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コメント数 2524
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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161.  ぼのぼの クモモの木のこと ふわふわのキャラクター達が演じる物語は、原作のイメージを決して損なう事なく、ぼのぼの世界のゆっくりとした時の流れを味わう事ができます。ちょっとクサめなドラマも、このふわふわCGキャラならば、素直に見られちゃいます。ただ、残念なのは予算のせいなのでしょう、レゾリューションが荒くて、スクリーンで見ると画像ギザギザ。もっと高解像度で製作されていたら、最高のふわふわ感だったでしょうに。[映画館(邦画)] 7点(2009-06-24 01:09:36)

162.  エボリューション 《ネタバレ》 このテのおバカバケモノ映画の中では、いちばんしょーもないクセしていちばん好きなのはなんでかな? 『ゴーストバスターズ』や『MIB』より、こっちの方が好き。やはり私のアタマが下ネタ喜ぶお子様レベルだからなのかなぁ。あの「『エヴァ』の人類補完計画後の進化の究極形態ってのが、もしかしてコレなのか?」っていうヤツの退治方法、フツーの映画じゃ、例えちらっと考えたとしても「あー一瞬でもバカな事考えたおいらってば・・・」って反省しそうなものですが、それを実際の映画にしちゃうあたりが、小学生並みの発想で好感が持てます。モロに下ネタですもんねぇ。この映画でのジュリアン・ムーア、『ロスト・ワールド』や『ハンニバル』の時よりずっと魅力的ですし。もうきっちりとバカを演じていて。[映画館(字幕)] 7点(2009-06-24 00:56:50)

163.  いけちゃんとぼく 《ネタバレ》 サイバラのブログによると、ねちお監督は阪本監督の『ぼくんち』に苦言を呈していたようですが、コレもまた『ぼくんち』以上に困ったモンでね。テクニックが劣る分だけ、もう少しツラいかな。まず、撮っておくべき画があれこれ撮れてないのが気になりました。牛乳瓶を割るシーンでは最初にそれが牛乳瓶だって説明するカットがなくちゃ。あれじゃ何やってんのか判らんて。爆走父ちゃんがいきなり引き返すシーンはただ漁師が食事してる風景だけじゃ何故引き返したかの説明になってないし。お母さんとの会話シーンではいちいちお母さんの顔がハンパに闇に沈んで重要なシーンなのに表情が見えなかったり。そう、お母さんが重要なハズのこの映画で、何故かお母さんを避けまくり。元々この物語って「母性の物語」でしょ? それは原作がそうだ、ってだけじゃなくって、いけちゃんって存在の示すところがそうであるのに、お母さん避けて延々と子供が主演のヤクザ映画みたいな、殺伐とした陰湿なシーンが続いて、一体何やってんのよ? あのノリを延々と引っ張り過ぎちゃってて、みんな退いちゃってるって。もう映画館の椅子に座ってるのが苦痛ってレベル。心情はみんなセリフで喋ってて橋田壽賀子のドラマみたいだし、子供達のドラマは類型的でウソくさいし。日本映画は原作クラッシャーの巣だぁ! でも、サイバラが創造し、蒼井優が命を吹き込んだいけちゃん部分はあくまで凄くイイんですよねぇ。それゆえラストの盛り上がりでヘタにイイ映画に見えたりして困ったモンですが、そこに至るまでの苦痛を忘れちゃいかんですな。[映画館(邦画)] 3点(2009-06-23 00:59:36)

164.  CUTIE HONEY キューティーハニー 《ネタバレ》 思いっきりツボにハマるか、さもなきゃ激しくハズすかのどっちか、だと思ってたんですけど、意外とマトモな映画でした。あ、もちろん十分おバカなんですけれど、根はマジメ、みたいな。冒頭からタイトル部分にかけての展開は、もうアニメ版『ハニー』の感覚がぱーっと脳内に甦って、懐かしさに涙出る、って感じなのですが、中盤以降はきちんとドラマが語られ、クサいながらも至極真っ当な、人と繋がっている事の大切さが描かれます。私は、ハニーの孤独よりも、市川実日子演じる夏子の孤独に惹かれ、ゆえに彼女の姿を中心に見ていました。サトエリもおバカとスーパーヒロインをきっちり演じ分けて魅力的ではあったんですけど、固めた孤独を徐々に解かしてゆく実日子嬢の変化の演技が一枚上手、という事で。アクションシーンを、もう少し丁寧に、ディティールをハッキリ見せてくれていたら、という恨みは残りますが、原作の感覚を大切にしつつ、マジメにバカを見せてくれて、かつて数多くあったプログラム・ピクチャーの懐かしい感覚を堪能させて頂きました。愛が大事、っていうベタな結末も、この映画のアニメ的言語の前では素直に受け止められるのでした。[映画館(邦画)] 8点(2009-06-22 23:45:51)(良:2票)

165.  スウィングガールズ 《ネタバレ》 「ヤバい、コレは絶対ツボだ」って感じの映画だったんですよね。某テレビ番組で吹奏楽部の旅、ってのをやってるんですけど、あれ見るたびに泣いちゃうワケですよ。んで、それが大好きな『ウォーターボーイズ』フォーマットで語られるとなれば、こりゃもう、絶対ツボ!って。残念ながら、実際には私の過大な期待を上回った映画ではありませんでした。クライマックスの演奏シーンが、なんつーか、感動のテンション最高潮!ってところまで到達しなかったんですよね。本人達が実際に演奏してます、っていうウリがマイナスだった気もしますし(予め、そこに感心して感動して下さいね、って言われているようなものですし)、そこに至る過程は、実は映画より現実の彼女達の努力の方が、よっぽど感動的だったんじゃないの?みたいな気もしますし(多分、実際そうなんでしょ?)。あと、ゲ○シーンをモロに描くデリカシーのなさは、胃の弱い私にとっては、いつもどんな映画でも減点対象。でも、それでもやっぱり愛すべき映画です。おバカ無軌道状態な女子高生軍団の姿を見てるだけで癒されてしまいますし、全員が全員、憎めない、気持ちいいおバカさ加減。それにイノシシ襲撃一大パニックシーンでの、あのインチキブレットタイムときたら! よーく見ると、ビミョーに動いてたりして、うわあ、ホンモノよりずっと大変だぁ、って。『ひみつの花園』の水脈爆流シーン同様、矢口監督のインチキ趣味は拍手モノ。怒涛のバカネタはともかく、存在感そのものは自然体な彼女達の魅力に乗せられ、いつまでも終わらないで欲しい、その世界に居たいと思っちゃうのでした。そして、そう思わせる映画って、いい映画って事だよね、って思うのでした。 【追記】深夜にメイキングを見ました。やっぱり現実の方が感動的・・・。このメイキングと併せたら間違いなく10点なんですが。いっその事、ドキュメンタリーの間に本編を組み込んだ構成の作品作ったらどうでしょ?[映画館(邦画)] 8点(2009-06-22 23:41:03)

166.  華氏911 最初に書いておかねばなりますまい。私はブッシュが嫌いです。さて、私にはこの映画、世間での「良くも悪くもブッシュをひたすらコキ下ろしたシロモノ」という評価とはちょっと違うように感じました。ムーアの著書もそうなのですが、看板と中身に実は差がある感じ。メディア戦略によって操作されて伝えられる情報、その情報にコントロールされてしまう民衆、その危うさを、ムーアは自らこの映画で具象化してみせたのでは?と。編集や音楽によって意図的に操作されまくっている映画なのですが、実のところ政治の場もこういう事でしょ?って。タイトル部分で本番前の準備をしている政治家達の姿が映し出されていますが、それは政治もまた国民に伝えられるのは真実とは別の、加工されたモノなのですよ、と認識させようとしているのではないかと思います。メディアは物事を非常に短絡的に、二元論化して判りやすくコントロールしているのではないでしょうか。白でなければ黒、善でなければ悪。真理は決してその極にはない、そんなに単純なモノではないのに。共和党と民主党の二大政党状態が、端的に二元論化でコントロールされている状態を表しているような気がしてなりません。もっとも、その傾向はアメリカだけに言える事ではありません。民衆の中に敵を作り出し、議員が特定の市民を「反日的分子」と言い放ってしまうどっかの国もまた、安易な二元論へ堕している傾向が顕著です。某巨大掲示板に見られる、信者でなければアンチ、右翼でなければ左翼、という極論に走ってしまう原因って、一体どこにあるのでしょうね? そうそう、その国の総理も、平然と犯罪者でもない市民を非難したりしてましたけど、ひとつ言いたいのは、芸術を愛するフリするならば、見てもいない映画をケナすのはイカンのではないの? 最後に、あの無惨な被害者や死体の映像にまで真実がない、なんて言う事はできないですよね。そして、あれは、明日の自分の姿なのかも・・・。[映画館(字幕)] 8点(2009-06-22 23:39:33)(良:5票)

167.  クリスティーナの好きなコト セルマ・ブレア大好き~、とか言いながら見に行って「うわわわ~!」って。喜んだらいいのか、嘆いたらいいのか、超ビミョ~、みたいな~(激しく死語)。パンツいっちょで「いて~よ~」ってマタさすってる彼女見て、ファンとしちゃどんなリアクション取ったらいいの?って。クライマックスじゃ、あんな状態だし。さて映画は、女優の皆さん、よくやるわって感じで、ハメを外しまくっておりますねぇ。非常に品のない、おバカ映画です。いちいちパンツ丸出しという、小学生レベルのネタが暴走しております。場内ヒキまくっているのが、しっかり伝わってきます。知的水準が、かな~り低めな映画であります。でも私はこの映画、かな~り好きです。[映画館(字幕)] 8点(2009-06-22 23:36:20)(笑:1票) (良:1票)

168.  バトル・ロワイアル 冒頭の、父親が「秋也ガンバレ」の文字を残して死んでいるシーンで「無責任な親」と思った瞬間から、この映画が言いたい事がどんどんと伝わってきて、見ていて心が痛い映画でした。反社会的な映画ですが、実のところ、青春映画の秀作なのではないかな、と思います。政治家がケチをつけたあたりも、なんとも象徴的というか、この映画にふさわしいエピソードですね。[映画館(邦画)] 8点(2009-06-20 22:20:07)(良:2票)

169.  グリーン・デスティニー 《ネタバレ》 この映画の世界を、そういうものだ、って割り切れないとツラいでしょうねぇ。ピーターパンみたいなモノ、って思うのが案外いい感じな見方なんじゃないかな。実は武侠版『いつか晴れた日に』なこの映画、ミシェル・ヨーとチャン・ツィイーの関係は、エマ・トンプソンとケイト・ウィンスレットの関係によく似ていて、あー、アン・リー作品だなぁ、って。女優二人の魅力に、ちょっとチョウ・ユンファはワリを喰った印象もありますが、ミシェル・ヨーとのお互いに自分を抑えた大人の関係に魅了されます。ラストにイェンが何を願ったのか、そして彼女の願いは叶ったのか、彼女は救われたのか、それは語られませんが、きっと奇跡を起したのだろう、と信じている私でした。[映画館(字幕)] 8点(2009-06-20 22:19:04)(良:1票)

170.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ 《ネタバレ》 【レビュー及び点数変更】すいません、じっくり考えて、映画の捉え方が変わりましたので、ちょいと変更です。思ったのですが、この映画の舞台となる世界は「西部劇」ではなくて、メル・ブルックスの『サイレント・ムービー』のような、『夕陽のカスカベボーイズ』という名の映画内映画だったのでは?と思い直しました。最初から、かすかべ防衛隊が主役である事は必然だった、パンツの発明も変身も予定されていた事、予め用意されたレールの上を走っただけだった、と。じゃ、何故映画館と映画がみんなを引き込んだのか?と言えば、それは「かすかべ防衛隊が大活躍する映画が見たかったから」。これって、つまり、『クレヨンしんちゃん』映画についての映画、というロジックが組み込まれていたのでは? そう考えると水島監督って、結構したたかな人かも。最後に、じゃあ、つばきちゃんの存在が象徴しているモノは? うーん、吹雪丸やトッペマやチャコや廉ちゃん等、映画版ヒロイン達の象徴のようでもあり、だけど、いつも『クレヨンしんちゃん』映画でしんちゃんの活躍を楽しみにしている観客の象徴なのかもしれません。[映画館(邦画)] 8点(2009-06-20 22:07:18)(良:2票)

171.  リベリオン 公開時、最初はノーマークな映画だったのですが、某掲示板でのあまりの好評に「んじゃ見てみるべー」と劇場に行ってすっかり虜になりました。いいです。アンチユートピアの中に描かれる深い絶望感と、その中から湧き出る煌きのよーなアクション。冷たい空気の中に瞬く熱い炎の世界。漢の映画です。『太陽の帝国』のラストシーンで印象的な目の演技を見せたクリスチャン・ベールが大人になって更に眼力パワーを増していて、ちょっと感慨深いものがありました。[映画館(字幕)] 8点(2009-06-20 21:57:05)

172.  RETURNER リターナー 「ちょっとバカにしてやろ」くらいな、斜に構えて見るつもりが、いつの間にか引き込まれ、最後には感動しちゃったりして、自分としては不思議な感じでした。そんなつもりじゃなかったのに、って。オリジナリティが限りなくゼロに近く、どこかで見たような映像ばっかりで、ストーリーがどんどん先読みできちゃって、なのに面白くて感動的で。これだから映画って面白いですわ。きちんと全てを完璧に近い状態に整えたって面白くない映画もあれば、バカみたいな内容だったり、いい加減なセンスだったり、ツッコミどころ満載だったりする映画でも面白くなっちゃうものもある、と。これはB級映画の神様が降りてきた映画ですね。「アルデンテ」に涙する、ヘンにカワイイ鈴木杏がイイです。ただし、音楽だけはダメ出ししたいですねぇ。ミリのテーマ、『ディープ・インパクト』のテーマ曲のイントロを丸々コピっちゃってるとしか思えません。あそこまでロコツな事しちゃダメだぁ。[映画館(邦画)] 8点(2009-06-20 21:55:08)(良:1票)

173.  ラットレース 出だしからしばらくは、ワリとゆる~い笑いの映画だねぇ、なんて思ってたんですけれど、ルーシー軍団大暴走あたりから笑いのツボに入ってしまい(アメリカには今でも『アイ・ラブ・ルーシー』の熱狂的ファンがいるんでしょうか?)、バービー博物館から退役軍人会での演説までの怒涛の展開に、映画館で笑い死にしそーになりました。映画館であそこまで笑ったのって初めてです。思い返してみても、そんなに凄い映画ではなかったとしか思えない(それでも単発のギャグをダーっと並べるだけじゃなく、笑いにもちゃんと伏線があって流れがあって、って点では感心しました)んですけれど、あんだけ笑っちゃった以上は仕方ない、って感じの点数で。コメディはやっぱり笑えてナンボってところこそ評価すべきですもんね。[映画館(字幕)] 8点(2009-06-20 21:53:59)

174.  モンスターズ・インク やっぱりピクサーの映画はいいねぇ、としみじみ思いました。サリーは表情豊かだし、マイクはなんだか凄く愛着の湧くキャラクターだし、セリアは色っぽいし(ちょっとアブナいか)。ちらちらと登場する和モノなネタも楽しく、ラストには感動させてくれて、夢と楽しさいっぱいの世界でした。設定のワリに世界の広がりをあまり感じさせないのと、意外性のない安心な展開(毎度のディズニー&ピクサーの欠点ではありますが)は、ちょっとひっかかってしまうのですが、子供のためのものなのだから、あまり理屈っぽく語る意味はないですよね。ただ、CGの映像をごくスタンダードなものとして捉える世代が育ってゆくのは複雑な心境ではあります・・・。[映画館(字幕)] 8点(2009-06-20 21:52:02)

175.  ムーラン・ルージュ(2001) オープニングの20世紀フォックス・ファンファーレ大演奏の映像から「うわーっ!」って感じで惹き込まれてゆきました。バズ・ラーマンの猥雑で毒々しい、人工着色料みたいな風味が好きです。ナチュラルとは程遠い、こってこてに作りこまれた世界。物語こそ単純で意外性のないものですが、まるで中国のクリスマスツリーみたいな飾り立て具合(どんなシロモノだ、そりゃ)には目を奪われてしまいます。それにしても、もうベッタベタな曲を歌う出演者達、楽しそう。[映画館(字幕)] 8点(2009-06-20 21:46:02)

176.  めぐりあう時間たち 3つの時代の3人の女性の物語が交錯する世界には、常に死の匂いが漂っていて、ちょっとした作用で壊れてゆく日常を感じさせます。辛口の、だけど静かに沁みてくる映画でした。ニコール・キッドマン、メリル・ストリープが共にいい演技をしていますけど、私は精神的にグラグラになっている主婦を演じたジュリアン・ムーアの存在感が一番印象に残りました。ただ、頭痛持ちな私は映画館で直前に頭痛薬を飲んだために頭の中がぼわわ~ん、映画は30分くらいで終わってしまった(ちゃんと最初から最後まで見たんですけど)印象で「重なりあう時間たち」状態になっちゃってたんで、再見の必要あり、と思ってます。[映画館(字幕)] 8点(2009-06-20 21:44:58)

177.  愛を読むひと 《ネタバレ》 ブンガク的な映画を見にきたつもりが、ケイト・ウィンスレットが『青い体験』のラウラ・アントネッリや『課外授業』のキャロル・ベイカーや『プライベイト・レッスン』のシルビア・クリステルと肩を並べちゃってるようなノリのエッチな映画だったりして、ぎゃあああ、そういう映画だったの?ってカンジ。でもそれは前半だけで終わったので良かった良かった(むしろ残念?)。読むこと、文章に触れることを通して描かれるヒロインの哀しさが響いてくる映画でしたけれど、一方であまりのケイト・ウィンスレットの好演のせいか、私がホロコーストに対する認識が浅いせいか、はたまた脚本がキチンとその罪悪を描かず既存のイメージに頼ってしまっているせいか、彼女をそこまで忌避しなければならない、そこまで弾劾されなければならない理由というのがハッキリ見えてこないんですよ。主人公がヒロインを避けなければならなかった、最後に今更ながらにやっと真実を明かす気になった流れが、どうもピンと来ず、ダメな男にしか見えませんでした。悲恋物語としてはともかく、戦争という大きな渦の中にある個人の罪を問うには力不足な映画と言わざるを得ません。主人公の曖昧さがそのまま映画の曖昧さに繋がってしまったような映画でした。[映画館(字幕)] 6点(2009-06-20 19:47:56)(良:1票)

178.  バトル・ロワイアル 特別編 あんまり前と大きく変わってはいなくて、新たに挿入された部分がかえって映画のテンポを殺してしまった印象もあります。また、結局本編内には入らず、ラストに取って付けたように流れる映像も、不自然なばかり。なので、映画としては、ちょっと前作よりも落ちます。でも、光子の存在を大きくした点は良かったですね。そうそう、大人の人達は、何でこの中学生同士で殺し合い、って映画が若い人達に支持されたのか、作品を否定する前に考える必要があるんじゃないかな、って思います(私も大人だけどね~)。フツーに考えたら、友達殺しちゃうハナシなんてとても共感できないハズで、だけどそこに共感しちゃえるのは、そーゆー残虐な生き物だから、では決してなくて、そこに今の問題の本質があるんじゃないの?って思います。最大のポイントは、この映画の彼らは「殺しあっている」のではなくて、「殺し合いをさせられている」ということ。[映画館(邦画)] 8点(2009-06-19 20:35:27)

179.  突入せよ!「あさま山荘」事件 リアルタイムで中継を見た記憶はあまりないのですが(まだ子供でしたしねぇ)、当時この事件が大ゴトだったという記憶はハッキリ残っています。それは山荘の建物を見上げた映像ばかりが記録された世界でしたけれど、その場所で実際に動いていた人達、そこに色々な物語があった事を描いたこの映画、とても興味深く見ました。映画は事件の経緯を殆ど説明せず、起こった事件に対しての警察の対応を描いていて、その混乱ぶりは滑稽でもあり、情けなくもあって、だけど人間臭くて。一方で犯人側については全く語られないワケですけど、別にそこをちっとも見たいとは思わないのは、私が世代的にその人達を理解したくもない状態だからかなぁ。安易に世代論で割り切っちゃうのはいかんですよ、と頭では思ってるんですけどねぇ。デジタル撮りをフィルムに焼いた映像は暗部がごってりとイヤな色の乗り方していて、それが難点と言えば難点でした。[映画館(邦画)] 8点(2009-06-19 19:56:32)

180.  キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 良くも悪くもがっつりぐいぐいと映像を押し付けてくるコッテリ風味なスピルバーグが、珍しくもサラリ軽く描いていて楽しめました。いつもはタイトルバックに凝る事をしない(『魔宮の伝説』を除いては)彼が、とても魅力的なタイトルバックを見せ、ここのところ薄ぼやけた音を鳴らしていたジョン・ウィリアムズが面白い音を聴かせるこの映画、スピルバーグ組のベテラン達が、若いモンには負けない、みたいな感じで(いや、かつての若手スピルバーグがもうそんな世代、と考えると愕然とするワケですが)スタイリッシュな仕事をしているのが頼もしくも微笑ましいです。ディカプリオにしろ、トム・ハンクスにしろ、大仕事の後の息抜き、みたいな演技でありながら、それがかえって当の大仕事の時より魅力的だったりするのは、ちょっと皮肉な感じですけどね。[映画館(字幕)] 8点(2009-06-19 01:12:15)

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