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タイトル名 |
太陽はひとりぼっち |
レビュワー |
鱗歌さん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2018-10-14 15:30:26 |
変更日時 |
2018-10-14 15:30:26 |
レビュー内容 |
部分部分を観ていると、シャレてるな、なんてことを思ったりもするけれど、全体を通してみると、何だか奇妙。 冒頭えんえんと続く別れ話に始まって、モニカ・ヴィッティ演じる主人公、周囲といつもどこか軋轢を起こしているように思えます。それは決して大きなものではなけれど、証券取引所での母親、友人宅での戯れ、いつもなんとなくギクシャクしたものがあって。一方では株価大暴落で絶望に叩き落される人々がいるのに比べると、とても波乱と呼べるようなものではないんですけど、それでもいつも波風を伴い、アラン・ドロンみたいな超色男に言い寄られてなお、はぐらかすような態度をとって物事スムーズには運ばない。 でも結局、最後は何となく収まるところに収まるような感じになり、男女二人は・・・ここで本作には実に驚かされるのですが、主人公のふたり、物語から街のどこかへ消え去ってしまうんですね。まるでカメラが二人を見失ってしまったかのように。 あとに残る、何とも言えない不安感。 あるいは、倦怠感。 |
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