みんなのシネマレビュー |
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1821. ホリデイ 《ネタバレ》 良く言えば丁寧な作り。悪く言うと丁寧なだけの作品。 『恋愛が上手くいかなかった二人の女性。傷心旅行を兼ね家を2週間交換。その2週間のうちに新しい出会いがあり、恋をする。』 たったこれだけのことを延々2時間以上。このスローテンポでいくのであれば、もっとドラマ性を持たせて欲しい。コメディ調で楽しくしたいのであれば、もっとテンポ良く、メリハリを利かせてほしい。この作品は、キャストの知名度、魅力、演技力におんぶにだっこ。それを巷では『手抜き』って言うんじゃないの? キャメロン・ディアスもケイト・ウィンスレットも好き。だから見たといってもいい作品です。結果は期待はずれ。 出てくる人達は皆良い人。好感が持てる人達ばかり。逆を言えば、その好感度だけで2時間を押し切ろうとしている風にも見えます。 好きなシーンは結構あります。アマンダがグレアムの家を初めて訪ねるエピソード。娘達との交流。アイリスがロスにやってきたジャスパーを追い返すシーン。この辺は結構好き。素直に良かったと思えます。それぞれの人物の魅力が最大限に描かれている良いシーンです。 やっぱストーリーのつまらなさでしょうね。 根本的な解決がされないまま迎えるラスト。雰囲気だけで盛り上がるハッピーエンド。この作品に相応しい、中途半端な終わり方です。 全然関係ありませんが、ラブコメを敬遠される方って、『食わず嫌いな人』が多いと思っています。そんなラブコメと疎遠な方には、逆にウケるかもしれないですね。ラブコメ好きな方は目が肥えていらっしゃるので、今更この作品じゃ盛り上がれないんじゃないかなー。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-06-16 11:20:14)(良:2票) 《改行有》 1822. バタリアン5 《ネタバレ》 『4』はまだ良かったのですが『5』はひどいね。 かろうじて『パニックもの』の要素はあるので、個人的にはアリです。 ですが、全然怖くはない。ホラーとしては0点。映画としても0点ですかね。『生きたままバタリアンになる過程の描写』って今までのシリーズでも結構撮られてきたのに、今作のクオリティは最低ですもん。もともとチープだったバタリアン。今作ではおかげさまで輪をかけてチープになりましたね。それに前半~中盤くらいまでは頑張ってストーリー作っているのに、後半はもうしっちゃかめっちゃか。作り手もどーでもよくなっているんじゃない?ってくらいのやっつけ仕事。まあ期待はしていなかったので、それなりに楽しめたのですが、もちろん満足できる出来ではありません。 で、何でこの点数なのか。 それはもうあのお姉さんたちですね。 ちょっとしか出てないですけど、そのちょっとのシーンが最高の人たちですね。 わかる人にはわかってもらえますよね。 こんな映画に『神』が降りているあのシーンですね。 そうそう、そのシーンです。 でしょ?最高でしょ?[DVD(字幕)] 5点(2017-06-12 00:26:17)《改行有》 1823. ロード・オブ・ドッグタウン 《ネタバレ》 勝手に爽快なサクセスストーリーを期待して見てしまったがために、予想とは大きく違う内容に、期待を裏切られる結果となりました。 スポーツとしてのスケボーを楽しむというタイプの作品ではないみたいです。 どちらかと言えば、スケボーを起点としたそれぞれの人生の在り方、捉え方を淡々と表現しているだけ。 幼馴染?のジェイ、ステイシー、トニーの3人。知名度が上がったことをきっかけに、それぞれ違う道を選択します。違う立場で3人が接する後半は、青春映画ならではの『切なさ』や『ほろ苦さ』みたいなもんが満ちています。特にステイシーとトニーは、成功しているはずなのに、なぜか失くした物のほうが大きい、みたいな、そんな感覚。 スポーツ映画としては物足りないです。 理由。技量。人物。そのどれもが説明不足であり描写不足だと思います。 あれよあれよという間に雑誌に載り、ヘッドハンティングされる。いつの間にか超有名人で、ちやほやされている。なんでしょう、この違和感。 トニーやスキップはわかりやすいのですが、ステイシーやジェイは何をしたいのかがさっぱりわかりません。二人がそれぞれの選択をしても、それが二人の目指していたゴールなのかどうなのか、それすらようわからんのです。人物の心が描けていないのですから、カタルシスも生まれるわけがありません。 『こーゆーことがありましたよ。』っていう事実をただ並べるだけなら、それは映画とは言えない代物だと思います。 個人的にはスキップのエピソードが好きです。 スキップが終盤で、他の人の店でボードを作成しているシーンが、凄く心に残っています。 青春は、何も十代の少年少女の特権ではないのだと感じさせてくれる名シーンです。[DVD(字幕)] 5点(2017-05-29 14:01:04)《改行有》 1824. ドゥーマ 《ネタバレ》 ドゥーマとの出会い。父親の病気、死別。母親との新しい生活、新しい学校。 ドラマ性が強い序盤、正直面白いのはここまでだと思います。 主人公の男の子がドゥーマを自然に帰しに行ってから物語は失速。 そこから先は男の子一人とチーター一匹のロードムービーなわけですから、当然人間ドラマなんてないわけです。 ようやく出会った旅人、っていうかバイクドロボー?目的不明、素性不明で怪しさ満点。これはちょっとテイストが変わってくるぞ、と期待します。いったい何者?善人?悪人?ってね。で、結局どっちかつーとただの善人で凡人です。 つまり、序盤の人間ドラマから、中盤以降はアドベンチャー形式のロードムービーと移行するわけですが、このアドベンチャーがどうにも弱いんです。『ファミリー向け』という大きな壁が、この作品から『スリル』『緊張感』『刺激』、そういったものを根こそぎ奪っています。 よって映画としてはとても中途半端。腰が引けてると言い換えても良いでしょう。 友情や家族愛を訴えるドラマとしては浅く、アドベンチャーというにはあまりにもつまらない。 『激流』『ワニ』『ライオン』、危機という危機がすべてだだすべり。 唯一主人公パーティーをわかりやすく窮地に陥れたのは『虫』。虫か・・・。[DVD(字幕)] 5点(2017-05-24 02:55:27)《改行有》 1825. キンキーブーツ 《ネタバレ》 『サクセスストーリー』というワードに惹かれ鑑賞。結論から言えば、期待していたような作品ではなかったです。 『経営危機の靴工場の再生』というわくわくするストーリー。それは良いのですが、思っていたより『同性愛』『性同一性障害』の割合が大きい。それに対する偏見・差別といったものを、かなり真面目に取り上げてるので、結果映画のリズムが悪くなっているように感じます。 また、『従業員との衝突』『婚約者との衝突』など、困難が多いのはわかるのですが、その困難に立ち向かうには、チャーリー・プライスに魅力とパワーが足りません。 更に、チャーリーが『いかに靴と父親と工場を愛していたかがわかるエピソード』が、劇中ではあまり描かれません。この作品の最大の問題点は説得力の欠如です。それでもチャーリーが靴工場再生に向け、もっとなりふり構わない姿勢を終始見せてくれていたら、もっと印象は変わったかもしれません。 チャーリーは、『ミラノのステージのため、自宅を抵当に入れる。』『父が売却の話をしていたかどうかは関係ない。私にとって従業員は他人ではなく仲間だ。』などと熱い一面を見せます。この作品のプロットからいけばファインプレーでしょう。 ですがそれ以外の面はどうでしょう。私には彼の公私混同の面がやたら目につきます。最も大事なときに、婚約者の裏切りでささくれた気持ちをローラにぶつけるなんてのは、その最たる例。主人公に魅力が無いサクセスストーリーは、『偶然が重なった結果オーライの産物』にしか見えず、爽快感も何もあったものじゃない。 また、『ニッチの市場に活路を見出した靴工場に再び各企業から注文が殺到する』というのがゴールだと思っていたので、私としては、この作品はストーリーの途中でエンディングを迎えています。 更には婚約者とは理解しあえないまま、とゆうか理解してもらう努力すらせず、新しい彼女とくっついてしまう主人公。 冒頭でクビにされたままの15名の従業員。 どこまでが実話なのかわかりませんが、『実話』にのっかって、工夫と創作努力を怠った凡作だと思います。 ゲイバーの人達の脚をアップで写しての一言、『見て、ニッチの市場よ』。ミラノでの逆転ステージ。従業員達のカムバック残業。などなど、見所も多いだけにもったいない作品です。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-05-21 14:22:47)(良:1票) 《改行有》 1826. パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 《ネタバレ》 パイレーツ・オブ・カリビアンって、見た後の気持ちが、『面白かった』とか『つまんなかった』などではなく、『見た!』って感じなんですよね。なんだかんだ言いながら、課題をやりきったときの達成感と疲労感に満たされるのに近いです。 それにしても相変わらず、自分達だけが楽しんでるような映画ですよねー。 いつの間にかクラーケン死んでる。デイヴィ・ジョーンズがベケット卿にアゴで使われている。ティア・ダルマの中にはカリプソという女神がいることになっている。 どれもこれもが、『じゃ、そーゆーことになっているから、黙ってついてきてね。』という設定ばかりです。 『わかりやすく、面白く』なんて気配りはみじんも感じられず、『みんなこれくらい知ってて当たり前』みたいな前提を平気で押し付けてきます。ですがそんなパイレーツシリーズが世界中で大ヒットしているわけです。もの凄い興行収入をたたきだしているのです。映画の世界は奥が深い。何が売れるかわかりませんね。 前作ではクラーケン。今作ではラストの一大決戦による大渦など、ビジュアル面での見所は確かにあります。 ですがそれだけのために、3時間近く付き合う気にはもはやなれません。 最新作まで頑張って見続けようかと思いましたが、もうこれ以上貴重な時間を無駄にしたくないという気持ちに逆らえない。 残念ながら私はここでギブアップです。 この作品のもう一つの長所をあげるとすれば、ここで一段落つけてくれたので、これで見るのをやめられるというところですね。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-05-17 13:55:41)(良:1票) 《改行有》 1827. ガメラ 大怪獣空中決戦 《ネタバレ》 期待してみただけに、評価が辛めになっちゃいます。 オープニングから中盤くらいまでは、雰囲気があって非常に良いです。 『ギャオス』にしろ『ガメラ』にしろ、「いったいこれは何だ?」と姿を現すまでの緊張感は素晴らしい。 ギャオスの糞の中から出てくる関係者の持ち物。この画が、生物としての生々しさを感じさせて期待が膨らみます。 これは『ゴ○ラ』とは一味違うぞという気にさせてくれます。 そして後半。ガメラとギャオスのガチンコ対決。一番の見せ場、が、なんか一番かったるいのは気のせいでしょうか。 やはりここは普通の怪獣映画なんですね。また、どうしても怪獣が出てきてからは模型を使ったシーンも多くなるため、テンションが下がってしまいます。飛行シーンの合成具合なんかは作り物感が半端ないです。 中盤以降の、出来ない描写を無理矢理力技で作っちゃうような画よりも、、前半のようにできる範囲で限りなくリアルに近づけている画のほうが好き。 また、伊原剛志の少々わざとらしい演技や、藤谷文子の棒読みも、鑑賞のジャマになっちゃうレベルです。 ただ、ストーリーは良かったです。 地元福岡の映像がたくさん出てくるのも嬉しい。[ブルーレイ(邦画)] 5点(2017-05-15 02:23:23)(良:1票) 《改行有》 1828. アンフィニッシュ・ライフ 《ネタバレ》 なんかよくある『雰囲気だけやたら良い映画』って感じがします。 何か起こりそうで、たいして何も起こらない。 何か秘密がありそうで、そんな隠すほどの秘密じゃない。 メインの人たちがあまりに心の動きを隠すので、さすがにもったいつけすぎじゃないかと思います。 かと思えば、これといったエピソードもなく、わりと簡単に心のわだかまりがとけちゃったり、なんか終始雰囲気に誤魔化されているような気がします。 優等生な作品は嫌いではないんですけどね。優等生ぶっている作品っていうのは、どうにも肌に合わないみたいです。 全体に漂うなんか説教臭い空気が、好きになれないな。 それにクマを逃がしちゃうってのも、どうでしょう。 あなたたちにはたいへん意味のある行為なのかもしれませんが、そのせいでその他大勢の町の人達を危険に晒すってのには、とても賛同できませんよ。 少々うがった見方をすれば、ストーリーが平坦すぎて面白みに欠けるので、クマやDV男を利用したようにも見えるのです。 それに、主役のジーン。 最愛の夫を自分の運転で死なせてしまい、それをずっと後悔している。 それはそうなのかもしれませんが、その後次々とダメ男を付き合っているようじゃ、まるで説得力がありませんよ。 私には、ジーンは自分の事しか考えていない女性に見えて、正直好きになれません。 唯一、グリフとアイナーの心の交流だけが凄く良かったです。 ただこの内容で2時間ってのは、ちょっと無いかな。[DVD(字幕)] 5点(2017-05-13 04:15:38)《改行有》 1829. SAYURI 《ネタバレ》 うーん。これはどうでしょう。 面白い、面白くないの問題ではなく、ちょっと興味がわかない、どちらかと言えば苦手なタイプの映画です。 まず暗い。そして長い。 途中まではサクセスストーリの様相を呈していますが、『サクセス』とは少々違う気がしますね。 期待していたほど『SAYURI』にカリスマ性を感じることができず、芸者としての才能も、見ている分にはよくわかりません。 心の成長みたいなものがあるわけでもなく、『SAYURI』をメインとしたドラマとしては、物足りなさを感じます。 また、なんのひねりもオチもなく、バッドエンドのまま終わっているエピソードがあるのも、もやもやします。 姉と初桃はいなくなって終わり?おカボは実はさゆりをずっと恨んでいました、っていうサプライズだけやって終わり?延はさゆりをもう許せないってだけで終わり?さゆりは会長とうまくいきさえすれば、他の人間関係はもういいの? そりゃあそっちのほうが人間ドラマとしてはある意味リアルかもしれないけどさ、見るほうはそこに後味の悪さを感じこそすれ、満足感を得ることはできないのです。 桃井かおり演じるおかあさんが、なんかラスト良い人っぽくなっているのもなんだかね。この人も相当なことやってますよ? それに、私はフェミニストではありませんが、やはりこの時代の女性蔑視の社会通念みたいなものが苦手なようです。[DVD(吹替)] 5点(2017-05-11 02:07:48)《改行有》 1830. パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト 《ネタバレ》 だらだら。本題に入るまでが長い長い。本題に入ってからもだらだらしています。 クラーケンやデイヴィ・ジョーンズ登場あたりから楽しくなってきましたが、島でのひと悶着で再び失速。 『いったいいつまで元気玉を作っているんだ。』という、某アニメの展開の遅さを思い出します。 この作品で面白いのは映像だけ。魚人海賊団のビジュアルはかなり好き。砂浜を駆けてくる様子は、日本の特撮ヒーローものと変わりませんが、昭和世代の私はこーゆーいかにも『怪人』って感じのディフォルメに弱いです。 そしてクラーケンの迫力。これはいい。 けど、それ以外にこの映画の良さってほとんどないです。 何よりストーリーが決定的につまらない。 ブラックパール号を手に入れるため、デイヴィ・ジョーンズと自分の魂を駆けて取引をしておいて、期日がきたら踏み倒そうとするジャック・スパロウ。個人的な問題に、無関係の仲間を巻き込み、結果多くを死なせてしまう。 更には前作で築いたジャック・スパロウ、ウィル・ターナー、エリザベス3人の絆をぶち壊すようなストーリーにがっかり。 私が前作で感じたジャック・スパロウの魅力。それは、小悪党ながらも頭のキレや、仲間想いの優しさを垣間見せるヒーロー性。それがこの作品ではもはや小悪党に成り下がって悲しい。 なのにラストはみんなで『ジャック・スパロウを助けるためなら世界の果てでも何でも行ってやる。』という異常なテンション。 台本にそう書いてあるから、そう盛り上がっただけみたいなノリで、まるでついていけません。 これぞ『看板』『キャスト』『CG』におんぶにだっこの凡作代表。 それに、せめて次の作品につなげるとしても、複数のエピソードのうち、一つくらいは決着をつけてほしい。 例えば、『苦戦の末クラーケンはみんなで何とか倒すことができた。でもその結果船は大破し、ジャック・スパロウは行方不明に』ぐらいであれば、まだ納得します。 そもそも、ドラマは3~4ヶ月くらいで一応完結まで見られるからまだ良し。ですが映画は次の作品が1年後とか2年後とかそれ以上。だからこそ、昔の映画はすべて完結させていたわけですし、それが映画というもんでしょう。 余命いくばくもない少年がいたとして、「パイレーツ・オブ・カリビアン」の大ファンで、 「 シリーズを最後まで見るのは無理だけれど、せめてこの『デッドマンズ・チェスト』だけは生きているうちに家族と見られて良かった・・。 」 と映画館に無理をおして家族と最後の映画鑑賞に行き、この結末を見せられたら絶望しませんか。 と、私は続編ありきの映画に全面的に反対するわけではありませんが、最低でも3ヶ月以内に次の作品を公開すべきだと思っている次第です。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-05-08 02:05:39)(良:1票) 《改行有》 1831. ターミネーター4 《ネタバレ》 ビジュアルがアツい。サウンドが凄い。シリーズ中最多のマシーン達が嬉しい。 T-800の前衛機なのかT-600。海蛇のようなマシーン。円盤型の偵察機。捕獲用超大型マシーンにバイク型。 個人的にはバイク型がかなりお気に入りです。 ストーリーもひねりが効いていて面白い。 ジョン・コナーとマーカス・ライト。二人の主人公という設定が、実に上手く機能していると思います。 マーカス・ライトの存在自体が罠なら、マシーンを無力化させるシグナルも罠。 単純な火力では太刀打ちできない人類が、頭脳戦でもスカイネットに翻弄されます。 つまりこの作品、ストーリーはそれなりに考えられているのですが、防戦一方なので気分が今いち盛り上がりません。 今までのシリーズと違い、『スターウォーズ』のようなプロットになっているわけですから、もう少し人類の見せ場が欲しいものです。 夜のシーンが多いことも重なって、少々疲れます。 SFアクションならではの爽快なシーンがもう少しほしかったところです。 とゆーことで、ストーリーとキャストは私を満足させてくれるものではありませんでしたが、ビジュアルだけは大変満足度の高い1本です。 これはもうアトラクションムービーですね。 私は、今のところ『3』が一番好きです。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-05-01 13:44:50)(良:1票) 《改行有》 1832. イン・ハー・シューズ 《ネタバレ》 ん~、良い映画っぽくしているし、実際そうなんでしょうが、・・私は微妙でした。 マギーとローズ、タイプは違えど他者への依存心が強いという点では似たもの同士。 依存心が強い人間というのは、とかく自己中になりがちです。二人の自己中心的な振る舞い、言動を見ていると、とても愉快な気分にはなれません。 もっとコメディコメディしていれば良いです。ですがこれはかなり真面目に作られたドラマ。正直『楽しさ』よりも『痛さ』のほうが目についてしまいます。 それに、これは私の価値観の問題ですが、途中で仕事を投げ出す人間が嫌いです。 仕事にプライベートを持ち込む人間も嫌い。 そーゆーわけで、主演の二人、どちらにも感情移入できないんだから、見ていて楽しいわけがないんです。 二人以外にも、父親の後妻、こいつがまじで性格悪くて胸糞が悪くなります。 もちろん、エラやスタインのような良心的な人間も多くいます。 『誌の朗読』や『お買い物ビジネス』のようにハートフルなエピソードも良い味出しています。 姉と妹の心の変化、成長、人とのつながりを通し、泣けるシーンや感動するシーンだってあります。 ただどうしても『ダメ人間が良いことすると、とても良い人に見えちゃう』心理が働いているような気がして、素直な気持ちになれないんです。前半の妹、後半の姉、どうしても好きになれない。 二人に共感できないってのが致命的。映画としても面白いかどうかは人によると思います。[DVD(字幕)] 5点(2017-04-17 02:12:38)《改行有》 1833. エリザベスタウン 《ネタバレ》 いわゆる『人生失敗してもやり直せる。頑張ろう。』という人生応援ソング。 ただ内容を見る限り、仕事で上手くいっていない人は元気をもらえるかもしれませんが、恋愛でうまくいっていない人には、神経逆なでするだけかもしれないですね。 それに、言っていることは正しいのかもしれませんが、なんとなく説教臭い雰囲気がちょっと嫌。 映画としての面白みにも欠ける。 『良い話』をただ『良い話』として見せるのと、『映画』として魅せるのは、違うと思うんですよね。 この作品は、はっきりいって冗長。それでいて工夫もない。もう少し感動を演出しても良いんじゃないかな。 単純にラブコメとして見る分には、面白いと思います。なんたってこの作品のキルスティン・ダンストは魅力抜群。キュンときちゃうシーンだって、結構あります。 ですが冒頭の出だしがあれでは、純粋なラブコメとして見るのは最初から無理なんですよねー。 『ドリューの失敗が世に知れ渡り、そのうえでエリザベスタウンの人たちは、彼とどう接するのか。』そーゆードラマ展開を期待しちゃっていたわけです。私の期待とはちょっと違うストーリーでしたね。 この作品にいまいちノレない理由がもう一つ。この作品は『結果』ばかりを並べすぎです。 『母親は精神安定剤を飲んでいる』⇒なぜ? 『全く靴が売れず、10億ドルの損失』⇒どこが悪かったの?その靴が出来上がるまでのプロセスは一切なし。 『ドリューにやたら興味をもつクレア(キルスティン・ダンスト)』⇒どこに惹かれたの? などなど、数え上げるときりがありません。 当然それらに対する回答は、劇中一切触れられません。でもそれって手抜きなんじゃ。 どうでも良いシーンが多いわりに、肝心なシーンや説明が抜けている、そんな印象の映画です。 雰囲気がいいだけに惜しい。[DVD(字幕)] 5点(2017-04-08 00:04:37)《改行有》 1834. ポリーmy love 《ネタバレ》 なぜ出会ったばかりのポリーにそこまで夢中になれるのかがわからないため、ルーベンにまず共感できません。 寂しさを紛らわすためだけに、次の女に手を出しているように見えて仕方がないのです。 つまりは、ポリーである必然性が感じられない。もし会場で偶然出会ったのがポリーではない誰か別の女性であれば、その人にも同じようにアタックしたのではないでしょうか。 で、個人的には、ポリーにもそこまで魅力を感じることができません。 つまるところ、ヒロインには魅力が足りず、ルーベンには共感できないのです。 コメディとしてはどうでしょう?私は過剰な演出があまり好きではないので、この作品のコメディは肌に合いません。 下ネタも多く、下ネタが苦手な人にはウケないと思います。 これは作品の出来の良し悪し以前に、完全なる好みの問題です。 ちなみに、私の嫌いなシーンベスト3。(本当は10くらいあるのですが・・・) 3位。サンディがルーベンの代わりに会議で熱弁をふるうシーン。 2位。ルーベンがサルサを踊るシーン。 1位。ルーベンがトイレをつまらせるシーン。 もちろん、面白い部分もあるのですが、大筋のストーリーや全体のバランスを見ると、この作品は大して面白くないと思います。 ラストは一応ハッピーエンドなんでよかったのですが、なんとも煮え切らないまま終わったのでやや消化不良です。[DVD(字幕)] 5点(2017-03-26 12:06:29)《改行有》 1835. チルソクの夏 《ネタバレ》 この内容で2時間。果たしてこの尺が必要だったのかどうか・・・。 当時の女子高生の日常を、ただダラダラと見せられるシーンがかなり多いです。 だけど、懐かしさを感じる街や学校や家の雰囲気に惹かれて、結局最後までダラダラと見てしまいます。 でも最後まで見ても、特に面白いシーンも無ければ、感動するポイントもない。 演出や演技は、『台本どおり』というイメージが強く、リアルさを感じない。 特に、アン君が出てくるシーンは、カタコトのせいもありますが、まるで中学生の舞台劇みたいな空気になります。 ジャンル分けするなら、『恋愛』であり『ドラマ』になるのでしょう。 その『恋愛』に関しては、アン君がどうしてそこまで郁子に惹かれたのか、その部分がほとんど描かれないので、説得力はないし共感も生まれません。アン君が郁子に会いに来たときは、あまりにも唐突で違和感しか感じません。 そして『ドラマ』としては、とにかく薄い。 この映画には、これといった『ウリ』がないです。 ひたすら雰囲気押しの2時間。微妙です。[DVD(邦画)] 5点(2017-01-25 14:28:15)《改行有》 1836. ザ・ターゲット(2002) 《ネタバレ》 クリストファー・ランバート演じるヒットマン兼ガードマンのアレックス。 アレックスに身辺警護を依頼する会計士ロバート(デニス・ホッパー)。 二人の間に次第にビジネスの関係を超えて生まれてくる友情。 そして何を考えているのかわからない凶悪な犯罪者と、その信者たち。 さらには、アレックスとロバートの過去には、思いがけない接点があった・・・! と、ここまで面白くなりそうな素材が揃っているのに、中盤以降の中だるみが尋常じゃないですね。 序盤は良かったのに。途中で監督が変わったのではないかと思うくらいの路線変更です。 ピークはロバートの娘を救い出すシーンまでで、それ以降はクライマックスも含め、すべて蛇足に思えます。 唯一良かったのは、ロバートが過去の贖罪をアレックスに打ち明けるシーン。ここは良いですね。 ただ映画としては尻すぼみが酷くて、とても面白いとは言えない代物に。後半になるにつれてテンポが遅くなる作品って嫌いです。 最初からドラマとして見ていれば、『ドラマの割りにアクションに力が入っていて・・・』と、評価が高くなったかもしれません。 ですが、パッケージを見る限り、ごりごりのアクション映画にしか見えません。 アクション映画として見ちゃうと・・・。そして凶悪犯、石投げるだけかーい。[DVD(字幕)] 5点(2017-01-23 15:00:46)《改行有》 1837. フロム・ヘル 《ネタバレ》 こーゆーミステリーものの醍醐味って、犯人がわかる瞬間だと思うんですよね。 『おまえが犯人かー。』って、見ているほうも味わえる驚きと興奮。この作品にはそれがない。 犯人がすぐわかるわけではないのです。正直ジョニー・デップが犯人かと疑うくらい、さっぱり見当もついてませんでした。 にも関わらず、犯人がわかったとき、『ああ、なんだ、お前か。』ぐらいの感想しかわきません。 なぜなら犯人という人物に、まるで愛着がわいていなかったからです。 『意外』、とも言えない人物。微妙なんですよね、劇中での犯人の立ち位置が。 ストーリーのわかりにくさもマイナスポイント。 少々難解な作品であっても、良作にはちゃんと考える余地があります。この作品については、その部分が不親切。製作側の自己満足で終わっちゃってないですか。 それにストーリーも、蓋を開ければただの口封じストーリーで、面白くありません。 ストーリーやキャラクターに求心力があるからこそ、不快な描写も活きると思います。 この作品では描写のグロさ、不快さでただインパクトがあるのみ。むしろ、そんな意図はないのでしょうが、グロ描写がストーリーのつまらなさをごまかすだけの代物にまで見えてきます。 ついでに言うと、個人的には切り裂きジャックによる猟奇殺人よりも、正常な人間の前頭葉除去手術のほうがショッキングでした。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-01-06 12:16:15)(良:1票) 《改行有》 1838. 春の日のクマは好きですか? 《ネタバレ》 最初の1時間くらいが全然面白く無い。まじでやばいくらいにつまらないです。あまりに退屈で時間を確認したらまだ30分も経っていなくて驚愕します。 それに、ヒロインのヒョンチェと、ヒョンチェを好きな地下鉄運転手ドンハ。この二人にあまり魅力を感じません。 まあヒョンチェは百歩譲って良いとして、ドンハが見ててイライラします。 個人的には、研修に来ていた社員と、女子店員とのプチエピソード。こちらのほうがちょっと良かったです。 この社員と結婚することになった女子店員、ちょこっとしか出番がありませんでしたが、一番可愛かった気がします。 いろいろ文句ばかり並べましたが、事実が明らかになる後半、急に路線が変わり面白くなります。 今までのゴリ押しのラブコメから、急に正統派ドラマへとシフトチェンジ。急にシリアスに。そしてミステリー感も強くなり、なかなか興味をひかれます。そんでもってラスト。 『誰?』聴覚障害の女性は知っている、でももう一人の男性は? もう少し伏線でもはってあれば驚くこともできたのでしょうが、全然知らない人がラストのオチを飾るって、すごいっすね。[DVD(吹替)] 5点(2016-11-23 04:55:54)《改行有》 1839. ルビー&カンタン 《ネタバレ》 ゆるい。さすがにゆるすぎる。ゆるすぎる展開に、何も盛り上がるところがありません。 ゆるすぎる警察。ゆるすぎるマフィア。コメディだからってこんなんじゃあ面白くないです。 カンタンを頭のねじのゆるいキャラクターにするんだったら、周りはしっかりしなくちゃ。そーしないとカンタンがやることの意外性がなくなっちゃいます。こーゆーのは周囲とのギャップが面白いんですから。 それに、結局はカンタンもルビーも犯罪者なわけで、まあそこはつっこんだらいけないのでしょーが、やはり共感しづらいです。 ただカンタンのキャラ設定は良かったですね。気は優しくて力持ち。好きなキャラクターです。脱臼も直しちゃったりして。要所要所で意外と役に立つのが良いですね。まあカンタンのキャラクター以外は、この作品に関して特筆すべき点は何も無いですね。 ストーリーがあってないようなレベルなので、せっかくの登場人物の個性も死んじゃってますし。 いまいちです。テンポが軽快なので、見飽きることはありませんが。[DVD(吹替)] 5点(2016-11-21 05:09:14)《改行有》 1840. 同い年の家庭教師 《ネタバレ》 コンセプトとシチュエーションは楽しいですね。序盤はかなり面白いと思います。 漫画チックでお約束の連続ではありますが、そのべたな演出が昭和世代の自分と相性が良いようです。 それが中盤以降はなぜか全然楽しめません。 前半までの丁寧なつくりが嘘のように、後半はシーンとシーンのつながりが途端に雑になります。 突然現れる恋敵。突然はじまる恋敵の告白。突然接近する主人公とヒロイン。 シーンも、児童福祉施設⇒ラウンジ?⇒教会⇒空⇒遊園地、とめまぐるしく変わります。 全然気持ちが置いてけぼりにされたままラストへ。 ラストのドタバタは更に加速。 ジフンが、どこかのヤクザの武闘派3人と、熱いラストバトルを繰り広げます。 ・・・あれ?これって同い年の生徒と家庭教師のラブストーリーじゃなかったですっけ? という感じなんです。 中盤以降のカオスな群像劇にまるでついていけず残念です。 ジフン、スワン、ジフンの両親、ジフンを好きな女の子の、心の交流を中心に描いてくれたほうが良かったのではないかと思います。 そして、それぞれの心境の変化などを最後に見てみたかったものです。[DVD(字幕)] 5点(2016-11-07 00:45:15)《改行有》
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