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ミスティック・リバー - ルクレツィアの娘さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ミスティック・リバー
レビュワー ルクレツィアの娘さん
点数 6点
投稿日時 2004-08-17 11:16:20
変更日時 2004-08-17 11:17:01
レビュー内容
非常に後味が悪い。一つにはラストの詰めが甘いのだ。ミステリーとしても人生を考えさせる物語としても、ものすごくいい加減に、終わりにされたような印象がある。現実の不条理を描きたいのだとしても、ああいうラストでは納得しにくい。映像も音楽も、重厚すぎるほど重厚。ただ、ミステリーとしてはストーリーがイマイチなので、演出に騙されたような気がしてしまう。作り込んだ映像も素晴らしいカメラワークもあざとい演出に感じるし、なんというか、すべてがクドイという感じが強い。この題材でココまで作り込む必要はないんじゃないだろうか。これが現実だ、という諦観をしたいようにも思えないので、イーストウッドが何故この映画を作ろうと思ったのか、よく分からない。ショーン・ペンの演技が過剰で、これ見よがしで、うざったい。その分、大学出の、きちんと捜査を行う刑事などという珍しい役を振られたケビン・ベーコンの存在感が出ているし、ティム・ロビンスの演技の秀逸さが光る。三者のバランス、という意味では、これで良いのかもしれない。セレステとアナベスという二人の妻も、最初は似ていてだんだん対照的になり、最後はハッキリと明暗が分かれるというのが印象的だった。
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