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タイトル名 |
戦火の馬 |
レビュワー |
すぺるまさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2012-03-07 01:31:41 |
変更日時 |
2012-03-07 01:31:41 |
レビュー内容 |
馬を見つめる青年から始まるこの映画は、冒頭から、見ること、を提示している。 そう、まなざしである。まなざしを操ること、それが映画である。
見ること 見られること 見えなくなること 見えなくとも気付くこと そして見ないこと
見ることを奪われる青年が、見ずともわかること。 ラストのジョーイの視線は、家族を見ていない。 見ていないから良いのだ。 ジョーイは見ないのだ。見なくてもわかることもあるから。
そして、帰ってくる、という意味の重さと尊さ。 帰ってきたよ、という帰還した者のまなざしではなく 帰ってきたのかい、という帰還した者を受け入れるまなざしで描ききること。
アメリカ映画とはこういうことだろと。 |
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