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プロフィール
コメント数 1000
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 レビュー数が1000に達したということで、活動を停止します。(今のところ)仕事がひじょうに忙しいので、映画を楽しむゆとりがありません。落ち着いたら再開するかもしれませんが、とりあえず未定です。

皆さま、ありがとうございました。縁があったらまたお会いしましょう。

※変更要望は出すかもしれません。

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161.  さらば友よ 《ネタバレ》 いいですね。男同士の友情物語に、ミステリーのからめ方がうまい。序盤の2人の出会い、中盤での地階でのやりとり、終盤では真犯人捜しと、いろいろな面で楽しめます。まあ、債券をわざわざ金庫に戻すという時点で、おかしいとは思いましたが(どこかに隠して、場所を教えればいい)。しかし「ワーテルロー」にはやられました。良質なミステリーは、こういう細かいところが面白いです。2人を引き立てる警部の助演ぶりが渋い![CS・衛星(字幕)] 8点(2010-09-13 20:43:54)

162.  ミス・ポター 《ネタバレ》 なかなかの良品でありました。絵本作家としての思い、恋愛と両親との対立、ミリーとの友情、乱開発への反対などが、無理なく収められています。時間が短いこともあってやや薄味ですが、個人的にはあまりしつこくやられるよりはよかったですね。サクサクと話が進むので、ストレスを感じることもありません。主演のレネー・ゼルウィガーが決して美人ではないことが、本作ではプラスに働いたと思います(実際のビアトリクス・ポターは、才色兼備だったそうですが)。ミリー役のエミリー・ワトソンも好演で、間にはさまれたユアン・マクレガーは少々旗色が悪いですね。最後はずいぶんとあっさり終わりましたが、ノーマンとの恋愛が軸なので正解でしょう。駅でのキスシーンが印象的でした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-09-12 11:53:52)

163.  サイコ(1960) 《ネタバレ》 この映画ではシャワールームや最後の地下室のシーンが話題になりますが、今回見て面白かったのは、マリオンが逃亡中社長に見られちゃうところから、ベイツ・モーテルにたどり着くまでです。特にあのグラサン警官の撮り方といったら、もう絶品。ヒッチコックの巧さが十分堪能できます。雨が降る中、口をひん曲げながら運転するジャネット・リーも、ナーバスな犯罪者の様子をよく表しています。後半はややトーンダウンするのですが、その代わり話をバンバン先に進めてしまうのも、いいやり方だと思います。 怖いかどうかで意見が分かれているようですが、これは見終わってから怖くなるタイプですね。ちょっと変わっているものの、一見すると人畜無害な青年であるノーマンが、実はサイコな殺人者であったということ。異常な人間が正常な人間に紛れて、自分の隣にいるかもしれないという恐怖があります。だからこそ、この映画を見たあとシャワーを使うと、たとえ自宅であっても後ろを気にしてしまうわけです。そういう理性に訴えかける恐怖なので、エモーショナルなものを期待したら、当てが外れるでしょう。物陰に隠れていきなり脅かすような、お化け屋敷ふうの恐怖を描いているわけではないのです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-09-10 20:17:55)(良:3票) 《改行有》

164.  大脱走 《ネタバレ》 こどもの頃テレビでよく見ました。改めてスクリーンで見られるのは、たいへんありがたいことです。脱走劇よりも捕虜同士の友情物語という側面が大きかったように思います。特に前半でのヒルツとアイヴィスはポイント高し。あと出番は少ないのですが、所長がいいキャラクターをしてますね。非常に印象的でした。物語としては長いはずですが、長さを感じないのは人物設定と各俳優の芝居のおかげでしょう。うまくはまったキャスティングがお見事。[映画館(字幕)] 8点(2010-09-06 21:57:27)

165.  気分を出してもう一度 ありていに言えば、アイドル映画です。つまり、とにかくB.B.をかわいくセクシーに撮れれば成功なわけですが、それにとどまらず、コミカルなミステリーとしてもうまくできています。かわいいB.B.に、夫や父親や警視といった男連中が振り回されるのが可笑しい。事件に首を突っ込んであちこち引っかき回したあげく、意外と真相に近づいていくところが面白いです。ミステリーとしては、犯人がすぐわかってしまうのが難点ですが、まあそれが眼目ではないので、大目に見ましょう。B.B.の爆弾娘ぶりを笑って楽しめる快作。これは拾いものでした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-08-04 19:13:08)

166.  屋根の上のバイオリン弾き 《ネタバレ》 見ごたえのあるよい映画でした。ちょっと長いとも感じましたが。旧いものと新しいものの対立と時代の推移、ユダヤ人への迫害など、いろいろと考えさせられます。特にテヴィエが、娘と異教徒との結婚を絶対に認めないところ。ああいう価値観が、宗教戦争の根本原因になっているわけですね。この映画を見ると、えてしていわれなき迫害を受けてさまようユダヤ人に同情してしまいますが、旧いしきたりに縛られた負の部分もキッチリ描かれているところが非常によかったです。ミュージカルとしては、やはり「サンライズ・サンセット」に尽きる! なぜあの音楽で泣けてくるのか、よくわからないがとにかく泣ける曲です。逆にテヴィエの夢の場面(本当は作り話ですが)には、大爆笑しました。あと、やはり撮影がすばらしい。特にオープニングの夕焼けは美しすぎるほど美しい。1970年代は朝陽と夕陽ですねぇ。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-07-30 20:37:38)(良:1票)

167.  大列車強盗(1978) 《ネタバレ》 マイクル・クライトンが、自作小説を映画化したもの。1885年に、イギリスで実際に起こった列車強盗事件に取材した作品。 列車強盗といっても、西部劇のそれとはかなりイメージが違います。目的の金庫には鍵が4つついており、それぞれ別々に保管されているのですが、その型を取って合鍵を作り、堂々と金庫を開けようという寸法。そこは紳士の国、ドカンと爆破したりはしません。 で、前半は合鍵を作るための作業となっていて、どちらかというとサスペンスものです。鍵の管理者の人物もなかなか面白く、どうやって近づき、どのように型をとるのかが見ものです。ここはいろいろ工夫していてよかったです。 後半はいよいよ列車強盗本番ですが、事前にアクシデントがあり、警戒が厳重になってしまったりしています。ここでは一気にアクションものに早替わり。ショーン・コネリーが、スタントなし(たぶん)で危険なシーンにも挑戦したりしています。個人的には前半の方が好きですが、これはこれで楽しめます。 全体として展開は地味めですが、ところどころユーモラスな場面を織り交ぜいているので、飽きることはありませんでした。まあ、クライトンがこの作を映画化した理由は、19世紀半ばのイギリスを再現したかったからでしょう。この点、小説は映像の敵ではありません。私はこの時代についてそれほど詳しいわけではありませんが、ヴィクトリア朝に遊んだ気分にさせてもらえたので、監督の狙いは成功したのだと思います。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-07-23 20:17:56)《改行有》

168.  祇園囃子 《ネタバレ》 製作は昭和28年。新しい時代が来たのに、旧弊な扱いを受ける芸妓。新しい時代と伝統の乖離を描いていて、近頃の相撲協会にまつわる騒動を連想しました。この件に関して、新聞で「芸の世界では世間の常識は通用しない」とか言っていた人がいましたが、この映画を見ても同じことを言うのでしょう(男だし)。まあ、どんな世界にも裏というのはあるものでしょうが……。 裏といえば、本作では仕事先のお得意さんにお気に入りの芸妓をあてがって仕事をもらおうという魂胆ですから、これは要するに賄賂でしょう。ここでも裏の世界が描かれています。こうしてみると、60年近く前の映画なのに、扱われている題材の新しいこと! こういうところは、日本人は変わっていないのでしょうか。それこそ日本人が誇る(?)伝統というやつかもしれません。日本に限らない話かもしれませんが。 画としては、細い路地が多い京の街の特色を生かした、道が奥へ伸びている構図が印象的です。室内でも、すだれなどを使って手前と奥とを明確に分け、奥行きを出しています。昔の京都の街並みを見られるのが嬉しいですね。京都に生まれ育った私としては、ロケ地がどこか想像するのも楽しいです。 出演者では、弱冠二十歳の若尾文子が、いかにも当世風(当時)の女の子を演じていて愉快です。嫌味な浪花千栄子も好演。木暮実千代は、京言葉のアクセントがどう考えても変なのが残念です。 そういえば、『雨月物語』と同年の製作でスタッフもほとんど同じなのに、こちらは台詞がよく聞き取れました。不思議です。フィルムを使用する機会が少ないことが理由だったりして。[地上波(邦画)] 8点(2010-07-20 21:00:40)《改行有》

169.  シャーロック・ホームズの冒険 《ネタバレ》 かなり面白い。特に前半は飛ばしていて、笑わせてもらいました。原作を知る人なら、間違いなく楽しめるでしょう。後半から本格的な事件になり、最初のエピソードは何だったんだろうと思いましたが、一応伏線も隠されていました。ミステリーとしては王道ですが、ある程度観客にわかるようにしてあるのがミソ。しかし意外なオチがあり、これには不満な点もないわけではないですが、原作の某エピソードを参考にしたかのような展開で、人の心の機微を描いていたのがよかったです。原題に"Private Life"とありますが、私生活のうちでもホームズの女性関係にスポットを当てています。 残念だったのはキャスティングで、ロバート・スティーヴンスは個人的にはホームズというイメージではありません。クリストファー・リーのマイクロフトもしかり。コリン・ブレイクリーのワトソンはまあよかったのです。ただ、後半はほとんど彼一人が笑いをとっていたのですが、暴走気味で食傷しました。ジュヌヴィエーヴ・パージュが一番のはまり役でしょうか。いろいろな意味で、この人に負っている映画です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-07-11 17:22:35)《改行有》

170.  蛇の穴 《ネタバレ》 これはけっこうよかった。記憶喪失・神経症で精神病院に入院した人妻が、退院するまでのお話。病気の原因は今日言う「トラウマ」で、それを探っていく過程がミステリー風でかなり面白かった。実際に夫の顔や結婚したことを忘れたりする症例があるのかどうか、私はまったく知りませんが。ただヒロインが、強度の強迫観念に囚われているというのは納得できました。これが話の中心ですが、精神病院の患者が増えすぎて、とても1人ひとりにきちんと対応できていないという現実も描かれています。看護師の患者に対する態度も、少々問題あり。そうした批判を含んでいるということも評価できます。しかしもっともよかったのは、なんといっても主役のオリヴィア・デ・ハヴィランド。狂気から脱しようとするヒロインの苦しみ・孤独を熱演していました。役柄上錯乱した場面も多いのですが、なかなか迫力があります。この方は『風と共に去りぬ』のメラニー役くらいしか知られていないかもしれませんが、本作や『女相続人』を見ると、かなりの演技派だとわかります。もう少し認知度が上がってもいいと思います。脇役では、担当医のレオ・ゲンがさわやかな味を出していました。知名度は低いですが、逸品です。 【追記】調べてみたら、原作は小説とはいえ、作者の実体験に基づいているようです。となると、記憶喪失になったということなのでしょう。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-06-25 20:38:05)(良:2票) 《改行有》

171.  ショーシャンクの空に これも『世界名画劇場』以来ですね。非常によくできたシナリオで、感心しました。とてもうまくまとまっています。ただ、無難にまとまりすぎて、これというところがない。のどごしのいいそうめんのようにおいしいけれど、もう少し引っかかるところがあった方が、強く印象に残ったのではないかと思います。傑作ですが、名作とは思えない、といったところでしょうか。[映画館(字幕)] 8点(2010-06-03 21:09:57)

172.  聖メリーの鐘 『我が道を往く』と同じく、ビング・クロスビーのオマリー神父が活躍する映画。知名度ではあちらに劣るようですが、中身は負けていません。ボクシングのエピソードやクリスマス劇など、ユーモアもあふれていて楽しめます。特に後者のオチは最高! また、同時期に見た『追想』と同じく、イングリッド・バーグマンの魅力全開で、その素晴らしさに改めて感服しました。クロスビー主演なので、歌がもっと活躍してほしかったところです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-05-23 11:26:41)

173.  追想(1956) 《ネタバレ》 舞台の映画化だけあって、台詞の応酬に見ごたえがありました。アンナが皇女か否かという謎で引っ張っていくのですが、当人にとっては皇女であるなしにかかわらず、「自分は何者なのか」というアイデンティティが最大の問題でした。だからそれが明らかになると、他人に頼らず、しっかりとした自我をもった一個の人間となって、愛する人と駆け落ちしちゃったわけですね。イキな結末です。どこか『マイ・フェア・レディ』と共通するものを感じさせます。この展開を納得させたイングリッド・バーグマンの芝居がすばらしい。ユル・ブリンナーの仲間2人が個性的で面白く、ユーモアもあって楽しい作でした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-05-21 19:22:13)(良:2票)

174.  007/ドクター・ノオ 《ネタバレ》 今でこそ007=アクション映画という図式ですが、改めて第1作を見たら、これはむしろミステリーではないですか。ジャマイカの情報部員が行方不明になったため派遣されたジェームズ・ボンド。ほとんどハードボイルドの探偵です。女スパイとよろしくやったあと味方に引き渡すあたり、いかにもという展開です。それが島に上陸し、ドラゴン戦車やノオ博士の研究施設が登場すると、SFチックになってきます。この変身ぶりが楽しいですね。放射能を除去するプロセスが、なんかおかしくてちょいと笑えます。ただしあくまで探偵ものの延長であるためか、それほどぶっとんだ展開にはなりません。ボンドガールのハニーも見せ場はないし、ジョセフ・ワイズマンは敵役としてはちょっと薄味。アクションもあまりないのですが、前半だけでも十分楽しめました。というか、アクションに期待しなかったから楽しめたのかも。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-05-19 21:28:48)

175.  ペーパー・ムーン ハートウォーミングな話なんですけど、ベタベタ・メソメソしたところがないのがいいです。2人の距離がだんだんと縮まっていったあげく、最後はああいう風になるのもいい。それもこれも、頭の回転が速くてこましゃくれたアディを演じきった、テイタム・オニールがいればこそ。彼女にとっても一期一会の作品であり、ベストの芝居になったようですね。それがよかったのか悪かったのか。なんにせよ、笑えてホロリとさせられ、最後にはニヤリとさせられる、おしゃれでステキな映画です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-04-07 19:21:34)(良:1票)

176.  チャップリンの独裁者 数十年ぶりに見ましたが、あいかわらずおかしい。子供の頃の『全員集合』のコントのようで、チャップリンの影響力がわかります。この笑いの要素があるからこそ最後の演説が生きてくるわけで、そこが一番うまいと感じました。とりあえず、演説がなくても満足。あくまで希望を持たせる終わり方も好きです。[映画館(字幕)] 8点(2010-04-02 13:58:29)

177.  浮草 ありゃ、意外と点数が低いですね。いい映画だと思いますが。定まった家のないヤクザな浮き草暮らし、もちろん金もない。それでも親であり女であるということを、とてもあざやかに見せていました。主要なキャストは鴈治郎をはじめみな好演していただけに、川口浩のぎこちなさが目立って残念でしたが。罵りあったりやたらと女をはたいたり、世の中の底辺で生きている人々ばかりが出てくるのに、ある種格調のようなものが感じられるのは、監督の手腕(人柄?)でしょう。終盤の展開は、人の心の襞を描ききって間断するところなし。グイグイと引き込まれます。製作会社がどうのこうのとかいうような先入観を持たなければ、普通に高く評価できると思いますが。[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-04-01 11:05:24)

178.  ライムライト 《ネタバレ》 古さは感じさせますが、「とにかく生きろ!」という呼びかけは、生きづらいこの時代には重く響きます。そういうところに普遍性があり、今でも十分鑑賞は可能。ただ、カルヴェロへの恋愛話を入れたのは、よかったのかどうか。これはチャップリン自身の願望が出たということでしょうか。素直にネヴィルとくっついた方がよかったと思いますが。あと、ちょっと説教臭いところがありますね。それ以外はよかったです。ラストでのキートンとの競演など、みごとすぎて言葉もない。 それにしても、あれほど生きることにこだわるというのは、裏を返せば年老いてあとどれくらい生きられるかを意識した結果ではないかと思います。年老いたからこそ作れる映画。変に若作りするよりもよほどいいです。[映画館(字幕)] 8点(2010-03-26 11:43:30)《改行有》

179.  きみの友だち 《ネタバレ》 あまり期待せずに見たのですが、なかなかよかったです。なんといっても主役の2人、特に石橋杏奈嬢がすばらしい。ほかの若い出演者も、青春時代のもろくて傷つきやすい心情を好演していました。ロングのショットとカメラを固定しての長回しが多用されていて、全般的にリアルな絵作りがなされています。ドキュメンタリーっぽい撮り方ですね。あと、長回しによるなんとも言えない「間」があり、それが魅力的でした。静かで落ち着いた雰囲気の映画で、こういうところが好きです。 複数のエピソードを連ねた、半ばオムニバス風の物語なのですが、話によってわりと好き嫌いがあったためか、中だるみしたという印象でした。肝心の由香ちゃんがまったく出てこなくなったというのも、マイナスだったのではないかと思います。個人的には、あの2人のエピソードをもう少し見たかったのですが、それで映画を一本作るのは苦しいでしょうか。 終盤での雲の絵や最後の写真など、ベタですが伏線が生きているし、なにより人の心情を考えたときに納得できる展開なので、よかったと思います。アイドル映画だと思われて敬遠している向きもあるかもしれませんが、その点は違うと思います。ただ、あまり人に知られずひっそりと存在しているところが、この映画の雰囲気と合致していいかもしれません。道端で咲いている、名前も知らない美しい花のようで……。[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-03-15 20:16:08)《改行有》

180.  フレンチ・コネクション 「面白いか?」と聞かれると、正直それほどでもないです。が、この映画で重要なのは、徹底してドキュメンタリー・タッチにこだわったことでしょう。そのため序盤では話が見えないところがあったりするわけですが、そのように物語を犠牲にしてでも、リアルな絵作り、雰囲気作りに腐心したことは賞賛に値するでしょう。中途半端な終わり方も、むしろそのリアルさのための演出であったと考えられます。改めて見ると、たとえば『太陽にほえろ!』に与えた影響の大きさがよくわかります。それ以外にも、1970年代の日本のドラマは、この映画にかなり影響されているのではないでしょうか。ポパイのキャラクターも、“アンチヒーロー”の70年代にふさわしいですね。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-03-13 17:00:57)

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