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プロフィール
コメント数 79
性別 男性
ホームページ http://blog.livedoor.jp/uvoaa/
年齢 43歳
自己紹介 ついに社会人になりました。
しばらくはネット環境がない場所で過ごすので、
なかなか新規レビューを投稿できません。
メールの返事等も遅れることになりますがご容赦下さい。


kobayasi(a)ialab.is.tsukuba.ac.jp
迷惑メール対策に@マークを(a)にしてるので、
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1.  ストレイト・ストーリー 《ネタバレ》 こうねー、なんかねー…。  何て言えばいいかなぁー…  すごくね、とってもね、ゆったりしててさぁー  何て言えばいいかなぁー……  ふぅ。    あれ、何だっけ……あぁそう、映画ね。この映画の感想ね……   何て言うかな、とにかくゆったりしてて、何て言うかなー  うん、なんかね、こう、本当に長い距離をね、本当に長い時間をかけてねぇ。  ちょっとずつちょっとずつね、進んでいくんですよ。 なんかこう、もどかしいくらいにね、ゆっくりゆっくり行くワケでさぁー……   ちょっとずつね。 うん。       んで、感想なんだけど……うーん…何て言うのかなー…   んー……   まぁ…よくわかんないけど… なんかとってもね……ゆったりしてて……温かいっつーのかな…  何なのかなぁ…………   うん、つまりね、まぁ…そういう感じの映画だったんです。[DVD(字幕)] 7点(2005-10-25 01:08:29)(笑:2票) (良:1票)

2.  ラブ・アクチュアリー いつからだったか知らないけど、俺は「人生において一番大事なのは愛だ」と思うようになった。その俺の信念は、最近になってますます確信に変わっている。「愛」という言葉を真剣に受け止めようとする人は少ないように思える。その言葉が持つ意味内容が余りにストレート過ぎるからなのか、愛という言葉に対して一種の気恥ずかしさを覚えてしまう人が多いのであろう。また、愛という言葉は現代社会の中では存在し得ないような幻想的なイメージがあるのか、愛という言葉に対して斜に構えて接する人が多いのも原因なのではないだろうか。でも、愛なんて別にそんな大層な概念じゃないと思う。周りの人間に対してほんの少しの優しさを持つだけでそれはもう愛なんだから。そして与えた愛は絶対に自分に返って来る。そうして自分に与えられた愛は自分をより優しくし、再び周囲に愛を与えることになる。そんな循環を何度も繰り返して、人生が豊かになっていく。これを素直に受け止められず、ただのキレイごとだと感じてしまう人がいるかも知れない。そんなあなたは、ほんの少しだけでいいから誰かに優しくしてみてほしい。いいもんだよ。きっと俺が言った言葉の意味がわかると思う。「ラブ・アクチュアリー」は全編を通して愛を語り続ける。その優しさは心地よく、愛の大切さをこれまで以上に深く身に染み込ませてくれる。俺はこの愛に満ち溢れた映画が大好きだ。9点(2005-03-04 15:00:03)(良:4票)

3.  テルマ&ルイーズ 随分昔、母校の石像の頭にうんこを乗せてチョンマゲを生やすという卑劣極まりないイタズラをした俺ですが、酒に酔った勢いとは言えなんととんでもないことをしてしまったんだろうとしばらく後悔と懺悔の日々が続きました。まぁしばらくっつっても3日くらいなんですけど、それでもその3日は「もしかして警察とか来て逮捕されたらどうすっかな」と不安な気持ちで過ごしました。そんな小心者の俺から言わせてもらえば、テルマとルイーズの二人はかなりナイス度胸ですね。殺人やら強盗やらを犯すことで本来の自分を取り戻して生き生きとするなんて、並の神経じゃできません。この映画は賛否両論分かれていますが、この「犯罪を美化している」というポイントが許容できるかどうかで好き嫌いが生じると思われます。かく言う俺はマジメで素直な人間なので、やっぱり犯罪は良くないと思います。だからってこの映画が嫌いかと聞かれると、実は大好きなんですよ。それは「犯罪」はあくまで彼女達が変わるための足がかりに過ぎず、この映画の本来のテーマは日常からの脱却それ自体にあるという見方をしたからなんですね。こういう見方をしたとき、変化後の彼女達の堂々した生き様や晴れやかな笑顔を見ていると何ともこころよいじゃありませんか。だから犯罪を許さないこととこの映画を好きであること、この2つの気持ちは俺の中で矛盾しないのです。しかし犯罪を許さないことと石像にうんこを乗せること、この2つの行為は誰が何と言おうと矛盾します。でも聞いて下さい。あの石像に仲間達とうんこを乗せて騒いだ瞬間、俺はきっとテルマとルイーズのような笑顔でいたんだろうなぁと思うのです。自分らしく生きるって素晴らしいですね。やっぱり犯罪は良くないと思う。7点(2005-02-21 00:58:48)(笑:2票) (良:2票)

4.  ドーン・オブ・ザ・デッド はやい。8点(2005-02-17 20:23:38)(笑:2票)

5.  マッハ!!!!!!!! 「CGを使わない」「ワイヤーを使わない」「スタントマンを使わない」が宣伝文句だったこの映画、俺はあまり評価できません。確かにアクションは素晴らしい出来だと思います。でもそれはあくまで「CGやワイヤーを使ってない割には素晴らしい」というだけで、ぶっちゃけCGやワイヤーを使えばもっとスゴイ映像を撮れるワケですよね。CGにしろワイヤーにしろ生身にしろ、これらは全て一つの手段でしかないんです。そこでどんな手段を用いようと、結果として出来上がった映像で全てを評価する。それが道理にかなっていると俺は思うんです。逆に「CG使ってるからダメ」「生身だから良い」なんてことを言い出したら、それは本末転倒じゃないですか?良いか悪いかは手段で決まるのではなく、手段の使い方で決まるんですよ。そういった観点でこの映画を見ると、アクションに関して一定のレベルは超えているものの、取り立てて大騒ぎをするほど良いものだとは思えません。それに輪をかけて、稚拙なストーリー展開が延々続くとなれば高い評価はできません。もちろん手段と結果を切り離して評価をしている方々も多くいるでしょうし、異論・反論もあるかと思いますが、皆さんもこの機会に「手段はあくまで手段でしかない」ということについて考えてみてはいかがでしょうか。でも何でもかんでもすりぬけまくるあの逃走劇と、本当に燃えさかる足でキックを繰り出したシーンはカッコ良かった!!!5点(2005-02-13 23:53:52)(良:3票)

6.  メメント !!!おおおょしくち!かーねゃじたっまちしや費も分十何にーュビレの字文百数たったのこ、らかだんもたっゃちいつい思を方き書のトンメコないたみカバなんこ、にでいつ。たしでのたっなにとこすや費に画映のこも上以間時3、にのたっだ画映い短の度程分001はトンホ、てしと果結。たしまれさ消解て全は問疑の中の分自て見をれこ、がすでのなンョジーバたし現再を語物でれ流の間時いし正てえ替ぎ繋をンーシの中劇はれこ。たしまみてし賞鑑てけ続も方の」トンメメのつ1うも「たいてれさ録収てしとケマオにDVD、めたるす完補をれそ。たしまいまして出かつくいが所場いなかつい追が解理とっょちで中途、らかだんもるす行逆が間時に上いしこややが筋の話しかし。わすでんもてっる来てしが眩目でけだたし像想を労苦く書を本脚のこ。イゴスたまが本脚な密緻たしか活に限大最を想発のそ、ずらおてし始終に画映のけだな新斬がアデイアだたもかし。んせまれらいはにずら贈を手拍に督監たいつい思をアデイアのこ、てんなくいてし生再に逆と軸間時からトスラてっ切区にンーシのつず分01を程過のそ。る回りずけ駆にめたるす讐復へ人犯たし殺を妻、が間人たっ持を害障いなきで憶記かし分01を事来出の去過。たしまき驚にさ新斬の想発、もてっ言と何ずま8点(2005-02-12 18:47:30)(笑:1票) (良:4票)

7.  世界の中心で、愛をさけぶ 《ネタバレ》 「天国の亜紀さんへ。初めまして、コバ香具師と申します。あなた達がやっていたのと同じように、俺もあなたへこのカセットテープにメッセージを録音して贈ります。朔さんのことが気になってると思うので、まずは彼の近況を報告しますね。彼はとても元気でやってますよ。彼はつい先日結婚しました。でもまだあなたのことが忘れられないらしく、婚約者を探しに帰郷したはずが、勝手にあなたの思い出に浸って学校をフラフラ歩いてました。体育館に不法侵入するなどの向こう見ずなところはあの頃とちっとも変わっていません。また、ピアノの前では幻覚・幻聴などの症状が見られ、あなたを亡くしたことによる傷は相当深いみたいです。その様子を目撃した婚約者はドン引きでした。驚くかもしれませんが、なんとその婚約者は律子ちゃんです。最後のテープを届けるというあなたからの使命をすっかり忘れてのうのうと暮らしてましたが、最近やっと思い出したみたいなんでどうか許してあげてください。まさか二人の愛のかけ橋だった律子ちゃんが朔さんと結婚することになるってのもビックリなんですが、今の今まで亜紀さんとの過去をお互いに知らなかったというのもまたビックリですよね。ちょっと異常っていうか、かなりコミュニケーションが希薄な夫婦になるんだろうなと予想してます。ちなみに律子ちゃんはあなたのせいで一生まともに歩けない足になったんで、少し責任感じといてください。そちらの様子も気になるところです。元気にしてますか?髪は伸びましたか?ぜひ返事くださいね。それではまた。追伸。しげ爺さんがもうすぐそっちに行くようなので、ぜひ遊んであげてください」8点(2005-02-10 23:10:47)(笑:7票)

8.  ネバーランド この映画すげーよ。何がすごいって、予告編と本編のかみ合ってなさがすげーよ。とりあえずオフィシャルサイトに行って予告編をダウンロードして見てみてください。いいですか、まず我らがジョニデ様がベンチに座って新聞読んでますよね。そしたらベンチの下に男の子がいて喋りだしますよね。「すみません、僕を地下牢から出してください」「そこはベンチの下だが」……この会話に続いて、テロップつきでナレーションが入ります。「心を閉ざした少年、ピーター」「2つの魂の出会いが、永遠の少年ピーターパンの物語を生んだ」。この予告編を見た人なら誰でも「この男の子とジョニデの心の交流を描いた映画なんだな」と思いますよね。しかし本編を見てビックリするワケです。おい!ベンチの下にいたのはピーターじゃなくてマイケルじゃねぇか!!!おかげで序盤はしばらく混乱してました。ちくしょー、いい加減な予告作りやがって!でも別にいいんです!信じていればきっと誰でもネバーランドに行けるんだから!そうだよね、デップ!6点(2005-02-04 08:19:18)(笑:3票)

9.  Mr.インクレディブル 悪いことは言わん。まだ映画館でやってる内に見ておけ。この俺が保証する。もし見に行って面白くなかったら俺が金を返してやるよ。特にハウルを期待して見に行ったのに、どう評価していいか戸惑って「これはこれで好きだよ、僕は」とか中途半端に誉めるしかなかったのが残念なそこのアナタ。Mr.インクレディブルだけは絶対に期待を裏切らない。だってこれ本当に面白いぞ?もうここまで満足させてくれた上に手放しで他人にオススメしたくなる作品なんて滅多にねーだろ。ピクサーだしきっと面白いだろうなって期待してはいたんですよ俺も。だけどここまで想像を絶する面白さだとはさすがに思わなかった。12月に入ってからはよく「2004年の俺的映画ランキングBEST10はどんな感じになるかなぁ」なんて考えて楽しんでたんですが、年末ギリギリになっていともあっさりと1位をぶんどって行きやがりましたよ、この憎いヤツめ。こうしてまた一段とピクサーに対する信頼感が上がったのでした。おめでとうピクサーありがとうピクサー。もう一生ついていくぜ。最後にもう一度言わせて下さい。見ろ。10点(2004-12-25 05:39:02)(笑:1票) (良:2票)

10.  ロード・オブ・ザ・リング こんばんわ。中つ国放送局、7時のニュースをお伝えします。本日午後3時頃、ゴンドール国執政の長男であるボロミア容疑者が公務執行妨害及び窃盗未遂罪の疑いで緊急逮捕されましたが、護送途中にオーク兵から襲撃を受け死亡しました。ボロミア容疑者は「指輪を廃棄する」という特別任務を受けたホビット族の青年フロド氏をサポートする団体「旅の仲間」の一員でしたが、フロド氏が一人になった隙をついて指輪を奪い取ろうとした疑いです。これを受けて、旅の仲間の一員でありイシルドゥアの末裔でもあるアラゴルン氏がボロミア容疑者を緊急逮捕しました。ボロミア容疑者は「指輪が欲しくてついカッとなった。今は反省している」と供述していましたが、護送途中に進軍を続けていたアイゼンガルドのオーク兵から襲撃を受け、同じく旅の仲間の一員であるホビット族メリー氏・ピピン氏をかばって間もなく死亡しました。メリー氏とピピン氏はそのままオーク兵に捕虜として連れ去られ、依然として行方は分かっておらず、現在アラゴルン氏をはじめとする旅の仲間達が懸命な捜索を続けています。アラゴルン氏は「どうして役立たず二人組をわざわざこの俺が……」とコメントし、救出への意気込みをあらわにしました。それではまた明日。9点(2004-12-05 12:10:11)(笑:4票)

11.  ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 こんばんわ。中つ国放送局、7時のニュースをお伝えします。本日未明、傷害致死罪・器物破損罪・国家反逆罪などの罪で指名手配されていた、魔法使いのサルマン容疑者が逮捕されました。サルマン容疑者はかつてイスタリの長として白の会議を主宰し、「白の魔法使い」と呼ばれ人望を集めましたが、冥王サウロンの一派としてモルドール国に与するようになって以来、中つ国全土で指名手配されていました。サルマン容疑者はアイゼンガルドに巨大な塔を築城し、そこを拠点としてオークやウルク=ハイを操ることで中つ国を襲撃していましたが、本日になって突然ダムが決壊し塔は落城、これを機に緊急逮捕に踏み切ったものです。サルマン容疑者は「指輪が欲しくてついカッとなった。今は反省している」と供述する一方、「木が動いて塔を襲った」などの意味不明な発言をしており、錯乱状態は現在も続いています。これを受けて古くからの愛弟子であったガンダルフ氏は「そんなことよりどうして私は魔法使いのくせに肉弾戦メインなの?」「もっと派手な魔法で見せ場を作ってほしかった」とコメントし、落胆をあらわにしました。それではまた明日。9点(2004-12-05 12:09:19)(笑:8票)

12.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 こんばんわ。中つ国放送局、7時のニュースをお伝えします。本日夕方、ホビット族の青年フロド氏が職務専念義務の違反、職権濫用罪、及び業務上横領未遂罪の容疑で緊急逮捕されましたが、証拠不十分のために釈放されました。フロド氏は「指輪を廃棄する」という任務を受けた特別臨時国家公務員であり、「滅びの山」への侵入をはかったところでしたが、そこで任務を遂行せずに指輪を持ち去ろうとした疑いでした。今回の事件はゴラムと名乗る人物の「フロドは指輪を盗むつもりだ」という情報が引き金となり捜査が開始されたもので、捜査班がフロド氏に尋問したところ「指輪が欲しくてついカッとなった。今は反省している」と容疑を認めたことから緊急逮捕に踏み切りました。しかし証拠が不十分であること、ゴラムと名乗る人物の身元が不明であること、同僚であるサム氏の「フロド様はそんなことをするような人じゃありません。まぁ確かに彼はヘタレですが、真の主人公である私が言うのですから間違いないです」などといった証言から、フロド氏の釈放が決定されました。同じ頃、ミナス・ティリスにおけるオーク兵との合戦で活躍したドワーフ族のギムリ氏が激しい錯乱状態に陥り、緊急入院しました。ギムリ氏はことあるごとに「19、20、21……」と数を数えながら人間に襲いかかるという症状の発作を起こし、たまに「それは1匹分だからな」などと意味不明な内容の言葉を叫んでいる模様です。フロド氏とギムリ氏はかつて「旅の仲間」として共に行動していた時期もあり、2つの事件の関連を調べています。これを受けて、自称ギムリ氏の"友達"であり、弓の名手としても名高いエルフ族のレゴラス氏は「私に負けたのがよっぽど悔しいのでしょう。あ、時間が無いのでもういいですか?今日はこれから趣味のサーフィンに行くんです。少し前までは階段サーフィンに夢中だったんですが、もう時代遅れですね。今、通の間ではやはり象の鼻ですよ」とやはり意味不明なコメントをし、女性ファンから顰蹙をかいました。それではまたいつか。9点(2004-12-05 12:08:16)(笑:5票)

13.  21グラム 中学生の時、犬が死んだ。名前はジョン。彼は生まれたその日から6年間、コバ香具師家の一員だった。大好きだった。毛むくじゃらで、いつも尻尾が上を向いてて、俺が学校から帰ると飛び跳ねて喜んだ。でも事故で突然死んだ。初めて家族の前で声を出して泣いた。目の前が墨汁を流し込まれたように真っ暗になった。もうどうしていいか分からず、ただただ泣いていた。その夜、ジョンが生き返る夢を見た。嬉しくて泣いた。でも夢だと気付いてまた泣いた。その時の父親の言葉が今でも胸に残っている。「動物でさえこんなに悲しいんだ。人間だったら……」。俺が本当の意味で「21グラムの重さ」を知ったのは、その時だったように思う。21グラムなんてのはただの数字でしかない。けどその21グラムが人に与える影響は計り知れない。誰かの21グラムが誰かの21グラムへ影響を与え、それが繰り返され、新たな21グラムが生まれ、どこかで21グラムが失われる。そんな当たり前のことをみんな時々忘れそうになる。この映画は、その「当たり前」を執拗なまでに我々に見せつけてくる。映画では21グラムを失うことによる苦しみが描かれていた。でもそれは21グラムの重さを表現するための一つの手段でしかなく、裏を返せば21グラムがそこにある喜びもまたこの映画から滲み出ているじゃないか。だから俺は俺の21グラムを、そしてみんなの21グラムを大切にして生きて行きたい。そう心から思える今だからこそ、ジョンのこんな声が聞こえて来る気がするんだ。「俺は犬だから多分13グラムくらいだと思うぞ」7点(2004-11-27 08:26:31)(良:3票)

14.  ハウルの動く城 ナウシカやラピュタといった偉大過ぎる兄がいたために過度な期待をかけられ、険しい運命を余儀なくされた数々の作品達。彼らの弟がまた一人増えようとしている。老若男女大勢の注目が集まる中、宮崎駿監督最新作「ハウルの動く城」の誕生だ。しかし大きな産声と共に姿を現したのは、美しい外見とは裏腹に人間らしい感情を全く持ち合わせていない――まるで『彼』のような――それはそれは奇妙な映画だった。そう、外見は美しいのだ。それこそ震え上がるような美しさである。表情豊かなキャラクター。卓越した映像美。宮崎節全開のファンタジックな世界観と、胸を躍らせる粋な演出。否応無しに涙腺を刺激するワルツのメインテーマ。公開前は不安材料だとばかり思われていたが、見終わってみれば拍手を贈らずにはいられない見事な声優キャスティング。どれもこれも満点だ。これだけ良い素材が揃っていたのに、なぜこうなってしまうんだろう?中身が破綻している。登場人物の行動理念や感情の動き、そしてストーリー展開が余りに荒唐無稽で理解不能なのだ。これは「説明をあまりしない映画」「観客に考えさせる余地を残している映画」という表現で許されるレベルであろうか?俺はこの点において0点を付けざるを得ない。だから俺のこの7点という結論は10点と0点が複雑に入り混じった結果としての7点であり、なかなか良いという意味の7点とは明らかに異なる。よって他のどの7点よりも見る価値のある7点だということは主張しておこう。さて上述した通り、美しい外見を持ちながら心をなくしてしまったこの映画は、自身の登場人物「ハウル」とそっくりだ。俺は彼にどんな態度で接すれば良いのだろう?ソフィーのように理由もなくいつの間にかこの映画を好きになっているなんてことは、俺には有り得ない。ただ、映画の中のハウルは不思議な魅力に溢れ、多くの人々に愛されていた。ならばこの映画もまた多くの人々に愛される存在へと成長するのでは、と考えたくなってしまうのは果たして単なる酔狂なのか?俺はそれを確かめるため、彼の成長をゆっくり見守ろうと思う。そしてこの映画が90歳になる頃、人々の記憶にハウルは残っているのか、それとも忘れ去られているのか。生きている限り、あのカカシのようにずっとこの映画の後を追いかけて行ってみようじゃないか。そんな決心をしてしまう俺は、きっともうハウルの魅力に取り憑かれてしまったのかも知れない。7点(2004-11-22 10:02:57)(良:3票)

15.  S.W.A.T. 麻薬王の逃亡宣言!逃がした奴に1億ドル!!敵か?味方か?380万人のロス市民!!!…だそうですが、えーと、どこに380万人のロス市民が出て来たんでしょうか。1億円に目が眩んだとおぼしきゴロツキ集団が2分くらい出て来て華々しく逮捕されただけだったように見えるんですが、これは俺の記憶違いか?とにかく「宣伝ってスゲェなぁ」が俺のこの映画から得た唯一の感心でした。そりゃあの宣伝を見せられたら誰だって壮大なスケールの映画を期待するじゃん。市民を守るはずのSWATが市民に邪魔をされながら、それでも何とか麻薬王を捕まえるために、観客をアッと言わせるような知略戦の連続!!とか、そういうの期待するじゃん。でも蓋を開けてみたら何のことはない、普っ通のアクション映画。クソ映画ってほどツマらなくはないんだけど、印象に残るようなシーンが全くない中途半端な出来栄え。これである程度ツマらなければ「そういえばS.W.A.T.っていう映画が酷くてさ~」なんて話のタネにでもなったろうが、これだけ普通過ぎるともうどうしようもない。ただ忘れられていくだけの映画であり、ある意味で最低の評価でもある。俺的2004年THE BEST OF 普通。「BESTな普通」って結局のところ何なんだか良くわかんないけど、とにかく普通の鑑。それがS.W.A.T.。そんなS.W.A.T.にふさわしい点数は、5点。5点(2004-11-09 04:06:09)(笑:1票) (良:2票)

16.  デビルマン 時間と金を無駄にする覚悟で鑑賞してきました。まぁ結論から言えば最低なんですが、そんじょそこらの最低とは明らかな格の違いを感じる最低っぷりでして、例えるなら「富樫が描いたラッキーマン」のようなどうしようも無さが全編に漂ってました。そもそも、一緒に鑑賞した友人と帰り道で「シベリア超特急と比べてどっちがマシか」などという議論が成り立っていたことからいかにブッ飛んだ最低具合であるかを推して知ることができましょう。具体的にどう最低だったのかを書くのもヤボかも知れませんが、敢えて書き連ねさせていただくと演技が終わってるわシーンごとの繋がりが意味不明だわ構成が破綻してるわCG浮いてるわ脚本に無理あり過ぎだわ全然危機感が伝わらない演出が潔いわ何より純粋にツマンねーわ途中で予算無くなったのがビンビン伝わってくるわ泣かせどころだと思われるシーンで前の観客が爆笑するわ「ああぁぁぁあぁ、俺、デーモンになっちゃった(抑揚0)」は俺的2004年名セリフ大賞にノミネートされるわこうなったら最後まで自虐に走ろうと思ってパンフレットに700円払っちゃったわ、もう本当に褒めるべき箇所がまったく見つからない一大スペクタクル巨編でした。ジャンル的には「アクション」「SF」などと定められているけど、実際は存在自体が「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」だと言っても過言はないです。ここまで完璧な作品を見せ付けられると「脅迫されて仕方なくやったのではないか」などという疑念さえ生じてくるんですが、とりあえずそんな感じの映画なので、なんつーか「いつも白米ばかり食べてると白米の美味しさが段々薄れていくので、たまにはアワやヒエを食べて白米のありがたみを思い出しておこう」的な態度で鑑賞すると良いニュアンスだと思います。でも別に見なくてもいいと思います。0点(2004-11-06 16:24:18)(笑:13票) (良:1票)

17.  アメリカン・ビューティー はっきし言って、「俺ってちょっと変わってるから~」とかホザいてるヤツは好きじゃない。お前な、平凡じゃない自分をそんなにアピールしたいのかと。「特別でありたい」と思うことそれ自体がすでに平凡なんだよ。それに気付けよ。本当に特別な人間はそんなことわざわざ言わなくても、すでに特別なんです。だって「特別」なんだもん。でもそんな人はそうそう滅多にいるもんじゃない。みんな普通で平凡なんだ。かくいう俺も平凡な人間。特別な存在になりたいと常に願い続けてる平凡な人間。その平凡さからほんの少しでも脱却したいから、敢えて「自分は平凡」だと認める俺。平凡な自分を悟り、それをもってして特別たろうとする俺は、結局のところやっぱり平凡な人間なんです。そうやって平凡な自分を悟り、それをもってして特別たろうとする俺は、やっぱりやっぱり平凡なんです。どこまでいっても所詮庶民は庶民。そんな自分の殻を脱いで自由になりたくて、他人に認められたくて、幸せになりたい。でもやっぱり俺にはダメなんです。そんなことを考えている俺にとって、この映画はどこまでも深く傷をえぐってきやがる。その上で、ラストでは我々庶民に一筋の光を示してくれたようにも思える。ケビン・スペイシーのあの恍惚の表情を思い出しながら、俺は今日も願い続ける。特別でありたい。特別でありたい。特別でありたい。皆さんは、どうですか?8点(2004-10-25 13:42:34)(笑:2票) (良:5票)

18.  デイ・アフター・トゥモロー あらためて思った。エメリッヒさんよ、俺は一生アンタについてくぜ。とにかくこういう常識外れのスケールでかい映画を撮らせたらこの監督の右に出るヤツァいねーだろ。他の地球壊滅系映画がゴミに思えてくるほどの映像クオリティの高さを見せつけられると、もうホント来ることまで来たなぁとしみじみしちまうってもんです。「スターゲイト」「ID4」「ゴジラ」の流れで育てられてきた「大風呂敷を広げるだけ広げまくって、ラストはグダグダやってる内にいつの間にか勝利→ハッピーエンド」というエメリッヒ節ですが、今回はさすがの彼でも風呂敷を畳み切れなかった模様です。竜巻とか洪水とか、なまじ起こり得る自然現象を題材に扱っちゃうとさすがに「そうだ、風邪だ!台風に風邪をひかせればいいんだ!」とかホザいて気候を戻すなんてオチにもできなかったんだろうな。そういう意味ではエメリッヒにしちゃ大人しい映画なんですが、映像に関してはちっとも大人しくありません。あの手この手の自然災害で、いつものようにニューヨークをブッ壊しまくります。宇宙人に謎レーザーで攻撃させ、巨大トカゲに踏み潰させ、挙句の果てに水浸しにしてカチカチに凍らせる。このオッサンはなんかニューヨークに恨みでもあるとしか思えねーよ。そんなエメリッヒさん、次はいかなる手段でニューヨークを壊滅させてくれるんでしょう。今から目が話せないぜ!9点(2004-10-22 12:51:19)(笑:5票) (良:1票)

19.  戦場のピアニスト 戦場に放り込まれてもなお音楽を愛し続けた、一人のピアニストによる愛と感動のストーリー。今、劇場が涙で包まれる……! って感じの映画かと思ったら全然違うんでやんの。なんか知らんけどいっつも泣きそうな顔した情けねぇ顔のオッサンがひたすら逃げ回る映画。愛も感動もナシ。「映画史上もっともカッコ悪いヒーロー」とどこかで紹介されていたという話も頷けますね。だが、それが良い。主人公が無力であることによって、あの時代に虐げられていた人々の鬱積とした気持ちが手に取るように伝わってくるワケだ。そういう点で制作側の試みは成功してるんじゃないですかね。エンターテイメント的な要素はあまりないけど、こういう映画こそ後世に残すべきなんだろうな。そして学校の社会科の時間に見せられた学生があまりのダルさに居眠りをする。これはそんな映画になっていくと思います。7点(2004-10-04 11:32:46)(笑:1票)

20.  おばあちゃんの家 この映画はね、あるクソガキがおばあちゃんの家に預けられた2ヶ月間を描いたドラマです。クソガキって言っても、そんじょそこらのクソガキと比べられては困る。クソガキの中のクソガキ。THE KING OF KUSOGAKI。どのくらいクソガキかと言うと、血の繋がったおばあちゃんに触られて「汚ねぇ!」とか叫ぶクソガキ。死ねよ。汚ねぇのはテメーの心だろうが。さらにどのくらいクソガキかと言うと、ケンタッキーが食べたいと言うからせっかくおばあちゃんが遠出して鶏を買って来てくれたのに、「こんなのケンタッキーチキンじゃない」と泣き出してスネるクソガキ。帰れよ。そんなにチキンが食いたきゃ夜一人でトイレにも行けない自分の肉でも食ってろっつーの。しかし、そんなクソガキに対して無償の温かい愛で包み込むおばあちゃん。泣ける。俺も思い出したよ。おばあちゃんは決して怒らなかった。おばあちゃんはお小遣いをくれた。おばあちゃんは優しかった。今は亡き自らの肉親と重ねるように映画を見ると、おばあちゃんの仕草一つ一つが自分に向けられているような気がして、涙が止まらなかった。 んでまぁ、やがてクソガキも少しずつおばあちゃんに心を開いて行くワケですが、クソガキは所詮クソガキなのですでに眼中に無い。あのクソガキを脳内で自分に置き換えた俺は、ほんの僅かな時間だけだったけど、あの優しかったおばあちゃんとの再会を果たしたのです。おばあちゃん、ありがとう。7点(2004-09-28 15:06:38)(笑:2票) (良:2票)

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