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プロフィール
コメント数 1888
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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1781.  カニバル(2013) 《ネタバレ》 初めて獲物を愛してしまった――。普段は仕立て屋として真面目に働き、家では静かな独り暮らしを謳歌している孤独な中年紳士、カルロス。少々変わり者だが、仕立て屋としての腕も良いと近所の人たちからも評判で、教会の司祭からは高価なマントの修繕を頼まれるほど信頼されている。ところが彼はその仮面の下に、誰も知らないドロドロとした醜い欲望を隠し持っていたのだった。そう、彼は生まれついての冷酷な殺人者であり、殺した若い女の肉を夜な夜な食べる恐ろしい食人鬼でもあったのだ。その暗い欲求を抑え切れなくなった彼は、いつものように近所に越してきた女性を殺すと、切り分けた彼女の肉を冷蔵庫へと保管する。ディナーのごちそうとして、カルロスはその肉をワインと共に夜毎味わっていたのだった。そんなある日、彼の犠牲者の妹を名乗る美しい女性が現れる。彼女の名はニーナ。新たな獲物の出現に欲望を抑えきれなくなったカルロスは、「一緒にお姉さんを捜そう」と彼女に提案し一緒に警察署や行きつけの場所を廻り始める。ところが、しばらく一緒に過ごしていくうちに、カルロスはそんなニーナに名状しがたいある“感情”を抱き始めるのだった……。生まれついての快楽殺人鬼とそれを知らない若い女性との間に芽生えたそんな禁断の愛を淡々と綴ったサイコ・ラブ・ストーリー。なんですけど、ホント退屈極まりない映画でしたね、これ。映画が終わるまでほとんど音楽も流れないし、主人公である根暗~~な殺人鬼とコチラも同じく根暗~~なヒロインとの大して面白くもない言ってしまえばしょーもないラブストーリーが延々と垂れ流し。もう5分に一度は強い睡魔が襲い掛かってきて、僕は最後まで観るのが苦痛で苦痛で仕方なかったです。肝心の主人公が食人鬼という設定も、どうして彼がそんな猟奇的な行動に走るようになったのか、生まれついての宿命なのか、それとも過去に経験した強いトラウマが原因なのか、最後まで一切説明されないので物語に全く入り込めません。このおっさん、ただ単にナイフとフォークで、ずーーっと肉喰ってただけですやん(笑)。監督としては恐らく芸術映画を撮ったつもりで良い気になってるんだろうけど、もう独り善がりもいいところ。ホント久し振りに、「時間と金を返せーーー!」と大声で叫びたくなるほどのこんなにもつまんない映画を観てしまいました。[DVD(字幕)] 3点(2015-08-25 21:40:14)

1782.  ニューヨーク 冬物語 《ネタバレ》 コリン・ファレル&ラッセル・クロウ&ジェニファー・コネリー(地味にウィル・スミスも!)という人気と実力を兼ね備えた豪華キャストを起用し、ノーベル賞作家が著した代表作を基に、過酷な運命に翻弄される男女の100年にわたる愛の軌跡を重厚に描き出す文藝大作。と、いうことで、「なのにどうしてこんなに話題にならなかったのだろう?」という疑問はさておき、僕はけっこう期待に胸を高鳴らせながら今回鑑賞してみました。なんですが…、冒頭10分でもう意味不明なあり得ないシーンがいきなり描き出されたうえに、「そんな観客の疑問なんか知ったことか!」と言わんばかりの訳の分からない唯我独尊的ストーリーが延々と繰り広げられて僕はもう最後までお口ポカーン状態でした。「こ、これはなんだ?」と自分の感性がおかしくなったのだろうかと、思わずネットで調べてみたのだけど、実はこれって公開当初から『近年稀にみるトンデモ映画』として話題になってた作品だったのですね(自分の常識が狂ってなかったとひとまず安心しました~笑)。もう全編にわたって突っ込みどころや設定のおかしなところや失笑を禁じえないお馬鹿シーンの雨あられ(笑)。久し振りに、こんなにも映画本編よりネットのレビューやブログを読んでる方が遥かに面白いという映画に出会ってしまいました。以下、自分なりに纏めた突っ込みどころ。①税関で止められアメリカに入国出来なかった主人公の両親はまだ赤ちゃんだった彼を模型の船に乗せて海に浮かべる(陸地に辿り着けない可能性の方が遥かに高いやん!)②大人になった主人公(コリン・ファレル)が悪者に追いかけられ絶体絶命のピンチに陥ったら、いきなり白馬が現れ何の疑問も抱かずに跨る(この馬、10メートルもジャンプして敵をかわします。しかも後半では背中から透明な翼が生えて大空を自由に飛び回るペガサスになっちゃいます笑)③ヒロインの女の子は結核を患って余命半年です。で、熱を下げるために真冬でも屋上にテントを張ってそこで日々生活してます。ところがこのテントの幕が薄く、夜になるとそこは公開ストリップ場と化してしまうんです(男子諸君には朗報だ!)④ラッセル・クロウは悪魔でウィル・スミスは悪魔の王ルシファーだ(そのわりには人間と大して変わらない生活を送ってるんですけどー)⑤そして、最大の突っ込みどころ。ヒロインは結核で激しい運動は駄目だと言ってるのに、主人公は公開ストリップにムラムラして思わずHに突入。すると案の定、彼女は主人公が果てた瞬間に文字通り昇天しちゃうのでした(泣き崩れる主人公。ってあんたがHしちゃったからだろーー!)。…これだけでもほんの序の口です。皆さん、他にも突っ込みどころをいろいろ探しながらこの近年稀に見るトンデモ・ラブストーリーを存分に楽しんじゃってください~☆[DVD(字幕)] 3点(2015-06-16 21:35:30)(笑:1票)

1783.  キリングゲーム(2013) 《ネタバレ》 18年間、ずっと捜したよ、血眼になってな。ようやく奴の尻尾を捉まえることが出来た。これからどうするかだって?決まってる、ハンティングに行くのさ――。1990年代、泥沼の民族紛争が続いたボスニア・ヘルツェゴビナ。そんな狂気の戦場に従軍したフォード大佐は、心に深い傷を負ってアメリカへと帰って来る。以来、大自然に囲まれた山奥の山荘でひっそりとした生活を営む彼の元に、〝あの男〟がやって来るのだった。そう、ボスニアの戦場でフォード大佐と因縁浅からぬ関係にあったあの男が……。鬱蒼と茂る森を舞台に、ボスニア紛争に端を発する2人の男のそんな命を懸けた“キリング・ゲーム”をスリリングに描いたネイチャー・アクション。ロバート・デ・ニーロ&ジョン・トラボルタの夢の競演ということで今回鑑賞してみたのだけど、いやー、なんなんですか、このショボい出来上がりは(笑)。だいたいこの2人ってボスニアで何があったんですか?最後まで観たのに、いまいちよく分からなかったんですけど!!核となる部分がこれなので肝心の物語が盛り上がるわけもなく、その後の2人の森の中での決死の追跡劇もけっこうトホホな理由で立場が入れ代わったりするものだから、もう自分は苦笑するしかなかったです。だって、トラボルタとか相手が狙っているのを分かっていながらワインを取りにノコノコ姿を見せて、案の定脚を弓矢で射抜かれたりするんですよ!対するデ・ニーロもせっかく相手を捕まえて机に縛り上げたのに、自分で斧を打ち下ろして間違ってその縄を切っちゃうってどんなけアホやね~~~ん(笑)。脚の傷にロープを通してそれで木に吊るしたり両頬に矢を貫通させたりといった、無駄にグロいシーンが多いのにも辟易です。挙句、最後は中途半端に薄っぺらい反戦メッセージを残して終わり…。うーん、何年かに一本、こういうネイチャー系鬼ごっこ映画が出て来ますが、その中でもかなりレベルの低い作品でございました。[DVD(字幕)] 3点(2015-05-10 17:08:43)

1784.  MIA ミア 《ネタバレ》 「ミア、よく聞いて。あなたのお母さんを殺したのは、テロリストのカリド。そして、彼はあなたの実のお父さんでもあるの。こんなことを話したくはないけれど、あなたのお母さんは彼に昔レイプされたの。カリドは、いまや唯一の子供であるあなたの行方を必死になって捜しているわ」――。英国、オックスフォード大学に通う女子大生ミアは、両親と妹と暮らす平凡な女の子。ある夜、そんな彼女の家に武装したテロリストたちが突如として押し入ってくるのだった。瞬く間に両親を殺された彼女は、幼い妹と共に命からがら逃げ出すことに。だが、そんなミアのことを保護したMI6の捜査官から、彼女は驚愕の真実を知らされるのだった……。アフガニスタンのテロリストや英国諜報機関、石油採掘権を巡る大企業たちの国際的な陰謀に巻き込まれた一人の少女“ミア”の親と子の絆を巡る戦いをノンストップで描き出すスパイアクション。とにかく、観終わってすぐの率直な感想を述べさせてもらえば、演出のことごとくが恐ろしく稚拙な映画でしたね、これ。たとえば冒頭、そんな凶悪なテロリストたちがミアの家庭を襲うのですが、前振りも何もなくいきなりドアを蹴破ってくるものだから、観客は完全に置いてけぼり。普通の映画なら、“ミアが家に帰ってくるのを車の中から見守るテロリスト”みたいな画を差し挟むことでサスペンスを盛り上げたりするのだけど、本作のスタッフたちはそんな映画作りの基本をまるで分かってないみたいです。その後も、ミアの隠れ家にテロ集団が進入してくるシーンでも、ベランダに隠れた彼女を一切捜さずに「どうやら彼女は居ないらしい」って勝手に判断してリビングでくつろいじゃって、案の定、ミアに反撃されるって…。このテロリスト、普通にアホっしょ(笑)。他にも、自分を保護する傭兵に惹かれていくというミアの恋愛描写もかなり雑だし、何より物語の中盤、ミアが物凄く重大なスタンスの転換を果たすわけですが、これが超とって付けたように唐突なもので思わずずっこけそうになっちゃいました。もうびっくりするぐらい、物語にリアリティやら説得力やらが欠片もありません。主役を演じた女の子がエキゾチックな魅力に満ち溢れたなかなかの美少女だっただけに、かなり残念な作品でございました。[DVD(字幕)] 3点(2015-04-05 01:06:15)

1785.  早熟のアイオワ 《ネタバレ》 閉塞感漂うアメリカの片田舎で、酒とドラッグに溺れ娼婦をしている母親と共に暮らす3姉妹の物語。まだほとんど無名だったころのジェニファー・ローレンスとクロエ・グレース・モレッツが奇跡の競演を果たしております。とにかく特筆すべきなのは、冒頭、まだ幼き少女であったクロエちゃんが、な、な、な、なんと白いタンクトップに純白の小さな下着、ありていに言うと“おパンティ”だけの姿になってベッドに横たわるシーンが描かれるところでしょう。短い時間であったとはいえ、今となっては二度と見ることが出来ないそんな貴重な姿をフィルムに収めたというだけでも本作は充分賞賛に値します。自他共に認めるロリコンの僕としては、思わすテレビ画面に向かってひれ伏してしまうところでした。取り敢えず何度も何度も巻き戻ししてスロー再生で…。え、肝心の内容ですか?ま、はっきり言ってストーリーの見せ方が恐ろしく稚拙でしたね、これ。登場人物誰もが全員いったい何がしたいのかさっぱり分からないせいで僕は物語に上手く入り込めませんでした。それに、14歳の少女がレイプされ処女を奪われるというかなり胸糞悪くなるシーンが描かれるうえに、そんな少女の母親が追い討ちをかけるように「これでお前も客が取れる」なんてほざいちゃうしレイプ犯もお咎めなしで逃げ出しちゃうしでもう腹立って腹立って…。確かに僕はロリコンですが、実際に少女に手を出すような奴は万死に値する、少女は「その美しさをただ遠くから鑑賞するためのけして手を触れることの許されない至高の存在なのだ」という揺るぎない信念だけは持ち合わせている、自称・誇り高きロリコンなのでこういう少女が理不尽にも蹂躙されて復讐もせずに逃げ出しちゃうようなストーリーは嫌いです。最後、これが監督自身の半生を元にした物語だと語られる訳ですが、でも、これを許せば結局不幸自慢映画が巷に溢れ返ってしまうことになりませんか?映画はただ不幸な現実を再現するだけのものではなく、その向こうにある真実を描くことにこそ価値があると僕は考えます。ということで、本作を純粋に映画としてみるなら、後のアカデミー賞女優J・ローレンスのその才能の萌芽を随処に感じ取れることと冒頭のクロエ姫のパンティぐらいしか価値はないと思います。監督は本来は女優さんとのこと。この二人の才能を見出したということは、その女優としての才能は確かなのかもしれませんね。[DVD(字幕)] 3点(2015-02-17 00:34:03)

1786.  ニューヨーク、アイラブユー 《ネタバレ》 時代の先端をゆく眠らない街、ニューヨーク。今日もまた、ここでは様々な人生を生きる多種多様な人々が擦れ違い、出逢い、愛し合って、喧嘩して、そしてまた別れてゆく――。その日暮らしのスリ師、愛人と待ち合わせをしているバーへと急ぐ大学教授、結婚を間近に控えたユダヤ人女性、卒業プロムの日に彼女にフラれた青年、酒浸りの売れない画家、63回目の結婚記念日を迎えた老夫婦…。世界各国の第一線で活躍する映画監督たちが集い、豪華なキャストをそろえてそんな男と女の出逢いと別れを刹那的に描き出す、オムニバス・ラブストーリー。うん、ここは敢えて勇気をもって言わさせてください、こんな「毒にも薬にもならない薄っぺらなリア充男女のほっこり恋物語」を延々と見せ付けられて、最近いろいろあって心がちょっぴり病んでる(笑)僕としてはもう完全に怒り心頭阿蘇山大噴火です!!この監督たち、内容なんて二の次、なんだか自分がどれだけお洒落な画を撮れるかだけをひたすら競い合ってません?「俺(あたし)たち、ニューヨークでいま恋に仕事に充実した日々をお洒落に過ごしてまーす☆」と言わんばかりの登場人物たちが繰り広げる、薄っぺら~~~い恋物語の連続にひたすらイライラ。べつにそういう映画があってもいいとは思うし、映像や音楽は情感があって素直に良かったとは思うのだけど、皆さん、せめてもうちょっと内容のある脚本を書けや、ゴラァァ!!と、この映画を観た、全ての非リア充男子を代表して、その魂の叫びをここに遺しておきます。※本文中、お見苦しい表現があったことを深くお詫びいたします。[DVD(字幕)] 3点(2015-02-13 21:54:04)

1787.  ブラインド・フィアー 《ネタバレ》 真実を伝えるためならどんな危険をかえりみない勇敢な戦場カメラマン、サラ。政情不安に揺れるアフガニスタンで取材中だった彼女はある日、テロリストの自爆攻撃に遭う。なんとか一命は取り留めたものの病院のベッドで目覚めてみると、彼女は自分が視力を完全に失ってしまったことを知るのだった――。3年後、当然のように引退を余儀なくされ、以来金融トレーダーである恋人と1匹の猫と共に豪奢なペントハウスの一室で平穏な生活を送っていたサラ。大晦日、そんな彼女がいつものように買い物から帰ってくると、そこには血の海に沈む恋人の死体とある〝もの〟を捜し求める凶悪な殺人犯が待ち構えていたのだった……。完全なる暗闇の世界に生きる盲目の女性と目的のためなら手段をいとわない冷酷な殺人犯との息詰まるような攻防を描いたサスペンス。冒頭、鼻歌を歌いながら自室のリビングでくつろぐ主人公サラ、そこに床に転がる血だらけの彼氏の死体が映り込むのに盲目の彼女は何も気付かず買ってきた物を冷蔵庫にしまいだす、そして背後には誰とも知れない男の影が……。というスリリングなシーンで、「お?もしかしてこれって面白いかも」と思わせる本作、でもその後の展開ははこれまで凡百のサスペンス映画で散々見尽くしてきたような凡庸な展開が。うーん、これで脚本がしっかりしていればまだ見られたものになっただろうに、まあ見事なまでにこちらの期待値を下回ってゆきます。捕まえた主人公が盲目だからって「何、寒い?いいだろう。今、ロープを解いてやるから自分で服を着ろ。あ、俺はあっちで電話してるから」ってこの犯人アホですか(笑)。案の定、次のシーンでは主人公に殴られて逃げられちゃってるし…。それに、後半の隠されたダイヤを巡る緊迫?の心理戦も無理やり話を引き伸ばした感が半端ない。挙句、ラストシーンでの「13階のベランダから落とされたあの黒猫ちゃんも無事に生きていたんだよ。だって猫って運動神経いいしさ。びっくりした?あはは…」って感じの、動物愛護団体&猫好きな観客への配慮に満ちた黒猫さん再登場…。ま、簡単に言うと「つまんねー映画!」でした。終わり。[DVD(字幕)] 3点(2014-12-28 21:10:46)

1788.  グリフィン家のウエディングノート 《ネタバレ》 女にだらしない禁酒中の家長をはじめとするグリフィン家には、彼に負けず劣らず個性的なメンツばかりがそろっていた。そんなグリフィン家の子供の一人が結婚することになり、相手方の両親をも含めて豪華なディナーの席を設けたのだったが、様々な問題を抱えた家族が一堂に会したものだから、さあ大変。果たして、グリフィン家は無事に結婚式を披くことが出来るのか?豪華な役者陣をそろえて、そんなグリフィン家の騒動を軽妙なタッチで描くファミリー・ドラマ。普段はこういういかにもぬるそうな作品ってほとんど観ないのだけど、ロバート・デ・ニーロ、ロビン・ウィリアムス、スーザン・サランドンを初めとするもう本当に豪華な役者陣の競演に惹かれて、今回鑑賞してみました。結果は…、「やっぱ、観なくてもよかったな…(笑)」。とにかく登場人物がやたらと多いのに、僕の理解力が乏しいせいか、それともこの映画の見せ方がお粗末なだけなのか、これが誰で誰とどういう関係で誰との愛憎に悩んでいるのか、最後までさっっっぱり頭に入ってきませんでした。それにやたらと下品な下ネタが多いのにも辟易っす。松茸やらキャビアやら松坂牛やら超豪華な食材を集めたのに、調理法が分からずそれをただ鍋で煮込んだだけの酷い代物を、ただ小奇麗に盛り付けただけの料理を食べさせられたような、そんな残念な映画でありました。余談だけど、本作でのロビン・ウィリアムズさん。ちゃんと演技はしているものの、いかにも精彩がなく目付きも虚ろでその後の自死を予感させる鬱状態が垣間見えてなかなか痛々しかったですね。彼の遺作が、こんなつまらない映画となってしまったことがつくづく残念でなりません。ご冥福をお祈りします。[DVD(字幕)] 3点(2014-11-03 12:54:20)(良:1票)

1789.  ダーケストアワー 消滅 《ネタバレ》 ロシア企業と重要な商談をするために、モスクワへとやって来たIT技術者ベンとショーン。ところが、同僚の汚い裏切りによってそんな大事なプレゼンの場がぶち壊しにされてしまう。夜になって、憂さ晴らしにクラブへと繰り出した彼らは、そこで出会った同じくアメリカから旅行中の可愛い女の子2人組と良い感じになるのだった。昼間の嫌な出来事も忘れてすっかり浮かれる能天気なベンとショーン。だが、何の前触れもなく飛来してきた黄色い煙のような謎の地球外生命体によって、人類は突如として滅亡の危機に直面してしまうのだった。無慈悲にも破壊されるロシアの街並み、次々と〝消滅〟させられてゆく何の罪もない市民たち…。そんなピンチをなんとか生き延びることに成功したベンとショーンたち5人の男女と、一瞬にして人間を消滅させてしまう恐ろしい宇宙人との緊迫の攻防を描いた、いかにもなB級パニックSFアクション。うーん、なんでしょうね、この作品に漂う恐ろしいまでの「トホホ感」は…。人類滅亡の危機を地球規模で描く物凄くスケールの大きい設定なのに、お話自体は5人の大して魅力のない若者たちがひたすらクリオネみたいな変な宇宙人から逃げ続けるだけという超こじんまりしたものなのが、終始失笑でした。それに突っ込みどころも多すぎます!すぐ側で大声で叫んでるのに、宇宙人全く気付かないって彼らに聴覚はないの?ないんなら(宇宙船造れる技術はあるんだし)それくらいのマシン作ろうよ!対する主人公たちも、宇宙人がやって来るという絶体絶命の危機をパトカーの下に潜り込んでやり過ごしちゃうってのも何だかな~。ラストも「僕たちの地球を取り戻す戦いはまだまだ始まったばかりだ…」というめっちゃ独り善がりなメッセージを残して中途半端に終わっちゃったし(笑)。と、いう訳で、僕の記憶から速攻で〝消滅〟しそうなトホホ映画でありました。終わり。[DVD(字幕)] 3点(2014-08-12 21:17:06)

1790.  しあわせの帰る場所 《ネタバレ》 厳格で厳しい父親チャールズに育てられた作家マイケルは、親戚の子に会いに久し振りに地元へと帰ってくる。そこに、ずっと疎遠にしていた両親も顔を見せる予定だったのだが、甥っ子の少年が誤って道へと飛び出してしまったことをきっかけに、チャールズ夫妻の乗った車は交通事故を起こしてしまうのだった。助手席に乗っていた母親は即死、家族の再会の場は一転して葬儀会場となってしまう。物語は、そんな突然の悲劇に見舞われたマイケルたち家族と、彼がまだ幼かったころの過去の出来事を複雑に織り交ぜながら進んでゆく…。すっかり心が離れ離れとなってしまった家族が、母親の死をきっかけにそれぞれに向き合うことになる心の葛藤と再生をのどかな田舎の風景の中に描き出すファミリードラマ。普段、こういう「しあわせのなんたらかんたら」という、いかにもぬるそうな邦題の付いた映画ってほとんど観ないのだけど、なんだか地味に豪華なキャストがそろっていたので、ちょっと興味を惹かれて今回鑑賞してみました。なんですが、いやー、やっぱりぬる~~い映画でしたね、これ。とにかく、実家に戻ってくる家族の数がやたらと多いのに、これが誰で誰とどういう関係でいったい誰との愛憎に悩んでいるのか極めて分かりにくく、さらには過去と現在を行き来するストーリーがその分かりにくさにますます拍車をかけているせいで、最後まで観るのがかなり苦痛な作品でありました。それに登場人物に誰一人として魅力的なキャラクターが居ないところなんかもう致命的ですね(特に主人公マイケル、母親の葬儀だってのに元嫁と久し振りに会ったからって思わずセックスしてんじゃねー!)。久々に、映画を観ながら「あー、かったりー映画だな~、早く終わんね~かなぁ」なんて思っちゃいました。無駄に豪華な役者陣がホントもったいなかったです。[DVD(字幕)] 3点(2014-07-28 13:15:40)

1791.  ABC・オブ・デス 《ネタバレ》 世界各国から集められた26人の俊英監督が、与えられたアルファベット一文字から始まる言葉を選び、それをテーマに各自芸術の自由を駆使し“死”の物語を創り上げた。これはその集大成である――。と、いう訳で2時間強という枠の中に5分前後のお話が26個も収められたホラーオムニバス作品。てか、さすがに起承転結のある映画を5分という短さに纏めるのって無理があったって!みんな、短い持ち時間の中にとにかく自分の個性を残そうとするあまり、もうどれもこれも奇をてらっただけのエログロへと走っていてとにかく下品極まりない作品の連続でありました。血液、ゲロ、唾液、おしっこ、うんこ、おなら、精液、肉片、とにかくばっちい物が延々と飛び散る映像がひたすら続いてもううんざり…。こんなのABCオブエログロじゃん!辛うじて人に見せるレベルに達していたのは、屈強な男と小汚い犬とのボクシングをスローモーションを多用した乾いた映像とそれに見事にマッチしたカッコいい音楽で描いたDの「ドッグファイト」のみ。後はもう映画学校の生徒が卒業制作で創ったような酷い駄作のオンパレードでした。特に日本人監督が製作したいかにもサブカル的悪乗り作品なんて撮ってる現場は楽しかったかも知れんが(レズっ子女子高生が大好きな女教師のおならを嗅いでるうちに肛門へと入っちゃうんだよ、面白いっしょ、あはは~てアホか!)、もう観ているこっちは不愉快千万!でもまあ、こういう挑戦的な試みをちゃんと映画として成立させたところだけは評価出来るかなぁと4点付けようと思っていたのだけど、最後にどこの馬の骨の日本人が撮ったか知らんが、サブカル風味のくだらない映像で311や原発事故を茶化したような作品が出てきて、もう怒り狂いそうになっちゃいました!理不尽な津波に一瞬にして呑み込まれ怒りや哀しみの声を発することなく海の藻屑と消えざるをえなかった全ての人々や、原発事故で愛する故郷から離れざるをえなくなった全ての人たちを愚弄しているとしか思えず、不快感の塊になって映画を観終えました。もう、最後のZ作品だけでさらに-1点じゃ!![DVD(字幕)] 3点(2014-07-03 21:29:24)

1792.  ペネロピ 《ネタバレ》 私はペネロピ、魔女の呪いを掛けられたウィルハーン家の一人娘なの。どんな呪いかって?それはね、大きな豚の鼻を持って生まれてきちゃったんだ――。そんな大きな豚鼻のせいで、長年ウィルハーン家の大きな屋敷の奥深くでひっそりと生活してきたペネロピ、彼女の呪いを解く方法は良家の心優しい男性と結婚することだった。しかし、その醜い鼻のせいで、お見合い相手は彼女の姿を見るとみんな逃げ出してゆくばかり。そんなおり、スクープを狙う新聞記者が、ギャンブルのせいで落ちぶれた良家の息子をスパイとして雇いそのお見合いへ潜入させるのだった。だが、彼の存在がペネロピの硬く閉ざされた心を次第に変えてゆく…。正直、こういう“ほんわかほのぼのファンタジー”は個人的に苦手なのだけど、豚鼻クリスティーナ・リッチちゃんと鋭い目線がダンディなマカヴォイ君が主演だし、ジャケットもちょっぴりダークな雰囲気だし、「もしかしたら…」と思い、この度鑑賞してみました。なんだけど、いやー、見事に大失敗(笑)。この、何も悪いことが起きず誰一人心の底からの悪人も出てこない、こういう軽~いタッチのロマンティック・コメディってやっぱり苦手っす。豚鼻を見て窓を蹴破って逃げ出す男たちにも、「いやいや、現実には豚鼻じゃなくても逃げ出したいくらいブチャ〇クな人って大勢居るじゃん!それくらい我慢しろよ~」と思わず突っ込んじゃいました(笑)。それに、この「人間は見た目じゃなくて中身が大事なんだよ、うむうむ」という、まるで学校の道徳の教科書を無理やり読まされたようなあまりにも薄っぺら過ぎるテーマにも辟易です。うーん、僕はやっぱりティム・バートンやギレルモ・デル・トロみたいにあくの強~い、時には反道徳的ですらあるダークファンタジーの方が好みですね。でも、こればっかりはジャケットだけじゃ分からんし、地道に観て発見していくしかないんだよね~。こういうのが好き!って人には、ごめんなさいなんだけど、僕は3点っす。豚鼻でもクリスティーナ・リッチは充分可愛かったけどね。[DVD(字幕)] 3点(2014-05-26 19:39:04)(良:1票)

1793.  コレクター(2012) 《ネタバレ》 これは事実を基にした物語である。アメリカの中都市、バッファローでは毎年冬になると謎の犯人によって娼婦たちが誘拐されるという事件が起こっていた。警察の懸命な捜査にも関わらず、犯人の居所も誘拐された娼婦たちの行方もその糸口すら掴めない。予算の都合で捜査の打切りを宣言する警察。ずっとその事件を担当していた刑事マイクは、諦めきれず独自に捜査を続行するのだったが、そんなおり、反抗期の自分の娘が図らずも犯人によって誘拐されてしまうのだった――。雪深い地方都市を舞台に、娼婦をさらってきては自宅の地下室へと監禁し、暴力によって擬似家族を作ろうとする猟奇犯と、さらわれた娘を決死の覚悟で追う刑事との攻防を描くサイコ・サスペンス。とにかく、「羊たちの沈黙」の影響をもろに受けているのですが(これってパクリでは…ってくらい、同じような画や音楽が随処に使われてます)、犯人の異常さや凶悪さが全くと言っていいほど伝わってこず、おかげでそんな作品に一番大切であろうハラハラドキドキ感が見事なまでに感じられない残念な作品でありました。それに設定に無理があり過ぎ!何人も地下室に居るのだから、所詮犯人は一人なんだし、みんなで一致団結すれば簡単に叛乱出来そうなもんなのに素直に従う監禁された女性たちが、医者の手助けもなくきったな~い地下室で簡単に帝王切開で子供を産んで育てちゃったり…。挙句の果ては、「なんじゃそりゃー!」と何度も大声で叫びだしそうになるくらい、強引で無理やりであり得へんオチ。「そんなこと言われたって、だって実話だもん」という嘘八百な言い訳(だったら、とっとと真犯人捕まえに行けっつーの!笑)で、言い逃れしようとするこの作品のスタッフたちにはもう教育的指導っす!!あと、最近トホホな凡作への出演が相次いでいるジョン・キューザック、この頃なんだか小粒なニコラス・ケイジに見えてきちゃってちょっぴり心配(笑)。[DVD(字幕)] 3点(2014-05-18 12:40:22)

1794.  トゥ・ザ・ワンダー 《ネタバレ》 フランスとアメリカ。シングルマザーとして愛する娘と暮らす美しい女性と、嫉妬深い無骨な男、そして現実の残酷さに思い悩む牧師――。彼らの長年のわたる愛と葛藤のドラマを、詩的で静謐な映像美のなかに描き出すいかにもテレンス・マリックらしい難解で哲学的な物語。もう、冒頭から徹底的に説明を排除したキリスト教の啓蒙ビデオのような良く言えば芸術的、悪く言えば退屈な映像に、これまたいかにもこの監督らしい、意味があるのかないのか、さっっっっぱり分からない抽象的で小難しいモノローグが延々と続き、はっきり言ってうんざりしちゃいました。こういう雰囲気ごり押しの理解できる人にだけ分かってもらえればそれで満足なんだよと言わんばかりの作品って、やっぱり個人的に大嫌いです。頭の悪い僕には、開始10分ですぐに酷い睡魔が雪崩のように押し寄せてきて最後まで観るのがホント苦痛で仕方なかったっす!と、この監督の作品はもういいやって、毎回観る度にそう思うのだけど、何故か主演俳優だけは毎回豪華で魅力的で(だって今回はベン・アフレック&バルデム、前回はショーン・ペン&ブラピ、その前はジョージ・クルーニーなんだもん!)、それだけで結局観ちゃうんだよねー。次こそ絶対に観ないと心に固く誓うのだけど、もしディカプリオやジョニー・デップが出たりなんかするとやっぱり気になって観ちゃうんだろうな~。もう、やんなっちゃう(笑)。[DVD(字幕)] 3点(2014-05-02 00:18:55)

1795.  フリーランサー NY捜査線 《ネタバレ》 常に危険と隣り合わせの過酷な職場、NY市警。理想に燃える新人警官として、新たに配属されたジョナスは、同じく警官だった自分の父親のかつての相棒でもあるベテラン警官サルコーネに汚い現実を知らされる。正義と特権を隠れ蓑に、麻薬の密売、押収した金の横領、賄賂集めにいそしむ警官たち。「お前の父親もやっていたことなんだ。慣れろ」と言う先輩警官の指導のもと、いつしかそんな汚れた現実へとどっぷりはまり込むジョナスだったが…。ロバート・デ・ニーロ、フォレスト・ウィテカーという新旧実力派俳優が競演した、警察内部の腐敗を描く犯罪ドラマ。なんですが、そんな二人の熟練の演技が勿体ないくらいのクソつまらない作品でありました。紋切り型で魅力に欠けた登場人物たち、かなりテンポの悪いストーリー展開、どこかで何度も見尽くしてきたようなメリハリのとぼしいアクションシーンの数々、そしてあまりにも中途半端な人種差別の取り扱い方…。デンゼル・ワシントン主演の犯罪ドラマの佳品「トレーニング・デイ」を、極度なまでに劣化させたような、ここ最近観た中ではなかなかの駄作っす。二大オスカー俳優の完全なる無駄遣い(笑)。[DVD(字幕)] 3点(2014-04-06 09:04:50)

1796.  ダークスカイズ 《ネタバレ》 育ち盛りの二人の子供とまだまだ残る住宅ローンを抱えながら、失業してしまったダニエル。不動産の営業をしている妻の稼ぎで何とか生活している彼とその家族たちに、追い討ちをかけるように不気味な出来事が起こり始める。壁に描かれた謎の模様、夜中にキッチンへと幾何学的に並べられた食品、一斉に無くなってしまう家族写真、さらには愛する二人の息子たちにまで黒い影が忍び寄る…。人智を越えた存在によって、どんどんと追い詰められていくそんな平凡な家族の恐怖を描いた、とっっってもシンプルでベタベタなホラー作品でした。いやー、つまんなかったっすね~、これ。何処かでさんざん見尽くしてきたような既視感満載の怖がらせ映像(たいして怖くないけど)が、まるで切り貼りしたような繋がりの悪い編集で描かれておりました。お口をあんぐり開けた主人公が、突然鼻血をぼとぼと垂れ流すってシーンには思わず失笑です。それに無駄なエピソードも多すぎます!失業中の主人公がようやく採用されたとか、思春期を迎えた長男の淡い初恋とかのエピソードも、最後まで何の意味があったのかいまいちよく分かんなかったし。そして、最後にとうとう姿を現す宇宙人の造形もびっくりするぐらいチープな代物で唖然としちゃいました。どうでもいいけど、女の子とチューして軽く胸を揉んだだけで、思いっ切り童貞のまま宇宙人に連れ去られちゃった長男くんはかなり可哀相だね。最後、通信機から聞こえてくる彼のメッセージは「最後までヤっとけばよかった…」だったりして(笑)。[DVD(字幕)] 3点(2014-03-29 00:39:15)

1797.  サイレントヒル:リベレーション3D 《ネタバレ》 人智の及ばぬ地平に存在する、闇に閉ざされた街サイレントヒルへと迷い込んだ親子が、いろいろ頑張ったけれど結局は元の世界へと戻ってくることが出来ませんでした。な、ラストを迎えてしまった前作。その続編である今作は何故か冒頭から、「ところがお母さんがあの後いろいろ頑張って娘のヘザーだけは元の世界へと帰ることが出来てたんだ」という、とっっってもご都合主義的展開で始まり、嫌な予感がしたのですが、残念ながら僕のそんな懸念は見事に当たっちゃいました。超有名なゲーム(僕はあまり知りませんけど)を映画化した一作目は、ストーリーこそお馬鹿で薄っぺらいものでしたが、その過剰なまでのグロ描写と独自の圧倒的な世界観を有するホラーワールド、そんななかに仄見える廃墟と化した街サイレントヒルの精細で美しい雰囲気など、かなりのセンスを感じさせる映像美がなかなか見応えあったのだけど、こちらはちょっとね~。もう、前作にさらに輪をかけたような中身のない薄っぺら~いストーリー展開(特に主人公2人、いつの間に相思相愛なっとんねん!)はまぁ目をつぶるとしても、前作に比べていかんせん映像が凡庸過ぎです!取り敢えず、元ネタのゲームに出てきたであろうアイテムをただはべらせて3Dにしときゃ観客は満足なんだろ!というスタッフたちのやっつけ感が画面に滲み出ていて不快感さえ湧いてきそうでした。クライマックスでメリーゴーランドが炎に包まれたとき、この映画自体も燃えちまえばえーねん!と思わず突っ込んじゃったし(笑)。[DVD(字幕)] 3点(2014-02-20 23:53:09)(良:1票)

1798.  モネ・ゲーム 《ネタバレ》 メディア王にして大富豪のシャバンダー(露出癖ありのゴーマン野郎)。彼の下で働く冴えない美術鑑定士ハリー(いつも貧乏くじばかり引く悪運の持ち主)は、そんないけ好かない上司に一泡吹かせてやろうと、テキサスの片田舎から見付けてきたカウガールのプズナウスキー(年増の癖にかなりのお転婆)と共にモネの名画をめぐる詐欺を計画するも、あまりにも穴だらけの作戦はどんどんとおかしな方向へ。ホテルの廊下をパンツいっちょで歩き回る羽目に陥ったり、貴婦人のおならを聞かされたり、果たしてハリーの計画はいったいどうなってしまうのか?!いかにもコーエン兄弟が書きそうな軽~いタッチのロマンティック・コメディ。個人的にあんまり好きとは言えないジャンルの映画だったのだけど、そこそこ豪華な俳優陣に惹かれて(それにコーエン兄弟脚本だし)鑑賞してみました。いやー、この「まあ、なんてお下品なんでしょ!」と眉を顰めているそこの紳士淑女の皆様、とか言いながらこういうのけっこう好きなんでしょ、こっそり笑っちゃってください、と言わんばかりのこの手の笑いはやっぱり苦手っす。ただ、それを抜きにしても中盤から登場する日本人集団の悪意ありありの馬鹿にしたような描き方には、いくらそれが狙いだとはいえ、僕のなかに眠る民族主義的大和魂にメラメラと火が点きそうになっちゃいました。あー、腹立つ!!最後にフォローがあったから良かったものの、あれがなければ今すぐアメリカにテロしに行くとこだったよ、もう![DVD(字幕)] 3点(2014-02-02 13:49:16)

1799.  噂のギャンブラー 《ネタバレ》 田舎で売春まがいの仕事(出張ストリップ?そんな仕事あるんか?)をしていたベスは、そんな自分を変えるために、大したビジョンもないまま単身ラスベガスへとやって来る。そこで偶然知り合った凄腕のギャンブラーの元で働き出したことから、彼女は自分の天性の才能を武器に運と実力だけがものを言うギャンブルの世界へとのめり込んでゆくのだった。ブルースウィリスとキャサリンゼタジョーンズが出ているということで何の前知識もないまま観たのですが、いやー、ぬる~~い映画でした。こういう底抜けに明るい天真爛漫な女の子が、持ち前の度胸とガッツとキュートさでもって成功へと突き進むサクセスストーリー系の映画って個人的に苦手っす。何度もDVDプレーヤーの停止ボタンを押したくなるのを堪えて最後まで観ましたが、その思いは一切変わらず。「んじゃ、最後まで観なきゃいーじゃん!」と突っ込まれたら何も言い返せないんですけども…(笑)。[DVD(字幕)] 3点(2013-12-26 11:07:44)

1800.  レッド・ライト 《ネタバレ》 昨日飲み過ぎちゃって極度の二日酔いだったのだけど、今日中にビデオ屋さんに返しに行かなきゃいかんかったので、無理をおしてウコンをのみのみ鑑賞してみました。ロバート・デ・ニーロ扮する超能力者(自称)とシガニー・ウィーバー扮する徹底的なリアリストである科学者とその助手との、超常現象を巡る知的な戦いを描いたミステリー作品。なんだけど、いったい何がやりたいのかよく分からない登場人物たちが織り成す、かなりテンポの悪いストーリー展開に最後までイライラ。いやー、つまんなかったっすねー。二日酔いがますます悪化しちゃいました(笑)。オチもかなり強引だったし。途中で唐突に死んじゃうシガニーも意味不明。豪華な俳優陣がほんと勿体ない作品でありました。あー、今からビデオ屋さんに返しに行かなきゃ。悪化した二日酔いのせいで吐きそうだってのに、めんどくせー。[DVD(字幕)] 3点(2013-12-15 14:51:08)

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