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タイトル名 |
激怒(1936) |
レビュワー |
R&Aさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2011-09-08 16:55:00 |
変更日時 |
2011-09-08 16:55:26 |
レビュー内容 |
様々な映画技法を駆使して群集心理の恐ろしさと憎憎しさが描かれる。恐怖し激怒する主人公はまさにラングその人なのかもしれない。ラストで主人公は「本意ではない」と前置きしたうえで出頭する。つまり本心は復讐を完遂することにある。それこそが人間の摂理なのかもしれない。ラングが描き続けた負の連鎖はこの人間の摂理に反抗することで初めて止められるのだ。そして自己犠牲の精神でもってそれを成した者にはちゃんと幸が訪れる。多少強引のような気もするこのラストの幸はラングのメッセージをより顕著にもしている。先に書いた群集心理、復讐の連鎖以外に、社会の冷遇、不完全な情報伝達、情報操作、法廷劇、等々とラングのアメリカ第一作はラング印満載であった。 |
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