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プロフィール
コメント数 1000
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 レビュー数が1000に達したということで、活動を停止します。(今のところ)仕事がひじょうに忙しいので、映画を楽しむゆとりがありません。落ち着いたら再開するかもしれませんが、とりあえず未定です。

皆さま、ありがとうございました。縁があったらまたお会いしましょう。

※変更要望は出すかもしれません。

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141.  稲妻(1952) 《ネタバレ》 『めし』は駄目だったが、これはよかった。父親の違う兄妹が入り乱れてゴチャゴチャなのですが、主人公の清子がすがすがしいので、気分が悪くなることもなく見られました。清子とはよく名付けたものです。次姉三浦光子の存在も大きい。彼女がいるから、人物間のバランスがよくとれているのだと思います。金をたかって喧嘩ばかりしているきょうだいでは、こちらもしんどくなりますから。 現状を変えようと下宿した清子。お隣の根上淳・香川京子兄妹が、それまでのきょうだいへのアンチテーゼとして生きています。ピアノの使い方がみごとで、斎藤一郎の音楽は最高。後味もさわやかで、清子の人間的成長が端的に表されているようです。当時の東京の街並みが見られるのも嬉しい。[地上波(邦画)] 8点(2012-01-03 20:35:46)《改行有》

142.  プリンス&プリンセス 影絵の表現がアートしてますね。その美しさを鑑賞するだけでも得した気分。お話はオーソドックスな寓話で、こうした作品に求められる“毒”が含まれているところを、評価したいです。一見子供向けですが、こうした話の面白さは大人じゃないとわからないでしょうね。[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-11-02 20:09:20)

143.  うた魂♪ 《ネタバレ》 公開時以来久しぶりですが、二度目のためか安心して見られました。ゴリが高校生役だったり、前半はCGも使ってオーバーなギャグを飛ばすなど、漫画チックな作り。しかしそのおかげで、主人公であるかすみの自意識過剰ぶりも笑いの要素となり、嫌みなく描かれています。中盤以降のシリアス路線へも、違和感なく移っていけました。やはり権藤の存在は大きいですね。 合唱に関わっている人間としてありがたいのは、「歌うというのは自分の内部にあるものを表現することだ」ということを、明確に語ってくれたこと。実際、指導者の言うとおりに歌っていても、コンクールで上位入賞すればいいじゃないか、という考えもあるわけです。おそらく監督が合唱にあまり詳しくなかったためでしょうが、そういう方向に行かなかったのは幸いでした。 そういう意味では、喫茶店で「私の青空」を歌う場面が、この映画の白眉でしょう。ここでのかすみたちは、誰かに言われたわけではなく、自発的に、自分のためでなく他人のために歌っている。そして歌うことを楽しんでいる。このことを台詞らしい台詞もなく描いたこのシーンは、まさに値千金でした。 ともさかりえ以下の取材クルーが必要ないとか、いろいろとマイナスの要素もあるのですが、この「私の青空」だけでも高評価です。[DVD(邦画)] 8点(2011-10-16 13:43:52)(良:1票) 《改行有》

144.  人間の條件 第四部 戦雲篇 《ネタバレ》 最後の戦闘シーンは、本物を使っているだけに迫力があります。それにしても、あれだけの戦車が相手では、負けは決まったようなもの。相手が条約を結んでいたとはいえ、本土から遠く見捨てられていたことがよくわかります。根本的に兵を大切にしない軍隊は、日本独特のものだったのでしょうか。 今回、梶と鳴戸が怒りを爆発させる場面がありますが、抑圧された展開ばかりなので、ああいうところも必要でしょう。それで何か解決したわけではありませんが。[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-09-30 13:45:49)《改行有》

145.  人間の條件 第三部 望郷篇 今回もまた、凄みのあるできでした。このシリーズは、主人公の梶のみならず、脇役陣に魅力を感じます。特に「国境の向こうに理想郷がある」と言ってあちらに越えていった新城には考えられます。戦後の日本では理想の国だと思って海を渡った人もいましたからねぇ。病院での看護婦・丹下とのやりとりが印象深いです。[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-09-30 13:34:00)

146.  人間の條件 第二部 激怒篇 捕虜脱走だけであれだけ話を保たせるというのも、たいしたもの。第一部より面白かった。王享立の存在感、渡合の悪辣ぶりが強烈でした。[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-09-29 17:21:13)

147.  シンシナティ・キッド 大勝負の裏で交錯する人間ドラマを描いている点が特徴でしょう。実は勝負よりも、そちらの方がメイン。だからキッドとクリスチャンの場面で終わるのでしょう。とはいえ、勝負そのものも見ごたえあり。無駄に感じる部分がほとんどないのもいいです。クリスチャン役のチューズデイ・ウェルドがかわいい。[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-09-19 19:49:33)

148.  史上最大の作戦 《ネタバレ》 この映画が成功した理由は、ドキュメンタリー・タッチを採用したことでしょう。英米仏独偏ることなく、時間の流れに沿ってそれぞれの動きを客観的に描く。戦争というのがどういうものなのか、その一端を理解するには、それだけで十分なのです。とはいえ、ノルマンディー上陸作戦を題材に選んでいるところをみても、アメリカ主導であることはわかるのですが、そういうことが気にならない配分がなされていると思います。 単なるエピソードの羅列なので、冗長に流れるかと思いますが、見ていてどんどん引き込まれます。まさに「事実は小説よりも奇なり」、単なる事実であっても、戦争という特異な状況下にあっては、十分ドラマチックな場面が続いて目が離せなくなります。これもまた、本作の優秀さを示していると思います。また、大量のエキストラを投入した長回しの戦闘場面は、やはりすばらしいです。 欠点としては、ナレーションなどによる状況説明が全くなく、ある程度第二次世界大戦についての知識が必要とされることでしょうか。そもそもなぜノルマンディー上陸作戦が行われたのか、その理由すら映画中では説明されていません。なお、戦闘場面ばかりでしんどいという意見もあるようですが、これは戦争を描く映画ですから、むしろ戦闘が続くのが当然でしょう。これが戦争というものなのです。 そう、戦争反対を主張するのもいいですが、その前に戦争とはどういうものなのか、それがわかっていなければ話になりません。戦争の現実を知るには、たとえば本作を見るのがよいでしょう。それでこそ戦争の非情さ・悲惨さがわかろうというものです。それでも、現実のものとして実感するのは、現代日本人にはかなり困難なことだとは思いますが。[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-08-18 22:39:59)《改行有》

149.  東京物語 《ネタバレ》 子どもが親から独立し、自分自身の家庭を持ったら、やはりそれが一番大事になるでしょう。外からやってきた人は、自分の親であっても「来訪者」であり、平穏な毎日に乱れを生む存在になってしまいます。それはつまり、子が親離れしたということで、必ずしも非難されるものではありません。作中でも否定的には描かれていませんでした。「遠くの親類より近くの他人」とも言いますし。とはいえ、子どもに相手にされないと親としては寂しいもので、そのあたりのバランス感覚が絶妙です。ここが小津作品ならではの味わいになっていると思います。 本作では、終盤での周吉と紀子の会話がキモでしょうが、ここで紀子が「わたくし狡いんです」と言っているのは、どういうことでしょう。死んだ次男(夫)のことを忘れてきているのに、義父母に優しくしたのが狡いのか。紀子は「将来が不安になることがある」とも言っていることから、孤独な毎日を送っていると想像されます。特に友達がいるような描写も見られませんし。上京した義父母の面倒を見るというのは、淋しい日常を忘れさせてくれる格好の慰めだったのではないでしょうか。つまり、彼女はむしろ自分自身のために義父母に優しい態度をとったことを「狡い」と表現したのではないかと思われました。何にせよ、こうした戦争未亡人の孤独も取り入れたことが、本作にさらなる陰影をつけていると感じます。 なお、NHKのデジタル・リマスター版で見ましたが、画像だけでなく音声も改善されていて、聞きやすくなっているのは幸いでした。[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-07-30 19:47:50)(良:2票) 《改行有》

150.  風と共に去りぬ 《ネタバレ》 映画館でしか見たくない映画№ 1。今回で三度目の鑑賞。さすがにアラも目立ってきます。前半は時代に翻弄されるヒロインということで、かなり面白い。スカーレットは「強い女」というイメージが強いのですが、実はそうでもないんじゃないかと思います。しょっちゅう弱音を吐いているし、肝心なところではレット頼み。しかしこの人、かなりしぶといです。どちらかというと、逆境に立たされた時に本領を発揮するタイプじゃないでしょうか。そういう意味では、かなり魅力的です。そうしたことを考えると、やはり前半の最後、「二度と飢えることはありません!」と神に誓う場面がもっとも感動的です。 後半、特にレットとくっついてからは、ケンカしては仲直りというパターンを繰り返すため、やはり飽きてきます。時代性が薄くなってしまうのもマイナスポイント。あと、『ベン・ハー』などと並んで、ハリウッド式大物量投入映画の代表格に思われますが、後半だけ見るとそれほどでもないです。 ということで、一時期ほど高評価はできませんが、それでも映画史に残る作品であることは確かでしょう。もっともこれは、南北戦争という「アメリカで起こった唯一の内戦」を扱っていることが大きいと思います。アメリカ人にとっては、かなり特別な意味を持っているようですから。まあ、日本人がそれに合わせなければいかんということもないと思いますが。[映画館(字幕)] 8点(2011-07-11 21:58:06)(良:1票) 《改行有》

151.  キューポラのある街 《ネタバレ》 原作は高校生の時に読みました。シリーズ五巻全部。細かい点は覚えていませんが、労働運動や安保問題に正面から取り組んだ、思想性の高い、しかもかなり面白い小説でした。映画化に当たっては、そのあたりはさすがに弱められています。「ふつうの青春映画」という感じ。当時の風俗がよく出ていますが、最終的に「どんな状況であっても学び続けることはできる」という点に落とすことで、普遍性を獲得しています。これがあることによって、傑作たり得たと思います。ただ、主人公のジュンよりも弟タカユキの方が、魅力的でしたが。加藤武の先生も、出番は少ないがいいですね。[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-07-05 21:43:59)(良:1票)

152.  クィーン 見る前は「いまだ存命の女王陛下が主人公の映画など、よく作れたな」と思いましたが、作れたのも道理、バッシングされた女王の名誉を回復するような内容でした。しかし単に王室寄りの話ではなく、なんとか騒動を収集しようとする首相側と王室側のやりとりや、各人物の言動は見ごたえがあります。どの程度事実に即しているのかわかりませんが、とりあえず一国の王室と内閣が、一女性の死にさんざん振り回されたことは確かでしょう。ダイアナってなぜそんなに人気があったのか、わかりません。それだけに、女王には同情を禁じ得ませんでした。 個人的には、久々の“当たり”です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-05-15 17:16:06)

153.  荒野の用心棒 面白い! こういう、固いことを抜きにした娯楽作は好きです。イーストウッドもやたら格好いいが、酒場の主人との信頼関係が爽やか。棺桶屋ピリペロも楽しい助演ぶり。悪役にいまいち魅力が感じられませんが、大きな疵ではないでしょう。エンニオ・モリコーネの音楽は言うことはないし、演出もよかったと思います。黒澤明の『用心棒』は昔民放で放送されたときに見て、あまり面白くなかった印象があったのでそれ以来見ていないのですが、これがよかったので機会があれば見直してみます。[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-04-03 22:38:12)

154.  菩提樹 《ネタバレ》 どうしても『サウンド・オブ・ミュージック』と比較してしまいますが、こちらも遜色はありません。大佐が子供たちを笛で呼んだり、古いカーテンで服を作ったりするエピソードが共通していて、どこが実際の話だったのかがわかって興味深いです。後半で屋敷をホテルにしたり、オーストリア脱出の祭の執事の行動などが印象深い。しかしもっとも感動的だったのがラスト。アメリカで入国待ちをしている時、シューベルトの「菩提樹」を歌うと、みんながその声に引き寄せられて集まってくる。アメリカ人の係員もやって来る。まさに歌の力、音楽の力を実感させる名場面です。またその歌声がたいへん美しく、話の流れに説得力を与えています。ちなみに「菩提樹」の最後の節は、かつて菩提樹の元にいた頃を回想して、“今はあそこから遠く離れているが、菩提樹の「ここはお前の憩う場所だ」と言う声が聞こえる”という内容です。まさに、ふるさとを離れたトラップ一家のことをを歌っていると言えましょう。実に心憎い、みごとな選曲です。それを知ってか知らずか、邦題に採用したのもよかったです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-03-12 20:37:04)

155.  ゲスト(2009) 申し訳ございません。しょせんはB級だと高をくくっていた私が悪うございました。たしかに事件の真相はある意味パターンですが、それをうまく生かし切ったシナリオ・演出はよくできています。本作は基本的にサスペンスですが、ホラー風の演出が取り入れられています。これが単なるこけおどしではなく、ちゃんと必然性があるところに感心しました。主演の姉妹、特に妹役のエミリー・ブラウニングが好演です。決して美人とは言えないところが、かえって魅力的でした。事件の真相を知ると、それに沿ってちゃんと描写しているのかどうか、最初から見返したくなります。さらに、最後のカットで思わずニヤリとさせる趣向。見終わってなるほどなぁと合点する原題。なかなかの秀作です。邦題が最大の欠点ですね。[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-02-28 21:03:57)(良:2票)

156.  黄金の七人 《ネタバレ》 45年も前の、粋でお洒落な金塊強奪映画。さすがに古めかしいのですが、それがレトロな雰囲気を醸し出していて、私などはむしろ好感を抱きます。スキャットや口笛を使ったBGMも、時代を映していていいですねぇ。内容的には、最初一時間ほどで強奪するプロセスを描いておき、その後は金塊と強盗団が二転三転する顛末となります。関係のない描写は全くなく、実にシンプルかつスマートな仕上がりとなっています。このことが作品全体にいい意味での「軽さ」を与えていると思います。ユーモアとお色気も、過剰にならず適度にあってよろしい。金塊の行方は、まあこうした話の定番ですね。 ところで、強奪の際いろいろと怪しげな機械を使っていますが、あれはやはり007シリーズの影響なんでしょうね。時期的に間違っていないと思いますが。しかし、映画のできはむしろこちらが上だと思います。日本ではそれほど話題に上らないようですが、イタリア映画だからなのか、日本人の好みに合わないのか、少々残念です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-02-01 21:03:01)《改行有》

157.  名もなく貧しく美しく 《ネタバレ》 こういう作品は、どうも低く評価すると申し訳ないというか、高く評価しないといけないんじゃないかとか、あらかじめバイアスがかかってしまうところがあるので、レビューしにくい面もあるのです。もっとも、見終わったらそういうこととはまったく無関係に、すぐれた映画だと感じました。 本作の白眉は、皆さん挙げておられるように、電車の窓ガラス越しに手話で会話するシーンでしょう。ここで夫が説得するために語ったのは、「夫婦二人で力を合わせて生きていく」ことの大切さ。しかし考えてみると、これは聾唖者であるなしに関わらず、人間として必要なことです。夫婦のみならず、人は一人で生きているのではない、ほかの人と助け合ってこそであるという、人の生きるべき道を訴えたことで、この映画は聾唖者の生活のみならず、“人間”そのものを描いた作として、賞賛されうるものとなりました。こういうことであれば、気兼ねなく高い点数がつけられます。その一方で、最初の子供を亡くす経過など、聾唖者ならではの悲劇も取り上げていて、そつのない目配りにも感心しました。あのラストも、その延長線上にあると考えれば、悪いとは思われません。まあこれも、演じていたのが監督夫人だからこそ、かもしれません。 ちなみに、本作は小林圭樹さん追悼として放送されたのですが、昨年末高峰秀子さんの訃報に接し、図らずも二重の追悼となってしまいました。お二人のご冥福をお祈りします。[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-01-04 17:52:59)《改行有》

158.  大菩薩峠(1960) 《ネタバレ》 かなり面白かった。主要人物が離合集散するさまは相当なご都合主義なのですが、面白いので許す。テンポよく話が進んで、展開も飽きさせません。よくわからないのは机竜之助の性格。巡礼の老人をいきなり斬り捨てたりするので、剣の道に生きているのかと思いきや、お浜をいきなり手込めにしてしまいます。意外と俗人なのか? しかし江戸に出奔してからも俗事には関心がないようで、どうもちぐはぐしています。本人によるとお浜が「魔性の女」だったということですが、実は魔物は竜之助の心の中に住んでいて、お浜はそれを映す鏡に過ぎないのではないかと思えてきます。なにしろ机竜之助という人は、関わった人をことごとく不幸にする、疫病神みたいな人物ですからね。 出演者では、島田正吾がさすがに貫禄がありますし、見明凡太朗がいい味を出しています。雷蔵の机竜之助はクールな魅力があって、はまり役ですね。三隅研次の演出も冴えていて、見ごたえがありました。[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-09-24 19:36:24)《改行有》

159.  マーティ 《ネタバレ》 これはよかった。誠実な男女の出会いを描く一方、子供の結婚によって孤独となる親の問題を扱っていて、現代でも十分通用するところがあります。晩婚化が進んでいるのでなおさら。普通のカップルが登場するだけなのに、これほど魅力的な物語が展開するとは、まさにマジック。アーネスト・ボーグナインといえば、こわもてのおじさんというイメージがありますが、まったくちがった役で意外性があり、しかもぴったりはまっています。適度にユーモアもあって楽しめます。知名度は低いと思いますが、隠れた秀作ですね。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-09-21 19:53:46)

160.  戦場にかける橋 《ネタバレ》 これは、ニコルスン中佐のキャラクター作りがすべてでしょう。この方、相当イギリス人としてのプライドを持っていて、正直アジア人を見下している。だから日本の捕虜となっても、自分(たち)の方が優秀であるという信念を捨てない。ジュネーヴ条約を盾に取っていますが、実のところ日本人から高圧的に命令されるのが嫌なだけで、その証拠に自分が指揮を執って期日に間に合わないとなると、将校に仕事をさせるし傷病兵も駆り出す。橋を造る会議の時も、全部自分たちで仕切って斉藤大佐たち日本兵は聞いているだけ。そうやってイギリス人の優秀さを見せつけようとしたあげく、目先のことだけにとらわれて大局をを見失ったわけです。戦争にあっては、個人のチンケなプライドなどたいして意味をなさない。捕虜になればなおさら。まさに戦争は“Madness”であります。 少々長いですが、前半のニコルソン対斉藤、中盤におけるシアーズの立場の変化(けっこう笑える場面が多い)、終盤でのジャングル進行と、それぞれ見どころがあって飽きませんでした。特に日本兵に見つかって追跡するところは、サスペンスもありよかったです。しかしいずれにせよ、列車が来るまでの10分間が見ものであることはたしかです。[映画館(字幕)] 8点(2010-09-17 19:54:10)《改行有》

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