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プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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141.  風来坊探偵 赤い谷の惨劇 冒頭にニュー東映のマーク。ギザ付き10円玉を見つけた時のような微妙な嬉しさがありますね。 深作欣二の初監督作品、ということですが、後の実録路線などで見られるような手持ちカメラによる暴力描写はまだ見られません。まあ、サブタイトルが多少おどろおどろしいとは言え、基本はコミカル路線の作品ですしね。その代わり、俳優の細かい所作でもって、カットをどう繋ぐか、あれこれと工夫を凝らしたりして、才気はしっかり感じさせます。実際に雪山でロケしてるのも作品の雰囲気をしっかり出してるし、墜落したセスナ機を実物大で山の斜面に再現しているのには、ちょっと驚かされます。本物らしきセスナ機が登場するシーンもありますが、まさかこんな場所に着陸させて撮影したの?と、これもビックリ。 主演は千葉真一、こちらも初主演ですが、いやはや若い。もともと声にはそんなに貫録が無い人ではありますが、この頃はさらに甲高くて頼りないですね。しかし動きはさすがに機敏、殴り合いのアクションをキビキビと展開します。 一見風来坊の彼の正体は、セスナ機墜落事故の真相を追う私立探偵、だそうですが、そんな簡単に自分が探偵だと身分を明かしたり、依頼主についてしゃべっちゃったりして、よかったんでしょうか。よくは無いでしょうが、要はそういう、軽いノリ。ライバルとのやり取りのセリフも実にクサくって、まさにこれぞ、千葉真一。 これでもかと展開される銃撃戦、さらにはダイナマイトまで使用して、ド派手にブチかましてくれます。1時間ほどのいわゆる「B級」な映画ならではの、痛快かつデタラメな作品に仕上がってます。[CS・衛星(邦画)] 7点(2022-10-23 12:28:47)(良:1票) 《改行有》

142.  記憶にございません! 総理大臣が「サラメシ」で、官房長官が「美の壺」ですか。これぞ、NHK党ならぬ、NHK内閣ですな。 ロッキード事件以来、お馴染みのこの「記憶にございません」というフレーズ。何が記憶に無い、だよ、記憶喪失じゃあるまいし、というツッコミもこれまで陰に陽に、何度も繰り返されてきただろうけれど、それをそのまんま物語の軸としてコメディにしちゃう、というのが、意外な盲点でした。なるほど、その手があったか。 総理が演説中に狙われる、という設定が、今となっては単純に笑い飛ばしづらい微妙なものがあるのですが、基本的には、政治家がこうやって茶化され、それが笑いになっているうちが健全なのかな、という気もいたします。おエラい政治家の方々が庶民とはかけ離れたムズカシイ話をしているからこそ、パロディも成立するのであって、国政がこの映画で描かれてるレベルだと本気で受け取る人ばかりになってしまっては、本来の可笑しさは伝わらない訳で。残念ながら世の中、その「伝わらない」方向にどんどん向かってしまっている気がするのですが・・・。 三谷幸喜はやっぱり舞台のヒト、ということなんでしょうか、脚本に色々と仕掛けを仕込んでおいて、あとは芸達者な役者さんたちが悪乗り気味に演技を繰り広げて笑いをとる。中盤に何度か長回しのシーンがあって、一種のコント仕立てのようになってるのもそういう表れ、なんでしょうけれど、やるならやるで、もっと徹底して長回しをキメて欲しかったかな、とも。多少なりともカメラがギクシャクしてしまうと、それだけでそのシーンが変に狭苦しく感じてしまう。 小ネタを入れて膨らませるのも、やや過剰なセリフを入れるのも、サービス精神の表れではあるでしょうが、やり過ぎるのも考えもの。単純にサービス精神なのか、それともスキ間があると不安になってネタで埋めてしまいたくなる性分なんですかね。場合によっては、ツラいけど削ぎ落すことも必要。全体的に、作品が間延びしてしまった印象も。 ま、でも、やっぱり、、、憎めないねえ。 テレビ越しの斉藤由貴のツッコミは、ナイスでした。[地上波(邦画)] 6点(2022-10-10 11:29:13)《改行有》

143.  必殺4 恨みはらします 時代劇、ですけれども、「必殺」、ですから、例えば時代考証がどうのこうのなどと言い出す人はまさか、いないですよね。 と言う訳で、何でもアリなんだろうから、いっそ『魔界転生』みたいにブッ跳んだ時代劇を好き勝手に作ってしまおう、ということなのかもしれませんが、いや、それ、松竹じゃ無理でしょ。というのは偏見でしょうか。 いかにも魔界転生チックな分、ハードルも上がってしまい、ちと物足りない。でも歓迎します。でもでも、歓迎はするけれど、だからと言って楽しめるわけじゃない。やっぱり企画的に、必殺とは相性悪かったんでしょうか。 千葉真一が住んでる川のほとりの庵。これ、どこでロケしたんですかね? とかいうコトだけ、妙に気になる。小川が直接、海に流れ込んでるの?[CS・衛星(邦画)] 5点(2022-10-09 10:32:54)《改行有》

144.  追跡(1947) あくまで西部劇なのであって。全然ホラー映画でも何でもないんですが、映像が妙にコワい。雰囲気が暗い。冒頭からいきなり「追跡」されているらしい主人公、そこに至るまでの経緯が彼の少年時代から描かれていきます。何から何までが救いのない絶望の人生、と言う訳ではないけれど、人に憎まれるため、命を狙われためだけに生まれてきたような、暗い運命を背負った主人公。ロバート・ミッチャムの飄々としたイメージが、ここでは虚無的な表情へと繋がります。 ストーリーだけ見れば、いくら何でもそこまで彼が追い詰められる必然性は無いんじゃないか、ということになるのでしょうが、映像の力がそんな疑念を跳ね飛ばしてしまい、我々をこの悲劇の世界へと引きこんでいきます。 終盤の追跡劇が繰り広げられる荒野の光景も、凄いですね。 原題は「Pursued」。これは、追跡される主人公自身を表しているのか、それとも彼が追い求める「過去」を表しているのか。[CS・衛星(字幕)] 9点(2022-10-09 09:55:21)《改行有》

145.  ピエロがお前を嘲笑う 《ネタバレ》 ネット犯罪の可視化、ってヤツでしょうか。あまりうまく映像化できているような気はしませんが。 とりあえず色々撮ってきて、編集でソレっぽくつなぎ合わせてみました、ということなのかどうかは知らんけど、チャカチャカした印象に残らない映像の数々。 ストーリーの方も、どうなんでしょうか。途中、部屋の壁に某映画のポスターが貼ってあって、これが伏線、というよりは、一種の言い訳になっている、という仕掛け。他にも伏線らしきものはいくつか。 と思ったら、まださらに続きがあって。もはや「どちらが真相」なんだか。清涼院流水の某小説じゃないけれど、もうどっちでもいいよ、という気になってくる。 そういうメタ性に対して、自覚があるのならいいんだけど、この映画からはそれも感じられず、いささか無邪気に過ぎるのでは。[CS・衛星(字幕)] 3点(2022-10-02 20:29:44)《改行有》

146.  あなたへ 《ネタバレ》 一部のシーンでカメラがテレビドラマみたいに安っぽく見えてしまい違和感があったのと、ラストの「余計なオチ」に向かってセリフが増えて行ってしまい野暮ったくなったのとが、残念でした。あと、回想シーンが多すぎるかな、とも。物語の流れが滞る印象。 とは言え、もちろん誰もこれが健さんの最後の作品になるとは思っていないでしょうけれども、まるで別れを惜しむかのようにみんなが集まって、健さんを中心としたロードムービーが展開されるのが、味わい深い。 富山から長崎への旅。当然、日本海側を攻めていくんだろうなあ、と思ってたら、まるで違う予想外のコース。いや、大阪まで寄ってくれるのは結構ですが、大阪と言えばどうしても、グリコの看板出さなあきませんか。さすがに寄り道し過ぎ、どう考えても草ナギが悪い。 関門付近の風景はやっぱりいいですねえ。狭い海峡をひっきりなしに船が行き交いして、見てて飽きない。唐戸市場に行けば食い物は美味いし安いし。こんな場所で北海道物産展やって、大丈夫なのか? ついでに因縁の巌流島にでも寄って行きますかね? 佐藤浩市が最初から挙動不審のところがあって、これがラストの「オチ」に向けた伏線であったことに最後に気づく訳ですが、最初はそんな事とは思わないし、健さんの役が刑務所勤めなもんだから(この言い方は語弊がありますね。「おつとめ」ではなく、ホントの職業)、てっきり佐藤浩市はかつて富山刑務所で健さんにお世話になった一人だったんじゃないか、などと思ってしまったのですが。これって一種のミスディレクションだったんですかねえ。 余貴美子に託された写真が、どのように海に沈んでいくのか、というのを期待した私としては少し肩透かしで、「余計なオチ」と言いたくもなるのですが、ここは骨がキラめきながら沈んでいくシーンで充分、ということでしょうか。 田中裕子が、イイですねえ。でも出過ぎ。[CS・衛星(邦画)] 5点(2022-10-02 08:03:02)《改行有》

147.  戦後最大の賭場 《ネタバレ》 関西が舞台ということで、鶴田浩二と高倉健が関西弁で軽口をたたき合う場念があって、これが正直、少々違和感があるというか、この二人には似合わないような気がしてしまって、もう少し若い世代に主演をやらせてもよかったかな、と思わないでもないのですが。ま、でもこの二人の共演、ありがたく拝見させていただきます。 要は、昔気質で友情と信頼に結び付けられたこの二人と、巨大利権を背景にした経済ヤクザの台頭との対比、ってな感じですかね。盃をもらうだの返すだの、いくら言ったところで、時代の流れは止められない。経済、さらには政治へ。はい、そのテの役は、金子信雄の出番ですね。 クライマックスは任侠映画らしく殴り込みの場面、にはなるのですが、その後のラストシーンはちょっとホラー。主人公が歪んだ血濡れの鏡の向こうに自分の姿を目撃したとき、何を思ったか。結局は、自分達の古い「仁義」が、この事態を招いたのではなかったか。[CS・衛星(邦画)] 7点(2022-09-25 17:47:28)《改行有》

148.  ポリスアカデミー かつてTBS系列で放送されていた月曜ロードショー、曜日が移動して20~22時という気色の悪い時間帯になった途端、このポリスアカデミーシリーズばかりを狂ったように放送していた、という印象があって。実際には他の映画もたくさん放送していた(だから多分、金曜ロードSHOWにおけるジブリ作品ほどではなかったと思う)のですが。ほぼ惰性で放送されてるような状態で、我々にも「見ない」という選択肢はあったはず、にも関わらず惰性で見続けて、正直、どれが何作目か、よくわからん。でもシャロン・ストーンが4作目というのは何故か覚えてる。 そのシリーズの記念すべきか記念せざるべきか、とにかくその第1作。いくら作品ごとの区別がつかないと言っても、さすがに1作目は、随分久しぶりに見たけど、そうそう、これだよね、と。しかも残念ながら、意外にオモシロい(笑)。 まあ、ショートギャグ集みたいな作品ですからね。それなりに楽しめちゃいます。 80年代らしい、と言えばこのシリーズほど80年代らしい作品も無いのでは。というのが、当時10代だった私の印象。[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-09-25 17:16:59)《改行有》

149.  昭和残侠伝 吼えろ唐獅子 冒頭のクレジット見て、主役は当然健さんだわな、準主役に松方弘樹か、そしてこれまた当然の池部良。そんでもって、鶴田浩二まで! とか思ってても、映画見てるうちにそういうのは念頭から消えてしまうので、後で本当に鶴田浩二が出てくると、やっぱり驚いてしまう(笑)。 この作品でも、昭和残侠伝のフォーマットは守られていて。いつも通りっちゃあいつも通りなんですが、今回は、任侠映画であると同時に、剣豪映画のようにも見えてくる。剣の達人同士、互いに通じ合うものがある、高倉健と鶴田浩二。剣の道を絶ち、今は一介の市井人として暮らす池部良。若侍・松方弘樹の運命を狂わせるのは、ヤクザ渡世の仁義というよりも、もはや、封建社会の理不尽さと言うべきか。 健さんもまた、結果的にその理不尽さに加担せざるを得ない、やるせなさ。静かな怒りが頂点に達したとき、その先にあるのは「革命」・・・とまでは言わないけれど、旧秩序を、束縛を蹴散らす、カタルシス。「その後」が描かれることが無い、映画ならではの大団円です。 一部、撮影に荒さを感じる部分もあったけど、そういうのも作品の迫力の一つ。 いや~オモシロかった! けど、そもそも親分に嫌われてるのなら、どうして、松方弘樹はムショ行きを免除されたんだろうか??[CS・衛星(邦画)] 8点(2022-09-19 09:10:16)《改行有》

150.  ゾンビランド:ダブルタップ 《ネタバレ》 たとえソレが人間にソックリであろうと、人間にあらざるゾンビなのだから、どんなに銃をブッ放しまくってどんなに残酷に殺しまくっても気にする必要ないよね、と言う露悪路線は今回も健在。 それどころか、ギター片手にフリーセックスと平和を唱えてりゃ全てOK的なヒッピー文化をおちょくりまくって、そんなことしてたってゾンビが襲ってきたら何の役にも立たないよ、と、ひたすら「ゾンビ大量殺戮」に走り、これはもはや、超タカ派の映画なのか、そういうので喜ぶタカ派すら揶揄した映画なのか、すらよくわからず、とにかく、そういう次元を越えちゃってます。それが、痛快。 コメディタッチですが、ホラー映画、というかゾンビ映画としての体裁はしっかり守っていて、時に過激に、時にまったりと、緩急つけたサバイバルアクションとしての魅力。 まるで「ニセ黄門様ご一行」みたいな、主人公たちにソックリなヤツが出てきて、同じようにサバイバルのルール(戒律)を守ってるらしいのだけど、そのくせアッサリとゾンビ化してしまって、この場面の長回しアクションがまた、スリル満点で楽しいところ。 今回も、楽しませていただきました。[インターネット(字幕)] 8点(2022-08-07 22:33:38)《改行有》

151.  ファイナル・プラン 《ネタバレ》 どうしても最初、気になってしまうのが、ちょっとセリフが多すぎるかな、と。 女性と知り合って泥棒稼業から足を洗おうと自首を決意した主人公、しかし彼の元を訪れた警官が彼の盗んだ金に目がくらみ、彼を陥れようとする。というこのオハナシ、主人公が強引に巻き込まれてナンボのところを、警官二人が悪に手を染めるかどうか、やりとりをグダグダ続けるもんで、どうも失速してしまう。 というのが、この作品にアクションやサスペンスを求めた時に湧き上がってくる感想なのですが、この作品、むしろ「ドラマ」の部分に重きを置いているようで。確かに主人公が追い詰められる物語ではあるのですが、彼を追い詰める悪徳警官もまた、背水の陣、いわば追い詰められる存在でもあるわけで。 登場人物それぞれが、それぞれの立場で、それぞれの想いを持っている。悪徳警官の上司は、誰の味方なのか立場が揺らいでいる存在だけど、「ワンちゃん連れのオジサン」という特徴によって、何だか気になる存在、たり得てます。 もしかしたら主人公が一番つまらんキャラかもね。 という、ドラマの多重性みたいなもの。この作品、物足りない部分は確かにあるけれど、これはこれで魅力的でもあります。[インターネット(字幕)] 7点(2022-08-07 22:06:05)《改行有》

152.  旗本退屈男 謎の決闘状 《ネタバレ》 いったいこのオハナシのどこが「謎の決闘状」なんだろう、というのが最大の謎なんですが、それはともかく、女性ばかりが犠牲となる謎の連続毒殺事件、その謎を追うのが市川右太衛門演じる旗本退屈男こと、早乙女主水之介。妙に自信満々の顔と堂々たる態度、なんですがどうしてこうも頼りなく見えてしまうんでしょうか(笑)。いや、実際は頼りになるんですけれども。 例によって、将軍綱吉のバカ殿ぶり、というものが物語の背景にあるわけですが、そういう世の乱れにつけ込む悪党どもの暗躍を、天下御免の向こう傷が許すわけには行かぬ。 事件の謎を追い、どこにでもやたら都合良く現れる旗本退屈男、その流れるような殺陣は、さすが、と思わせるものの、なんとなく最低限の動きだけで敵を蹴散らかす(ように見せかける)省エネ殺法のようにも見えてくるのですが、とにもかくにも、快刀乱麻を断つかのごとく、無事に事件を解決してしまうのでした。いや、さすが。あまり納得はいかないけど。[インターネット(邦画)] 6点(2022-08-06 22:17:42)《改行有》

153.  カリフォルニア・ドールス 1981年の作品。この頃のアメリカって、女子プロレスの興行なりタイトルなりはあっても、まだ「女子プロレス団体」ってのは無かったのでは。日本の方が進んでたのです。 というワケで、女子プロレスラー2人とそのマネージャーのオッサン、という3人組が織りなすロードムービー、人間模様。ほとんど、旅芸人みたいな感じ。いや、ちゃんとした団体に所属してたって大変だとは思うけど、完全フリーランスで、これじゃあトレーニングなんてマトモに出来ないでしょ。 客層も何だか下品で、ちゃんと試合をみてるんだかどうなんだか。そりゃま、今ほどハイレベルな試合でもないし、どうしてもイロモノ扱いされる面はあって。意に沿わない泥んこキャットファイトをやらされる屈辱も。 しかし「そんな彼女たちだってリングを降りたら普通の女の子なんです」みたいな描き方はこの映画ではなされていない。時には弱さが垣間見えても、根底にあるのは奇妙な逞しさ。いい加減極まりないようなピーター・フォークもまた彼なりの逞しさを持ってて、何とも言えぬバランスを保ってます。 そしてクライマックスのタイトルマッチ。先にも書いたように、試合のレベルは高くはないのですが、この試合を20分くらいかけて、これでもかと描きまくる。演出も見事ですが、演じ手の熱意も伝わってきて、試合に引き込まれ、圧倒されます。[インターネット(字幕)] 9点(2022-08-06 18:36:16)(良:3票) 《改行有》

154.  ファイナル・デッドブリッジ 《ネタバレ》 相も変わらず、たいして代わり映えのしないことやってるような気もするのですが、妙にオモシロかったです。いい意味で、映画が短く感じられました。 単にこのシリーズを久しぶりに見たから新鮮さが感じられた、という、自分自身の事情によるものではないことを祈りますが、、、 冒頭の橋の崩壊シーンがまず見どころ。巨大な建造物をCGで破壊するスペクタクルシーン、ってのは昨今増えに増え、少々食傷気味ですが、そういうマクロな描写の中に、脱出劇のサバイバルを織り交ぜ、もちろん恒例の残酷描写も絡めたりして、ミクロな描写と両立させているから、スリルを感じさせます。CGオンリーではなかなか表現しきれない「制御不能っぽさ」とでもいいますか。 シリーズ共通して言えることかもしれないけれど、残酷シーンのエゲツなさ、ってのも、非人道性を感じさせるものではなく、あくまで荒唐無稽、派手さのみ重視。アッケラカンとしているので、陰湿な感じはしません。眼科のシーンは多少、生々しいところもありますが、それとて抑制が効いてます。やり過ぎで興を削がないのが、このシリーズの魅力と言えましょう。 包丁が落ちてヒヤリとさせるシーンなんかも気が利いてます。血を出さずに済む場面は、出さずに済ませた方がいい、と言うことですね。 あっぶねー、という感覚。どんなスペクタクルにも負けないインパクト。[インターネット(字幕)] 7点(2022-08-06 18:05:41)《改行有》

155.  地獄の門 最初の方の“早すぎた埋葬”のくだりがナイスでして、異変に気づきそうでなかなか気づかないあのニブさ、しつこさ。そんでもって、あの、雑過ぎる救出劇。 こういう作品にまず、ハズレは無いもんです。 と言いたいところなのですが、その後、どんどんワケがわからなくなる。残酷シーンが充実さてるので、ワケがわからなくてもついつい見てしまうのですが、こういうのを残酷というのか、ただただバッチいというのか。 そうこうしているうちに、クライマックスではゾンビども(?)がほうぼうで火に包まれて、ちょっとお祭りの雰囲気。 いいんじゃないの、なかなか。ワケわかんないけど。[インターネット(字幕)] 6点(2022-08-01 22:32:13)《改行有》

156.  狂気の愛 最後にテロップで、「この作品はドストエフスキーの『白痴』にインスパイアされた」とかいうのが出てきて。まだ読んでないんですけど、ホントにこんなオハナシだと信じていいんですかね。責任取ってくれますか?(笑) でも実際、この映画を見てると何だかまるで、メロディはきっとどこかにあるんだろうけどそこにメチャクチャな対旋律や伴奏を重ねたもんで全くメロディが聴き取れなくなった音楽、を聞かされてるような。 しかし、必ずしもそれが悪いというワケではなくって。 必ずしもイイとも限らないけど。 最初、無軌道な若者たちが登場し、時計仕掛けの何とやら、みたいなノリかと思ったら、それよりもずっと要領を得ない展開が続くのは確か。ではあるのですが、よくワカランながらも画面上でイロイロな事象が発生するもんで、「次は何が起きるんだろう」と、ついつい引き込まれてしまう。銃撃だのカーチェイスだのはアメリカ映画ほどこなれてないにしても、暴力や血といったものが、しっかりと映画のスパイスになってます。街の風景の切り取り方の意外性なども見どころ。などといったあたり、好感が持てます。 それ以外の点はあまり好感持てませんけどね(笑)。 ソフィー・マルソーは『フォート・サガン』で少しだけヌードを披露してましたが、この作品ではいよいよ大胆に。実際、不思議な魅力を放ってて、個人的には、もう少し出番が多かったらよかったのに、と。[インターネット(字幕)] 6点(2022-07-30 18:21:05)《改行有》

157.  パシフィック・リム:アップライジング なんか、「レジェンダリーピクチャーズは中国資本に買収されました」というのが、ひしひしと伝わってくる作品ですね。一応は東京とか富士山とかも出てくるけれど、ロケ撮影する気なんてサラサラ無し、書き割りCG。中国からしたら、日本なんて所詮、商売道具の一つでしかないんですなあ。 日本には富士山以外にも素晴らしい山々が存在するにも関わらず、それをアピールできずにステレオタイプ化させてしまったのは、日本人の責任かもしれない。。。 もっとも、中国を含め東アジア圏の市場を意識しつつも、中国に対する面従腹背的なものを作品の中に感じてしまうのは、気のせいかどうか? それはともかく。前作はそれなりにヒドかった(ただし苦笑して済ませられるレベル)のが、続編ではいくらか修正されるかと思ったら、なかなかそうもいかないようで。冒頭、格差社会の問題でも絡めてくるのかと思ったらそうでもなく、その点は理屈っぽくならなくて良かったとも言えるけど、少女を主人公にして過去の因縁を絡めるのかと思ったら、これすらも不発、そもそも彼女の存在感自体がこんなに低いままで、いいんだろうか。 クライマックスでは東京の街を舞台に大騒動をやらかすにしても、一連の事件はというと、なんだかエラく小粒で、さっぱり興が乗りません。危機感が無いにもほどがある。 主人公をロボットに乗せて操縦させればそれでいい、ってもんではなくって、例えばその戦いを外部から見つめる視点、危機感を含めた感情を受け持つ視点、ってのがあってもよいような気が。[インターネット(字幕)] 3点(2022-07-30 17:52:00)《改行有》

158.  ツングースカ・バタフライ ―サキとマリの物語― 主演の亜紗美さんが「企画立案」でもクレジットされてて、引退作の企画に自ら関わった、ということになるのでしょうか。 SFか何かを思わせるようなカタカナ書きの難しげなタイトルですが、あくまで日常の中に繰り広げられる物語。いや、日常の狭間、と言うべきか。前科のある孤独な女性と、万引き少女が出会って・・・というオハナシ。ちょっとした仕草などで二人の関係の深まりを描いていくのが、いい感じ。 しかしあくまでアクション映画。危ない連中の危ない金に手を出してしまったせいで、窮地に陥る二人。 格闘アクションがすばらしい。いかにもカラテです、とか、カンフーです、とかいうのとはまた違った、流れるようなな動きながらもゴツゴツした、骨太のアクションで、なかなかの見応え。 カッコいい。[インターネット(邦画)] 7点(2022-07-26 22:55:09)《改行有》

159.  日本女侠伝 激斗ひめゆり岬 《ネタバレ》 1971年の作品、ってことですから、沖縄返還直前ですね。まだアメリカに占領されてたころの沖縄。 藤純子がバリバリのおきなんちゅメイクで登場し、違和感ありまくりなのですが、男勝りでちょっとガサツな感じのお姉さん、といったところ。こういうのを「女侠」って言って、いいんですかねえ。任侠道でも何でもなく、普通に「社長」です。 とは言え、そこには例によって例のごとく、あくどいヤクザどもが登場し、あの手この手の嫌がらせ。 かつての激戦地沖縄、ということで、不発弾を始め、ヤバそうな武器がゴロゴロしていて、ちょっといくら何でも、と言う気がしつつ、見て見ぬふりを。 主人公と最初はぶつかりつつも、やがて互いに信頼関係で結ばれるヤクザ者が、菅原文太。二人の向こうには海に沈む夕日。いやあ、沖縄だなあ。 普通ならクライマックスの殴り込みでそのまま映画が幕を閉じるところ、この作品では苦みに満ちた後日談を付け加え、沖縄の置かれた状況の理不尽さを表すワケですが、ちょっと無理矢理、ですかねえ。[インターネット(邦画)] 6点(2022-07-25 22:16:21)《改行有》

160.  地獄のデビル・トラック 《ネタバレ》 見るのはずいぶん久しぶりなのですが、その見ようと思った理由というのが、「そういやどんなラストだったっけ?」というものでして、ラストがどうだろうと、つまらなかったという記憶だけあれば充分でしょ、と言われそうですが、とにかくラストの確認と、つまらなさの再確認。 ああ、そうか、おおよそラストシーンなどと呼べるシロモノが無い作品だから、覚えてなかったワケだ。そしてそれも、つまらなさの一因なワケだ。 この作品がクダラナイのは、ワザとやってることだとしても、その上、面白くないんじゃあ、どうにもなりません。世の中の機械が襲ってくる。無人トラックの集団が襲ってくる。いいじゃないの。すばらしいネタだと思いますよ。そこまではいいのに、それがどうして、ここまで面白くない作品になってしまうのか。このネタで、一瞬たりともコワさも不気味さも感じさせないのは、犯罪的だと思いますよ。まじで。 ウロウロとその辺を走り回るだけのトラックたち。ダラダラと、と言ってもいいかもしれない。 スティーヴン・キングというヒトの小説をこれまでほとんど読んでないのにこんなコト言うのもナンですが、このヒトの受けてる評価って、ホントに過大評価ではないのでしょうか? 少なくともこの作品に関する限り、『殺人ブルドーザー』でも見て出直せ、と言いたい。それじゃダメ? 『ザ・カー』『激突!』でもいいけどさ。 設定の上では世界的にパニックになってるハズなのに、舞台を一件のドライブインに絞ってることからして、ずいぶん厚かましいとは思うけど、恐らくこのドライブインは、この瞬間、地球上で最も緊張感がなく、パニックに最も程遠い場所、なんじゃなかろうか、と思えてくる。よりによってそんな場所を映画の舞台にするとは。 冒頭で彗星が原因だとネタばらしして(およそ誰にも納得いかない原因ではあるけれど)、何日かしたら原因は取り除かれますよ、いずれ解決しますよ、とわざわざ宣言するセンスってのも、正直、理解できん。 いや、まあ、この作品に関しては、決して過大評価などされておらず、「妥当なキワモノ扱い」されてるので、いいっちゃあ、いいんですけどね。 いや。いいのかなあ。。。[インターネット(字幕)] 2点(2022-07-24 23:25:53)《改行有》

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