|
タイトル名 |
キャロル(2015) |
レビュワー |
Oliasさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2017-10-24 01:02:24 |
変更日時 |
2024-01-27 16:13:35 |
レビュー内容 |
こういう奥行きが深い役をケイト・ブランシェットに与えて、出番を存分に与えていれば、あとは当然のようにクオリティが上がっていくわけで、見る側としてはどっぷり浸りながらその演技を堪能していればよいわけなのです。しかししかし、さらにびっくりしたのが、ルーニー・マーラの存在感と表現力で、ブランシェットが次々に投げ込む剛速球や超変化球を、平然と全部ボレーで打ち返すがごとき高感度ラリーを繰り広げているのです。その上で、最小限の言葉で背景を言い尽くす上品な脚本と、慎み深くも職人芸を感じさせる映像や美術の充実が加わったら、もう言うことはないのです。そして、ここぞという箇所に凝縮されているベッドシーンの美しさも、監督の登場人物に対する深い敬意と愛情を感じさせます。 |
|
Olias さんの 最近のクチコミ・感想
キャロル(2015)のレビュー一覧を見る
|