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141.  ゴジラVSキングギドラ 《ネタバレ》 18作目。キングギドラ登場までは、ストーリーがテンポよく展開し、多少無理のある設定も気になることなく気持ちよく見られた。特に、タイムトラベルものは矛盾が気になるものだが、前半は突っ込みを入れる暇もないテンポで、これはB級名作?との期待感すら覚えた。  しかし、キングギドラ登場以降、怪獣が暴れるシーンの迫力はさすがだが、昭和シリーズの怪獣プロレスの復活でいきなりテンポが悪くなってしまった。  そのおかげで、未来に戻って帰ってくるのに、なぜゴジラが街を破壊する前の時間に返ってこない?など、ストーリーの根本的矛盾が急に鼻に付き出し、最後はゴジラが海中で生きて吼えてて、次回作を作ることみえみえの不完全燃焼。  今回も自衛隊全面協力の実写映像が散りばめられ、結構力は入っていたのだが、自衛隊の怪獣に対する理詰めの活躍がほとんど無く、後半は特撮の迫力だけで押し切ってストーリーの緊張感が切れてしまった子供だましな盛り上げ方になってしまった。  光線銃による戦闘がスターウォーズのパクリ、アンドロイドがターミネーターのパクリっぽいのがご愛嬌か。[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-07-01 01:13:05)《改行有》

142.  ゴジラVSビオランテ 《ネタバレ》 17作目。子供受けや怪獣プロレスを排した人間対ゴジラの戦いがメインで、スピード感があって、無茶なご都合主義も少なくて、なかなか楽しめた。  これまでのゴジラシリーズに決定的に欠けていた展開の緩急のバランスがそこそこうまく取れており、ある程度の矛盾は吹き飛ばす勢いがあった。  自衛隊の戦いぶりも、兵器はSFだが作戦は現実的であり、緊張感の維持に一役買っている。エンドクレジット見たら、防衛庁もちゃんと協力してる。防衛庁に協力してもらうためにきっちり書いたのか、防衛庁からアドバイスをもらったのかは不明だが(^^;  昭和シリーズは無かったものにするという意図は5年前の前作と同様だが、今回は前作からの続編という位置付けをしっかり利用して冒険活劇方向に振ったのも功を奏したと思う。  ゴジラが火山活動でだけで復活せず爆破でコントロールできるのはおかしいこと、ビオランテの性格付けはいいのだが登場と復活にもっとストーリーが欲しいこと、テレパシー少女に頼りすぎること、外国のスパイ合戦が迫力に欠けること、白神博士にもっとマッド感が欲しかったこと等、突っ込んで楽しむというより、娯楽大作になり得たかもしれないのに惜しいという感覚で見ることができた。[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-07-01 01:11:51)《改行有》

143.  ゴジラ(1984) 《ネタバレ》 16作目。ゴジラの原点に返ろうとした意欲、ゴジラの恐怖を描こうとした姿勢はわかる。  人間関係やその行動も、一応、それなりに荒唐無稽ではないし、特撮もCGに依存せずミニチュアも精巧でかなり良い出来である。  しかし、子供向け要素を一切排除し、痛快娯楽路線でもない、シリアスドラマにするためには、もっと脚本を練ってゴジラの存在以外は全て理詰に作らないと、A級にはならず、B級の笑いとばして突っ込める要素もなくなって、ただの駄作で終わってしまう。  初代ゴジラが史実で2匹目のゴジラという設定で、2作目以降を一切無いこととしているが、本気で名作、大作を作りたいなら、1作目も無かったことにするくらいの意気込みがほしかった。  最初から初代ゴジラの名声を利用しようとするスケベ心が、中途半端な出来になってしまった要因に見える。東宝という企業の中では、これも仕方のないことなのかな。  昭和シリーズのグダグダ感から脱皮はしているのだが、短期間に続けてみてしまうと、褒めることも突っ込むことも酷評することも出来ない、もやもや感の残る作品でした。[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-07-01 01:10:48)《改行有》

144.  メカゴジラの逆襲 《ネタバレ》 15作目。ついに恋愛モノがキターーーー。  人間ドラマに重点を置きたかったことが如実に見える、が、復讐とか悲恋とか重いドラマを宇宙人や怪獣が出てくる映画に盛り込んでしまったら、相当脚本を練りこまない限り破綻するのは当然でしょう。  チャレンジ精神は認めるが、大人の鑑賞には耐えられず、子供には全く受けないストーリーになってしまい、完全に滑っている。  ゴジラシリーズの脚本は痛快活劇、社会批判、サスペンス、恋愛といろんな方向にフラフラしながら、結局、東宝チャンピオン祭り向けで怪獣プロレスは外せないというジレンマが、この作品で昭和シリーズを終わらせしばらくお休みになった背景にあるのだろう。  冷静で理知的な博士役で、怪獣映画に平田博士ありというほどはまり役の平田さんも、今回だけは志村けんがコントで老人を演じてるように見えてしまった(^^;  しかし、B級ファンには突っ込む楽しみを与えてくれる映画でした。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-07-01 01:09:22)(笑:1票) 《改行有》

145.  ゴジラ対メカゴジラ 《ネタバレ》 14作目。「沖縄殺人事件」(美しい海に眠る伝説の謎)というタイトルの火曜サスペンス劇場といってもよいテイストである、尺もその程度だし。  人間のハラハラドキドキ超ご都合主義冒険活劇が復活し、怪獣プロレスもメカゴジラが飛び道具満載でゴジラも血まみれになるという新しい試みがなされており、さらに沖縄観光と優雅な船旅付きと、なんとか娯楽性を高めようという努力が見事に空回りしており、楽しく突っ込みながら脱力感を味わうことが出来た。[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-07-01 01:08:20)《改行有》

146.  地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン 《ネタバレ》 12作目。ダメダメなシナリオとただの怪獣プロレスに舞い戻ってしまった。  特撮に関しても前作より技術的には上がっているのかもしれないが、脚本とか見せ方の違いで恐怖感も迫力も明らかに低下している。  脚本の細かいところの突っ込みどころの数では今までと変わらないが、本作では気になりすぎてダメダメで、子供が出演していないにもかかわらず、子供が主役を演じた前作より明らかに幼稚。  子供相手のゴジラ人気にあぐらをかいてる雰囲気満点のC級映画でした。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2010-07-01 01:06:58)《改行有》

147.  ゴジラ対ヘドラ 《ネタバレ》 11作目。これまでのゴジラシリーズとは全く趣が変わり、映像とかカット割とか色とか、かなり映画的手法と見せ方を意識して作りこまれており、一種の前衛芸術的雰囲気が味わえる仕上がりで、個人的に好き。  大まかなストーリーは公害問題と怪獣特撮を組み合わせただけで、いちいち気にしてしまうと突っ込みどころはいっぱいあるが、大胆な脚本と映像で、ヘドラの恐怖感とか、ゴジラの戦い方とか、人がいっぱい死ぬとか、これまでにない語りかけのある作品に仕上がり、「映画」を見た!という充実感がしっかり残った。  怪獣の対決も、ただの怪獣プロレスではなく、緊張感とか間合いとかが表現されており、殺陣をちゃんと意識しているし、最後に去っていくゴジラの姿には、椿三十郎とかシェーンの姿がダブってくる。  調べてみると、この作品の監督は、ゴジラスタッフの受けが良くなかったのか興行的には良くなかったのか、ゴジラシリーズはこれ1作だけで以降関わってないみたい。  ヘドラは人間の科学の負の産物で、初代ゴジラとその生い立ちが似ていて、ゴジラがそれと戦い、勝ち、睨み付けながら去ってゆくのは、人間への怒りのメッセージを表現したかったのではないか、と思わせるものがあり、初代ゴジラに回帰しようとする意図の表れだったのかもしれない。  ただ、子供向けの怪獣ブームに乗った作品の方が興行成績が良く、この路線はこれ1作のみとなってしまったのだろう。[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-07-01 01:05:59)(良:2票) 《改行有》

148.  怪獣総進撃 《ネタバレ》 9作目。全ての怪獣がコントロール可能な武器として扱われており、怪獣らしさがなくなってしまった。そのかわり、人間対異星人の冒険活劇として割り切って作ればいいものが出来そうなのだが、前作同様、話の展開に綿密さがない。「怪獣」とか「宇宙旅行」自体はありえない話でも、ストーリー展開とか時間概念とか人の行動とかがありえない展開ではダメ。  まあ、それでB級ムードが高まってくれるので、個人的には嫌いではないが。  前作よりは怪獣が派手に破壊活動をしてくれて特撮も力が入っていたが、脚本も特撮も子供だまし過ぎてダメダメ感満点。  さらに、「2001年宇宙の旅」と同じ年の公開だという知識を持ってたりすると、超B級作品として楽しめる。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2010-07-01 01:03:31)《改行有》

149.  怪獣島の決戦 ゴジラの息子 《ネタバレ》 8作目。ゴジラが完全に擬人化されてしまった。ゴジラの息子が出てきて父子のふれあいが展開されるという、完全に子供向けを狙った作品。  特撮は、南海の小島だけで展開されて、怪獣の破壊活動もごくわずか、ゴジラと息子と大カマキリと大クモの戦いだけで、いかにも子供だまし。。  人間の方のストーリーの幹は案外しっかりしてるのだが、細部が全く練りこまれておらず、危機感も緊張感もないただのドタバタ劇になってしまってる。  B級ファンが喜ぶぶっ飛んだ設定もなければ、冒険活劇としてもダラダラ感しかなく、当時怪獣ブームで何を作っても興行成績が良かったからこんな中途半端になってしまったのかと、思わずため息が漏れる。  特撮がチャチだった分、通信機器や実験コントローラが張りぼて感がなく、よく作りこまれていたのだけが印象に残る。[CS・衛星(邦画)] 4点(2010-07-01 01:02:03)《改行有》

150.  ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 《ネタバレ》 7作目。B級を通り越してC級になってしまった。  多少の矛盾はテンポよく流す軽快なシナリオ、を狙ったつもりなんだろうが、設定や出演者の行動があまりにも???過ぎて、流せないシナリオになっている。  全体的な明るさや、ちょっとした軽いセリフも、テンポよく流せれば効果大だが、あまりにも変な行動に引っかかってしまい、真面目な顔でコントをしているようにしか見えない。  実は、子供の頃映画館で見た初めてのゴジラ映画だったのだが、ほとんど中身の記憶が残っていなかったのは、今回改めて見直すと、身を震わせる恐怖もなく、完全子供向けでもない単なるドタバタ劇のシナリオが原因だったように思う。  第6作怪獣大戦争で、冒険活劇としていい兆しが見えたのに、ここで間違った方向に突っ走ってしまったようだ。 CGのない時代にあれだけ水を多用した特撮技術は職人芸を感じるだけに残念。  いっそのこと、特撮ももっと突っ込みどころ満載にしてくれれば、いたるところ突っ込みながら見ることができて、大映のガッパ、松竹のギララのように、逆にもっと楽しめたかもしれない。  あと、インファント島の小美人がザ・ピーナッツじゃないのは完全にマイナスポイント。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2010-07-01 01:00:39)《改行有》

151.  三大怪獣地球最大の決戦 《ネタバレ》 5作目。人間の行動に愛とか反戦とか商業主義とか変なヒューマニズムを持ち込まず、怪獣を擬人化して地球防衛の意思を持たせた脚本は、エンタテインメントとして前作より好感が持てる。  「怪獣」の戦いそのものをショウとしてうまく見せているし、主役級の夏木陽介、小泉博、志村喬、星由里子の演技が自然だし、王女、刑事、記者のそれぞれのストーリが徐々に絡み合ってうまく作ってある。  現実にはありえない点や矛盾点を「怪獣」に集中させて、人間ドラマは破綻させずに収束させるという手法は、SF系の娯楽映画の王道ともいえる。  モスラ登場以降の怪獣プロレスは突っ込みどころ満載だが、自衛隊が住民が逃げるの助けるだけで一切攻撃していないのも、人間ドラマを破綻させないという点で良い選択だったと思う。  電気ショック療法で悪者に電圧を上げられてヤバイというときに、ゴジラが電線を壊して停電して危機一髪助かる、なんてシーンは、娯楽アクション映画のセンスを感じる。  ラストシーンでの王女と刑事の一コマが、ローマの休日のパクリと思わせるのもご愛嬌。  また何かの委員会にいた「防衛大臣」は、将来、省に格上げされるのを予言してたかのようで思わず(笑)。  第2作以降、「怪獣」が何故暴れるのか説明が何もなく、違和感が増す一方だったのが、本作で「怪獣」を擬人化することによって有無を言わさず元来の地球上の生物で我々の仲間であると位置づけ、娯楽アクション映画に徹した、という点でその後長くシリーズ化する土台が確立できたのかもしれない。(そういえば、モスラだけは4作目でも人格(神格)があったか) [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-07-01 00:57:56)(良:1票) 《改行有》

152.  モスラ対ゴジラ 《ネタバレ》 モスラの卵を儲けの対象としか考えていない悪徳業者がやられるというストーリーが、「怪獣特撮」だけで興行収入が上がるから脚本は二の次という東宝の路線とダブって見えてしまった。 東宝はこれも映画のひとつの形と割り切ってたのかも知れず、滅んではいないが。  なぜゴジラが出現したのか何の説明もないし、南の島の住人は日本語しゃべるし、岩場のセットの地面が人が歩くと揺れて板張り丸出しだし、ゴジラが海に落ちただけで死んだのかどうかはっきりしないし、特撮を見せたいだけかなとも思う反面、反原水爆とか新聞記者のヒューマニズムとかが扱われていて、完全に子供向けにもB級にも徹し切れておらず、中途半端な印象。  1作目「ゴジラ」は別格、2作目は努力不足として、3作目以降脚本が手抜きになってきて、展開が不自然になり人間ドラマが軽薄になってるのは明らか。  特撮は、前3作にはないはめ込み合成の多用が本作品に見られるが、画面で後ろの人の動きが透けて見えて透明人間っぽくなってるのは、当時の技術の限界か予算の限界か。[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-07-01 00:56:33)《改行有》

153.  キングコング対ゴジラ 《ネタバレ》 この作品からカラーのシネマスコープで、完全に怪獣がメイン。 人間ドラマは現実味のないコミカル路線で、製作の意図が明らかに興行成功狙い。 怪獣の動きも、さらにリアリティや恐怖感が薄れ、「怪獣」目当ての子供の人気取りの意図が見え見え。ここで、怪獣=娯楽、B級という価値観が定着してしまった。  ただ、南の島の住人(全員日本人役者なのは一目瞭然だが、、)に怪しげな現地語を喋らせて、通訳を連れて行くという設定や、潜水艦の中の会話がすべて英語で字幕スーパーなところに、僅かにリアリティを持たせたいという意地と努力の片鱗が感じられて泣けてくる。[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-07-01 00:54:58)《改行有》

154.  ゴジラの逆襲 《ネタバレ》 1作目の怪獣特撮がセンセーショナルだったのに乗じて、「怪獣」そのものにスポットを当てて即席で作った感があり、2匹目のドジョウを狙って完全に滑ったという印象。 特撮は1作目より研究されて部分もあるが、リアリティよりも見た目の派手さ路線に転向してB級になってしまっている。 しかし、以降の作品よりは脚本はまだましで、人間ドラマも多少加わっており、時代を考えると駄作とまではいえない。 あと、北海道での宴会のシーンで、どこかの部屋で私の母校の寮歌が歌われているのが聞こえるシーンがあり、個人的には好感度アップ。[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-07-01 00:53:35)《改行有》

155.  メン・イン・ブラック 《ネタバレ》 いいですねー。 かなり強引な設定と展開だけど、軽いノリでテンポが良くて、コメディータッチのSF映画のお手本のような感じ。  とんでもない大事件を、極少数の人間の個性を全面に押し出しながら展開して解決してしまうという、パニック系映画の王道シナリオで、ちょっと間違うと、とんでもないダメダメ映画になってしまう危険をはらんでる。  ところがどっこい、この映画では、誰にも知られちゃいけない仕事で、個人情報すら消されているという絶妙な設定と、コミカルなシナリオのおかげで、展開の強引さが気になることなく、見事に最後まで見せ切ってくれている。  さらに、その設定や展開と、主人公達の芸達者な個性の出し方とのカラミもまた絶妙で、違和感なく感情移入できるし、笑いと共感、最後にはちょっとした感動を与えてくれる。  ただし、虫嫌いの人は見るべからず。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-06-29 02:57:15)《改行有》

156.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 《ネタバレ》  見てる途中から、庵野さん、どこに行きたいの??と思わず口走ってしまい、結局次回作を見ないと何も分からんじゃないのという映画。  TVシリーズの全話の展開と最後の破綻の経緯をある程度理解している人しかストーリーの展開や意味についていけないようなシナリオで、さらに、それを知っていたとしても、違う方向性であることは判るのだが、じゃあどっちの方向性に持って行きたいの?と言わしめるような、テーマの見えない意味不明の展開で、最後は次回予告だけして終わり。  「序」では、全体のテーマは見えないながらも、まだ1作でのエピソードとしての完結感は多少は得られたが、今回はそれも全くなし。  1本の作品として完成させるためには、ある程度独立したエピソードとその結末を起承転結で見せることが必須で、連作ものとするのであれば、さらに大きなテーマをうまく提示し、その中での今回のエピソードの位置づけを表現するというのが、いわゆる本来の「映画」であって、それを全く度外視したこの作り方は、映画&DVDという発表手段を使った連続もののテレビアニメの1回分でしかない。  テレビアニメだったら、次の展開まで1週間待てばいいから許せるし、1回ぐらいは全体のテーマが分からなくても、起承転結がなくても納得できるが、映画という手段を選んだ以上、次回作までまた長く待たされるわけで、全体テーマも見えず、独立したエピソードにもなっていない今回の映画は腹立ちすら覚える。  一部のコアファンのおかげである程度成功するんだろうが、それに甘んじないで、1作ずつでも完結する完成度が欲しい、、、といいつつ、次回作を期待している自分も、コアファンなのかもしれないが、、  破綻して庵野さんの意思とは違うものとなったTVシリーズを、ちゃんと自分の思い通りに完成させたいのだろうなということは感じられるのだが、TVシリーズは、破綻したことにより哲学性を持った深みのある作品となったのであって、いくら作り直しても、絵とか音とかはお金と手間をかければ質も上がるが、作品としては改悪しにしかならないのじゃないだろうか。 [DVD(邦画)] 4点(2010-06-28 03:26:06)《改行有》

157.  ジャズ大名 《ネタバレ》 筒井康隆の不条理文学の世界観と岡本喜八監督のポップな娯楽志向が合体した怪作。  昔、筒井康隆にどっぷり浸かった身としては、日本映画界で娯楽映画の第一人者の岡本監督を持ってしても、小説の筒井康隆のぶっ飛びブリには今一歩足りなかったかという感じは否めない。  演出や映像へのこだわりは、岡本監督の作風そのものなのだが、私の中の筒井康隆の小説のイメージはもっと強烈で奇抜で、映画では表現不能ということなのかもしれない。  しかし、原作(「ジャズ大名」の他の短編小説の要素も入っているようだが)を読んだことのない人にとっては、岡本監督ならではのポップさを満喫出来る映画かもしれない。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-05-09 23:54:16)《改行有》

158.  フェイク 《ネタバレ》  ちょっと重いけど、名作。  マフィアの中の規律と人情、一般社会側の規律と人情が、どちらも矛盾をはらみながらみごとに対比され、その中で交錯するアル・パチーノとジョニー・デップの名演技にグッとくる。  アメリカのマフィア物の中でも、日本の任侠映画に最も近いテイストかも。[DVD(吹替)] 7点(2010-01-03 02:01:58)(良:1票) 《改行有》

159.  ラスベガスをやっつけろ 《ネタバレ》  日本語タイトルからちょっとは楽しい映画かなと思って見てみたが、ドラッグ中毒者の悪夢を見せつけられて、こちらも頭が朦朧としてしまう映画。体調のいい時に見ましょう。  ストーリーは無いに等しく、映像も猥雑でグロテスクで、いい映画感が全く無いのに、見始めると最後まで見てしまうこの感覚はなんだろう。  麻薬を平気で使い一切悪とは表現せず、麻薬中毒者を肯定しているとも取れるストーリーでありながら、トリップしている者の視線の映像を交えて麻薬によるトリップ感を嫌悪感を込めて表現し、最後の開放感は麻薬の影響から抜けた時の安堵感を感じさせるという、摩訶不思議な映画である。[DVD(吹替)] 6点(2010-01-02 23:16:39)《改行有》

160.  レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦― 《ネタバレ》  後編です。いきなり決戦前から始まるのはやはり変。 DVDで続けてみたからまだ許せるが、ロードショーでパート1を見てからよっぽど思い続けてないと、いきなりストーリーに入るのは難しいだろう。  軍艦、火、その映像の迫力はパート1以上と思うので、それだけでもある程度は満足できるだろうが、パート1と両方見てやっと一つの作品となり、作品として2本分で評価すると、長すぎるて薄すぎる。  2本を1本にして、迫力のシーンは残しつつ上映時間を3時間以内にすれば、昔のベンハーとか十戒とか、ちょっと長めの大スペクタクル巨編として歴史に残る映画になったかもしれない。  また、ストーリーをもっと練って、一話ずつそれなりに完結させても、シリーズ物風になって、薄さを感じなかったかもしれない。  金だけかけて迫力だけを追求した感がどうしてもぬぐいきれない。[DVD(吹替)] 6点(2010-01-01 17:34:46)(良:1票) 《改行有》

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