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1. ホビット/思いがけない冒険
《ネタバレ》 原作ファンとして待ちに待った鑑賞。長さを感じさせない、非常によくまとまった出来の良い作品でした。
前作(?)『ロード・オブ・ザ・リング』からそうでしたが、ホビット庄や地下世界の作りこみが大変良い。本当にそこに住みたい・冒険したいと思わせる世界観をしっかりと提供できていることが、このシリーズを成功させている重厚な屋台骨なのだと思います。テーマが「故郷」というのも良い。あれはグッと来る。歌もいい作曲出来てました。
「お調子者」で「お人よし」のビルボですが、「お人よし」の面が強くて「やるときゃやったらあ」の描写が少なかったのが少し不満かな、次回以降に期待。
今手元に原作本がありますが、だいたい4割ぐらいのところまで進んでいます。「2時間半ずつで前後編に納めるぐらいがちょうど良いのでは・・・」との心配が杞憂に終わることを祈って、続編を楽しみに待ちたいと思います。[映画館(字幕)] 9点(2012-12-21 13:41:35)《改行有》
2. マッドマックス2
語るべきことは多くないのに、語りたいことは次から次へと出てくる、そんな作品。圧倒的な世界観と、それを全編通してやりぬいた事に脱帽。男なら一度は撮りたいバカ映画、といったところか。寂寥としたラストも秀逸。[CS・衛星(字幕)] 9点(2012-05-03 19:19:34)
3. アンダーグラウンド(1995)
《ネタバレ》 デジタルリマスター版再上映にて鑑賞。あの音楽を大音量で堪能できるのが素晴らしい。もうノリノリ。
ユーゴスラビアの半世紀余りをコミカルに、寓話的に綴っているが、そこに描かれるのは人間の「したたかさ」。時に騙し、時に嘘をつき、時に暴力をもって、したたかにしたたかに生き延びてゆく人々。たびたび繰り返される饗宴は、理不尽な不幸に押しつぶされず、されどそこから逃げ出さない、ある種の「覚悟」をまとっているようだ。
何よりこの映画全編から伝わってくるのは「辛いことばっかり続いてるように見えるけど、それでも俺達は何とか楽しく生きてるよ」とのメッセージ。2時間51分は観るのに気力体力を使い果たしますが、鑑賞後に残る物は全ての映画の中で随一。一番大好きな映画作品です。[映画館(字幕)] 10点(2012-04-28 01:26:20)(良:2票) 《改行有》
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