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コメント数 618
性別
自己紹介 【好きな映画】
★ヒューマンドラマ系
★恋愛
★コメディ
★推理・サスペンス・法廷
★アニメ
★その他、心がほっこりする・ワクワクする・揺さぶられるものなら何でも。

【苦手な映画】
×ホラー・スリラー
×暴力系・ヤクザやヤンキー系
×アクション
×アイドルが主演
×ハードボイルド
×見せ場が女優の裸だけの80年代日本映画
×映画の質よりも興行成績だけを意識したハリウッド映画

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161.  ALWAYS 三丁目の夕日 《ネタバレ》 この作品と、「続~」「~’64」を3本まとめて観ました。第1作は、登場人物も「あの時代はこういう人、いたよねぇ・・・」という、あくまでも昭和という時代を表現するためのキャラクターでした。集団就職で上京した若者、親に捨てられた子供、プロレスをテレビで見て熱狂する人たち・・・。もともとこの映画は「あの時代を懐かしむ」作品だったのに、続編はキャラクターのエピソードが中心になってしまい残念でしたね。この作品が受けた要因のひとつとして、「気温」が感じられたことが挙げられると思います。「昔の夏も暑かったけど、夕方のちょっとした涼風が気持ち良かったねぇ・・・」「昔の冬は今より寒かったけど、だから温かいことがよけいに気持ち良く感じられたんだねぇ・・・」等、季節感を強く表に出すことで、昔をよりリアルに思い出せたのでは?[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-07-09 00:49:17)(良:1票)

162.  恋する惑星 《ネタバレ》 こういう映画は、理屈でどうのこうのではなく、感覚的に好きか嫌いかですよね。僕は大好きです。フェイ・ウォンが勤める店のオヤジの広東語(?)、語尾をやけに伸ばすのは、あれはわざとですかね?だとしたら、素晴らしい演出です。でも何といってもこの映画は、やはりトニー・レオンの白のブリーフがすべてです。[映画館(字幕)] 8点(2011-07-09 00:37:43)

163.  裏窓(1954) 《ネタバレ》 ヒッチコックの本領発揮といった見事な作品でした。自分の部屋と、窓から見たアパートの様子だけで映画を作ってしまうなんて、こんな映画はもう2度と出てこないと思います。グレース・ケリーの美しさが際立っていました。[ビデオ(字幕)] 8点(2011-07-09 00:01:10)

164.  影の車 うっひゃー!と叫びたくなるくらいこわかったですねー。「砂の器」など有名作品に比べて地味ですが、作品のレベルそのものはかなり高いと思います。それに、超美人の岩下志麻を見るだけでも価値はあると思います。[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-07-08 23:53:51)

165.  オリエント急行殺人事件(1974) 子供の頃にテレビで観た記憶が残っていて、なんとなくストーリーは知っていましたが、それでもバツグンに面白かったです。原作の素晴らしさはもちろん、それを見事に映画らしく仕立ててくれましたね。[レーザーディスク(字幕)] 8点(2011-07-08 23:09:23)

166.  悪魔の手毬唄(1977) 《ネタバレ》 映画化された金田一耕助シリーズの中では、この作品がダントツの1位です。その理由はやはり岸恵子の素晴らしい演技力。でも殺人の動機が・・・。気持ちはわからないではありませんが、ああいう理由で次々と人を殺しますかねぇ・・・?[ビデオ(邦画)] 8点(2011-07-08 23:03:41)

167.  ラブ・セレナーデ 《ネタバレ》 どうしてこの映画が面白いのか、自分でもよくわかりませんが、でも素晴らしく面白い作品です。特に、DJのオヤジがラジオ放送しているあの空間の妙な雰囲気がなんとも言えませんね。夜にああいう内容を喋ってるならともかく、昼間ですよ。昼間の明るさとあのエロさのミスマッチが、なぜか大好きです。クセの強い臭いチーズを食べたら、不思議なことにハマってしまった、そんな感じです。[映画館(字幕)] 8点(2011-07-08 22:47:54)

168.  俺たちの交響楽 《ネタバレ》 この映画を見たのがきっかけで合唱を始め、現在はオペラ歌手。自分の人生を変えたといっても過言ではない作品なので、やや甘めの8点です。いま見ると、さすがにツッコミどころ満載ですね。発声指導・合唱指導の内容はめちゃめちゃ、ステージ終了後のシーンも下手な編集でツギハギだらけ、ラストの倍賞千恵子の「何かをやり遂げた寂しさが・・・」というセリフも全然はまっていませんね。それでも大好きな作品です。[ビデオ(邦画)] 8点(2011-07-08 22:25:22)

169.  ウェールズの山 《ネタバレ》 楽しい映画でした。 脚本はもちろん、セリフを翻訳した人のユーモアのセンスもいいですね。 タラ・フィッツジェラルドは、「ブラス!」の方が魅力的かも。[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-07-05 00:43:23)《改行有》

170.  Shall we ダンス?(1995) あんなに演技がヘタな人やシロート同然のような人がいっぱい出ているにも関わらず、素晴らしく面白い!もう数え切れないほど見たので、最初の時のような感動はありませんが、何度見ても普通に面白いと思える映画ってすごいと思います。[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-07-04 23:22:26)

171.  メタモルフォーゼの縁側 《ネタバレ》 うららが幼なじみ君の彼女からイジメられることもなく、BL好きをからかうイヤな人もなく、ムダに熱い青春野郎もいなくて、ベタなストーリーでしたが、気軽に楽しめました。原作を読んだ奥さんによると、うららはもっとダメダメ女子で、芦田愛菜ではいい子ちゃん過ぎるかも・・・と思ったけど、さすがの演技力で、原作を超える魅力あるキャラクターに仕上がっていたようです。 がんばってる人・前向きに生きている人を応援したくなる、そういう内容の話にT字路sの音楽はピッタリでしたね。ヴォーカルの歌声が聞けなかったのは残念でしたが、うらら母役で登場して驚かせてくれました(笑) 残念だったのは、季節感が乏しく、1年以上の話という印象がなかったこと。衣裳や小道具で工夫はしていましたが、屋外の光や街の色がどのシーンも同じなんですよねー。また、漫画や小説が原作だと、原作の文章をそのままセリフにしてしまうことがよくありますが、この作品ももしかして・・・? 「無理やりセリフにしなくても、いい役者を起用してるんだから演技で表現してもらえばいいのに・・・」と思えるシーン、かなりありました。 でも全体的には、多くの人が楽しめる、いい映画だと思います。良い意味でセオリー通りで、安心して見ることができました。 「遠くから来た人」、あの程度の漫画なのにとても良かったです。個人的には、うららが印刷屋で固まっている時の芦田愛菜の演技がツボにハマり、何度も繰り返し見て笑ってます。[CS・衛星(邦画)] 7点(2023-08-09 14:12:55)《改行有》

172.  セリーヌとジュリーは舟でゆく 《ネタバレ》 どの紹介文もだいたい「不思議の国のアリスに着想を得た傑作ファンタジー」に近いことが書かれていますが、あまり先入観を持たずに観た方がいいかも。かなり「表現のクセが強い」おかげで、絶賛派と理解不能派に大きく分かれそうです。 序盤は、現実世界の中に異世界のシーンがフラッシュ的に混ざり込み、話が進むにつれて、アメを舐めて両方の世界を行ったり来たり、登場人物の役どころも入れ替わったり、ラストに向けての「前フリ」シーンがだんだんと増えていきます。そしてクライマックスでは、とうとう2人が異世界の登場人物として現れ、少女救出に向かいますが、そこにスリルや緊張感などまるでなく、演劇の体験型ワークショップみたいなゆる~い感じで展開し、少女も助かってめでたしめでたし・・・かと思ったら・・・ 解説には「不思議なキャンディで現実と異世界を往復~」と書かれていましたが、本当の現実世界は、イントロとエンディングの「アリスと白ウサギの追いかけっこ」だけなのでは? たぶん、膝をケガしたセリーヌがジュリーの部屋の前にいるところが異世界シーンの始まりで、ボートに乗ったゾンビ(ゴースト?)が現れたところで向こう側のシーンは終了。今度はアリス役とウサギ役が入れ替わり、ゾンビから逃げてケガをしたジュリーがセリーヌの部屋の前に現れてループストーリーが延々と繰り広げられるのか、それとも新しい展開が始まるのか、「さて次はどんなお話になるのかな? 乞うご期待!」みたいなクレジットが入りそうなエンディングで終幕。意味不明な場面もありましたが、鑑賞のポイントはなんとなく理解できたように思えます。 観客だったはずの登場人物が、いつの間にか映画の世界に入り込み・・・という設定はよくありますが、ここまで秀でた構成・演出に出会ったのは初めてかも。また、「世界ツアーの話が舞い込むセリーヌ」や、「小さい頃に世話になったばあやと再会するジュリー」など、現実世界での夢や憧れを描いたシーンは、ストーリーに影響はなくても、全体の中でいいアクセントになっていました。 もっと単純なストーリーかと思ってボヤ~と観ていたので、解釈に自信はありませんが、思っていた以上に楽しめました。ただ、2人の女性の掛け合いが「ウザいな~」と感じる場面が多くて、それだけが少し残念でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-05-05 19:58:24)《改行有》

173.  バートン・フィンク 《ネタバレ》 観終わった直後はまったく意味不明、でも面白くなかったわけでもなく、しばらくして、内容が脳細胞に浸み込み始めたら「こういうことかな?」と、自分なりの解釈が浮かんできました。 新進気鋭の劇作家が映画のシナリオを書くことになったものの、畑が違うと戸惑うことも多くて、なかなかうまくいかないなぁ・・・という現実を軸に、新しい仕事先のハリウッドで見聞きしたこと・出会った人とのエピソード・日々の心境など、「僕のハリウッド滞在日記」をバートン君がリンチ風に脳内変換しちゃった、という映画・・・かな??? ニューヨークまでが現実で、ハリウッドからはすべてバートンのフィルターを通したデフォルメ。普通の人なら「到着したホテルはちょっと古い感じ。あっ、部屋の壁紙の端がめくれかかってるな・・・」で片づけられることも、メンタルにちょっと問題ありそうなバートンにはあのような不気味な光景に映るのかも。映画会社の社長も隣の部屋の肥満体も、実際はもうちょっと一般的な人なのに、彼の心の闇が、負のイメージだけを膨らませちゃったんでしょう。 「ずっと『ハリウッドでの出来事、バートンの心にはこう映った』を見せられてたのか?」と感じたきっかけはラストシーン。あのシーンは、仕事がうまくいかなくて、部屋に貼ってある写真の世界に入り込んだ=現実逃避しやがった、と思えたから。だったら、これまでの数々の不可思議なことも、彼の精神世界によって歪められた映像と解釈してもいいのでは? なんとなくですが、感じの悪い二人組の刑事は実際には存在せず、彼の心の中だけに存在する登場人物のように見えました。したがって、チャーリーが殺人鬼というのもバートンの勝手な思い込み。「せっかく仲良くなれたと思ったのにホテルを離れる? きっと人に言えない事情があるに違いない」という思い込みが暴走した結果、殺人鬼→刑事がやってくるというシーンを生んだのでしょう。ラストの海岸シーンにまで出てくる、生首入りを連想させる箱、これが彼の妄想世界であることの象徴に見えます。 存在しない、といえば、小説家の秘書も? だって、お気に入りの彼女の名前が「オードリー・テイラー」って・・・(^^; これこそ妄想の極みですよね?(笑) 解説サイト等には、聖書や哲学のメタファーだ、第二次世界大戦やハリウッドへの皮肉だ批判だなど、いろんな意見があるようですが、そういう小難しいことにはあまり詳しくないので、いまひとつピンときませんでした。自分が書いた解釈も、とんだ的外れなのかもしれませんが、まぁ「各々が自由な解釈を楽しむための映画」ってことでいいんじゃないかなと思います。[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-04-03 23:40:11)《改行有》

174.  コレクションする女 《ネタバレ》 鑑賞中は面白さをさほど感じなかったのですが、見終わってこの映画の意図を理解し、もう一度見返すと、「イマイチかな・・・」と思ったのは作品のせいではなく、自分の理解力が不足していただけでした(^^; 理想のタイプの女性でもなく、いろんな男とヤリまくるアイデに批判的な態度をとるアドリアンですが、別荘で一緒に過ごしているうちにだんだんとアイデに魅かれていきます。 このオトコも「自分はモテる」と思ってる自惚れ屋。最後、アイデといい感じになり「これから一週間、この女とヤリまくるぞ~!」と思った自分を納得させるために、「これまでの出来事はすべて僕を得るための策略だったのだ」「その策略によって僕自身を守ってきた道徳の砦は崩れた」などと、湧き上がってきたスケベ心をすべてアイデのせいにして、「僕は悪くないのだ」と自分自身に言い聞かせます。 でもアイデにフラレそうな気配濃厚になると、その瞬間を回避するが如く車を走らせ、「やっぱり一人でバカンスをのんびりと過ごすぞ~!」「遂に静寂を手に入れたぞ~!」と、自分のカッコ悪さを認めたくない独白が次々と・・・。 別荘に戻った彼は、自由や静寂を手に入れたのではなく、一人ぼっちになっただけ。木陰で本を読もうとする姿からにじみ出るポツ~ン感といったらもう・・・ それで結局、元カノのいるロンドンへ向かおうとするそのクソダサい姿に、最後大笑いさせてもらいました。 また、「プロローグ1 アイダ」も、最後まで見終わってからもう一度見ると「なるほど!」でしたね(笑)[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-06-01 11:52:51)《改行有》

175.  モード家の一夜 《ネタバレ》 教訓シリーズ3作目の主人公「私」が出会った、対照的な二人の女性。まず、離婚歴のあるモードの家に泊まることになった時は、宗教や哲学などの小難しい会話に自分のポリシーや主義を重ね合わせ、結局据え膳は食わずに終わります。 成り行きとはいえ、裸の女性が隣で寝ている。でも彼女を抱くのは自分の主義に反するから抱かないのだ・・・と思ったら、向こうが迫ってきた! そりゃもう手が出るよ・・・いや待て、ここは本能で行動すべきではない・・・という心の声が聞こえてきそうなグダグダな様子。結局モードに「ハッキリしない男は嫌い!」と罵られますが、そりゃ当然です(笑) その後、意中の女性フランソワーズと出会い、最終的に結婚に至ります。 5年後に家族で海水浴に行くと偶然モードに出会い、フランソワーズはダンナとモードの過去ではなく、「自分の過去の秘密」に不安を覚えますが、それを察した彼は、モードとの一夜を「最後の火遊び」という嘘で、お互い昔のことはもういいじゃんみたいなノリで丸くおさめます。 モードともフランソワーズとも同じようなシチュエーションなのに、モードが相手では自分のポリシーを曲げることはできなかったけど、妻になったフランソワーズの揺れる感情に気付いた瞬間、やさしい嘘がついポロッと・・・。 自分の主義・信仰というカチカチの石頭に人間らしいあたたかさが生まれた、地味だけど良いラストシーンでした。 ちなみに、第3作目の制作年が、4作目の「コレクションする女」よりも遅いのは、制作に取り掛かったものの、いろいろな大人の事情で制作が遅れ、後から作り始めた4作目の方が先に完成してしまった・・・ということらしいです。まあ、どちらを先に見ても問題ないと思いますが。[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-05-30 00:10:04)《改行有》

176.  モンソーのパン屋の娘 《ネタバレ》 拍子抜けするほどあっさりとしたハッピーエンド、アホだけど憎めない自惚れ男と、まだ手垢のついていないような女の子。短時間で恋愛映画の魅力が充分に楽しめました! サブレを2つ手にすることでデートの誘いにOKする女の子、その様子がとてもかわいくて印象的でした。しかし主人公のオトコは、本命が現れると簡単にデートの約束をすっぽかしてしまいます。まるでサブレの包み紙をポイ捨てするかのように・・・。 でも自惚れの強い主人公が勝手に「彼女は自分に好意を持ってる」と思い込んでいただけで、おそらくパン屋の女の子は大してダメージを食らったわけでもなく、その後この男のこともあっさり忘れてしまった・・・それを物語るのが、あのラストシーンなのでしょうね。 主人公はロクでもないヤツですが「その気持ち、わかるわー!」と共感できる心理描写も多数。好きな女性のことをあれこれと考えて街をウロウロする様子や、さほど好きでもない相手なら気楽に話せて簡単にデートにも誘うなど、まるで自分の恥ずかしい行動心理を映像化されたようで、ちょっとこそばゆかったです(笑)。[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-04-16 21:42:18)《改行有》

177.  春のソナタ 《ネタバレ》 高校の哲学教師ジャンヌ、18歳のナターシャ、ナターシャのパパ、パパの恋人エーヴ。4人の間でいろいろあったけど、最後の首飾りでナターシャをこじらせていた原因も解決し、なんかこれからうまくいきそうな予感。「人生ってステキ!」の締め台詞と同時にヴァイオリンソナタも加わって、春の訪れのように、ほんわかやさしい余韻に包まれました。 ロメールの映画では、交わされる会話のひとつひとつ、インテリアやファッション、フランスの街や美しい自然等、すべてが洗練されていて、この作品では特に「花」が印象的でした。 ジャンヌがナターシャの部屋に飾った花、別荘に咲くライラックなどの花々、そしてゲールからジャンヌに贈られた花は、恋人マチューの部屋でしおれていた花(=ジャンヌの精神状態)と取り替えられ、ジャンヌもナターシャ同様、こじらせていた自分から脱却したことを表現しているように思えました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-11 20:33:37)《改行有》

178.  仕立て屋の恋 《ネタバレ》 窓の向こうで女性がカーテンも閉めないで着替えていたら、男性なら当然のぞき見してしまいますよね。のぞきやストーキング、残り香を嗅ぐなど一連の行動が「変態行為」に見えてしまうのは、社交性ゼロで外見的にも冴えない中年男性だから。主人公を、恋愛慣れしてないアスペルガー的キャラに設定にすることで、主人公の一途な思い・純愛度を際立たせようという狙い、嫌いじゃないです。 巧いなと思ったのは、殺人事件を絡ませることで、アリスがイールに近づき最後は裏切る理由がしっかりと描けていること。また、スケート場での転倒とラストシーンとのリンク、のぞきシーンで流れるブラームス、落下中に見る窓の向こうのアリスなど、センスのある演出によって、映画としてのクオリティはかなり高いです。 ただ、切な過ぎる救いようのない話なので、鑑賞のタイミングには気を付けた方がいいと思います。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-08-08 16:06:31)《改行有》

179.  8日で死んだ怪獣の12日の物語 劇場版 《ネタバレ》 現実と非現実、ドキュメンタリー感とファンタジー感とが良い具合に混ざり合い、ちょっと不思議な雰囲気に包まれた「令和版・ウルトラQ」とでも名付けたくなる映画でした。 ウルトラセブン世代が喜びそうな怪獣あるある、星人さんや宇宙留学等のギャグ、「こういう人、いるよなぁ~」的キャラの樋口監督、コロナ社会の象徴のようなオカモトなど、いろいろな要素を絶妙のバランスで調和させ、映画として成り立たせる岩井監督の手腕に驚かされました。 カプセル怪獣を軸とするストーリーを、動画やZOOMを使って表現しただけならただの退屈映画で終わっていたでしょうが、閑散とした都会の様子を映し出すドローン、ダンサーの幻想的な舞踏が加わり、イメージを決定づける音楽と、全体をモノクロに仕立てたことで、映画としてのクオリティが数段アップしたと思います。 テレビや新聞など「コロナで人々の生活や社会がこんなに大変になりました!」だけをクローズアップするマスコミに対し、「困ったよねー」と言いつつもZOOM会話を楽しんだり怪獣を育てたり、大変な状況でもそれなりに日常を楽しんでる人々を描いた本作の方が、よっぽどリアル感があるように思えました。 キアロスタミ監督「そして人生はつづく」の中で、大地震で家族も家も失った人がサッカーのW杯を見るためにアンテナを立てているシーンがありましたが、それと同様に「みんな大変だけど、四六時中うつむいているわけでもない」様子は、励まされたような気分になりました。 この映画、おそらく「全然おもしろくない」と感じる人も結構多いでしょうが、でも鑑賞の視点を少し変えれば、楽しめるポイントはたくさん発見できると思います。[CS・衛星(邦画)] 7点(2021-05-09 15:45:55)《改行有》

180.  架空OL日記 《ネタバレ》 良くも悪くも、ドラマ版の延長線上からまったくブレていませんでした。ファンとしては安心して見られるけど、ドラマの焼き直しのようなエピソードも多かったような印象。個人的には、さえちゃんの大ボケ発言や天然エピソードをもっと見たかった・・・かな? どこの会社のOLも、まぁだいたいあんな感じですよねー。想像で女子の特長をあれだけ表現できるバカリズムの才能には感服です。これを見ていたら「真実よりも矛先」を重視する女子独特のノリに対して正論で対抗する自分は、たぶん女子更衣室で「キモい・ダサい・ウザい」って言われてるんだろうなぁ・・・って思っちゃいました(笑)。 また、ひとりひとりのキャラの輪郭がハッキリクッキリしているのがこの映画の魅力のひとつ。「このOLの中でつきあいたいのは誰?」と聞かれたら(容姿関係なく)まともそうなまきちゃんか升野さん? さえちゃんは、傍目から見ている分には面白いけどつきあうのはさすがに無理、小峰サマはちょっとこわいし、酒木さんは論外。 このおもしろさの大きな要因は、オトコ脳から生まれた発想・思考を「女性であるバカリズム」が語る点。作品内でバカリズムのOLぶりは違和感なく女性グループに溶け込んでいますが、あのような人間観察の独特の視点やツッコミコメントの鋭さを持った女性は、現実にはほぼ皆無。以前、伊集院光さんがテレビで「思考パターンは男性、キャラクターは女性のマツコデラックスには、オレは絶対に勝てない」という発言を思い出し、なるほど、バカリズムの役どころがもし男性だとしたら、ここまでおもしろい作品にはならなかったよなー、と目からウロコでした。[CS・衛星(邦画)] 7点(2020-12-09 07:52:04)《改行有》

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