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タイトル名 |
パニック・ルーム |
レビュワー |
R&Aさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2006-03-22 18:27:35 |
変更日時 |
2006-03-22 18:27:35 |
レビュー内容 |
<フィンチャ-=どんでん返し>と思われているなら肩透かしをくらうのは間違いないところだが、フィンチャ-自身も自らのその呪縛から解き放たれるためにあえてありがちなプロットと王道の演出に撤したのかもしれない。サスペンスの王道を行くならお手本は当然ヒッチコックとなる。『北北西に進路を取れ』を彷彿させるオープニングタイトルが高らかにそのことを宣言する。家具の隙間を通りぬけてゆくカメラ(家具をCGで後から書き足しただけだと思うが)は、カメラが外から窓を通って部屋に入る『サイコ』の冒頭部、あるいは独房の小窓を通りぬけたように見せた『間違えられた男』が浮かぶ。頻繁に映し出される階段は『めまい』か『フレンジ-』か。動けない男が照らす懐中電灯はまぎれもなく『裏窓』。ぜんぜんストーリーに絡まずに肩透かしをくらったジュディの閉所恐怖症って、もしかして元祖ヒッチ狂のデ・パルマの『ボディ・ダブル』からだったりして。そう言えば天窓と雨といえば『ファントム・オブ・パラダイス』じゃん。なんだかだんだん楽しくなってきたぞ。でも伏線っぽいものの置き去りは「お遊び」としては面白くても「オマージュ」になってないなぁ。暗くても見ずらくない、暗くてもそこにさらなる陰影がある映像はさすがフィンチャ-。 |
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