城し、警官隊とやり合う、などという設定自体が、実際には起こり得ないとは言い切れ無いながらも、それなりにブッ飛んだ設定には違いない訳で。そのブッ飛び感のまま物語が突き進んでいく(事件発生までの経緯は端折り気味で、事件そのものの経過をこれでもかと描いている)のはいいんですけれども、その割には終盤からラストにかけて、さらにアクセルを踏み込む訳でもなく、普通に終わってしまった印象。 例えば浅野温子の存在は、「この程度」でよかったんだろうか? いや、この作品、面白かったんですけどね。ちょっと、ワガママを言ってみた次第。[インターネット(邦画)] 7点(2021-11-07 14:03:27)《改行有》

1492.  武闘拳 猛虎激殺! 《ネタバレ》 70年代らしいコケオドシ感あふれる作品であります。必殺技の名前やら、キャラ立ちしまくった敵役の面々の名前やらが、いちいちテロップで表示されて、実にアホらしいけど、見てて何だか気分が盛り上がってくる、ような気もする。 やってることは殆ど『女必殺拳』あたりと変わらなくて(監督は同じ山口和彦)、でもコチラの主演は、我らが倉田保昭兄さん。また一足違う楽しみが。 とは言っても、主人公が崖から転落するシーンはやっぱり露骨にダミー人形。後の映画で無茶な飛び降りシーンをやって見せた真田サンの凄さがよく判ります。 だけどこの作品の倉田兄さんだってもちろん凄い。タイトルにもある通り、ホンモノの虎との激闘が。いや、本当に激闘なんかやったらひとたまりも無い訳で、どうみても虎は100%の本気モードではないけれど、と言って本気度0%と言うことも無く、20%か30%ぐらいの本気度がありそうな微妙な感じが、見てて心配になってくるところ。虎の20%30%でも普通ならひとたまりも無いですよ。 例によって例のごとく、敵の巣窟ではアヤシい格闘の達人どもがアヤシい武器を手に特訓を繰り広げ、それを横目に敵の首領が悠然と食事をしている、という、嬉しくなるほど潤いの無い世界。そこに足を踏み入れ戦いを挑む主人公。この敵の巣窟というのが実に立派な鉄筋コンクリート製の天守閣で、一体どこでロケしたんだろう、と気になって調べてみたら、熱海城なんだそうな。驚くのは、ラストで城が何と、炎上してしまう。いや、ホントに炎上しまくってるシーンは別途、セットで撮影したんだろうけど、なかなか巧みな演出なもんで、ちょっと驚いてしまいます。虎と戦った後で敵のラスボス戦ってもイマイチ盛り上がらないのですが、炎上シーンで見事に締めくくってくれました。[CS・衛星(邦画)] 7点(2021-11-05 22:21:07)《改行有》

1493.  エスケープ・フロム・L.A. 加山雄三が主演した若大将シリーズに、「ハワイの若大将」というそれはそれはツマラナイ作品がありますけれども、劇中で若大将がワイハーの海でサーフィンに颯爽と乗ってみせるシーンがあり、こういうのを見ると、「いやーさすが若大将、さすが加山雄三」とか思っちゃう。「颯爽と」とは言っても何となく変なので、実は撮影上のトリックがありそうな気もしてくるのですが、いや、トリックがあるのならもうちょっと上手く乗って見せるのではないか、と。 で、それに負けじ、などと考えた筈もないのだけど、こちらの作品では我らがスネーク様もサーフィンを派手に乗りこなし、やっぱりさすがはスネーク様だなあ、と。でもこちらは明らかに特撮ですね。若大将の方がスゴイじゃないの。でもそこがスネーク様らしいところ。 ジョン・カーペンターというヒトは、毎回、見事にバラバラの題材で作品を作り、しかしその割にはさほどバラバラな感じがしないのですが、この作品に関しては、自身で続編を撮っているばかりか、内容もほぼ前作と同じ。 今回は小悪党のスティーヴ・ブシェミが脇を固めつつ、やはり前作のように、「そう来たか」という、クセのある大御所が名を連ねる。ピーター・フォンダ、それから、ロバート・キャラダイン・・・えっ「ロバート」? こういう映画なら「デヴィッド」ではないのか?  それはともかく、前作に引き続いて、混沌の世界、無法地帯。「カーペンターらしさ」というのがどういうものなのか、何せ作品がバラバラなのでよくわからんが、「らしさ」があるとしたら多分こういう感じのモノなんじゃなかろうか。それを誰も止める人がいないと、こうなってしまう、という例。苦笑を浮かべながら、劇画世界を楽しむべし。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-31 09:52:36)《改行有》

1494.  ヤコペッティのさらばアフリカ タイトルに「ヤコペッティの」とわざわざつけるのは、作品に箔をつけるためなのか、それとも眉に唾をつけて見てくださいということなのか。 最初の方の裁判のシーンからすでに、いかにも「監督がスタートと言ったら喋り始めてください」とか「目の前で撮影しますけどカメラの方を見ないように」とか言いながら撮影してそうな雰囲気が。これはドキュメンタリーなのか、素人が出演する再現ドラマなのか、疑いだしたらキリがない。 それ以外のシーンも、もしこれがあくまで傍観者の視点、目撃者の立場で撮られたものだったら相当な準備のもとで撮影する必要があり、もうちょっとその苦労を踏まえてじっくり見せたくもなるだろうに、それにしちゃあ随分アッサリと場面が転換していくよなあ、と。 要するに、ヤラセを疑ってしまうくらい、次から次へと見事に編集が流れていく、いやはや驚くべき作品なのです。撮影で3年間帰れなかった、だって? いえいえ、むしろ、よくぞこれだけのものをたった3年で撮ったもんです。←まだ疑ってるのか? 動物への殺戮、人間への殺戮が繰り返される、我々の日常とかけ離れた世界。植民地支配から独立へと向かい始めた混乱のアフリカへ視線を向けた、という点だけでも大きな意義があり、ヤラセの是非に世の視線を向けさせた点にも少しだけ意義があり、迂闊にコメントしづらいながらも色々と感じるところのある作品になっています。 ちなみに、発砲シーンで鳴り響く銃声は、もちろんマカロニウエスタンでお馴染みのアレです。[インターネット(字幕)] 7点(2021-10-24 22:39:45)《改行有》

1495.  マウス・オブ・マッドネス こういう思わせぶりな映画ってのが、好きか嫌いかと言われりゃ、、、ま、嫌いですけれど。この不条理な世界、何じゃこりゃと思ってみてたら、ピックマンホテルとかいうのが出てきたりして、いくらニブい私でも「こりゃラヴクラフトの世界観なんだな」(しかも駄洒落かよ)、と思い至る訳で。でもだからと言って、嫌いなものが急に好きになる訳でも無し。 にも関わらず、この作品、何だかオモシロい。では何がオモシロいのかと言えば多分、その思わせぶりを時々崩してしまう、カーペンター節みたいなもの、だと思う。 思えばカーペンターというヒト、スネーク様のシリーズはあるものの、基本的にはバラバラの作品を作ってて、にも関わらず何となく一連の作品には共通のテイストも感じられたり。 この作品でも、妙なクリーチャーを登場させては「ああ、やっぱりなあ」と思わせ、松明持ったアヤシい連中を登場させては「なんか、カーペンターだなあ」と思わせる。 でもまあ、バラバラなんですけどね。 そんな監督が、こんな妙な幻想譚みたいなのに手を出したら、こんな妙な作品になるんだなあ、と。[インターネット(字幕)] 7点(2021-10-23 23:32:43)《改行有》

1496.  ナイス・ガイ 何やら重大な証拠物件らしきビデオテープの争奪戦。とか言うのはもうどうでもよくって、映画開始早々から、ひたすら追い掛けあいが続き、アクションが続いて。 ほぼ、ストーリーらしきものは無く、それ以上に辻褄らしきものはもっとありません。 これぞ、ジャッキー映画のエッセンス、とも言えましょう。かつて程には体を張っている感じはしませんが、それでもやっぱりアブないことやってるし、敵役のスタントマンはさらに身を挺してアクションやってます。 ちょっとスローを多用し過ぎの印象ほありますが、ラストの巨大ダンプカー(?)は圧巻。 ストーリーがテキトーで、その分、純粋にアクションが楽しめます。それにしてもテキトーだけど。[インターネット(字幕)] 7点(2021-10-21 22:26:24)《改行有》

1497.  薔薇の名前 《ネタバレ》 サスペンス映画の作り手としてのジャン=ジャック・アノー監督って、どうなんですかね。ここぞという場面で画面をゴチャゴチャさせるだけであまり緊迫感を感じないのですが。 しかしこの作品の魅力は何といっても、この雰囲気、中世の独特の雰囲気、宗教に縛られた閉塞感がもたらすアヤシげな雰囲気。ですね。 オカルトじゃないんだけど、どこかオドロオドロしくて、何が起きるか分からない。そして発生する連続殺人事件、その謎解きに挑戦するのが、ショーン・コネリー。このヒトが演じるとどんな役でもチョビっとだけ頼りなく見えてしまうのは、何故なんでしょうね。 火炙りの刑が進められるその向こうで発生する大火災、というクライマックスも見応えがあって、この時代背景、この舞台背景があってこその盛り上がりを見せてくれます。[インターネット(字幕)] 7点(2021-10-17 14:06:31)《改行有》

1498.  日本女侠伝 真赤な度胸花 日本女侠伝シリーズ2作目は、降旗康男監督作品。芸者色は一掃され、一応は跡目継ぎがどうのというオハナシは出てくるものの任侠色も殆ど無く、北海道の雄大な自然を舞台にするとどうしてもこうなってしまうのか、何となく西部劇テイストを感じさせます。口琴の音色を聞くとますますそんな気分に。 大体、みんな当たり前のように拳銃を持ってたりして、これはマチガイ無く西部劇だと思う。 ヒロインを支えるのが健さんで、後の降旗作品の寡黙さは無く、若干、軽いノリ。で、こちらも銃を振り回し、クライマックスの銃撃戦へ。 いいなあ。自由で。[インターネット(邦画)] 7点(2021-10-17 13:35:34)《改行有》

1499.  エンドレス・ラブ さて、トム・クルーズはどこに出てくるでしょう。という映画。チョイ役で、ムキムキだけど顔ほあまりイケて無くって、声が妙に甲高くって、出演してると知らなけりゃ、気付くのは高難度。 いきなり冒頭からブルック・シールズと相手役の誰だか知らん俳優とがラブラブで、ホントにこのままこれがエンドレスで続いたらどうしよう、と思うところですが、幸いにもそうは問屋が卸さず、ある事件をキッカケに関係が崩れていく。いやその前から、彼ら2人を含めて全ての関係に、不安定性が潜んでいたのだけど。 という古典じみた悲劇の世界を現代に持ち込んで、あくまで現代劇の枠は守りつつも、どこか運命論的なものを感じさせます。だから、まあ、どうというコトもないオハナシ、と言えばそうなんですけど、印象的なシーンがいくつもあって(言葉を変えれば、ブルック・シールズがとても美しく撮られている、おそらく実際の10倍くらい美しく撮られている、ということだな)、惹きつけられます。 で、結局、教訓としては、トム・クルーズの言うことなんか真に受けちゃダメよ、ということですね。[インターネット(字幕)] 7点(2021-10-17 13:09:36)《改行有》

1500.  コヤニスカッティ 以前は面白がってCDを買ったりもしてたけど、結局のところフィリップ・グラスの音楽なんてのは3時のオヤツくらいにしか思ってないもんで、さてそれを映画まるまる通して聞かされるこの作品、最後まで耐えられるでしょうか? 音楽だけだとツラいけど、こういうエキセントリックな映像とセットだと、苦にならないというか、割とサマになってますねえ。 とは言え、大量消費社会を描いたような辺りのシーケンスでは、やたら目まぐるしい映像にやたらしつこい音楽、映画にのめり込んでいる間は煽られて興奮もしますけれど、ある瞬間、ふと我に返ってしまったら最後、一体何て騒々しい映像と音楽なんだ、とたちまちウンザリしてしまいます。だから、なるべく我には返らないように気をつけましょう(?)。 映画最初の方は神秘性すら感じさせるような自然の光景が描かれ、そこから次第に人間や都会が描かれるようになって、意図としては、自然と文明の対立、みたいなものを描こうとしてるのかな、と思うものの、見てると意外にそうは見えなかったり。人間の動き、工場の動きが早回し映像で描かれて、その光景はむしろ非人間的、むしろ珍しい自然現象でも見ているような気分になってきてしまいます。もしかしたら製作者の意図とは合わないかもしれないけれど、第三者的、巨視的に見れば何だか、人間も文明も、自然の一部なんじゃないの、と。 ラストはロケット爆発のシーンで、こういうシーンからは、やはり、人間と自然の対立、人間の挑戦があえなく自然に敗れる光景、といったものを感じさせます。爆発後、落下するロケットエンジンらしきパーツを追い続けるカメラ。その光景の虚しさに加えて、「よくここまで完璧にカメラに収めたな」と多いに感心もさせられ、なんだか映像の神が舞い降りたような。[インターネット(字幕)] 7点(2021-10-16 19:41:36)《改行有》

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