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141.  嵐が丘(1992) まぁ五回目にして初めてエミリー・ブロンテ原作を完全映画化した心意気は(一応)買いたい。が、どなたも仰っている通り、レイフ・ファインズもジュリエット・ビノシュも原作イメージにゃ余りに程遠い(特にビノシュ!!)。正直こんな安っぽいキャシー&キャサリンと野性味不足のヒースクリフでラストまで付き合うには相当の忍耐が要求される。どうせならワイラー演出オリヴィエ主演の強力タッグで完全版を観たかったYo~!!五度目の映画化だから洒落で5点…。5点(2004-10-17 11:33:31)

142.  幽霊西へ行く 《ネタバレ》 クレールが前作「最後の億万長者」の興行的失敗の後、稀代の映画製作者アレクサンダー・コルダに招かれ英で撮ったファンタジック・コメディの草分けとも言うべき名作。タイトルはまるで外国での活動を余儀なくされた自らをも皮肉っているかのようでもあり、実に意味深長だ。DVD解説によればコルダはチャールズ・ロートン主演で企画していたそうだが、別の映画へ出演が決まったので流れたとか。マジ?悪いがロートンじゃこの洒脱なストーリーに全然合わないし、女たらしのマードック役がてんでサマにならなかっただろう。矢張り貴公子然としたロバート・ドーナットで正解だと思う。さて、いくら英で製作され米俳優が大挙出演しようと、滲み出るクレールのエスプリと愛すべきキャラクター造形は本作でも健在である。予め断っておくが、本作は(ドリフのコントみたいな)ドタバタスラップスティックの大爆笑お馬鹿映画などではない。そういうのがお好きな向きには全くオススメできないので、クレールのユーモアに共感と理解をお持ちの「大人」の方にこそ御覧いただきたい。思わず「ニヤリ」とする品の有るユーモア、「クスッ」とさせられるウィットに満ちたプロット及び台詞回しが堪能できるハズ。個人的には冒頭でマードックが自軍の砲撃で間抜けな戦死をしてしまう場面、前半の借金取りたちが城を見回るドナルドとペギーの後をゾロゾロついていく(徐々に人数が増えていく!)場面や、同じく借金取りたちが晩餐会で給仕役を憮然としてこなす場面が特に可笑しかった。後半の米英双方が発表する声明文の応酬も皮肉さがピリッと効いて最高!フロリダの椰子の木とグロウリィ城とのミスマッチ感もたまらなく微笑ましい。こういう偉大なルーツあればこそ「ゴースト/ニューヨークの幻」やら「オールウェイズ」やらといったゴーストものも製作が可能だったという意義も含め9点進呈。9点(2004-10-15 14:26:16)

143.  鯨神 《ネタバレ》 原作は官能小説の大家?である宇能鴻一郎先生が未だ純文学を志していた頃に書かれ、芥川賞をも受賞したという(メルヴィル「白鯨」パクリ?っぽい)同名小説。大映による映画化となった本作の出来は…うーーーーん、まず第一にシャキ役の本郷功次郎が全然ダメ。とにかくナヨっちい。祖父・父・兄と親子三代に亘って鯨神に殺され、復讐の一念に燃える精悍な海の男という説得力が画面に致命的に無い。そうそう、その三代にわたる鯨神との闘いってのが冒頭から立て続けにあるんだけど、「鯨神ば倒す!」~返り討ち~「カタキば討つ!」~又もや返り討ち~「カタキばーい!」~懲りずに返り討ち…ってひたすら無策で突っ込んではやられの繰り返しが余りに単調過ぎて、観てるこっちが馬鹿馬鹿しさに退いてしまう。もうチョット見せ方を工夫してよ。また鯨神の特撮もモノクロで誤魔化しているが、いかにも作り物丸出しで今イチ迫力を感じない。伊福部サウンドも精一杯盛り上げようとしてはいるんだが、後の「大魔神」には及ばず。取り分けイタイのはラスト。まず映像で語るべき”主人公シャキの鯨神への偏執的な愛情の吐露”を全部シャキのいかにも説明口調なモノローグでサックリ処理してて拍子抜け。勝新の紀州は男クサさ満点でなかなか良かっただけに惜しい。5点(2004-10-13 03:13:16)

144.  續・姿三四郎 東宝の横車で無理矢理作らされた続編なのに加え、戦時中ゆえ国威高揚色を強要されたことで、黒澤御本人もあんまり気に入っていない旨のコメントを残している本作。ま、確かに前作と比較すれば新鮮味も無く、やや見劣りする出来なのは否定しません。が、いくら気乗りしなくてもせめて観客を楽しませるモノに仕上げようという黒澤の強いプロ意識が全編に漲っており、続編としては充分に及第点をクリアしていると感じました。殊に源之助が三四郎を訪ねる場面に見られる”漢(おとこ)”同士の友情、自分自身の強さに嫌悪さえ覚え苦悩する三四郎の描写など矢張り「上手い」と唸らされます。とは言え、監督自身が「乗っていない」影響はアリアリです。例えば前作を超えるインパクトにしようと米人ボクサーとの賭け試合や鉄心&源三郎兄弟との雪山での決闘を据えたプロット。確かに派手なので一見狙いは達成されているかに思えますが、デビュー作に込めた気概は感じられず、深みに欠けていた気がします。特に源三郎は河野秋武の怪演も相俟って結構面白いキャラクターになりそうだっただけにラストは拍子抜けでした。残念。7点(2004-10-11 00:16:31)

145.  恐竜100万年 《ネタバレ》 チッ、昨日の某ウェスタンじゃ全くもって消化不良だぜ。コイツで口直しといくか…てな訳で久しぶりに観てみました!いやぁイイっすねぇ~、ロアナ(ラクエル・ウェルチ)の皮ビキニ最高じゃないっすか。無粋なコスチューム・チェンジもなく、最後まで見せつけてくれて実~に潔し!!ま、アダルトビデオじゃないんだから、こっちも別に”スッパ”になるなんて過剰な期待もしませんし、健康的なお色気って感じ?でロアナの脚線美を堪能させてもらいますた。おまけに水浴びでの濡れビキニ姿あり、女同士のキャットファイトあり、この手の見世物映画のツボってヤツを外さない堅実な作りにむっちゃ好印象っす。加えてハリーハウゼン入魂のダイナメーション恐竜まで拝めるおトクさ!とくれば満点!と言いたいトコですが、矢張り初っ端に本物のイグアナ君を出しちゃイカンでしょう、ハリーハウゼンの旦那。2点マイナスゥ!!そうそう、私はDVD英語字幕で観たんすけど、出だしのナレーション以外は「トゥマク!」とか「ロアナ!」とか名前呼ぶトコだけしか出ないんすよ。わざわざ字幕を2ヶ国語にした意味がある…のか??とチョット笑えました。8点(2004-10-09 23:24:02)(笑:1票)

146.  妖星ゴラス 《ネタバレ》 皆様に可成り不評を買っている(終盤になって何の前フリも無く唐突に出現する)あの怪獣は果たして”アザラシ”なのでありましょうか??コレは飽くまで私見ですが、ひょっとしてアレは”セイウチ”なのではありますまいか。よく見ると何やら立派な牙が二本生えているような気がするのは私だけでしょうか。今後の検証が待たれるトコロです。7点(2004-10-08 20:15:07)(笑:1票)

147.  女ガンマン・皆殺しのメロディ 《ネタバレ》 英で製作され、全編スペイン・ロケという(日本では地上波TVオンエアのみの)未公開ウェスタン。本場アメリカのバート・ケネディが脚本・監督し、メインキャストもアメリカ俳優なので伊のマカロニよりは幾分見応えがあってマシかも。本作でラクエル・ウェルチが扮するは夫を殺され、自らもレイープされた復讐に燃える「女ガンマン」ハニー。彼女が賞金稼ぎロバート・カルプの指導を受けて銃の腕前が上達していく過程を割と丹念に描いているので、後半の復讐劇に転じたハニーのガンファイトにも一応の説得力がある。拳銃の入手ひとつにしても銃職人(クリストファー・リー)の元で製作される様子をキチンと挿入しているし(フツーはいつの間にか装備)。難点は…せっかくラクエル・ウェルチというナ~イスバディな素材を得ながら、充分に活かしきれていない中途半端さ。レイープ場面は顔面ドUPのみ!入浴シーンも背中のみ!!”パンティ一枚にポンチョを羽織り生脚を剥き出し”という際どい大胆なコスチュームも、中盤でカルプが「コレを着ろ」とジーンズを履かせてしまいパー(余計なことしやがって!)、と寸止めのストレスが溜まりまくり。あと、スティーヴン・ボイドの存在が全く意味不明なのも御都合主義でNG。特にラストは何のこっちゃ。4点マイナース。6点(2004-10-08 16:58:06)(笑:2票)

148.  ラストコンサート 《ネタバレ》 私もビギナー映画ファンだったクソガキの頃に「カサンドラ・クロス」の併映で(ついでに)観ますた。残念ながら私の場合はノスタルジアよりも「泣かせようってのが余りに見え見え(過ぎ)で萎えるぞゴルァ」という気持ちの方が上回ったので辛い評価になったコト、どうかご容赦を。実話なら兎も角、フィクションで辛気臭い難病死別モノってのはどうもワザとらしくて退きます。リチャードを演じたリチャード・ジョンソンには十代の少女ステラ(パメラ・ビロレージ)を魅了するに充分な説得力が致命的に無かったのが主な原因です。もっと他にイキでダンディなナイスミドルは当時でもたくさんいたでしょうに。ルイジ・コッツィの演出も可も無く不可も無い平凡な出来。ステラの父親を演じたリカルド・クッチョーラとアノ印象的な主題曲に6点。6点(2004-10-08 14:02:58)

149.  日本人の勲章 《ネタバレ》 コレは意外な程に面白いジョン・スタージェスの佳作アクション。スペンサー・トレイシー扮する初老の男マクリーディがうら寂れた西部の片田舎ブラックロックに途中下車した途端、街中の人間から剥き出しの敵意と冷淡極まる応対で迎えられる導入部で早くもグッと画面に引き込まれる。どうやら街の者全てが何かを隠していて、余所者のマクリーディを早く厄介払いしたいらしい。一体ここで何があったのか?そしてマクリーディの目的と正体は??というミステリアスでサスペンスフルなミラード・カウフマンのシナリオが実に効いている。そして、この街の住人を演じる面子が兎に角、濃ゆーーーーーーい!余りに濃過ぎる!!街のボス、ロバート・ライアンを筆頭にリー・マービン、アーネスト・ボーグナイン、ウォルター・ブレナン、ディーン・ジャガーと、見てるだけでゲップがor鼻血が出そうな濃さ・シブさだ。さて、本作最大のクライマックスは意外や中盤に訪れる。ライアンと対峙したトレイシーが何気ない会話をしながら、いつしかライアンの病的な日本人への差別感情を暴き出す場面。始まりは静かな世間話に過ぎなかったが、「真珠湾」をキー・ワードに徐々にキレ始め、最後にはヒステリックに叫ぶライアンの姿で終わる会話に生まれる”静と動”の鮮やかなコントラスト。いかにも説明的な台詞やナレーション、字幕等に一切頼らず、最低限の会話のみから隠された真相を暗示させる高度な演出は見事だった。度重なるボーグナインの挑発にジッと耐えていたトレイシーが一転してボーグナインを”カラテ”でボコる場面にも矢張り”静と動”の対比が効いているのでカタルシスも一層高まる。昨今の映画はこういう静かな”タメ”の描写をおざなりにして、派手な見せ場(だけ)のパッチワークに成り果てているのが本作を見てもよく分かる。あと、難点は…紅一点アン・フランシス嬢が濃過ぎる面子の中でむっちゃ浮きまくっている(せめてバーバラ・スタンウィック姐御くらいじゃなきゃ弱い弱いw)コトと、オチが呆気なくて寧ろ中盤辺りよりもインパクトが弱いってか弱過ぎなコト。併せて2点マイナス。でもオススメ!8点(2004-10-07 03:36:56)(良:3票)

150.  1999年の夏休み 《ネタバレ》 確かに萩尾望都先生の傑作「トーマの心臓」の影響アリアリ…ってか、ぶっちゃけモロパクリ!のくせしやがって丸っきりノンクレジットたあ一体どういう了見だ??金子修介!!ティーンのボーイズ・ラブを描くのに少女を使うことで生々しさをアク抜きしようとした意図はまぁ分かるが、あんな大根でブ○な娘どもをキャスティングするセンスの無さは目に余る。妙に気取ったソフトフォーカスやカメラアングルくらいじゃ誤魔化されねーっての。萩尾先生を冒涜したオトシマエはキッチリ払ってもらおうか。6点マァイナスゥゥゥ!!!4点(2004-10-06 00:15:30)

151.  エンドア/魔空の妖精<TVM> 《ネタバレ》 前作の続編であることを踏まえると、ヒロインである少女シンデルの兄と両親が殺されるダークでヘヴィな展開は余りに無神経で違和感バリバリだ。ホンマにルーカス原案かいな?ま、言ってみれば「エイリアン2」の後の「エイリアン3」的なポジションなんだろうけど、コレは前作自体ハナっから評価してなかったから、さして腹も立たないところが何とも悲しい…。イウォークは相変わらず全くてんでちっとも一切コレっぽっちも可愛くないし、特撮はチャチいしで正に救いようがない。ジョージ・ルーカス製作総指揮ムービーは駄作の宝庫だね~!3点(2004-10-05 02:08:11)

152.  野望の系列 《ネタバレ》 オーストリア出身のオットー・プレミンジャーというヒトは(個人的な印象では)作品によって出来にムラが多く”三振かホームラン”という感じが強い、実に評価に苦しむ監督の一人である。本作は彼の監督作中でもそう多くはない”ホームラン”の部類に属するポリティカル・ドラマの秀作。大統領(フランチョット・トーン)が腹心(ウォルター・ピジョン)にも相談せず、独断で次期・国務長官にヤリ手だが党内でも敵の多い急進派のレフィングウェル(ヘンリー・フォンダ)を指名したことから起こる上院議会内でのすったもんだの大騒動の顛末をダレることなくパワフルに描ききって申し分無い面白さだった。(ピューリッツァー賞を受賞した)アレン・ドルーリーのシニカルな原作、及びそれを絶妙にアレンジしたウェンデル・メイズの秀抜なシナリオが第1の勝因。査問会の形式を借りた法廷闘争ドラマと見ることも出来る秀逸なプロット構成は見事!あと、1961年時点で早くも「同性愛」問題にまで触れている先見性も意外なポイント。しかし何と言っても、本作の出演者でのMVPは裏も表も知り尽くした海千山千の古狸っぷりを飄々と体現したクーリー上院議員役のチャールズ・ロートンであろう。今じゃ彼ほど存在感のあるオッサン男優はもう誰もハリウッドにはいない…。彼は本作出演後に死去したので、コレは彼の遺作でもある。流石にロートン、”最後の輝き”とも言うべき屈指の名演を披露してくれた。さしものヘンリー・フォンダも彼の腹芸の前じゃ霞む霞むw。まぁモノクロだし出演者はシブいオッサンばっかりだし派手なドンパチもアクションもへったくれも無い地味さだし、せっかちな”お子様”には決してオススメしないが、「大人のドラマ」ってヤツをじっくり堪能なさりたい方なら是非ご覧になって頂きたい逸品である。(追記)副大統領が地方遊説の為にエコノミークラスの飛行機に乗っていたり、院内総務クラスの議員なのにCAB(タクシー)での移動が専らってのにはビックリした。凄く質素な当時の議員生活描写も隠れた見所かも。9点(2004-10-04 02:20:31)(良:1票)

153.  凱旋門 《ネタバレ》 流石は朝吉さま、実に鋭いですねぇw。確かにコレはマイルストン作品ではスカの部類に属するでせう。同じ原作:レマルク・監督:マイルストンの組み合わせでも「西部戦線異状なし」とは正に雲泥の差!原因は色々あるかと思いますが、個人的には主人公である亡命オーストリア人医師ラヴィック役に選りにも選ってシャルル・ボワイエみたいな典型的フランス人をキャスティングしたセンスの悪さ!に尽きると思います。コレでは原作の有する”大戦勃発前夜の異郷の地・巴里での主人公の絶望感””刹那的に燃え上がる根無し草同士の暗く悲愴な恋愛感情”が全く活きてこないので、画面に説得力が皆無です。だってラヴィックがモロにフランス紳士にしか見えないですもんw。スウェーデン女優バーグマンにイタリア人女性ジョーン・マドウってのも違和感バリバリ。もちろん抜群の恋愛感情表現も含め、演技は上手いっちゃ上手いんですがね。ま、原作知らない方はそこそこ楽しめるのかもしれませんが、個人的には大いに失望させられた作品なので悪いけど4点マイナスさせてもらいます。6点(2004-10-03 03:28:10)

154.  地下鉄のザジ 前半の”のほほん”とした巴里見物はそこそこ楽しめなくもなかったが、中盤以降の暴走スラップスティックが思いっきりスベりまくっていて個人的に全く笑えなかった。何だかルイ・マル監督以下スタッフが内輪だけで盛り上がって面白がっているようなズレを感じて、観てて完全に退いてしまった~!特にヴィットーリオ・カプリオーリがサムい、サム過ぎる。コマ落としやクローズ・アップ、粘着スローモーション等々、いろんな映画的な技巧を「これでもか!」ってくらいに凝らしてはいるが、どうにも空回りしてる印象で”ウィット”に富んでいるとはとても言い難い。ザジ役のカトリーヌ・ドモンジョは可愛くないこともないが、出突っ張りのヒロインにしては「歯並びが汚い」のでズームを重ねられるとツライ。どーもルイ・マルにはクレールやタチのような秀抜なコメディ・センス(エスプリ)が余り(ていうか殆ど)無いような気がする。ま、単に私の見方が浅いってだけなのかもしれないけどサ。取り敢えず5点てコトで…。5点(2004-10-01 02:25:10)(良:1票)

155.  やくざ絶唱 《ネタバレ》 そういや可成り前に【STING大好き】さんから「あなたの”増村保造論”を聞きたい」って宿題を出されてたっけ…。イヤ正直言って論じる程この監督の作品一つ一つを深く考察したことはなかったもんで、取り敢えず面食らってそのままスルーしてましたゴメンナサイw。まぁ返事になるかどうかは分かりませんが、自分で新規登録しておきながら放置プレイ状態だった本作のレビューで一応私なりに(飽くまでそれなりに)増村監督の演出に触れてみたいと思いますぅ。まず、全編を通して感じたのは”凄まじい迄にダイレクトな感情表現”ですね。但し、余りの露骨さに思わず魅入られる観客と思わず退いてしまう観客をハッキリ分けるタイプです。実のトコロ私も題名と冒頭で見せる勝新の野獣のように荒れ狂う乱闘に危うく退きかけました。しかし、一転して大谷直子扮する妹を溺愛するバカ兄ぶりとのギャップが凄く鮮烈でつい見入ってしまったのです。実際、この二人の兄妹が繰り広げる愛憎劇がストーリーの一方の軸になっている訳ですが、ご両人とも実に力のこもった熱演で圧倒されます。特に「妹だけは清楚で真面目なカタギであって欲しい」と願うバイオレンスなやくざ兄貴を嫌悪し、当てつけにわざと男に抱かれ、学校も退学し、思い通りにはならぬと徹底的に反旗を翻す大谷直子の変貌のコントラストは勝新とがっぷり四つに組んで一歩も退かぬ天晴れなインパクトでした。並みのカントクなら彼女にここまでの生々しさは求めず、日活アクションでの吉永小百合っぽい添え物としてアッサリ処理していたのではないでしょうか。この辺に増村監督の真骨頂を垣間見たような気がします。てんで的外れかもしれませんが。あと、作品自体に感じたのは(室生犀星の「兄いもうと」+「無法松の一生」+「キング・コング」+「暗黒街の顔役」70年代ヤクザ映画風味)といった印象ですね。一見、下品な作りの中にチラチラ見え隠れする一連の名画への憧憬・オマージュっぷりはナカナカどうして下品じゃないどころか相当に目が肥えてらっしゃいますw。ただ、個人的にバッドエンドなバイオレンスものはどうも生理的に合わないんでプラスマイナスして7点かな?悪しからずw。7点(2004-09-30 03:04:56)(良:1票)

156.  スウォーズマン/女神伝説の章 《ネタバレ》 うん、確かに続編よりは面白いですね。矢張りリンチェイの存在が大きかったと言えましょう。でも必要以上にゴチャゴチャし(過ぎ)た人物関係をスッキリ整理しきれていないウラミが残ります。「ディテールを疎かにした粗っぽい雑な作り」という香港映画の慢性的な弱点は本作でも相変わらず克服できていないので、そこはもちろん減点の対象です。剣技メインの過剰なワイヤー・ワークによってリンチェイの功夫が少ないってか少な過ぎる点や見せ場と見せ場のパッチワーク的なツギハギ感も刹那主義の娯楽作品特有の悪しき傾向でNG。ただバカバカしさを突き詰めた勢いのある作品であることは充分感じました。むしろ個人的には珍妙な日本描写がツボですた。特に「あんたがたどこさ」「おしくらまんじゅう」を酒を飲みつつ合唱するという余りにブッ飛んだ選曲センスには脱帽です。そうそう、服部の無気力な”棒読み”ボイス(「分身の術だ」「刀身落下斬りだ」)も結構笑えたし。「じゃあ近年の邦画にコレを超える”お馬鹿パワー”を感じさせる作品があるのか?」とツイ・ハークに問われれば、悔しいけど思い浮かばないっす。6点(2004-09-29 00:59:46)(良:1票)

157.  スウォーズマン/女神復活の章 《ネタバレ》 まぁ続編にはなっていますが、前作との共通点はブリジット・リン扮する”東方不敗”とド派手なワイヤー・ワークのみ。出だしで前作ハイライトを見せておきながらリンチェイも出ないし、”吸精大法”ヤン・ゴーハンすら出ないなんて拍子抜けもイイとこっす。初っ端に現れるたった1隻の船に臆面も無く”スペイン無敵艦隊”のテロップが出た辺りから早くも「トホホ」臭が漂っています。唯一の見所はジョイ・ウォンとブリジットの美女競演!くらいなもんですかねぇ。兎に角ストーリーが行き当たりばったり過ぎて、何が何だか訳が分かりません。もしかしてダリオ・アルジェント先生が密かにノンクレジットで脚本を担当したんじゃないのか?と思わず邪推しそうな不条理かつ脈絡のない唐突な展開を笑って許せる程、人間が出来ていないもので容赦無く5点マイナス。因みに霧隠雷蔵の声は「旋風斬りだ!」「連続斬りだ!」の服部”棒読み”ボイスと同じですた。おっと、忘れちゃいけねぇ!雷蔵をも凌駕するやる気Nothingなカジキマグロ!イカス!!いや萎える…。5点(2004-09-28 04:14:51)

158.  クリスマス・ツリー(1969) 《ネタバレ》 お?もう登録されたか。んじゃ早速レビューといきますか?さて、本作ですが、まぁ典型的な「泣かせまっせ」映画なんだけど、展開がちょっと常軌を逸していて観てるこっちが思いっきり退きます。ホールデンの息子が白血病で死ぬ…ぶっちゃけソレだけの話なんですが、その発病の原因がアナタ「核搭載の米軍機が空中で爆発し、その放射能を浴びた」からですぜ。しかも場所は地中海のコルシカ島上空ってんだから、少年一人が被爆どうこう言う前にヨーロッパ全土がクライシスですがな。しかも親父ホールデンはちょうど水中に潜っていたから被爆を免れたって‥ンなアフォな。どうやら今回のテレンス・ヤングの旦那、ありきたりの難病別離モノには飽き足らず、核兵器の脅威をも社会派メッセージとして盛り込みたかったご様子ですが、いくら何でも無茶苦茶でっしゃろ。問題はそれだけに止まりません。ホールデン親父と恋人ヴィルナ・リージ、ブールヴィルの三人による少年への過剰ないたわり方が兎に角あまりのトンデモぶりで、段々「かわいそう」を通り越して「…バカじゃないのか?こいつら」という気にさせられ急速に冷めるってか萎えまくります。殊に「あの子が欲しがっていた」と動物園の狼を盗み出す辺りではホールデン親父に完全にぶっちぎられてしまい、最早ついていけません。親父がシブく人生の厳しさを説くでもなく、ただひたすら”甘やかし”ってのは何だかなぁ~。「木に竹を接ぐ」って慣用句を思い出して仕方がない本作には3点が限度でおます。物好きな方はイヴの夜にでも彼氏orカノジョと仲良くご覧下されw。別の意味で”泣けます”から。3点(2004-09-27 01:54:19)(良:2票)

159.  ヴァーチャル・シャドー 幻影特攻 《ネタバレ》 恋人を殺された男と誘拐された男。CIA科学者チームの二人が自らが研究中のヴァーチャル・ファイター・プロジェクトに実験台として志願し、屈強の格闘家に生まれ変わる…。このカントク、全体にハリウッド製ノンストップ・アクションをかなり意識したフシがある。が、肝心の戦闘になると何故か銃器よりもカンフーがメインだったり、実験の副作用で暴走した男の一人がせっかく救出したヒロイン(ケリー・チャン)を射殺したり、その男がラストでビルから転落しそうなのをもう一人の男が手を掴みながら結局アッサリ放して墜落死したり、とか無駄に辛気臭い展開に萎える。脱色金髪の悪役は結構カッコイイのに、主役の二人の容姿が余りイケてないのも何ともチグハグでイタい。しかも二人がかりなのに脱色金髪男の方が強い!ってのは何?ヴァーチャルなんちゃら計画自体ダメダメじゃん。もう何でもイイから、もっとスカッとさせて欲しいよ、全く~。悪いが6点マイナスゥ!4点(2004-09-26 03:02:16)

160.  スレッジ 《ネタバレ》 スピルバーグの処女作「激突!」を観て、主人公デイヴィッド・マンを演じたデニス・ウィーヴァーという男優に興味を抱かれた方も少なからずいらっしゃるだろう。早速、男優名をクリックしてみる。ン?何か出演作がめっちゃ少ない~。「警部マクロード」って何だ??「砦の29人」に他2作くらいしか無い…。恐らくそんな感想を抱かれた方が大多数かと思う。「刑事コロンボ」NHK放送直撃世代ならば、その後番組でテンガロン・ハットのカウボーイ的出で立ちで事件を捜査する変な刑事・マクロード警部を演じていたコトくらいはもしかしたら御存知かもしれない。そもそも「激突!」自体が元来”TVムービー”だった経緯を鑑みれば、彼は劇場作品に殆ど出演していない事実に対して理由は容易に推理可能だ。つまり「彼は所詮テレビ俳優に過ぎないのだ」と。そんな彼の数少ない劇場公開作の一つがコレ。製作国が【米・伊】となっていることから予想がつくように、何か無駄に残酷マカロニ描写が逆輸入されている。そして勿論、彼も無残に死亡してエンド。何だかなぁ~。監督はビック・モロー…ン?「コンバット」のチップ・サンダース軍曹じゃん!「チェックメイトキングツー、こちらホワイトロックby田中信夫」とかゆーより若い方にはジェニファー・ジェイソン・リーの親父といった方が…(以下、TV番組の薀蓄が延々と続くので割愛)。5点(2004-09-24 19:46:39)

070.50%
180.57%
2221.58%
31007.17%
41228.75%
533123.73%
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