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プロフィール
コメント数 270
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 歳をとるごとに趣味と呼べるものがだんだん少なくなり、今では多忙ななか映画を鑑賞することがひとときの楽しみとなっています。
無数の作品の中から良作を探し出すツールとして、本サイトのお世話になっています。

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161.  踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 《ネタバレ》 これまでの作品が「CDアルバム」とするならば、本作は「THE FINAL」と銘打つだけあって「ベスト盤」のようなテイスト。とにかく脇役から小ネタからBGMを含め、最後だからもう全部ぶっ込んでやろう、というくらいの製作者の勢いを感じた。このお祭り感も「踊る」らしさのひとつなのだろう。特にタイトルバックの総集編感、疾走感はたまらなく、これを見て胸躍らないファンは皆無なはず。本作をみてから前作「3」を思い出すと、このための前振り的作品のようで、今になって妙に納得した次第。今回起こる犯罪には、他の方と同じくその動機面に違和感を感じないわけではないが、「今の日本の組織は全く機能していない」との鳥飼の言葉に凝縮される一つの「正義」を通して、警察だけではなく、政治をはじめとした日本の既成システムに対する製作者サイドの批判も含みつつ、「そんな正義は胸にしまっておけ」という青島の価値観に「踊る」としての方向性を与えているように感じた。また、FINALとして、青島と室井、そして青島とすみれの関係にも一つの方向性(答えではない)が示されたことには十分納得できた。そして今日も湾岸署では青島やすみれがいつものように事件と対峙している。室井は上層部で警察改革に戦っている。それぞれの「正義」を胸に秘めながら…。そう観客に思わせる終わり方だった。その意味では今回示された「方向性」こそが観客にとっての「新たなる希望」なのだ。私はいい終わらせ方だったと思う。[映画館(邦画)] 7点(2012-09-18 11:38:15)

162.  ベスト・キッド(2010) 《ネタバレ》 前作はよく覚えていないが、王道のつくりには違いない。転校生が悪ガキ(にしては強すぎだが)にいじめられるが、思いがけずカンフーの達人から手ほどきを受けることになり……と、この時点でラストまでの展開はもう決まっているわけだが、本リメイクはジャッキーが師匠であるところにワクワク感がある。雄大な中国を舞台に深遠なカンフーの精神が語られる一方、ジャッキー自身も悲しい過去を引きずる弱さをもっており、意外にも教えながら教えられる師弟関係が描かれる。主役のスミス君も異国に来て戸惑う現代アメリカ少年をよく演じており、相当鍛えたであろう肉体や身体能力もさすがである。悪ガキ一味やその師匠を徹底的に憎たらしく見せることで、ラストの爽快感を上昇させる手法はまさに王道であり、老若男女が安心して楽しめる映画である。[地上波(吹替)] 6点(2012-09-13 10:25:49)(良:1票)

163.  ダークナイト ライジング 《ネタバレ》 ノーラン版バットマン三部作の最終章。この「ライジング」は内容的に「ビギンズ」「ダークナイト」と深く関連しており、「伏線回収篇」ともいえる位置づけのため、前二作の内容を頭に入れて鑑賞した方がより深く楽しめる。前作では「正義」とは「悪」とは、がひとつのテーマだったが、今回は「ヒーローとは」という問いかけが印象に残る。それゆえに、バッドマンが最後にゴードン本部長に語りかけるシーンは感動した。ただ、今回の敵であるベインのすごみが尻すぼみだったのと、ブルースが閉じ込められた地下牢をもっと闇と絶望を象徴する描写にすればなお良かったと思う。しかし、アクション映像の素晴らしさと最終章としてのまとめ方の上手さ、後味のきれいさなど、さすがはノーラン監督と思った作品ではあった。[映画館(字幕)] 8点(2012-08-06 15:14:35)

164.  ALWAYS 三丁目の夕日‘64 《ネタバレ》 シリーズ3作目にして、ほぼ安定軌道に入ってきたようだ。正直感動のレベルは1・2作目には届かないものの、適度な家族愛がしっかりと描かれ、安心して作品世界に浸れるレベルは維持されている。本シリーズは今の時代の「北の国から」的なシリーズとして、今後しばらく続いていくのだろう。CGの粗さはまだ目に付くとしても、ここまでの作品ではカラー映像がほとんど存在しない時代の街を「総天然色」で見せてくれており、当時を知る人にとっては懐かしいことこの上ないだろう。お店の何気ない看板や商品、瓶コーラの販売機、パーラーの内装、たばこの煙こもる事務所など細かいところまで、しっかりと考証されて製作されていることには好感がもてる。ただし、昭和40年代以降はカラー映像が豊富に残されている時代に突入することになるので、こういったノスタルジー感が薄れることは避けがたいだろう。東京オリンピックを境に日本は高度経済成長期の後半にさしかかり、庶民の生活にも効率や便利さが浸透しはじめ、近隣との助け合いがなくても生活できる時代に入ってくる。そしてその先に現在がある。あの時代が放つメッセージは、まさしく私たちの未来に問いかけているのだろう。[DVD(邦画)] 7点(2012-07-26 10:09:12)(良:1票)

165.  リアル・スティール 《ネタバレ》 いわゆる「父子ボクシングもの」であり、ラストのカタルシスへの持って行き方も最初からある程度予想できるわけだが、「近未来」「ロボット格闘技」そして「ATOMのシャドー機能」という設定により、予想以上に面白い作品になっている。特筆すべきは「トランス・フォーマー」「アイアン・マン」を経てモーション・キャプチャ技術が進歩したこととCG技術が相まって、ロボットの描写がほぼ実写と区別がつかないレベルまで達していること。日本なら「鉄腕アトム」や「ドラえもん」ひいては数あるロボットアニメなんかも、ハイクォリティで実写化できる時代になったということか。いずれにしてもSF映画の可能性がぐんと広がっていることを実感させる映像だった。さらに印象的なのはマックスを演じるダコタ・ゴヨの名演技だ。マックスはロボット好きがきっかけで最初は父の「興行」に同行するわけだが、かつての父の栄光と挫折を知ってからは、ロボット格闘を通して父が立ち直ることを望むようになる。ラストファイトで闘志を蘇らせた父を見て涙を流すシーンは、マックスの視点がいつのまにかロボットから父に変わっていたことを自然に表現した良いシーンだ。最後、この親子がどうなったかを見たい気もしたが、そのあたりを小気味よく切り落としたことも返って良かったと思う。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-06-18 12:20:01)(良:1票) 《改行有》

166.  サラリーマンNEO 劇場版(笑) 同番組はお堅いNHKが殻を破ってサラリーマンの悲喜こもごもをアダルトコントとして世に送り出したことにインパクトがあったが、それをよく映画化したものだと感心しながら鑑賞した。昨年のレギュラーシーズン中にテレビ版と映画版を同時進行で撮影したようだが、こうしたNHKのチャレンジ精神は評価したい。コント番組を元にした割には、映画としての設定やストーリーも良く練られており、支離滅裂な展開の中にも、サラリーマン頑張れ!との変わらぬメッセージが光っている。番組のキャラや小ネタも次々に繰り出され、番組を観たことがある人ならニヤリとするシーンが盛りだくさんで間違いなく楽しめる。反面、番組を観たことがない人には残念ながら面白さは半減するだろう。同番組はお笑い芸人ではなく実力派の役者が体当たりでコントをしているところに独自の面白さがある。今回は映画化ということでさすがに主役にはゲスト俳優を起用しているが、脇を固めるレギュラー陣の演技は相変わらずレベルが高く、安心して観ていられた。が、さすがに劇場で鑑賞するような映画にはならなかったかな(笑)[DVD(邦画)] 7点(2012-05-15 10:46:23)(良:1票)

167.  バトルシップ(2012) 《ネタバレ》 見始めてすぐこの映画のノリには既視感があるなと感じていたら、やはり。先の「世界侵略:ロサンゼルス決戦」がアメリカ海兵隊バンザイ映画だったとするならば、これは図らずもアメリカ海軍バンザイな映画だった。米軍の敵役の設定としては、いくらやっつけても誰も嫌悪感を抱かない「エイリアン」をもってくるのが今のハリウッド流なのだろうか。そもそも題名が「戦艦」なだけあって、この映画の主役は実は「戦艦ミズーリ号」であり、古き良き時代の海軍戦を現代に蘇らせたかったということだろう。それだけに、レーダーに頼らない戦略戦や、戦艦同士?の至近距離からの撃ち合い等には迫力があった。テイラー・キッチュの海兵姿は往年のトップガンでのトム・クルーズを彷彿とさせるくらい格好良かったし、浅野忠信は意外に英語のセリフが多かったが、あまり感情を表に出さないステレオタイプの日本人艦長を好演している。日本人としては本作における日本の取り上げ方は決して嫌な感じはしないだろう。いろいろ書いたが、それらをふまえて割り切って劇場で迫力を楽しみながら鑑賞した方が良い作品だ。[映画館(字幕)] 7点(2012-04-22 19:42:45)(良:2票)

168.  猿の惑星:創世記(ジェネシス) あまりにも有名な「猿の惑星」の序章として、なぜ地球が猿の惑星になってしまったのかという疑問に回答を与えるストーリーに一応は納得できたが、それだけの映画ともいえた。最新のCGとモーションキャプチャー技術による自然な猿たちの演技には驚かされるが、これも逆にそれ以外はあまり印象に残らなかった。本作の主人公は人間ではなくシーザーとその仲間たちであり、どちらかというと猿達に感情移入しやすいように作られているところは寓話的ではあるが、ストーリーをいかにも現実的にした分だけSF色が薄まり、インパクトも薄くなっている。この延長線上であれば、続編は不要だろう。[DVD(字幕)] 6点(2012-04-02 12:08:45)

169.  はやぶさ/HAYABUSA 《ネタバレ》 宇宙科学分野のニュースに疎く「はやぶさ」の存在自体を帰還した時のフィーバーで初めて知ったような自分にとっては、本作は基本的なことの説明もうまく盛り込んであり勉強になった。その意味ではドキュメンタリーチックになりがちなところを、竹内結子演じる水沢という架空の人物の成長ストーリーを絡ませることで、飽きずに観ることができた。宇宙科学オタクの描写としてはいささかステレオタイプではあったものの 、微妙な挙動の面白さなど、良く演じていたと思う。はやぶさの擬人化については賛否あるが、大気圏突入前に地球の姿を見せてあげるシーン等は素直に感動できた。日本の科学技術の素晴らしさと、「失敗という成果(だったと思う)」という考え方に勇気をもらえた作品だった。[DVD(邦画)] 6点(2012-03-24 10:17:53)《改行有》

170.  127時間 《ネタバレ》 私自身は決して一人であんな峡谷へは行かないと思うので、その意味で主人公の行動には最初から感情移入しにくかったが、「腕だけが岩に挟まれ動けなくなる」という特異なシチュエーションに惹かれ鑑賞。アーロンはアウトドアのベテランらしく、はじめは冷静に様々な脱出策を試みるが、それがほぼ不可能と悟るや次第にこの岩場に至る自分の人生を振り返り始める。そして最後は「この岩は隕石の時から俺の上に落ちてくるのを待っていたんだ」と、親不孝や、恋人へのわがままな態度、そして行き先を告げずに峡谷に出かける無用心さなどが招いた因果応報をいやというほど思い知ることになる。こうした主人公の内省プロセスは観ている者自身の生き方も省みさせるだけの効果があった。こういった題材を単調にせずに商業映画として完成させるには、シナリオやカット割、撮影の順番などが大変難しいと思うが(俳優の衰弱具合を時系列にしなければならない)、ビデオカメラを上手に使ったり、ウォーターボトルなどを容器の側から撮るところなど、いろいろ工夫されていた。またあえて他の場所にシーン転換せず、ひたすら岩場と回想・幻想のみに場面を限定したことで、観客もアーロンと共に最後まで岩場から動けない状態にさせることに成功している。人は誰しも窮地に立たされた時に初めて本当に大切な物事や普段の生活のありがたさを思い知るわけだが、本作のような映画はそのような疑似体験ができる意味で非常に有意義であると思う。[DVD(字幕)] 7点(2012-03-03 18:26:43)(良:2票)

171.  コンテイジョン 《ネタバレ》 もし近い将来に強毒性で感染力の強い、未知の新ウィルス感染が発生したと仮定した場合(これはリアルにありうるが)グローバル化でボーダーレスになったこの世界でどのような事態が発生するのか?この映画はそのことに特化して企画されたといっても過言ではないだろう。従って、派手な演出や特殊効果はなく、エンタテイメント性を犠牲にしてもリアルで実際に起こりうるであろう淡々とした群像劇が展開される。そのため、もし本作に無名な俳優が起用されたとしたら、完全なるB級映画になってしまっただろうし、あまり話題にもならなかっただろう。その意味で本作は近未来に起こりうる恐怖を多くの人に知ってもらい、その恐怖が起こらないよう、もし起こってもこの映画よりもましな対策が講じられるよう、世界の人々に啓発したい意図もあったのではないだろうか。本作の豪華なキャスティングは、その意味ではきちんとした理由があったと感じた。最初の感染発生からたった数週間で社会システムが麻痺し、略奪や破壊が行われうる私たちの社会は、実はとっても脆いシステムだということに改めて気づかされたし、「背に腹は代えられない」という人間心理を自分自身にも突きつけられる思いがした。自分だったら「レンギョウ」を買い求めるために並ばないと言い切れるだろうか?と自問自答しながら苦々しく鑑賞。そういった意味でラストを月並みなハッピーエンドでお茶を濁すのではなく、少々後味悪い形で終わったのは監督の警告ととらえてよいだろう。[DVD(字幕)] 7点(2012-03-02 14:11:21)(良:3票)

172.  ポーラー・エクスプレス 《ネタバレ》 クリスマスに観たいと思い、イブに鑑賞。これは「アバター」でひとつの完成形をみた「モーション・キャプチャー」という手法を用いた先駆的なフルCG映画だったことに気づいた。人物描写に若干違和感があったが、本作を今の技術で制作すれば、実写とCGアニメが融合した、もっと完成度の高い作品になっていたことだろう。原作の絵本から膨らませたストーリーとのことだが、クリスマス文化の違う日本ではこれまた作品の意図が伝わりにくいのはやむを得ないだろう。最後も単なる夢オチにしないところに、余韻が残るようになっている。クリスマスソングもふんだんに流れ、クリスマス時期に家族で観るには、特に小学校低学年以下の子供と一緒なら純粋に楽しめるのではないだろうか。[DVD(吹替)] 6点(2011-12-26 12:01:41)

173.  ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 《ネタバレ》 これぞ娯楽アクション映画の王道をいくシリーズ最新作。今やお馴染みとなった「スパイ大作戦」のテーマに乗って、イーサン・ハントと彼のチームが最高の能力と最新のテクノロジーを駆使して、不可能と思えるミッションに果敢に挑んでゆく。変装や潜入といったお約束もきちんと入り、安心して観ていられる。ブダペスト、モスクワ、ドバイ、ムンバイと舞台を移し、複数の撮影ユニットによる大がかりな撮影がなされており、この点でも豪華だ。トム・クルーズも歳をとったなりに、アグレッシブなアクションに挑戦しており、役者魂を感じる。ストーリーの設定がスパイというより、テロ対策に(CIAよりCTUか?)重心が移っている感は否めないが、これはいたしかたないか。敵の大ボスが学者のくせに妙に手強いとか、細かいことは気にせず、次から次へ展開するサスペンスアクションに身を委ねるのがこの作品の正しい鑑賞法だろう。劇場での上映中、私の近くではポップコーンを頬張る音は全くなく、エンドロールになってから、ようやくポリポリ音が出てきた。こういう映画を素晴らしい娯楽作品と呼んでいいと思う。千数百円の鑑賞料は決して惜しく感じなかった。[映画館(字幕)] 9点(2011-12-20 11:01:37)(良:2票)

174.  インビクタス/負けざる者たち 《ネタバレ》 まずは、ネルソン・マンデラという誰もが知っている実在の人物を見事に演じきったモーガン・フリーマンの演技を評価したい。南アでのアパルトヘイトは教科書で誰でも学んだ歴史だが、制度自体が廃止されても、人々の心は簡単に変えられるものではない。でも、誰もが予想しなかった、白人社会を象徴するナショナルチームをあえて残すという選択。それだけでなく応援する。そして勝つことで国民の心が一つになりうる。そのことを誰よりも冷静に知っていたのがマンデラだったのだろう。ここにこの偉人の非凡さがある。自らを27年間も牢獄に入れた相手(白人)を赦すなんていうことは、己の感情を超越しないとできないことだ。まさにインビクタス「負けざる魂」を持った者のみが、運命の悲哀を乗り越え、人々を結びつけることができるということを描いた作品である。マット・デイモン演じるチームのキャプテンが、マンデラと1回会っただけで、変わり始める。その一人の変化がやがて全体チームに、最後には全国民に波及していく。それを最初から頭に描いていたマンデラはやはり非凡としかいいようがない。マットも見事にラガーマンの体づくりを見せている。さらに本作の面目躍如はラグビーシーンのリアリティーさにもある。満員のスタジアムをCGではなく、膨大な人数のエキストラで再現している。これは本当にすごいことだ。観た後で、イーストウッド監督作品と知って驚いた。題材性も含め本当に素晴らしい監督だと改めて認識した。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2011-12-15 13:26:10)(良:1票)

175.  アンストッパブル(2010) 《ネタバレ》 事実をベースにしているとのことだが、実際には無人の貨物列車が走り出して惰行する「コースター」という事故は稀に発生するのだろう。本作はこれを「数十両編成」の重列車が「大量の有害物質」を積み、なおかつ「最高出力で力行」してしまい、よりによって人口密集地の大曲線路に向かう、というほとんどあり得ないシチュエーションを設定することによって、映画作品としてのサスペンスを創出したわけだが、そのことはこの際不問にしたい。デンゼルは熟練の機関士を演じるには少し格好良すぎた感もあるが、職人であればとるであろう行動を良く演じているし、クリスを含め主役二人の背景や行動動機にはそれなりのリアリティーがあり、設定のリアリティーの乏しさを補っていた。娘が「フーターズ」のウエイトレスなどという設定も今風で良い。むしろ本作の見所は、ひたすら「止まらない無人重列車」を中心としたカメラワークの秀逸さであると評価したい。空撮を含め上から横から下からそして正面からと、アングルの妙と不気味な重量感とスピードを捉えるカット割は他の追従を許さないレベルである。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-11-06 17:48:00)

176.  ツーリスト 《ネタバレ》 私は単純なので完全に騙されました(笑)。確かに配役を考えると、そうなのですが、それまでの展開がそれなりに自然だったので、まさか!と。けれどイマイチすっきりしかったのは、最後にどんでん返しがあっても、どこからが騙されていたのか、そのポイントがはっきりしない終わり方だったからでしょう。自分としては恐らく最初から騙されていたのだろうと納得するしかなかった訳ですが、なんかそれ、ずるいなーと思うわけで……でも、皆さん仰るとおり、2大スターの贅沢な配役とベネチアの美しい町並みに、それなりのサスペンスもありで、まさに映画の王道をいく作品で、見て損はなかったです。[DVD(字幕)] 7点(2011-10-17 14:44:46)

177.  世界侵略:ロサンゼルス決戦 《ネタバレ》 これはSF映画のようでいて、れっきとした戦争映画である。ある意味「スターシップ・トルーパーズ」の現代版ともいえる。もっといえばアメリカ海兵隊のプロパガンダ映画でもあろう。敵は突如現れ、何の説明もなく攻撃をしかけるエイリアンであるが、彼らが使う火力はなぜか地球での現代兵器とさほど変わらない。きょうび、近代戦におけるリアルな白兵戦を映画化するのは何かと政治的な問題があるのだろう。敵は適当なエイリアンにするのがもっとも無難である。アメリカ海兵隊の教習では、今後この作品を鑑賞することが必須になるだろうと思えるほど、海兵隊万歳!な映画である。一方で、手持ちカメラでの臨場感あふれる画には賛否両論あるが、戦争映画の見過ぎで不感症に陥っている現代人には多少物足りないかもしれないが、実際に近代戦の白兵戦に飛び込んだなら、あのような恐怖と混乱と緊張の連続であることを想像させてくれる意味で、大変よく撮れていたと思う。その意味では、映画館での鑑賞をお薦めしたい。 [映画館(字幕)] 7点(2011-09-26 12:38:57)《改行有》

178.  太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男- 《ネタバレ》 史実をベースにしているとのことだが、史実自体は一本の映画にするにはいささか盛り上がりにかけていた印象。日米のキャスト・スタッフにより、両サイドの視点からの進行は新鮮ともいえるが、要は補給もなく、民間人をかかえサイパンの山中で1年半持ちこたえた軍人たちの話、であり、ストーリーに広がりを持たせづらかったと思う。しかしキャストは炎天下、サイパンに残された日本軍を体当たりで演じており、小汚い衣装やメイクなど裏方もいい仕事をしている。敬礼や作法もしっかり考証されているのは高評価。特に竹之内豊は終盤、頬がこけ、別人に見えるほど減量し、役者魂を感じた。それゆえに最後の投降シーンは最大の見せ場だったとも言えるが、実際にあんなに元気に歌いながら行進したのだろうか。しかも軍服もなぜか急に小奇麗になっており、逆に醒めてしまった。[DVD(邦画)] 6点(2011-09-26 12:29:12)

179.  SP 革命篇 《ネタバレ》 連ドラ・野望篇はいずれも未見。国会議事堂のセットは本物と見まがうばかりのクォリティーの高さ。しかし、舞台が国会議事堂ゆえに、スケールがこぢんまりしてしまい、しかもこれだけのたいそうな仕掛けも結局は尾形の私怨に端を発しているのかと、少し興ざめ。内閣総理大臣がラスボスという設定も陳腐に感じた。総じてテレビスペシャルでいいくらいの内容だった。[DVD(邦画)] 5点(2011-09-21 10:50:11)

180.  SPACE BATTLESHIP ヤマト 賛否というか批判が多い本作だが、アニメ世界にしかなかった「ヤマト」を大半はCGとはいえ実写化してくれたことは、それだけで大いに観たいと思わせるに十分だった。逆に言えば、それだけの意味しかなかったとも言えるが……。地下都市ってこんなだろうな……とか、クルーの制服はこんな質感だったのか……とか妙な納得感があった。この際キャスティングとか、ストーリーとか、設定とかは置いておこう。これは、ヤマトファンの復活祭記念映像であり、キムタクの長―いPVであり、決して一本の商業映画としての完成度を求められていないのだから……[DVD(邦画)] 3点(2011-09-13 16:48:33)

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