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プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

●今週のレビュー
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1901.  トータル・フィアーズ 映画が嘘の世界であることは承知しているが、核がこんなにも軽く描かれちゃっていいものか。主人公ジャック・ライアンと恋人が爆心地にいたというのにその後、先に作られたシリーズ作品では元気もりもり、子供も授かっているという矛盾はさておき、せめて核を描くことにいくらかの覚悟をもってほしかった。ここでの核爆弾は超デカイ爆弾でしかないようなのだが、まさか本気でそう思ってるわけでもなかろう。あと、子供の喧嘩じゃあるまいし、なんなのだ、このレベルの低い攻防は。とにかくジャック以外のアメリカ人、いや合衆国政府高官の面々はアホばかりなのだが、9.11後のアフガニスタンへの空爆やイラク戦争へと向かったアメリカを見てるとあながちはずれてもないのか。[DVD(字幕)] 4点(2010-10-13 16:44:32)

1902.  バイオハザードIV アフターライフ 2Dと3Dがあれば迷わず2Dを選ぶのだが3Dしかなかったのでやむなく。で、見て思うがやっぱり3Dの必要性がさっぱりわからん。ま、そこは置いとくとして。序盤のアリスの大群がなんだか笑いを誘う。お話はシリーズ最高のバカバカしさでなんの捻りもない。てなところがけっこう好きだったりするのだが、アクションまでもが単調でつまらないというのはいかん。スローモーションで見せるならもっとあり得ないアクションを見せてほしい。じゃなければスローにせずに生身のガチンコを見たい。この設定でバイオレンスやエロスが無いのは実に不自然なんだけど、興行上、ゲームから流れてくる低年齢層も考慮してR指定にならないように作られているのだろう。だからこそもっとアクションに力入れようよ。[映画館(字幕)] 4点(2010-09-14 14:14:34)

1903.  ドリヴン 《ネタバレ》 実際のカーレースはただ走っているその映像だけで面白いのに、サービス精神旺盛な映画を作る側の人たちはそれだけじゃ我慢できないのだろう。だからクラッシュという見せ場を作るんだけど、この映画、異様にそのクラッシュが多い。そのうえ派手。カーレースに本来あるだろう緊張感をすっ飛ばして見た目の派手さだけが目に飛び込んでくる。派手なアクションに定評があるレニー・ハーリンの趣向が裏目に出ている。違和感のほうが突出してしまっているCGもレースシーンをしらけさせている。フォーミュラカーを公道で走らせたのは面白いが、ライトの無い車が夜の街を疾走する緊張感は皆無。恋愛をからめたストーリーはかまわないけど、深みが全く無い。セカンドドライバーの暴走→事故という流れもあまりに短絡的であきれる。往年のカーアクションスター、バート・レイノルズをチームオーナーにしたツボを心得たキャスティングとケミカル・ブラザーズの「Out Of Control」にプラス1点。[DVD(字幕)] 4点(2010-09-08 17:35:37)

1904.  ねらわれた学園(1981) 特撮があんまりの出来なのだがこれは時代のせいではなく大林監督のせいです。なんてったって『スター・ウォーズ』よりも『エイリアン』よりも後の作品ですよこれ。こういうのは手作り感覚とは言わない。しょぼいと言うんです。それ以上に、他の大林作品のちょっとでも特撮が入ったものを見れば一目瞭然なんだけど、とにかくセンスなさすぎなんです。これが大林ワールドなのだ。いやほんと。この人にしか作り得ない独特の世界観というのがあって、それはどこかメルヘンチックであって、私個人としては微妙に距離を置きたい世界なんだけど、その大林ワールドが大林マジックによってより強固な大林ワールドを作り上げてしまっているのがこの『ねらわれた学園』。炸裂しちゃってるわけです。炸裂しちゃってるからこその変な吸引力がこの作品にはあってそれが厄介なんだ。[DVD(字幕)] 4点(2010-07-29 15:48:27)(笑:1票) (良:1票)

1905.  コーラス おそらくはこのくらいの時代だと体罰主義、管理主義をモットーとする教師はふつうにいただろうし、ましてや寄宿学校となればいっそうその趣向が強く現れもするだろうと思うんだけど校長一人をこうまで悪者にしちゃうってのはどうなのだろう。ま、悪者はいいとしてもだったらせっかくの悪者の管理体制下における子供たちの萎縮がいまひとつ伝わらないってのはもったいない。悪ガキの孤独で寡黙な反抗はたしかにこの異質な管理社会が生み出したもののように見えるが、新任教師のありきたりな通過儀礼でもあるクラス全員が教室でバカ騒ぎといういかにも健康的な悪ガキ集団といった描写は恐怖政治下にある学校の風景に合わない。ここでの歌を歌うという行為は自由の象徴なのだから歌に行くまではとことん閉鎖的でなきゃその自由さが伝わりにくい。あと、回想シーンのどこか中途半端な終幕はけして悪くないのだが、そこから現代のシーンでうまく締めてくれないもんだから中途半端さだけが印象に残ってしまった。 [DVD(字幕)] 4点(2010-06-14 15:26:08)(良:1票) 《改行有》

1906.  愛妻物語 レビュー二番目にして前の方と同じく4点というのはなんだか気がひけるのだが、見る人によってはじゅうぶんに高得点だってありえる感動ドラマですので。とフォローから入ってみる。シナリオライターの主人公が「これはシナリオじゃない。ストーリーです。」と大御所映画監督・坂口から付き返されるシーンがありますが、これは実際に新藤が溝口健二監督に言われたという有名なエピソードです。そのことからもこれは「半自伝」どころか「ほぼ自伝」と言っていいかもしれません。新藤監督の亡き妻への気持ちと監督デビュー作ならではの力の入りようゆえか全体的にちょっと硬い印象を受けました。演技自体もどこか前時代的に見えたのは、たまたま同時期に拝見した同時代同テーマの清水宏『もぐら横丁』のせい(清水監督の演出は際立って自然を装ってるもんで)だけではなかろう。でも私映画の、しかもこの内容ならではの監督の真剣さは伝わります。[映画館(邦画)] 4点(2010-05-19 16:53:56)

1907.  CASSHERN 私が子供の頃、アニメというのは子供のものだった。子供だけのものだった。それゆえにメッセージは明確で、バカバカしいほどに短絡的でもあった。『CASSHERN』のベースはそこにある。というか後の『GOEMON』もそうなので(レビュー済み)紀里谷和明監督のベースということになるんだけど、要するにこの人の創作物の原点はどんなに物語を複雑化しようがビジュアルを大人びたものにしようが子供向けアニメであることに変わりないのだ。大人に向けてこんなことをする作品もそうは無いので一見新鮮味はあるのだが、どうも確信犯ではなく監督本人はいたって本気で大人映画のつもりっぽいので受け止めるこちらは困ってしまうのだが。セリフ過多は映像で語ることを拒否しているのではなく、これも原点にアニメや漫画があるから自然とこうなったのだと思う。戦いながら、ときには空中で留まりながらお互いが語り合うなんてシーンはまさに漫画。ピッチャーが投げバッターが迎え撃つときバッターが○○破れたり!とか言ったりそれにピッチャーがなに!?とか反応したりとかいうのと同じ。コンマ1秒の世界が数十秒に引き伸ばされるアレ。『GOEMON』のレビューでも書いたが、映画を知らないというのは強みでもある。紀里谷作品のオリジナリティはその強みの証し。しかし見るほうも映画を期待してはいけない。[DVD(邦画)] 4点(2010-04-08 16:00:01)

1908.  CUTIE HONEY キューティーハニー 大量のおにぎりを食べながら下着姿で街中を走る天然系のちょっとイタイ女の子、ってキューティハニーちゃうやん。と、幼少に親しんだアニメ版とのギャップに一瞬意気消沈するも、ここまでキャラが違うとかえって庵野版オリジナルハニーとして割り切れてしまうので立ち直りも早かった。サトエリの徹底した肌の露出とそれをとらえる徹底したカメラアングルは流石なのだが見せすぎのせいかエロチックさは意外とない。全体的にコミカルに仕上げているのが好感が持てる。一番うけたのは及川ミッチーの登場シーン。と、けっこう面白い要素を多分に含んでいるんだけど、お決まりの感動的シーンが冗長。オマージュということなんだろうけど原作イメージを保とうとしている部分はかえって浮いていた。ハニーがあれだけオリジナリティを発揮してるんだからもっとはじけきっちゃってもよかったのではと感じた。ハニメーションに関してはその必然性がいまいちわからなかった。[DVD(邦画)] 4点(2010-04-07 18:24:01)

1909.  イノセンス ああ、理屈っぽい。前作ではまだ草薙素子の身体が極めて人間であったうえに、語られる哲学も人間的な葛藤の上に模索されるのだが、この作品では生々しいものはことごとく排除され哲学だけが充満しちゃってるので、世界観としての面白さはあっても映像としての面白さが非常に乏しくなっている。また前作や「パトレイバー」で見せた写実的風景のSFアニメとしての魅力的な絵も激減(高い技術は見せ付けられたが)。絵は理屈に説得力をもたらすものでしかなく、あらゆる辻褄を合わせるものでしかない。アニメーションの醍醐味は無い。しかし最初からアニメーションであろうともしていない。これは押井守の論文だ。いや、論画か。[DVD(邦画)] 4点(2010-03-26 16:04:52)(良:1票)

1910.  GOEMON 紀里谷作品の最大の特徴は創作の源流に漫画やアニメがあるところ。もっと言うと漫画やアニメしかないところ。映画を作る人の源流に映画が無い人なんてそうそういません。そこが紀里谷監督の強みなのです。スーパーヒーローでもなければ新造人間でもない五右衛門が超絶的な身体能力で大暴れすることを堂々と描ききる。ギャグに逃げず照れもせず、あくまで大真面目にかっこいいと確信して。それはたしかにイタイし、幼稚でもあるんだけど、こういう人もいないと面白くない。お話的にも前作同様にヒーローが平和を願うという、よくまあそんなこと恥ずかしがらずにってことを大真面目に訴えてくる。そういう意味では前作とやってることはなんら変わっていないのに、前作とはうってかわって概ね受け入れられていることに驚いた。この差はなんなのだ?やっぱりストーリーですか?あと、紀里谷ワールドを担うビジュアル面ですが、新しくはないものの自由に混ぜ込んで取り入れた美術はOKなんですが、全体を覆うCG着色がダメ。独自色は出てるんだけど濃淡、明暗が乏しいので見にくい。[DVD(邦画)] 4点(2010-02-19 15:34:32)(良:2票)

1911.  チーム・バチスタの栄光 田口先生を原作の男から女に変更したのは、男男のコンビよりも男女のコンビにしたほうが画的に映えるだろうし原作にはないスクリューボールコメディの予感を漂わせてこれはこれでいいかと。ただ、病院内権力に全く関心が無く手術に関してもド素人であることが物語の主人公としての必然であった原作に対し、映画はド素人であることが全く活かされずに終わってしまうってのはどうかと。と言うものの、無能な常識人間と有能な非常識人間のコンビという映画オリジナルな関係を作っているわけだからこれもまたアリなのかもしれないんだけど、こうなってくると元来事件と無関係の主人公が事件に関わってゆく展開にもう少し工夫が欲しかったように思う。医療に関する社会問題を前面に出さず、あくまでミステリーとコメディに徹した作りは良かったと思う。でもそのコメディ部門を牽引するトンデモキャラの白鳥が「どんと来い!超常現象」の著者とかぶってしまっているのは制作者側の怠慢だと思う。[DVD(邦画)] 4点(2010-02-04 17:13:20)

1912.  ウォッチメン これまたコミックを知らないもんで、このやたらとじめじめとした暗いトーンが映画独特のものなのかコミックにあったものなのかわからないんだけど、このトーン自体はこれまで見たことのあるスーパーヒーローものにはないもので新鮮に感じた。スーパーヒーローたちが現実の世界にいるその荒んだ状況がまた面白いのだが、彼ら彼女らがこの世界にいることの説明がくどい。ベトナム戦争とかケネディ暗殺という史実に彼らを絡ませてニクソン天下の世界を作っているのだが、これをマンガや小説なら面白く読めるんだろうが、映画だとここの説明がどうしてもくどくなる。キャラ的にはロールシャッハとドクター・マンハッタンが抜きん出て魅力的だがそれぞれの過去とか葛藤とかもいらんやろ。そんなもんよりロールシャッハを目の敵とする連中がうようよいる刑務所内の緊張をもっとスリリングに描けよ。刑務所の暴動をもっとダイナミックに描けよ。彼ら彼女らのアクションをもっと堪能させろよ。[DVD(字幕)] 4点(2010-01-27 14:13:26)

1913.  ラスト、コーション 誰も信用できないという特異な環境、特異な立場にある男が、唯一人間らしくいられるのがある女との肉欲にまみれたひと時。演劇からスパイ活動へ派生し、常に偽りの自分でいなければならない女が最も正体を知られてはいけない男との肉欲の世界の中で本当の自分を見出してゆく。嘘が蔓延する世界の中でお互いを求め合うという唯一の真実。だからセックスはこの映画の中で最重要。当然そのシーンは「最重要」であることを訴えるようにセンセーショナルさを伴うことになる。それはわかる。でもセンセーショナルさそのものを得るためのセックスシーンになってはいまいか。規制の厳しい中国の監督が前作ではゲイの世界を描いて見せた。今回もタブーに挑戦するのだということが目的の一部になってはいまいか。見せ方がそう感じさせる。もうひとつ。男と女のあれこれはうまく描かれているのだろうけど、その時代その場所の恐怖と緊張が乏しすぎる。この設定ならばもっとドキドキしたものにならないと。それにしてもタン・ウェイはたいしたもんだ。処女の顔も娼婦の顔もできちゃうんだもんな。それとも女は化粧と衣装でなんにでもなれるのか。[CS・衛星(字幕)] 4点(2009-12-15 15:53:07)(良:1票)

1914.  ザ・マジックアワー 三谷幸喜作品の面白さは演劇にこそある。『12人の優しい日本人』が面白いのは会話劇だからだ。言い換えれば会話だけで人を楽しませることができるのが三谷幸喜である。ところがどうも監督は映画をしたいらしい。前作『ザ・有頂天ホテル』は『有頂天時代』と『グランドホテル』を合わせたタイトルから想像するに「映画」と「三谷演劇」の融合を試みようとしたものだったのかもしれない。しかし実際は試みてはいない。自由に視点を変えられるカメラが三谷演劇を切り取ったにすぎない。長回しは映画的空間を作らずにNGの許されない演劇の醍醐味こそを映し出していた。しかしだからこそ面白いのだ。しかししかしこの『ザ・マジックアワー』というこれ以上ないくらい映画を連想させるタイトルを冠した作品は今度こそ「映画」と「三谷演劇」の融合を試みる。演劇的な室内劇から外へ出る。カメラは何度も切り返される。クレーンで上昇もする。「映画内映画」という映画的モチーフが映される。映画に対する露骨な愛を見せてもいる。たしかに前作よりもはるかに映画に近づいた。でもそうなってくるとこれまで三谷映画で気にならなかった粗が気になってくる。融合の弊害。例えば明らかにそれとわかるセットは三谷演劇を見せるために必要な虚構を演出するアイテムなのだろうが演劇ではなく映画っぽく撮ることで不自然さだけが目立ってしまう。窓から見下ろす「外」も「外」には見えなく、「この街から出よう」と言われても街の外も想像できない。融合の途中段階として今後に期待。でも演劇的オーバーアクトのうえにさらなるオーバーアクトをのせて笑いをとるのは「演劇」ならではであって、やはり三谷は「映画」より「演劇」で魅せてほしいとも思う。[DVD(字幕)] 4点(2009-12-08 12:03:39)

1915.  ライフ・イズ・コメディ ! ピーター・セラーズの愛し方 《ネタバレ》 よく子供がそのまま大きくなった人などと形容される人がいるが、ここで描かれるピーター・セラーズがまさにそんな人。道化を演じればみんなが笑ってくれる。いざとなったら道化を演じればいい。この安全弁でもあり最強の武器を手にしたセラーズは高嶺の花にも臆することなく大胆にアプローチしてゆくことができるのだ。その一方でこの安全弁と最強の武器があるから大人の分別も持ち得ない。おそろしく幼稚な大人が出来上がる。そういえば『ロリータ』の中のセラーズもとんでもなく子供な大人だった。この作品はセラーズを演じるジェフリー・ラッシュがセラーズのまわりの人間に突如変身して登場するという幻想的なシーンをところどころに配している。カメレオン俳優のカメレオンぶりを描く映画としてなかなかシャレの利いた構成だと思うし、あまりに辛辣な人物造詣を虚構の中のものとして見る事を多少なりとも助長しているように思う。だがピーター・セラーズという実名と彼が出演した数々の実在した映画のワンシーンがこの映画を虚構のものとして見る事を拒絶する。つまり純粋に映画を楽しめなかった。『博士の異常な愛情』のセラーズは苦悩していたのか!全く気付かなかったよ!とか『カジノ・ロワイヤル』のセラーズは憤慨していたのか!知らなくてごめんよ!とか、なんともいたたまれない気持ちになっちゃったよ。 『チャンス』での彼が称えられてるけど、あれだって子供のまま大人になったような役じゃん。なんか複雑~。[DVD(字幕)] 4点(2009-12-07 18:23:45)

1916.  エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか? 巨大企業はいかにして崩壊したのか?とサブタイトルにあるようにすでに崩壊された、つまり過去のことを延々と綴っているだけ。たしかにエンロンがいかにして成長しいかにして崩壊していったのかを分りやすく見せてくれてはいる。メッセージ的なものといえばエンロンとブッシュ、あるいはエンロンとシュワルツネッガーの黒い関係を臭わすあたりに極めて政治的な思惑が見え隠れするのと、「人生を振り返り”失敗した”と認めるのは難しい」という至極真っ当な秘書(だったっけ?)の言葉が終盤にあったが、言い換えれば関わった人間の大半は反省することすらない結末だったわけで、この事件で何かを学ぶことなく又同じようなことが繰り返されるのだろうという投げやりな幕の閉じ方それ自体には社会を憂うメッセージが内包されているととってもいいかもしれない。しかしエンロンの崩壊そのものに対する独自の見解があるでもなく、ゲーム感覚で金儲けに便乗するトレーダーたちをピックアップするでもなく、カリスマ、ケン・レイその人に迫ったものとも言いがたく、けっきょく、あらすじはわかったけど、面白いところがなかった。面白い題材がゴロゴロしてるのに。最も魅力的題材はなんといっても途中でまんまとばっくれたストリップ大好きな天才中国人だ。ここ、追いかけてほしかったなあ。[DVD(字幕)] 4点(2009-11-13 17:02:53)(笑:1票)

1917.  MISTY(1997) 事件が起きるまでのあれこれがかったるいんだけど、このかったるいあれこれが後の展開に作用する伏線だったりするのだろうと少しドキドキして見た。日本の武士にとうてい見えない顔立ちの金城武とまだ宝塚の非日常オーラを纏う天海祐希の、背景から魅力的に浮いた二人がこのドキドキ感をいっそう高めてくれる。振り返ればこのかったるい時間帯が一番映画を楽しめた。最も楽しめるところだと勝手に予想していた、いわゆる三者の言い分が食い違う事件のミステリアスな様相となるはずの部分がまずもってミステリアスじゃない。さらにそこに描かれる人間の業といったものなんかにはほとんど触れてこない。どうやら、真実には悲しい過去が秘められていた!などというテレビのサスペンスドラマのようなノリを楽しむもののようだ。原作とか黒澤の『羅生門』とか頭から払いのけて見たほうが良いが、実際それは不可能に近く、だからこそ作り手たちはこんな陳腐なドラマに改変したものを高尚なフリして見せるしかなかったのだろうか。痛々しい。[ビデオ(邦画)] 4点(2009-11-06 15:49:52)

1918.  20世紀少年 -最終章- ぼくらの旗 《ネタバレ》 一身上の都合で見に行ってしまいました。これだけはイヤだって言ったのに。ちなみに前の2作はDVDでちらっと見ました。ヨメがこの日のために借りてきたんだけどあまりのくだらなさに途中で見るのやめました。これはそっくりさん大会か。金のかかったかくし芸大会か。いや、そういう意味では楽しめたのかもしれない。神父なんてめちゃそっくり。なんでわざわざそっくりメイクをする必要があるのかわからんが、とにかく笑えたからまあいいか。原作マンガを知る者限定のお楽しみではあるが。マンガのほうでは終盤、まだ続くかと呆れながら読んでたので「ともだち」の正体とかもうどうでもいいよと思ってたんだけど、映画のほうはこれ1作(といっても155分)で同じように思わせてしまう。マンガ版の途中までの「ともだち」でもあった○○○○が実はみんなが□□□□君のことを勝手に○○○○だと思ってたという映画版のみの、そりゃ傷つくよ、な展開はさすがは浦沢直樹(脚本)と思いました。まあ、どうでもいいけど。地球防衛軍を武装解除させたときにヘルメットのフェイスカバーをあけたら高嶋政伸と田村淳だったシーンで、ナイナイの岡村やったら面白かったのにとかヨメと笑いながらトークがはずんだことに感謝の意を込めて大サービスの4点だ![映画館(邦画)] 4点(2009-10-13 16:37:05)(笑:2票)

1919.  処刑遊戯 松田優作じゃないと成り立たないハードボイルド・アクション。と言いたいが松田優作をもってしてもこれはやり過ぎ。よくもまあ、あんなくさい台詞を次から次と並べられたもんだ。台詞以上にくさいのが演技。優作が女を見る目つきとか痛みに耐えている表情とかいちいちオーバー。頭殴られて気絶するシーンも「がくっ」という音が聞こえてきそうだ。せっかくの長回しも緊迫感に欠ける。でもこれで丸山昇一が出てきたんだから当時はこのコミカルに逃げないハードボイルド一直線がそれなりに衝撃だったということなのかもしれない。少なくともこれで優作の商品価値は高まったと思う。丸山×優作だったら工藤栄一監督『ヨコハマBJブルース』を推す。[DVD(邦画)] 4点(2009-10-06 16:52:06)

1920.  スパイチーム 傷心をキザに描いたような冒頭シーンからだいたい想像できたのだが、レオン・ライのプロモーションのような作品だった。ストーリーはありがち。シーンもどこかで見たことのあるようなものばかり。まあそれはそれでもいいのだが、傷心の原因が作品の肝なのにそこのところにはあまり触れない。触れないわりにミステリアスにならない。スー・チーがこれ以上ないくらい謎の女ですって感じで登場するんだけど見せ場無し。スー・チーがどうなっちゃうとかはアレでいいんだけど、主人公の傷心を振り切る女として存在しなきゃいかんと思うのだが、なんだかなあ。敵も仲間も含めてみんな地味なのもいかん。[DVD(字幕)] 4点(2009-09-28 17:28:18)

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