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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  PLANET OF THE APES/猿の惑星 《ネタバレ》  過去の猿の惑星を見ており、ストーリー展開はだいたい想像がつくので、ハードルを上げざるを得ない面はあったのだが、見るものをグイグイ引き込んでいく展開、地味ではあるが極めて自然な特撮、しっかりとした個々の人物(猿物?)描写、細かい部分で破綻のないシナリオ等々、全体的にかなりクオリティーは高く、最後までしっかり楽しめた。  主人公は一匹の猿を助けようとして追っかけたら、猿に支配された惑星に着いちゃって、何とか逃げることばかり考えてる。 主人公に責任感も大それた思想もない。ただ個人的に逃げたい帰りたいだけであり、逃亡劇から成り行き上、猿達との大戦争に発展。 ご都合主義は多々あるものの、一貫して主人公は逃げたいだけの平凡な人間であり、単純な主人公の逃亡劇を芯にストーリーが進むのだが、その流れで、テンポよく、ダイナミックなアクションを交えつつ、猿の惑星の成り立ちやそれぞれの猿達の性格付けをうまく描写し、社会の矛盾や人間への皮肉を散りばめて、クライマックスまで一気に見せるのは、なかなか練られたシナリオである。  で、結果、最初に助けようとした一匹の猿に助けられるところは、完全にこの作品のオリジナルであり見事。  さらに、その後のどんでん返しはリメイクゆえにハッピーエンドにするわけに行かずに考えたものだろうが、ここだけは、疑問符が残ってしまう。   どうしても1968年の最初の「猿の惑星」が大きなインパクトを与え過ぎており、それを超えるインパクトを与えるのは難しく、極めて不利なリメイクである中、なかなか頑張ったと思う。  しかし、猿の惑星の造形や色使いにもっともっとティム・バートンらしさを出して欲しかった。 特殊メイクに金をかけすぎてセットまで回らなかったのかと思いたくなる。[CS・衛星(吹替)] 7点(2013-01-03 01:27:05)(良:2票) 《改行有》

2.  TRICK トリック 劇場版 《ネタバレ》  ドラマは全く見てないが、お馬鹿なコメディーとしてはまずまずの出来かな。現実にはありえない設定で、有り得ない人物像、リアクションを、それぞれ個性豊かに演じており、ドラマを全く知らず元々の人間関係は一切しらなかった私でも、そこそこ楽しめた。[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-08-20 18:31:12)

3.  クヒオ大佐 《ネタバレ》 堺雅人はじめ関係するすべての人のキャラや行動にコメディー臭がプンプンしてるにもかかわらず、実際の事件を題材にしたからコメディーにできなかったのだろうか? 無理に重いものを背負わせて、深い描写風に仕上げても全然心に染みてこない。 腹を決めて徹底的にコメディーとして笑い飛ばせる仕上げにすべきだったと思う。 逆に、徹底的に馬鹿馬鹿しいコメディーに仕上げた上で、それぞれの真の人物像を織り込んだほうが、心に染みる映画になったかもしれない。[CS・衛星(邦画)] 5点(2012-07-16 01:26:11)

4.  どら平太 《ネタバレ》 そこそこ面白いのだが、もっともっとコミカルに軽快に仕上げればよかったのにと思う。脚本はいくらでも軽妙、コミカルに振れるし、役所広司の飄々とした演技を筆頭に役者陣もコミカル路線のほうが向いていそうな役者を揃えているし、そもそも市川崑監督自体初期には軽妙でコミカルな作品を得意としてたんだから、どうして名作然とした作りにしてしまったのかが惜しまれる。殺陣にスローの芸術的な映像を入れてもテンポが悪くなるだけで逆効果。人を一人も殺さない殺陣なんだからむしろコミカル方向の演出を入れたほうが軽快さが増して良かったろうに。巨匠が揃って脚本を書いた、ということであまり軽くしてはいけないという雰囲気になってしまったのだろうか。[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-01-08 01:30:25)(良:1票)

5.  間宮兄弟 《ネタバレ》  決して幸せとは言えない男女関係を、ちょっと変な兄弟の日常を通してぬるーくのんびり表現した独特の雰囲気を持った作品で、決してドラマ性や感動を求めて見る映画ではない。  兄弟役の佐々木蔵之介と塚地武雅のキャラ、演技は、映画の雰囲気に非常にマッチしたいい味を出しており、どっぷりと雰囲気に浸ることができた。  娯楽作品でも、芸術作品でもないのだが、映画の表現力を有効に使ったと言える。  しかし、いいのは見てる時に感じる雰囲気だけで、後に残るものが何もない一過性の雰囲気だけになっている。雰囲気を損なわないで、感動とかドラマ性とかを高めることが出来なかったのだろうか?  見ていていい時間を過ごせたと思うし、決して損をした気はしないのだが、やはり、何かが足りなかったのだろう。[CS・衛星(邦画)] 6点(2011-08-28 00:27:02)《改行有》

6.  グラディエーター 《ネタバレ》  セット、映像のディティールに凝った実に重厚感のある作品。  シナリオは単純で分かりやすいが、その分、登場人物の心理的な描写も丁寧にされており、ストーリー展開もだれることなく緊張感と雰囲気に浸ったまま最後まで見ることができる。  しかし、ストーリーの大部分が登場人物の個人的な愛憎劇に終始し、ローマ帝国という大きな歴史背景を十分生かしきれてない点が残念。  娯楽映画としては充分に見ごたえはあるのだが、多少尺は長くなっても、「ローマ帝国のため」というキーワードをもう少し観るものにも共感できるような展開や描写があれば、いわゆる「名作」になったかもしれないのが惜しい。[DVD(吹替)] 7点(2011-07-09 18:04:41)《改行有》

7.  フライング☆ラビッツ 《ネタバレ》  シナリオも映像も褒めるところはほとんど無く、石原さとみのキャラクターに頼ったお気軽映画。  「映画」として客観的に評価すると、とんでもなくケチを付けるところだが、石原さとみが嫌いじゃなければ、深く考えずにボーッと見られて、そこそこ楽しめて、娯楽という観点ではそれほど悪くはない。  特に、長尺の重めの「名作映画」ばかり見ていると、たまにこういう映画も心地良い。[CS・衛星(邦画)] 6点(2011-06-04 22:45:18)《改行有》

8.  ブラック・ナイト(2001) 《ネタバレ》  いかにもアメリカンな気軽に楽しめる娯楽作品。  タイムスリップをパラドックスは一切触れずに設定としてのみ使っており、名作にしようという嫌味な作り込みがなく、娯楽に徹するその姿勢が潔い。  セットもそれなりに豪華に作りこまれてるし、ご都合主義満載のシナリオも深く考えずにテンポよく進む冒険コメディーとしてちょうど良い感じ。  当然にありえない展開のオンパレードなのだが、テンポとワクワク感とのバランスが上手く配分され、突っ込んだり首を傾げる暇もなく最後まで一気に楽しく見られる。  細かい粗探しや、映画の芸術性どうのこうのを語る映画ではないが、誰が見ても楽しめる娯楽映画の王道を行っている。[DVD(吹替)] 7点(2011-05-29 20:00:18)《改行有》

9.  サイドウェイズ 《ネタバレ》  中高年向けの青春ロードムービーを狙ったのだろうか、感動もワクワク感もぬるい。映画で感動や情熱を疑似体験するのに年齢は関係ないのに、中高年にはこれくらいが丁度でしょうみたいに決めつけられているようでいただけない。  映像や雰囲気は嫌じゃないし、役者の演技も悪くなく、見てる途中に飽きることはなかったのだが、ストーリーの抑揚のぬるさが、中高年を馬鹿にしてるのではないかと被害妄想に陥ってしまい、どうも見終わった後の印象が悪い。  むしろ、主人公を20代に設定してこのようなストーリーだったら、逆にほんわか系の映画として好印象だったかもしれない。[CS・衛星(邦画)] 5点(2011-05-28 23:30:17)《改行有》

10.  春との旅 《ネタバレ》  泣かせてやるぞ見え見えの脚本に、まんまと載せられて泣いてしまった。  じいちゃん、わがままに生きてウマが合わない兄妹もいて、全然バラバラなのに、どこかでお互い思いやってる部分がにじみ出ていて、老後の不安を背景にしつつどこか一縷の望みを与えてくれている。  最後の方は、春ちゃんの旅になってしまってじいちゃんがなんかいい人っぽくなってしまい、唐突感も否めないし、わざとらしいお涙ちょうだいストーリーなのだが、すでに、それまでに、じいちゃんと春ちゃんに感情移入が完了しているので、しっかり感動してしまった。  映画の尺の中で、あまりエピソードを詰め込まず、画面がゆっくりと流れているのも、感情移入と波長があっていた感じ。  ラストシーンは、ありきたりすぎてちょっと頂けないかな。  じいちゃんと柄本明との喧嘩のシーンは、すごく愛情が感じられる演出だったから、ラストもそんな感じで、今後のじいちゃんと春ちゃんのまた喧嘩ばかりの厳しい日常生活を描くだけでも、なんとなく温かいみたいな感じで締まったと思う。[CS・衛星(邦画)] 7点(2011-05-21 17:59:41)《改行有》

11.  メタボ戦隊アホレンジャー<OV> 《ネタバレ》  邦題があまりにもお馬鹿なので、どんなコメディー映画かと思ってついつい見てしまった。  邦題に騙されました。アメリカの暗部を茶化している部分もあり、風刺とも受取れなくもないが、実に雑なストーリー展開と極端な映像弄りが目に余る。  映像はドキュメンタリータッチだが、シナリオは実話ではありえないフィクションだし、完全にフィクションであるのに芸術性はなく、もちろんコメディーにもなっていない。  最後までどうなるかと観る興味だけはなんとか保てただけに、完全な駄作ではないが、映画としての完成度はかなり低い。  完全に時間を損したとも思えないが、こういう作品だと初めから知っていたらまず見ることはなかっただろう。  邦題とのギャップが大きすぎるので見続けた部分もあり、邦題込みで一つのの作品かもしれない。とすれば、この邦題つけた人の作戦にまんまとハマったわけだ。 [DVD(吹替)] 3点(2011-05-08 15:17:28)《改行有》

12.  ATOM 《ネタバレ》  ロボットに人間の心という深いテーマを、展開の早いコメディータッチで軽いノリにされちゃって、違和感ありまくり。  悪人はコミックの典型的な悪人だし、街はメチャクチャ破壊するし、数人の個人的なドラマになっちゃってるし、扱うテーマの大きさをに比べてあまりにもチープなストーリー。  何でもアメリカンなノリにすればいいってもんじゃない。  手塚治虫というビッグネームを背負ってるから余計にそう感じたのかもしれない。「アトム」ではなく全く別のキャラでやってもらえれば、もう少し違和感はなかったかも。  大きなテーマの提示さえなければ、早い展開と派手な画面は、お気軽なCG作品としてそれほど悪くはないと思う。[CS・衛星(字幕)] 4点(2011-05-03 23:01:30)《改行有》

13.  南極料理人 《ネタバレ》  いきなりシリアス風から落とすコメディータッチで始まり、飄々と進んでいく展開は、実に心地良い。  コミカルな演出は、行動としてはかなり誇張されているけど心理的には嘘ではないと感じるギリギリの線で味付けされており、堺雅人の飄々とした演技と相まって、長期間の基地生活の過酷さをベースにしっかり感じさせつつ、嫌味でないほのぼの感と笑いを醸し出している。  あざとい感動のヒューマンドラマの一つも入れたくなりそうな設定なのに、それが一切ない。コメディーもドタバタのの手前で収まっている。そして何より、「食」そのものが映画の中心で、他の要素は全て添え物という潔さががある。  「食」を楽しむことが長期間の閉鎖社会をうまく乗り切る上で非常に重要ということを、見るものの感性に直感的に訴えるうまい演出であり、若干現実離れした行動であっても、充分に共感を呼ぶリアル感を出せているように思う。  ただし、KDDオペレータだけは、ちょっとやり過ぎかも。面白かったけど。[DVD(邦画)] 7点(2011-05-02 01:10:10)(良:1票) 《改行有》

14.  蟹工船(2009) 《ネタバレ》  原作を大胆に脚色した構成だが、原作の持つ時代背景、テーマの強さ、深さに完全に負けた感じ。  1953年版と比べると格段にフィルム事情、撮影技術も進歩しているはずなのに、舞台劇程度の場面展開しかなく、画面の迫力が格段に負けている。  松田龍平はじめ、個々の役者の演技や心理描写は光るものがあるのだが、原作の持つテーマをなぞってちょっと光らせてみました程度で、大胆に切り込んだ感じはなかった。  原作、1953年版を完全に忘れた状態で見れば、少しは評価が上がるかもしれない。[CS・衛星(邦画)] 4点(2011-02-14 01:00:17)(良:1票) 《改行有》

15.  CUTIE HONEY キューティーハニー 《ネタバレ》  最初からB級作品であることを覚悟して観たので、それなりに楽しめた。  サトエリの演技は小っ恥ずかしくてみてられない、他の役者も個々にはいい味を出しているのだが、全体としてテンションがシンクロしていない。  しかし、テンポはそれほど悪くなく、アホらしい設定や大げさな演技も、アニメの実写版のB級と割り切れば、そこそこ許容範囲。  そもそも、原作はコミック、アニメでこそ生きる、エロティックコメディーヒーロー物という独特のもので、どんな監督でも、その実写版をまともに作れるわけがない。どんないい役者を使って、どんなにお金をかけても、大真面目に作ったらほぼ確実にコケるだろう。  となると、はなから名作「映画」にしようとすることは捨てて、B級映画に徹した作りをして、CGやアニメで映像的な冒険をふんだんに盛り込もうとするのもありだと思う。  サトエリは、本来この映画で見せるほどの大根役者ではないが、スタッフ一同、この脚本、演出で名演技ができる程うまい役者でないことは分かっていたはずであり、これをドンピシャでやれる名俳優が他に居るとも思えず、わざと大根に見える脚本、演出にしたとしか思えない。  サトエリを他から完全に浮いてしまうようなキャラ設定で大根演技に見ることで、あたかもサトエリのファンのためのアイドル映画のように作ったのも、狙ってやったものと思えてくる。   映画としての評価は低くならざるを得ないが、B級お馬鹿映画として、突っ込みながらそれなりに楽しめ、アニメ実写化にまともに挑戦してコケた痛い映画よりずっとマシ。[CS・衛星(邦画)] 5点(2011-02-05 23:43:29)《改行有》

16.  ゴールデンスランバー(2009) 《ネタバレ》  サスペンス、コメディー、青春の要素をテンポよく明るく描き、時にはクスリ、ホロリとさせ、途中だれることなく一気に引きこまれた。  カミさんが途中居眠りせずに最後まで見たというのは、ピクサーのアニメ以来で、画期的なこと。  時間を前後させていろんな人間関係の糸を解きほどいていく手法は「アヒルと鴨のコインロッカー」同様、リアルと誇張をバランスよく配して緊張を切ることなく笑いを織り込む手法も「チーム・バチスタの栄光」と同様に、非常にうまくまとまっており、監督のウマさが光っている。ツッコミを入れたくなるようなご都合主義も、誇張が過ぎたありえないシチュエーションも、ハラハラドキドキとクスリ、ホロリの絶妙のタイミングの繰り返しで気にならない。  ただし、最後の結末のシーン、堺雅人の演じる主人公に完全に感情移入して感動した後なので、リアルに役者まで変えてしまよりも、若干のメイク程度で堺雅人が演じたほうが、見る側が堺雅人と完全に判っても誇張した演出として許せるし、感動がさらに大きくなったかも。[CS・衛星(邦画)] 7点(2011-01-15 23:56:00)(良:1票) 《改行有》

17.  ヤッターマン(2008) 《ネタバレ》  アニメの実写化で、ここまで元の世界観を維持できたのは驚異的。  元がギャグアニメであることが幸いして、少ない登場人物がそれぞれにオーバーアクションでしっかり個性を主張し、シナリオの強引さも、セットのチープさも、CGのアラも、味として良い方向に働いた。  昔アニメを見ていたときはドロンジョが実は主役だと思っており、深田恭子のドロンジョがアニメのイメージとは違う配役でどうなるか心配だったが、しっかりと一番の存在感を放っており、堂々とした主役になっていた。  元のアニメを知っていておふざけB級映画好きなら、かなり楽しめる映画だと思う。[CS・衛星(邦画)] 6点(2011-01-05 01:03:17)《改行有》

18.  マダガスカル2 《ネタバレ》  前作のストーリーとキャラ設定をしっかり残しつつ、全く別のステージでの新たな冒険活劇に仕上げてうまくまとまっている。 最初から最後までノリノリで時間を忘れさせてくれる、まさに「娯楽」作品。  前作同様、擬人化した動物にしっかり感情移入できて不自然さを感じさせないこの勢いは、なかなか良く出来ている。CGならではのありえない動きやカメラアングルが、ダイナミックな躍動感を生み出し、アフリカの大自然をもうまく表現できている。CGであるが故に日本語吹き替えも全く違和感がなく、休日に何も考えずに楽しみたい時にはうってつけの作品。  ピクサーが「名作」映画としての完成度を目指しているのに対して、ドリームワークスは「名作」にはこだわらず「娯楽」映画としての楽しさを目指しているように思う。「娯楽」は見る人の嗜好、気分によって評価が分かれる分、「映画」としての評価は低いかもしれないが、楽しければ充分。[DVD(吹替)] 6点(2010-12-20 00:10:20)《改行有》

19.  シュレック3 《ネタバレ》  全体のストーリーの流れは子様向けなのに、映像は暗めで汚いシーンもあり、ブラックなジョークやおとぎ話を小ネタする等々大人向けの演出が随所に施されている。 どちらにも楽しめると取るか、どっちつかずと取るかは人それぞれだが、私は前者。脚本にピクサー程の完成度はないけど、この世界観も結構好きです。  完全に大人向けのストーリーの方がいいのかもしれないが、多分、それでは興行的にきついんだろうなと思うと、許せる範囲。  2が1程の新鮮さがなく、シリーズが進むに連れて駄作になるのかなと思ったが、シュレック1から一貫したこのややダーティーな世界観がちゃんと維持できていて、盛り返している感じ。次の作品に期待がもてる。 [DVD(吹替)] 6点(2010-12-19 22:02:22)(良:1票) 《改行有》

20.  サマータイムマシン・ブルース 《ネタバレ》  ほぉーーーと思わず唸ってしまう作品。  シナリオは超都合主義なのだが、タイムパラドックスを扱うからこそ、その超都合主義が、この映画の面白さの本質になっている。  コミカルで、軽妙で、なかなか面白かったのだが、こじんまりした映画で終わってしまったのが惜しい。  タイムマシン物の不朽の名作バック・トゥ・ザ・フューチャーは、細部では矛盾を持ちつつも、それを感じさせないスピード感あふれる展開の妙と、お金をかけたスケール感の大きさで大成功した。  こちらは、タイムマシンの矛盾が起こらないようにするために、あちこちに散りばめられた伏線をすべてを収束させるというシナリオの妙のみで、スケール感を大きくすることが出来ていない。  もともと舞台演劇のシナリオで、最初から大作にする意図が全くなかったのだろうか、低予算だったのか、随所に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「タイムマシン」を意識したオマージュが散りばめられているものの、最初からそれらを超えてやろうという気はなく、これでよしとしてしまってる感がある。  このスケール感の小ささも、これはこれで十分味になっているし、良い面もあるのだが、時間をかけて映画用にシナリオを練り上げて、セットやロケや撮影にもお金をかければスケール感を大きくすることもできるだろうし、そうすることで、もっとバック・トゥ・ザ・フューチャーに近づけたのではないかという気がする。  コミック原作物や、テレビ局主導の映画で、ミーハーのためだけに大げさに宣伝してお金をかけるくらいなら、こんな面白いシナリオをしっかり拾いあげて、お金をかけて世界に通用する娯楽大作を作って欲しい。[DVD(邦画)] 7点(2010-07-11 02:37:57)《改行有》

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