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自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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【製作年 : 1940年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  チャップリンの殺人狂時代 《ネタバレ》 うーん。よく判らないなぁ。ラストの有名なセリフがまるで生きていない物語のような気がして。人の命を奪うって事、それを批判するための物語として殺人者を演じてみせたのは皮肉な意味を持つとして、殺人をゲームのように描いていて、殺された人間にはほぼキャラクターが存在せず、殺人に失敗した人間に対してのみキャラクターが与えられている状態は何故なんだろう?と。まさか「殺していい人間の価値」の取捨選択をした上で無差別に殺す戦争はアカンと言ってるワケでもないでしょうしねぇ。ごく一部の登場人物を除いて、ちっとも人間が見えて来ないあたりに、やたら違和感を抱いてしまう訳で、私はこの映画、非常に気持ちの悪い映画という感じがしてしまいます。その言葉にしろ描写にしろ妙に軽いようにも見え、その実、物凄い悪をめちゃくちゃオブラートで包んで提供しているようにも思える訳で。しかし、何れにしろだから戦争がどう関係あるの?って思ってしまい。個人的にはあの不死身のうるさいオバサンが最高でした。本音を言っちゃえば全編セリフばっかりな状態より、彼女に対して延々失敗し続けるコメディが良かったかな。映画ファンになるもっと前、小学生の頃、有楽座で連続上映された『ビバ!チャップリン』10作のうち初期上映4作(『モダン・タイムズ』『街の灯』『独裁者』『ライムライト』)にハマった人間としては、もし当時の自分がこれを見ていたらどう思ったのか、知りたいところです。[DVD(字幕)] 5点(2009-04-17 00:20:31)

2.  市民ケーン 《ネタバレ》 「バラのつぼみ」を誰かさんが入手したとかなんとかいうニュースのお陰で、最初からその正体を知ってしまっていて、でもまあ、それでつまらなくなるという訳でもなく。映画を見ていていかに「あー、アレの元ネタはこれかぁ」っていうのが出てくることか。スピルバーグやらゼメキスやら『タイタニック』やら『嫌われ松子』やら、いちばん最近では『ウォッチメン』。どれだけ後の世界のクリエイターに影響を与えたかがよく判ります。物語は最初にケーンの人生をさっさと説明した上で関係者の証言という形で辿ってゆく訳ですが、この時代によくもまああれだけ多彩なテクニックを駆使できたもんだって感じで。語られるケーンの物語そのものは今となってはそんなに面白いモンでもないのですが、それを見せるテクニックが凄いのでぐいぐいと引っ張られてしまいます。未完成な劇場、未完成な城、モザイクな装飾の城の中、妻のパズル。映画そのものがパズルのようになっていて、その中に入れ子細工のように象徴的なアイテムが組み込まれ、人の人生を象徴してゆきます。断片の中の、一番若いケーンと共に登場する「バラのつぼみ」。それが示唆する事に思いを巡らせた時、1つのパズルが出来上がってケーンという一人の人間の生を見るのですね。[DVD(字幕)] 8点(2009-04-15 00:08:58)(良:1票)

3.  自転車泥棒 《ネタバレ》 DVDを見始めてすぐに「あー、これ昔NHKで見たわぁ」と思い出しました。おいちゃん、もう何を見てるんだか見てないんだか判らなくなってきてます。さて、この映画「貧すれば鈍する」というワケで。今回じっくり見て、父ちゃんの問題は信仰心だ!って映画なのかなと思いました。預言おばさんに対する感謝を否定し、教会では謙虚になる事なく周囲に迷惑をかけ、子を大切にできず、神の教えに背くような生き方してる父ちゃん、貧乏はつらいけれど、貧乏であるがゆえにお金や物に執着して人間性を捨てちゃダメですよ、と。父ちゃんは協調性に欠ける人のように思え、それは仕事を求めて集まっている人々の一団から一人離れて座り込んでいて仲間に手間をかけさせるという物語の始まりで既に人間性が描かれているようで。映画中、二度の割り込みをしてみせる利己的な父ちゃん、最後に罪を犯しながら赦され、人の流れの中に溶け込んだ事で変化が彼に訪れたと願いたいところですね。そうでないと全く救いのない映画ですから。[DVD(字幕)] 7点(2009-04-14 00:20:25)

4.  レベッカ(1940) 《ネタバレ》 既にこの世に存在していない人間で、回想や写真という形ですら、その姿を見せる事は一切ないのに、まるで主役のようにその存在感が映画を支配しているレベッカ。ヒロインの目を通して、どんどんと見えない、存在しない存在に侵蝕されてゆく感覚を見ている側にシンクロさせてゆくテクニックが見事です。セリフに、セットに、小道具に、ライティングにレベッカが潜んでいる感覚、下手なホラーよりもずっと恐くて上手いです。死者に操られる人々の映画は他にも色々とありましたが(いかん、幾つかタイトル挙げようとしたけどそれじゃ片っ端からネタバレしちゃいますわなぁ)、これは存在感が別格ですね。ダンヴァース夫人暴走し過ぎ、ってカンジで彼女の異常さが少々やり過ぎな感じはしましたけど(ヒロインがあそこで本当に飛び降りると思ってたのかなぁ? なんて捨て身な言動)、緩みのないサスペンスを堪能できた2時間10分でした。マンダレー屋敷のミニチュアワークも何気なくステキ。[DVD(字幕)] 8点(2009-04-06 23:48:07)(良:1票)

5.  第三の男 《ネタバレ》 なるほど、映像テクニックは見事。光と影の効果を生かして、モノクロ映画かくあるべき、みたいな感じで。全編を支配するチターの音色も映画に独特な色を与えていますし。まあ、心理的な揺さぶりをかけようとする=画面を斜めにするっていうのを多用し過ぎてる感はありますが(斜めになってる場合の特異性を観察しながら見ていたのですが、どうもハッキリとした区別はされてないんですよねぇ。斜めのショットの場合はそこに描かれている事象は信用ならないですよ、とかいう意味があるのかと思ってたんですが)。問題は第三の男とは何者なのか?っていう謎の部分にちっとも興味を抱けなかった点で、作家がハナっからハリーの人格を盲信しちってるあたりからちっともノレてゆけないとゆー。で、なんかあれこれヒネってあるのかと思うと、そう思わせるばかりってカンジで。名画と言われるこの映画で、第三の男とは?ハリーとは一体何者だったのか?っていうのが、クライマックスのあの逃げまくってるオッサンに自分の中で結びつかねー(笑) 時代ってのを考慮に入れるべきなのか、それとも単に私の読みがめちゃくちゃ浅いのか、まーよく判りませんが、馬鹿な私なりの素直な点を、と。[DVD(字幕)] 5点(2009-04-04 21:17:41)

6.  紳士協定 《ネタバレ》 自由の国アメリカにおけるユダヤ人差別は『サウスパーク』を見れば判りますが、今も存在していますし、この映画から半世紀以上経った今も、ラストで主人公の母が見てみたいと言った世界なんぞ、どこにもありません。これは差別というものの実態の話ではなくて、差別意識の問題に真正面からぶつかった熱い映画。差別する人の問題だけではなく、差別される側の意識の問題、差別はいけないと言う人々の問題をも総括して、差別が作り出される事の構造的な問題を根本から曝け出そうとしています。差別されない安全な立場に置いた身からこそ生まれる偽善を暴き、更なる差別を生むのが差別を卑屈に受け入れる意識であると暴き、悪意であれ善意であれ、自ら線を引く行為そのものが差別というものなのであると主張します。主人公が取った行動もまた安易であり肯定されるものではなく、登場人物それぞれが意識を前に進めてゆくという展開に感動しました。差別問題を包み隠す状態はむしろ現代に顕著ですから、これは今こそ必要な映画なのかもしれません。時代を越えた骨太な映画です。もっとも、この世から差別なんか永遠になくなりゃしないでしょうけれど。お互い悪口言いつつ存在を認めあえるような世の中でありゃ、それで十分なんですけどねぇ。[DVD(字幕)] 8点(2009-03-30 17:32:25)

7.  ハワイ・マレー沖海戦 《ネタバレ》 真面目に戦争について考える、という気持ちがあったワケではなくて、「円谷英二」「原節子」というキーワードで見た事を告白します。戦意高揚映画なので、映画の出来を良し悪しで採点するのは難しいのですが、中盤まで描かれた海軍航空隊に志願した青年の成長物語が、パールハーバー以降はぱったり何処かへ消えてしまったのは、冷静に見てダメな状態。でも実写と特撮によって描かれる後半は迫力いっぱいで、ああ、これがプロパガンダなんだねぇ、って感じが伝わってきました。一方で前半の物語は今という時代にあっては当時と全く逆の印象を与える世界で(家を出て感情を殺し命令のままにロボットのようになってゆく)、ある種の反戦映画として機能しそうな感じが皮肉です。当時の人が、この部分をどんな思いで見ていたのか考えると複雑。あえて映画は残された家族の感情をハッキリとは描いていないあたりが微妙なニュアンスを醸し出していて、それはまるで原節子の曖昧な笑顔に象徴されるように、愛する家族が死地に向かう事に対する哀しみが無かった訳ではないかな、と。だからこそクライマックスでそれを断ち切るかのように「頑張ってますよ」って形になっているのかもしれませんが。その後この国と国民が受けた激しい痛みを思えば、映画全体が虚しく感じられるのも仕方のない事。問題は、この映画と同じ目的の新しい映画が作られる時代がやってこないか?という事ですね。神を無くしたこの国に、新たな神を創り出そうとしている人々が、もしかしたらいるかも・・・。[DVD(邦画)] 6点(2006-08-14 01:02:30)(良:2票)

8.  野良犬(1949) 《ネタバレ》 私にとっての黒澤映画は大きな壁です。「世界のクロサワ」をどうしても楽しめません。どうも大仰で登場人物がみんな今にも頭の血管切れそうな演技してるって印象が強くて。さりげないシーン、力を抜いてるようなシーンですら、その実、めっちゃ力入れてさりげないフリしてない?みたいに思っちゃって。で、苦手克服とばかりに見ましたが、「セブン」みたいな映画でした。ってこっちがずっと先だし。志村喬が撃たれるシーンでの緊迫感が凄いけど、「胸騒ぎがする」ってセリフが伏線ってアリなんだろうか?みたいに思ったり(『スター・ウォーズ』に毎度出てくるお馴染みセリフ「イヤな予感がする」はコレが元ネタかぁ?)。冒頭のナレーションは映像で十分語れているのに一体なんのために入ってるんだか意味不明だとか。ハルミのお母さんが窓に投げたドレスの位置がいつの間にか外側になってるとか。いやいや、映画は楽しみましたけど。終戦直後の日本の風景、風俗が捉えられていて興味深く、混乱する社会に生じた屈折を当時リアルタイムに作品に叩き付けている点が凄いですし、犯人に迫ってゆく流れに無駄がないので(野球の試合のシーンとかはともかく)退屈する隙なんてありませんし。激しいシーンでのカット割りが細かく、ダイナミックで全く古さを感じさせませんし。だけど、ミフネの力入りまくりな暑苦しさに、こちらも暑苦しくなってしまって、苦手克服にはまだ時間がかかりそうだな、って。[DVD(邦画)] 7点(2006-07-29 01:24:37)

9.  晩春 《ネタバレ》 どうしてこうも激しくイマジナリーラインを無視しまくるんだ?という疑問は、やがて会話シーンの正面向きカットバックと、画面の安定をもたらす水平線と垂直線の存在の執拗な反復によって、イマジナリーラインに対する拘りなどどうでもいい、これが小津安二郎という人のスタイルだって事に気付くと共に解消しました。目線が合ってなくても、モンタージュすら危うい状態であっても、独自性を貫く事で理論だけでは語れない世界が広がってくる、と。ややこしいハナシはともかく、大した事は語ってない映画です。父娘二人で暮らしてきたファザコン家庭が、いつまでもこのままじゃいられない、と娘を嫁にやる、ただそれだけの話。でも、とっても豊かなのですね。どうでもいいような会話の中に可笑しさや愛おしさや切なさがいっぱい詰まっていて(同じどうでもいいような会話でもタランティーノのアレとはニュアンスがかなり違います)、何気ないシーンの積み重ねが登場人物への深い思い入れを生みます。ゆえにラストの切なさときたら。終戦間もない頃の日本の、それでも豊かな風景と心に、日本人としての和の和みを与えてくれる映画でもありました。[DVD(邦画)] 8点(2006-07-04 00:59:57)

10.  素晴らしき哉、人生!(1946) 見ていて「そうかぁ、この映画が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(特にPART2)や『セカンド・チャンス』の元ネタで『グレムリン』の中でテレビに映っていたヤツね」と。アメリカ人にとってはスタンダードな映画なんですね。えーと、この映画はご都合主義に溢れ、甘く、一方的な価値観を押しつけているようにも思えます。でも「現実はこんな上手くはいかない、世界の現状を見よ」と叫んで何もしない、できない状態に閉じこもるよりも、この映画を目指すような生き方の方がステキじゃない?って、そんな事考えてました。自分がもしこの世の中に生まれてなくても、多分この映画のような変化はないでしょう。でも、何の価値もなく死んでゆく人生なんて、つまんないしね。数々の出会い、刻み込んできた経験、それらは全て無価値でした、そして他の人の人生も等しく無価値です、そんな風に諦めた世の中になっちゃったら、それは凄く恐い事で、でも現実にそんな風潮に流れがちなのも事実ですし。SMAPの歌にありましたよね、「好きな映画や好きな音楽とかに影響され過ぎて今を見失うなよ」って。でも今ある現実を見つめるだけではなーんにも始まらない、悪くなっても決して良くはならない、映画の影響であってもそこから理想に少しだけでも前進できる生き方が大切なのだなぁ、と思う私でした。この映画を愛するスピルバーグの『ミュンヘン』を見た上でこの映画を見る、これお勧め。っていうかレビューになってないかな・・・[DVD(字幕)] 10点(2006-03-04 02:04:36)(良:1票)

11.  カサブランカ 映画には積極的に真剣に向き合わなければいけないと、常日頃思うのですよ。最近のなんでもかんでも説明してくれる判りやすい映画は、なーんにも考えなくてもラストまで運んでくれたりするので、それに慣れてしまうと古い映画はどうも全くアタマの中に上手く流れ込んでこなかったりします。でも、映画って私にとっちゃ、やっぱり1本1本が送り手との勝負ですよ。で、「カサブランカ」。見始めて『これ、積極的な姿勢で見ないと一発コメディ化しちゃうな』と思いました。くっさいセリフを吐くワリにやたら女々しいボギー、通常目モードと涙目モードの2モードだけで押し通す都合のいい女バーグマン。笑うぞ、笑っちゃうぞ、と思いながら向き合っておりました。で・・・結局クライマックスで泣いちゃった。今の時代、あの大戦がどういう結末を辿ったのか、私達は知っています。でも、この映画は戦時下に作られたもの。ヨーロッパが燃えているさなかに送り出された映画です。背景にある悲劇は歴史の1ページではなく、リアルタイムに存在していたもの。当時の人々の心に思いを馳せる時、この映画がいかに深く感動を与えただろう、切なさの中にある希望を与えただろうか、と。映画は時代を写す鏡、時代の証人なのです。それを思った時、時代と向き合った真摯なドラマが浮かび上がってくるのでした。って事で、この映画との勝負は私の負け(8点以上の映画は私の負けなのダ)。[DVD(字幕)] 9点(2005-12-10 00:04:14)(良:1票)

12.  花咲く港 《ネタバレ》 松竹は80年代、銀座に古い映画を見せてくれる劇場を持っていたのですよね。今はゆとりがないのか、そういう機会は東宝のシネコンの特別上映くらいになってしまっていて(名画座で上映されるのは新しい映画ばかり)、映画って見られる機会に見ておかないとね、と今になって強く思うようになりました。さて、その松竹シネサロンで見た「花咲く港」。戦時下に作られた白黒映画のフィルムは傷だらけ、雨が降りまくり状態でしたが、そこには心豊かな日本の姿が写し取られていました。小さな島社会に訪れる波乱は、ひたすら性善説に基づく物語。島民を騙そうとやってきた二人の詐欺師が、結局は島の人々のために尽力してしまいました、というコメディ。そこにはまだ戦争の暗い影は殆ど感じられず(台詞に登場しますが)、ゆったりとした人の暮らし、古き良き日本人の姿が描かれています。このすぐ後、日本は大きな転機を経て全てが変化した事を考えると(「誰が、何が良かった悪かった」という判断は安易にしたくないのですが)、失われた日本が見られるこの映画は、それだけでとても貴重な存在だし、これを見て今の日本についてちょっと考えてみるのもいいかもね、って思うのでした。それにしても黄門さまはこの頃からずっとあのまんまだったのねぇ。[映画館(字幕)] 8点(2005-11-27 13:28:08)

13.  ファンタジア 劇場で見たときには、正直なところ「魔法使いの弟子」以外は退屈でした。でも、これが1940年なんて時に作られた事を知ってビックリ。映画も、ましてやサウンドトラックも、まだまだ歴史が浅い時代に、これだけ映画と音との関係に注目していたのですから。今の時代は「映像と音とが一体となって表現できる」という事に対して、それが当然のように受け取られてますけれど、実はそれってとっても素晴らしい事ですよね。この映画で描かれた光学式のサウンドトラックは、今は1つのフィルムの中でデジタルと共存しているものの、いつかは姿を消すのかもしれませんが。[映画館(字幕)] 7点(2003-12-21 20:22:56)

14.  チャップリンの独裁者 《ネタバレ》 演説を通して人々の心を捉えていったというヒトラー。ならば、その彼の得意技を使って映画で語ってみようというチャップリンの、したたかにして挑戦的なラストシーン。先にヒトラーの演説シーンをワケワカラン言葉とバカげたアクションで演じて笑ってみせた上で、チャップリンの言葉で語られるそれは、この映画が製作された当時の事を考えるとあまりに悲痛な叫びでした。支配され貧困の中にある人、戦場に赴く兵士に向けた言葉。この映画を見た時(もちろんリバイバルですが)には、まだ小学生だった私にも十分に大きなインパクトのあるシーンでした。プロパガンダに対して個人でぶつかっていったチャップリンは、今の時代にあってもなお孤高の偉大な存在だと思います。だけど、今もなお「平和」のための殺戮が繰り返され、彼の言葉が必要な人がいるのも現実ですね・・・。[映画館(字幕)] 9点(2003-12-11 16:18:49)

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