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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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161.  ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 外伝とは言え、主要キャラ全員死亡とは・・・。この手のブロックバスターでは珍しい。一見、表層的で印象に残らないキャラクターばかりで(あえて狙っているだろうが)、行動に説得力が伴わないのでのめり込めないし、恒例のドンパチにも新鮮味がなく、見慣れてしまったものばかりで高揚感もなく退屈ではある。スケールがこれほど大きく長く続けているとこうも陳腐化してしまう宿命なのかと。ただ、各EPで一瞬で殉職して退場していく多くの反乱軍の端役にもそれぞれの人生とドラマがあり、名前すら残らない末端の尊い犠牲によって結果的にEP4でのデス・スター破壊に繋がることを思うと、その悲壮感と儚さが一気に際立ち、対するダース・ベイダーの圧倒的な立ち回りをラストで堪能できたのなら、本作は成功しているのかもしれない。手の内の操れる範囲で何とかまとめたスタッフ、俳優にはお疲れさまと言いたい。[地上波(吹替)] 5点(2019-02-21 22:58:12)(良:1票)

162.  ロストックの長い夜 1992年旧東ドイツのロストックに起きた難民襲撃事件前後を三人の視点で描く。日本ではソフト化されず、映画祭で上映されたのみだが、ネットフリックスで視聴可能な辺り、その恩恵は非常に大きい。監督のブルハン・クルバニはアフガニスタン難民の二世で、ドイツの若者として生きながらも難民としての苦難も経験しており、彼ならではの題材だろう。仕事にあぶれ鬱屈した日々を送るネオナチの青年と、保身と倫理の狭間で揺れ動きうろつくばかりの市会議員の父親、生命の危険から退去するか葛藤するベトナム難民の娘を中心に多角的に描くも、移民反対の理由にもっと踏み込まないと如何に深刻でも「嫌な事件だった」で終わってしまう。さらには終盤の"ある演出"が過剰で安直さに拍車をかける。惨状を伝える映画として、一定のトーンで描いてほしかった。無学の者が大衆迎合の意見に飲み込まれて暴走するさまはいつの時代も同じ。[インターネット(字幕)] 6点(2019-01-04 19:13:15)

163.  女は二度決断する 《ネタバレ》 虚無の物語。ダイアン・クルーガーの熱演を以って、淡々とした物語を引っ張っていく。主人公が薬物やタトゥーに手を出す、純粋な善人ではないグレーな存在だからこそ、優柔不断からのあの決断に至ったのだろう。たとえネオナチの若い夫婦が有罪で終身刑になろうが、自らの手で復讐しようが、残された彼女には悲しみや苦痛が和らぐことがない。復讐が虚しいことは分かっている。けれど、もう心も思考も完全に擦り切れて、その後の人生も闘えなくなってしまった。どこに希望があるの? 当事者でないと分からないけどそう思えた。「ヘイトクライムはやめよう」と呼びかけても、完全にキャパシティが超過して疲弊しきった現在のドイツと重なる。[DVD(字幕)] 6点(2019-01-01 12:48:43)

164.  ラブレス 《ネタバレ》 「避妊すれば良かった」。同監督の『父、帰る』同様、説明的なストーリーテリングは避け、観る者に委ねる作り。離婚調停中の身勝手な夫妻が主人公のため、常に醒めた目線で見届ける。愛が欲しいだけで誰かに与えようともしない。貰っても消費してさらに欲しがる。その病理が冷徹な映像美から伝わる。"要らない"息子が最後まで見つからないまま時が経ち、元夫は新たな子供を邪険に扱い、元妻は今でもSNSに依存している。ロシアによるウクライナの問題にしても、他者への無関心が貫徹していて、これからも己のために底なしの幸福を求めて満たされない日々を繰り返すのだろう。その愚かさに気付くことなく、風化していく捜索チラシと枝にはためくテープが息子の存在証明として残り、記憶とともに忘れ去られていく、その非情さがただただ虚しい。[DVD(字幕)] 6点(2019-01-01 01:40:03)

165.  犬ヶ島 オールスターキャストから独創的な美術まで徹底的に作り込まれた唯一無二の世界観はウェス・アンダーソンならでは。しかし、今回は肌に合わなかった。独裁と迫害と虐殺の歴史を犬に例えるのは分かるが、盛り上がりが欠けたまま終わってしまった印象。いくらコンセプトが素晴らしくても、癖の強すぎる造形で行き場を失った犬の悲しみが迫ってこない。粗製乱造のブロックバスターとは別のベクトルで外観優先とも言える。それもまたこの監督の魅力かもしれないけれど。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2019-01-01 00:40:29)

166.  ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 もなく不可もなく。エディ・レッドメインの好演である程度楽しめるものの、ハリポタのような熱狂が感じられない。魔法で何でも出来ちゃう、既に見慣れてしまった世界観に予想できる展開ばかりで、ワクワクが長続きしない。新しい基軸を打ち出せず惰性で作らざるを得ないところに、J.K.ローリングの限界を感じてしまった。[地上波(吹替)] 5点(2018-12-24 21:52:47)

167.  アルゴ 《ネタバレ》 ポリティカル・サスペンスとハリウッド・ショービジネスのユニークな化学反応。『最後の猿の惑星』から作戦の着想を得たのが可笑しい。繋ぎ合わされていく写真の断片、言葉の分からない海外の恐さが脱出劇の空気を引き締める。ハリウッドの凸凹コンビによる掛け合い、航空機のアナウンスによる粋な演出がいい。地味だけど、欠点らしい欠点のないエンターテイメントの王道を突っ切っていると言える。ディレクターズ・カット版では、疎遠になった家族とのドラマを描いており、スピーディーさは少し削がれるが深みが出ていると思う。イラン側の扱いが気になるものの、信仰の名の元に扇動された人がたくさんいたわけで、誰が善く、誰が悪いかは一概に言えない。[映画館(字幕)] 7点(2018-11-12 23:57:02)

168.  ファントム・スレッド 《ネタバレ》 冒頭10分でオートクチュールの仕立屋レイノルズと彼を取り巻く上流階級を隔たりなくスムーズに描く手際の良さに、ポール・トーマス・アンダーソンとダニエル・デイ=ルイスの徹底した芸術家肌を見る。埃一つ落ちていない、一つ一つが芸術品のような仕事場、面倒の無い規則的な習慣こそが彼の世界で彼の全て。ところがアルマという"未完成"な女性を気に入ったことから、静かな不協和音が生じる。自分にとって都合の良い、理想の"マネキン"として仕立てていくはずが、逆にアルマが彼をコントロールしようとする展開からホラー風になる辺りが新鮮。恋愛も結婚もお互いに妥協しながら維持していくものであり、レイノルズみたいな完璧主義者を陥落させるにはどうするかという一つの答えだろう。物事が進まないことを私のせいにするならば、逆に私なしでは生きられないようにしてあげるという、ヤンデレ的なSMプレイ。共依存にも思えなくないが、あえてハッピーエンドで終わらせる潔さを買う。一作一作完全燃焼で全力投球するダニエル・デイ=ルイスの引退作になるのかと思うと寂しい。[DVD(字幕)] 8点(2018-11-08 18:51:33)(良:1票)

169.  7月22日 《ネタバレ》 2011年7月22日に発生したノルウェー連続テロ事件を題材にした作品。報道では知ってはいたが、実際に映像化するとかなり衝撃的な内容で、爆薬の準備からウトヤ島の殺戮までを綿密に描いた冒頭30分の緊張感は圧巻。今までのグリーングラス監督なら事件そのものを切り取るが、本作はむしろ事件後がメインで、生存者ビリヤル、凶悪犯ブレイビク、彼を弁護するリッペスタッドの3人を中心に、静かに淡々とノルウェー国内を揺るがす断絶と波紋が広がっていく。竜頭蛇尾の構成に思えるが、娯楽映画ではないのは当然で、それでも後遺症とPTSDに苦しむビリヤルの慟哭、大義を掲げながらも実は何の取り柄もないブレイビクの驕り、プロとして職務を全うするリッペスタッドの苦悩が重く響き渡り、最後まで引き込む。これは考えされられる映画ではない。自由と民主主義のために守り抜くか、憎悪を憎悪で返す行為で国家を明け渡すかのどっちかだ。たとえ腸が煮えくり返っても、絶望して死にたくなっても、強く生き続けることがブレイビクに対する最大の"復讐"。現在でもブレイビク信奉者からの脅迫電話が被害者家族には絶えない。多様性の代償がこれならば、この事件と民主主義を揺るがす戦いは、ポピュリズム台頭の時代においてまだ終わっていないのだ。[インターネット(字幕)] 7点(2018-11-03 20:17:29)

170.  マン・オブ・スティール スーパーマンにダークナイト要素を交えると、スーパーマン特有の荒唐無稽さがリアルで暗い部分に堕ちすぎることなく、確かに重く苦悶に満ちた内容であるが、意外とこれくらいがちょうどいい印象。スーパーマンを取り巻く、脇役陣の好演も大きい。あの設定はどこに行ったの?という疑問をラストに持っていく心憎い演出が良い。[映画館(字幕)] 7点(2018-10-22 20:22:04)

171.  エンジェル ウォーズ 脱出劇の過程を全てイメージ映像に任せてしまったのが最大の敗因。時代設定が過剰な特殊効果で生まれた妄想世界とミスマッチで、スローモーションの多用がしつこい。これによって世界観に入りづらくなっている。アクション版『ダンサー・イン・ザ・ダーク』ではないにしろ、これでは監督の美学も半減する。オリジナルのプロモではなく、オリジナル脚本が素晴らしい映画を見てみたいのです。[DVD(字幕)] 4点(2018-10-22 20:12:21)

172.  グリーン・ゾーン 《ネタバレ》 ポール・グリーングラスには二つの路線がある。ボーンシリーズに代表される臨場感あふれるアクション作品と、ジャーナリスト出身ならではの高い再現度を誇る実録作品だ。その両方を持ち合わせたのが『グリーン・ゾーン』で、マット・デイモンが主演なわけだから、セルフパロディの匂いが仄かに漂う。ただ、「イラクに大量破壊兵器はなかった」という今更な結論を映画にしても、ネタの鮮度としては致命的だろう。そして、双方の路線が上手く機能せず、その個性を相殺してしまう皮肉な事態で、張り詰められた空気がどうでもよくなるくらい中途半端な映画になってしまった。[映画館(字幕)] 4点(2018-10-22 20:06:03)

173.  アントマン ダメダメな等身大の主人公が敵とやり合う展開は相変わらずだが、ヒーロー映画に陥りがちな力のインフレ、スケールのインフレに食傷気味な今日において、小型化という突出した設定を巧く脚本に活かしていて飽きさせない。見ていて記憶に残る映画ではないが、アベンジャーズとあまり絡まない分、それほど複雑にならず気楽に見られる。大衆迎合の娯楽作品としては具体点といったところ。[地上波(吹替)] 7点(2018-09-10 22:45:08)

174.  キャプテン・フィリップス 《ネタバレ》 行き過ぎたグローバリズムの歪みを描く、グリーングラス監督らしい骨太な映画。たった数人の海賊が巨大なタンカーを占拠する過程にリアリティあり。脚色を加えても、船長と海賊のリーダーに奇妙な友情が芽生えることも、ラストで対面することもない。その腹八分目さが丁度良くも物足りなさを感じるのは野暮か。豊満な体格のトム・ハンクスと酷く痩せこけたバーカット・アブディの対比がテーマを鮮烈にさせる。ちなみに船長は規約違反のショートカットにより、多額の損害を被った運輸会社から訴えられている。何もかも合理的に突き進んだ行動で高くつくとは皮肉な話だ。[映画館(字幕)] 7点(2018-09-08 01:42:57)(良:1票)

175.  メアリと魔女の花 《ネタバレ》 水準は程々で気軽には見れるけれど、テレビスペシャルで十分な出来。原作の児童書(未読)がある以上、設定が似ていても仕方ないが、ポノックらしい個性が見当たらないため、古巣だったジブリの劣化コピーに見えてしまう。コンプレックスを乗り越えるあたりだってほとんど『思い出のマーニー』だ。あれだけ騒いでも、魔法大学の教師、生徒、箒管理人のクラナガンが何かしらの行動を起こさない、赤い家の住人もモブ同然の扱いなので背景に奥行きが出ず、ドラマが平坦で何も残らなかった。一定時間だけ"インスタント魔女"になれる設定は面白そうなのに勿体ない。嫌で独立したのに、レガシーにしがみつく矛盾。完全に調理する側、宣伝する側に問題あり過ぎ。[地上波(邦画)] 4点(2018-09-08 01:35:39)

176.  君の膵臓をたべたい(2017) 《ネタバレ》 原作未読。リア充の学生向けかな? 日蔭者が人気者のヒロインに突然好かれる、ライトノベルのような世界観。難病ものにありがちな結末を外す展開は意外でも、全体的に手垢に塗れたラブストーリーで、それ以上のものはない。ヒロインの親友とその夫の件も、期間限定の恋愛で得た主人公の件も、予想できてしまい白けるばかり。好かれる理由がヒロインと適度に距離を置くからで顔も良かっただけの話。共病文庫を拾って読んだ人がお局なオバサンだったらどうするのだろう? どこか遠い目で見てしまった。[地上波(邦画)] 4点(2018-09-08 01:27:06)

177.  カメラを止めるな! 予告編或いはレビューを見たら本作の面白さは半減する。だからといって37分ワンカットとその後の展開に新鮮味があるわけでもない。なのに、もう一度見返したくなる。チープなようでいて、全てが計算された脚本の勝利と言える。ストップボタンの押せない映画館だからこその共有感で、テレビ放送なら絶対に感動できないだろう。今後、多くのオファーが舞い込む映画愛が迸る若き才能が、粗製乱造で買い叩きの邦画業界に潰されなければいいが・・・[映画館(邦画)] 8点(2018-08-29 00:55:21)

178.  スリー・ビルボード 《ネタバレ》 「怒りは怒りを来す」。そこからどう抜け出すかが本作のテーマだろう。三枚の看板から始まった波紋から、事なかれで終わそうとする警察とそれでも闘い続ける遺族の母親。善と悪の二元論では決まらない、灰色の人たちの鬱屈は多くの人たちを傷つけていく。だが、そこまでいかなければ腹を割って向き合うことができなかった。対立するミルドレッドもディクソンも言動が極端で感情移入すら許さない。しかし、署長の手紙とぶつかっていく過程で少しずつ穏やかになっていくのは印象的だった。愚かで弱くてどこか愛おしい。完璧な人間なんていない。どこかで答えを見つけなければならない。そこらへんがリアルだとは思うが、そういうモヤモヤを求めたくない、痛快な娯楽大作みたいに白黒つけた明確な落とし所を求める人には向かないだろう。二人の行く末は明るくないが、最初の二人とは明らかに違っていて、決して暗くないはずだ。[DVD(字幕)] 6点(2018-08-12 13:18:54)

179.  ハッピーエンド(2017) 《ネタバレ》 ある意味、『愛、アムール』の精神的姉妹作に位置付けられそうな本作。状況がよく分からない状態で話が進んでいくうちに一枚の地図が出来上がる。誰もが見せたくない裏の顔を持ち、血の繋がった家族と言えども所詮は他人。移民問題で山積みのカレーから目を背けるように、苦悩する一人ひとりに本気で向き合うつもりもなく、祖父と孫娘だけは表面で取り繕うだけの家族の異常さを見つめている。過去に人を殺め、自殺念慮を持っていたという共通の秘密が二人の唯一の居場所であるかのように。入水自殺を図る祖父とそれを撮影してSNSに公開しようとする孫娘、割り込むように助けに入る父と叔母。死という"ハッピーエンド"を映画は許してもらえない。あれをきっかけに家族は崩壊へ突き進むのか、本気で向き合ってやり直すのか、ハネケはSNSの炎上のように問いかける。今までと比べればかなりマイルドな作風だが、狙っている感に何を今更な感じで前作ほど心を動かされない。[DVD(字幕)] 5点(2018-08-12 00:46:16)

180.  ガールズ&パンツァー 最終章 第1話 最終章は全6話の中編で構成されているとのことで、まだまだ始まったばかりなのか盛り上がりには欠ける。新キャラが次々登場し、いつも通りの緩急に富んだ空気は心地良いけれど、それだけ観る者のハードルが上がったとも言える。大多数の魅力あるキャラクターを限られた時間内に立たせるのがもっと難しくなるから。これからエンジンがかかろうとしたときにこの切り上げ方だが、あの展開なら次回も期待できるだろう。[DVD(邦画)] 6点(2018-08-11 23:38:26)

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