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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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141.  三度目の殺人 《ネタバレ》 是枝監督らしからぬ法廷ミステリで且つ、オリジナル脚本で勝負しているのは評価できるし、完成度は決して低くない。明確な答えのないモヤモヤ感のまま、日本の司法制度に問題提議を掲げているという意味では理にかなっているとも言える。だがやはり、複数のキーワードの表面を触れただけで終わり、登場人物が深く掘り下げられていない気がする。被害者の社長による実娘への性的虐待を見かねた前科者が再度殺人を犯し、それが公になることを恐れ、彼女を守るために自ら死刑になることを選んだというのが一般の解釈だ。メディアでは一方的に悪のレッテルを貼り、世間はそれに追従する。しかし、真実なんて掴みどころがなくて、たとえ偏ったものでも提示された情報でしか判断できないところに、人間の脆さとリンクする。殺人犯の真意など100%誰も分からない。それは理解している。ショッキングな描写や過剰演出に頼らない作風の限界かもしれないが、もっと深みを描けなければ「それで?」で終わってしまうのだ。[地上波(邦画)] 6点(2019-11-14 07:51:42)

142.  ブラック・クランズマン 《ネタバレ》 スパイク・リー監督の映画はこれが初めて。きっかけはアカデミー作品賞の『グリーンブック』への抗議だった。そう、『グリーンブック』での人種差別の描き方や融和ムードを盛り上げる演出について違和感を持っていただけに、本作が如何に反骨精神バリバリの怒りの映画であることがよく分かる。その描写には妥協がなく、KKKを愚かに滑稽に描いているからこそ、金も取り柄も何もない人たちが見下す相手を攻撃して安心しようと団結する。その姿には心の余裕もなく、日本では"ネトウヨ"が代表するように世界中どこも同じなんだなと痛感する。しかしながら、その政治的主張があまりに強すぎて、映画のバランスを崩壊させてでも優先した記録映像は蛇足。本編だけでも十分伝わってきてると思うのだが、こうでもしないと現地には伝わらないアメリカの病理を垣間見た。[DVD(字幕)] 6点(2019-10-22 01:00:52)

143.  海よりもまだ深く 《ネタバレ》 他の是枝作品に比べればやや質が落ちる程度だけど、淡々としながらも何となく最後まで見てしまう。昭和のような家庭像は崩壊し、個人主義が強くなっていくシビアな現代社会の中で、糸が切れかけの凧のような関係の家族の形を見つめ直す。夢ばかり見てセコいことばかりしているダメンズに、どこか達観している母、愛想を尽かした元妻、双方で惑う息子が台風で一夜を過ごす窮屈で微妙な空気感。それぞれが互いの本音に向き合い、現状を受け入れていく。幸せになるには何かを諦めるしかない。状況が改善されるわけもなく、いつか彼は一人ぼっちになっていくだろう。だが自分で選んだ人生であり、どうにもならないことだってある。そういう哀愁を漂わせながらも、少しだけ前向きになれるようなラストだった。[地上波(邦画)] 6点(2019-10-12 21:15:37)

144.  スパイダーマン:ホームカミング 《ネタバレ》 今までのスパイダーマンと違い、版権問題をクリアしてアベンジャーズと関わったこと、 そして未熟で無力なりに一人前になろうともがくピーターの青春物語が強化されたことが大きい。 功名心から正義を貫こうとして、結果的に大きな事故を招いてスタークを失望させ、 学校とヒーロー業を両立できず、片思いを失ってしまう苦みと切なさが残る。 家族のために犯罪に手を染めるマイケル・キートンを配役するセルフパロディが心憎く、 貧困と格差の問題をするりと潜り込ませる。 ディズニーに買収されたことが大きいのか、異人種間の恋愛と夫婦が珍しくなく時代の流れを感じた。 スタークからの再スカウトを断り、地に足をついて"親愛なる隣人"として歩み出したのはスパイダーマンらしい。[地上波(吹替)] 6点(2019-07-08 21:55:56)《改行有》

145.  立ち去った女 《ネタバレ》 4時間に及ぶ上映時間に、コントラストの強い鮮明なモノクロ映像を固定カメラの長回しで綴る。敢えて劇的な展開を排除し、ゆったりとしたテンポで下手したら何も起こらないまま終わるため、この地点でハリウッドのフォーマットに毒されている人は脱落するだろう。同監督の作品でも5時間~10時間は当たり前で長編ではかなり短い方だが、必要以上の情報量を制限した平易な作りが観る者に思考の余裕を与え、ホラシアの行く末を見届ける。弱き貧者たちに無償の施しを与え、情報源から復讐のチャンスを伺う様はさしずめ『親切なクムジャさん』に近いものを感じる。しかし前述した通り、復讐劇の顛末はあっけない形で幕を閉じ、貧者たちも住む場所を失う。そう、フィリピンの非情な格差社会への怒りと、神なき世界でも失わない人間の尊厳がテーマなのだろう。冒頭と終盤に朗読シーンがあり、ペドラは良心の呵責から声を詰まらせ、ホラシアはその先の希望を求めて去っていく。息子が見つかるとは限らない。地面に散らばった捜索届のように、行き場のない想いを抱えながらも、それでも人生は続く。その失われた時間が重くのしかかる228分。不条理でどうしようもない虚しさが募る一方、貧者との交流を見る限り決して絶望ではないだろう。[DVD(字幕)] 6点(2019-05-16 19:22:46)(良:1票)

146.  ボヘミアン・ラプソディ 《ネタバレ》 クイーンはよく知らない。 フレディ・マーキュリーがペルシャ系がルーツであることも最近知ったばかりだ。 そのため純粋に映画として見ると、彼の栄光と挫折、愛と孤独という在り来たりなストーリーには何かしらの捻りがなく、 演出も予想通りの陳腐さである。 そのマイナスポイントを誰もが聴いたことのある有名な楽曲とラミ・マレックら俳優陣の頑張りで大幅にカバーする。 7割方はこれらとライブ・エイドの再現による勝利だろう。 もっとも本物の歌唱力までは真似できず口パクで、エンドロールに本人たちの映像を流すあたり、 トップクラスのモノマネ大会に終始している感は拭えず。 数十年後も残る名作になるかひとときの熱狂で終わるかはこれからだろう。 クイーンを大まかに知れる分には悪くないかもしれないけれど。[映画館(字幕)] 6点(2019-04-23 00:30:36)(良:1票) 《改行有》

147.  グリーンブック 「これが作品賞?」というのが正直な感想。130分間退屈なく見れて、『最強のふたり』を彷彿とさせるユーモラスなフィールグッドムービーなので、映画をあまり見ていない方にも薦められるが、やはり白人特有の上から目線の綺麗事、一時的な融和アピールにしか見えず、作品にあまりのめり込めない自分がいた。イタリア系だからと同じ白人から差別される用心棒と、黒人コミュニティから外れたピアニストのはぐれ者同士の話なので事情はもっと複雑だろう。とは言え、そこまで踏み込まず、ただの"良い話"で終わっている。予定調和の中に新しい驚きがないのが大きく、ただただ浅いなって。ヴィゴ・モ―テンセンもマハ―シャラ・アリも正反対ながらも素晴らしい快演で異論はないが、全体の完成度の高さでは『ROMA/ローマ』に作品賞を与えるべきだったし、13年前の『クラッシュ』同様、単に変革リスクから逃げたミステイクとしか言いようがない。[映画館(字幕)] 6点(2019-04-23 00:25:11)(良:2票)

148.  ロストックの長い夜 1992年旧東ドイツのロストックに起きた難民襲撃事件前後を三人の視点で描く。日本ではソフト化されず、映画祭で上映されたのみだが、ネットフリックスで視聴可能な辺り、その恩恵は非常に大きい。監督のブルハン・クルバニはアフガニスタン難民の二世で、ドイツの若者として生きながらも難民としての苦難も経験しており、彼ならではの題材だろう。仕事にあぶれ鬱屈した日々を送るネオナチの青年と、保身と倫理の狭間で揺れ動きうろつくばかりの市会議員の父親、生命の危険から退去するか葛藤するベトナム難民の娘を中心に多角的に描くも、移民反対の理由にもっと踏み込まないと如何に深刻でも「嫌な事件だった」で終わってしまう。さらには終盤の"ある演出"が過剰で安直さに拍車をかける。惨状を伝える映画として、一定のトーンで描いてほしかった。無学の者が大衆迎合の意見に飲み込まれて暴走するさまはいつの時代も同じ。[インターネット(字幕)] 6点(2019-01-04 19:13:15)

149.  ビューティフル・デイ 《ネタバレ》 いくらでも娯楽活劇に出来るプロットに状況説明も格闘シーンもあえて排除し、希死念慮を持った男の孤独をより一層強調する演出はレフン監督の『ドライヴ』を想起させる。父親からの虐待と従軍経験の絶えないフラッシュバックで、死にたくても死ねないのは介護しなければならない母親で繋ぎ止めているだけで、少女を救ったことからその日常が破壊される。生と死の狭間で揺れ動く男の心境にシンクロするように絶えず流れるジョニー・グリーンウッドの重層的なスコアが効果を上げ、特に湖の水葬シーンには美しさすら感じた。再び少女を救い出すも、彼女にはもう帰る場所がないし人を殺している。"救うことができなかった"自分に絶望して死んだって周囲は何も変わらないのではないか。だが、少女の一言に彼は微かな光を見出す。「明日はいい日よ」。決して明るい未来ではないかもしれないが、再生へ向けて不思議な余韻を残すエンディング。多くを語らない男の人生をホアキン・フェニックスの熱演で説得力のあるものにさせており、カンヌ男優賞は納得。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-01-02 08:54:28)(良:1票)

150.  女は二度決断する 《ネタバレ》 虚無の物語。ダイアン・クルーガーの熱演を以って、淡々とした物語を引っ張っていく。主人公が薬物やタトゥーに手を出す、純粋な善人ではないグレーな存在だからこそ、優柔不断からのあの決断に至ったのだろう。たとえネオナチの若い夫婦が有罪で終身刑になろうが、自らの手で復讐しようが、残された彼女には悲しみや苦痛が和らぐことがない。復讐が虚しいことは分かっている。けれど、もう心も思考も完全に擦り切れて、その後の人生も闘えなくなってしまった。どこに希望があるの? 当事者でないと分からないけどそう思えた。「ヘイトクライムはやめよう」と呼びかけても、完全にキャパシティが超過して疲弊しきった現在のドイツと重なる。[DVD(字幕)] 6点(2019-01-01 12:46:45)

151.  ラブレス 《ネタバレ》 「避妊すれば良かった」。同監督の『父、帰る』同様、説明的なストーリーテリングは避け、観る者に委ねる作り。離婚調停中の身勝手な夫妻が主人公のため、常に醒めた目線で見届ける。愛が欲しいだけで誰かに与えようともしない。貰っても消費してさらに欲しがる。その病理が冷徹な映像美から伝わる。"要らない"息子が最後まで見つからないまま時が経ち、元夫は新たな子供を邪険に扱い、元妻は今でもSNSに依存している。ロシアによるウクライナの問題にしても、他者への無関心が貫徹していて、これからも己のために底なしの幸福を求めて満たされない日々を繰り返すのだろう。その愚かさに気付くことなく、風化していく捜索チラシと枝にはためくテープが息子の存在証明として残り、記憶とともに忘れ去られていく、その非情さがただただ虚しい。[DVD(字幕)] 6点(2019-01-01 01:15:58)

152.  スリー・ビルボード 《ネタバレ》 「怒りは怒りを来す」。そこからどう抜け出すかが本作のテーマだろう。三枚の看板から始まった波紋から、事なかれで終わそうとする警察とそれでも闘い続ける遺族の母親。善と悪の二元論では決まらない、灰色の人たちの鬱屈は多くの人たちを傷つけていく。だが、そこまでいかなければ腹を割って向き合うことができなかった。対立するミルドレッドもディクソンも言動が極端で感情移入すら許さない。しかし、署長の手紙とぶつかっていく過程で少しずつ穏やかになっていくのは印象的だった。愚かで弱くてどこか愛おしい。完璧な人間なんていない。どこかで答えを見つけなければならない。そこらへんがリアルだとは思うが、そういうモヤモヤを求めたくない、痛快な娯楽大作みたいに白黒つけた明確な落とし所を求める人には向かないだろう。二人の行く末は明るくないが、最初の二人とは明らかに違っていて、決して暗くないはずだ。[DVD(字幕)] 6点(2018-08-12 13:08:15)

153.  ガールズ&パンツァー 最終章 第1話 最終章は全6話の中編で構成されているとのことで、まだまだ始まったばかりなのか盛り上がりには欠ける。新キャラが次々登場し、いつも通りの緩急に富んだ空気は心地良いけれど、それだけ観る者のハードルが上がったとも言える。大多数の魅力あるキャラクターを限られた時間内に立たせるのがもっと難しくなるから。これからエンジンがかかろうとしたときにこの切り上げ方だが、あの展開なら次回も期待できるだろう。[DVD(邦画)] 6点(2018-08-11 23:36:50)

154.  オデッセイ(2015) 《ネタバレ》 地球外のサバイバル劇にユーモアを交えたところが異色である以外はとりわけ普通のSF。 本当にリドリー・スコットの映画かと思うくらいに物足りない。 如何にして水と食料を確保するかの前半をなかなか魅せるも、 後半は話が一気に飛ぶため孤独や体調不良に追い詰められる感じが伝わりづらく、 救出でも器具がガタつくフラグが立っているのにトラブルなく成功してしまうため、 もう少しハラハラさせる要素が欲しかった。 帰還を待っている群衆の存在も過剰で必要なし。 英米中のみという中途半端さでてっきりギャグでやっているのかと。 最近は中国に媚を売らないとヒットを望めなくなってきてるのかな? 時代の流れを感じる。[地上波(吹替)] 6点(2018-08-10 19:32:26)《改行有》

155.  バーフバリ 伝説誕生 話題になっていたため、前作で予習した次第。まさにインド映画の極致・王道を地で行っている。あまりに突っ込みどころ満載の脳筋な展開も、わざとらしい大味な演出も、インド特有の空気と臭気に嫌みを感じず許容してしまうというか。それでも似たような合戦シーンが延々続いて、胃もたれして少し飽きてしまった。本筋より回想に尺を取る独特の構成が気になる。R指定らしいが、思ったほどグロくない。主要人物の名前と相関図さえ把握すれば、あとはノリだけでグイグイ引っ張ってくれるので、今作だけなら普通に面白い程度。完結編はどうなるか?[DVD(字幕)] 6点(2018-07-24 00:10:46)

156.  ホワイトハウス・ダウン 破壊王エメリッヒのフィルモグラフィの中では"控えめ"な方。過去にホワイトハウスが巨大UFOに破壊されたり、世界が凍結されたり、終末世界までやってきたので驚きはしない。なのでリアリティ無視の荒唐無稽な展開だろうが、脚本は意外と悪くないので比較的話に集中できる。ほとんど『ダイ・ハード』的テンプレートなのは目を瞑っておこう。個人的には未見の『エンド・オブ・ホワイトハウス』とセットで、ビッグサイズのファーストフード片手に、頭空っぽで最高の贅沢を楽しみたい。[地上波(吹替)] 6点(2018-07-20 19:30:00)

157.  エタニティ 永遠の花たちへ 《ネタバレ》 極力台詞を抑え、絵画のように艶やかな映像に徹した作りは、フランス映画には珍しくないことだが、これが今までアジアを舞台に映画を撮ってきたトラン・アン・ユンだとすると意味合いが違ってくる。上流社会の多生多死を一定の穏やかさで淡々と描く点では初期作品『青いパパイヤの香り』に似ており、原点回帰と言える。現代みたいに医療が発達していない19世紀末、早死にする子供も少なくない。女は命を賭けて繁栄の象徴である多くの子孫を残そうとする。新たな命に多く巡り会うも、先立たれてしまう命も多い無常感があり、東洋思想とは無縁ではなかろう。家族の繋がりが濃密で、人と人との繋がりを大事にし、お互いに助け合う当時において、女性の社会進出、他者との関係が希薄になっていく現代の多様な価値観とは相容れない部分がある。それでも、いくら裕福で幸せの形が時代と共に変質しても、出会いと別れは人間の器を大きくする。[DVD(字幕)] 6点(2018-05-06 18:06:41)

158.  オール・イズ・ロスト 最後の手紙 《ネタバレ》 登場人物はたった一人。台詞も背景説明もほとんどない。ロバート・レッドフォードが老体に鞭を打ち、ひたすら生に執着する姿を追う。難破することによる海水の恐怖がジワジワ迫ってくる演出、その時間との闘い、八方塞がりな絶望感の描き方が上手い。退屈させないように違和感なく幾多の困難を挿入してくるところにリアリズムの極致を見た。海とは無縁の生活をしている自分にとって、自然が如何に畏怖に満ちあふれ、人がどれだけ無力な存在かを再確認できるが、たったそれだけ。このような死の恐怖に直面しなければ、主人公に共感することは難しい。[DVD(字幕)] 6点(2018-02-14 00:03:46)

159.  プリズナーズ 某レビューサイト(ここではない)で警告なしにネタばらしした輩がいて、そのせいで本作の面白みが半減してしまった。それだけネタばれ厳禁の映画で、過程を楽しむも2時間半は流石に長い。ドゥニ・ヴィルヌーヴらしい一筋縄ではいかない完成度である反面、様々な要素が入り組んで、登場人物を徹底的に掘り下げた結果、良くも悪くも行間を描きすぎて観客が多様に解釈する余白がほとんど残っていなかった。つまり何度も見たいと思える魅力がないということ。エンドロールに続く引き際は良い。[DVD(字幕)] 6点(2018-02-13 20:32:48)

160.  アンストッパブル(2010) 《ネタバレ》 暴走列車を止めるだけ。敵らしい敵も存在せず、組織の体質をチクリと風刺しつつも、たったそれだけの内容を飽きずに魅せるトニー・スコットの演出が冴える。実話モチーフ故に仕方ないが、多少の地味さは否めないか。[DVD(字幕)] 6点(2018-02-05 20:04:18)

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