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1.  アルキメデスの大戦 《ネタバレ》 冒頭の米軍飛行艇の救出シーンと、国家の行く末を決める会議シーンでの罵り合い。 ここに現代社会に通じる日本そのものと、アメリカの大きさが凝縮されてたのではないでしょうか。 これをアメリカ人を1人も出さず描いた技量と脚本に脱帽しました。 ただ、大和を依代に…という考えは承服しかねます。[映画館(邦画)] 7点(2019-08-01 21:32:59)《改行有》

2.  天気の子 《ネタバレ》 主人公の大切さを再認識した作品でした。比較的移入しやすい主人公の日常が描かれず最初から家出状態で、最後まで家出の原因が語られない。 映像と音楽は文句のつけようがありませんが、大音量でほら、感動シーンだ!泣ける!というような使い方でうんざりしてしまいました。 星を追うから感じていましたが新海監督のsf、ファンタジーは若干冗長になるきらいがあるのではないでしょうか。 この点君の名はでは前後半をガラっと変えることでうまく観客を引き込んでいたと思います。 そして観客をつなぎとめるものは主人公の描きこみの深さだと思います。 会いたい、会いたい、この主人公はどこかポニョに似ている印象を受けました。 巫女もバイト先の社長もあくまで脇役であり、世界観の構成員以上の役割は果たせないと思います。 秒速や雲の向こうで見せた主人公の心の底は時に周りの世界観を吹き飛ばす深遠なものでした。 残念ですが今回の主人公には、一緒に居たい、離れたくない!以外の声が聞こえませんでした。 もう一度、新海監督の作品で人の心の底を見せて欲しいと思いました。[映画館(邦画)] 4点(2019-07-24 02:55:01)《改行有》

3.  検察側の罪人 《ネタバレ》 クライマーズ・ハイを見た後と同じ気持ちになりました。なぜこれだけのキャスト、これだけの原作があって、この作品になるのか。 これではまるでダイジェスト版のようです。 役者の演技、画は文句ない出来だと思います。人物の描きこみの浅さ、詰め込みすぎと映画オリジナルストーリー改変が問題だと思います。 そもそも軸がよくわからない。松倉の異常性に対する最上の暴走なのか、新米沖野の苦闘と最上の強大さなのか、最上と諏訪部のバディムービーにーしたいのか。はたまた最上と丹野の物語か。 2時間映画にするならば最上の家族の話、丹野は全面カット。白骨街道もカット。最上の生い立ちを諏訪部との関係を絡めてもっとしっかり描く。 沖野は最上への尊敬→疑念→決別→対決という心情の変化を橘との関係を絡めて描く。 捻りがないが主役を沖野に据えて、最上、諏訪部と沖野、橘の対立軸を明確にした方が良いのではないだろうか。そうなればラストの沖野の叫びに重みが出たと思います。 もう2時間あるならば、最上の逮捕まで行って最上vs沖野で沖野vs松倉のときのような対決も有り得たのではないでしょうか。 ここまで書いていますが、映画として出来が悪いわけではないと思います。見せ場は所々にあるし、テンポが良く退屈に思いませんでした。 ただ、本当にもったいない映画だと思います。[映画館(邦画)] 6点(2018-09-03 00:44:25)《改行有》

4.  SCOOP! 《ネタバレ》 チャラ源という危険な登場人物が出た時点で、凡作であればほぼ結末が見えたようなものだと思います。 私はチャラ源の存在を否定はしませんし、充分活かせる存在だと思います。あの結末も否定はしません。 ただし、映画を見る以上、秀作を見たい。 スローモーションで崩れ落ちる都城。「撮れ」という声。全て凡作の代名詞と言えるでしょう。 都城が自らの命を犠牲にしてまで撮らせたいスクープだったのか。撮られたい相手だったのか。 「やっぱり死ぬのか」 こう思った人は少なくないと思います。 自らはピンボケ写真を撮ってネタにできないようにしながら野火には撮らせたいと思った理由は。 パパラッチ、都城、野火。それぞれを描けていないからこういうことになるのではないでしょうか。 不謹慎ですが都城が殺される結末は否定しません。この作品の問題は殺されるほどの奥行きが、 同僚を殺されても「撮る」野火の意志が見えないのです。[ビデオ(吹替)] 6点(2018-02-03 20:14:15)《改行有》

5.  残穢 -住んではいけない部屋- この作品にはいくつかの時代が舞台になりますが、それぞれの時代の作りこみがとても深く、感心しました。 私見ですがこれまで昭和30年代をはじめとする過去の再現というと、とてもとても・・・というものばかりだったように思います。明らかなCGでレンガの建物を量産したり、現代の車が見切れてしまったり、極めつけは現代顔の代表と言われる女優のモンペ姿・・・TVの再現ドラマレベルのものが少なくありませんでした。 しかしこの作品の空気は昭和の空気をろくに知らない私が言うのもなんですが本物に近いと感じました。 嬰児殺しを報じた記事の文字の絶妙な不規則感、つぶれ具合、フォント、どれをとっても昭和30年代の記事に見えました。 戦前からの重厚な建物の前で撮られた現代風の顔が見えない高野家婚礼写真には奥深い不吉さが感じられました。 吉兼家の調査記録は明治大正の本物の史料にしか見えませんでした・・・ 惜しむらくは奥山家の奥座敷が若干新しく見えたところでしょうか。 こういった画は「あるかもしれない恐怖」を「実在の穢れ」に昇華させるには十分なつくりでした。 個人的には女優霊以来、「画」に恐怖を感じた作品でした。[DVD(邦画)] 8点(2017-01-06 18:11:47)(良:1票) 《改行有》

6.  コラテラル 《ネタバレ》 とても重厚で、細部までよく作りこまれた傑作だと思います。私はこの作品のマックスと特にヴィンセントのキャラクター、描きこみの深さが好きです。 私は初見ですぐにファンになりましたが、この作品を気に入るかは主人公のマックスにどこまで感情移入できるかがカギだと思いました。この映画の主人公は「夢がある」と言いながら何年もタクシーををだらだらと運転し続ける続けるマックスと、絵に描いたような冷酷無比で完璧な現実主義者の殺し屋、ヴィンセントの二人です。 ただ実質的な主人公はマックスでしょう。私は私自身や周りにマックスのような人間は沢山知っていますが、ヴィンセントのような人間はほぼ知りません(笑) 何となく毎日を生き、自らの矛盾に気づきながらも、気づかないフリをして生き続けるマックスは典型的な「普通の人間」ではないでしょうか。そんなマックスにどこか自分を重ねながら鑑賞した方は少なくないと思います。 これに対してヴィンセントはそんなマックスと彼の人生をけなし、自分の仕事道具の一つとして使おうとします。 ヴィンセントは「怪物」です。「普通の人間」が沢山生きる街、ロサンゼルスは「普通の人間」と無縁のヴィンセントにとっては忌み嫌う場所であり、劇中でも「来るたびにすぐ出ていきたくなる」と言っています。 またヴィンセントは「地下鉄で男が死んでいても発見に何時間もかかる街だ」とロサンゼルスが嫌いな理由を挙げていますがこれはまたヴィンセントの特異性を表しています。「普通の人間」でも人が死んで何時間も発見されないような街は嫌いでしょう。ただこの場合多くの人は人同士の繋がりの希薄さなどの理由を挙げると思います。 ヴィンセントは違います。彼は最初からビジネス以外で人同士の繋がりなどに重きを置くありえませんし、彼にとっては邪魔なものでしかありません。 彼がここで嫌うのは「普通の人間」の鈍感さ、もしくは低能さではないでしょうか。彼にとっては他人の死は大した問題ではないでしょうが「普通の人間」にとってはおおごとです。おおごとなのに気づきもしない「普通の人間」の集まり、ロサンゼルスは、ヴィンセントにとってきわめて大きな矛盾の塊で、ヴィンセントはそれを許せないのではないでしょうか。 終盤、そんなヴィンセントにマックスは敢然と立ち向かいます。私にはマックスVSヴィンセントの勧善懲悪ものにも見え、痛快なドラマになったようにも見えました。このまま勧善懲悪もので終わってしまえば8点にはなりませんでした。地下鉄でマックスと対決し、死期が近づくヴィンセントはマックスに言います。「地下鉄で男が死ぬ。誰も気づかない」事切れたヴィンセントはただ眠っているようにも見えます。 「怪物」のヴィンセントは忌み嫌ったロサンゼルスの一部になってしまいました。[DVD(字幕)] 8点(2015-05-24 00:22:20)《改行有》

7.  ジャッカル 《ネタバレ》 見る影もなく堕ちたロシア、元IRAの主人公、そしてMP5にG3小銃・・・90年代のアメリカ映画らしい落ち着きのある良い映画だと思います。 あまり評価の芳しくない本作。確かに今の目から見るとストーリーはこれと言って特筆するところは見当たらず良く言えばオーソドックスな作りです。また近年の此の手の映画にありがちな複数人の視点から見せる描き方ではなくデクランたちかジャッカルからの視点の二者のみのため、一見すると作品の深みが無いようにも見えてしまい、特に最近の007シリーズやボーンシリーズのようなスピーディな展開に慣れた眼からするとかなり物足りなく映ります。しかしこれは見る側としては流れを飲み込み易く落ち着いて鑑賞できるという長所にもなり得るでしょう。 最大の難点は人物の描きこみの少なさでしょうか。ジャッカルが謎な存在なのはともかく、主人公のデクランの人物像が曖昧なのが作品に引き込まれる観客の少なさの原因だと思います。元恋人とのエピソードをもっと深く描き、ジャッカルとの対立構造をより鮮明にすればデクランがFBIに協力する動機もはっきりとし、違った映画になったと思います。 低評価の作品のようですが機関砲の射撃シーンをはじめ印象的なシーンが多い作品だと思います。私はラストシーンが特に印象的で、デクランは捜査官と別れ何処かへ歩き出します。小さくなって行くデクランの背中とコーヒー店で談笑する捜査官を見てこれはデクランとこの捜査官のバディムービーであったのだと気付かされました。羊たちの沈黙に似たこのラストはエンドロールにまで本編の余韻を残しつつ、主人公たちの行く末を考えさせる良い作りだと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2014-06-20 21:12:09)(良:1票) 《改行有》

8.  ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ 《ネタバレ》 非常に原作に忠実な、まじめに作られた作品だと思いました。 登場人物のキャラクターから話の筋まで「なぜここまで」と思うほど忠実な作品でした。主人公の彼が語り部となりながら物語が進行するところに忠実さが出ているのだと思いますが、特筆すべきはラストの決闘シーンでの関めぐみさんの演技です。絵里とチェーンソー男の決闘に駆けつけた彼は、「絵里ちゃん!」と叫びます。そこでチェーンソー男に追い詰められた絵里はなんともいえない「泣いたような笑ったような」表情をします。 このシーンは原作でも「泣いたような笑ったような」と記述されていました。絵里はチェーンソー男に殺されかけ絶体絶命の中で彼に再会します。彼に会えてうれしいけどもう私は死んでしまう、というような感情でしょうか。映画化されると聞いたときからこのシーンをどのように描くかと思いましたがまさか原作の活字のとおりに表現されるとは思いませんでした。関さんの演技はすばらしく、絶望の中の歓喜を演じた関さんの目にはまるで儚い希望の光を見たようにさえ思いました。 全体的に明るい雰囲気の作品ですが、彼と絵里の日常にはすぐそこに「死」が存在し、戦わなければ「生」を得ることができません。生きることを正面から訴えた作品だと思います。 彼の締めくくる「生きている俺が羨ましいだろ」という言葉がすべてを表しています。[DVD(邦画)] 8点(2013-01-13 22:31:59)(良:2票) 《改行有》

9.  夜明けの街で 私は原作を先に読んでいたので、そうしても原作と比べながら見ることになってしまったため、言いたいことはどうしても出てきてしまいました。 まず、秋葉の実家は15年前に殺人事件があった家という雰囲気があまり感じられ無かったです。いっそのこと怪しい洋館といった感じを出したほうが良かったと思います。この作品はどうも「みなとみらい」をはじめとした観光名所的な「横浜」を多用しており、秋葉の実家などもっと細部まで横浜を使えば作品に深みが出たのではないでしょうか。 そもそも全体の流れの中で15年前の事件自体の存在感が薄く、原作にあったような「不倫相手は実は殺人犯なのではないか」という重要なバックグラウンドが薄まっているのには残念であるとともに少し驚きました。 ただ深田恭子さんと木村多江さんの二人の存在感は抜群で、「甘い地獄」という言葉にぴったりのキャスティングではないでしょうか。[映画館(邦画)] 6点(2011-10-18 15:24:11)《改行有》

10.  コクリコ坂から 《ネタバレ》 いい加減に、ジブリは十人が観て七人は「観て良かった」と言う映画を作らなければならないと思います。 決して「面白い」と言われなくても、観たあとに観客に感想を言わせ、人に話したくなるような衝動を起こさせなければならないと思います。 私はこの作品を鑑賞し、ある意味危機的なものを感じました。 人に「コクリコってどんな話?ネタばれで教えて。」と聞かれ話した時でした。あらすじを話してみたのですが、ここで気づいたのが、「今回の主人公は何もしていない」ということでした。 「そんなわけはない」という方は沢山おられるでしょうが、あらすじを書くと・・・主人公は高校で男と知り合い、一緒に部室の保存運動を行いながらいい感じになるが兄弟だとわかる。部室の保存のために理事長にお願いに行き、成功し、さらに男の出生のいきさつがわかり、兄弟でないとこが分かる・・・ 今までのジブリ作品は主人公が努力し、戦い、成長する物語が基軸だったと思います。 画や表面的な世界観を見せ、人物や脚本、世界観の奥行きは軽く作っているように見えてなりません。 「千と千尋」あたりから始まったこの流れをそろそろ転換しないと・・・厳しいのではないでしょうか。[映画館(邦画)] 4点(2011-08-15 22:44:34)(良:1票) 《改行有》

11.  借りぐらしのアリエッティ 個人的に「ぽにょ」よりかなりマシに見えたので一安心な作品でした。 今後に期待したいと思います。[映画館(邦画)] 5点(2010-07-27 18:34:01)(良:1票) 《改行有》

12.  沈まぬ太陽  休憩のある映画というものは初めてでしたが、比較的早く感じました。大変残念ですが今回この作品を鑑賞して映画化不可能といわれていた理由が分かった気がします。  物語は恩地を中心に進みますが、様々な脇役と共に進んでいきます。でもどの人物も「理由」がない気がします。労働争議の時には腰が引けながらも恩地を支えてきたもののいつの間にかブラックに染まった行天さん。お国のために会長職を引き受けながらお国の解釈を間違えていたためにあっという間に解任された国見さん。労組をやりすぎたため大手町支店で超冷飯ぐらいを耐えていたはずがいつの間にか行天の犬に成り下がった八木さん。どの人間にもそうした精神を持ちうるに至った理由がまったくない気がします。特に八木さんが金庫で何かやっているのを見たときは「会社をつぶす工作でもしているのか!?」とまで思ってしまいました。  そして肝心の恩地にしてもどんな報復人事を受けても屈しない屈強な信念を持つにいたった説明がありません。おそらく労組での働きが大きく影響しているとは思いますが、「安全に飛行機を飛ばしたい→労組委員長として活動し労働状況改善を要求」と行動するにいたった動機が見えてこないのです。できれば恩地が国民航空を志望するにいたった「志望動機」を少しでも描くべきだったと思います。  また、時間を追ってみるとケニアから帰ってきた途端に遺族係にされたように見えどうして遺族のためにそんなに働くのかが分からない部分がたくさんありました。そして最後の太陽の話。ケニアでの生活がそんなに詳しく描かれたわけでもなく、「この太陽は・・・」と遺族に語っても、どうしてもついていけませんでした。  やはり山崎氏の作品は長めの連続ドラマでじっくり見たいと思います。そうすると海外ロケなどにあまり大きな資金はかけにくいとは思いますが、ずっと生きた人間が描けると思えてなりません。[映画館(邦画)] 4点(2009-12-05 22:40:34)《改行有》

13.  崖の上のポニョ 以前「風の帰る場所」という宮崎氏へのインタビューをまとめた本を読みました。そのなかで宮崎氏は「宮崎ファンだから見に来た」というのは嫌で「作品そのものを見てほしい」ということを盛んにおっしゃっていました。同時に、作品を鑑賞して「なんだか今度は変なことやってんなあ」と思ったらそれはそう思ってほしいともおっしゃっていました。  つまり、宮崎氏はただただ黙々と、作りたいものを作っているということで、外側からの宮崎アニメという「カテゴリー」の存在や、それに対する評価は眼中になく、作品一つ一つを見てほしいということをおっしゃっているようです。  その本を読んだ当初、ポニョを見るまではここまで共感できない作品に出会っていなかったため「そんなこと考えてるのか」程度に思っていましたが、今ではポニョの存在は私にとってこの言葉を見事に証明することになってしまいました。  作りたいものを黙々と作る、宮崎氏の姿勢には芸術家として非常に大きな共感と尊敬を抱きますが、「宮崎アニメ」というカテゴリーは今では確実に存在し、一部では近藤氏や高畑氏の作品さえも、「宮崎アニメ」とまで思われている現実を、宮崎氏はもう一度考え直してほしいと思います。[映画館(邦画)] 3点(2008-09-04 23:54:18)《改行有》

14.  007/カジノ・ロワイヤル(2006) 普通にかっこいいですよね。リアリティの追求を主題においた本作ですが、確かに007として見たらある種の違和感は感じます。 007シリーズってゴジラシリーズと似てる気がします。長いシリーズ物であり、時代とともに作風が変わってくる。それにより世代ごとに慣れ親しんだボンド像も変わってくる。つまり多くの人間が違ったボンドを求めていくようになっているような気がします。 ゴジラシリーズは入場者数の減少、マンネリ化を問題とし、対策として70年代に出来上がってしまったパロディ性を払拭するため80年代にはいり「怖いゴジラの復活」をスローガンにリアル路線へと針路変更し、作風を一気変えました。多くのファンはそれまでの作品に対する冒涜として怒り、離れる人も少なくありませんでしたが、今日では平成ゴジラシリーズとして親しみを感じる世代も存在します。 本作のような針路変更もボンドらしくないという理由から反対意見も少なくありません。こういう作品は「ボーン」シリーズなんかに任せておけばいいと思う人も少なくないと思います。ゴジラシリーズのように過去作品のファンの方からすれば、過去のボンドを全否定されているのと同じだと思います。でも、自分はこの作品が好きですね。 オープニングからエンディングまでかっこいいと思えたボンド作品は初めてです。拷問シーンで痛みが伝わってきたボンド作品も初めてですがね。 要はボンドはかっこいいかどうか、それが自分の中のボンド像のようです。 長いこと007シリーズ見てますが、自分の求めるボンド像を提示してくれた作品は後にも先にもありませんでした。 [DVD(字幕)] 7点(2008-03-28 11:31:41)(良:1票) 《改行有》

15.  機動警察パトレイバー2 the Movie 本作の一番評価されるところは、アニメ作品とは思えないほどのリアリティの高さであり、今まで多くの作家が夢想し推敲を重ねたベレンコ中尉の亡命事件の「一歩先の事態」を従来の情報戦やサイバーテロといった様々な方法を駆使して描いたことと思われます。また描き方自体が国家の中枢のみに焦点を当てて行われていながら、ベイブリッジという一般市民にとってごく身近な存在を「導入」に用いているため日常と非日常がうまく絡み合って構成されていることで、絶妙なリアリティを演出しているのではないでしょうか。ただ引き金となったのがミサイルという非常に非日常的な存在であるため「たった一発」という表現が似合わないこと、レイバーの存在を希薄にすることによってリアリティを上げ、現実世界に世界観を近くしているなど、大分強引な面もありますが、「たった一発」に違和感を感じ、このような感想を書いているという自分の存在から、自分も柘植のいう幻の街の住人なのかもしれない、と思ってしまいました。少なくともこのような形で作品の中に「自分の存在を見出した」作品はめったに出会えるものではないと思います。[地上波(邦画)] 8点(2006-09-07 11:02:02)

16.  ゲド戦記 皆さんおっしゃられていますが、原作をまったく読んでいない自分にはまったく面白くありませんでした。特に内容には触れません。原作を読んでいれば楽しめたのかもしれませんが、多くの人がジブリに求めるのは10人の人が見て8人が面白いという作品だと思いますし、それが「ナウシカ」からぎりぎり「ハウル」までの作品だったと思います。比較をするわけではないのですが、「イノセンス」公開当時も低評価がかなり見られましたがプロダクションIGが「イノセンス」を作って、いくら「わからん、つまらん」といわれてもプロダクションIGの客層にはそういったものを求める客層が確実に存在しますが、ジブリは全くそうではないと思います。ジブリ作品の客層が非常に広いという事実をジブリは考え直すべきだと思います。[映画館(邦画)] 4点(2006-08-05 10:46:47)(良:2票)

17.  亡国のイージス 「沈黙の戦艦」をベースに、「KT」を混ぜ込んだみたいな感じです。しかしどちらの要素も中途半端な感じになってしまっています。艦長の行動を起こすに至った動機が「息子を死に追いやった国家への復讐」、工作員は「祖国に革命をもたらすため」、そして艦長と工作員に対して専任伍長が立ち上がるわけですが、彼の動機が「俺の船を守る」となっています。まず艦長と工作員の動機がかみ合っていないため協力し合う「同志」とは思えず、その上対決する専任伍長は双方に対応する動機を持ちえておらず、対立構造が成り立っていません。そして最後のほうに専任伍長が「とにかく生きろ」というと、更に噛み合わなくなってしまいます。この作品が「軽く」なってしまっているのはこうした基本構造の問題が大きいと思います。あの「KT」で「1970年代、三島由紀夫に共鳴する幹部自衛官」を素材に国家のあり方を問うた阪本監督だけに残念です。[ビデオ(邦画)] 5点(2006-05-24 10:00:18)(良:1票)

18.  山猫は眠らない3 決別の照準 みなさんおっしゃられてますが、「山猫」のタイトルは不要かもしれないという感じが大きかったです。本作は普通のアクション映画になってしまっていました。前作までのベケットはただ「狙撃」しかない孤独な殺し屋という設定とべレンジャー自身の演技力から、「孤高のスナイパー」という感じがよく出ていたのですが、本作になると仲間に冗談を言ったり、30年来想い続けた女性がいたりと、孤独感のない普通で幸せな余生を過ごしているかのように見えてしまいました。このシリーズは「作品=ベケット」という構図で作られてきているため、ベケット自身が変わることはそのまま作品が変わることになってしまうので、不満が残りました。かと言って全否定するわけでもありません。太ってはいますがべレンジャーの演技力はさすがで、前作のベケットがパナマの時から本当に10年経ったようにみえたように、本作でも本当に30年前にベトナムへ出征していたかのような「ベトナム帰還兵」を好演していました。とくに遠くの「何か」を見るべレンジャーの演技は印象に残っています。やっぱりこの人、ベトナムのジャングルが似合ってます(笑)。[DVD(字幕)] 6点(2006-04-05 20:24:22)

19.  スターシップ・トゥルーパーズ 《ネタバレ》 かなり面白かったです。でもこの作品の内容だと十話ぐらいのドラマにするのが最適です。民主主義の崩壊と軍人の支配する近未来という設定は聞いただけでもかなりのものです。それをふまえて考えると、主人公たちの大学生活だけでもちゃんと書けば二時間ぐらい簡単にかかってしまう気がします。是非ともドラマでやってみてほしいですね。かといって原作からすればまだまだ足りないのかもしれませんが。[映画館(字幕)] 7点(2004-09-03 16:40:33)

20.  スペース・カウボーイ 《ネタバレ》 設定もなかなかだし、四人の演技も渋く、落ち着いていて安心して見れるのですが、何と言ってもあの若い飛行士の行動を見たときにはかなり落胆しました。結構いい感じで見てたんですが、ふと宇宙ー冒険ーアメリカ映画というつながりを考えていたら「もしかして馬鹿なヤツが馬鹿なミスしたり、思い上がって勝手なことして危機に陥るのかな」とか思ってたら本当にやってくれました・・・一応今回の任務はダイダロスに修理させるところから始まってるんだし、大目的の宇宙での修理なんだから頑張ってダイダロスに修理させるべきだと思います。それでミスったとかいうんならまだわかるけど・・・四人の演技に六点6点(2004-05-29 18:03:47)

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