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プロフィール
コメント数 1620
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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1.  バービー(2023) 《ネタバレ》 冒頭からの「バービーランド」の描写のブッ飛び具合には、コレがこのまま最後まで行ったら流石に付いていけねーゾ!とチョイ不安にも思ってしまったのですが(⇒そりゃコッチとて、今作中でバービーが=バービーランドそのものが悪役側にひっくり返る様なコトは幾らナンでも無いだろ~と思ってたので)最後まで観ると全然「無難」に=穏便に・予定調和的に・共感可能なモノとして終わってってくれる映画ではあったので、そこはひとまずホッとしましたかね(⇒まあ、世界的にヒットしてるチャンとした商業映画だったな…と) ただね、あくまで個人的には、今作って世間で言われてるよーなメッセージ性の強い・批判精神に満ち溢れた(部分的なる)社会派作品…なんて代物には全く見えていませんでしたよ。この作品が最も批判するトコロの=主人公バービーがラストにはソレを打ち破っていくトコロの「敵なる」価値観とゆーのは、ソレこそそのバービー自身が自己矛盾的に抱えてるとも言える「画一性」であって、その端的な顕れとしての「男と女の関係性の中に在る画一的な(古臭い)ナニか」だと思うのですよね(+最終的にはそこに対する批判の刃はソレこそバービー自身にもチャンと向いてゆくのですし)。でも、今作って別にそこに関して何か一歩先のラディカルなコトを言ってるワケでもナンでもなくって、唯々「男も女もどう生きても・どう在っても好い」とか、ナンなら「人間は誰しも好きな様に生きれば好い」くらいのコトしか言ってないと思うのです⇒でソレって、ナニをどう言い訳したトコロで(少なくとも)30年くらい前には完全に・白黒ハッキリ「勝負が付いた話」だよな~と。私は正直、やや刺々しくて申し訳無くも思いますが、この映画がイラついて観れない or 社会として受容し難いから上映禁止にしちゃう、とかってのは、流石に今どきソレはどーなの?と思ってしまいますケドね⇒ゴズリング演じるトコロのケンなんて、女にビール持って来させてふんぞり返る様な・海辺で焚火焚いてギター弾きながら迫って来る様な、見た目カウボーイ(or スタローン)なんてゆう激イタ男じゃねーですか⇒幾らナンでもモ~絶滅したでしょ⁉と。。 重ねての結論、私にとっては今作は特筆すべきメッセージ性など無い、とうに滅びた「過去の遺物」(or 人類全体としての「若気の至り」)を笑いの対象とした「ノスタルジック」コメディでしかありませんでした⇒で結果的には今年最高レベルに終始ゲタゲタ笑い転げてしまった…のでこの評価となっております。ただし、純粋にコメディとしては一点ダケ、こーなるとやっぱ「ツッコミ」役が欲しい…と思ってしまうのですよね。。誰かツッコミのプロ(⇒比較的毒気の少ない一流のベテランの)が唯々ひたすらツッコミ倒す…てオーディオコメンタリーとか付けてくれたら、BD買っても好いのですケド。。(ソレかもういっそ、こーいうのに対して最早「毒」でしかないウエストランド井口とかでも好いかな…な~んて。。) ※追伸:前述どおり、作品の内容的には(個人的には全く)悪意も敵愾心も⇒だから当然イライラも感じなかったのですケド、内容とは関係無いトコロの所謂「バーベンハイマー」とかは少し話が違うのでして、例えばコレが納得いかないから観に行こうかどーか迷ってる…という人も居るかと思うのですね。個人的には、そーいう人は別に観に行かなくても好い(という程度の)作品だった…とも思いますかね。重ね重ね、本当に単なるコメディでしかなくて⇒大した中身が在る様な作品ではない…とゆーのが個人的結論なのでして。。[映画館(字幕)] 8点(2024-05-19 21:55:38)★《更新》★《改行有》

2.  オオカミの家 《ネタバレ》 明確に、背景・モチーフとなった現実の事件が存在している、ということで、それを知らずして観た場合は(全くヒントが描かれない訳ではないのですが)その意味的なトコロを十分に理解するのはかなり難しそうかな…という作品ではあり⇔一方でその前提条件をしっかり頭に入れて観たのであれば、凡そを理解するのはそこまで難しくもない…という作品にも見えますかね。私は結局、ある意味でその前提を入替えて短期間に2回観て、でその上でこのレビューを書いているって次第では在るのですよね。 んでまた結局、じゃあそのドッチの観方が好かったのかな?てハナシをするのであれば、実は意外とコレ単純じゃない…みたいな感覚であったりもするのですね(⇒それは、その基になった事件というのが歴史的・政治的にも極めて陰惨・グロテスクなモノであることも前提として、非常に個人的な感覚として私自身は初見時の方が「奥行きを持って」今作を観ることが出来た…と思えてたりもしましてですね)。仮に、前提知識無しで観たとしても、それでも極めて不穏で「救いの無い」ナニかを描いていることはごく十分に伝わる…という作品だとは思えるのでして、その意味でもまずは確実に、非常に卓越して・隅々まで行き届いた・実にユニークな表現(のクオリティ)を擁する作品だ、とは思われるのです⇒だから尚更に、そこを主眼に+ニュートラルに(=訳の分らないまま)観るってのも多分悪くないんじゃねーかな…と。んでプラス、もしその様にしたとしたら、確かにコレってホラーに見える作品…かとも思うのですよ⇒それもまた、かなりプリミティブで底の知れない恐怖を孕む高度な方のソレだ、とも。[インターネット(字幕)] 8点(2024-05-18 11:39:46)
《更新》
《改行有》

3.  コカイン・ベア 《ネタバレ》 調べると、どうも正に日本における「ヒグマ」と「ツキノワグマ」みたいなコトであるらしく、北アメリカにも「ハイイログマ=グリズリー」てのと「アメリカグマ=ブラックベア」とゆーのが居るってコトらしいのですね。んで、今作の舞台はワリと南の方で、ソコに居るのはこのアメリカグマ⇒グリズリーよりは少し小さい黒い方のヤツってコトみたいです。グリズリーはちょっと流石に、近付くダケでも絶対危険!みたいなバケモノだと思いますので、いちおう今作って実話ベースみたいなコトではあるらしーのですケド、この感じの(ごく近距離での)クマとの絡みの描写を沢山やるんだったら、色々と適切な選択だったと言えるのでしょーかね。全体としては、比較的マイルド&コミカルな質感のノンビリめのアニマル・パニック作品ではあるのですケド、言わずもがなクマがコカイン中毒でコカインに目が無い⇒クマをコントロールするギミックとしてコカインが重要なアイテムとなるってユニークポイントとか、後は(なのに)随所で妙にグロいってスパイシーな部分を含むコトも含めて、例えばまた比較的若年層(ハイティーン~20代位?)で大勢で観たりしたら盛上りそう…みたいな作品には思えますかね。興味が在れば。[DVD(字幕)] 5点(2024-05-17 22:24:17)
《更新》


4.  娼婦ケティ 《ネタバレ》 サブスクで観れる様になってたので… ですが、前作『危険な愛』と似たよーなのを似たよーなキャスト(ルトガー・ハウアーとモニク・ヴァン・デ・ヴェン)で…ってゆうヤツなのだろーとは(ハナから)思っては居れども、正直それ以上でない…ケド全力でそれ以下…とゆーか、どだいルトガー・ハウアーなんてかな~り後半にならないと出て来もしないですからね。終わり方とかもメチャ中途半端な感じですし、そもそも原作の流れを追ってるダケで結局ナニが言いたかったのか=人間ドラマとしてのテーマたる描き出すべく「人間性」とは一体ナニ・ドレだったのか、みたいなトコロは率直に相当に微妙…と言う他無いですね。重ねて前作『危険な愛』には全く及ばない⇒端的には粗悪な「二番煎じ」としか言い様が無い…みたいな感じっすかね。無念…… 唯一、それでも何らか好いトコロを捻り出してみるならば、コレも前述どおり主役は完全にモニクさんの方になってるので、彼女の魅力…みたいなトコロは(少なくともボリュームとしては)今作の方が上回るか、とも思います。それでも、その「質的な」部分は決して全く上だったとも思えないトコロではあるのですが、珍しく彼女のファンなら観ても好いかも…位の感覚までなら無くはないとも言えますかね。[インターネット(字幕)] 4点(2024-05-17 22:20:23)
《新規》
《改行有》

5.  悪は存在しない 《ネタバレ》 うーん……まあ、比較的「難解」だと言っても許される様な作品ではあるかと思うのですが、それでも結局ナニが言いたいのかってトコロは(何となくのレベルであれば)全然伝わるって作品だったとも思うのですし、寧ろちょっと「逆に不穏な」タイトルからすれば、決してそんなに唯々ネガティブな方の何らかを描いているって作品でもない、とは確実に思ったのですよね。がしかし、個人的にはどーにも「難解さ」とゆーよりは端的な「違和感」の方がより強く感じられてムムムム……と観終わってしまったとゆーか、とどのつまりは「え、コレを言いたいってコトでOKだったすか?」みたいな、ある種の「拍子抜け」みたいなモノの方が結論的な感覚には近かったのですよね。正直、楽しんで or 興味深く観れた、とは言い難いっちゅう感じですね。 違和感という意味では重ねて、思ったより比較的分り易い(⇒特に結論部分を除いた途中経過はごく分り易い)作品であったとは思う…モノの、思い返せば随所に幾つかは少し意味・意図が判然としない「引っ掛かるトコロ」が在った様な気もしますし、なのでその辺に注意しながらもう一回観れば全然違った感想になるのかな、という気も少~ししてます(⇒なのでそのうち再見いたします)。しかし、思い返せば(そーはゆーても)映画のつくり自体はやっぱ少し分り難い=根本的には説明は不足・省略ぎみだし+あーいうシーンをあーいう「間合い」で撮ってるコトとてその意図はパッと汲み取れるモノではないと思うし+そもそも主人公が誰なのか=誰の視点で観てゆけば好いのかも終始定かにはなってなかったと思うし、だから個人的な感覚として、映画における「中身」と「手法」の両方ともが曖昧・繊細だと、掛け算して更に曖昧=「非一般向け」みたいな質感になってっちゃう…て現象にも思えて居ます⇒まあ重ね重ね、もう一回観ればその「中身」の方をより理解できて…となる可能性は全然在ると思っては居るのですケドも。[映画館(邦画)] 5点(2024-05-17 10:51:14)
《新規》
《改行有》

6.  放射能X 《ネタバレ》 この手のもので恐らく最初に観るべき『原子怪獣現わる』の方は観れてないのですが、初代『ゴジラ』とほぼ同時期・同コンセプトの(割かし)有名な特撮作品かとは思います。冒頭から暫くがホラーっぽいコトや、その放射能が引き起こした災厄を「戦争」と重ね合わせる様な視点を持っているコトなんかは、確かにかなり『ゴジラ』にも似ていると思われましたよね。ただ、その特撮のクオリティ・ボリューム自体は『ゴジラ』とは比べるべくもないB級的なレベルだった…とは思えど、逆にそのチープさを如何にパニック風に大袈裟に見せるか、という点でのストーリー上の工夫とゆーのは、却って非常にクオリティ高かった…とも思えたのですよね。重ね重ね、冒頭からのSFホラー風味の箇所も(ネタは当然バレているのに)結構引き込まれて観れましたし、そっから先も砂漠⇒都会(ロサンゼルス)⇒地下道、と適切にしっかりと楽しめる様な展開してゆくので最後までごくハラハラと観切るコトが出来ました。かなり迷いましたが、もう1点アップしておきます。良作。[インターネット(字幕)] 7点(2024-05-17 10:41:16)
《新規》


7.  第七の封印 《ネタバレ》 死から決して逃れられないのは遍くヒトの宿命であって、十字軍だろうが疫病だろうが・それが世界に降り注ぐ速さに多少の違いが在ろうが無かろうが、根本的なその状況自体にまず大差は無いと思うのです。かつ、今作の主人公・騎士アントニウスは迫り来るその死を前にして、ソコからは逃れられぬという絶対的な人間世界の悲惨と・そして何も語らない神、というシステム全体の在り方に対する疑問を問い続けて居る、そのことはまた確かに、多分にキリスト教的な(or 少なくとも宗教的な)観点からの問いかけだと見做せると、私も再び思うのですよね。 しかし、今作の登場人物の振舞いを通しては、その「宿命」に対してもっとヴァリエーションに富んだアプローチの数々、というのを見て取れるとも思うのですね。それこそ、誰か一人にその咎を押し付けて生贄に捧げて満足する者、或いは、終末論的なナニかを振り翳して絶望に浸ることで逆に優越感を得る者、なんてのは、今現在に至っても・キリスト教の支配の下に無いこの国においてさえ、探せば幾らでも見つかるって光景だと思うのですよ。しかし重ねて、その一方で例えば、考えても答えの出ない問いに無為に陥ることを拒否して日々を享楽的=ごく前向きに生きること、であるとか、神でも仏でもない己の道理にのみ忠実で在ること、とか、それでもその強大なる運命をちゃんと恐れて・自分自身の無力さを知ることで逆に総てを受け容れること、だとか、そして今作は寧ろそういった後者の諸々の方により大きな価値を見出しているのだろう、ということ自体は、思ったよりも容易く伝わって来る(と感じられる)作品だったとまずは思うのですし、ソコには実は、実に容易に共感もしてゆける…とも思うことが出来たのですよね(⇒とは言え、ゆーて私も2回3回は観た上でこうなったってダケなのですケドね)。 今回、また久し振りに再見しての感想として、やはり難解と言われる作品だとは重々思うのですが、それでもごくシンプルにポジティブなモノを描いている方の作品だったのだな、と思うトコロにまでは至れました。且つその上で、台詞はどれも含蓄に満ちて・そして映画全体としても全く無駄が無い、という類稀な完成度を備える作品だと思うのにも(同様に)至るコトが出来たのですよね。やはり、傑作かと思います。[DVD(字幕)] 9点(2024-04-30 02:21:51)《改行有》

8.  aftersun/アフターサン 《ネタバレ》 率直に、かなり繊細な映画でしたね。とゆーか、中盤チョイ過ぎまではマジで殆ど脈絡の無い、父と娘ふたりのバカンス風景の数珠繋ぎ…としか言い様がありません。個人的な感覚としては、もしかすると(ソコまでで)脱落しちゃった人も少なからず居るんじゃないかな~とでも言いましょーか、そーいうタイプの方のごく「繊細」なる映画であったかな~とは思ってしまいますかね。 ただし、一方で本作が語るべき内容自体の方は、コッチの方とてそれ自体は別に全然超・シンプルなコトなのですよね(⇒あらすじに書き下しても精々50文字で語り尽せるんじゃねーか、的な)。そして尚且つ、その結論的なテーマの部分だって、誰でも非常に簡単に共感できるだろうってコトであるのは間違い無かったりもするのでして、だから畢竟、難しいコトを言葉足らずに(=再び難しく)語ろうって気取った映画ではないかな~とは思えて居ますかね⇒その意味では今作は、中身よりも表現技法の方にひたすらこだわってるって方のオツな映画…というコトには(また)思えてます。全体として比較的、雰囲気映画として観た時には(重ね重ね)繊細なる文芸作品みたいな感じであるとも思われるのですが、根本的には今作って(前述の)テーマ的なトコロを「ひたすら映像で語る」&「決して語り過ぎない(or 語らな過ぎる)」て方のヤツだった、とも思えてまして、その意味では(ある点では)ワリとごく非常に映画的な映画だったのかな…という気もしてます⇒文学にするとしても、小説ではなく詩集、或いは俳句集…みたいなコトになるべきヤツだったのではねーかな、と。 結論的には、最後まで観たらまあまあ面白かったかな…とは思えたのですが(⇒内容的にも・技術的な側面からも)、他方で前述どおり前半は少し(引き込まれるコトなく)ボンヤリ観ちゃった…という感覚も強くって、なので一応差し引きしてこの評価としておきます。でも、いつかそのうち再見したくなるかも知れない…という気は少~ししてますよね。[DVD(字幕)] 6点(2024-04-30 01:56:54)《改行有》

9.  エクソシスト 信じる者(2023) 《ネタバレ》 うーん…根本的には、ちょっと「捻り過ぎ」「考え過ぎ」て感じなのかなァ………… かの名作の正統続編に相応しく、冒頭からの前半はそれこそ、重厚過ぎる程に重厚・本格的過ぎる程に本格的(ホラー)てな感じの好ましい質感を貫いて居る、のですし、ソコで端的な映像のクオリティについては(コレは最後まで)まずまず以上の高水準を維持していた様に思えるのですね。しかし、前述のその質実剛健な(≒キョウビのホラーと比較したら確実にややテンポの重い)前半を越えて以降は、流石にちょっと支離滅裂・分裂症気味と言っても好い様な「迷い」しか感じられない様な展開運びだったとも思われるのですね。中で、バチカンが(今どき)悪魔祓いなんて許可しねーだろ…とか、そもそもカトリック的に伝統的なる宗教儀式で悪魔をブッ倒したトコロで(色々な意味で)もはや面白くもナンともねーだろ…てコトだとか、そこら辺の大人の事情的なモノは私とてまた想定の範疇には在るのです。がそれでも重ねて、今作のクライマックスが何故にこ~んなフラっついた代物になってしまったのかは理解に苦しむってレベルのコトではありますし、んで一番根本的には、コレって・この終い方って確実に「悪魔の勝利」の方だった…としか思えないのも(また)事実なのでありますのよね。。 いちおう、当初は三部作を予定していたってコトらしくって、ただそれすらも今作の大コケによって多少(否だいぶん)雲行きが怪しくなって来ちゃってる…位のコトではある様ですし、ソコには全く(私自身も鑑賞後には)大いに納得してしまったトコロでもありますよね。そのコトについては個人的にもう一つ、クリス・マクニール=エレン・バースティンって、彼女も(あくまで50年前の前作においては)今作みたいな感じになるって感じのキャラだったっけ?みたいに、結局はその辺にすらもかなり高度な疑問が感じられちゃって⇒だから登場した正にその瞬間…以降はその貴重な再登板の喜びすらもあんまし感じられなかった、と言いますかね… (⇒また個人的には、何故にこ~んな脚本に納得しちゃったんだろ?とすら思っちゃいました…) (⇒三部作つくり切れたなら、その意図が完璧に伝わる、とかなら好いのですケドも…)[ブルーレイ(字幕)] 5点(2024-04-30 01:55:55)《改行有》

10.  ゴジラ×コング 新たなる帝国 《ネタバレ》 最後まで観終わっての感覚としては、とある一時期の本邦の特撮版のゴジラ映画みたい…とゆーか、ごくごくファミリー向けとゆーか完全に娯楽に振り切った質感のエンタメ作品って感じでしたかね(⇒ソコはたぶん、前作・前々作とかよりも更に振り切ってたかとは思うのですよね)。悪く言えば超・ご都合主義とゆーか入れたいモノをただ入れてるダケ…みたいなコトだとも思いますし、後は少~し、お話なんて別にどーでも好い…みたいなトコロもあるので(個人的には)特に前半が全っ然ナニやってんのかよく分かんなかったですよね⇒どーいうお話なのかがどーにも見えて来ない・見えて来るのが遅い、と。 ただ、ようやくその辺が見えてきて…以降は、総合的には娯楽作としては全然悪くはなかったかな~とも思いますかね。クライマックスの怪獣アクションは相変わらず派手で好かったと思いますし、スピード感も心地好かったですし。ただ逆に言えばソレって、怪獣の怪獣たる「重々しさ」の方はちょっと足りてない…とゆーか、コングはともかくゴジラも(今作では)異様に動きが俊敏⇒なので(重ねて)スピード感は有ってテンポは好いのですが・見え方としてはどーにも「軽く」なっちゃってる…みたいな感じもありますよね。加えて、途中から(遂に)凶悪極まるラスボス…が登場するのですが⇒コイツが最初っから雑魚キャラ臭プンプン!なのも個人的にはしっくり来なかったし、人間vs怪獣…て要素がほぼ無かった⇒人間(現代人)は基本は唯々やられるダケ…みたいなトコロも個人的な好みからは外れてます。結論、差し引きしてこの位の点数で(やや甘めで)。[映画館(字幕)] 6点(2024-04-29 23:01:29)《改行有》

11.  トロイ(2004) 《ネタバレ》 大昔に一回は観ていたのですケド、その頃は(お恥かしながら)トロイア戦争の顛末なんてそんなに大して知らないって無教養なザマだったのですよね。今回、訳在ってその辺が頭に入ってる状態+且つ使ったのはオリジナルより33分も長いディレクターズ・カット版の方だったのですケド、結論的には全然フツーに面白く観切るコトは出来たと思います。とにかく、史劇系戦争映画としてスペクタクルな合戦シーンについては(今なお)史上最高峰と言って好いのではないでしょーか⇒物量・力感・血腥さ…正に「血沸き肉躍る」といった感じで。CGも、コレも今なお私自身としてはそんなに気にはならない程度の出来だったとは思いますし、そもそも結構な部分がアナログにカネ掛けて撮ってるな~と思っちゃったのですケド実際はどーだったのですかね? ただ、まず今作が大いに批判もされているコトの根本的な理由は「史実・伝承との差異」という部分だとは思うのですね。叙事詩『イーリアス』の成立は三千年近く前なので、今今にそのまま使っても現代の映画としてはまるで成立しない(⇒神が出て来まくるのもそーだし+人間キャラの行動原理も到底感情移入できるモノじゃなくなるとも思うし…)てコトには別に納得も出来るのです。がそれでも、今作だとラストにアガメムノンが討死しちゃう(序でにメネラオスも)のは二回目視聴の今回ですらド級に予想外でしたし(+だったらパリスもチャンと殺しとけよ!と思ったりも)で個人的には、アキレスの死ぬタイミングが変わってるのはコレはも~致し方無いかな…とは思ってしまうのですケド(⇒だってこの映画、ヘクトルもアキレスも死んじゃったら私なら正直観続ける気なくなっちゃう…)コレとて元ネタに親しみ・こだわりの在る方々にはやっぱ相当なる違和感だろーな…とは思うのですし。 でも再び、ゆーてじゃあアキレスを最後まで生き残しておけば諸々と大丈夫だったかっつーと、率直にソレも(つーかソレが一番)微妙だったかなって気もしてしまうのですよね。コイツだって、真っ当な現代人の視点からすれば(それでも)中々高度に感情移入の難しいキャラだったな~とは思わずには居られないのでして(⇒それはまず原作準拠として+今作では随所でその辺の戦争キ○ガイエピソードをマイルドにして貰ってる…上でのブラピの役づくりとして)だから結局、神話ではなく人間ドラマとして描く…という今作の最大のコンセプト自体が(終盤は確実に)イマイチ機能しなかった、という結論に近づいてゆかざるを得ないと思うのですね。それってまたそもそも、どだいが「無理筋」だったんじゃないか?とも思えてしまっては居るのでして、要は結局ヘクトル以外にマトモな人間がほぼ出て来ないって話だからしょーがないジャン!と…⇒オデュッセウスは多少マシかも知れませんが(ショーン・ビーンが演ってるワリにも)異様なマデに影が薄いですし・一国の王とも思えない「下衆の極み」アガメムノンも・もはや「暗愚」とまで言いたくなる様なプリアモスも・言わずもがなパリス&ヘレネのバカップルとて、等々… やっぱまた根本的には、激烈長いワリにどーにも「一貫性」が見当たらない…て映画には見えますかね。主人公も途中まで2人居る様な・でメインのアキレスの方はキャラも定まってない様な・それで居て「戦争の悲惨さ」だとか「歴史に名を遺す」みたいなヒューマンなテーマもさえ添加物みたいな感じで軽~く放り込まれてるコト、とか。これなら=こ~んな感じなのにこ~んなに予算を注ぎ込んで超・本格的に撮れるんだったら、も~誰しもが可能な限り納得ゆく様なカタチで「なるたけ原典どおりに」映像化しちゃえば好かったのでは…なんて思ったりもしちゃいますかね。最終結論、1点足そうとも⇔或いは引こうとも、結構に悩みつつこの位の評価としておきます。以上。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2024-04-14 11:55:04)《改行有》

12.  ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世紀 《ネタバレ》 実は初見なのですが、かなり「まんま」なリメイクなのですね。重ねて、主演がトニー・トッドだってのも知らなかった位なのですが、彼も全く悪くなかったし+バーバラがだいぶカッコ好くなってるのも個人的には好みでしたよね。内容も、重ね重ねまんまなんだから決して詰まらないハズだってない…とも思うのですし、別にもっと早く観とけば好かった…とは思ってしまいましたよね。 しかし、かの名作(だケドも、同時に超・低予算作品だから随所でかなりチャチい)を現代的にカラーでリメイク…つーのに価値が在るのは再び確かだとも思いますが、ゆーて別にロメロ作の続編とてこの時点で2作品も(カラーで)出ちゃってるワケだし、その意味では今サラ感も(また)大いに感じられますよね。プラス、前作は(マジで)今までに無かった設定を発明してるって作品なので、その「何が起こってるのかサッパリ分からない」感ってのもまた非常にナチュラル且つ高度だった⇒その辺りがテレビの緊急放送で徐々に明らかになってゆくコトの衝撃度・緊迫感がまた非常な見ドコロになっていた、とも思うのですが、ソコは流石に今作では感じられなかった(⇒感じられたとしても比較的に弱かった)ので、根本的にいかな良脚本だとしてもまんま同じ様にやったら多少物足りなくなっちゃうってヤツだったかな…とも思ってはしまいますでしょーか。 もう一点、ラスト付近のアレンジとして、私はクーパー父の末路については、元ネタのヤツの方がまたハッキリ好みなのですよね⇒ソコに関しては元ネタの方が寧ろ過激・悲惨過ぎるって判断なのかも知れないな…とも。その意味で言うと更に、肝心なその娘のゾンビ具合についても、コレも元ネタの方が好きだったりします⇒ロメロ三部作って、なんか子供のゾンビは多少動きが速い…みたいな感じだったって記憶がありまして、その意味でもそいつ等がちょいアクセントになってましたよね、と。結論、正直、元ネタをスルーして今作を観る…とゆーのは(個人的には)非常に明確にオススメできない…という意味でこの位の評価としておきます。それでも、迷った末にどっちかと言えば高めに寄せてはおいたのですケド……[DVD(字幕)] 5点(2024-04-10 00:18:08)《改行有》

13.  オーメン:ザ・ファースト 《ネタバレ》 まずは、非常に個人的な事情で誠に恐縮なのですケドも、今作って私が(唯一と言って好いレベルで)何よりも苦手としている「主人公が幻覚見えちゃう」系のホラーだったのですよね。プラス、その設定による不可解さを際立たせる目的か、展開運びもごく不可解…とゆーかかなり大胆に場面を切り替える様な=思いっ切り途中のシーンをすっ飛ばす様な編集が前半は多くて、尚更に分り難くて居心地が悪かったのですよね。それでもお話の中身自体は、名作の前日譚であるのも相まって(少なくとも)大筋は分り易い=スッと入って来るってヤツだったのです、ケドも、それでもまた細かいお話の中身にしたって、中盤で元ネタの冒頭と同じ有様になっちゃう修道女&行きずりの相手の男の2人、は何で死なないといけなかったんだっけ?とか、そもそもこの主人公の女のコって何でこんな雰囲気の好くない異国の修道院に来なきゃならんかったんだっけ?とか、んでそもそも修道女ってこ~んな気楽に外出とかし捲ってて好いんだっけ?とか、個々の描写の辻褄も結構に好い加減にも見えてたので、正直残り40分位までは「こないだのエクソシストみたいにまた駄作かな…」て気がプンプンとしてたと言っても全く過言ではねーのですよね。 しかし、その付近から急激にその辺の辻褄が合い始めて⇒でオチはまあ(予想通りとは言え)それなりに元ネタとも繋がる様な無難な感じに落ち着いてったので、最後まで観たらまあまあだったかな…という感じの観終わり方にはなりましたかね。んで思えば、映像自体の出来もそこそこ高かったと感じますし、随所でかなり暗くて重苦しい・息苦しい空気感にしたってかの超・名作ホラーの前日譚としてはごく適切で好ましいモノだったと思えたりもして。でも、それでもやっぱ(例の)修道女の自殺は理由がどーにも分らんのと(⇒とするとどーしたって安直な「元ネタのコスり」にしか見えない)加えて何よりもオーラス…とゆーかあの3人が生き残ってるコトにだってどーにも納得とゆーか共感が出来ないってコトも含めて、最終的にはやや低めに寄せてのこの評価にしとこうかと思いました。勿論、前半1時間以上が(重ねて個人的に)極めて居心地が悪かった…という点も評価には反映してます(⇒後で上手い具合にドンデン返すとしたって、コレはちょっと長々とやり過ぎてるかな…と思っちゃいました)。[映画館(字幕)] 6点(2024-04-06 10:37:25)《改行有》

14.  オーメン/最後の闘争 《ネタバレ》 えっっ………つまんな過ぎてワタシ、最後の方集中力切れてたダケかも知れんのですケド、ナニこの終わり方……… 上記のとおり、正直全然つまんなかったのですケド、その理由はまたややっこしくも散々色々沢山あるって様にも思われますよね。2つダケ論うなら、1・2を経て今作のダミアンは自分の呪われた運命を完全に理解し、かつ必要であろう強大な地位・権力を手にした(ごく望ましい筈の)状態から話はスタートするのです、ケドも、んで彼はソコで一体ナニをやろうとしてたのか…て超肝心なトコが全編で全く語られないんすよね⇒ソレが無いってコト自体が、話のスケールと描写のレベルって非常に肝心なる2つの面での呆れ果てたショボさに繋がってる…とでも言いますか。。 もう一つ、コレも1個めとやや重複するコトではあるのですケド、結局今作もまた「一作目の呪縛」から逃れられてないとゆーか、そのコトが作品としてのジャンル=意固地にサスペンスやったる!てトコに表れてもーてると思ったのですよね⇒でも今作って、正直サスペンスでもホラーでもなくって根本的にはファンタジー=またどっちかちゅーたらバトルアクション系のダークファンタジーに仕上げるべきって内容の映画だよな…と私は思えて仕方が無いのでありますのよね。ソレが(見事なマデに)全くそーなってない=その手の描写が総じてとにかくショボい…から、尚更に+今観ると更に更にとにかく物足りない・眠い・退屈…みたいなヤツになってもーてると思われるのですよね。。 本来、オーメンの続編=ダミアンの末路、なんてのは絶対誰だって観たかったハズなんだから、ソレを本腰入れて(カネ掛けて)チャンとやりゃあ好かったダケ…てコトにも(当然に)思えるのです。が、その点でゆーと今作のスタッフは残念ながら、「チャンとやる」方ではなくて単にお手軽な「カネ儲け」の方を選択した…てコトにしか(また正直)見えてないのですね。非常に悪い意味で超・典型的な80年代ホラーの続編…と言っても好いとも言えましょーか、ワリと非常に残念ですよね。以上。[DVD(字幕)] 3点(2024-04-06 01:12:49)《改行有》

15.  ハウリングIV 《ネタバレ》 まずですね、このつくりをやるなら、フツーたぶん「一作目」なんですよね。聞くと、この80年代の『ハウリング』シリーズには原作小説ってのが在ったみたいで、ソレが1977年の小説『ハウリング』(=多分、狼男伝説を当時のアメリカを舞台にモダナイズした様なヤツ)で実はダンテ監督の一作目がそもそもソレの映像化という建前だったって事情らしーのですよ。でも正直、英語版Wikiでプロット読む限りでも全然違う話になっちゃってるよーでして、んで結論的にはこの四作目がナンとその原作小説の「忠実な」映像化…てコトのよーなのですよね…(⇒ある種の「原点回帰」なのですかね…) …なのですケド、どーしたってシリーズものとして観てるコッチとしては、も~当然「原因・犯人」は割れてもーてますのですから、ソレがいつ出てくるのか・どんな感じのが(今回は)出てくるのか、てコトにしか興味関心が湧かないのに、結局ソレが終盤残り30分までほぼ姿を見せないし・イザ出てきたって別にいつもと同じ感じで出てくるし…(まァ前述の事情があるからある意味当然ではあるのですケド…)そーすると、私個人の結論的な評価としても、ソレこそ本レビューのド初っ端に書いた一文のみで既に事足りちゃったって始末になってまうのですね。。コ~レは流石に…B級ホラーのごくエコノミカルな続編としては最早「ルール違反」って気もしちゃいますですかね…(そーいうの求めてんじゃないっちゅーか…) ただし一つダケ、遂に狼男出現!的なクライマックス付近では、今までとは異なるアプローチによる禍々しいその「変身」シーンがつくり込まれていたりとか、ごく悪魔的な存在として描かれる今作の彼らの「ビジュアル」的な部分のキレ味なんかは比較的良好だと思えたコトとか、加えてオーラスはまた結構シンプルにド派手だったコトとか、コンセプト通り原作に忠実に丁寧に運んで⇒でもオーラスは思い切りハッチャケた!てなコトにも見えました。ソレに関しては却って、続編B級ホラー的にごく正解に近いコトだとも思えましたので、評価としては一旦この位にしておきます。[ビデオ(字幕)] 4点(2024-04-05 19:39:55)《改行有》

16.  オーメン2/ダミアン 《ネタバレ》 コッチは今回初見ですね。しかし、余りにも(偉大なる)前作を意識し過ぎ…とゆーか、根本的なトコロにおいては殆ど完コピ…みたいな有様なんですよね(⇒まァそのコト自体は、今今に至ってもホラー分野では結構「よくあるコト」ではありますケド)。ただ、如何せんその完コピってのが実に「上っ面ダケ」とゆーか、そもそもネタは完全にバレちゃってるのだからサスペンスとしては成立してねーし、具体的な描写のレベルもいいトコ前作以下(=上回るってコトはなさそう…)みたいな感じだし、で正直面白くなかったですよね。サスペンスとして微妙…という意味では、前作は敵も味方もかなり緻密に一手一手段取りを進めてゆく・布石を打ってゆく、みたいな感覚がチャンとあった(⇒だからクライマックスに向けてチャンと盛り上がって行った)と思うのですが、今作はソレが全く無い(⇒単に流れを追ってるダケ)て感覚が非常に強かったのですよね。その意味でもやはり、詰まらない・気の入ってない駄シナリオやな…と思ってしまいますよね。作品自体としては、そこそこリキの入ってる・当時としては完全にA級ってレベルのごくしっかりした娯楽ホラーだとは思うのですケドね。 ただし2点、オーラスの(プチ)ドンデン返しについては、個人的にはコレはまま意外性が在って悪くなかったと思ったコトと、主役のダミアンの子役についてもルックスが好かった+役にも合ってたってコトはポジティブな点かと思いましたので、評点は1点プラスしておきます。[インターネット(字幕)] 5点(2024-04-03 21:02:24)《改行有》

17.  愛の新世界 《ネタバレ》 HDリマスター版とゆーのをGEOで借りて観たのですケド、フツーに成人映画扱いでしたよね(笑)。とは言え、主演の女優さんふたりは(若いのに)実に脱ぎっぷりが好いですし、エロっぽいシーンもごくふんだんでその辺の比率&レベル的なモノはロマンポルノその他に全く引けを取らない…と言っても好いかと思われます。しかし、その辺りのポルノ系作品との違いとして、まずは尺が長いコト、後は加えて(その長いワリにも)お話の方にも山谷とゆーか、むしろ「翳り」みたいなモノが全く見当たらない⇒全体としてメッチャ暢気なコメディでしかないってコト、だと思うのですよね。再度、主演の女のコふたりは完全なる「夜の女」なのですから、例えばロマンポルノだったら在りそーな(=在って然るべき)ネガティブな方の展開やら諸々の「悲哀」みたいなモノが影も形もねーのですよ。だから、重ね重ね、その尺の長さにこの抑揚の無いノペっとした感じも相まって、終盤手前までは流石にちょっと退屈かな…(刺激が足りないかな…)と思われたのが正直なトコロなのですよね。 ※とは言え、70・80年代のロマンポルノと比べたらそんな感じも絶対在るのですケド、丁度ポスト・ロマンポルノみたいな頃の平成期のピンク作品を(少しダケ)観てみたトコロでは、こーいう暢気な作品も多いっぽい感じは覚えました。まァそーいうヤツはロマンポルノと比べてもかなり短尺でお手軽な作品かとは思いますケド⇒またなんか「バブルの空気感」みたいなモノが根底にあるのかなって気もしてしまいましたケドね。 でも、観てたら、とあるドンチャン騒ぎの喧騒のあと、渋谷での明け方のシーンで何かそーいう「青春の翳り」みたいなモノがとうとう来そう…と思ったら、そっから先も更にドンドン突っ走ってっちゃうのですよね本作って。。がしかし、だからこそ逆にコレってたぶん、ソコで「折れない」っての(を描くの)がそもそもの目的だって映画だ…とも思ったのです(⇒挫けて堪るかこの青春!みたいなヤツだと)。またそもそも、夜の人々だからって人生に翳りが無きゃいけない…みたいな(それこそロマンポルノで殊更に好く見かけるって)価値観自体が、ある意味古臭い…てコトなんだとも思うのでして(⇒ソリャ、だってフツーに4,50年前の映画群ですからね)思えば今作に描かれるって価値観の方がよっぽど今今のソレには近いなァ…とも(実際に)思いますもんね。大袈裟に言えば、今作もまた、画一性を打ち破る…という意味での「多様性」を描いた作品なのかとも思いましたし、ソコに最後の最後までピンと来てなかった…という事実はありますケドも、でも最後の最後ではチャンと納得出来て+今更ながらにワリと共感もすら出来た…という事実を鑑みまして、ラスト10分で2点を加点してのこの評価としておきます。以上。[DVD(邦画)] 7点(2024-04-03 01:05:46)《改行有》

18.  オッペンハイマー 《ネタバレ》 コ~レは、無理だ……(フツーに『TENET』より多分無理……)マンハッタン計画の推移はともかく、オッペンハイマーの戦後の成り行き⇒特に聴聞会とか議会のアレコレとかは、余りに情報量が多すぎて初見ではとても処理し切れませんです。私は毎度のコトではあるのですが、下調べゼロで観る映画じゃあ(そもそも)なかったですかね…… なので、再見不可避⇒いったん暫定レビューとしておきますが、ちょっと考えた末その場合は今後、点数は7・6・5=(多分)面白い・(多分)普通・(多分)イマイチ、のどれかに丸めておこうと決めました。その上で今作は、初回ですが例外的に暫定8点でも好いかな~と少し迷ったのですケド、いったんやはり7点にしておきます。ポジティブな方のその理由は、ゆーて(3時間の長尺なのに)トンデモなく高密度⇒で正直あっという間のエンディングで、シンプルに楽しめたか否かと問われたら完全に前者だったってコトですね(⇒ナンとかカンとか2時間に押し込めた!て凡庸な作品なら幾らも観てきましたケド、ソレを3時間でやってる…てヤツは、その時点であんまし観たコトねーな…て思っちゃったので)。他方、ネガティブな方の理由としては、前提知識が無いコトの影響もあるでしょーが、最も肝心だと思われるオッペンハイマーの人間性の描き出しの部分が、妥当なモノなのか&掘り下げも深いのか浅いのか、という非常にコアな観点からも(恐らく)ワタシ適切に掴み切れてない…という感覚がかなり強かったコトですかね。重ね重ね、知識を入れて再見して更新します(⇒多分劇場ではもう観ない…サブスクに出てきてから…)[映画館(字幕)] 7点(2024-04-02 23:36:12)《改行有》

19.  オーメン(1976) 《ネタバレ》 暫く前にリメイクの方を観ていたのですが、続編公開に合わせてオリジナルも再見してみました。まあ、やっぱ面白いですよね。とゆーか、今作と『エクソシスト』とかもそーだと思ってるのですが、コレら70年代の名作は根本的にはホラー映画って「ジャンルもの」と言うよりは恐怖要素の入ってる一般映画(⇒また根本的にはどっちかちゅーたらサスペンス)の超高水準作品てコトかと思うのですよね。だって、監督がリチャード・ドナーで主演がグレゴリー・ペックなんですよ?その意味では更に、描写の質とかって言うよりはまた×2、後半の「謎を追う」部分のクオリティ+凝縮度の高さが実に非常に見事だと思うのですよね(⇒何度観ても緻密な脚本だな~と)。その意味では、まま普遍性を備えた(ホラー的)作品だ…とも思うのですが、惜しむらくは結構広範に「ネタがバレて」しまってるから⇒結果として(今今に初見だよ!って方だと)心地好い驚きを持って観れない…とゆーコトもあるのかな~と思ったりはしますかね。 ただ、とは言え、私が今作に見出している「恐怖」の要素・根源とゆーのも、またある種非常に普遍的なモノではあるのですよね。色々観てきて思うコトは、やっぱ自分の子供とか親とか、そーいう絶対的な存在が(翻って)絶対的な悪であったとしたら、それって相当に怖い・恐ろしいと思うのですよ(⇒否、ある種「怖すぎる」とさえ)。また×3根本的には今作って「実は本当の子じゃない」ってヤツではあるのですが、前述どおりコレが本当に実子だったのなら(マジで)恐ろしすぎる・惨すぎる…とゆーコトなのかな~と思ったりもしますよね。その観点からは、当然私にもネタはバレてしまってるのですが、ソコをそーじゃない or もしコレが本当の我が子だったら…という別視点を持てるのならば、今今に至っても・諸々の描写にもまた別の意味&味わいが出てくるってコトもあるかとは思うのですよね(⇒言わずもがなオーラスだとか)。その辺は、やはりホラーの歴史に残る名作=人の世における「真の恐怖」を描いた映画である、と言っても好いポイントかな~と思いますかね(チョイ大袈裟ですかね)。[インターネット(字幕)] 8点(2024-04-02 23:16:05)《改行有》

20.  マタンゴ 《ネタバレ》 もう60年以上前の怪奇特撮映画ですが、意外と本質的にはホラーや特撮ものよりはハード系人間ドラマ=極限状態での浅ましい人間性の描き出し、の方がワリとメインって作品に見えてまして、その意味ではロメロの初期ゾンビ映画とかの先行作的な位置づけ…みたいな感じも覚えますかね。ドラマにせよ・特撮にせよ、今観ると多少チープ+まま娯楽映画的なつくり込みの深さ、だと思われるのも確かではあるのですが、それでもその(実は上映時間の大半を占める)ドラマ部分の陰湿な居心地の悪さとゆーのは、今作が多くの人の記憶に鮮烈に残ってるってコトのワケがいとも簡単に理解できる…みたいなショッキングな代物だったと思うのですよね。登場人物にはモデルが居るってコトらしーのですが、そーいうの関係無くとも比較的みんなキャラクターのつくり込みが上手くいってたと思いますし、演技の方も総じてソレにハマってた…とゆーのがひとつのポイントかな~と思われますかね。またもう一つ、現代社会に毒されたこの連中は結局マタンゴなんて居ても居なくても(同じ状況ならば)いずれは破滅しただろう…みたいな全体構造が在るコトにも(個人的には)一応筋が通ってたと思えたコトも含めて、今回再見してもやっぱドラマとして全体的に好く出来てるよな~と思っちゃったのですよね⇒なので1点加点しておきます。 プラスその上で、終盤はやっぱシンプルにかなり怖い・悍ましいのですよね⇒いま観直しても尚、ちょっとゾクッとしちゃいました。昔の特撮のこの感じの不快な「音」とか、あとは前述どおり(ココでも)演技のハマり様=作中イチバン印象的なのってやっぱ水野久美さんだと思うのですが、彼女が妖艶にも人間でなくなってゆく様子なぞも、やっぱ素晴らしかったと思うのですね。観てないって方は、ぜひ一度は観た方が好いかもな~と思ってしまう様な良作クラシックでありますね。[DVD(邦画)] 7点(2024-03-26 22:49:44)(良:1票) 《改行有》

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