みんなのシネマレビュー |
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1601. ザ・シークレット・サービス 《ネタバレ》 捜査をがんばるおじいちゃん。護衛をがんばるおじいちゃん。走って走って、とにかく走ってがんばるおじいちゃん。 でも恋愛はがんばらなくていい。本当にがんばらないで。いや、まじで。 ピアノ弾いて口説くな。なんか自信満々のくさい台詞はくな。 そんで、相手の女性も本気になるな。何が「もう間違えたくないから。」だ。 そういう問題じゃない。 本編のストーリーも、空しく殺されちゃった相棒も、マルコヴィッチ演じるミッチ・リアリーも、みんなみんな良かっただけに、少々もったいない感じのする作品でした。[DVD(字幕)] 6点(2013-06-24 05:04:24)《改行有》 1602. 沈黙の戦艦 《ネタバレ》 前半は次から次へと魅力あるテロリストが出てくるので期待全開。 そしてセガールさんが本気を出せば出すほど、テロリストの魅力がどんどんなくなっていくので不思議です。セガールさんと比べちゃうと、みんな普通の人になってしまうのが残念ですね。でもそれがセガールさんの一番の魅力なのでどうしようもない。つまりこの人の映画において傑作なんてのはありえないんでしょう。 ただ、誰が見ても普通に楽しめるエンターテイメントとしては、いつも期待通りのものを提供してくれます。この作品もしかり。 悪いやつがとことん悪く、観ている人のフラストレーションをセガールさんが代わりに解消してくれるいつもの手法。悪くないと思います。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-06-24 04:25:25)《改行有》 1603. フィアレス 《ネタバレ》 もしかすると、この解釈は間違っているのかもしれないですけど・・・ マックス(ジェフ・ブリッジス)は、飛行機が嫌いだったという一言エピソードからもわかるように、きっと極度の怖がりだったのです。人一倍死や恐怖というものに対して敏感だったのではないでしょうか。 飛行機が墜落する少し前に、ほかの誰よりも「死」を意識してしまったマックス。そしてその意識は「ああ、自分は死ぬんだ」という諦観の念へといきつきます。そう、きっとマックスの精神は、飛行機の中で光を見た瞬間、実存の世界から別の世界へと昇華されてしまった気がするのです。 マックスは、一足先に誰よりも死の意識に支配されてしまったために、飛行機の中で歩きながら同乗者の人たちに声をかけてまわったり、少年を気遣ったり、墜落後も人々を冷静に誘導することができたのだろうと思うわけです。 マックスは、飛行機の中で光を見た瞬間から、本人が言っているように幽霊のような存在になってしまったのかもしれないです。きっとマックスが想定していなかったことは、自分が生き残ってしまうこと。だから、彼は自分が生きていることにもはっきりと気づかないまま家族のもとに戻ってしまった。そこに現実世界とのずれが生じる。ずれはひずみとなり、時折彼の精神世界を脅かす。その都度彼は自分自身を認識するために、飛行機事故での死の直前に見た光を捜し求め、もう一度あの状況に身を置く必要があったのではないでしょうか。 それが、行き交う車の中の横断であり、屋上でのワンシーンであり、車の運転での自爆だったのだと思うのです。 そして、ラストのイチゴを食べてからの生還。あのイチゴを食べる前に、彼は家族の世界へと戻ることを決めていました。それは、一度昇華された精神世界から、現実の世界へと戻る覚悟の表れでした。でもどうしていいかわからない。だから彼にとって現実世界の代表者である妻に助けを求めたのです。イチゴを食べた瞬間、彼の脳裏に墜落直後の様子がフラッシュバックします。そして妻に助けられたとき、彼は「俺は生きているぞ」と叫びます。 このとき初めて彼は、あの事故から生還したような気がするのです。[DVD(字幕)] 6点(2013-06-23 12:01:54)《改行有》 1604. メイド・イン・アメリカ(1993) 《ネタバレ》 ウーピー・ゴールドバーグは大好きな女優さんです。 「ゴースト」や「天使にラヴソングを」も見ましたが、彼女が出演しているだけでその映画のクオリティが随分と高く感じるんですよ。 で、本作ですが、ウーピー・ゴールドバーグの強烈なキャラ全開なのでやはり楽しいです。しかもウィル・スミスが娘ゾーラ(ニア・ロング)の男友達役で出演し、素晴らしい個性を発揮しています。 「こりゃあ、とんだ拾いもんだ!」と、楽しく観賞していたのですが、何とウーピー・ゴールドバーグのラブシーンが始まるじゃあないですか。これにはまいった。偏見と言われても仕方ありませんが、どー考えてもハル・ジャクソン(テッド・ダンソン)がサラ・マシューズ(ウーピー・ゴールドバーグ)に惹かれるとは思えないんですよ。 それから先は、「ええ?」「ええ?」「えええ?」「どこでぇ?」と、ハルがサラに惹かれちゃった理由ばかりが気になってしょうがなかったです。 ストーリーを考えれば、確かにハルとサラが恋仲になったほうが、説得力はあるのですけど、どーーーーーしても不自然に見えてしまうのです。 ちなみに本作では、ハル・ジャクソンが何気に常識も良識も持ち合わせていて、一番大人ではないかと思いました。 ウーピーや、ウィル・スミスや、ニア・ロングももちろん良かったのですが、なんか最後まで見ると、彼のキャラクターが一番良かったですね。[DVD(字幕)] 6点(2013-06-19 03:15:56)《改行有》 1605. 泉のセイレーン 《ネタバレ》 普段無意識のうちに、人は自分の「欲」に関する部分にはストッパーをかけるものです。それは自分の社会的地位であったり、長年の経験で培われてきた良識やモラルだったり、さまざまな心理的制限がそこに働くからでしょう。 ましてや本作の牧師夫婦なんてものは、普通の人以上に倫理感とモラルを求められる存在。その二人が、今までの人生でおそらく関わることのなかった、倫理感やモラルとはかけ離れた芸術家一家としばらく一緒に過ごすわけです。当然、何か起こりそうな予感は最初からしていまして、そして当然何かが起こるのです。 ただそれは、著しく常識を逸脱したものではありません。確かに不倫のような行動もあっちゃうわけですが、どちらかというと精神的抑圧からの解放というほうが本作のテーマに近いと思います。 そういうわけで、決して画的にもストーリー的にも派手な展開にはなりません。かと言ってリアルかと言えばそうでもなく、むしろ後半は精神世界の解放を夢の描写を交えながら幻想的に描きます。 したがいまして、観る人によっては、退屈極まりない映画になってしまうかもしれませんね。僕はそれなりに楽しんで観る事ができました。なんかちょいちょいイギリスジョークみたいなのが入ってくるせいか、みんながぽんぽん脱ぐせいか、出てくる人達がみんな個性的な割に、他者に対して愛情とか思いやりみたいなのを持っているせいか理由はよくわかりませんが、なんか最後まで飽きることなく観られました。 ちなみに最後に一瞬だけ、ちょっとしたサプライズ演出があります。多分そーじゃないかなーとは思っていましたけどね。[DVD(字幕)] 6点(2013-06-16 17:00:27)《改行有》 1606. ガンクレイジー(1992) 《ネタバレ》 まるで「悪人」のようなストーリー。 この映画においても、「犯罪者=悪」という構図を根底から覆し、主人公たちより最低な人間たちを犠牲者という形で見ることが出来ます。 正直、何をやっても状況は悪くなる一方で、最後には悲劇が待っているだろうと予想される映画というのは、観賞するのがなかなか辛いものがあります。 そこにあるのは閉塞感や絶望感であり、浅はかな愚行を行ってしまう主人公たちへの憤りです。そんな空気が蔓延している映画が、楽しめるはずがないっすよ。 と、言いたいところですが、やはり一定の完成度と、それなりの雰囲気を持っている作品でありましたので、二人の子供のようなピュアな気持ちに心打たれることもしばしば。 好みでいけば苦手なタイプなんですけどねー。 こうゆう映画のほうが結構心に残ります。[DVD(字幕)] 6点(2013-06-05 23:50:03)《改行有》 1607. マンハッタン殺人ミステリー 《ネタバレ》 ウディ・アレン演じるラリー・リプトンがしゃべるしゃべる。奥さんもしゃべるけど、ラリーはすごい。絶対静かにしないといけない場面でもかまわずしゃべる。落ち着かないといけないところでは必ずと言っていいほどパニックを起こして、見ていてほんといらいらします。 いらいらするんだけど、とにかくちょいちょい面白いことを言うものだから、つい笑ってしまう。「うまいこと言うなー」と感心までさせられてしまう。でも、やっぱりいらいらもしてしまう。 本筋が全然読めなくて、ラスト付近までいったいどうなっているのか全然わかりませんでした。ストーリーが何気に面白くて、ミステリーとしてすごく良かったのだと思います。だから、早く真相を知りたくなったし、見ながらいろいろ考えていたのです。そこでラリーと奥さんがどーでも良いことをやんやと話しまくるもんだから、なんだか邪魔されている気分になってしまって・・・ もしミステリーがどうでも良いような内容だったらそこまでいらいらしなかったかもしれません。ですが、なまじ内容が面白いんですよ。だからストーリーの良さをコメディの面白さが若干邪魔しちゃってるよーな気がするわけです。 コメディ好きな人は楽しめるかもしれないですけど、ミステリーにのめり込みやすい人はいらいらさせられるかもしれないですね。[DVD(字幕)] 6点(2013-05-21 13:35:42)《改行有》 1608. 二十日鼠と人間(1992) 《ネタバレ》 ジョージとレニーにはささやかな夢があり、まさにここぞという大事な場面では、必ずレニーがジョージに夢の話をねだります。 きっと、ジョージの夢の話を真剣に、目を輝かせて聞くのはレニーだけだったのでしょう。ジョージは、その夢が本当にかなうとは思っていなかったような気がします。ですが、唯一レニーの前でだけは、ジョージも本気で夢を見ることができたのかもしれません。そう、きっとジョージにとって、レニーは重荷であると同時に、希望でもあったと思うのです。だとすれば、レニーと離れられなかったジョージの心情もわかる気がします。 ところが、ただの夢物語にすぎなかった希望が、実現するチャンスが訪れます。それは財産を蓄えていた老人の存在。急に出てきた彼の存在によって、夢はもはやただの夢ではなくなってきます。はっきりとした形を帯び始めるのです。 人って不思議なもので、ゴールが遠ければ、転んでも立ち上がることができるのですが、ゴールが目の前にあるときに派手に転んでしまうと、体より先に心が折れてしまうものです。 ジョージにとってきっとレニーは夢の一部でした。そして皮肉にも、そのレニーによってその夢はまた夢のまま終わってしまいました。もし、老犬と、老人のエピソードがなければ、ジョージはレニーと再び旅を続けていたかもしれません。 ラストシーンで、ジョージはレニーに夢の話をします。いつもどおりに、途中からレニーが夢の話をいつの間にか代わりに話しています。そして、夢の話を話し終える前に、ジョージは引き金を引いてしまいます。 それは、レニーとの永遠の別れを意味すると同時に、自分の夢との決別をもはっきりと示したのではないでしょうか。 冒頭とラストで、一人真っ暗な列車に乗っているジョージの眼差しがしばらく忘れられそうにありません。 正直苦手だし、嫌いなタイプの映画ですが、これ以上低い点数はつけられないです。 [DVD(字幕)] 6点(2013-05-21 06:32:34)(良:1票) 《改行有》 1609. デモリションマン 《ネタバレ》 スパルタン(スタローン)が冷凍される経緯や、思いのほか広がらなかった未来世界にちょっとだけがっかりしたことを除けば、個人的にはなかなか楽しい作品でした。 お金とCGの力があれば、いろんな夢の世界を描ける。それも映画の大きな魅力。だとすれば、この映画は「未来」という夢の世界を少しだけ覗かせてくれる素敵な映画ではないでしょうか。(この映画にCGが使ってあるのかどうかは知りませんが) すごーく印象深かったのは、『この殺人事件は、2010年6月の殺人事件から26年ぶりとなります。』という一言。そうか、当時は1993年。17年後の近未来を想像したとき、凶悪犯罪はきっとなくなっているんじゃないかな、と製作者は思ったわけだ。もしくは淡い希望を抱いていたわけだ。なんかいいな、そういうの。 メインのストーリーは確かにいまいち。でもそれは仕方がないんだ、きっと。どんな未来にするか、そればっかり考えていたんだ。で、頭から煙出てきて、貝殻だとか、条例違反ワードだとか、面白いネタがいっぱい出てきたんだ。そしてその世界を、確かに僕は楽しんだんだ。だから、他のことはどーだっていいんだ。それがきっと、「頭をからっぽにして楽しむ」ってことなんだろーな。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-05-20 02:58:18)(良:1票) 《改行有》 1610. 13日の金曜日PART7/新しい恐怖 《ネタバレ》 この辺から急にジェイソンもネタものっぽくなってきましたね。『新しい恐怖』っていうのはキレやすい念力少女のことでしたか。 『VS念力少女』という少年漫画のようなバトル要素を味付け。13金シリーズに吹き抜ける新しい風。でもその味付けに頼りすぎて、本業の『ホラー』が大分薄味になってしまった印象。特に恐怖演出に関しては工夫が足りませんね。 登場キャラは千差万別。超能力少女。イケメン。いじめっ子。ラリ男。ダサ子。ケンカ中の黒人カップル。クソヤローな医者。なかなか個性的な面子をそろえたのに、誰も彼もがあっさり退場。なんかもったいないです。 よくわかんなかったのが、ダサ子。2階の部屋でメイクをしていたはずなのに、なぜかいつの間にか外に出ている。案の定ジェイソンに血祭りにあげられちゃうわけですが、あの部屋から急に屋外ってのは、不自然極まりない。 とまあ不満点を挙げればきりがないわけですが、そんなところも含めて結構楽しめちゃったのも間違いないです。[DVD(字幕)] 6点(2013-05-13 02:00:32)《改行有》 1611. 愛に翼を 《ネタバレ》 まだ10歳の少年ウィラード(イライジャ・ウッド)が、夏休みの間、母親の友人のところへ預けられるというお話。 ウィラードを預かる母の友人リリー(メラニー・グリフィス)。その夫ベン(ドン・ジョンソン)。リリーは親切だし、ベンも少し無愛想で冷たい印象があるものの、やっぱり根は優しい。 この二人、以前はとても仲が良い夫婦だったらしいのですが、ある理由により、現在はうまくいっていない様子みたいです。 実はこちらの映画、メインのストーリーがふたつありまして、ひとつはウィラード自身の成長の物語。もうひとつはリード夫婦の絆の再生の物語。これに、ビリーというウィラードの1つ年下の女の子や、そのお母さんもちょっぴり加わって、きれいにひとつのまとまったストーリーを織り成しています。 ただ、あまりにすっきりまとまりすぎているため、刺激は少なめかもしれません。リリーの告白のシーンはその迫真の演技に涙を誘われることもありますが、全体的には、いたって普通。 例えば、夫婦仲の再生にしても、『なにか感動的なサプライズを通して、二人の関係が大きく変わる。』とかいうパターンではないのです。ウィラードと二人が接していくことで、小さな影響を少しずつ二人が受けていくわけですよ。これといって大きな出来事はないんです。(まあラストに少しあるっちゃあ、あるんですけど・・・)ですので、すごく自然なそれぞれの成長・再生を見届けることができて、そこは満足なんですけど、ちょっと映画としての物足りなさは感じてしまいましたね。 ラストは明るい未来や希望を感じさせてくれるような余韻が残ります。 [DVD(字幕)] 6点(2013-05-13 01:09:31)《改行有》 1612. PERFECT BLUE 《ネタバレ》 序盤から中盤にかけて、アイドル未麻の女優転身までのくだりがかなり面白かった。事務所の社長と、未麻のマネージャーで元アイドルのルミの言い争いがリアルで、その二人の間に挟まれて思い悩む未麻の様子がよく描かれていたと思います。所謂サクセスストーリーものとしての始まり方が良かったと。 中盤以降は物語のテイストは一気に幻想的なサスペンス路線へ。精神的に辛い仕事が続く未麻は、次第に現実と虚構の区別がつかなくなりはじめるほど衰弱していきます。その未麻の視点を私たちの視点と重ね合わせることで、私たちにも何が現実なのか分からなくさせていくわけですね。 方法論として否定する気はありませんが、濫用は感心できません。そりゃあ、これだけ画面が切り替わりまくり、虚構のシーンを挟みまくれば混乱しますよ。最初は、「あぁ、なんだ夢だったんだ、すげぇ・・・」「あ、これも夢だったんだ・・・」で、驚きと感心があったのですが、あまりにその手法を使い続けるものだから見ているうちにちょっと疲れてきたうえに飽きてきました。 夢のシーンっていうのはさ、現実の中にベストなタイミングで挿入するからこそ、効果てきめんなのではないかと思うわけです。この作品の使い方は、ちょっとずるいというか、逃げにさえ見えてしまいます。(逃げているわけではないのでしょうけど。) せっかく正統派のオチを用意しているわけですからね、夢のシーンの濫用だけが残念です。 [DVD(字幕)] 6点(2013-05-05 14:43:23)(良:1票) 《改行有》 1613. リーサル・ウェポン 《ネタバレ》 冒頭で、いきなりのヌードからの飛び降りで唖然。「お気楽な娯楽アクション」を勝手にイメージしていたので、いきなり出鼻をくじかれました。 その直後も、リッグスの登場シーンは銃での自殺未遂から始まるし、「えぇ?まさかの超シリアス路線?」と思いきや、マータフと合流してからは映画全体に明るさが戻ってきてほっとしました。 リッグス一人に焦点を絞ってみると、マータフやその家族との心の交流を通して一人の人間の心の再生を描いていることがよくわかります。 ただ、そのリッグスのキャラ設定は、本作の中で十分に活かしきれていないのかもしれません。もちろん、そのキャラ設定があったからこそ、ラストの「これはもう必要なくなったから、ロジャーに渡してくれ。」のセリフに温かい感動を覚えるのですけど、「あぁ、そういえばそんな設定あったなぁ」とも思っちゃうわけです。 映画全体としては「いやぁ、細い線だけどなー」と言って軽い気持ちでディクシーの聞き込みに行こうとしたら大爆発を起こしたり、特殊部隊のタトゥーが「この事件の黒幕はかなり危険」ということを暗に示唆していたり、アクションが始まるまでの盛り上げ方が上手で緊張感がありました。 砂漠でのやりとり、狙撃シーンもかなり好きです。 ただ、ラストのドタバタアクションが、なんとなくいまいちで、そこは少し気持ちが乗り遅れました。マータフが将軍相手に銃を打ち込むとこは超かっこよかったですけどね。 すごく良い作品だとは思うのですが、期待しすぎちゃってたとこもあり、(もっとリーサル感出してよ!みたいな・・・)なんか、・・・な~んかぎりぎりのところで気持ちが入り込みきれなかった感じです。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-05-03 11:05:30)(良:1票) 《改行有》 1614. 心の旅 《ネタバレ》 銃弾に倒れる前のヘンリー(ハリソンフォード)は、独善的で傲慢、しかも浮気までしていたわけですから、確かに人から愛される存在ではありません。 ですが、法律に触れるようなことはせず、家族が幸せに暮らせるように必死に働いていたわけですから、決して悪い父親だったとも思えません。家族に向ける愛情の形というのは人それぞれだと思います。あれだけ贅沢な暮らしを奥さんと子供ができていたのは、ヘンリーが働いていたからこそ。それも立派な愛の形だと思うわけです。 よって、とてもよくできた心温まる物語だったのですが、事故後のヘンリーとの比較対象となる事故前のヘンリーを批判的な目で見ることができなければ、そもそもこの物語は成り立たないのでは。そういった意味では、前半のヘンリー、ちょっと説得力が弱い気がします。 また、事故後のヘンリーが決して理想の父親、とも言い切れないわけです。この作品の中でのヘンリーを良いと見るか悪いと見るかはもはや価値観の問題になるのに、あたかも事故前のヘンリーが悪い父親で、事故後のヘンリーが良い父親と言い切ってしまうような映画の作り方には疑問を感じます。 ブラッドリー(リハビリの人)、サラ(奥さん)、娘との交流が素晴らしく、その他職場の人々からお手伝いさんまですべての人との心の交流を描いている丁寧な作品だけに、説得力に欠ける部分が目についてしまったのは非常に残念。 せめて、ヘンリーが完全に記憶を取り戻し、以前とまったく同じパフォーマンスで仕事が出来る状態で、今回と同じ選択をしたのであればまだ納得できたのですが・・・ [DVD(字幕)] 6点(2013-04-30 21:04:33)《改行有》 1615. グッドフェローズ 《ネタバレ》 衝撃的なシーンが多すぎると、感覚が次第に麻痺してしまい、観終わった後に「盛り上がりに欠けたかな~?」と錯覚してしまうタイプの映画。実話に準じているだけに、「ここで盛り上げる」という意識より、「観客にこれだけは見せたい」というシーンを挿入し続けたという印象が強い。 ヘンリーという若者がギャングの世界に憧れ、使いっぱしりから始まり、(結局は使いっぱしりで終わったような感じもしますが)右肩あがりに組織の中で成長していく様子に、中盤までは高揚感のようなもので満たされます。ですが、初めての殺しを手伝ったシーンから、次第に「殺し」「麻薬」「浮気」の破滅3大要素が物語りの大部分を占めていきます。振り返ってみれば、冒頭にわざわざあのシーンを持ってきたのも、物語のターニングポイントだったからかもしれません。 憧れだった世界は、少しずつ現実世界の厳しさや恐ろしさを見せ始め、純粋だった少年ヘンリーが、その現実に毒されていく様子が痛々しいほどに伝わってくる後半は、正直見ていて楽しいものではありません。ですが、それでも救われたのは、お互いに「グッドフェローズ」と呼び合えるファミリーがいたこと。ヘンリーは終始、このファミリーのことだけは大事にしていました。 ところが、トミーは気に入らないこと、自分の名誉をほんのわずかでも傷つけられるようなことがあれば見境なく仲間を殺します。ジミーはジミーで、密告を恐れ、いつも疑心暗鬼状態ですぐに「殺して口封じ」という結論を出します。 この二人と距離の近かったヘンリー。仲間だけは大事にしたかったヘンリー。最後は、「死にたくない」という理由で、ジミーに、ポーリーまで巻き添えでFBIに売り渡します。グッドフェローズというタイトルは痛烈な皮肉のようなもので、彼らの世界では言葉だけの存在でした。もともとそんなものは初めからなかったのですね。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-04-29 11:32:14)(良:1票) 《改行有》 1616. MEMORIES 《ネタバレ》 ■「彼女の思い出」⇒ 最初の10分、ミステリー要素の強い導入がかなり良い感じでした。ホラーなのかサスペンスなのか、今からいったい何が起きるのかも分からない状態でストーリーにほうりこまれ、なかなかの緊張感を楽しませてもらえました。ただ終盤はいまいち。よくまとまっていない内容を、曖昧な演出でごまかして、結局どう決着が着いたのかわからないまま終わってしまったのが少し残念。 ■「最臭兵器」⇒ こちらもやはり導入から最初の10分くらいがピークの映画かなと・・・いや、もちろん自衛隊の大部隊の一斉攻撃は迫力ありましたし、映像の美しさなんか言うまでもないほど素晴らしい出来なんですけど、やはりずーと追いかけっこの一本調子では若干間延びしてしまいまして・・・ですがわかりやすく、誰が見ても楽しめるストーリーはきっとこれです。 ■「大砲の町」⇒ 雰囲気は一番好き。とくに日常生活の中に大砲が完全に根付いていて、なんとも言いようのない雰囲気を作り出しています。 「僕はお父さんのような装填手ではなくて、狙撃手になるんだ。」 子供がプロ野球選手に憧れるように、「狙撃手」という職業に憧れる世界。この世界観、素晴らしいです。 とは言え、一番万人受けはしづらい作品かなとも思います。[DVD(字幕)] 6点(2013-04-28 02:13:15)(良:1票) 《改行有》 1617. デイズ・オブ・サンダー 《ネタバレ》 まるでトップガンのようなノリと雰囲気と音楽でしたけど、画的にはこちらのほうが分かりやすくて好きです。ストーリーも、出会い→苦戦→特訓→連勝→事故→挫折→復帰→優勝、とまさに王道サクセスストーリーで深みも何もあったもんじゃないけど、良い感じです。安心して、楽しく見られるのが良いですね。 ひとつ難を言えば、中盤でレースとは関係のないラブロマンスに力を入れすぎて、せっかくスピード感あった展開が少し中だるみしてしまったこと。確かにトム・クルーズとニコール・キッドマンのやりとりは魅力的だったし、ラブストーリーとして凄く良かったのだけどさ、それがこの映画ではちょっぴりマイナスに作用してしまった感じがしました。もう少しさくっとした感じにして、後はカーレースに力を入れて欲しかったです。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-04-16 14:21:28)《改行有》 1618. ハーレーダビッドソン&マルボロマン 《ネタバレ》 「俺はこの店にずっと世話になってきたんだ」と、にこにこしながら、超さわやかな笑顔で、・・・銀行強盗の相談かい!共感しづらいっす。 しかも友人たちが殺された後のハーレー・ダビッドソンの対応はちょっと違うでしょ。そこはめちゃめちゃ反省して後悔して、復讐に燃えて欲しかったです。 娯楽映画として割り切ってみれば、面白い映画なんですけど、娯楽映画として割り切れないくらい前半がバッドすぎるんです。だから感情移入できないまま、ストーリー展開と二人のキャラ、殺し屋さんたちとのやりとりだけを表面的に楽しみました。 まあ、それでもそれなりに面白かったのですが・・・。[DVD(字幕)] 6点(2013-04-13 16:12:08)《改行有》 1619. バード・オン・ワイヤー 《ネタバレ》 コメディと思って鑑賞していたら、意外にサスペンス色が強く意表をつかれました。特に序盤で人の良い修理工のおじさんが撃たれてしまったのが何気にショック。また、前半はリックの置かれている状況が全然わからなさすぎて、もう少しだけ情報を与えてくれたほうが映画に入り込みやすかった気がします。 テンポが早く、主演二人の演技も好きな演技なので楽しかったのですが、なんとなく途中から展開がパターン化して若干飽きが・・・ ■警察関係者?に電話する→スパイに居場所がわかる→更に状況が悪くなる の繰り返しなんですよねー。いい加減電話するのはまずいって気づけよって言いたくなります。ピンチになる原因がいつも電話一本っていうのはね。 まあそれをふまえても楽しい作品であることは間違いないです。 最後の動物を使った撮影はすごかった。虎にかまれた人とか大丈夫なんですかね。みなさん体張っててすごいです。[DVD(字幕)] 6点(2013-04-11 12:48:31)《改行有》 1620. 死の標的 《ネタバレ》 ★「わ、私の娘が撃たれた!兄さん!あなたのせいよ!」 ★「黒魔術の力を信じよ~」 こ、これはいつもとは違うテイストなのでは? しかしパーフェクト超人が本気を出せば、どんなテイストでも、どんな路線でも、いつものパーフェクト超人によるパーフェクト超人のための映画になるのでした。 ばっきばきのぼっきぼきで、めでたしめでたし。 おかげさまで今回もすっきりさせていただきました☆ [ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-04-08 12:40:07)(笑:1票) 《改行有》
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