みんなのシネマレビュー |
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1761. ピラニア 3D 《ネタバレ》 過剰なまでのエロ・グロ描写。下品極まりない。けっこう、その手のお下品映画は好きな方なのだけど(ロドリゲスとか特に)、でもこれは個人的には嵌まれなかった。千切れたペニスをピラニアが食べるところを画面いっぱいに大写しされるところなど、観ていて辟易。これはもう個人的な趣味の問題になるのだろうけど、もう少しクールな映画のほうが好み。[DVD(字幕)] 5点(2012-10-21 20:26:32) 1762. IN HER SKIN/イン・ハー・スキン 《ネタバレ》 実話を基にした映画ということで、ひたすら重たい話なのだけど、それでも見せ方が凝っているのでちゃんと最後まで飽きずに観ることが出来た。それぞれの登場人物の視点を章仕立てで見せる監督のセンスはなかなかのもの。そしてこの映画のポイントである、犯人の少女の情緒不安定な姿を演じたこの役者の力量は相当なものだった。まだ若い俳優だけど、もしかしたら将来キャシー・ベイツのようなバイプレイヤーになれるのではないだろうか。しかし、犯人の少女が仮釈放されるのが2013年予定。来年じゃないか。遺族や親族、何より犯人である少女のことを思うとなんとなく後味の悪いものが残った。[DVD(字幕)] 6点(2012-10-21 20:18:40) 1763. 三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 《ネタバレ》 めちゃくちゃお金をかけて、ひたすら薄っぺらい映画を撮らせたら右に出る者の居ない監督の作品ということで、今回もどれだけ酷いのだろうと思いっきり敷居を下げて観たせいか、それなりに面白かった。相変わらず適当な脚本とちっともハラハラしないアクションシーンの連続に、自分の嫁(ジョボビッチ)をかなり贔屓目に撮っていて、途中何度か睡魔が襲いかかってきたのだけど、飛行船同士の闘いあたりからはそこそこ楽しめる。突っ込みどころ満載の映画だけど、一つだけに限って言わせてもらえば「最初からうえの気球撃ってたら良かったんじゃないのー!?」[DVD(字幕)] 5点(2012-10-12 21:24:20) 1764. ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 《ネタバレ》 面白かった。本当にエンタメ映画の王道をいく徹底的にこだわりぬいた脚本に、ひたすらお金をかけた迫力の映像。とくにドバイの高層ビルのシーンは、高所恐怖症の自分としては、「もう、やめて~」というくらいハラハラドキドキ。やっぱりエンタメ映画はこうでなくちゃ。そしてこんな映画があるからこそ、それこそマイナーな良質のアート系映画もちゃんと創られる余地もでてくる。ハリウッド映画の腹の広さを再確認できる、最高に面白いアクション映画だった。余談だけど、トム・クルーズのひたすら走ってるだけの姿って何故か絵になるなぁ。[DVD(字幕)] 7点(2012-10-12 21:15:49)(良:1票) 1765. スペル 《ネタバレ》 久々に戻ってきましたね、あのB級テイストのサム・ライミが。「スパイダーマン」で一気にメジャーになってしまったけれど、彼の持ち味はやっぱりこれ、この「どうしようもなくお下品でお下劣で馬鹿馬鹿しくてそれでも最高に笑えて面白い」でしょう。始まりのあり得ないほどの婆さんの気持ち悪さから一気にテンションが上がっていく展開は爆笑しました。個人的に、自分の命を救ってくれる霊媒師に払うお金が足りなくて断られた次のシーンで、主人公の女の子がどでかいアイスクリームを馬鹿食いしてるところがツボでした。おまえは初恋の人にふられたティーンエイジャーか(笑)。[DVD(字幕)] 7点(2012-09-23 16:39:15)(笑:1票) 1766. スパイダーマン3 《ネタバレ》 もうここまでくると、監督を始め俳優陣もスタッフもわざとやりたい放題やってますね。やっぱりこの映画の見所は、ブラックスパイダーマンでもサンドマンでもあるいは世界の平和を守るでもなくて、なにより世の女性からもっとも嫌われたヒロインであるMJとそんなどうしようもない女に振り回されて無駄に特殊能力を使っちゃうウジウジ男・スパイダーマンでしょう。いやぁこんなカップルに世界の平和が託されたと思うとやっぱり面白いね。[DVD(字幕)] 6点(2012-09-23 16:23:57) 1767. 5デイズ 《ネタバレ》 社会派戦争ドラマにしたいのか、それともエンタメアクション映画にしたかったのか、軸がぶれぶれではっきり言ってつまらない。実話を基にして戦場の真実を描くのであれば、ミサイルで崩壊するビルをバックに堂々と歩き続ける主人公という一昔まえのアクション映画のようなベタな画は使っちゃ駄目でしょう。それに主要登場人物がみんなちゃっかり都合よく生き残るのも、実際に戦場にいた人々からしたら噴飯ものだろうし。そして、何よりも最後実際に戦場を生き延びてきた人々のインタヴューが延々と流されるのも、なんだか批判かわしの言い訳のように思えてならない。[DVD(字幕)] 4点(2012-09-23 15:36:35) 1768. アリス・クリードの失踪 《ネタバレ》 主演俳優は三人のみ、舞台はずっとどこかの室内、新鋭監督がただ面白い映画を撮りたいという情熱のみを武器に低予算で撮った作品。売り文句にもあるとおり、今では大作映画を手がけている売れっ子監督もかつてはこのような作品でデビューを果たしている。確かに冒頭から始まる無駄な描写を徹底的に排除したスピード感溢れる展開には息を呑む。それに三者三様の愛憎絡み合う遣り取りには惹きつけられる。確かに面白くはあるけれど、上記の監督たちの作品(レザボアドックスやメメント、あるいはバウンドなど)と比べるとなんだか新しさに欠けるような気がしてならない。新人なんだから、もっと冒険してほしかった。[DVD(字幕)] 6点(2012-09-20 15:12:56) 1769. バンク・ジョブ 《ネタバレ》 手馴れた手腕が光る、良く出来たクライム・サスペンス。実話を基にしながら、ちゃんとエンターテイメントとして肩肘張らずに最後まで楽しめる。主役を始め、いかにも英国の俳優然としたキャストも良い味出している。ただ、やはり新しさはないので面白くはあるけどあまり印象に残らないところが弱点かな。[DVD(字幕)] 6点(2012-09-20 15:01:13) 1770. モンスターズ/地球外生命体 《ネタバレ》 そもそもタイトルの付け方を間違った作品。「モンスターズ」なんてタイトルを付けられたら、どれだけ低予算な映画だとしても、やはりエイリアンとの逃走劇のようなものを期待してしまうのに、その内容は駄目男と我が儘女のどこにでもあるロードムービー。肝心の〝モンスター〟はほとんど出てこず、しかもそのフォルムはかなり古臭いタコ星人もどき。恋愛映画をメインにエイリアンを取り入れた映画として観ても、その出来はあまりにも酷いと言わざるを得ない。[DVD(字幕)] 3点(2012-09-20 14:53:38) 1771. 4デイズ 《ネタバレ》 ついレニー・ハーリンの撮った映画だと勘違いして観ていたのだけど、途中からその重厚な人間ドラマに、自分の勘違いだったとすぐに気づいた。この映画、そうとうに深く面白い。正義とはなにか? 多くの人の命を救うためなら子供を拷問にかけても良いのか? そんな深甚なテーマを客観的に扱いながら、あくまでエンターテイメントとして枠組みを外していないのは相当な技量だと思う。ずっと密室のなかだけで続く話なだけに、役者陣にも相当の演技力が必要とされるが、みんなその要求に応える素晴らしい力演だった。本当に拾い物。次作が待たれる期待の新鋭監督に出会えた。[DVD(字幕)] 7点(2012-09-09 20:08:12) 1772. レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで 《ネタバレ》 この監督、ずっと嫌いな監督だったんだけど、この映画は見事なくらい〝嫌な〟映画。わざと観ている人間を不愉快にさせているような演出が冒頭から最後まで徹底的に繰り返される。あの超有名な大恋愛映画で、永遠の愛を誓いながら海に沈んでいった俳優とそれを涙ながらに見送った俳優をキャストに向かえ、それを見事に引っくり返したような延々と続く夫婦の泥沼の愛憎劇。それがラース・フォン・トリアー監督みたいに、とことん突き抜けてそれが芸になっているというでもなく、「どう?シニカルで芸術的でしょ?」と言わんばかりの上から目線がとにかく不愉快。[DVD(字幕)] 5点(2012-09-06 20:17:40) 1773. ガフールの伝説 《ネタバレ》 あの奇才ザック・スナイダー監督が初めて挑んだ、ファミリー向けファンタジー映画。所々にこの監督ならではの映像センスを感じるけど、ちょっとその才気が十分に活かしきれていないような印象が残った。やはり、この監督のセンスは(色々と制約のある)大衆受けするようなエンタメ作品には合わないんだって。それでも最後まで飽きずに観れるところはさすがです![DVD(字幕)] 6点(2012-09-06 19:47:19) 1774. ドーン・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 いままで数多く創られたゾンビ映画への愛に満ち溢れた良作。もうひたすら生き残った人間を物量作戦で徹底的に追い詰めていくゾンビたちの恐怖に痺れます。そんな極限状況下でショッピングモールに逃げ込んだはずなのに、主人公たちは開き直ったように屋上からゾンビハンティングで暇潰し……、この乾いたユーモアセンスが抜群です。最後の、いままでの鬱憤を晴らすかのように武装バスでゾンビたちを切り刻みながら逃げ出す主人公たちの姿は爽快でした。でも、エンドロールに流れる映像はちょっと蛇足だったかな。[DVD(字幕)] 7点(2012-09-06 19:12:29) 1775. アウトレイジ(2010) 《ネタバレ》 北野武の映画って、個人的に苦手だったのだけど、これはけっこう観ていられた(それでもその〝イタイ〟暴力描写は、やっぱり自分には合わなかったけれど)。どうしようもないヤクザ者たちの暴力の応酬が、次第にエスカレートしていって、最後はほとんどの登場人物たちが自滅していく姿を、独特のドライな映像で描く。なんだか花村萬月のある種の小説の世界を思い出してしまった。[DVD(字幕)] 6点(2012-09-06 18:58:52) 1776. カウボーイ&エイリアン 《ネタバレ》 正直、面白くなかった。西部劇の世界にエイリアン襲来という単なる一発アイデアのみで企画を進めたのか、脚本に穴だらけ。だいたい本拠地である宇宙船に登られてダイナマイトを爆発させられるまで気付かないエイリアンてどれだけ間抜けなんだ!それならそれで、とことんお馬鹿なB級映画にしてやろうというなら分かるけれど、それもなし。無駄に豪華な俳優陣が勿体なかったなぁ、という感想しか浮かんでこない。[DVD(字幕)] 3点(2012-09-06 18:48:49) 1777. 誰も知らない(2004) 《ネタバレ》 確かに、子供たちの(日本の本当に下手な子役が多いなか)自然な演技は素晴らしいし、悲惨な話なのに、その優れた映像感覚で最後までちゃんと観ていられるところも評価したいのだけど、それでも個人的にはちょっとずるい映画だと思わざるを得ない。後で調べたところによると、実際の事件の少年はこんなに優しい人間では毛頭なかった。ここまで事実を曲げて描くのであれば、やはり冒頭に「この映画は実際にあった事件をモチーフにしている」というのは、ちょっと言い訳がましく聞こえてしまう。監督は完全フィクションとして勝負すべきだったと、映画の内容が良かっただけに残念に思ってしまった。[DVD(字幕)] 5点(2012-08-27 20:02:27) 1778. パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 《ネタバレ》 さすがに三部作として、話を大きくしてしまい過ぎたのか、ストーリーの色んなところが破綻しております。でも、個人的にこの監督の明るい映像感覚と、乾いたユーモアセンスが好きなので、ちょっと甘めかもとも思うけどこの点数。船が大爆発する、いかにもお金がかかってますという最後のほうのシーンと、エンドロールが終わった後に始まる「もう何年も我慢しとって、めちゃ溜まってるんじゃぁ」という、オーランド・ブルームの表情が好き。[DVD(字幕)] 7点(2012-08-27 19:49:48) 1779. ニコラス・ケイジの ウェザーマン 《ネタバレ》 けっこうな閉塞状況にいると(個人的は)思える主人公なのに、その独特なユーモア感覚で最後まで明るく観れるというこの監督らしい作品だった。どうしようもない状況に陥った駄目男が、この状況を打ち破るためにアーチェリーの矢を構えるところはもっと悲惨な描写になっても良いはずなのに、そうはならず、最後まで軽妙な作風を維持するところが観ていて楽しい。最近、借金まみれで駄作にばかり出ているニコラス・ケイジに、スポンジボブがいつだって見守っていてくれているよって(余計なお世話だろうけど)言ってあげたい。[DVD(字幕)] 6点(2012-08-27 19:41:05) 1780. アイ・アム・ナンバー4 《ネタバレ》 なんとも中途半端な残念な映画。メインが、青春学園ドラマにしたいのか、それとも何も考えずに観られるヒーローアクションにしたいのか、あるいはサスペンスフルな逃亡劇にしたいのか、その軸がブレブレでどうにも感情移入出来ない。それにラストの最近ありがちな、これからさらなる激しい戦いが待っていると勝手に自己満足して旅立つ主人公の後姿が個人的にとっても不愉快。[DVD(字幕)] 4点(2012-08-27 19:19:19)
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