みんなのシネマレビュー |
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1901. まぼろし 《ネタバレ》 ジャンは失踪なのか、事故死なのか、自殺なのか。マリーも観る者もわからないところが歯痒い。寂しさの穴埋めにされた挙句、ジャンの代わりになり得ず「あなた軽いのよ」と申し渡されるヴァンサンはいい面の皮。現実を直視できないマリーを演じたシャーロット・ランプリングの美しさにハッとさせられ、老いた姿にドキッとさせられた。[DVD(字幕)] 5点(2016-09-13 14:28:34) 1902. Re:LIFE リライフ ヒュー・グラントの為の作品。幾つになっても何時もと変わらぬヒュー・グラントをたっぷり堪能させてもらえました。[DVD(字幕)] 7点(2016-09-12 23:13:22) 1903. バニー・レークは行方不明 《ネタバレ》 狂気を孕んでいそうな登場人物達の中にあって、実はマトモな人物が一番狂っていた。露わになる際のアップの姿に身震いする。こんな者達を相手に常に冷静沈着で事件解決にあたる警視を演ずるローレンス・オリビエに作品の格調の高さを感じた。[DVD(字幕)] 7点(2016-09-12 22:58:14) 1904. エージェント・ウルトラ ストーリーが滅茶苦茶。「CIA」という題で小学生が作文を書いてもここまでヒドイ代物にはならない。イスラムの自爆テロ犯と似たような人間を作り上げるのが目的なのか思われるMKウルトラ計画を題材にするのならマトモな作品を観たい。[DVD(字幕)] 1点(2016-09-12 22:43:37) 1905. 酔いどれ天使 眞田と松永の台詞が全編に亘って怒鳴っていることに辟易する。掃き溜めに鶴と呼べる女学生の存在がなければ観るに堪えない作品。真に強い人間について考えさせられるエンディングが秀逸。[DVD(邦画)] 5点(2016-09-03 18:58:19) 1906. コードネーム U.N.C.L.E. 1963年を舞台に米ソが協力してナチス残党の悪巧みに立ち向かう。キャラの立った登場人物達の絡み合いに、笑って、ホロリとして、手に汗握った。敵ボスの優雅さは特筆もので作品に華を添える。齢を重ねても優男の面影が残るヒュー・グラントが観れて嬉しい。オープニングとエンディングのセンスにも魅了される。掘り出し物の一品。[DVD(字幕)] 8点(2016-08-28 19:12:20) 1907. ラストキング・オブ・スコットランド 《ネタバレ》 未熟で浅はかな「アミンの白いサル」ニコラス医師に味わわされた相当な後味の悪さは、架空の人物だという事に少しだけ和らいだ。[DVD(字幕)] 6点(2016-08-14 20:18:09) 1908. 杉原千畝 スギハラチウネ 世界を変えたい、この国を良くしたいという外交官としての矜持とは無関係に見えるビザ発給に踏み切った理由を知りたかった。帰国後の外務省の仕打ちに対する夫婦の思いを知りたかった。消化不良な作品なれど、根井三郎の存在と自治三訣の精神を知ったのは収穫。難民の苦汁を味わった人達はパレスチナ難民に対して何を思うのだろうか。[DVD(邦画)] 5点(2016-08-08 01:24:34) 1909. オデッセイ(2015) 《ネタバレ》 ジャガイモ作り等における生への執念は見応えがあるも、救出劇において中国のNASA(?)が登場したのには頭の中が?で一杯で鑑賞の集中力が薄れていった。[DVD(字幕)] 5点(2016-08-08 01:10:57) 1910. ビフォア・ザ・レイン マケドニアに於いてのマケドニア人とアルバニア人の内戦。親族であっても躊躇いなく殺してしまう下劣さ。度々見られるグロテスクな映像の下劣さ。第2部のストーリーの下劣さ。監督の言わんとしたいのは何なのか、自国の惨状なのか、人間とはこの程度もものなのだということか? ひたすらに陰気臭い作品にゲンナリ。[DVD(字幕)] 2点(2016-08-08 00:56:20) 1911. 永遠の人 《ネタバレ》 度々流れる歌詞までついているフラメンコ風の音楽が「何じゃこりゃ?」という意味不明なシロモノで呆れると共に不快になる。登場人物全てが「私「だけ」が憐れである」という遣る瀬無さに満ちており嫌になる。隆が一番情けないと思う。ラストの僅かな救いにも気持ちは晴れない。[DVD(邦画)] 4点(2016-08-03 16:04:48) 1912. テキサスの五人の仲間 《ネタバレ》 観ていて虫唾が走る情けないヘンリー・フォンダが招いた窮地をジョアン・ウッドワードはどのように脱するのか見入ってしまう。逆転勝利はめでたいながらも都合が良過ぎる気がしていたら、「五人の仲間」の意味が解って醒めてしまう。特に健気だと思っていた子供を思うと後味の悪さが募る。[DVD(字幕)] 6点(2016-08-01 12:55:15) 1913. 現金に手を出すな 《ネタバレ》 年寄チームVS若造チームの他愛ないお話であってもジャン・ギャバンのオーラに見惚れる。無法者に対する因果応報な結末に耐える姿は絶品。[DVD(字幕)] 5点(2016-07-15 02:50:19) 1914. ディナーラッシュ 《ネタバレ》 落ち着けないレストランで食事をしたいとは思わない。ストーリーもゴチャゴチャしてイライラする。自分の大切な店を復讐の場所に選ぶ神経が不快。尺が短いのが救いだった。[DVD(字幕)] 4点(2016-07-06 23:38:47) 1915. ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い バーベキューで泥酔しⅢ度熱傷を負いながら、「記憶が無い、痛みが無い」とアッケラカンとしている娘を叱り飛ばした出来事を思い出す。映画にするくらいなので、ありえないハチャメチャさは百歩譲るとして、それがドラッグによるのは一歩も譲れない。蛇足なエンドロールがつまらなさにとどめをさす。[DVD(字幕)] 3点(2016-07-03 16:34:58) 1916. チョコレートドーナツ 《ネタバレ》 男同士の愛の深さに羨ましさを生れて初めて感じた作品。条理を尽くさない法律家の罪深さを見せつけられる。出所した実母がマルコの前で晒すどうしようもない醜態を、ゲイが養育すると悪影響を及ぼすという判断を下した判事達に見せて感想を聞いてみたい。バッドエンドに呆然となるがマルコの死顔を見せない演出が救い。[DVD(字幕)] 8点(2016-06-30 23:44:28)(良:1票) 1917. ある殺し屋 阿婆擦れを描かせたらピカイチの増村保造の名に恥じぬ圭子(野川由美子)、野心ギラギラの三下前田(成田三樹夫)、善良そうな小料理屋の店主/凄腕殺し屋塩沢(市川雷蔵)。それぞれ際立った個性に惹かれるものの、三人が絡んで進んでゆくストーリーが拙くて盛り上がれないの歯痒かった。[DVD(邦画)] 6点(2016-06-20 14:43:13) 1918. サイダーハウス・ルール 《ネタバレ》 マイケル・ケイン演じるラーチ医師が出色の存在。孤児達を守る慈愛に満ちた父親。法を犯しても堕胎を行う信念の医師。実子のように接するホーマー可愛さのあまりに卒業証書偽造や徴兵逃れのレントゲン写真すり替えを行うあまりにも身勝手な親馬鹿。ホーマーが巣立った後の喪失感が滲むエーテル中毒。彼の辿ってきた人生を見てみたかった。ホーマーはラーチの後を継いで孤児院に戻ったが、2年ばかりのサイダーハウスでの体験は彼にとって貴重なものとは思えないところが減点。[DVD(字幕)] 6点(2016-06-12 18:49:26) 1919. 薄桜記 《ネタバレ》 五人組に卑劣な手段で凌辱された千春を「千春に非はないが、町人なら見過ごされることはあっても、武士の道ではそれが許されぬ。自分の頭では許していても肉体が許さぬのだ」と離縁し里に返す典膳。千春への愛情から義兄に真相を明かさず甘んじて太刀を浴びる。ボトリと落ちた右腕に武士の生き辛さを見る。ラストの立ち回りは端整な典膳とは真逆ののた打ち回りながらの一太刀一太刀の気迫が凄まじく侍の一分を見る。言う事なしの市川雷蔵に対して千春を演じた真城千都世の拙さが残念だった。[DVD(邦画)] 7点(2016-06-04 01:16:01) 1920. 赤ひげ 《ネタバレ》 初見。赤ひげが仕切る小石川養生所を舞台にした新米医師保本登の成長物語。弱き者には慈悲深く強き者からは金を巻き上げる三船敏郎の重厚さに対する加山雄三は清々しくて凛々しくて引けをとらない存在に驚く。赤ひげが語るところの「病気の陰には恐ろしい不幸が隠れている」が、各エピソードによって示される。狂女の帯使い、蒔絵師の娘の絞り出すような一言一句、佐八とおなかが再会した時の風鈴の音、床を磨くおとよ、また盗みをしてしまった乞食にしときゃよかったと謝る長次。言葉通りの恐ろしさとやるせなさでとにかく息苦しい。そんな中にあって賄の4人が見せる人情が殊更胸に沁み、この世も捨てたものではないと思わされる。井戸に向かって長次の名を叫ぶおとよの回復した姿は保本にとって医者の務めを果たしたと言えるのでしょう。赤ひげが枯れ木を折るように手足をへし折る立ち回りシーンがマイナス0.1。製作に携わった全員の渾身の思いが感じられる傑出した作品。感服しました。[DVD(邦画)] 9点(2016-05-31 01:52:50)(良:1票)
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