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1861. クルーエル・インテンションズ 《ネタバレ》 サラ・ミシェル・ゲラーの美しさといったら、他の女優さんが霞んでしまいますね。セルマ・ブレアは頭の悪い役がぴったり。リース・ウィザー・スプーンもはまり役。ってゆーか、いつもこーゆー優等生タイプしかやっていないイメージがあるんですが気のせいですかね? とゆーわけで、配役が大変良いという印象なんですけど、個人的にはサラとリースが逆だったらもっと良かったかも。 ちなみに、セバスチャン(ライアン)とキャスリン(サラ)がグラサンかけて並んで立っているところはマジでかっこいいっす。 さて、肝心のストーリーは、性格の捻じ曲がった義姉弟が、どちらがより性格が捻じ曲がっているかを競い合う物語。あれ?違ったっけ? 残念なのは、どれだけ素晴らしいナンパテクを見せてくれるのかと思いきや、あまりに普通すぎたということ。 どちらかと言えば、技は技でも『力技』。しかも結構なりふり構わない感じが多いです。本当にプレイボーイなんでしょうか? 前半に、その華麗な技をこれでもかってくらい見せてくれたら、きっと後半の純愛モードでより感情移入しやすかったとはおもうんでうけどね。 娯楽作品を見る気持ちでしたので、中身なんかなくても全然良かったのです。ただそのぶん、前半はもっと痛快極悪おしゃれ映画でかっこよくいってほしかったですね。[DVD(字幕)] 5点(2015-07-11 05:33:46)《改行有》 1862. 人狼 JIN-ROH 《ネタバレ》 暗いしわかりにくい。アニメならではの良さが感じられない。でも世界観や雰囲気は好きです。アニメーションもなめらかで良い感じだし、戦闘シーンは特に良い。適度に過激で程よい匙加減です。 ラストの戦闘はどうかと思いましたけどね。強化服に身を包み、どれだけ撃たれても『カキーン。カキーン。』じゃ、緊迫感も高揚感もあったもんじゃないです。味気なさすぎます。 まあですが本作の最大の問題点はやはりストーリーのわかりづらさでしょう。 はっきり言って、状況、ストーリーを理解するのにかなり頭を使わなければならないので、アニメを純粋に楽しむことができません。 それに、『難解』なのと、『不親切』なのは、また違うと思うんですよね。ついでに言うと、『暗い』作品は嫌いではありませんが、『暗いだけ』の作品は嫌いです。 ラストシーンだって、主人公が撃ったのか、狙撃手が撃ったのか、よくわからなかったのですが、レビューを見てみると、どうやら撃ったのは主人公のほうのようですね。確かにテーマ、ストーリーともそのほうが合致しますし。 だとしても、これじゃあ、この作品中のいろんな箇所でいろんな人の誤解や曲解を招いきかねないです。それは観ている側の責任ではなく、製作者側の責任ですので、世に出す以上は『難解でもわかりやすい』っていうプロの技を見せて欲しいものですね。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-07-03 05:26:01)《改行有》 1863. ジェネックス・コップ 《ネタバレ》 行き当たりばったりの出たとこ勝負的な展開ばかりなので、ストーリー重視、プロットを大切にする人には絶対向かない作品。 一人一人のキャラは個性があって良かったのですが、全員が個性がありすぎると、逆に無個性になるもんですね。 アクションは結構良かったのですが、ジャッキーやリー・リンチェイを見慣れていると、物足りないと思います。 最初から最後まで退屈はしませんが、裏を返せばただそれだけの映画です。 チェン刑事の死に様については最早ギャグ。 もうちょっとだけ丁寧に作りこんでくれたら、娯楽大作になったかもしれないのに。ちょっと残念な出来ですね。 吹き替えで見ることをオススメします。[DVD(吹替)] 5点(2015-06-12 15:11:24)《改行有》 1864. 星ノくん・夢ノくん 《ネタバレ》 星ノくんと夢ノくんが、他の星から地球に修学旅行にやってきて、帰りの汽車に乗り遅れてしまうお話。 ある意味SFながら、二人の年齢をはじめとした様々なディテールがすべて省略されている潔さはなんか良い(笑) まあ、ファンタジーの様相を呈してはいますが、どちらかと言えば第三者的視点から、人類を弁護するようなテーマ性のあるストーリに仕上がっています。 キャラづけや雰囲気は悪くないんですけど、人によっては好みが別れそうな作品です。なにせ、まったりだらだら進むうえに、大して大きなイベントもありません。ちょっと変な人が途中参加するくらいです。 個人的にはシュールすぎて苦手な部類に入るんですけど、何となくへんな魅力で最後まで見れてしまう不思議な映画。はっきり言って面白いとは思いませんけどね。[DVD(邦画)] 5点(2015-06-06 04:41:02)《改行有》 1865. チャーリーズ・エンジェル(2000) 《ネタバレ》 こーゆー大衆向けの娯楽作品って相性良いはずなんですけど、そんなに面白いと思えなかったです。何故でしょう?ストーリーやアクションの既視感が強いのかもしれません。いかにも作りものっぽいキャラ設定に、わざとらしさを感じてしまったのかもしれません。普段はそーゆーの、あまり気にならないのですが、今作はなんとなく目に付きましたね。 スローを多用するのもあまり好きじゃないんですよね。『はい、ここを見て!』って強制されている感じがしちゃって・・。映画に全力で感情移入しようとする私にとって、スローモーションって鑑賞の邪魔にしかなりません。必然性がある場合は別ですが。例えば弾丸のシーンはOKです。 ついでに言うと、脚本が雑なのか、演出がまずいのかわかりませんが、単純明快なストーリーのくせに展開がわかりづらい部分があります。テンポが速くスピード感のある映画は好きなのですが、その速さに技術が追いついていない気がします。娯楽作品だからこそ、丁寧に作ってほしいものです。 ただストーリーとしては、こうゆう『とにかくガンガンいこうぜ』って感じのノリノリなアクションは嫌いじゃないです。コメディとしてはパワー不足かもしれませんが、アクションもの、カンフーもの、スパイものとしてはまあまあじゃないでしょうか。途中からスパイものじゃなくなっちゃうけど。 冒頭の飛行機から飛び降りるシーン、ドリューが撃たれるシーン、ルーシーとキャメロンが襲われるシーンなど、部分的に見れば目をみはるシーンも多いだけにちょっと残念な出来。何でもバランスが大事とゆーことかもしれないですね。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-04-22 14:49:31)(良:2票) 《改行有》 1866. サイコ(1998) 《ネタバレ》 オリジナル版は見たことがないので、何の予備知識もないまま鑑賞。 正直、前半はだらだらと始まって、淡々と進むストーリーに退屈さを感じます。ミスリードを誘うちょっと不気味な警官の存在は、サスペンス・ホラーならではの古典的な雰囲気を演出してくれて良かったのです。それからです。モーテルに立ち寄ってから事件が起きるまでです。ここで中だるみします。強いて言うなら、マリオンとベイツのやりとりが、無駄に長くて眠気を誘われます。 もう一つ付け足すと、マリオンが40万ドルの持ち逃げで、何をしようとしていたのかが気になっていたので、『サイコ野郎に人が殺される』という本題に、自分の気持ちが乗り遅れてしまったのが問題です。 ただ、マリオンが殺されてから、探偵とノーマン・ベイツとのやりとりが面白くて、中盤ちょっと引き込まれます。『おお、どーなるんだ?』と、ストーリー展開に興味がわきます。ですがそれも長続きせず。探偵が殺されちゃってからは、ラストまでなんとなくオチも読めてしまい、後は消化試合を見ている気分です。 最後まで見てみると、ラストの精神科医のネタ晴らしトークが一番面白かった気がするのは気のせいでしょーか?[DVD(字幕)] 5点(2015-04-11 03:28:46)《改行有》 1867. マーキュリー・ライジング 《ネタバレ》 アイデア、切り口は面白いのですが、中盤以降は関係者が次々と消されるというよくあるパターンで、少々盛り上がりに欠けます。 『ある分野においては天才的な知能を持つ自閉症の子供とブルース・ウィリスの関係性』 『9歳の子供が国家機密の暗号を解いてしまう。⇒子供を他国に利用されれば自国の諜報員達が危ない!』 どう料理しても、面白くなりそうなんですが。メインディッシュになればなるほど、尻すぼみ感が半端ないです。まるで、極上の材料が揃いすぎてしまったために、シェフが油断して料理を失敗して、せっかくの高級食材を台無しにしてしまった感じです。 また、よくあることですが、サスペンスを演出するためのストーリー展開になってしまっているので、必然性に欠ける行動がたびたび見られます。 まあそれでも、娯楽作品、エンターテイメント重視ということであればそれも笑ってスルーできるのですが、娯楽作品にしては少年の境遇がシビアで不憫なんですよね。少年の両親が良い人すぎたため、どう頑張っても少年にとってのハッピーエンドは絶対に来ない事実が、見ていて辛かったです。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-04-09 12:29:39)《改行有》 1868. タイタス 《ネタバレ》 映像・美術先行のような作品ですね。普通の中世の政治がらみの物語を見たかったので、クセが強くてとっつきづらかったです。 舞台は中世くらいなのに、車にバイク、冷蔵庫、マイク、ウォークマン、タバコ、現代を象徴するものが次々登場。シェイクスピアの『タイタス』のストーリーを追う一方で、独特なアートな世界に巻き込まれます。現実感がなく、くだらない御伽噺につきあわされているような気分になります。 それに、舞台劇のような科白の言い回しが少々うっとおしく感じられます。割と何度も似たようなことばかり言っているんですよね。上映時間が長すぎるのもそのせいのような気がします。 ただ長尺にも関わらず、最後まで目が離せなかったのは事実です。だとしたら、好みに関わらず見る人をひきつけるだけの力をもった映像作品ってことですね。ですから好きな人にはたまらない映画だと思います。 あまりに理不尽なエピソードが続くので、タイタス一家の復讐劇に最後はある種のカタルシスを得られます。ですが冷静になって振り返ってみると、タイタスの身から出た錆だと言えなくも無いストーリー。息子の一人は自分で刺し殺しちゃってるし、ラヴィニアをサターナイアスに献上しようとしていたし、よく娘や息子の幸せを願っているなんて言えたもんです。こーゆー作品って、そういうとこつっこんだらだめなんですかね?なんかもうよくわかんないです。これだから文学作品は肌に合わない・・・[DVD(字幕)] 5点(2015-04-05 23:14:07)《改行有》 1869. シーズ・オール・ザット 《ネタバレ》 目的のないラブコメってのれません。もしくは恋愛そのものが目的になっているラブコメは普通すぎて楽しめないのでしょうか。『花より男子』のあるエピソードにストーリーが似ていて、既視感を感じてしまったのも原因のひとつかも。なんにせよ、やや退屈だったのは間違いありません。 特に後半が今いち。ザックの優柔不断っぷりにイライラ。『迎えに行ったらいーやん。』『謝って、今の正直な気持ちを伝えたらいいやん。』ってずっと思っていました。 いつの間にかレイニーと生徒会長が両思いっぽくなっています。『何で?いつ、どこでときめいた?』ってついていけない感じだったのに、ディーンが突然レイニーを口説き落とそうとするから、もうわけがわかりません。話の展開が急すぎですよ。 それに、ライバルに魅力が無さ過ぎです。テイラーはあの性格、あの容姿で何故クイーンに選ばれちゃうのか理解に苦しみます。説得力が足りません。どっからどう見てもみんなに嫌われている印象も受けます。でもクイーンに選ばれる・・・。そもそもプロムっていったい何? とまあいろいろ悪く書いちゃいましたが、レイチェル・リー・クックは魅力があるし、レイニーの幼馴染やザックの妹、父親など協力的な脇役達が何気に活躍する演出は結構好きです。 ただ一番拍子抜けだったのは、『変身してきれいになってみんなびっくり!』っていうはずのシーンで、全然そうならなかったことです。むしろパワーダウンしちゃったような。はっきり言って、レイチェル・リー・クックはドレス姿より、つなぎにめがねで作業をしているほうが、輝いて見えます。[DVD(字幕)] 5点(2015-02-15 02:47:40)《改行有》 1870. ニュートン・ボーイズ 《ネタバレ》 はっきり言って微妙です。エンターテイメント作品としては盛り上がりに欠けるし、パンチも弱い。テンポが悪いわけではないのに、なんか退屈です。爽快感だってないし、感動したり考えさせられたりっていうドラマもないです。 そもそも主人公たちが『思いつき+成り行き任せ』で行動しているように見えてしまって、全然魅力がないんです。たとえ犯罪者であっても、犯罪者には犯罪者の美学や、ポリシーや、崇高なる目的が欲しいです。 『油田の採掘に失敗した。酒と遊びに使い切った。だから今度は列車強盗をやろう。』いやいや。それではただの犯罪記録を見せられているだけじゃないですか。しかもトロントでも、列車強盗でも、なんか終始ぐだぐだ。せめてプロっぽい、美しい犯罪の手口を見せてほしいものです。『見事な手口?』全然伝わってこないです。警察関係者の言葉ではなく、映像・演出・脚本でその見事さを伝えてほしいです。言葉だけで伝えるのであれば小説でもできます。ノンフィクションに多少のフィクションを盛っちゃってもいいから、『映画でしか表現できないもの』を見せてほしいです。 題材そのものは大変興味深いものでした。ラストのジョー・ニュートンと、ウィリス・ニュートン本人のインタビューも面白かったです。[DVD(字幕)] 5点(2015-02-09 04:03:47)《改行有》 1871. ビッグ・ヒット 《ネタバレ》 シュールなブラックコメディ系アクション。どちらかと言えばコメディ寄りです。テンポとリズムが大変良く、歯切れの良さは今作の最大の長所ですが、逆に言えばそれ以外の長所がほとんど見当たりません。もう一つの見所としては、マーク・ウォルバーグ演じるメル・スマイリー。メルのキャラは最高です。また、彼の声が抜群に良いんです。主人公が殺し屋ながらも、素直に応援したくなるタイプっていうのは重要です。 今作は冒頭15分くらいの、メルたち殺し屋チームの仕事ぶりを閲覧できるシークエンスが一番面白いです。それ以降はコメディに徹します。 コメディは大きく2パターンあると思います。ストーリー性が強いものの中に、スパイス程度にコメディがブレンドされるパターン。コメディそのものが主流になるパターン。後者はハチャメチャ、支離滅裂になりやすいのが特徴。今作はどちらかと言えば後者より。あまり私が好きではないタイプです。 メル以外のキャラはどいつもこいつも奇人変人ぞろいで、シスコなんてクズすぎて最早笑えません。ぎりぎりセーフなのは、組織のボスの『パリス』と、誘拐された娘くらいでしょうか。あとはいかにもコメディやってますって感じで、見ていて辟易します。 劇中ちょっと期待してしまった、お父さんの酒癖の悪さがどう爆発するのかっていうのも思いのほか不発に終わり期待はずれ。やはり最初くらいしか見所がないんです。それにラスト、結局メルは組織に身の潔白を証明できたのかどうかわからないまま終わっちゃうので、変な残尿感が残ります。シスコに殺されるガンプやビデオ屋が可哀想すぎるのもちょっとマイナスです。 残念ながら僕の中ではビッグ・ヒットしませんでした。[DVD(字幕)] 5点(2014-12-11 13:16:19)(良:1票) 《改行有》 1872. 25年目のキス 《ネタバレ》 所謂ラブコメ+サクセスストーリー。エンターテイメント性の高い作品だと思います。 ですが同じサクセスストーリーでも、自分の力でのしあがっていくのと、人の力でのしあがっていくのとでは、全然意味合いが違います。今作は残念ながら後者。一応ラストのハッピーエンドは、主人公のジョジーの記事によるものですが、それもフィクションだからこそ可能になった力技です。 そもそもの舞台が美男美女のそろう現代のハイスクール。オタク側のアルヴィスでさえ、ジョジーより美しい。そう考えると、アルヴィス役のリーリー・ソビエスキーはミスキャストかもしれません。どんなに地味にしようとしても、美しさがもれちゃっています。 他のメンバーにしても美男美女ぞろい。ジョジーはルックスでは勝ち目ゼロ。当然中身の勝負になるわけです。ところが中身もスッカスカ。この手のタイプの主役に必要なセールスポイントがジョジーにはないんです。いや、唯一“才女”という資質はありますが、それがなぜか劇中で活かされません。 結局は弟のロブの力でっていうところが、一番冷めます。でも弟のキャラは最高です。 ついでに言うと、潜入取材の設定も活かしきれていない気がします。 結局高校生の頃から、ジョジー本人が成長しきれていないところが微妙なんです。 『25歳にもなって、高校生相手にムキになって』とすら思ってしまいます。 そんなジョジーに何故先生が魅かれたのか謎です。弟ロブの力添えがあったとしても、ガイが何故ジョジーをそんなに気に入ったのか謎です。アルディスとの関係はなし崩し的に修復しちゃっているし。弟ロブにいたっては、アシスタントコーチという収まり方でよかったのですか?なんとも釈然としないハッピーエンドストーリーでした。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2014-11-29 22:11:25)(良:2票) 《改行有》 1873. スパニッシュ・プリズナー 《ネタバレ》 これはもう僕の理解力の問題かもしれないです。全部見終わっても、すっきりしない。釈然としないのです。ちゃんと理解できていないのでしょうか。 つまりはクライン社長がすべての黒幕で、ジミー・デルは雇われ詐欺師ってことですか?スーザンも?FBI役の人たちも?なんかよくわかりません。みんなグルってことですか?そして目的は『プロセス』なんですか?そのために殺人までやっちゃうわけですか?そもそも、一般人を本人に無断で囮捜査に使っちゃって良いものなんですか? もう気になるところが多すぎて全然すっきりしません。 ちょっとずつだまされていることに気づき始める主人公のジョー・ロスの様子が緊迫感があって良かったです。ですがそれだけですね、この作品。 『ミステリー』と『説明不足』は紙一重です。[DVD(字幕)] 5点(2014-11-04 05:28:35)《改行有》 1874. ピースキーパー 《ネタバレ》 アクションは好きなジャンルのはずですが、今作はスケールの大きさに技術力が伴っていないため、安っぽさと作り物感が際立ってしまいました。はっきり言ってアクションは物足りないです。クロス少佐(ドルフ・ラングレン)の走り方がなんか恰好悪いし。 ただ途中で仲間になる黒人の中佐は良い味出しています。 陰謀もの系の、国家を巻き込んじゃうような壮大なストーリーは、よほど上手く作ってくれないと全然ノれないものですね。アクションはある程度スケールが小さいほうが、ハラハラするし、爽快感を感じることが多いです。 そう言えば、ホテルのエレベーターにスタンばってた人って結局どうなったの? それにめっちゃ思わせぶりな登場をした無駄にきれいな大統領の愛人って、結局ストーリーに全然からんできませんでした。[DVD(字幕)] 5点(2014-10-26 23:07:00)《改行有》 1875. ゲーム(1997) 《ネタバレ》 発想、アイデアがとても斬新で面白い映画です。『世にも奇妙な物語』を連想します。この壮大なドッキリは、映画だからこそ実現できるドラマですね。 ただ、尺が長すぎます。言うなれば、『世にも奇妙な物語』のロングバージョン。ありえない展開やサプライズ演出は、短時間で適度なバランスを保つからこそ、新鮮な驚きを感じるのだと改めて思います。これでもかって、たたみかければ良いってもんじゃないですよね。それにストーリー上も、バースデイプレゼントならば、せめて一日の出来事の中に収めてほしいものです。 また、ニコラスのほうはともかくとして、弟のほうはこれだけ尺があったにも関わらず説明不足感が否めません。彼のバックボーンがよく見えないため、兄弟間の絆の深さやその関係性がはっきり見えないのです。ですから、何故弟君がそこまで兄のために壮大な企画を大金をかけて計画したのか、肝心なところを観る人の想像力に任せてしまっています。 それに、肝心のこの企画、『自己啓発』も兼ねている部分がありそうですけど、完全に逆効果のような気もします。 綿密な事前のテストによって、ある程度の行動パターンは予測できると思いますが、『もし主人公がプランどおりに動かなかったら?』。そのときはきっとプランB、C、Dくらいまでは用意しているのでしょうね。だとしても、やはり、序盤のテレビ、それに銃撃、タクシー、メキシコにぽいってのは流石に無理があると感じるのですが、いかかでしょ?[DVD(字幕)] 5点(2014-10-25 13:33:23)《改行有》 1876. バッファロー'66 《ネタバレ》 退屈なストーリー、魅力に欠ける登場人物、映画として決して面白いとは言えません。ですが、なんとなく最後まで見てしまう何かがあります。『成り行きが気になってしまう』タイプの映画です。 ダメ人間をだらだら見せられてしまう前半にはかなりフラストレーションがたまってしまいますが、それもすべてラストへの前振りだとすれば一応の納得はできます。 主人公が無茶な賭けをしたり、親に見栄をはりまくったりする一連の行動が、すべて親の関心を自分に向けさせるためだとしたら、殺人→自殺を考えるビリーの心理・動機には一貫性があります。反社会的行為や自身の死は、親及び世間の関心の目を自分に向けさせる最終手段だからです。マザーテレサが『「愛情」の反対は「憎しみ」ではなく「無関心」だ』と言っていましたが、ビリーの境遇はまさにこれにあてはまるのかもしれません。 ラストの妄想シーンで、彼が殺人をし、自殺をし、両親が自分の墓参りをしています。ところが父親が『腹が減った』と言ったところで、彼は妄想から抜け出します。所詮、自分の死をもってしても、世界は変わらないことを悟ったのでしょう。そして、そこで初めて彼は、レイラの存在に気づいたのだと思います。 正直映画として面白いとは思えませんが、クリスティーナ・リッチの魅力が存分に発揮されていることもあいまって、一種の妄想映画としての面白さはあるかもしれませんね。[DVD(字幕)] 5点(2014-09-14 18:05:43)(良:2票) 《改行有》 1877. スポーン 《ネタバレ》 こーゆーアンチヒーローものって好きです。『ダークマン』しかり、『クロウ』しかり。ただ、惜しいのは、本作にはやや爽快感やカタルシスに欠ける部分があるんですよね。 また、子供向けにしては表現やセリフがきわどい部分があるし、大人が見るにしては子供っぽすぎる気がします。子供の心を残したまま大人になっちゃった、僕みたいな人にはきっと楽しめるんじゃないでしょうか。 マント。鎧。ヴァイオレーター。良かったです。個人的には、この3点の造形はかなり良いです。特にマントはいけていますね。もう少しマントと鎧を使った活躍を観たかったくらいです。でもカリオストロはいるかな?原作読んでないので何とも言えませんが。 ストーリーが、はっきり言ってイマイチです。敵も味方も、なんだかスケールが小さく感じます。それはきっと、ストーリーの中心にワンダがいるからなんです。たとえダークヒーロー、アンチヒーローでも、もう少しぴりっとした意義や大儀が欲しいものですね。 最後に、地獄での戦いが結構ひどいです。これはもうCG使い過ぎて、もはや映画っぽさがなくなっています。『いったい何を見せられているんだろう』という気持ちでいっぱいでした。このシーンで興醒めしちゃいました。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2014-07-28 04:14:42)《改行有》 1878. ザ・ハリケーン(1997) 《ネタバレ》 『「パーフェクトストーム」と「ジョーズ」の面白さがここに融合!』というCMは流石に誇大広告だとは思いますが、そんなに悪い出来の作品でもありません。テレビムービーっぽい低予算な雰囲気ではありますが、大海原で水も食料もない過酷な状況がよく表現できていると思います。 スーザン役のメリッサ・ジョーン・ハートと、ジェーソン役のジョナサン・ブランディスはなかなかの美男美女でして、この二人がいるだけで映画の見栄えがよくなります。やはりエンターテイメントの世界ではヴィジュアルも大事ですよね。 それぞれの登場人物には、過去に何かがあった背景みたいなものは感じ取られるのですが、それが何かまでは劇中で語ってくれません。そのためか、理解不能な行動にイライラさせられることがあります。 そのあたり思い切って目をつぶっちゃうえば、そこそこ楽しめる作品なんじゃないでしょうか。ただ完全なるB級映画ですので、スーザンのナレーションみたいなもんは安っぽさが増すだけだから無いほうが良かったです。[DVD(字幕)] 5点(2014-07-24 04:36:36)《改行有》 1879. 大いなる遺産(1998) 《ネタバレ》 前半が良かった。良すぎたといってもいい。 だから踊りながら大人になった二人を見たときのがっかり感が半端なかったです。 念を押しますが、グウィネスとイーサンが悪いとかミスキャストとか言うわけではなく、10歳のフィンとエステラが完成されすぎていたのです。 どうしても前半と比較してしまうと、後半の二人は有名な役者さんということもあり、子供時代にあった神秘性が影を潜めてしまったのが残念です。 後半はストーリーにも問題があります。作成者側の自己満足で終わるような自己陶酔型のストーリー展開や演出は好きではありません。 子供時代から高校生、漁師、NY、パリ、帰郷と壮大なスケールで描くラブロマンス。この壮大なスケールで描くドラマタイプの作品では、個人的に説得力のある動機付けがないと物語にうまく入り込めません。『ジョーとの絆を断ち切らなければ成功できない。』『エステラがウォルターの求婚を受け入れた。』『アーサー・ラスティグが全財産を投資して援助していた。』物語の核心部分の、各主要人物の行動の必然性が全然伝わってこないんです。 はっきり言って、冒頭からラストまで、ひたすら雰囲気押し一本で説得力に欠けます。 NYの自室でエステラを描く時の音楽と映像の一体感。手をはうてんとう虫。水飲み場のシーン。はっと目をひくシーンも多い作品なだけに、それが本作の作風なのかもしれませんが、ストーリーに魅力がないのが残念です。[DVD(字幕)] 5点(2014-07-21 06:07:42)《改行有》 1880. ナイス・ガイ 《ネタバレ》 ジャッキーが大好きなので、彼が出る映画はとりあえずどれも見るようにしているわけですが、やはりラストでアクションを封印されるのは辛いです。ラスト以外では、序盤でもデパート内でも工事現場でもアクションを頑張っているのに、最後の最後で重機使って破壊しまくって終わりってのは、ジャッキー映画としてどうなんでしょ?ファンを裏切る行為になるんじゃないですか? そんで、ジャッキー映画の悪いパターンっていうのはしっかりこの作品でも踏襲されてるんですよね。その一つがスローモーションの多用。そんで、同じシーンをアングル変えての複数回再生。『どう?これすごいでしょ?』っていうのをアピールされるのは好きじゃないです。ストーリー上必然性のあるアクションを準備し、それをさらっとやっちゃうほうが、個人的には感動します。『ああ、このアクションって大変なんだ。』っていうのを劇中内で見せるのってダメじゃないですか?せめてそれはメイキングのほうでやって欲しいです。 そしてもう一つがヒロイン複数制。今作でもヒロイン的なポジションの人物を3人も用意しちゃったことで、ウェイトが3等分されちゃって、どのヒロインも魅力が半減しちゃいました。個人的にはミキ一人で十分だったと思います。[DVD(字幕)] 5点(2014-06-20 02:15:19)(良:1票) 《改行有》
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