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自己紹介 【好きな映画】
★ヒューマンドラマ系
★恋愛
★コメディ
★推理・サスペンス・法廷
★アニメ
★その他、心がほっこりする・ワクワクする・揺さぶられるものなら何でも。

【苦手な映画】
×ホラー・スリラー
×暴力系・ヤクザやヤンキー系
×アクション
×アイドルが主演
×ハードボイルド
×見せ場が女優の裸だけの80年代日本映画
×映画の質よりも興行成績だけを意識したハリウッド映画

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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  潮風のいたずら 《ネタバレ》 気軽に楽しめるラブコメで、脚本もしっかりしているし、主演俳優の魅力も光っているし、「何かおもしろい映画ある?」と聞かれた時にこれをオススメしておけば、よほどマニアックな映画ファンじゃない限り、まぁ満足してもらえそうな「無難な一本」かなと思います。監督はゲイリー・マーシャル。なるほど、言われてみればこの感じ、「プリティ・ウーマン」系ですね。 わがまま放題の傲慢セレブ・ジョアナと、ボロ家で家事子育てに悪戦苦闘中の主婦・アニー。この両極端な役を、同じ人とは思えなくらい完璧に演じ分けているゴールディ・ホーンってすごい! 尻丸出しのハイレグ水着も、エロよりも笑いにつなげるところはさすが。 最近、敬遠しがちだったアメリカ映画でしたが、たまにはこういう映画もいいですね♪[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-07-14 00:05:19)《改行有》

2.  レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ 《ネタバレ》 コメディと称される映画は数多くありますが、これはあまり体験したことのないスタイルのコメディでした。セリフを少なくすることで、こんなおもしろさが生まれるんですねー。主役のバンドメンバーがいかにもウケを狙ったようなキャラクターだったので、そのアクの強さによるドタバタ映画かと思ったら、まったくの真逆。クオリティの低いコメディのようなガチャガチャした感じがないので、落ち着いて楽しめました。 レニングラード・カウボーイズ、セリフが少ないためか、見ているうちになんだか「動物の群れの集団行動に似てるなー」と思えてきました。 アメリカに電話するマネージャーの様子を窓から見ているメンバー達、刑務所内でビールの空き缶を叩くメンバー達、バーで黙々とクルミを割り続けるメンバー達・・・。レニングラード・カウボーイズという新種の生き物の生態を描いているような可笑しさでした。 ロシア民謡から始まって、ロックンロールやビーチボーイズなど、演奏シーンになると、おかしなことをしているわけではないのに、なぜか笑えてきます。映画では「ヘタクソな演奏」という設定でしたが、実際はそんなにヘタではないし、音楽映画としても楽しめる演奏レベルだと思います。 笑いどころはいろいろとありましたが、自分が一番笑ったのは「民主主義復活」のテロップでした(笑)[CS・衛星(字幕)] 9点(2022-05-27 19:33:29)《改行有》

3.  春のソナタ 《ネタバレ》 高校の哲学教師ジャンヌ、18歳のナターシャ、ナターシャのパパ、パパの恋人エーヴ。4人の間でいろいろあったけど、最後の首飾りでナターシャをこじらせていた原因も解決し、なんかこれからうまくいきそうな予感。「人生ってステキ!」の締め台詞と同時にヴァイオリンソナタも加わって、春の訪れのように、ほんわかやさしい余韻に包まれました。 ロメールの映画では、交わされる会話のひとつひとつ、インテリアやファッション、フランスの街や美しい自然等、すべてが洗練されていて、この作品では特に「花」が印象的でした。 ジャンヌがナターシャの部屋に飾った花、別荘に咲くライラックなどの花々、そしてゲールからジャンヌに贈られた花は、恋人マチューの部屋でしおれていた花(=ジャンヌの精神状態)と取り替えられ、ジャンヌもナターシャ同様、こじらせていた自分から脱却したことを表現しているように思えました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-11 20:33:37)《改行有》

4.  仕立て屋の恋 《ネタバレ》 窓の向こうで女性がカーテンも閉めないで着替えていたら、男性なら当然のぞき見してしまいますよね。のぞきやストーキング、残り香を嗅ぐなど一連の行動が「変態行為」に見えてしまうのは、社交性ゼロで外見的にも冴えない中年男性だから。主人公を、恋愛慣れしてないアスペルガー的キャラに設定にすることで、主人公の一途な思い・純愛度を際立たせようという狙い、嫌いじゃないです。 巧いなと思ったのは、殺人事件を絡ませることで、アリスがイールに近づき最後は裏切る理由がしっかりと描けていること。また、スケート場での転倒とラストシーンとのリンク、のぞきシーンで流れるブラームス、落下中に見る窓の向こうのアリスなど、センスのある演出によって、映画としてのクオリティはかなり高いです。 ただ、切な過ぎる救いようのない話なので、鑑賞のタイミングには気を付けた方がいいと思います。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-08-08 16:06:31)《改行有》

5.  白と黒のナイフ 《ネタバレ》 この映画の見どころは、真犯人が誰かではなく、ラストシーンの女性の感情。それまでの法廷シーン等は、いわば前フリ。でも法廷劇としての展開があまりにも上出来過ぎて、途中まではどうしても法廷モノ・推理モノの視点で観てしまい、そのせいで弁護士と依頼人の恋愛模様が余計なものに思えます。最後、正当防衛ではなく、愛に対する裏切りで引き金を引くという、女性の悲しさ・憎悪を描いたラストシーンなのに「“犯人はやっぱりこの人だった”だけの映画」に見えてしまうのがもったいないですね。 この映画、ずいぶん昔に観た覚えがあり、「二転三転するおもしろい法廷サスペンス」という記憶が残っていましたが、ひさしぶりに観たら、ラストシーンの意味や制作者の意図が、今ようやく理解できたように思えました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-11-11 11:41:34)《改行有》

6.  海辺のポーリーヌ 《ネタバレ》 「大人の事情」のシワ寄せで、恋愛の苦みを味わったポーリーヌ。将来「私も昔はイタい時代があったよなぁ」と苦笑いできる女性に成長できればいいのですが、まわりの大人がこんなのばかりではねぇ・・・(笑) 大人のズルさ・オトコの身勝手さもさらっと薄味で見せることで重苦しさもなく、多少のすったもんだも海辺のバカンスの能天気さでノープロブレム、まさに「喜劇と格言」という言葉にピッタリの内容でした。 それにしても、出てくる大人はいいトシこいてガキみたいな奴ばかり。コイツらを見てると、日本の若い世代がバカだらけだったバブルの頃を思い出します。「バカンス先でアバンチュールを楽しむのがおしゃれ」とかほざいていた女子大生とそれに群がる下衆男、そんなシチュエーションに憧れて大人の階段を上りたがる小娘たち。こんな風潮も日本は一過性のブームで終わりましたが、フランスの恋愛体質ってこういうもの? 映画としての出来は悪くないと思いますが、描かれる恋愛観と自分の恋愛経験の質とが違い過ぎるようで、いまひとつ好きになれない内容でした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-11-04 18:18:26)(良:1票) 《改行有》

7.  美しき結婚 《ネタバレ》 アホ極まれり、とは、この女のためにあるような言葉ですね(笑) 最初、妻子持ちの彼氏とベッドでお楽しみの最中に、彼の妻&子どもからの電話。その瞬間、別れを切り出し、相手もいないのに結婚宣言。この段階で、相当イタイ女であることがわかります。そして案の定、たわけた言動で周りに迷惑かけまくり、一番災難だったのは弁護士。 この女と彼とでは、人としての格が違うことを見せつけてくれるのが、彼のオフィスに乗り込んだ彼女を上手に振るシーン。女がバカ過ぎて最悪の別れ方になってしまいましたが、アタマのいい人・デキる人は、やっぱり女性の扱いもうまいですねー。この映画で一番の見どころはここかも(笑) もともと、こんな女を人に紹介するクラリスが一番の罪なのですが、でも女性って、こういう結果を招いた原因が自分であっても「あらそう? うまくいくと思ったのに。あはははー」と、あっけらかんと言ってしまう能天気な人、結構多いような気がします(笑) エリック・ロメール監督の映画には、この映画に限らず、かなりイタい女性がよく出てきます。最初、世の中の似たような女に「あなたも近いようなこと、していませんか?」と、遠回しに忠告しているのかと思いましたが、でも困ったことに、こういうタイプの人って、これが自分のことだとは決して気付かないんですよねぇ・・・[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-10-19 19:35:19)《改行有》

8.  飛行士の妻 《ネタバレ》 まだ幼稚で青臭い恋愛観の学生、その言動にいちいちイラッとさせられます。そして彼女は25歳ということですが、見た目や役どころによる雰囲気、垂れた乳などから、最初、40歳くらいかと思っちゃいました。日本人の感覚からすると「こういう百戦錬磨みたいなオンナが、こんなお子ちゃまを相手にするか?」と思いますが、フランスってこういうのもアリなのかな? 尾行途中、偶然出会う15歳の娘との会話シーン、その後のアンヌの部屋での会話シーンが延々と続きます。特に実のある内容の会話でもないのに退屈することもなく、なんとなく最後まで観ちゃいました。 ラスト、昼間の小娘が男とキスしているところを目撃。2人が別れたあと「オマエ、もしかして尾けるのか? このオトコを尾けるのか?・・・・・」そして「やっぱり尾けたー!!(爆)」と、鑑賞者全員の心の声が聞こえてきそうな締めくくり方で、この映画に対する印象が一気にアップしました(笑)[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-10-16 00:08:56)《改行有》

9.  友だちの恋人 《ネタバレ》 最初に映る建物、食堂で出会う2人の女性の上着、プールでの水着・・・その後も青と緑が次々と目に飛び込んできます。そうなるとどうしても2つの色の意味を知りたくなりますね。これは4人の恋愛模様の結末につながり、ラストシーンを観れば「あー、なるほど」と、その意味がわかります。 ですが、登場する2組の男女の恋愛観がまるで日本の高校生レベル。解説に書かれていた「大人の恋愛の機微を~」とは掛け離れた、学園恋愛ドラマを見ているようでした。 イメージカラーを、コントラストの強い2色ではなく、緑と青という同系色だったのは、4人の心情の微妙な変化を表現するのに都合のいい色だったから? それぞれの恋愛対象の印象が、青かと思ってたら実は緑だったり、その逆だったり、ちょっとしたことで色合いが変わる、精神的に未熟で自分が何を求めているのかさえハッキリしない、発展途上の恋愛脳の4人にはピッタリの色でした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-10-15 11:48:52)《改行有》

10.  緑の光線 《ネタバレ》 精神的に未熟で自意識過剰、場の空気が読めずに無神経な持論をズケズケ、周りの人間に気をつかわせまくった挙句それを何とも思っていない、痛いところを突かれたら逃げ出し、そして人前で泣く・・・。「なんなんだ、オマエは!」と怒鳴りつけてセーヌ川にでも蹴り落としてやりたくなるような女が主人公で、悪口の材料に事欠かないシーンが次から次へと出てきます。でもなぜか退屈でも不愉快になるわけでもなく、映画として楽しめてしまう、なんとも不思議な魅力を持った作品でした。 ラストシーン、やっと心からの笑顔が生まれましたね。「緑の光線が見えて良かった」から・・・だけではなくて、この瞬間、自分の心も相手の心も読めたから。「決してナンパではなく心から自分のことを思ってくれている」彼の心と、「この人とならやっていける」という正直な自分の心を読むことができてハッピーエンド。 緑の光線について話す老人たちのシーンでオチは見えた感じでしたが、でも良い締めくくり方でした。ただ、日没の瞬間なのに2人の背景がまだ明る過ぎて、別撮り感丸出しなのが何とももったいない・・・。 人々の会話や町の風景から聞こえる様々な音。まるでドキュメンタリーのような雰囲気で、フランスという国の空気感や国民性が伝わってくるようでした。 初めてこの監督の作品を観た時は「はぁ? 何これ?」と理解不能でしたが、なんとなく心の奥隅からじわじわと・・・。気になって何本か観ているうちに、この監督作品の楽しみ方が少しわかってきたような気がします。[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-10-04 14:00:00)(良:1票) 《改行有》

11.  レネットとミラベル 四つの冒険 《ネタバレ》 若い女の子同士の関係性については、オトコの自分には理解し難いところもあったのですが、何気ないエピソードの中に織り込まれた、ちょっとしたユーモアが楽しかったです。 【青の時間】 自転車のパンクを修理したのは、なんでもテキパキこなしそうなミラベルではなく、ドンくさそうなレネットだった・・・ 【カフェのボーイ】 レネットがコーヒー一杯の支払いに200フラン札しかなくボーイとモメているところにミラベルが現れ、コーヒー一杯を注文し、出したのが500フラン札・・・ 【物乞い~】 お金と罪に関することでお互いの主張をぶつけ合うものの、言葉とは違った行動をとる2人・・・ 【絵の売買】 静寂についてマシンガントークのレネット。「明日はひと言もしゃべらない!」と宣言した途端、画廊に行くのが明日になり、当日はほんとにしゃべらない・・・そしてラストの画商のセリフ・・・ とにかく、ミラベルがいいですね! もし学校にいたら絶対浮いてそうなイタイ子ちゃんのレネットを避けることなく、青の時間にもつきあってあげたり、対等に会話したり、そして友達のためにはコーヒー代を踏み倒して逃げたり、画商を騙そうとしたり、美人でいい子というだけでなく、人間くささも持ち合わせたミラベルがとても魅力的でした。 制作者が意図した笑いどころではないと思うし、この映画においては見方が間違ってるかもしれませんが、個人的に大爆笑したシーンがありました。 ミラベルが「恋人は?」と訊ね、「それは秘密」と答えるレネット。 おいおい、クソ野暮ったい女が美人と対等に恋バナって・・・(^^;  ここはツッコんではいけないのかもしれませんが、思わず吹き出してしまいました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-09-23 22:04:58)《改行有》

12.  ゲゲゲの鬼太郎(1985) 出てきた妖怪の名前が、男性器の俗称と同じでビックリ! さらに、テレビシリーズだと思ったら、劇場版だったことにまたまたビックリ! 第2シリーズの鬼太郎で育った世代には、ゆめこちゃんという新キャラや、オカリナや妖怪人間ベムが持ってたような杖など鬼太郎の武器が増えていることにどうも抵抗があって・・・。また、吉幾三の酷い歌唱に腹立たしさを覚えてしまい、ますます印象が悪いです。 テレビシリーズの中の一本なら「こんなもん」でしょうが、劇場版でこの内容は、いくら昔とはいえ、ちょっとひどいと思います・・・。[CS・衛星(邦画)] 2点(2020-09-23 21:12:20)《改行有》

13.  友だちのうちはどこ? 《ネタバレ》 母親の言いつけより、友達のピンチを救うことを選択したアハマッドくん。この国は、子どもは大人に逆らえない・大人は子どもの言葉にいちいち耳を傾けていられない社会であることを強調することで、「そんな中であえて友達の家に行くことにした」アハマッドくんの友達を思う気持ちが、より強く伝わってきました。 子どもの気持ちに寄り添う子育てなどガン無視なオトナ社会でありながら、親の言うことをきかず夜遅くに帰宅、当然キツく叱られるであろうシチュエーションで、子どもを気づかう母親の様子に、ホッとさせられました。そしてその後の、強風の中で洗濯物を取り込む母親の姿・・・何を表現したいのかよくわかりませんでしたが、映画全体を引き締めるスパイス的な役割のシーンのように感じました。 そしてラスト、友達のピンチを救ったという結末そのものより、ノートの押し花に心を全部持っていかれました! こんなに温かくさわやかな気持ちになれるエンディング、自分的にこの映画の価値はすべてここにあると言ってもいいほど、素晴らしい演出でした! 友達にノートを返しに行くというだけの単純なストーリーを、ここまで高いレベルの映画に創り上げるキアロスタミ監督。巨匠と呼ばれる理由がハッキリとわかりました。同時に、儲け主義の商業映画・娯楽映画が、いかに底が浅いかということもよくわかりました。[CS・衛星(字幕)] 9点(2019-03-14 23:45:25)(良:2票) 《改行有》

14.  なまいきシャルロット 歳のせいか、シャルロットの言動に一喜一憂することもなく「あの年代の女の子は、みんなあんな感じだよねー、うんうん。」みたいな、ちょっと冷めた、俯瞰的な立ち位置でしか見れませんでした。感情移入し過ぎて、「あー、だからこういう年頃の女ってイヤなんだよ、ケッ!」と思えた方が、この映画を楽しめたのかもしれません。 映画の出来は悪くないのでしょうが、もともとフランス映画とは相性がイマイチのせいか、自分のツボにうまくハマらず、可もなく不可もなく・・・という印象で終わりました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-08-03 09:33:27)《改行有》

15.  ブルーベルベット 《ネタバレ》 初めて観た時はよくわかりませんでしたが、見直してみると、「ここはきっとこういうことを表現しているんだろうな」という発見が次々と・・・ そんな面白さがてんこ盛りの映画ですね! サスペンスというジャンルに位置付けられていますが、見どころは、犯罪の真相やハラハラドキドキ的な面白さではありません。 まず最初の数分がこの映画のテーマで、オペラの序曲や前奏曲のような役割のシーンです。 「平和で明るい世界で生きていても、ふとしたことで非日常な闇の世界へと足を踏み入れてしまう」「光と闇は表裏一体」という、その後から始まる一連の話を象徴的に描いています。 平和な田舎町、いい天気で、おじさんがお庭に水をまいているというのどかなシーンから、突然発作で倒れてしまう・・・。日常は一変したように見えても、手にしたホースの水を飲む犬やヨチヨチ歩きの子供のように、当事者以外にとって「平和な日常」は以前と同じように変わらない、しかしよく見ると、地面の下ではおぞましい虫が蠢く闇の世界が広がっている・・・ この「闇の世界」とは、人間の深層心理に潜む狂気や、常識では計れないエロスのことでしょう。 事件前のジェフリーは、まだ幼児性の残る「お子ちゃま」であることが強調されていますね。野原で何気なく石を投げてみたり、サンディの前でニワトリのまねをしたり・・・。母親に「リンカーン通りに行ってはダメよ」と言われるのも、まだ子供扱いされていることを匂わすセリフで、その後ジェフリーは、リンカーン通りにあるドロシー宅に侵入し、「大人」へと成長(性長?)する、という前フリだったように思えます、 そして、ドロシーやフランクという、闇にうごめく「虫」達に出会い、とまどいながらも自分の心の奥に潜んでいた「蟲=倒錯的快感」が目を覚まし始めるジェフリーに対し、コマドリ云々~という少女メルヘン的な話をするサンディは、冒頭シーンの、水を飲む犬やヨチヨチ歩きの子供と同じ、ということなんでしょうね。そのため、裸で現れたドロシーと、彼女を受け入れるジェフリーの二人に対して、疎外感のような感情を覚え、般若のような顔で彼にビンタを食らわせてしまいます。しかしそんな彼を拒むことなく、電話の時にはジェフリーを許す、ということで、サンディの心の成長も描かれています。 闇の世界・・・異常で狂気的なはずなのに、日常にはない妖しい美しさに魅了される・・・オカマの人の歌(口パク)のシーンがまさにそれ! なんだか麻薬のように、ダメとわかっていても火の中に飛び込んでいく虫のような気持ちでした(笑) 他にも映画的工夫がいろいろと散りばめられていましたね。 最初のシーンは、青いベルベット→青空→赤いチューリップ→赤い消防車→黄色いチューリップという順でしたが、ラストはその逆。黄色チューリップ→消防車→赤チューリップで、青空に行く前にドロシーと子供の幸せシーンを挟んできました。闇の世界の虫だったドロシーですが、やっぱり人間のしあわせは、明るい世界にある、ということでしょうか? また、闇の世界への切符ともいえる「切られた左耳」の穴から入って、光の世界へと戻ったジェフリーの「右耳」から出てくるという演出も、前述のメッセージを表現しているのだと思います。 もう一度見れば、また新しい発見があるかも・・・と思わせる、リンチらしい映画でした。[CS・衛星(字幕)] 9点(2017-06-07 13:55:51)《改行有》

16.  読書する女 面白いのかどうなのか、よくわからないまま、結局最後まで観てしまいました。話そのものより、音楽と映像(色使い)の美しさが印象に残っています。 官能的なシーンが多いのにドロドロした感じがなくライトでコミカルな雰囲気、モーパッサンやマルクス、ボードレールなどの本の内容と読まれる側のキャラとがうまくリンクしていて、こういうのを「いかにもフランスらしい、おしゃれで知的なフランス映画」って言うんでしょうね(好きか嫌いかは別にして)。 マリーのちょっと突飛な発想や行動は、なんだかサザエさんを連想してしまってあまり好きではありませんでしたが、将軍夫人のメイドのベッラには、何か自分と共通するような、とても不思議な魅力を感じました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-09-14 13:59:24)《改行有》

17.  エル・スール ツタヤで借りたDVD、パッケージと中身が違っていて、間違って借りてきてしまったのがこの映画でした(笑)。というわけで、前情報もまったくなく見始めましたが、少女の可愛さにひかれ、最後まで鑑賞。地味ながら、ある秘密を持つ父親と、それを知った娘の関係がセンス良く描かれていて、いい映画だったと思います♪ 映像も美しく、説明し過ぎない、でしゃばり過ぎない演出とうまく合っているように感じました。[DVD(字幕)] 7点(2015-10-18 19:11:09)

18.  ニュー・シネマ・パラダイス 《ネタバレ》 午前十時の映画祭で観ました。初めて観たのはレンタルビデオで、その時も感動しましたが、映画館で観るとやはり感動の質が違いますね! 子供時代の屈託のない笑顔とは対照的に、大人になって社会的に成功したように見えるトトに笑顔はありませんでしたね。それが、ラストのフィルムで子供の頃の思い出、そしてアルフレードと過ごした時間が一気によみがえり、その気持ちが見る側に痛いほど伝わってきて、人目を憚らず涙をボロボロと流してしまいました。ただ「懐かしい」という感情だけでなく、いつからか笑顔がなくなった彼にとってあのフィルムは、子供時代の笑顔の時間を凝縮したタイムカプセルのようなものだったんですね。 こういう映画、面白かったからといって、何度も何度も観ようとは思いません。見飽きてしまって、感動度がだんだん下がっていくのがもったいないので・・・。10年に一度くらい、またあの感動を味わえればと思います。[映画館(字幕)] 10点(2015-05-11 00:31:58)《改行有》

19.  暴走機関車 う~ん、機関車が暴走するという設定なのに緊迫感は全然ないし、人間ドラマ的な部分も、マニーに深みがなさ過ぎて名言っぽいセリフも戯言にしか聞こえません。所長の言動なんてコメディ漫画レベル。結局、何を楽しめばいいのかさっぱりわからない映画でした。[CS・衛星(字幕)] 3点(2014-10-25 23:12:39)

20.  続名探偵ホームズ1/ミセス・ハドソン人質事件 《ネタバレ》 大ヒットした宮崎作品を何度も観ているだけに、それに比べるとこのホームズシリーズは粗さが目立って、じっくり鑑賞したいというほどでもありませんでした。ただ「このシーンはあの映画の原型になったシーンだな」という、資料的な面白さはありましたが・・・。ひとつだけハマったのは、ミセス・ハドソンというキャラクター。こんな素敵な人がいたら、モリアーティでなくても「惚れてまうやろ~っ!」と思ってしまいますね(笑)[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-07-18 15:07:46)

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